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渡辺のピーチサンライズほか/7.24スターダム後楽園写真集

新着ニュース

藤本京太郎1年1カ月ぶり試合「気楽に戦いたい」

約1年ぶりの試合を迎えるWBOアジアパシフィックヘビー級王者藤本京太郎

プロボクシングWBOアジアパシフィックヘビー級王者藤本京太郎(33=角海老宝石)がスタット・カラレック(24=タイ)との同級ノンタイトル8回戦(21日、東京・後楽園ホール)に向け、20日都内で前日計量に臨んだ。

藤本は104・5キロ、スタットは97・5キロだった。約1年1カ月ぶりの試合となる藤本は「2カ月前に決まり、それまで引きこもりだったけど急ピッチで仕上げてきた。やるしかない。とりあえず勝たないと」と自分を鼓舞した。

今年7月には、3度防衛中のWBOアジアパシフィック王座を保持したまま、日本、東洋太平洋の両王座を返上。その後、夢である世界挑戦の話は何度か舞い込んだが、実現には至らなかった。「何回もやめようと思った。夢があるからここまでやってこられた」。今回の試合に向けやる気は「ウルトラ低い」と笑ったが、久しぶりの実戦とあって約80回のスパーリングをこなしてきた。「メインじゃないので、気楽に戦いたい」と圧倒的な力を示すつもりだ。

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阪下優友が手作り馬券で験担ぎ、自らに単勝賭け

WBOアジアパシフィックフライ級タイトルマッチの前日計量をクリアした王者阪下優友と望月直樹

プロボクシングWBOアジアパシフィックフライ級タイトルマッチ(21日、東京・後楽園ホール)の前日計量が20日都内のJBCで行われ、王者阪下優友(28=角海老宝石)はリミットの50・8キロ、挑戦者で同6位の望月直樹(25=横浜光)は50・7キロでクリアした。

計量を終えた阪下のパンツのポケットからは馬券が少しはみ出していた。大の競馬好きである阪下が持っていた馬券は、この日行われた菊花賞のではなく、験担ぎに自分のために勝った応援馬券。日にちは試合日の10月21日で馬名「サカシタ」に単勝、複勝でかけた。試合は「強い馬が勝つ」と自分に期待を込めた。

16年8月に望月に8回判定で敗れているが、「その時とはまったくの別人です。それを明日は見せます」。昨年から新たに洪(ほん)トレーナーの指導を受けるようになり、練習が一変。以前は1週間に1、2回走るだけだったが、現在は週4回朝4時に起床し、洪トレーナーやジムの仲間と一緒にラントレーニングを行い、その他週2回1人でも走っているという。「(日々の練習が)精神修行だから、試合はどうってことない」と自信を胸にリングに立つ。

一方の望月は、阪下のレベルアップを認めつつも、「1つ1つの動きはさほど変化がない。3年前に勝ったイメージは鮮明に残っている。それがいきてくる」と自信たっぷりに話した。

競馬ファンの阪下は馬名を「サカシタ」にした馬券を用意し、験担ぎ

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内山高志杯は6試合中3試合がKO決着、賞金50万

元世界王者内山高志氏(左)から1回KOで賞金50万円を獲得したデスティノ・ジャパン

<ボクシング:内山高志Presennts KNOCK OUT DYNAMITE賞金マッチトーナメント準決勝>◇19日◇東京・後楽園ホール

KO期待の5回戦トーナメントで、3階級6試合の準決勝中3試合がKO決着となった。60キロ級での開幕戦はマービン・エスクエルド(24=フィリピン)が右ストレートで1回TKO勝ち。最後の65キロ級ディスティノ・ジャパン(35=ピューマ渡久地)は2度ダウンを奪って1回TKO勝ち。アンバサダーの元世界王者内山氏から、1回KOの賞金50万円を受け取ると大喜びだった。

56キロ級山内祐樹(24=真正)は3回TKO勝ちで、デビュー4連勝(3KO)とした。2回に左ストレートでダウンを奪うも決めきれず。3回に連打でレフェリーストップ勝ち。アマ4冠実績から初の日本人相手で、中3以来の後楽園ホールだった。「満足できたのは結果だけ。無意識に緊張して体が硬かった。2回で決めていれば」と、賞金15万円獲得にも悔しがった。

同級佐々木蓮(24=ワタナベ)は2-1判定で、辛くも10連勝となった。1回にカウンターを浴びてダウンし、冷や汗をかいた。内山氏が経営するKODラボでトレーナーを務めている。リングサイドにいたオーナーに「すいません」と頭を下げると「賞金渡したかったのに。罰金だ」と返されて苦笑した。

来年1月12日の決勝は、56キロ級が山内祐樹(24=真正)-佐々木蓮(24=ワタナベ)の無敗対決となった。60キロ級はマービン・エスクエルド(24=フィリピン)-高畑里望(40=ドリーム)、65キロ級がトゴルドル・バットツォグト(20=モンゴル)-ディスティノ・ジャパン(35=ピューマ渡久地)となった。

3回TKO勝ちで賞金20万円を獲得した山内祐樹(右)

中邑真輔「大型犬」レインズと初シングルなど2連戦

レインズ(手前)を裸絞めで攻め込むインターコンチネンタル王者中邑(C)2019WWE,Inc.AllRightsReserved

<WWE:スマックダウン大会>◇18日◇インディアナ州インディアナポリス・バンカーズ・ライフ・フィールドハウス

WWEインターコンチネンタル(IC)王者中邑真輔(39)が、絶大な人気を誇る「大型犬」ローマン・レインズ(34)と初シングル戦に臨むなど1日2連戦で派手にわたりあった。

IC王座を懸けて挑戦者レインズと一騎打ち。試合途中、解説席にいた中邑のスポークスマン、サミ・ゼインの介入でピンチを脱すると、レインズのスーパーマンパンチの右腕を捕獲し、そのまま腕ひしぎ逆十字固めに切り返した。しかし挑戦者に持ち上げられ、パワーボムでマットにたたきつけられてしまった。

何とかエプロンにいたゼインに気を取られたレインズに向け、中邑はキンシャサを狙ったものの、レインズのスーパーマンパンチを浴びた。とどめのスピアーまで狙われそうになると、背後からバロン“キング”コービンの襲撃で試合終了。中邑は反則負けとなったが、規定で王座移動なし。中邑がベルト防衛した形となった。

試合後、レインズの救出に駆けつけたダニエル・ブライアンに制裁された中邑はゼインの救援で反撃に成功。してやったりという表情でゼイン、コービンとともバックステージに戻ると、急きょメインイベントで、コービンを組み、レインズ、ブライアン組と対戦するタッグマッチが決まった。

IC王座に続き、ゼインの介入で中邑はピンチをしのいだものの、先に場外でコービンがレインズのスピアーを浴びて撃沈。リング内で中邑もブライアンのランニングニーを食らって3カウントを許してしまった。人気スターのレインズ、そして新日本プロレスのロサンゼルス道場で苦楽をともにした旧友ブライアンとの「刺激的」な対決は今度も続きそうだ。

なお10月31日にサウジアラビアで開催されるPPV大会クラウン・ジュエルで組まれたチーム・ホーガンVSチーム・フレアー(5対5対抗戦)にレインズ参戦が発表。WWEユニバーサル王座戦のために「チーム・ホーガン」から抜けた同王者セス・ロリンズに代わりに同チームの主将に就任する。既に「チーム・フレアー」に加入している中邑は、中東の地で再びレインズと顔を合わせることになる。

ブライアン(右)にライダーキックを見舞ったインターコンチネンタル王者中邑(C)2019WWE,Inc.AllRightsReserved
コービン(左端)、ゼイン(中央)とステージを引き揚げるインターコンチネンタル王者中邑(C)2019WWE,Inc.AllRightsReserved

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ニッキー・クロス女子王座挑戦権をゲット WWE

場外にいた4選手に向けてボディープレスを仕掛けたクロス(上)(C)2019WWE,Inc.AllRightsReserved

<WWE:スマックダウン大会>◇18日◇インディアナ州インディアナポリス・バンカーズ・ライフ・フィールドハウス

前WWE女子タッグ王者ニッキー・クロス(30)がスマックダウン女子王座挑戦権をゲットした。

ザ・ミズがMCを務める「ミズTV」に、盟友サーシャ・バンクスとともに同女子王者ベイリーがゲスト出演していると、クロスが姿をみせてベイリーを挑発した。続いてデイナ・ブルック、レイシー・エバンスも登場したことから、マンディ・ローズ、ソーニャ・デビル、カーメラを加えた6人で、6人形式の挑戦者決定戦に突入した。

大混戦の中、クロスが鮮やかにスピニング・ネックブリーカーでローズを沈めてフォール勝ち。挑戦権を獲得すると、女子王座ベルトを掲げたベイリーをにらみつけて一触即発ムードを漂わせていた。

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ランキング

旧ソ連勢の統一戦グウォジクVSベテルビエフはKO決着濃厚

17戦全勝(14KO)のWBC世界ライト・ヘビー級王者オレクサンダー・グウォジク(32=ウクライナ)と、14戦全KO勝ちのIBF同級王者アルツール・ベテルビエフ(34=露)が18日(日本時間19日)、米国ペンシルベニア州フィラデルフィアで拳を交える。主要4団体の王者同士の統一戦は近年になって増加傾向にあるが、旧ソ連勢のカードは珍しい。総合力は互角だが、ともに強打が売りだけにKO決着が濃厚だ。

WBA、WBC、IBF、WBOの4団体の王者同士による統一戦は今年、9月末日時点で5例を数える。バンタム級の井上尚弥(大橋)対エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)、スーパー・バンタム級のダニエル・ローマン(米国)対TJドヘニー(アイルランド/豪)、スーパー・ライト級のホセ・ラミレス(米国)対モーリス・フッカー(米国)、ウェルター級のエロール・スペンス(米国)対ショーン・ポーター(米国)、ミドル級のサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)対ダニエル・ジェイコブス(米国)で、いずれも前者が勝利を収めている。このほか団体内の統一戦や階級の異なる王者同士の対戦も3試合ある。

高い次元で技量が接近しているためか凡戦もあるが、井上対ロドリゲスのようにスリルに富んだ好勝負が多い。今回のグウォジク対ベテルビエフもKO決着が間違いないとみられている。

WBC王者のグウォジクは12年ロンドン五輪ライト・ヘビー級で銅メダルを獲得後、14年2月にプロ転向。米国西海岸をホームに定めて着実に実力を伸ばし、昨年3月にWBC暫定王座を獲得した。12月に団体内統一戦で勝利を収めて正王者に昇格。今回の統一戦が3度目の防衛戦でもある。左ジャブで切り込んで右ストレートに繋げる正統派の強打者だが、耐久面が不安視されている。

IBF王者のベテルビエフもアマチュア出身者で、メダル獲得は逃したが08年北京大会、12年ロンドン大会と2度の五輪出場を果たしている。13年6月にカナダでプロデビューし、ハンマーのような左右の強打でKOの山を築いてきた。2年前に戴冠を果たしたが、故障やビジネス上の摩擦もあって17年と18年は防衛戦を1度ずつ行っただけで試合枯れ状態にあった。今年になって大手のトップランク社と契約を交わし、さっそく大きな試合に恵まれた。攻撃偏重のファイター型だが、攻め急ぐあまり被弾してダウンを喫したこともある。

ベテルビエフのディフェンスの甘さがマイナス要因とみられているためか、オッズは6対5の小差ながらグウォジク有利と出ている。強打者同士のチャンピオン対決だけに初回からスリリングな試合が期待される。短期決着ならばベテルビエフ、長引けばグウォジクといったところだが、展開予想の難しいカードだ。

“氷の皇帝”が日本帰還 何歳でも戦ってほしい男

12月29日のベラトール日本大会での対戦が決まったエメリヤーエンコ・ヒョードル(左)とクイントン・“ランペイジ”・ジャクソン

何歳になってもファイトが見たい。そんな総合格闘家と言っていい。何度か米メディアで報じられてきた「氷の皇帝」の日本“帰還”が、ついに発表された。

19年12月29日、米総合格闘技ベラトールの日本大会初開催(さいたまスーパーアリーナ)に合わせ、元PRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル(43=ロシア)が15年大みそかのRIZIN旗揚げ大会以来、4年ぶりに日本で試合に臨むことが決まった。対戦相手もPRIDEで活躍してきたクイントン“ランペイジ”ジャクソン(41=米国)に決定した。9日には都内のホテルで記者会見に臨んだ。

ヒョードルは「年末に日本でファイトすることは大事なこと。ロシアでは、年末にヒョードルが日本で戦っていることが『伝統』として認知されている。素晴らしい年明けを迎えられるように、29日に向けて準備していきます」との意気込みを示した。

1度引退している。12年6月、母国での興行でベドロ・ヒーゾ(ブラジル)との対戦(KO勝ち)後に現役引退を会見で口にした。引退後は母国のスポーツ省特別補佐官などを務めていたが、RIZINの設立などに合わせ、15年の年末に現役復帰。18年からはベラトール世界ヘビー級GPに参戦し、元UFC同級王者フランク・ミアやUFCで人気を誇ったチェール・ソネン(ともに米国)を下してGP決勝まで進出した。PRIDE時代を思い出させる快進撃だった。

今年1月のGP決勝ではUFCヘビー級で活躍したライアン・ベイダー(米国)の左フックに散った。衝撃的な35秒KO負け。秒殺されていたこともあり、ヒョードルは2度目の引退時期についても言及。「そろそろ引退する時期かもしれない。(ベラトール代表)スコット・コーカーから最後のツアーをやるとの話が来て、年齢とともに(引退が)明確に見えてくるのではないか」と口にした。

「引退ツアー」としてヒョードルと3試合契約を結んだコーカー代表は「スタッフは来年1月のロサンゼルス大会にこのカードをやるべきだと言っていたが、私が日本で組むと主張した」と説明。ヒョードルの日本ラストマッチになることを強調した。ベラトール日本大会に全面協力するRIZINの榊原信行実行委員長は「往年のファンのプレゼント。タイムスリップしたような時間を感じてもらう機会になればいい」。ベラトールはケージ(金網)での試合が主流だが、今回はPRIDEをほうふつさせるリングでの試合もプランにあるという。

ヒョードルは「私にとって日本という国、日本のファンのみなさんは非常に大切な存在。いつもサポートしてくれてありがとうございます」と感謝の言葉を口にした。PRIDE勢の主力選手の中で、ただ1人、UFCに参戦しなかったファイター。ロシア人でありながら、日本の選手にように感情移入し、ロマンを感じてしまうところだ。

体力のピークはとっくに去っている。00年の日本デビューから約19年。ファンが見たいのは「氷の皇帝」「60億分の1の男」たる生きざまだと思う。1度引退した立場にあり、すぐに2度目の引退をすぐに決める必要はないと考える。おそらく日本ラストマッチになるに違いない。しかし世界のファンが求める限りは、何歳になっても戦ってほしい。【藤中栄二】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「リングにかける男たち」)

多士済々 五輪が生んだヘビー級の次世代スター

現在、ヘビー級は3団体統一王者のアンソニー・ジョシュア(29=英)、WBC王者のデオンタイ・ワイルダー(33=米)、さらに昨年12月にワイルダーと引き分けた元3団体統一王者のタイソン・フューリー(30=英)が「3強」といわれている。今年か来年には最終的な頂上決戦が行われるだろうと期待を集めているところだ。こうしたなか次世代のスター候補も徐々に頭角を現してきている。今回はそんななかから4選手を紹介しよう。

この半世紀ほど、オリンピック(五輪)はのちのプロのスター登竜門的な意味も持つようになった。現にジョシュアは12年ロンドン大会の金メダリスト、ワイルダーは08年北京大会の銅メダリストである。そういった流れからすると、16年リオデジャネイロ五輪スーパーヘビー級金のトニー・ヨカ(26=仏)を近未来の王者候補として真っ先に挙げなければなるまい。身長201センチ、体重約108キロのヨカは17年6月にプロデビューし、1年で5連勝(4KO)を収めた。まだ世界的な強豪との対戦はないが、WBCでは12位にランクされている。ただ、ドーピング違反のためフランスのコミッションから1年の出場停止処分を受けており、現在は活動を自粛している状態だ。復帰戦が6月か7月に計画されている。

アマチュア時代からヨカのライバルだったのがジョー・ジョイス(33=英)だ。15年の欧州選手権ではヨカに勝ったジョイスだが、その年の世界選手権で敗れたあと16年リオデジャネイロ五輪決勝では惜敗した。身長198センチ、体重117キロの巨体から打ち下ろすワンツーを主武器に、プロでは7連続KO勝ちを記録している。英連邦王座やWBAコンチネンタル王座を獲得しており、WBAで5位にランクされている。23日には前WBC王者のバーメイン・スティバーン(40=ハイチ/米)との試合に臨む。これをクリアするようだと注目度がさらに上がりそうだ。

WBC28位に名を連ねるダニエル・ドゥボア(21=英)は素質の塊のような選手だ。身長196センチ、体重108キロの鋼のような肉体から基本に忠実なワンツーを繰り出す強打者で、プロで9連勝(8KO)をマークしている。3月8日には世界挑戦経験者との試合が組まれており、徐々に対戦相手の質が上がってきた。このまま伸びれば2~3年後には世界戦の舞台に上がっていても不思議ではない逸材だ。

16年リオデジャネイロ五輪ベスト8のエファ・アジャバ(24=ナイジェリア)も順調に成長している。17年7月にプロ転向してからの戦績は8戦全勝(7KO)。KOを逃したのは、相手が開始ゴングと同時に戦いを放棄、リング下りた試合だけだ。ちなみに、この試合は相手の失格=反則負けとなり、ボクシング史上最短決着(1回1秒)として記録されている。アジャバは身長196センチ、リーチ224センチ、体重107キロと恵まれた体格の持ち主で、その筋肉質の体から放つ右ストレートでKOの山を築いている。3月9日には元世界ランカーとのテストマッチが組まれている。

トニー・ヨカ、ジョー・ジョイス、ダニエル・ドゥボア、そしてエファ・アジャバ-

彼らが世界ヘビー級トップの座に君臨する日は近い?

“スコーピオン”ペドロサ死去 フェザー級最多防衛

7年以上の在位中に連続19度の防衛を記録した元WBA世界フェザー級王者、エウセビオ・ペドロサ(パナマ)が3月1日、膵臓ガンのためパナマ市内の自宅で亡くなった。63歳の誕生日を翌日に控えての逝去だった。ペドロサは17歳でプロデビューし、1992年に引退するまで49戦したが、この間、日本でも2度の防衛戦を行っている。

パナマ市で貧しい家庭に生まれたペドロサはアマチュアで86戦(80勝6敗)を経験したあと、73年12月に17歳でプロの世界に飛び込んだ。2年4カ月後、20歳のときにバンタム級で初の世界挑戦を試みたが、このときは23戦全KO勝ちのアルフォンソ・サモラ(メキシコ)の強打に捕まり2回KO負けを喫した。再起戦でもKO負けを喫したが、それを機にフェザー級に転向。78年にはセシリオ・ラストラ(スペイン)を破って22歳1カ月の若さでWBA世界フェザー級王座についた。

その後は、173センチの長身を生かした左ジャブや右ストレート、中近距離で繰り出すアッパーなど多彩なパンチ、必要に応じて距離をとりながら戦う戦術、そしてスキルに長けたボクシングで7年以上の長期政権を築いた。一発で仕留める強打者ではなかったが、「スコーピオン(サソリ)」の異名があるように相手をコントロールしながら徐々にダメージを与えていくボクシングを得意としていた。

3度目の防衛戦では来日してロイヤル小林(国際)の挑戦を13回終了TKOで撃退。1年後にはV7戦で再来日し、スパイダー根本(草加有沢)に大差の15回判定勝ちを収めている。

日本での2勝を含む連続19度の防衛はフェザー級では史上最多で、全階級合わせても史上8位タイ記録である。特筆すべきは、そのうち13度が自国パナマ以外での試合だという点だ。プエルトリコ、アメリカ、韓国、ベネズエラ、イタリア、パプアニューギニアなど声がかかればどこでも戦う逞しさがあった。また、19度の防衛のうち、小林を含めたのべ6人が元あるいはのちの世界王者であることも加えておく必要があるだろう。ちなみにペドロサと世界戦で2度にわたって拳を交えたライバルのロッキー・ロックリッジ(米)も、今年2月7日に60歳で亡くなっている。

ペドロサは、同じ時代に中量級で活躍したロベルト・デュラン(パナマ)やアレクシス・アルゲリョ(ニカラグア)、ウィルフレド・ゴメス(プエルトリコ)らと比べると、スター性や華やかさという点では見劣りしたが、テクニックや実績では十分に伍するものがあった。

85年6月、バリー・マクギガン(アイルランド)の挑戦を受けるために英国ロンドンのリングに上がったが、7回にダウンを喫するなど持ち味を発揮できずに大差の15回判定負け。7年2カ月の政権に終止符を打った。翌年、いったん引退したあと5年後の91年に戦線復帰したが、4戦目に黒星を喫して正式に引退した。足かけ20年のプロ生活で残した戦績は49戦41勝(25KO)6敗1分1無効試合。99年には米国ニューヨーク州カナストータの「名誉の国際ボクシング殿堂(IBHOF)」入りを果たしている。

風雲急告げるヘビー級 フューリーは存在感示せるか

ヘビー級の元3団体統一王者、タイソン・フューリー(30=英)が15日(日本時間16日)、米国ネバダ州ラスベガスでWBO2位、IBF8位のトム・シュワルツ(25=独)とノンタイトル12回戦で拳を交える。フューリーは昨年12月、WBC王者のデオンタイ・ワイルダー(33=米)に挑戦したが、2度のダウンを喫して引き分けという結果に終わっている。試合後、フューリーは米国のトップランク社とプロモート契約を交わしており、これが新たな環境での再出発戦となる。3団体統一王者のアンソニー・ジョシュア(29=英)が敗れるなど風雲急を告げる状況の最重量級で、フューリーは存在感を示すことができるのか。

つい1カ月前まで、ヘビー級は41戦40勝(39KO)1分けのWBC王者ワイルダー、WBA、IBF、WBO3団体の王座を持つ22戦全勝(21KO)のジョシュア、そして28戦27勝(19KO)1分の元3団体王者フューリーが「3強」と呼ばれ、近い将来の頂上決戦が期待されていた。

そうしたなか5月18日、ワイルダーが12年ロンドン五輪戦士のドミニク・ブリージール(33=米)を右一発で137秒KOに仕留め、9度目の防衛を果たした。V8戦ではフューリーと引き分けたワイルダーだが、スピードと強打が健在であることを強烈にアピールした試合だった。6対1のオッズ以上の力量差を示したといえる。

ところが、その2週間後の6月1日、米国ニューヨークのリングで大番狂わせが起こった。米国初登場のジョシュアは16対1という賭け率で圧倒的有利と見られていたが、なぜか初回から慎重をとおり越して自信のなさそうな戦いぶりだった。3回に先制のダウンを奪ったが、33戦32勝(21KO)1敗のアンディ・ルイス(29)の反撃を受けて同じ回にジョシュア自身が2度ダウン。7回、再び2度のダウンを奪われてTKO負けを喫したのだ。主役の王座陥落でヘビー級は一気に混乱状態に陥ったといっていいだろう。

口の悪さに定評のあるフューリーだが、自身が薬物やアルコールに逃げた過去を思い出したのか「俺らはみんな行ったり来たり(勝ったり負けたり)なんだ。ヘビー級だからこういうこともある。いったん休んで、それから戻ってくればいいさ」とライバルを思いやった。

次は、そのフューリーの出番だ。フューリーは身長206センチ、体重125キロという巨漢だが、意外にも動きは軽快で構えを左右にチェンジする器用さも持っている。ワイルダー戦ではポイントでリードしていながら最終回にダウン。立ち上がって最後まで戦い抜いたが、王座を取り戻すことはできなかった。それでも「フューリーが勝っていた」という声は多く、本人も「リマッチが実現すれば間違いなく俺が勝つ」と息巻いている。

相手のシュワルツは24戦全勝(16KO)のレコードを持つホープで、地域王座を防衛しながら上位に進出してきた。正面から圧力をかけながら飛び込んで放つ右はなかなかパワフルだ。しかし、世界的な強豪との対戦経験に乏しく、米国のリングは今回が初めてとなる。体格やスピード、経験、テクニックなどで勝るフューリーが圧倒的有利と見られており、オッズは33対1と出ている。

フューリー対シュワルツはノンタイトル戦だが、注目度は世界戦に準じたものといっていいだろう。ジョシュア対ルイスのような歴史的番狂わせが再び起こるようだとヘビー級は大混乱状態に陥ることになる。それをフューリーが止めるのか、それともシュワルツがトップ戦線に割って入るのか。15日(日本時間16日)、ラスベガスのリングに要注目だ。

バトルコラム

原功「BOX!」

旧ソ連勢の統一戦グウォジクVSベテルビエフはKO決着濃厚

17戦全勝(14KO)のWBC世界ライト・ヘビー級王者オレクサンダー・グウォジク(32=ウクライナ)と、14戦全KO勝ちのIBF同級王者アルツール・ベテルビエフ(34=露)が18日(日本時間19日)、米国ペンシルベニア州フィラデルフィアで拳を交える。主要4団体の王者同士の統一戦は近年になって増加傾向にあるが、旧ソ連勢のカードは珍しい。総合力は互角だが、ともに強打が売りだけにKO決着が濃厚だ。

WBA、WBC、IBF、WBOの4団体の王者同士による統一戦は今年、9月末日時点で5例を数える。バンタム級の井上尚弥(大橋)対エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)、スーパー・バンタム級のダニエル・ローマン(米国)対TJドヘニー(アイルランド/豪)、スーパー・ライト級のホセ・ラミレス(米国)対モーリス・フッカー(米国)、ウェルター級のエロール・スペンス(米国)対ショーン・ポーター(米国)、ミドル級のサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)対ダニエル・ジェイコブス(米国)で、いずれも前者が勝利を収めている。このほか団体内の統一戦や階級の異なる王者同士の対戦も3試合ある。

高い次元で技量が接近しているためか凡戦もあるが、井上対ロドリゲスのようにスリルに富んだ好勝負が多い。今回のグウォジク対ベテルビエフもKO決着が間違いないとみられている。

WBC王者のグウォジクは12年ロンドン五輪ライト・ヘビー級で銅メダルを獲得後、14年2月にプロ転向。米国西海岸をホームに定めて着実に実力を伸ばし、昨年3月にWBC暫定王座を獲得した。12月に団体内統一戦で勝利を収めて正王者に昇格。今回の統一戦が3度目の防衛戦でもある。左ジャブで切り込んで右ストレートに繋げる正統派の強打者だが、耐久面が不安視されている。

IBF王者のベテルビエフもアマチュア出身者で、メダル獲得は逃したが08年北京大会、12年ロンドン大会と2度の五輪出場を果たしている。13年6月にカナダでプロデビューし、ハンマーのような左右の強打でKOの山を築いてきた。2年前に戴冠を果たしたが、故障やビジネス上の摩擦もあって17年と18年は防衛戦を1度ずつ行っただけで試合枯れ状態にあった。今年になって大手のトップランク社と契約を交わし、さっそく大きな試合に恵まれた。攻撃偏重のファイター型だが、攻め急ぐあまり被弾してダウンを喫したこともある。

ベテルビエフのディフェンスの甘さがマイナス要因とみられているためか、オッズは6対5の小差ながらグウォジク有利と出ている。強打者同士のチャンピオン対決だけに初回からスリリングな試合が期待される。短期決着ならばベテルビエフ、長引けばグウォジクといったところだが、展開予想の難しいカードだ。

リングにかける男たち

“氷の皇帝”が日本帰還 何歳でも戦ってほしい男

12月29日のベラトール日本大会での対戦が決まったエメリヤーエンコ・ヒョードル(左)とクイントン・“ランペイジ”・ジャクソン

何歳になってもファイトが見たい。そんな総合格闘家と言っていい。何度か米メディアで報じられてきた「氷の皇帝」の日本“帰還”が、ついに発表された。

19年12月29日、米総合格闘技ベラトールの日本大会初開催(さいたまスーパーアリーナ)に合わせ、元PRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル(43=ロシア)が15年大みそかのRIZIN旗揚げ大会以来、4年ぶりに日本で試合に臨むことが決まった。対戦相手もPRIDEで活躍してきたクイントン“ランペイジ”ジャクソン(41=米国)に決定した。9日には都内のホテルで記者会見に臨んだ。

ヒョードルは「年末に日本でファイトすることは大事なこと。ロシアでは、年末にヒョードルが日本で戦っていることが『伝統』として認知されている。素晴らしい年明けを迎えられるように、29日に向けて準備していきます」との意気込みを示した。

1度引退している。12年6月、母国での興行でベドロ・ヒーゾ(ブラジル)との対戦(KO勝ち)後に現役引退を会見で口にした。引退後は母国のスポーツ省特別補佐官などを務めていたが、RIZINの設立などに合わせ、15年の年末に現役復帰。18年からはベラトール世界ヘビー級GPに参戦し、元UFC同級王者フランク・ミアやUFCで人気を誇ったチェール・ソネン(ともに米国)を下してGP決勝まで進出した。PRIDE時代を思い出させる快進撃だった。

今年1月のGP決勝ではUFCヘビー級で活躍したライアン・ベイダー(米国)の左フックに散った。衝撃的な35秒KO負け。秒殺されていたこともあり、ヒョードルは2度目の引退時期についても言及。「そろそろ引退する時期かもしれない。(ベラトール代表)スコット・コーカーから最後のツアーをやるとの話が来て、年齢とともに(引退が)明確に見えてくるのではないか」と口にした。

「引退ツアー」としてヒョードルと3試合契約を結んだコーカー代表は「スタッフは来年1月のロサンゼルス大会にこのカードをやるべきだと言っていたが、私が日本で組むと主張した」と説明。ヒョードルの日本ラストマッチになることを強調した。ベラトール日本大会に全面協力するRIZINの榊原信行実行委員長は「往年のファンのプレゼント。タイムスリップしたような時間を感じてもらう機会になればいい」。ベラトールはケージ(金網)での試合が主流だが、今回はPRIDEをほうふつさせるリングでの試合もプランにあるという。

ヒョードルは「私にとって日本という国、日本のファンのみなさんは非常に大切な存在。いつもサポートしてくれてありがとうございます」と感謝の言葉を口にした。PRIDE勢の主力選手の中で、ただ1人、UFCに参戦しなかったファイター。ロシア人でありながら、日本の選手にように感情移入し、ロマンを感じてしまうところだ。

体力のピークはとっくに去っている。00年の日本デビューから約19年。ファンが見たいのは「氷の皇帝」「60億分の1の男」たる生きざまだと思う。1度引退した立場にあり、すぐに2度目の引退をすぐに決める必要はないと考える。おそらく日本ラストマッチになるに違いない。しかし世界のファンが求める限りは、何歳になっても戦ってほしい。【藤中栄二】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「リングにかける男たち」)

大相撲裏話

将来性楽しみな琴勝峰ら「花の99世代」誕生なるか

新十両昇進会見で琴手計から改名したしこ名を披露する琴勝峰

また一人、生きのいい関取が誕生した。大相撲九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の番付編成会議で、新十両昇進を決めた琴手計改め琴勝峰(20=佐渡ケ嶽)だ。場所前に20歳を迎えた若武者は、西幕下4枚目で臨んだ秋場所で4勝3敗ながら、番付運にも恵まれて関取の座を射止めた。

190センチ、160キロの恵まれた体を武器に、初土俵から所要12場所のスピード昇進。突き、押しを基本に組んでも、右四つから馬力を生かして前に出る相撲が身上だ。番付に初めてしこ名が載った序ノ口で優勝決定戦に臨んだ際の取材ノートには、目指す力士像として「当たって攻めて崩して攻めて、と相撲に流れがあるから」と鶴竜と妙義龍の名前が記されていた。新十両昇進会見でのそれは、兄弟子の琴奨菊になっていたが、いずれにせよ先代佐渡ケ嶽親方(元横綱琴桜)のような猪突(ちょとつ)猛進の相撲で今後も上を目指す。改名したしこ名にも「勝ってテッペン(=横綱)を目指す」の意味が込められている。

角界でささやかれる世代交代の波は、ここ2、3年で一気に押し寄せてきた。関取のほぼ3人に2人が平成生まれとなり、横綱・大関の平均年齢が32・2歳(秋場所番付)と過渡期にあって、この琴勝峰らの新十両昇進は1つのターニングポイントになる可能性を秘める。

九州場所での新十両昇進を同時に決めたのが、あの元横綱朝青龍のおいにあたる豊昇龍(20=立浪)だ。高校こそ日体大柏で埼玉栄の琴勝峰とは異なるが同学年。この学年には、さらに九州場所では幕下1ケタに番付を上げるであろう、関取予備軍の元横綱大鵬の孫にあたる納谷(19=大嶽)、塚原(10月12日で20=春日野)、幕下入りを目指す光宗(20=阿武松)の「埼玉栄カルテット」らが名を連ねる。高校時代にしのぎを削ったライバルに先を越され、納谷らの尻に火がつくことは間違いない。

そんなライバルたちの動向について、琴勝峰は「(入門以降は)自分でやることをやるだけだった。ちゃんと稽古をしていれば番付は上がると思っていたから、意識はなかった」という。序ノ口から先場所までの11場所で負け越しは1場所だけ。54勝23敗とハイペースで白星を重ねてきたが、初土俵が1場所遅い豊昇龍と納谷も49勝21敗で負けじと出世街道をひた走ってきた。

同年代のライバルが何人もいるのは強みだ。ライバルとの出世争いに「意識しなかった」と無表情で語る本人の言葉をヨソに、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は満面に笑みを浮かべながら、正直な胸の内を語っていた。「私は気にしていましたよ。必ず1番で(十両に)上げてやると。あの(世代の)中で絶対に1番でと。彼ら(ライバルたち)の相撲も見てました」。その気持ちは、単に自分の弟子1人の出世だけを考えてのことではない。「一番最初に上がったことで納谷や塚原も『早く追いつきたい』といいライバル心になるでしょう。その年代が(上位に)上がって相撲界を盛り上げてくれればうれしい」。角界全体の活性化を望む気持ちだった。

プロ野球で輝かしい光を放ったのが「松坂世代」。現在の女子ゴルフでは「黄金世代」、サッカー界でも「プラチナ世代」などの言葉が一時代を築いてきた。角界にもかつて「栃若」「柏鵬」「輪湖」などの○○時代、同期生で横綱、大関らを多数輩出した「花のニッパチ」「サンパチ」「ロクサン組」などの代名詞が時代を彩ってきた。果たして数年後、大横綱のDNAを受け継ぐ豊昇竜と納谷が頂点に立ち「○○時代」を築くのか、そこに負けじと琴勝峰らが割って入り「花の99世代」(1999年度生まれ)なる代名詞が誕生するのか-。いずれにせよ、今後の彼らの精進にかかってくる。(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

プロレスの月曜日

「100年に一人の逸材」棚橋弘至20年を振り返る

新日本プロレスのエース「100年に一人の逸材」棚橋弘至(42)が、10月10日にデビュー20周年を迎えた。ヤングライオン時代から、数々の故障を乗り越え復活した最近の姿まで、プロレス界のV字回復の立役者となった逸材の歩みを、日刊スポーツ秘蔵の写真とともにふりかえります。

◆棚橋の歩み◆

99年 10月10日後楽園大会の真壁伸也(刀義)戦でデビュー。

00年 9月の栃木大会で左手骨折し、長期欠場。

00年、真壁伸也の腕を固める

01年 4月19日の後楽園大会で復帰し、ヤングライオン卒業。

02年 G1初出場。11月28日、女性に刃物で刺され、12月に丸刈り姿で会見。

02年、女性に刺されてから初めて公式の場に姿を見せ、背中に2カ所ある傷を報道陣に公開

03年 U-30(30歳以下限定王座)を提唱し、4月に初代王者となる。6月、吉江豊とIWGPタッグ戴冠。

03年7月、新日本プロレス・大阪大会 流血させられた棚橋弘至(下)は魔界4号に首をしめられる

04年 6月、IWGPヘビー級王者ボブ・サップとのカードが直前に消滅。

04年6月、新日本プロレス・大阪大会 IWGPヘビー級王座決定戦 藤田和之対棚橋弘至 藤田和之(右)は倒れた棚橋弘至に容赦のないキックを浴びせTKOを奪った

05年 4月、ニュージャパン杯第1回大会優勝。

05年10月、メキシコ遠征から帰国した棚橋弘至(左)と中邑真輔

06年 7月、ジャイアント・バーナードに勝ち、IWGPヘビー級王座初戴冠。

06年7月、新日本月寒大会 IWGPヘビー級王者に輝いた棚橋弘至(前列中央)は右から長州力、永田裕志からビールをかけられ大喜び

07年 8月、G1決勝で永田裕志を破り、初優勝。

07年8月、新日本両国大会G1クライマックス最終日 勝利の瞬間マットにひざまずき喜びを表す棚橋弘至。奥は敗れた永田裕志

08年 4月、全日本のチャンピオンカーニバル準優勝。直後に左膝負傷で欠場し、8月復帰。

09年 1・4で師匠武藤敬司に勝利し、IWGP王座奪取。プロレス大賞MVP。

09年、師匠の武藤敬司戦

10年 09年にメキシコから帰ってきた内藤哲也との抗争勃発。

10年10月、新日本プロレス両国大会 棚橋弘至対内藤哲也 内藤哲也(下)からテキサスクローバーホールドでギブアップを奪った棚橋弘至

11年 1・4で小島聡を破り、IWGPヘビー級王座戴冠。そこから約1年間11度防衛し、新記録更新。

12年 2月、オカダ・カズチカに敗れ王座陥落も、6月に奪還。

12年1月、11試合連続防衛を果たした棚橋(左)は、オカダ・カズチカの挑戦を受ける

13年 CMLLトーナメント制覇。

13年、オカダ・カズチカ(右)と

14年 10月、AJスタイルズを破りIWGP戴冠。

15年 8年ぶり2度目のG1制覇も、優勝旗折るアクシデント。

15年8月、新日本プロレスG1クライマックス25 棚橋弘至はG1優勝旗を折ってしまいうなだれる

16年 1・4で王者オカダに挑戦も敗退。

17年 6月に内藤を破りIWGPインターコンチネンタル王者奪取。

18年 3年ぶり3度目のG1制覇。映画「パパはわるものチャンピオン」で主演。プロレス大賞MVP。

18年8月、新日本プロレスG1クライマックス28 棚橋弘至対飯伏幸太 セコンドの柴田勝頼(下)の肩車で優勝を喜ぶ棚橋弘至

19年 1・4で王者ケニー・オメガを破り、IWGPヘビー級王座8度目戴冠。

19年1月、ケニー・オメガに勝利した棚橋

原功「BOX!」

元クルーザー級王者ウシク 混戦状態ヘビー級頂点に立てるか

WBA、WBC、IBF、WBOという主要4団体の世界王座を統一した実績を持つ元クルーザー級王者、オレクサンダー・ウシク(32=ウクライナ)が、ヘビー級に殴り込みをかける。その転向初戦が12日(日本時間13日)、WBC22位のタイロン・スポーン(34=スリナム/オランダ)を相手に米国イリノイ州シカゴで行われる。主役と見られていた3団体王者のアンソニー・ジョシュア(29=英国)が6月に敗れたのを機に、一転して混戦状態となったヘビー級でウシクは結果を出すことができるのか。まずは12日の試合に注目したい。

ウシクはアマチュア時代に2度の五輪出場を果たし、08年北京大会では8強に甘んじたが12年ロンドン大会では91キロ以下のヘビー級で金メダルを獲得した。アマチュア戦績は350戦335勝15敗で、勝率は95パーセントを超す。ビタリ&ウラジミールのクリチコ兄弟が代表を務めるK2プロモーションズと契約して13年11月にプロ転向を果たし、6年間に16戦全勝(12KO)をマークしている。3年前に200ポンド(約90.7キロ)が体重上限のクルーザー級でWBO王座を獲得したあと階級最強決定トーナメント、「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」に参戦。18年1月の準決勝戦でWBC王者に勝利を収め、7月には決勝でWBA王座とIBF王座を持つムラト・ガシエフ(ロシア)にも完勝、4団体の王座統一を果たした。

身長190センチ/リーチ198センチというウシクの体格は元世界ヘビー級王者のモハメド・アリ(米国)とほぼ同じだが、大型化が進む現在のヘビー級トップ戦線では決して大きくはない。WBC王者のデオンタイ・ワイルダー(33=米国)は201センチ/211センチ、ジョシュアも198センチ/208センチある。元3団体王者のタイソン・フューリー(31=英国)は206センチ/216センチの特大サイズだ。この1年、ウシクはヘビー級にマッチした体をつくってきたはずだが、はたして何キロの体重でリングに上がるのか。中量級のような自在な動きとスピード、テクニックを身上とするサウスポーのウシクだけに、単純に体重を増やせばいいというわけにいかないのが悩ましいところだ。

転向初戦で対戦するスポーンは元キックボクサーで、4年半前に国際式に転向してからは14戦全勝(13KO)という戦績を収めている。体格は188センチ/189センチとウシクに劣るが、KO率93パーセントのパワーは侮れない。

ヘビー級トップ戦線は風雲急を告げる状況だ。このウシク対スポーンのあと11月23日にワイルダー対ルイス・オルティス(40=キューバ)のWBCタイトルマッチが決まっている。さらに12月7日にはジョシュアが3団体の王座奪回を狙って現王者のアンディ・ルイス(30=米国)との再戦に臨むことになっている。

転級して試運転を行う前からヘビー級でWBO1位、WBA2位にランクされているウシクは、大巨人たちが待ち受ける最重量級でも頂点に立つことができるのか。スポーン戦は期待と不安のなかでの試合になりそうだ。

女子プロ写真特集

渡辺のピーチサンライズ/7.24スターダム

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