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大相撲
夏の絵日記2019
女子プロレス
Sareeeの裏投げほか/6.2ディアナ新宿写真集

新着ニュース

豊山が結婚発表「花より男子」ロケ地でプロポーズ

結婚会見で笑顔を見せる豊山(左)と真梨絵夫人(撮影・河野匠)

大相撲の前頭豊山(25=時津風)が26日、都内の部屋で会見し、結婚したことを発表した。相手は三重県紀宝町出身で、名古屋市在住の会社員・真梨絵さん(31=旧姓一村)。

名古屋場所千秋楽から5日後の7月26日に、名古屋市の中区役所に婚姻届を提出したと明かした。16年、東農大から入門した年の名古屋場所で知人を介して食事をした際に知り合い「僕が完全に一目ぼれしました。相撲でも見せたことないほど積極的。一気に寄り切りました」(豊山)と、猛アプローチの末、ほどなく交際が始まり、約3年を経て、再入幕を果たしたこの日、発表した。

会見に同席した真梨絵さんは「すごく積極的な方。一直線に来てくださった」と、誠実な人柄にひかれたと語った。プロポーズは、真梨絵さんが大ヒットしたドラマ「花より男子」の大ファンで、そのロケ地として有名な東京・恵比寿ガーデンプレイスで「結婚しよう」と、豊山が指輪を渡し、真梨絵さんが「よろしくお願いします」と受けたという。

豊山を「花より男子」の出演者に例えるとしたら、という質問が出ると、豊山は「こんな人『F4』にいませんから。強いて言うなら5人目」と、主要な出演者のイケメン俳優4人と比較しないでほしいと懇願。ところが真梨絵さんは「私にとっては『道明寺』です!」と、同ドラマで主演を務めた、人気アイドルグループ嵐の松本潤の役名を挙げたが、少しいたずらっぽく笑っていた。

婚約指輪は高級ブランドのハリーウィンストンの2カラットのもので、数百万円から1000万円前後と推定される。挙式、披露宴は未定だが、現時点では来年2月などを候補に調整に入るという。ファッション関連事業の会社に勤める真梨絵さんは、今後も仕事を続け、来年2月に東京の本社に転勤し、その後に2人で生活を続ける予定だ。

同世代の中でも早い結婚となったが「僕は所帯を持った方が力が出るタイプだと思う。落ち込んでいる時に励ましてもらってきた」と、6歳上の姉さん女房の内助の功に期待する。同期の前頭朝乃山にも、すでに報告しているが昨年の名古屋場所では、その朝乃山も含めて幕内で優勝争いも経験している。「また上位と当たるところに戻ることができるように、三役も目指していきたい。幕内に戻ったけど、もう後ろはない。ここからは下を見ないで、前だけを見て、どんどん上がっていきたい」。ライバルでもある朝乃山の5月夏場所の初優勝にも刺激を受けた。知り合うまで、ほとんど相撲を見たこともなかったという真梨絵さんは「相撲の頑張り方は、彼にしか分からないので、これからも落ち込んでいれば励まします。本人がやる気になるようにしたいです」と、二人三脚で支えていく決意を語っていた。

◆豊山亮太(ゆたかやま・りょうた)本名・小柳亮太(おやなぎ・りょうた)。1993年(平5)9月22日生まれ、新潟市出身。金沢学院東から東農大に進み、個人タイトル5つを獲得して三段目付出の資格を取得。時津風部屋に入門し、16年春場所初土俵。17年夏場所新入幕で豊山に改名。18年名古屋場所で初の三賞となる敢闘賞。得意は突き、押し。通算147勝134敗2休。185センチ、175キロ。

結婚会見後、部屋の前で真梨絵夫人(右)を抱え上げる豊山(撮影・河野匠)

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剣翔「長かった」新入幕に笑顔、目標は先輩の遠藤

新入幕会見で自身のしこ名が入った番付表を指さす剣翔(撮影・佐藤礼征)

大相撲秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)の番付が発表された26日、新入幕を果たした剣翔(28=追手風)が埼玉・草加市の部屋で行われた会見に出席し、「番付の1番上に名前が載るのが夢だったのでうれしい」と、笑顔で喜びを語った。

新十両に昇進した16年初場所から約3年半、十両から抜け出せなかったが、7月の名古屋場所では13勝2敗の好成績で自身初の十両優勝。念願の幕内昇進に「長かったという気持ち。初土俵から5年半だけど、大卒なので全然早くないと思っている。(弟弟子の)大奄美や年下の大翔鵬に追い越されて上がりたい気持ちが強かった」と、かみしめるように話した。

ファンからは「何をしてくるか分からない相撲を取る」と評判がある。剣翔本人も認めており「10種類はある」という変幻自在な立ち合いが武器。直近2~3年の相手の取組を研究して場所に臨むなど、184センチ、175キロの巨体とは裏腹に理論派な一面が光る。

「悪く言えば型がないが、いいように言えば何でもできるタイプ」と自己分析。十両優勝した先場所は慢性的な腰痛に苦しんだが、その分「早く決着をつけよう」と取組に時間をかけない心掛けが、好成績につながったという。

日大で1学年先輩だった小結遠藤(28=追手風)を追いかけるように同部屋に入門して、14年初場所に初土俵を踏んだ。4年前に行われた新十両昇進時の会見では「人気、実力ともに遠藤関を超えたい」と対抗意識を燃やしていたが、この日は「あのときは調子こいていた。僕が大関になって勝てるかな…」と弱気な発言。角界屈指の人気力士である兄弟子に対して、尊敬する点が多いからだ。

「まずは顔ですよね。顔はどうしようもない。大学のときから稽古でも食べるものにしても、ストイックな人だった。毎日同じことを1時間も2時間もできる。僕にはできない。集中力が違うんでしょうね」

将来的に「できたら遠藤関や追手風部屋と優勝決定戦をしたい」と青写真を描く。秋場所の目標はひとまず勝ち越し。「思い切りの良さと、何をしてくるか分からないような『おっ』と思われる相撲を取りたい」と意気込みを語った。

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井上拓真、兄尚弥とのW勝利誓う「目標だった」

WBSSバンタム級トーナメント決勝会見に出席し記念撮影に納まる、左から井上真吾トレーナー、井上拓真、井上尚弥、大橋秀行会長、ノニト・ドネア、レイチェル・ドネア(撮影・たえ見朱実)

ボクシングWBC世界バンタム級暫定王者井上拓真(23=ともに大橋)が兄尚弥とのW勝利を誓った。

井上兄弟は26日、11月7日にさいたまスーパーアリーナで行われる興行の会見に出席。同日はWBA・IBF世界バンタム王者の兄井上尚弥(26)がワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)のバンタム級決勝としてWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とWBA王座統一戦を行い、弟拓真はWBC正規王者ナルディーヌ・ウーバーリ(33=フランス)と王座統一戦を行う。兄弟で世界戦に臨むのはこれが初めて。昨年12月30日の暫定王座獲得以来となる試合が決まった拓真は「ようやく決まった統一戦ですし、兄弟での試合もひさびさなので今まで以上に楽しみ。兄弟のダブル世界戦は目標だった。ダブル勝利をしたい」と意気込んだ。

今年6月に初防衛したウーバーリとの統一戦を想定し、サウスポー対策は既に開始済み。「いい感じ。やりたいことも少しずつやれるようになってきた」と手応えを感じつつある。ウーバーリは過去2度五輪出場でプロ16戦全勝の強敵。「簡単にはいかないと思う」と警戒しつつも、「何がなんでも勝つだけ」と王座獲得で兄に勝利のバトンを渡すつもりだ。

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井上尚弥WBSS決勝ドネア戦前「出げいこしたい」

WBSSバンタム級トーナメント決勝会見でポーズを決める井上尚弥(左)と対戦者のノニト・ドネア(撮影・たえ見朱実)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム王者井上尚弥(26)がワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝に備え、出げいこで「刺激」を入れるプランを明かした。

11月7日、さいたまスーパーアリーナで、WBAスーパー王者の5階級制覇王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのWBSS決勝に向けて都内のホテルで会見。2カ月半後に迫った大一番に向けてのプランとして「出げいこはしたいですね。毎回、(所属)ジムでスパーリングを毎回やっていると緊張感がなくなりますし、他のジムの人が見る中でのスパーもまた違うと思う」と他ジムで実戦練習する可能性も口にした。

アマチュア時代は父真吾トレーナーのもと、兄弟そろってプロジムに出げいこしてきた経験がある。井上尚は「ジムに入る前の頃のようなハングリーな、他のジムにいって暴れるじゃないですけど、アウェーを感じながらスパーリングするのは大事。今とデビュー当時とは立場も変わってきているので。あの頃は『なんだこの若者は』っていう感じでみられていたので」との意図を明かした。

36歳のベテランとはいえ、「フィリピンの閃光(せんこう)」との異名を持つドネアに一瞬のスキをみせれば的確に突いてくる経験と実力がある。気の緩みや集中力を持続させる意味でも、井上尚が出げいこで「刺激」を入れるのは有効かもしれない。

WBSSバンタム級トーナメント決勝会見でポーズを決める井上尚弥(左)と対戦者のノニト・ドネア(撮影・たえ見朱実)

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井上尚弥&拓真が史上初の兄弟ダブル世界王座統一戦

WBSSバンタム級トーナメント決勝会見に出席した井上尚弥(撮影・たえ見朱実)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム王者井上尚弥(26)、弟でWBC世界同級暫定王者井上拓真(23=ともに大橋)が初めて兄弟ダブル世界戦に臨むことが26日、発表された。11月7日、さいたまスーパーアリーナで、井上尚はワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)のバンタム級決勝としてWBAスーパー王者となる5階級制覇王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とWBA王座統一戦、井上拓はWBC正規王者ナルディーヌ・ウーバーリ(33=フランス)とのWBC王座統一戦に臨む。

井上兄弟は25日、都内のホテルで記者会見に臨んだ。会見に同席したドネアを横目に井上尚は「WBSS決勝は自分にとって最大のキャリア。次のキャリアのために大切だと思っています。みなさんの期待も自覚しています」と意気込んだ。一方のドネアは「対戦してきた中でも強敵で大変、危険な相手」と応じた。

井上拓にとっては約1年ぶりの試合。今年6月にカザフスタンで初防衛に成功しているウーバーリとの王座統一戦を待ち、サウスポー対策を練り続けてきたこともあり「ようやく決まった統一戦ですし、兄弟での試合もひさびさなので楽しみにしています。前から兄弟のダブル世界戦は目標だった。兄弟でダブル勝利をしたいです」と意気込んでいた。

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ランキング

弓取り式も危機管理“2人目”将豊竜が選ばれた理由

将豊竜(2019年7月11日撮影)

打ち出し前の弓取り式。巡業部の花籠副部長(関脇太寿山)は緊張した面持ちで土俵上を見つめていた。「だいぶ良くなってきましたよ」。大相撲夏巡業が北海道・函館市で行われた16日、弓取り式を務めていたのは横綱鶴竜の付け人、幕下将豊竜(22=時津風)。横綱同士の結びの一番が終わって登場した将豊竜は、大歓声の中で堂々と儀式を全うした。

弓取り式も“危機管理”が問われているようだ。7月28日から始まった今巡業ではここまで20日間、弓取り式は横綱白鵬の付け人、三段目春日龍(35=中川)と将豊竜が半分ずつ務めた。昨年春場所から主に春日龍が担当していたが「もしものことがあったら、困るからね」と花籠副部長。伝統儀式の大役を務められる力士が1人では心もとない。巡業で見せ物として人気の初っ切りも、不測の事態に備えて「3人目」を常に準備させているが、弓取り式は用意していなかったため、4月の春巡業中に「できるか?」と将豊竜に打診したという。

その春巡業で3度、弓取りを務めた将豊竜は当時「もう全然ダメです…。動きが硬くなってしまった」と肩を落としていた。素人目には分からなかったが、ぎこちなさが抜けなかったという。今巡業でも、付け人業務の合間を縫って練習している様子で「まだまだ全然勉強の身。春日龍さんに教わりながらです」と謙虚に話していた一方、花籠副部長は「安定感が出てきましたね」と目を細めた。

なぜ将豊竜を選んだのか? ズバリ選考基準は「度胸があるかどうか」。フィーリングで決めたという。幕下ではあるが、将豊竜は170センチの小柄な体格でその番付まで上がっているだけに「それなりの度胸があるということ」と花籠副部長は評価する。てっきり手先の器用さなどを加味しているものかと思っていたが、それらを超越したものが大事らしい。

花籠副部長は「(25日の)KITTE場所でもできたら。まだ決まってはいないけど(秋)場所でも3日くらいやらせてみようかなと思っているよ」と話していた。本当にデビューするかどうかは分からないが、そのときは要注目だ。

【佐藤礼征】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

王者コバレフが意地を見せるか 俊英ヤードと防衛戦

2013年以降の6年間、浮き沈みはあったもののライト・ヘビー級の主役を務めてきたWBO王者のセルゲイ・コバレフ(36=ロシア)が24日(日本時間25日)、ロシアのチェリャビンスクで同級1位の指名挑戦者、アンソニー・ヤード(27=英)を相手に防衛戦を行う。今年2月、3度目の戴冠を果たしたコバレフにとっては初防衛戦だが、相手のヤードが18戦全勝(17KO)という強打者だけに厳しい戦いが予想されている。

「クラッシャー(破壊者)」というニックネームを持つコバレフは37戦33勝(28KO)3敗1分の戦績を誇るスラッガーで、右でも左でもKOするパワーを持っている。13年8月~16年11月の第1次政権では8度の防衛を記録し、その間にWBA王座とIBF王座も吸収した。しかし、下の階級から上がってきたアンドレ・ウォード(米)に惜敗して3団体の王座を失い、再戦では打たれ脆さを露呈して8回TKOで敗れた。そのウォードが引退すると、それにともなって行われたWBO王座決定戦に出場。格下を2回TKOで一蹴して返り咲きを果たし、初防衛戦でもTKO勝ちを収めた。

第2次政権も長く続くかと思われたが、昨年8月のV2戦でエレイデル・アルバレス(コロンビア)の強打に捕まり、7回TKO負けを喫した。ポイントでリードしていながら突然崩れ、3度のダウンを奪われて敗れるという試合だった。

それでもコバレフは王座に執念を見せ、今年2月の再戦ではアウトボクシングと手数でアルバレスを封じ、3度目の戴冠を果たした。

そんなベテランを脅かすヤードは19歳でボクシングを始めたため、アマチュア経験はコバレフの215戦(193勝22敗)と比べ12戦(11勝1敗)と極端に少ない。2年前からWBO1位にランクされながら挑戦を急がなかったのは、じっくりと経験を積む必要があったからといわれている。今回は指名挑戦権を行使して勝負に出たといえる。ヤードは接近しても離れても戦える万能型の強打者で、目下16連続KOと勢いがある。ただ、英国外での試合となると米国で1度経験しているだけで、今回はアウェーというハンデもある。さらに前半のKOが多いため最長でも7ラウンドまでしか戦ったことがなく、このあたりも不安要素といえる。

ともに相手をKOするだけのパンチ力があるだけに序盤からスリリングな攻防が展開されそうだ。隙をみせた方が一気に崩壊する可能性もある。経験値に加え地の利があるコバレフが7対4のオッズで有利とみられているが、打たれ脆さがあるだけに数字はあてにならない。

36歳のベテラン王者が意地をみせるのか、それとも94パーセントのKO率を誇る27歳の俊英が新時代の扉を開けるのか-。

井上尚弥WBSS決勝ドネア戦前「出げいこしたい」

WBSSバンタム級トーナメント決勝会見でポーズを決める井上尚弥(左)と対戦者のノニト・ドネア(撮影・たえ見朱実)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム王者井上尚弥(26)がワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝に備え、出げいこで「刺激」を入れるプランを明かした。

11月7日、さいたまスーパーアリーナで、WBAスーパー王者の5階級制覇王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのWBSS決勝に向けて都内のホテルで会見。2カ月半後に迫った大一番に向けてのプランとして「出げいこはしたいですね。毎回、(所属)ジムでスパーリングを毎回やっていると緊張感がなくなりますし、他のジムの人が見る中でのスパーもまた違うと思う」と他ジムで実戦練習する可能性も口にした。

アマチュア時代は父真吾トレーナーのもと、兄弟そろってプロジムに出げいこしてきた経験がある。井上尚は「ジムに入る前の頃のようなハングリーな、他のジムにいって暴れるじゃないですけど、アウェーを感じながらスパーリングするのは大事。今とデビュー当時とは立場も変わってきているので。あの頃は『なんだこの若者は』っていう感じでみられていたので」との意図を明かした。

36歳のベテランとはいえ、「フィリピンの閃光(せんこう)」との異名を持つドネアに一瞬のスキをみせれば的確に突いてくる経験と実力がある。気の緩みや集中力を持続させる意味でも、井上尚が出げいこで「刺激」を入れるのは有効かもしれない。

WBSSバンタム級トーナメント決勝会見でポーズを決める井上尚弥(左)と対戦者のノニト・ドネア(撮影・たえ見朱実)

井上尚弥&拓真が史上初の兄弟ダブル世界王座統一戦

WBSSバンタム級トーナメント決勝会見に出席した井上尚弥(撮影・たえ見朱実)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム王者井上尚弥(26)、弟でWBC世界同級暫定王者井上拓真(23=ともに大橋)が初めて兄弟ダブル世界戦に臨むことが26日、発表された。11月7日、さいたまスーパーアリーナで、井上尚はワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)のバンタム級決勝としてWBAスーパー王者となる5階級制覇王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とWBA王座統一戦、井上拓はWBC正規王者ナルディーヌ・ウーバーリ(33=フランス)とのWBC王座統一戦に臨む。

井上兄弟は25日、都内のホテルで記者会見に臨んだ。会見に同席したドネアを横目に井上尚は「WBSS決勝は自分にとって最大のキャリア。次のキャリアのために大切だと思っています。みなさんの期待も自覚しています」と意気込んだ。一方のドネアは「対戦してきた中でも強敵で大変、危険な相手」と応じた。

井上拓にとっては約1年ぶりの試合。今年6月にカザフスタンで初防衛に成功しているウーバーリとの王座統一戦を待ち、サウスポー対策を練り続けてきたこともあり「ようやく決まった統一戦ですし、兄弟での試合もひさびさなので楽しみにしています。前から兄弟のダブル世界戦は目標だった。兄弟でダブル勝利をしたいです」と意気込んでいた。

井上拓真、兄尚弥とのW勝利誓う「目標だった」

WBSSバンタム級トーナメント決勝会見に出席し記念撮影に納まる、左から井上真吾トレーナー、井上拓真、井上尚弥、大橋秀行会長、ノニト・ドネア、レイチェル・ドネア(撮影・たえ見朱実)

ボクシングWBC世界バンタム級暫定王者井上拓真(23=ともに大橋)が兄尚弥とのW勝利を誓った。

井上兄弟は26日、11月7日にさいたまスーパーアリーナで行われる興行の会見に出席。同日はWBA・IBF世界バンタム王者の兄井上尚弥(26)がワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)のバンタム級決勝としてWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とWBA王座統一戦を行い、弟拓真はWBC正規王者ナルディーヌ・ウーバーリ(33=フランス)と王座統一戦を行う。兄弟で世界戦に臨むのはこれが初めて。昨年12月30日の暫定王座獲得以来となる試合が決まった拓真は「ようやく決まった統一戦ですし、兄弟での試合もひさびさなので今まで以上に楽しみ。兄弟のダブル世界戦は目標だった。ダブル勝利をしたい」と意気込んだ。

今年6月に初防衛したウーバーリとの統一戦を想定し、サウスポー対策は既に開始済み。「いい感じ。やりたいことも少しずつやれるようになってきた」と手応えを感じつつある。ウーバーリは過去2度五輪出場でプロ16戦全勝の強敵。「簡単にはいかないと思う」と警戒しつつも、「何がなんでも勝つだけ」と王座獲得で兄に勝利のバトンを渡すつもりだ。

バトルコラム

プロレスの月曜日

武藤敬司「引退?今はないよ」生涯プロレスLOVE

プロレス界で「天才」「プロレスリング・マスター」と呼ばれるレジェンド、武藤敬司(56)が、10月でデビュー35周年を迎える。9月1日にはW-1の横浜文化体育館大会で、記念試合も行われる。35年間、日本のプロレスのトップに君臨してきた武藤に、過去と未来を語ってもらった。

「プロレスは芸術だ」。35年たった今も変わらぬプロレスLOVEを語る武藤敬司(撮影・中島郁夫)

武藤は昨年、両ひざに人工関節を入れる手術をして、今年6月26日の長州力引退試合で復帰した。復帰に当たっては代名詞のムーンサルトプレスを封印。その代わりに、新たな武器となるワザに取り組んでいる。

「これからやっていかなきゃいけないのは、ドロップキック。今のオレは、自分にふさわしいワザか、向いていないワザか選別していく作業をしている」

武藤敬司の両膝の手術痕

55歳で両ひざの大手術に踏み切ったのは、現役を続けていく強い気持ちがあったからだ。

「プロレスでしか、自分を表現できない。引退? 今はないよ。できるなら、生涯プロレスをやっていきたい」

そこまでプロレスにこだわる理由は何か。

「朝6時に起きて、9時から練習する。このルーティンをもう何十年も続けている。このルーティンを続けていくためには、試合というものがあって、試合に向かって練習していかないといけない。これがなくなるオレの生活が想像できない」

84年10月7日、同期入門の蝶野正洋戦でデビュー戦勝利。翌年秋には米国武者修行に出された。米国では、その天才ぶりから、多くのプロモーターの注目を集めた。

「デビュー戦から勝って、ムーンサルトプレスを引っ提げて米国に渡った。そこではい上がった。活躍が認められて、メジャー団体から初めてスカウトされた。米国のメジャーからスカウトされたレスラーは、オレが日本で初めてじゃない?」

日本に凱旋(がいせん)帰国してからは、「闘魂三銃士」として一時代を築いた。

「上に長州、藤波、前田。下には馳、佐々木健介がいた。層の厚い時代だった。一見ライバルみたいに見られたけど、オレたちは運命共同体。同じ時代に一緒に団体を引っ張ったんじゃなくて、それぞれが次々に時代をつくっていった。その後、みんなが新日本を離れ、別れてから初めて本当のライバルになったんだ」

6月26日、長州力の引退試合で石井智宏(左下)にフラッシングエルボーを見舞う武藤敬司

56歳で武藤は、これまで築いてきたものとは違う新たな武藤としてのプロレスラー像を模索している。

「ベルトも30本以上巻いて、もう馬場さんよりたくさん取ったから、これ以上タイトルを取る必要はない。オレ自身は楽しんで、見てくれるお客さんとともに楽しい空間をつくれればいい。そして、見ている人を元気にさせたい」

9月1日、35周年記念試合では、カズ・ハヤシ、ペガソ・イルミラルと組んで、TARU、ベネ・デュプリ、ゾディアック組と対戦する。この試合で、どのような新しい武藤が見られるか楽しみだ。【取材・構成=桝田朗】

プロレスの月曜日

中島翔子 元吉本芸人「147センチの大怪獣」

<プロレスの女>

プロレス界の輝く女性たちを紹介するコーナー4回目は、元吉本芸人の東京女子プロレス中島翔子(28)。この5月、デビュー7年目にして団体の顔といえるプリンセス・オブ・プリンセス王座を初戴冠。「147センチの大怪獣」として、さらなるレベルアップに励んでいる。【取材・構成=高場泉穂】

「147センチの大怪獣」こと東京女子プロレスのプリンセス・オブ・プリンセス王者中島翔子

元吉本芸人の中島が自ら衝撃の事実を切り出した。「最近(吉本興業の)騒動があって思い出したんですけど、デビュー戦は“闇営業”だったんです」。高校卒業後、NSCを経て芸人としてデビューしたものの半年で1回のペースで相方が変わるさえない日々。そんな中、先輩芸人に連れられ女子プロレスを観戦し、心がうずいた。旗揚げ間近の東京女子プロレスが選手募集しているのを見つけ「芸の肥やしになればいい」と軽い気持ちで入門した。

「デビュー戦(13年8月)が決まってから事務所に事後報告したんですよ。そうしたら問題になって…。ダブル所属するための話し合いをしていたんですが、プロレスを頑張っても吉本にファイトマネーが吸収されてしまうと思って、きっぱり芸人はやめました」。雪国生まれで長くクロスカントリーをやっていたからか、「運動神経もスタミナも問題ありませんでした」。13年末から東京女子プロレスに専属所属。147センチと小柄ながら派手なムーブで沸かせる中心選手として、団体を引っ張ってきた。

デビュー7年目となる今年、大きな出来事が2つあった。1つは5月に団体の不動のエース山下実優を下し、初のシングル王者となったこと。団体の顔であるプリンセス・オブ・プリンセス王者となり、既に1度防衛したが「まだ実感はわかない」。9月1日には挑戦者瑞希との2度目の防衛戦が待つ。「瑞希は自分よりプロレス経験が長く、華がある」と弱音を吐きつつも、「王者としてやりたいことがあるのでまだ負けるわけにはいかない。自分の土俵に持ち込めばいける」と必勝を約束した。

もう1つは初の海外リングの経験。7月に米国AEWに初参戦。物おじしないファイトで米国ファンを沸かせた半面、反省も多かった。「試合をしながら『足りないな』と感じました。体力もそうだし、技術面でも引き出しが圧倒的に少ないと思った」。試合後にはAEW副社長を務めるケニー・オメガにもアドバイスをもらったという。「『ここはいいけど、ここはすごくダメ』と改善点を指摘してもらった。そこを直したら、もっと上にいけると思えた。収穫がいっぱいありました」。

夢はもっと「あぶないこと」をできる選手になること。トランポリンや床運動で跳躍を磨き、さらに最近は空中感覚を鍛える特別トレーニングも開始。「147センチの大怪獣」はさらに進化する。

東京女子プロレスのプリンセス・オブ・プリンセス王者中島翔子

◆中島翔子(なかじま・しょうこ)1991年(平3)7月19日、新潟県津南町生まれ。高校卒業後、上京し、吉本興業の養成所NSC入り(16期生)。芸人活動中にプロレス観戦したのをきっかけに13年東京女子プロレスに入団。13年8月のDDT両国大会でプロレスラーデビュー。得意技はノーザンライト・スープレックス。147センチ。

大相撲裏話

弓取り式も危機管理“2人目”将豊竜が選ばれた理由

将豊竜(2019年7月11日撮影)

打ち出し前の弓取り式。巡業部の花籠副部長(関脇太寿山)は緊張した面持ちで土俵上を見つめていた。「だいぶ良くなってきましたよ」。大相撲夏巡業が北海道・函館市で行われた16日、弓取り式を務めていたのは横綱鶴竜の付け人、幕下将豊竜(22=時津風)。横綱同士の結びの一番が終わって登場した将豊竜は、大歓声の中で堂々と儀式を全うした。

弓取り式も“危機管理”が問われているようだ。7月28日から始まった今巡業ではここまで20日間、弓取り式は横綱白鵬の付け人、三段目春日龍(35=中川)と将豊竜が半分ずつ務めた。昨年春場所から主に春日龍が担当していたが「もしものことがあったら、困るからね」と花籠副部長。伝統儀式の大役を務められる力士が1人では心もとない。巡業で見せ物として人気の初っ切りも、不測の事態に備えて「3人目」を常に準備させているが、弓取り式は用意していなかったため、4月の春巡業中に「できるか?」と将豊竜に打診したという。

その春巡業で3度、弓取りを務めた将豊竜は当時「もう全然ダメです…。動きが硬くなってしまった」と肩を落としていた。素人目には分からなかったが、ぎこちなさが抜けなかったという。今巡業でも、付け人業務の合間を縫って練習している様子で「まだまだ全然勉強の身。春日龍さんに教わりながらです」と謙虚に話していた一方、花籠副部長は「安定感が出てきましたね」と目を細めた。

なぜ将豊竜を選んだのか? ズバリ選考基準は「度胸があるかどうか」。フィーリングで決めたという。幕下ではあるが、将豊竜は170センチの小柄な体格でその番付まで上がっているだけに「それなりの度胸があるということ」と花籠副部長は評価する。てっきり手先の器用さなどを加味しているものかと思っていたが、それらを超越したものが大事らしい。

花籠副部長は「(25日の)KITTE場所でもできたら。まだ決まってはいないけど(秋)場所でも3日くらいやらせてみようかなと思っているよ」と話していた。本当にデビューするかどうかは分からないが、そのときは要注目だ。

【佐藤礼征】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

原功「BOX!」

王者コバレフが意地を見せるか 俊英ヤードと防衛戦

2013年以降の6年間、浮き沈みはあったもののライト・ヘビー級の主役を務めてきたWBO王者のセルゲイ・コバレフ(36=ロシア)が24日(日本時間25日)、ロシアのチェリャビンスクで同級1位の指名挑戦者、アンソニー・ヤード(27=英)を相手に防衛戦を行う。今年2月、3度目の戴冠を果たしたコバレフにとっては初防衛戦だが、相手のヤードが18戦全勝(17KO)という強打者だけに厳しい戦いが予想されている。

「クラッシャー(破壊者)」というニックネームを持つコバレフは37戦33勝(28KO)3敗1分の戦績を誇るスラッガーで、右でも左でもKOするパワーを持っている。13年8月~16年11月の第1次政権では8度の防衛を記録し、その間にWBA王座とIBF王座も吸収した。しかし、下の階級から上がってきたアンドレ・ウォード(米)に惜敗して3団体の王座を失い、再戦では打たれ脆さを露呈して8回TKOで敗れた。そのウォードが引退すると、それにともなって行われたWBO王座決定戦に出場。格下を2回TKOで一蹴して返り咲きを果たし、初防衛戦でもTKO勝ちを収めた。

第2次政権も長く続くかと思われたが、昨年8月のV2戦でエレイデル・アルバレス(コロンビア)の強打に捕まり、7回TKO負けを喫した。ポイントでリードしていながら突然崩れ、3度のダウンを奪われて敗れるという試合だった。

それでもコバレフは王座に執念を見せ、今年2月の再戦ではアウトボクシングと手数でアルバレスを封じ、3度目の戴冠を果たした。

そんなベテランを脅かすヤードは19歳でボクシングを始めたため、アマチュア経験はコバレフの215戦(193勝22敗)と比べ12戦(11勝1敗)と極端に少ない。2年前からWBO1位にランクされながら挑戦を急がなかったのは、じっくりと経験を積む必要があったからといわれている。今回は指名挑戦権を行使して勝負に出たといえる。ヤードは接近しても離れても戦える万能型の強打者で、目下16連続KOと勢いがある。ただ、英国外での試合となると米国で1度経験しているだけで、今回はアウェーというハンデもある。さらに前半のKOが多いため最長でも7ラウンドまでしか戦ったことがなく、このあたりも不安要素といえる。

ともに相手をKOするだけのパンチ力があるだけに序盤からスリリングな攻防が展開されそうだ。隙をみせた方が一気に崩壊する可能性もある。経験値に加え地の利があるコバレフが7対4のオッズで有利とみられているが、打たれ脆さがあるだけに数字はあてにならない。

36歳のベテラン王者が意地をみせるのか、それとも94パーセントのKO率を誇る27歳の俊英が新時代の扉を開けるのか-。

リングにかける男たち

勝みなみも夢中、飯伏幸太G1優勝でスター街道へ

G1クライマックスを制した飯伏幸太は優勝旗とトロフィーを手に雄たけびを上げる(2019年8月12日撮影)

女子ゴルフの国内ツアー、NEC軽井沢72大会の会場で、突然、飯伏幸太(37=新日本)の名前が飛び出した。名前を出したのは、女子ゴルフ界で新たな時代を築きつつある黄金世代の勝みなみ(21=明治安田生命)だ。一時の不振から抜け出し、優勝争いに帰ってきた実力者は「12日の日本武道館でG1クライマックスを見に行ったんです。同じ鹿児島出身の飯伏幸太が優勝して。めっちゃ刺激になりました」と、うれしそうに話していた。

元々、プロレスファンだった勝は、今年1月4日の新日本東京ドーム大会も観戦した。そのときは「オカダ・カズチカさんとか、格好良かった」と話してくれたが、今回のG1でプロレスのとりこになったそうだ。「プロレスが大好きになりました。あんなにすごいとは思いませんでした」。記者がプロレス担当もやっていると話すと「飯伏さんにファンですと伝えてください」と、お願いまでされてしまった。驚異的な身体能力、そのスター性から、いずれは新日本の中心に立つレスラーだと確信した。しかし、16年2月に突然、退団してフリーになった。飯伏のトップレスラーへの道は、そこで絶たれたかに見えた。それから1年、飯伏は新日本に帰ってきた。17年のG1クライマックスに参戦したのだ。

その後、飯伏は新日本所属となり、再びトップへの階段を上り始めた。そんな姿、戦いぶりは勝みなみだけではなく、多くの人々を励ましている。普段は人見知りで、温厚な青年だ。17年、G1参戦前に取材の約束をしたが、身内の不幸があり、記者は九州の実家に帰ることになった。取材の約束をした当日、電話して事情を話すと、電話での取材に応じてくれた。その後、開幕戦の会場で会うと、記者がわびを言う前に真っ先に「大変でしたね。大丈夫ですか」と言葉をかけてくれた。プロレスラーとしても人としても尊敬できる男、飯伏幸太。スター街道をばく進してくれることを願っている。【桝田朗】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「リングにかける男たち」)

ホワイト(左)にカミゴェを見舞う飯伏幸太(2019年8月12日撮影)

女子プロ写真特集

Sareeeの裏投げ/6.2ディアナ

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