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久保隼2年ぶり世界挑戦はTKO負け/世界戦詳細

<プロボクシング:WBA世界フェザー級王座戦12回戦>◇26日◇中国江西省撫州市

ボクシングWBA世界フェザー級10位久保隼(29=真正)が中国・撫州市で同級王者徐燦(中国)に挑戦し6回TKO負けを喫した。

◆WBA世界フェザー級王座戦12回戦

徐燦6 回
TKO
久保隼

久保隼「思ったよりパンチはなかったが、今までで一番のダメージ。やっぱりフェザー級だなと思った。自分のパンチでは止まらない。(手術した)目のことは関係ない。今回の試合に向けた期間が濃かったので、また自分が同じように頑張れるのか今すぐ答えられない。」

【6回】徐燦がパンチをまとめ久保を仕留めにいく。久保は何とか足を使う。徐燦の左。徐燦がラッシュ。久保がふらつく。審判が止めに入る。久保が無念の6回TKO負け

【5回】このラウンドも徐燦が距離を詰め久保隼を逃がさない。徐燦が強烈ワン、ツー。久保も負けじと返していく。激しいパンチの交換。徐燦が試合を決めにくる。久保隼は防戦一方。徐燦の左で久保隼がダウン。久保は試合続行の意志。徐燦が強烈なラッシュ。久保隼はふらつく

【4回】お互いラウンド序盤から打ち合う。徐燦がワン、ツー。徐燦の右ストレート。徐燦は距離を詰めパンチをまとめる。徐燦の左ボディー。徐燦が試合を優位に進める

【3回】足を使う久保隼に徐燦は距離を詰めていく。久保隼の左。徐燦が負けじと連打。お互い激しいパンチの交換。久保隼は徐燦の左ボディーを上手くケア

【2回】久保が積極的に手を出していく。距離を詰め徐燦に足を使わせない。徐燦の左ボディー。久保は足を使う。お互い打ち合う。徐燦の右ボディー

【1回】久保は積極的に距離を詰めていく。久保が細かいパンチで組み立てを図る。久保の左。徐燦は足を使う。徐燦の右。久保の左ボディー。徐燦も負けじとパンチを返していく

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木村翔がホーム中国で2階級制覇ならず/世界戦詳細

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級級王座戦12回戦>◇26日◇中国江西省撫州市

ボクシングWBA世界ライトフライ級2位木村翔(30=青木)が中国・撫州市で同級王者カニサレス(ベネズエラ)に挑戦し判定負けを喫した。

◆WBA世界ライトフライ級王座戦12回戦

カニサレス3ー0
判 定
木村翔

木村翔「情けない試合をしてしまった。もっと(相手の)懐に入れると思ったが、入らせてくれないうまさがあった。追い込めたと思ったがカニサレスが止まらなかった。(階級を下げたが)体調はよかったと思うし言い訳にならない。力不足。」

【12回】運命の最終ラウンド。木村が積極的に手を出す。カニサレスが負けじと連打。カニサレスは足を使い的を絞らせない。木村はひたすら距離を詰めて手を出していく。木村のラッシュ。お互い決死の打ち合い。カニサレスは両手を挙げアピール

【11回】木村の強烈な左。カニサレスも右で応酬。お互いの頭が激突。試合再開。木村が連打。木村の右。お互い打ち合う。カニサレスが木村をコーナーに追い詰める

【10回】仕留めたい木村と試合巧者のカニサレス。木村は接近戦に変わらず接近戦に持ち込む。木村のラッシュ。木村が右目あたりから出血。木村の右ボディー。お互い激しく打ち合う

【9回】木村のスタミナは相変わらず落ちる気配なし。カニサレスの強烈な右。負けじと木村も左を返す。お互い激しいパンチの交換。木村がワン、ツー。木村の手数は落ちない

【8回】序盤からお互い激しく打ち合う。木村の右ボディー。お互い一歩も引かない展開に。カニサレスの連打。負けじと木村の左ボディー。お互いの手数は減らず

【7回】足を使うカニサレスに木村は接近戦を徹底。木村が左。木村が連打でカニサレスをコーナーに追い詰める。木村が持ち前の粘りを発揮

【6回】木村は変わらず接近戦。木村のワン、ツー。木村のスタミナは衰えない。カニサレスも負けじと返していく。木村がローブロー。審判が試合を止める。試合再開。木村が距離を詰めラッシュ。お互い激しく打ち合う

【5回】木村の手数が序盤よりも増えてきた。カニサレスは足でいなしきれず。木村の右アッパー。木村は接近戦に持ち込み上下に打ち分ける。カニサレスの右

【4回】カニサレスは足を使う。木村は詰めて逃がさない。カニサレス連打。木村の右。お互い激しいパンチの交換。木村は接近戦に持ち込む

【3回】木村が距離を詰めワン、ツー、スリー。木村は的確にパンチを当てていく。カニサレスも返していくが木村の守備が堅い。木村がコーナーに追い詰める。お互い激しく打ち合う

【2回】木村が前へ出る。お互い細かいパンチの交換。木村がワン、ツー。木村は積極的に左ボディーを狙っていく。木村は王者の連打にもひるまず

【1回】木村は積極的に距離を詰めていく。木村の左。カニサレスも負けじと返していく。カニサレスの連打に木村は上手く対応。木村の右ボディー。カニサレスは足を使い的を絞らせない

朝乃山「うれしい」富山のから世界のアサノヤマに

トランプ米大統領(左)と握手を交わす朝乃山(撮影・河田真司)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館

初優勝を果たした前頭8枚目の朝乃山(25=高砂)が、世界の「アサノヤマ」になった。優勝は前日14日目に決めていたが、この日の表彰式では、大相撲を初観戦したドナルド・トランプ米大統領から、新設の米国大統領杯を直接受け取った。取組は小結御嶽海に寄り切られて3敗目を喫したが、令和初の優勝に加え、同杯の初代受賞者としても歴史に名を残し、相撲の象徴的存在として世界に発信された。

  ◇    ◇    ◇

「アサノヤマ、ヒデッキ!」。表彰状を読み上げるトランプ大統領から名を呼ばれた朝乃山は、一段と背筋を伸ばした。初めて立った表彰式の土俵で、目の前に187センチの自身よりも大きい米大統領。どんな名力士も経験したことのないシチュエーションに、緊張しないわけがなかった。右手で表彰状を手渡された際には声を掛けられた。だが「おめでとう、かな…」と、言語が日本語だったか英語だったかも覚えていない。それでも「富山の人間山脈」が一躍、「世界のアサノヤマ」へ。「うれしいです」と自然と声は弾んだ。

すべてが異空間だった。当初、トランプ氏は最後の3番だけ観戦する予定だった。だが前日に優勝したことで、朝乃山の取組を見るため、最後の5番を観戦した。安倍首相と、それぞれが夫人を伴って入場。前の取組が終わってから通常の2倍以上の時間を要した。「トランプ大統領が来ているのでピリッとしていた」と、厳重な警備態勢がかもし出す、独特の緊張感に冷静さを欠いた。結局、何もできず御嶽海に完敗。歯を食いしばり、左目をつぶって悔しがった。「一番悔しいのは、トランプ杯をもらう立場で目の前で勝てなかったこと」と唇をかんだ。

大統領杯は当初、土俵上に置かれた台の上に、白い布に掛けられていた。布が取られると、上部にワシがあしらわれた銀色のトロフィーが姿を見せた。その演出だけで圧倒されかけたが、表彰状を手渡された後は握手を求められた。「ガッときた(笑い)」と、力強い握手にまた驚いた。ただ、どんな言動にも「ありがとうございます」と、日本語で返した。ホワイトハウスによると、高さ137センチ程度、重さ約30キロの巨大トロフィーを軽々と受け取り、力士の存在感も示した。

この様子は、間違いなく世界中に伝えられる。初優勝だが、世界では全力士の代表という扱いだ。7月の名古屋場所は新三役の可能性も十分。「ライバルを変えて、上の人をライバルにして稽古に精進する」。大関貴景勝や15場所連続三役が確実な御嶽海らへと“アサノヤマ”が挑戦状をたたきつけた。【高田文太】

朝乃山(右)にアメリカ合衆国大統領杯を手渡すトランプ米大統領(撮影・河田真司)

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木村翔が世界再挑戦に失敗 ホーム中国で偉業ならず

木村翔(19年5月14日撮影)

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級級王座戦12回戦>◇26日◇中国江西省撫州市

WBA世界ライトフライ級2位木村翔(30=青木)が、ホームの中国で世界再挑戦に失敗し、2階級制覇はならなかった。無敗の同級王者カルロス・カニサレス(26=ベネズエラ)のV2戦で世界再挑戦。

判定負けを喫し、再び中国で王座に返り咲きはできなかった。日本人対決に実質団体統一戦の井上尚弥を除くと、日本人の世界挑戦は昨年大みそかから10連敗となった。

  ◇    ◇

木村にとって中国は5試合目だった。中国の英雄と言われた鄒市明から王座を奪い、雑草魂で一躍中国で人気になった。今回も初の開催地でセミながら、中国全土にテレビ中継された。中国代表と言える待遇と期待も、王座返り咲きで応えることができなかった。

異例の階級を下げての2階級制覇挑戦だった。元々はライトフライ級だけに「元に戻して減量しただけ」と影響なし。3日までのタイ合宿後は菓子やジュースは封印。栄養士のアドバイスで玄米にするなど「ボクサーらしい食生活」に改善も怠らなかった。

再起戦から2カ月足らずも、4月からタイで約2週間の合宿を張った。毎日スパーかミットで12回、それも1回4分でインターバル45秒。今回は15回のミット打ちも2日。気温40度を超す最も暑い時期の屋外ジムで強化した。減量苦はなく、体力にスタミナを生かせるはずだった。

カニサレスは田口良一のV5戦で世界初挑戦して引き分けていた。昨年に小西令弥との決定戦を制してのV2戦。21勝(17KO)1分と無敗に、木村は「無敗が最強ではない。挑戦者として倒しにいく」と宣言していたが及ばなかった。

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久保隼2階級制覇ならず ジム後輩の悔しさ晴らせず

久保隼(17年撮影)

<プロボクシング:WBA世界フェザー級王座戦12回戦>◇26日◇中国・撫州

WBA世界フェザー級10位久保隼(29=真正)が敵地中国で王者徐燦(25=中国)に6回TKO負けを喫し、2階級制覇を逃した。17年4月にWBA世界スーパーバンタム級王座を獲得したが、同年9月の初防衛に失敗。2年越しの雪辱を目指したが、日本に吉報を届けることはできなかった。

   ◇   ◇   ◇

2年越しで目指した頂に届かず、久保が散った。敵地の重圧、王者の粘り腰を想定した上で「いろいろな人にメッセージをいただき『日本でも試合をしてほしい』と言われた。勝って、日本で試合ができるようにしたい」と乗り込んだ中国のリング。だが、輝くベルトは遠かった。

相手の徐燦は試合前時点で16勝2敗。そのうちKO勝ちは2試合と、粘り強さが数字にも表れていた。「気持ちが強い選手だが、ボクシングでも、気持ちでも負けない」。昨年10月にはスパーリングで、右目を負傷するアクシデントにも見舞われた久保だが「いつもと変わらない。いつも通り45日前から準備をしてきた。調整についても深く考えていない」と冷静だった。

2年前に世界王座から陥落。山下会長は「この間の負けまでは『これでいい』と流してきた部分があった」と振り返る。防御時に体が起き上がってしまう部分を修正し、カウンターへ持ち込む形を落とし込んだ。同会長が「これまでで一番いい仕上がり」と評し、調整は万全だった。

今や「世界の顔」となったWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(大橋)ら、昨今のボクシング界の話題は関東から多く発信される。所属の真正ジムは長谷川穂積氏(38)が巣立った関西の名門だが、昨年7月に山中竜也さん(24)がWBO世界ミニマム級王座から陥落し、急性硬膜下血腫で無念の現役引退。今月には小西伶弥(25)が2度目の世界戦に挑み、地元神戸で散った。その戦いを見守り「気持ちの面でいいものを見せてもらったと思うし、そこは負けずに頑張りたい」と誓った兄貴分だったが、またしても悔しさが残った。

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ランキング

富山県出身の朝乃山と横綱太刀山…どちらも温厚

優勝を決め関係者に拍手され鯛を持つ朝乃山、前列右は高砂親方(撮影・鈴木正人)

103年前、富山県出身力士で最後に優勝を果たした第22代横綱の太刀山(1941年、63歳没)は明治初期から大正初めまで「無敵の名をほしいままにしてきた」と、相撲博物館の資料に残されている。立ち合いから2発以内に土俵外へ持っていく猛烈な突っ張りは「四十五日」(1突き半=1月半)と表された。

圧倒的な実力を誇る一方で朝乃山と同様、温厚な性格だった。趣味は富士山を描くこと。好きなお酒は大正時代につくられていた「サクラビール」で、桜が日本の国花として武士道精神を表していると聞き、たしなむようになったという。

朝乃山にとっても縁のある名横綱だ。小4から2年間、太刀山の寄付で建てられた太刀山道場に通った。朝乃山の母校、呉羽小には廊下に、呉羽中では体育館内に優勝額が飾られるなど、地元の英雄的存在。初優勝を果たした25歳のニューヒーローは「優勝して飾ることになったらわくわくする」と、まんざらでもなさそうに話した。【佐藤礼征】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

横綱DNA持つ琴鎌谷、重圧から逃げず新十両に前進

支度部屋へ引き揚げる琴鎌谷(撮影・河田真司)

横綱のDNAを持つ逸材が、新十両へ前進した。東幕下2枚目琴鎌谷(21=佐渡ケ嶽)が7番相撲で勝ち越しを決めて4勝3敗。3連勝から3連敗したが「師匠に『十両とか考えずラクにいけ』と言われて吹っ切れた」。父は師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)で、母方の祖父は元横綱琴桜。3代にわたって関取の座をつかむ勢いだ。

「先代は雲の上の存在だと思っている」と、偉大な祖父に敬意を払う。5歳から相撲を始めたが、小4で祖父が亡くなると、意識が一変。師匠は「先代が亡くなった直後に『埼玉栄中にいきたい』って言い出したんだよな」と明かす。親元を離れて、高校相撲の名門、埼玉栄高の付属中学への進学を決意。小5から自発的に地元のサッカークラブに入り、将来の角界入りに向けて下半身を強化した。

血筋を重圧に感じることもあった。中学、高校、入門当時と常に注目を浴びる日々。「勝つたびに周囲から言われて気にすることもあった。今は、他の人にはできない経験だと思えている。自分の実力で、自分を押し上げたい」。将来的な目標は、師匠と先代の番付に追いつくこと。道半ばだが、1歩前進した。【佐藤礼征】

(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

琴鎌谷(左)は押し出しで美ノ海を下す(撮影・小沢裕)

木村翔がホーム中国で2階級制覇ならず/世界戦詳細

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級級王座戦12回戦>◇26日◇中国江西省撫州市

ボクシングWBA世界ライトフライ級2位木村翔(30=青木)が中国・撫州市で同級王者カニサレス(ベネズエラ)に挑戦し判定負けを喫した。

◆WBA世界ライトフライ級王座戦12回戦

カニサレス3ー0
判 定
木村翔

木村翔「情けない試合をしてしまった。もっと(相手の)懐に入れると思ったが、入らせてくれないうまさがあった。追い込めたと思ったがカニサレスが止まらなかった。(階級を下げたが)体調はよかったと思うし言い訳にならない。力不足。」

【12回】運命の最終ラウンド。木村が積極的に手を出す。カニサレスが負けじと連打。カニサレスは足を使い的を絞らせない。木村はひたすら距離を詰めて手を出していく。木村のラッシュ。お互い決死の打ち合い。カニサレスは両手を挙げアピール

【11回】木村の強烈な左。カニサレスも右で応酬。お互いの頭が激突。試合再開。木村が連打。木村の右。お互い打ち合う。カニサレスが木村をコーナーに追い詰める

【10回】仕留めたい木村と試合巧者のカニサレス。木村は接近戦に変わらず接近戦に持ち込む。木村のラッシュ。木村が右目あたりから出血。木村の右ボディー。お互い激しく打ち合う

【9回】木村のスタミナは相変わらず落ちる気配なし。カニサレスの強烈な右。負けじと木村も左を返す。お互い激しいパンチの交換。木村がワン、ツー。木村の手数は落ちない

【8回】序盤からお互い激しく打ち合う。木村の右ボディー。お互い一歩も引かない展開に。カニサレスの連打。負けじと木村の左ボディー。お互いの手数は減らず

【7回】足を使うカニサレスに木村は接近戦を徹底。木村が左。木村が連打でカニサレスをコーナーに追い詰める。木村が持ち前の粘りを発揮

【6回】木村は変わらず接近戦。木村のワン、ツー。木村のスタミナは衰えない。カニサレスも負けじと返していく。木村がローブロー。審判が試合を止める。試合再開。木村が距離を詰めラッシュ。お互い激しく打ち合う

【5回】木村の手数が序盤よりも増えてきた。カニサレスは足でいなしきれず。木村の右アッパー。木村は接近戦に持ち込み上下に打ち分ける。カニサレスの右

【4回】カニサレスは足を使う。木村は詰めて逃がさない。カニサレス連打。木村の右。お互い激しいパンチの交換。木村は接近戦に持ち込む

【3回】木村が距離を詰めワン、ツー、スリー。木村は的確にパンチを当てていく。カニサレスも返していくが木村の守備が堅い。木村がコーナーに追い詰める。お互い激しく打ち合う

【2回】木村が前へ出る。お互い細かいパンチの交換。木村がワン、ツー。木村は積極的に左ボディーを狙っていく。木村は王者の連打にもひるまず

【1回】木村は積極的に距離を詰めていく。木村の左。カニサレスも負けじと返していく。カニサレスの連打に木村は上手く対応。木村の右ボディー。カニサレスは足を使い的を絞らせない

ビデオ判定導入50年 きっかけとなった一番とは

69年3月10日、45連勝中の横綱大鵬は戸田に敗れて連勝が止まった。しかし戸田の足が先に出ていたのがビデオで確認されて、勝負判定にビデオを参考にするきっかけとなった

大相撲にビデオ判定が導入されてから、夏場所で50年になる。

導入のきっかけとなった一番は、1969年(昭44)春場所2日目の大鵬-戸田戦。戸田が大鵬を押し出したが、その直前に戸田の右足が土俵外に出ていた。行司は大鵬の勝ちとしたが、物言いが付き、行司軍配差し違えで戸田の勝ちとなった。横綱大鵬の連勝は「45」で止まった。

しかし、ニュース番組の映像や新聞の写真がきっかけで誤審が判明。日本相撲協会に抗議電話が殺到する騒動になった。すでに協会はビデオ判定の準備を進めていた模様で、5月の夏場所から正式導入された。

あの取組後、大鵬は不満を言わず「ああいう相撲を取ったのが悪かったよ。別に審判部に抗議しようなんて気持ちはない。いつまでもクヨクヨしたってしょうがない」と証言している。

大鵬部屋で育った大嶽親方(元十両大竜)は言う。「なかなか言えることじゃない。大鵬親方らしい。格好いいですよね」。勝負判定は正確であって欲しい。一方で、大相撲の力士は、勝つことだけが仕事ではない。その生きざまを、好角家は見ている。【佐々木一郎】

木村翔が世界再挑戦に失敗 ホーム中国で偉業ならず

木村翔(19年5月14日撮影)

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級級王座戦12回戦>◇26日◇中国江西省撫州市

WBA世界ライトフライ級2位木村翔(30=青木)が、ホームの中国で世界再挑戦に失敗し、2階級制覇はならなかった。無敗の同級王者カルロス・カニサレス(26=ベネズエラ)のV2戦で世界再挑戦。

判定負けを喫し、再び中国で王座に返り咲きはできなかった。日本人対決に実質団体統一戦の井上尚弥を除くと、日本人の世界挑戦は昨年大みそかから10連敗となった。

  ◇    ◇

木村にとって中国は5試合目だった。中国の英雄と言われた鄒市明から王座を奪い、雑草魂で一躍中国で人気になった。今回も初の開催地でセミながら、中国全土にテレビ中継された。中国代表と言える待遇と期待も、王座返り咲きで応えることができなかった。

異例の階級を下げての2階級制覇挑戦だった。元々はライトフライ級だけに「元に戻して減量しただけ」と影響なし。3日までのタイ合宿後は菓子やジュースは封印。栄養士のアドバイスで玄米にするなど「ボクサーらしい食生活」に改善も怠らなかった。

再起戦から2カ月足らずも、4月からタイで約2週間の合宿を張った。毎日スパーかミットで12回、それも1回4分でインターバル45秒。今回は15回のミット打ちも2日。気温40度を超す最も暑い時期の屋外ジムで強化した。減量苦はなく、体力にスタミナを生かせるはずだった。

カニサレスは田口良一のV5戦で世界初挑戦して引き分けていた。昨年に小西令弥との決定戦を制してのV2戦。21勝(17KO)1分と無敗に、木村は「無敗が最強ではない。挑戦者として倒しにいく」と宣言していたが及ばなかった。

バトルコラム

大相撲裏話

富山県出身の朝乃山と横綱太刀山…どちらも温厚

優勝を決め関係者に拍手され鯛を持つ朝乃山、前列右は高砂親方(撮影・鈴木正人)

103年前、富山県出身力士で最後に優勝を果たした第22代横綱の太刀山(1941年、63歳没)は明治初期から大正初めまで「無敵の名をほしいままにしてきた」と、相撲博物館の資料に残されている。立ち合いから2発以内に土俵外へ持っていく猛烈な突っ張りは「四十五日」(1突き半=1月半)と表された。

圧倒的な実力を誇る一方で朝乃山と同様、温厚な性格だった。趣味は富士山を描くこと。好きなお酒は大正時代につくられていた「サクラビール」で、桜が日本の国花として武士道精神を表していると聞き、たしなむようになったという。

朝乃山にとっても縁のある名横綱だ。小4から2年間、太刀山の寄付で建てられた太刀山道場に通った。朝乃山の母校、呉羽小には廊下に、呉羽中では体育館内に優勝額が飾られるなど、地元の英雄的存在。初優勝を果たした25歳のニューヒーローは「優勝して飾ることになったらわくわくする」と、まんざらでもなさそうに話した。【佐藤礼征】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

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横綱DNA持つ琴鎌谷、重圧から逃げず新十両に前進

支度部屋へ引き揚げる琴鎌谷(撮影・河田真司)

横綱のDNAを持つ逸材が、新十両へ前進した。東幕下2枚目琴鎌谷(21=佐渡ケ嶽)が7番相撲で勝ち越しを決めて4勝3敗。3連勝から3連敗したが「師匠に『十両とか考えずラクにいけ』と言われて吹っ切れた」。父は師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)で、母方の祖父は元横綱琴桜。3代にわたって関取の座をつかむ勢いだ。

「先代は雲の上の存在だと思っている」と、偉大な祖父に敬意を払う。5歳から相撲を始めたが、小4で祖父が亡くなると、意識が一変。師匠は「先代が亡くなった直後に『埼玉栄中にいきたい』って言い出したんだよな」と明かす。親元を離れて、高校相撲の名門、埼玉栄高の付属中学への進学を決意。小5から自発的に地元のサッカークラブに入り、将来の角界入りに向けて下半身を強化した。

血筋を重圧に感じることもあった。中学、高校、入門当時と常に注目を浴びる日々。「勝つたびに周囲から言われて気にすることもあった。今は、他の人にはできない経験だと思えている。自分の実力で、自分を押し上げたい」。将来的な目標は、師匠と先代の番付に追いつくこと。道半ばだが、1歩前進した。【佐藤礼征】

(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

琴鎌谷(左)は押し出しで美ノ海を下す(撮影・小沢裕)
大相撲裏話

幕内初の「送り掛け」決まり手係も必要なプロの判断

大相撲夏場所9日目 照強は送り掛けで千代丸を下す(2019年5月20日撮影)

快挙の裏で、動揺も走っていた。9日目に照強が決めた「送り掛け」。01年初場所で決まり手として導入されて以降、十両以上では初めて飛び出した。

場内アナウンスを担当する行司は取組直後、「後ろに回り込んだから『送りなんとか』なのは間違いないんだけど…」と決まり手を決めかねていた。その時、幕内の決まり手係を務めていた甲山親方(元前頭大碇)から内線がかかってきた。「送り倒しでよろしく」。しかし、2番後に「送り掛け」と訂正。同親方はスロー映像を確認して、思い直した。「僕の完全な勘違いでした。その後、柔軟に対応できたのは良かったですけどね」。決まり手は、力士が勝ち名乗りを受け、土俵を下りた時に発表する。瞬時の判断が求められる。

甲山親方は決まり手係を務めて12年。幕内担当に就いて丸8年となる。約1時間30分、審判部内のビデオ室に1人で閉じこもり、4つの角度から映し出したスクリーンを凝視。協会が定める82手の決まり手が集約された本を、目の前に置いているが「全て頭に入っている」。1度は間違えたものの、プロフェッショナルを垣間見た。【佐藤礼征】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

大相撲夏場所9日目、照強(左)は送り掛けで千代丸を下す(2019年5月20日撮影)
原功「BOX!」

伊藤雅雪、日本人初「米国で王座獲得&防衛」なるか

WBO世界スーパー・フェザー級王者の伊藤雅雪(28=伴流)が25日(日本時間26日)、米国フロリダ州キシミーで2度目の防衛戦に臨む。挑戦者は同級9位のジャメル・ヘリング(33=米)。12年ロンドンオリンピック(五輪)に米国代表として出場した経験を持つ長身のサウスポーだ。昨年7月に今回と同じキシミーで戴冠を果たした伊藤が王座を守れば、「米国で王座獲得&防衛」という日本人初の快挙となる。

これまでJBC(日本ボクシングコミッション)公認の日本のジム所属選手として91人の男子世界王者が誕生(5月18日現在)しているが、ボクシングの本場、米国で王座奪取を成し遂げた選手は5人しかいない。西城正三(協栄)、柴田国明(ヨネクラ)、上原康恒(協栄)、三原正(三迫)、そして伊藤だ。

このうちハワイで王座を獲得した柴田は同じ地で前王者との再戦に臨んだが、1回KO負けという結果に終わった。西城、上原、三原は日本でベルトを失っている。

一方、JBC傘下の日本人世界王者が米国で防衛戦を行った例は先の柴田を含めて7度あり、結果は3勝(1KO)4敗となっている。ちなみに3勝のうちの1KO勝ちは17年9月の井上尚弥(26=大橋)が記録したものだ。このほか亀田和毅(27=現協栄)が米国で2度の防衛を果たしているが、当時、亀田はJBCのライセンスを所持していなかった。

米国で世界王座の防衛に失敗した例として記憶に新しいのは昨年10月の村田諒太(33=帝拳)であろう。村田はボクシングの聖地ともいえるネバダ州ラスベガスでV2戦を行ったが、伏兵ロブ・ブラント(28=米)に大差の判定負け、WBA世界ミドル級王座を失った。なお、ブラントと村田は7月12日、舞台を大阪に移して再び拳を交えることになっている。

ところで、村田の防衛戦失敗を含め日本人ボクサーはこのところ米国で世界戦5連敗中でもある。今年に入ってからは高橋竜平(29=横浜光)がニューヨーク、井上岳志(29=ワールドスポーツ)がテキサス州ヒューストン、船井龍一(33=ワタナベ)がカリフォルニア州ストックトンのリングに上がったが、それぞれ11回TKO、12回判定、7回TKOで敗れている。伊藤には連敗ストッパーの期待もかかっているわけだ。

戦績は、V2を狙う伊藤が27戦25勝(12KO)1敗1分、初挑戦のヘリングが21戦19勝(10KO)2敗。KO率はともに48パーセントだ。ちなみにヘリングが喫した2敗はいずれもサウスポーが相手で、右構えの選手にはプロでは負けていない。これに対し伊藤の唯一の敗北は対サウスポーである。サンプルとしては少ないものの伊藤側にとっては嬉しくないデータといえる。勢いのある伊藤に分のあるカードとみるが、このあたりの相性が試合でどう出るか。

伊藤対へリングの前座では、江藤光喜(31=白井・具志堅)対ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)のWBO世界スーパー・フライ級挑戦者決定戦も組まれている。

伊藤、江藤の健闘を期待したい。

リングにかける男たち

エロとボケで…いつのまにか藤原組長ペース

インタビュー中、笑顔を見せる藤原喜明(撮影・垰建太)

下ネタは会話の潤滑油であるといわれるが、その日は油どころか、ほぼメインだった。先日、インタビューしたのは藤原組長ことプロレスラーの藤原喜明(70)。著書「刷新藤原ノート」(新紀元社)が発売されたのに合わせ、本のメインテーマである関節技や、趣味の絵、陶芸などについて話を聞いたのだが、会話しているうちにいつのまにか組長のペースに引き込まれ、猥談(わいだん)になってしまう。まぁ、いいかと思いながら、約1時間楽しく話を聞かせていただいた。20日に紙面に掲載した記事でおさめきれなかったものを、ここで少し紹介したい。

取材の場所は、都内にある組長の事務所。引き戸をあけると左右の棚にびっしりと手作りの陶芸作品が並んでいた。40代半ばから本格的に始めた作陶のレベルは予想以上だった。造形のうまさはもちろん、ユーモア満点のアイデアに魅了された。多数ある香炉の中でも目をひいたのは、リアルに再現された男性の大事な部分の先から香の煙が出るもの。よくよく眺めていると、組長は「あげないよ」と笑い、うれしそうに「これも好きだろ?」と同じモチーフの文鎮を見せてくれた。

次に奥の部屋から持ってきてくれたのは、裸婦の入浴姿をモチーフにしたおちょこ。肌色、体形などさまざまなタイプがある中で、白肌で腹がややたるんだ美しい熟女の杯が気に入った。「これが特にすてきですね」と話すと、「いいよ。持っていって。こうやってどんどん無くなっちゃうんだよな」と笑いながら、プレゼントしてくれた。あまりに貴重なものであるため恐縮したが、欲しい気持ちにあらがえず、頂くことにした。

持ち帰って酒をついでみると、女性がアルコールの液体に浸って、より気持ちよさそうにみえた。

組長は絵も上手で、過去の作品をたくさん見せていただいた。これも例によってエロチックものが多かった。「おれは大きな尻が好きなんだ」と20代に描いた女性の素描はほとんどがふっくらした体形で、尻を強調した後ろ姿がいくつかあった。過去に陶芸の展覧会は開いているが、絵はまとめて公開したことはないという。今回の著書にいくつか絵は掲載されているが、ほんの一部にすぎない。プロレスラーの趣味にとどまらない素晴らしい作品の数々を、ぜひどこかで公開展示して欲しいと思った。

インタビューの最後には、最近抱えていた疑問を組長にぶつけてみた。岩手県出身のプロレスラーには藤原組長はもちろん、石川修司(全日本)、伊東竜二(大日本)ら体の大きい人が多い。野球界でも、大谷翔平、大船渡の佐々木朗希ら恵まれた体形を持つ選手が目立つ。「なにか岩手に秘密があるんでしょうか」と質問すると、組長は「あぁ、あれはね」と分かった表情で、「昔ずいぶん、大きい遺伝子をまいたから」。続けて、「みんな岩手山の雪男の子孫なんだな。いるんだよ、雪男」。最後までエロとボケを忘れない元気っぷりだった。【高場泉穂】

(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「リングにかける男たち」)

インタビュー中、「藤原ノート」に目を通す藤原喜明(撮影・垰建太)

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