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「小悪魔」ブリスが故郷で屈辱黒星、人形リリーも引き裂かれ悲鳴

ロウ女子王者フレアー(後方)のバックブリーカーに苦悶の表情を浮かべるブリス(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

<WWE:PPVエクストリーム・ルールズ大会>◇26日(日本時間27日)◇米オハイオ州コロンバス・ネイションワイド・アリーナ

故郷の米コロンバスに凱旋(がいせん)した「小悪魔」アレクサ・ブリス(30)が、ロウ女子王者シャーロット・フレアー(35)に屈辱の黒星を喫した。

完全ホームでロウ女子王座に挑戦したものの、ナチュラル・セレクションでマットにたたきつけられ、11分25秒、フォール負け。さらに友達の人形リリーまで引き裂かれてしまった。

体格的に劣るブリスだが、ハリケーン・ラナやドロップキックでフレアーと白熱の攻防を展開。フレアーの月面水爆、ブリスのサンセットボムからツイステッドブリスと両者の大技も飛び出した。フレアーにコーナーにいたリリーを放り投げられると動揺。王者のビッグブーツを浴びた後、ナチュラル・セレクションでマットにたたきつけられて撃沈した。

試合後、フレアーに「バカな人形」とののしられてリリーを引き裂かれたブリスは怒りに任せて襲いかかったが、解説席に投げつけられて大ダメージを負った。何とかリングに戻って引き裂かれたリリーのかけらを拾い集めると悲鳴をあげた。観衆から「ありがとう、リリー」のコールがわき起こる中、ボロボロになったリリーの残骸を抱きしめながらリングを立ち去っていた。

破壊された友達の人形リリーを抱いて悲しむブリス(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

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復帰の“女ボス”バンクスが王座戦ぶち壊した 乱入&バックスタバーで襲撃

ブレア(左)をビンタで蹴散らしたバンクス(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

<WWE:PPVエクストリーム・ルールズ大会>◇26日(日本時間27日)◇米オハイオ州コロンバス・ネイションワイド・アリーナ

約1カ月間、欠場していた「女ボス」サーシャ・バンクス(29)がスマックダウン女子王座戦をぶち壊した。

同王者ベッキー・リンチ(34)-挑戦者ビアンカ・ブレア(35)戦に乱入し、2人ともバックスタバーで襲撃し、優越感に浸った表情でリングを立ち去った。

終盤に挑戦者ブレアが王者リンチを強引に持ち上げ、キス・オブ・デス(KOD=変形フェイスバスター)を狙おうとしていた時だった。突如、リングに現れたバンクスが乱入。コーナーに突き飛ばしたブレアにダブル・ニー2連打を放った後、リンチ、ブレアの順番で次々とバックスタバーをたたき込んで背中に大きなダメージを与えた。

ステージに戻りながら「フライデー(金曜日)のスマックダウンで会いましょ!」と言い残し、リングを後にした。

当初、バンクスは8月22日の真夏の祭典PPVサマースラム大会(米ラスベガス)で当時のスマックダウン女子王者ブレアに挑戦すると発表されていたが、姿を見せなかった。バンクスの代わりに1年間以上産休を続けていたリンチがサプライズで登場し、ブレアに挑戦。秒殺でフォール勝ちしていた。

スマックダウン女子王座戦をぶち壊し、優越感に浸りながらステージに向かった(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

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「悪魔の王」ベイラーがコーナーから落下アクシデント 王座返り咲き逃す

WWEユニバーサル王者レインズ(左)にフォールされるベイラー(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

<WWE:PPVエクストリーム・ルールズ大会>◇26日(日本時間27日)◇米オハイオ州コロンバス・ネイションワイド・アリーナ

「悪魔の王」が予想外の落下アクシデントで約5年ぶりのWWEユニバーサル王座返り咲きを逃した。

デーモン・キングに変身したフィン・ベイラー(40)が、メインイベントで同王者ローマン・レインズ(36)に挑戦したが、コーナートップから想定外の落下劇。王者得意のスピアーを浴び、19分38秒、片エビ固めでフォール負けした。

1発目のクー・デ・グラを成功させ、フォールを狙うと王者のいとこウーソズ(ジミー、ジェイ兄弟)に場外へと引きずり出された。何とかウーソズを蹴散らした直後、蘇生したレインズのスピアーを浴びて防護壁ごと破壊されると急に試合会場が暗転し、赤く染まった「デーモン・タイム」へ。心臓の鼓動音ととともにベイラーが復活した。

ドロップキックで場外に設置されたテーブルにたたきつけた後、リングに戻ってコーナートップから2発目のクー・デ・グラを狙った。しかし突然、コーナーのターンバックルが壊れてロープもろともマットへ落下。右ひざなどを負傷すると、レインズの強烈なスピアーを浴び、3カウントを許してしまった。16年8月以来、5年ぶりのユニバーサル王座返り咲きを狙ったデーモン仕様のベイラーだったが、不運に見舞われてあと1歩でベルトを手にできなかった。

場外戦でWWEユニバーサル王者レインズ(手前)のスピアーを浴びたベイラー(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.
コーナートップのバックルが壊れ、マットに落下するベイラー(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

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横綱白鵬7月までに引退意向を固めていた 名古屋場所前に家族らへ明かす

白鵬の主な記録

大相撲で史上最多の優勝45回を誇る、第69代横綱白鵬(36=宮城野)が、7月までに現役引退の意向を固めていたことが27日、関係者の話で分かった。近日中に引退届が受理され、日本相撲協会が正式発表する。白鵬は引退後、親方として協会に残り、後進の指導に当たる。

古傷を多く抱える白鵬は、ここ最近は休場が増え、昨年11月場所後には横綱審議委員会(横審)から引退勧告に次ぐ重さの「注意」の決議を受けた。3月に右膝を手術。7月の名古屋場所前には、家族らに同場所を最後に引退すると明かしていたという。

そして、同場所で全勝優勝。引退に花を添え、場所前に決心した通りに引退することを決めたが、日本相撲協会から「全勝優勝したのにそれはないだろう」などと待ったがかかったという。

26日に幕を閉じた秋場所は、同場所前に部屋の力士らが新型コロナウイルスに感染した影響で全休の措置が取られた。思わぬ休場は古傷の右膝などの治療に充てる期間となり、1度は11月の九州場所出場を目標にしていた、しかし、思うようには治らずに引退を決めた。通算1187勝、幕内1093勝など数々の史上1位の記録を樹立した大横綱が、ついに土俵を去ることになった。

白鵬(2021年7月16日撮影)

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RIZIN朝倉未来が公開練習「寝技が成長している」萩原京平戦へ手応え

朝倉未来(2021年6月14日撮影)

寝技のすごさを見せつける。10月2日のRIZIN LANDMARK大会に出場する朝倉未来(29=トライフォース赤坂)が27日、オンラインで練習を公開。「寝技が成長している」と手応えを口にした。

6月の大会ではクレベルに三角絞めで一本負けを喫した。朝倉自身、それ以前から寝技には自信を持っていたといい「(寝技は)もともとできる。たまたま出せる場面がなかっただけ。週1で練習をやってきた」と明かした。

対戦する萩原京平(25=SMOKER GYM)は打撃が得意と豪語しているが「打撃を見切りつつ、寝技の展開に持ち込みたい。寝技では(自分に)勝てないと思う。自分から組みに行くこともある」と語った。そのための筋力強化も順調。自宅にトレーニングジムを構え、ジムの練習以外もウエートトレなどに取り組んでいるという。「運動能力が上がっているし、データでパワーも上がっている」。この日は軽めの公開練習だったが「普段はもっと量を増やして打っている」と順調をアピールした。

前日26日に行われた米総合格闘技団体UFCの大会を見て、戦いに挑む気持ちの差を感じたという。「ハイレベルな試合だった。命かけて戦っているので、そのあたりは見習わないといけない」と言いつつも「最近は精神的に追い込んできたので、今ならそういう試合ができる」と自信を見せた。

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元朝青龍が引退意向固めた白鵬ねぎらう「素晴らしい横綱 お疲れ!」

元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(2017年12月29日撮影)

大相撲の元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏が41歳となった27日、引退の意向を固めた横綱白鵬をねぎらった。

自身のツイッターで「横綱白鵬関の引退結論今聞きました。貴方素晴らしい横綱でした。残りの言葉二人で話そう 一言お疲れ!」とつぶやいた。

朝青龍は68代横綱で、白鵬は69代。白鵬が2007年夏場所で横綱に昇進してから、朝青龍が引退する直前の2010年初場所まで、2人は東西の横綱として角界を引っ張ってきた。2人の対戦成績は朝青龍の15勝、白鵬の14勝とほぼ互角の戦いでファンを沸かせていた。

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新横綱照ノ富士、白鵬引退報道には言及せず「まだ見ていないので」

新横綱場所での優勝を果たした秋場所から一夜明けてオンラインでの会見に応じる照ノ富士

大相撲秋場所で2場所ぶり5度目の優勝を果たした新横綱の照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が27日、都内の部屋でオンラインでの会見に臨み、優勝から一夜明けた心境を語った。

-優勝から一夜明けて現在の心境は

照ノ富士(以下照) ホッとしてます。

-新横綱場所での優勝となり、今までの優勝とは違うか

照 変わった様子はないです。

-場所前には横綱としての「責任」という言葉を口にしていた

照 地位が一番上ということで、その責任を果たさないといけないという思いはありました。

-15日間を通じて落ち着いた相撲内容が目立った

照 考えても仕方ないことですから、稽古場でやってきたことを場所で出せばいいかなと思っていた。

-後半戦で2敗を喫したが気持ちをどう切り替えた

照 その日はその日で終わりなので、次の日のことをやろうと考えてやっていた。

-昇進伝達式の口上で述べた「不動心」は貫けたか

照 (今場所の)15日間だけじゃなくて、今までもその気持ちでやっているし、これからもその気持ちでやっていきたい。

-17年春場所の稀勢の里に続く新横綱優勝。自身もその場所で優勝を争ったが、その経験はつながっているか

照 その場所、その場所で全然違う。(経験を)つなぐとかはない。この場所に集中してやっているだけ。

-横綱2場所目となる九州場所に向けて

照 1日1日を大切にして、来場所もいい成績を残せるように頑張りたい。

-まずは膝の治療に専念することになるか

照 そこは自分で先生たちと相談してやっていく。

-横綱土俵入りは何日目から慣れてきたか

照 いまだにしっくりきていないです。これは最後までしっくりこないんじゃないですか。

- 横綱土俵入りは相撲を2番取るくらい負担がかかると聞くが

照 土俵入りすることによって、みんなの注目が全く違うので、いい緊張感を持ってやれた。

-横綱白鵬が引退の意向を固めたとの報道が出たが

照 まだ(報道を)見ていないので。

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横綱白鵬が引退へ 右膝回復遅れ 史上最多45度の優勝、1位記録数々

白鵬の主な記録

大相撲で史上最多の優勝45回を誇り、長く第一人者として活躍した第69代横綱白鵬(36=本名白鵬翔、モンゴル出身、宮城野部屋)が現役引退の意向を固めたことが27日、関係者の話で分かった。通算1187勝、幕内1093勝など数々の史上1位記録を樹立した大横綱が、ついに土俵を去ることになった。

宮城野部屋付きの親方として後進を指導する意思を持っている。近く引退届を日本相撲協会に提出するなど、具体的な手続きに入る見通し。

白鵬は右膝のけがや新型コロナウイルス感染で昨年7月場所から6場所連続休場。進退を懸けた今年7月の名古屋場所では15戦全勝で復活優勝を遂げた。しかし関係者によると、右膝の回復が遅れ、進退について熟慮していたという。26日が千秋楽だった秋場所は、宮城野部屋に新型コロナウイルス感染者が出たため全休していた。

2001年春場所初土俵。右四つでの寄りや投げなど多彩な攻めを武器にスピード出世を果たした。新大関の06年夏場所で初優勝。07年夏場所後に昭和以降3番目に若い22歳2カ月で横綱に昇進し、15年にわたって史上最長の84場所在位。10年には同2位の63連勝をマークした。

優れた成績を残す一方、19年3月の春場所千秋楽で、優勝インタビューの最後に観客とともに三本締めをしてけん責処分を受けるなど、言動が批判を浴びることもあった。

19年9月に日本国籍を取得し、引退後に親方として相撲協会に残る資格を得た。休場増で昨年11月場所後、横綱審議委員会から引退勧告に次ぐ重さの「注意」の決議を受けたが、今年の名古屋場所後に解除された。初土俵から122場所の通算成績は、1187勝247敗253休だった。(共同)

白鵬(2021年7月16日撮影)

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【若乃花の目】照ノ富士の新横綱優勝は立派、大関以下はもっと元気な相撲を

幕内優勝を決め、内閣総理大臣杯を手にする横綱照ノ富士(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館

歴史上、数人しかいないのだから新横綱優勝は立派としか言いようがありません。照ノ富士の強さは先場所からの続きを見ているようで、疲れはあっても体は動いていました。一人横綱の上に優勝争いで追うのは平幕勢で、余計にプレッシャーがかかる中、精神的にも強かった。2敗はしたけど100点満点です。

私もよく新横綱場所のことを聞かれますが、頭が真っ白になるほどきつかったことと、とにかく土俵入りは間違えずにやらないといけない、ということしか覚えてないんです。照ノ富士も連日、緊張との闘いだったかもしれません。新横綱場所を乗り越え心身をどうやって整えて臨むのか、来場所がまた楽しみです。

一方で今場所を通して大関以下に求めたいのは、自分を主張できる相撲をもっと見せてほしいということです。土俵に上がったら地位など関係ないんです。もっと覇気のある、元気さが土俵から伝わるような相撲を見たい。横綱に優勝されて悔しくないのか、横綱に勝っても優勝争いに加われなくていいのか、と思ってしまいます。横綱から怖がられる力士が出るのを待ち望んでいます。明生や御嶽海には、三役での2ケタ勝利で大関昇進の足掛かりを早くつかんでほしい。少し話は変わりますが、貴景勝には来場所、休場してでも徹底的に首の治療に専念してもらいたい。万全の状態でお客さんに相撲を見せるのがプロだと思います。

私にとっての日刊スポーツ評論家としてのデビュー場所が終わりました。力士と同じ目線で、と思いながらも、昔のことを思い出すのに悪戦苦闘しつつ、忘れかけていたことを何とか思い出しながらの秋場所でした。読者の皆さんに少しでも私の経験や相撲界への恩返しという思いが伝わっていたら幸いです。(元横綱若乃花 花田虎上・日刊スポーツ評論家)

正代(右)のまわしをつかみ一気に土俵際へ攻めこむ照ノ富士。後方は審判長を務める師匠の伊勢ケ浜親方(撮影・小沢裕)

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照ノ富士V「相撲は絶対がない」最悪考え準備、妙義龍の敗戦も表情変えず

幕内優勝を決め、八角理事長(右)から賜杯を受け取る横綱照ノ富士(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館

新横綱の照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、2場所ぶり5度目の優勝を果たした。

1差で迫っていた妙義龍が敗れた時点で、自身の取組を前に優勝が決定。結びの一番は大関正代を寄り切り、13勝2敗で花を添えた。新横綱場所での優勝は、17年春場所の稀勢の里以来で史上9人目。新横綱が初日から1人横綱で賜杯を抱くのは、戦後初となった。

   ◇   ◇   ◇

決定戦はもちろん、照ノ富士は取り直しさえ想定していた。「最悪3番でも相撲を取るつもりで(国技館に)来ていた。最悪の事態を考えて準備しないといけない。相撲は絶対がない」。土俵下で妙義龍の敗戦を見届けても、表情は一切変わらない。正代との結びの一番。左前みつを取って相手の出足を止めると、巻き替えに乗じて一気に走った。

全勝ターンから一転、苦しい後半戦を乗り切った。初黒星の翌日から連日1分超の相撲を取り、12日目に2敗目を喫して後続には1差に迫られた。貫いたのは、昇進伝達式の口上で述べた「不動心」。「難しく考える必要はない。一生懸命やる姿を見せるのがお相撲さんの仕事」と胸に刻んだ。

場所前から体の強化にも余念がなかった。名古屋場所後には両膝と同じドイツ・バウアーファインド社のサポーターを腰にも導入。本格的な重量挙げ選手も使うもので、筋力トレーニングの補助にもなり、場所前は一層筋トレに励めた。

“師匠超え”の意識は、尊敬の念が打ち消す。伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の通算4回を上回る5回目の優勝となったが「師匠を乗り越えたという感覚はない。いくら優勝して強くなっても、師匠を超えることはできない」と強調した。

同じ年に関脇、大関、横綱と3つの地位で優勝するのは81年(昭56)の千代の富士以来。一気に駆け上がった2021年を納める11月の九州場所は、横綱2場所目になる。「土俵の上でも外でも、一番上の存在は責任を持ってやっていきたい」。令和初の横綱は、文字通り新時代の旗手になる。【佐藤礼征】

◆17年春場所プレイバック 当時大関の照ノ富士は13勝1敗で千秋楽を迎えたが、新横綱で2敗の稀勢の里に本割で敗れて優勝決定戦に持ち込まれ、決定戦も落として優勝を逃した。同場所で稀勢の里は13日目に左胸を負傷し、照ノ富士は両膝のケガを抱え、満身創痍(そうい)の2人による決定戦だった。

▽照ノ富士の師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士) 自分から攻めてまわしを引いて、今場所一番いい相撲に近かった。十分(新横綱の)責任を果たした。取りこぼしもあったけど結果は良かった。来場所もこの調子でいって欲しい。

照ノ富士(左)は正代を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

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矢野通が3勝目“セコンド”没収もタンガ・ロアの隙突いて丸め込む

タンガ・ロアに勝利した矢野通(右)(新日本プロレス提供)

<新日本:G1クライマックス31>26日◇神戸ワールド記念ホール

リーグ戦Aブロック3戦目が行われ、矢野通(43)が“技あり”の一撃でタンガ・ロアを破り、3勝目で勝ち点6とした。

相手セコンド邪道が登場し、羽交い締めにされたが、相手の竹刀を奪って逆襲。ロアが動揺している隙に丸め込んで3カウントを奪った。「きつかったけど、勝った!」と納得の表情を見せた。

“セコンド”がいなくても大丈夫だった。入場時にテーピングや手錠を入れたセコンドと書かれた袋をレフェリーに没収された。4日のKOPW2021争奪戦や、これまでの2試合でも勝負どころで繰り出してきた“アイテム”をいきなり奪われた。劣勢の展開で始まったが、一瞬の隙を突いた。「マイ・セコンドのおかげ」と戻ってきた袋を手に笑顔を見せた。次戦は30日で飯伏と対戦する。正攻法の相手に対し、どう対抗するか。矢野の手腕が試される。

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新日本セイバーJr.が飯伏幸太破り3連勝「ベストを尽くしてG1を取る」

新日本プロレスG1クライマックス 飯伏幸太に勝利したザック・セイバーJr.(新日本プロレス提供)

<新日本G1クライマックス31>26日◇神戸ワールド記念ホール◇観衆2250人

リーグ戦Aブロック3戦目が行われ、ザック・セイバーJr.(34)が、3連覇を狙う飯伏幸太(39)を破り、3連勝で勝ち点6とした。内藤、鷹木に続き、「昭和57年会」全員から異なる関節技でギブアップを奪うという離れ業で無敗を守った。

足、ヒジ、首と強烈な関節技で飯伏も沈めた。セイバーJr.は、2度のカミゴェの危機も軽快な身のこなしでかわすと、そのまま飛びつき、一気に絞め上げた。最後はクラーキーキャットで捕獲し、飯伏ギブアップに追い込んだ。「3人を片付けた。あと6人待ってろ。ベストを尽くしてG1を取る」とほえた。

現在タイチと所持するIWGPヘビー級タッグのベルトの印象が強く「シングルでも強いことを証明する」と語っていた。その言葉通り、実力者を次々と撃破し、Aブロックのトップをひた走る。次戦は30日、グレート・O・カーンとの無敗対決。内藤を欠場に追い込み、鷹木、飯伏をKOした“凶器”で初優勝に突き進む。

新日本プロレスG1クライマックス 飯伏幸太の腕を絞め上げるザック・セイバーJr.(新日本プロレス提供)

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拳王「ノアの未来を作っていくのは俺しかいない」”高齢化”に待った

プロレスリング・ノア 「N-1 VICTORY」準決勝に進出し、インタビューに応じる拳王(撮影・松熊洋介)

<プロレスリング・ノア後楽園大会>26日◇後楽園ホール

「老人ホーム化」に待ったをかける。「N-1 VICTORY」Bブロックの拳王(36)が、望月成晃(51)を破り、10月3日の準決勝に進出した。勝利は絶対の状況下で、19年優勝時に唯一敗れていた望月を激戦の末に退けた。終盤まで殴り合いは続いたが、胴締めスリーパーホールドでギブアップを奪った。

望月をはじめ、武藤、藤田ら50歳以上の選手が多く参戦した今年のN-1。拳王は大会前から“高齢化”を懸念していた。「平均年齢が50歳近い。旬の過ぎたレスラーたちがいっぱい出て、ノアに未来が見えるのか。老人たち、オッサンたちを、ノアは小遣い稼ぎとかにしか思っていないんだろ」。初戦でケンドー・カシンにこそ不覚を取ったが、その後連勝。4強に進出したのは拳王の他に、準決勝で対戦する25歳の清宮と、33歳の中嶋、52歳の船木。「ノアの未来を作っていくのは俺しかいない」。36歳の拳王は、若手にもオジサンにもタイトルを渡さない。【松熊洋介】

プロレスリング・ノア 「N-1 VICTORY」準決勝に進出した拳王(撮影・松熊洋介)

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「日頃の行いが良いので小雨でした」村田諒太、王座統一戦備え強化合宿入り

WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(右)(2021年4月2日撮影)

ボクシングWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(35=帝拳)が26日、千葉・成田市で強化合宿に入った。12月28日、兵庫・神戸市での開催を進めている元3団体統一同級王者で現IBF世界同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)との王座統一戦に備えての走り込みキャンプとみられる。所属ジム公式サイトによると、今年5月に計画した防衛戦前に取り組んでいた3月以来、約半年ぶりの千葉合宿になるという。

同サイトを通じ、村田は「キャンプ初日、しっかり走れました。今回は下半身だけでなく、身体全体にも目を向けてトレーニングしています。日頃の行いが良いので、初日も難なく走れました。雨も日頃の行いが良いから小雨でした。全ては日頃の行いのおかげです。有り難い環境を会長、マネジャーはじめチーム帝拳に感謝して頑張ります!」とコメントしていた。

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ノア清宮海斗が準決進出「勝てなかったが、負けなかった」武藤敬司とドロー

武藤(手前)を絞め上げる清宮(撮影・松熊洋介)

<プロレスリング・ノア後楽園大会>26日◇後楽園ホール

「N-1 VICTORY」Aブロックの清宮海斗(25)が、武藤敬司(58)とのリーグ最終戦を引き分け、勝ち点5の1位で準決勝に進出した。残り10秒で武藤からシャイニングウイザードを食らい、押さえ込まれたが、執念で返した。昨年、今年と連敗していたレジェンドを終始攻め続け、勝ち点1をもぎ取った。3年ぶりの優勝をかけた準決勝は10月3日、Bブロック1位の拳王と対戦する。

「勝てなかったが、負けなかった」。武藤との一騎打ちで、清宮は復活を印象づけた。今大会の象徴ともいえる、怒濤のフェイスロック攻めで追い込み、意識朦朧となった武藤にジャーマンスープレックスホールド3連発。3カウントは奪えなかったが、最後の猛攻をしのぎ、突破を決めた。

どうしても倒したい相手だった。3月に武藤の持つGHCヘビー級のベルトに挑戦して敗れ、そこから苦悩の日々が始まった。5月の大会ではNOSAWA論外に椅子で殴打され顔面から大流血。場外20カウントでリングアウト負けした後も暴れ回るなど、自分を見失った。それでも今月3日のNOSAWA戦で完勝し、ようやく浮上のきっかけをつかんだ。「いつまでもくよくよしていられない。自分でつかんでいく」。再起をかけて臨んだN-1で結果を残した。

これで終わりではない。10月3日後楽園大会では準決勝、決勝を戦う。その先にはGHCヘビー級王者、丸藤への挑戦が待っている。「あと2つ。もう1度俺が勝ってみせる」。3年ぶりの優勝と、18年12月に初戴冠した最高峰のベルト奪取に向け、若きエースが、がむしゃらに突き進む。【松熊洋介】

プロレスリング・ノア 武藤敬司と引き分け、準決勝進出を決めた清宮海斗(撮影・松熊洋介)

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武藤敬司、4強逃す「落ち込んでるよ」清宮海斗の執拗な攻撃に防戦一方

武藤(手前)を絞め上げる清宮(撮影・松熊洋介)

<プロレスリング・ノア後楽園大会>26日◇後楽園ホール

「N-1 VICTORY」Aブロックの清宮海斗(25)が、武藤敬司(58)とのリーグ最終戦を引き分け、勝ち点5の1位で準決勝に進出した。残り10秒で武藤からシャイニングウイザードを食らい、押さえ込まれたが、執念で返した。昨年、今年と連敗していたレジェンドを終始攻め続け、勝ち点1をもぎ取った。

   ◇   ◇   ◇   

N-1初出場の武藤は、4強進出を逃し「落ち込んでるよ」と悔しがった。清宮の執拗(しつよう)なフェイスロックに苦しみ、終盤は意識を失いかけるなど、防戦一方だった。「(清宮は)しぶとくなっている。俺に対しては頑張って研究してきたと思うよ」とたたえた。リーグ戦3試合中2試合で引き分けと。全選手最長の試合時間となった。58歳は「今年取れなかったらだんだん条件が悪くなってくるからな」と力なく語った。

プロレスリング・ノア 武藤敬司と引き分け、準決勝進出を決めた清宮海斗(撮影・松熊洋介)

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取組時間が示すV照ノ富士の心意気「横綱像を考えて取ってる」兄弟子推察

幕内復帰後の照ノ富士の取り組み時間

取組時間を見ると、照ノ富士の今場所の心境が垣間見えてくる。今年1月の初場所から名古屋場所まで、白星を挙げた49番の平均取組時間は10秒8だったが、今場所の13勝は平均27秒7と約3倍の時間を要した。

兄弟子で部屋付きの安治川親方(元関脇安美錦)は「受ける相撲が多い。攻めていっているというよりは、相手が何もできなくて力尽きて負けているのが多い」と指摘する。リモート取材で冗舌に語るタイプではないが、照ノ富士は今場所12回の取材対応でも「落ち着いて」、「慌てることなく」、「じっくり」といったワードを計13回、自らに言い聞かせるように発していた。先手を取ることより、確実に白星をつかみ取っている印象は強い。

さらに慎重だったことに加えて、掲げる“横綱像”を体現したとの見方もある。安治川親方は「横綱像を自分で考えて取っているんじゃないか。口には出していないけど、常々(横綱といえば)受け止めて勝つと言われている中で、自分の中で模索してやっているところじゃないか」と察する。昇進伝達式で横綱像を「生き方で証明したい」と語っていた照ノ富士。口上で述べた「品格」を土俵上で示していたのかもしれない。

ちなみに、初めて臨んだ横綱土俵入りは14日目終了時で毎日1分46秒~1分51秒。師匠の伊勢ケ浜親方は「初めてで疲れが出たかもしれないけど、相撲に関係はない。逆に気合が入るもの」と評価していたが、5秒以内のズレに収める“安定感”だった。【佐藤礼征】

新横綱優勝
現役力士の優勝回数

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殊勲賞の大栄翔「横綱に勝って自信になった一番」千秋楽も有終白星

大栄翔(右)は逸ノ城を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館

大栄翔が逸ノ城を押し出しで破り、自身4個目の殊勲賞に花を添えた。

9日目に横綱照ノ富士の初日からの連勝を止める金星が評価された。1月の初場所では初優勝を果たした実力者。「本当に光栄なこと。横綱に勝って自信になった一番だった。これからもそういう相撲を取りたい」と声を弾ませた。

逸ノ城(右)を押し出しで破る大栄翔(撮影・河田真司)

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三賞 殊勲賞に大栄翔、技能賞は妙義龍 敢闘賞は候補2人が敗れ受賞なし

照ノ富士(右)を寄り切りで破った大栄翔(2021年9月20日撮影)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館

日本相撲協会は26日、大相撲秋場所が開催されている両国国技館で同場所の三賞選考委員会を開き、受賞及び候補力士を決めた。結びの一番までの本割が終わり、三賞が確定した。

殊勲賞は、9日目に全勝の横綱照ノ富士(29=伊勢ケ浜)に土を付けた西前頭4枚目の大栄翔(27=追手風)が、4回目の受賞を決めた(三賞は5回目)。

敢闘賞は、ともに条件付きで2力士が候補に挙がっていた。千秋楽まで優勝の可能性を残す西前頭10枚目の妙義龍(34=境川)は、初優勝が条件となっていた。優勝するには、本割で関脇明生(26=立浪)に勝ち、照ノ富士が大関正代(29=時津風)に敗れ3敗同士の優勝決定戦に持ち込み、これも制した場合のみだったが、本割で敗れ敢闘賞の受賞はならなかった。もう1人の敢闘賞候補は西前頭6枚目の阿武咲(25=阿武松)で、千秋楽で玉鷲(36=片男波)に勝って11勝目を挙げれば受賞となったが、こちらも敗れ受賞を逃した。

技能賞は、前さばきのうまさなどが評価され、妙義龍が無条件で受賞。これまでの妙義龍の三賞受賞は全て技能賞で、13年夏場所以来、約8年ぶり6回目の受賞となった。

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新横綱V照ノ富士に「土俵を締めてくれたのは大きい」八角理事長が満点評価

幕内優勝を決め、八角理事長(右)から内閣総理大臣杯を受け取る横綱照ノ富士(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇26日◇両国国技館

優勝争いで1差で追う平幕の妙義龍(34=境川)が敗れ、土俵に上がる前に照ノ富士(29=伊勢ケ浜)の新横綱Vが決まった。場所を締める千秋楽結びの一番も、大関正代(29=時津風)をアッサリと寄り切りで破り、有終の美を飾る13勝目を挙げた。

報道陣の電話取材に応じた日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は、妙義龍が敗れ優勝決定の直後に「立派な横綱、横綱相撲だった。8連勝して堂々としたもの。ここ2、3日は膝に力が入っていない気がしたけど、両大関が序盤からふがいない中、柱としてよくやってくれた。(横綱を)1場所やって優勝したことは大きい。自信にもなるし来場所はまた、落ち着いた相撲を取れるでしょう」と評した。

圧倒的な強さでねじ伏せた正代との一番の後にも「余裕があった。正代が出てくるのは分かった上でガッチリと受け止めて、押させない、(土俵際の)いなしに気をつければ、というところだったろう。新横綱としても横綱としても立派な場所だった」と満点の評価をした。

先場所優勝の白鵬(36=宮城野)休場で迎えた新横綱場所。ましてや大関や三役の上位陣が、優勝争いに加われなかっただけに、余計に存在感を示した照ノ富士に「2横綱が1横綱になって(ましてや横綱の重責で)プレッシャーもあっただろう。(そんな中で連日)最後に相撲を取って土俵を締めてくれたのは大きい」と、横綱としての重責を務め上げたことに、協会トップとしても称賛の言葉を惜しまなかった。

照ノ富士(手前)に優勝賜杯を渡す八角理事長(撮影・鈴木正人)

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