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新着ニュース

横綱大鵬の孫・納谷幸男86秒勝利も無言で控室へ

雷神矢口(左)にハイキックを見舞う納谷幸男(撮影・小沢裕)

<リアルジャパン:原点回帰プロレス>◇7日◇後楽園ホール◇観衆1465人


 13年に亡くなった大相撲の横綱大鵬の孫、納谷幸男(23)がデビュー2戦目で完勝した。9月のデビュー戦と同様、雷神矢口との再戦に臨み、わずか1分26秒、体固めでフォールする秒殺勝利となった。

 相手の挑発に乗ることなく、強烈な右ハイキック、左ミドルキックでペースをつかむと、パワー比べの組み合いにも競り勝ち、ロープ際まで追い込んだ。ランニングニーリフトで大ダメージを与え、エルボードロップをかわされた後、背後を取って岩石落としに成功。身長201センチの高さを生かした豪快な投げ技を決めた後、3カウントを奪取した。86秒で試合を終わらせながらも納谷は、関係者に抱えられて無言で控室に戻った。

 納谷は9月14日のリアルジャパン後楽園大会でデビュー戦で雷神矢口に勝利した。ところがセコンド介入など、場外戦に多くの時間が割かれたことに、同団体の会長で初代タイガーマスクの生みの親となる新間寿氏が激怒。今興行は同氏による「原点回帰プロレス」と題したプロデュース大会となり、納谷は雷神矢口の再戦指令を受けていた。

雷神矢口(左)にひざ蹴りを浴びせる納谷幸男(撮影・小沢裕)
雷神矢口(右)に岩石落としを浴びせる納谷幸男(撮影・小沢裕)
体固めで雷神矢口(下)から3カウントを奪う納谷幸男(撮影・小沢裕)

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新日本プロレス社長に経営スペシャリストが就任


 新日本プロレスは23日、ハロルド・ジョージ・メイ氏(54)が代表取締役社長兼CEOに就任したと発表した。

 オランダ出身の新社長はハイネケン・ジャパンのアシスタントGM、日本コカ・コーラ副社長、タカラトミー社長などを務めてきた経営のスペシャリスト。また同日、新日本プロレスの親会社となるブシロード取締役にも就任した。なお、原田克彦前社長はキックボクシングイベント「KNOCK OUT」を運営する系列のキックスロード社長に就任することも同日発表された。

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井上尚弥、マクドネル戦が異例の米英生中継決定

WBA世界バンタム級王者マクドネルが持ち込んだグローブをチェックする井上(撮影・中島郁夫)


 プロボクシングWBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が国内最速となる16戦目の3階級制覇でボクシングの本場にあらためて存在感を示す。25日に東京・大田区総合体育館で王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に挑戦する一戦が、米英で生中継されることが23日、決まった。

 米動画配信のESPNプラス、英スポーツ専門局スカイスポーツでライブ中継。調印式に出席した井上は「盛り上がっている試合なのだなと思います。しっかりした形の勝利をしたい」と声を弾ませた。

 大橋会長によれば、米国時間では早朝の生中継となるがESPN以外からも米国内の中継オファーが届いていたという。同会長は「(ESPNプラスが)無料なので選んだ。宣伝効果は絶大」と歓迎した。日本人では村田諒太に続く国内世界戦の米生中継。「日本の軽量級が米英で生中継されるなんて異例」と話した。

 海外メディアからKO勝ちに関する質問を受け、井上は「その流れがきたらKOを狙っていきたい」と世界戦6試合連続KO勝ちを意識した。国内の世界戦連続KO勝利数で、井上は長谷川穂積、内山高志、山中慎介と並ぶ歴代2位の5連続。KOすれば具志堅用高に並ぶ歴代1位の6連続だ。世界戦通算KO勝利数も具志堅、山中と並ぶ9回。こちらもKOなら内山と並ぶ歴代1位の10回となる。

 井上が「ビッグマッチにつながる」と位置付けるマクドネル戦。KO勝ちで3階級制覇を成し遂げ、ボクシングの本場にも強さを届ける構えだ。【藤中栄二】

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1敗守った白鵬、12日目の栃ノ心戦「全て」を警戒

取組で痛めた目をタオルで押さえる白鵬(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館


 自身初の2場所連続休場明けの横綱白鵬が、正代を立ち合いから一気に寄り切って10勝目を挙げた。完勝したかに思えたが立ち合いで、正代のかち上げ気味にぶつけてきた右肩に右目を強打。取組後に何度も右目を気にするそぶりを見せた。しかし「最初は見えなかった。温かいものが流れてるから破裂したかと思った。でも見えるようになって良かった」と大事には至らなかったようだ。

 今日は1差で追いかける栃ノ心と対戦する。過去負けなしの合口のいい相手だが、ここまで全勝と絶好調で、警戒する部分を問われると「全て」と油断はない。「この3日間は流れがいい。明日もやれれば」と相手のことは考えずに、自分自身に集中する。

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錦戸審判長、栃ノ心を「本当に強い」と高評価

栃ノ心(左)は琴奨菊を上手投げで下し全勝を守った(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館


 大関昇進を目指す関脇栃ノ心(30=春日野)が11連勝で、トップを守った。平幕の琴奨菊のがぶり寄りを受け止め、左上手まわしを引くと左手1本だけで投げ飛ばした。直近3場所の合計勝ち星は「35」となり、限りなく昇進に接近。

 幕内後半戦の錦戸審判長(元関脇水戸泉) 栃ノ心は膝の悪さを、上半身をうまく使うことでカバーしている。本当に強い。(大関昇進は)横綱戦でどんな相撲を取るかではないか。全部負けたら印象も悪い。13日目からという話もあったが早い方が面白くなる。

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八角理事長、栃ノ心の昇進を「印象は皆さんと一緒」

琴奨菊(右)を上手投げで下す栃ノ心(撮影・中島郁夫)

<大相撲夏場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館


 大関昇進を目指す関脇栃ノ心(30=春日野)が11連勝で、トップを守った。平幕の琴奨菊のがぶり寄りを受け止め、左上手まわしを引くと左手1本だけで投げ飛ばした。直近3場所の合計勝ち星は「35」となり、限りなく昇進に接近。

 八角理事長(元横綱北勝海) (栃ノ心の大関昇進は)審判部(が推薦すること)でしょう。印象は皆さんと一緒で力強い。これまで白鵬は栃ノ心の良さを全部、消して力を出させないで勝ってきた。五分五分? そうはいかないのでは。全勝と1敗、最高の形で2人の対戦が見られる。

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栃ノ心11連勝 過去25戦全敗の白鵬破って大関当確へ

全勝を守った栃ノ心は小雨が降るなか傘をさしながら引き揚げる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館


 大関昇進を目指す関脇栃ノ心(30=春日野)が11連勝で、トップを守った。平幕の琴奨菊のがぶり寄りを受け止め、左上手まわしを引くと左手1本だけで投げ飛ばした。直近3場所の合計勝ち星は「35」となり、限りなく昇進に接近。今日12日目は、いよいよ横綱白鵬との大一番だ。過去25戦全敗の天敵を破れば、有無を言わせぬ“大関当確”になる。白鵬とともに、横綱鶴竜も1敗をキープした。

 栃ノ心が押し込まれた。立ち合いで琴奨菊に左前まわしをとられ、右を差され、がぶられた。そこから、強かった。元大関の代名詞を受け止める。右下手で投げを打って崩し、左上手でまわしをつかんだ。「左でつかまえたら、もう大丈夫だからね」。堂々と豪快な上手投げ。左腕だけで勝負を決めた。過去の合口は7勝24敗だが、今の栃ノ心はもう、昔の栃ノ心ではない。

 勝ちっ放しの11連勝。大関昇進の目安とされる「直近3場所を三役で計33勝以上」の勝ち星を、計35勝で2つも上回った。昇進をはかる審判部トップの阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は前日「濃厚」と話し、この日は「昨日以上の言葉はありません」としながら、その勝ちっぷりに「強いね」とうなった。

 大関昇進、2場所ぶりの優勝ムードが高まる中、今日12日目はついに大一番。白鵬とぶつかる。10年前の08年九州場所の初顔合わせから、25戦全敗-。寄り切り14度、上手投げ8度、下手投げ1度、すくい投げ1度、はたき込み1度。全く歯が立たず、たたきのめされてきた。

 なぜ勝てない? 春場所中に問われると、首をかしげて話した。

 「優勝40回でしょ? 信じられないよ。どうやったら、そんなに勝てるのか? 横綱は力が強い。それでいて柔らかいんだよ。そんな筋肉に見えないのにね。低く当たられて、いつも先に引いちゃう。(次やるときは)勝っても負けても、先に攻めたいね」

 昨年名古屋場所の最後の対戦から、初場所の初優勝があった。「勝つイメージしかない」というほどの自信を手にした。「気合入ってますよ。(今までと)ちょっと違うかもしれない。やってやるっていう気持ちですね」。天敵を倒せば、有無を言わせぬ大関昇進。2度目の優勝へも加速する。【加藤裕一】

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栃ノ心11連勝!過去25戦全敗の白鵬戦へ「気合」

琴奨菊(右)を上手投げで下す栃ノ心(撮影・中島郁夫)

<大相撲夏場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館


 関脇栃ノ心(30=春日野)が11連勝を飾り、大関昇進に限りなく近づいた。対戦成績7勝24敗と分の悪かった元大関の琴奨菊に左前まわしをとられ、がぶられたが、どっしり受け止め、左上手でまわしを引くと、豪快な投げを決めた。大関昇進の目安は「直近3場所を三役で、合計33勝以上」とされるが、初場所14勝、春場所10勝に11勝を加え、35勝となった。

 「立ち合いでちょっと迷った。差すか、まわしをとるか。でも、左(上手でまわし)を捕まえたら、もう大丈夫」。口調には絶対的な自信が漂う。12日目には、いよいよ横綱白鵬と激突。過去25戦全敗と1勝もしていない天敵だが、直近の対戦は昨年の名古屋場所。その後に初場所で初優勝を飾るなど、これまでと状況は違う。

 「今日はまだ考えたくない。明日のことは明日考える」と言いながら「気合入ってますよ。(今までの気合とは)ちょっと違うかもしれない。大事なのは“やってやる”という気持ちじゃないですか」と大一番への抱負を口にした。

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栃ノ心は無傷11連勝、1敗で白鵬、鶴竜 夏場所

琴奨菊(右)を上手投げで下す栃ノ心(撮影・中島郁夫)

<大相撲夏場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館


 優勝争いの先頭を走る関脇栃ノ心(30=春日野)は、前頭5枚目琴奨菊(34=佐渡ケ嶽)を上手投げで下し11連勝と星を伸ばした。

 横綱白鵬(33=宮城野)は、前頭4枚目正代(26=時津風)を寄り切って2桁10勝目。12日目は全勝の栃ノ心と直接対決に臨む。

 横綱鶴竜(32=井筒)は、小結御嶽海(25=出羽海部)を土俵際の逆転ではたき込んで10勝1敗。

 前頭11枚目千代の国(27=九重)は前頭16枚目妙義龍(31=境川)に寄り切られ3敗目となった。

 人気力士の小結遠藤(27=追手風)は、前頭筆頭玉鷲(33=片男波)に突き出されて6敗目。

 元大関で十両8枚目の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)は同12枚目朝弁慶(29=高砂)に押し出され0勝5敗6休となり十両残留が厳しい状況となった。

 11日目を終え、勝ちっ放しは栃ノ心。1敗で鶴竜、白鵬が追う展開となっている。

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白鵬1敗死守「強い。力強い」12日目栃ノ心へ気合

正代(左)を寄り切りで下す白鵬(撮影・中島郁夫)

<大相撲夏場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館


 横綱白鵬(33=宮城野)が、西前頭4枚目正代(26=時津風)を下して10勝目を挙げた。

 右を差して左上手を取って一気に寄り切って完勝。しかし正代の右肩が右目を強打し「最初は見えなかった」と、土俵上や土俵下で気にするように目を閉じたり開いたりした。

 支度部屋に戻ると「見えるようになった。良かった」と一安心。明日は、1差で追いかける全勝の関脇栃ノ心と対戦する。「稽古もしてないしどんなものか分からないからね。強い。力強い」と、過去25戦負けなしの相手だが油断は一切ない。

取組後に右目を痛がる白鵬(撮影・中島郁夫)

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栃ノ心、12日目白鵬戦「早い方が面白い」錦戸説明

<大相撲夏場所>◇11日目◇23日◇両国国技館


 関脇栃ノ心(30=春日野)が無傷の11連勝で、いよいよ12日目は過去25戦全敗の横綱白鵬(33=宮城野)と対戦する。

 現在、出場している顔ぶれから、順当に番付順にあてはめると栃ノ心は13日目に白鵬、14日目に鶴竜の両横綱戦が順調に思われる。そこを1日、“前倒し”で組んだことを、審判部トップの阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は「規定の組み方で何か意図があってのものではありません。この方が分かりやすいためです」と説明。休場している上位陣も加味しての「番付通りの」(同部長)取組編成となったようだ。

 また、幕内後半戦の審判長を務めた錦戸副部長(元関脇水戸泉)は「(白鵬-栃ノ心戦は)13日目に、という話もあったが(両横綱が)1敗でいるし、早い方が面白くなる」と意図を説明。星の差が僅差のうちに星のつぶし合いがあれば、最終盤の優勝争いがさらに盛り上がる、という狙いもありそうだ。

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照ノ富士の幕下陥落が決定的、昭和以降の元大関で初

照ノ富士

<大相撲夏場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館


 元大関で十両8枚目の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)の幕下陥落が決定的となった。十両12枚目朝弁慶(29=高砂)に押し出され0勝5敗6休。今場所は3連敗の後、左膝外側半月板損傷で4日目から休場し、この日から再出場したが白星はならなかった。

 関取の座を死守するのは5連勝が必須だった。これで十両残留は限りなく厳しい状況に。昭和以降では初となる大関経験者の幕下陥落が決定的となった。

 照ノ富士は昨年秋場所限りで14場所務めた大関から陥落。その後も左膝のけがや糖尿病で休場するなどし、先場所は大受、雅山、把瑠都に続き、元大関として4人目の十両落ちとなっていた。

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異例!モンスター井上尚弥-マクドネル戦米英生中継

WBA世界バンタム級王者マクドネル(右)とポーズを決める井上(撮影・中島郁夫)


 25日に東京・大田区総合体育館でWBA世界バンタム級王座に挑む同級2位井上尚弥(25=大橋)が23日、都内のホテルで同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)とともに調印式に臨んだ。使用グローブ(8オンス)は井上が日本製のブラック、マクドネルは持参したメキシコ製のゴールドを使用することが、それぞれ決まった。

 大橋秀行会長によると、井上が対戦相手と異なるグローブを使用するのは国内開催の世界戦では初、昨年9月の米国での6度目の防衛戦以来だという。契約でも違うグローブで試合することで合意済みで、井上、マクドネルともにお互いの使用グローブを入念にチェックしていた。同会長は「メキシコ製は薄いけれど、日本製の方が固い。尚弥も同じ印象を口にしていた」と明かした。

 国内最速の16戦目での3階級制覇を狙う「モンスター」井上の一戦には、海外メディアからの注目度も高い。1922年創刊の米老舗ボクシング専門誌「リングマガジン」の記者らも調印式の会見に姿をみせた。

 また米国、英国での試合生中継も決定。井上は「今回、全米、全英で生中継ということで、すごく盛り上がる試合だと実感しています。この先、バンタム級トーナメント(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ=WBSS)もあり、ビッグマッチにつながる試合なので、ハッキリした形で勝ちたい」と意気込みを示した。

 大橋会長も「日本の軽量級が米英で生中継されるなんて異例のこと。国際色豊かになってきたね」と国内外の注目の高さに驚いていた。

WBA世界バンタム級王者マクドネルが持ち込んだグローブをチェックする井上(撮影・中島郁夫)

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ヒデオ・イタミ、戸沢陽との日本人対決制す WWE

日本人対決で戸沢(左端)に強烈な左ミドルキックを打ち込むイタミ(中央) (C) 2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.

<WWE:205Live大会>◇22日(日本時間23日)◇米マサチューセッツ州ウースター・DCUセンター


 メインイベントで開催された日本人対決は、ヒデオ・イタミ(37)が勝者となった。

 仲間割れとなった元WWEクルーザー級王者戸沢陽(32)とのシングル戦。お互いのファイトを知り尽くす元パートナー同士の対戦は一進一退の攻防となった。イタミがコーナートップから豪快にファルコンアローを決めれば、戸沢の卍(まんじ)固めで絞められ、場外に逃げるとトペ・スイシーダまで食らった。

 さらにセントーンを狙われたたものの、寸前で回避したイタミは顔面に串刺しドロップキック2発を決め、最後は飛龍裸絞めの体勢からヒザをたたき込んで3カウントを奪取し、元GHCヘビー級王者の意地をみせた。

 試合前からイタミは「もともと好きじゃないし、なんでオレにパートナーが必要なんだ?」と疑問を投げかければ、戸沢からは「ヒデオはレジェンドだから尊敬していたが、オレに対してリスペクトがない」と不満の不満が出るなど、両者の関係は修復できない状況となっていた。

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中邑真輔、AJと4度目の王座戦はKO決着のみ

場外乱闘でWWEヘビー級王者AJスタイルズ(右)に必殺のキンシャサを決める中邑(C)2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.

<WWE:スマックダウン大会>◇22日(日本時間23日)◇米マサチューセッツ州ウースター・DCUセンター


 中邑真輔(38)がヒールらしく、挑発的に試合形式を宣言した。

 6月17日のPPV大会(米シカゴ)でWWEヘビー級王者AJスタイルズ(40)との4度目の王座戦を「ラストマンスタンディングマッチ」に決めた。15日のロンドン大会でAJスタイルズとの前哨戦を制し「試合形式を決める権利」を獲得。この日、インタビュアーのルネ・ヤングの待つリングに入ると、王者から試合形式を早く決めるようにうながされると「ピローファイト(枕投げ)だ」と、まずは軽い“ジャブ”で挑発した。

 「条件なんてどうでもいい。どうせお前はオレに勝てない」といら立つAJスタイルズに対し、中邑から殴りかかって場外乱闘へと発展。パイプいすで痛めつけた後、キンシャサでたたき込んだ。倒れたままの王者に向け、自ら10カウントを数えて“KO勝ち”をアピール。最後はアナウンステーブル上に立ち上がって「ラストマン・スタンディング・マッチ」と告げ、リングを後にした。

 これで10カウントまでに立ち上がらなければ負けというKOでのみで勝敗が決まる試合形式となった。

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千代の海、新十両昇進を見据え巨体力士対策を解説

<大相撲夏場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館


 西幕下筆頭の千代の海(25=九重)が、念願の関取の座を、さらに有力にした。

 既に勝ち越しを決めて臨んだこの日の6番相撲は、東幕下7枚目の村田(23=高砂)に上手出し投げで敗れ4勝2敗。白星の上積みはならなかったが、幕下15枚目以内でただ一人、全勝だった西幕下7枚目の極芯道(21=錦戸)が敗れ5勝1敗となった。幕下上位は残り1番を残すが、最後の7番相撲で千代の海が敗れても、昇進の優先順位で現状、1番手の千代の海を上回る力士は不在。来場所の新十両が確実視される。

 そんな状況から「それもあって今日は思い切り行こうと思いました。左から、かち上げてくるのは分かっているから、右をこうやって固めて」と身ぶり手ぶりで解説。大学(千代の海は日体大、村田は東洋大)時代とプロで通算1勝2敗だった相手に、押し込もうと飛び込んだ。だが、相手の四つ相撲に組まされ、左上手からの出し投げで土俵外へ放り出された。

 既に十両昇進を見据えた心の備えはある。「あれぐらい大きい(村田は約160キロ)人は、十両にいっぱいいる。そんな力士に、どう自分の力が伝わるか。来場所のためにもと思って」(千代の海)臨んだ一番だった。最後の7番相撲を締めくくり、昇進の吉報を待ちたいところだ。

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拳四朗サウスポー対策万全「距離を保って」KO狙う

ロペス(右)とポーズを決めるWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(撮影・中島郁夫)


 ボクシングのダブル世界戦(25日、東京・大田区総合体育館)の調印式が23日、都内のホテルで行われ、WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)が出席した。

 3度目の防衛戦は、同級1位の前王者ガニガン・ロペス(36=メキシコ)とのリマッチで、王座奪取に成功した昨年5月20日は2-0判定の辛勝だった。 「今回は明らかな差で勝って、成長したところを見せたい」という。ロペスが老練なサウスポーとあって、2度のフィリピン合宿でサウスポーばかりと約150ラウンドものスパーリングを消化した。

 「サウスポーに、より慣れたと思う。自分の距離感を保って、打たせないボクシングをしたい。KOを狙っていけたら、ファンの皆さんに楽しく見ていただけると思います」と抱負を語った。

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豊ノ島連敗も「悔い残らない」悲願お預けも尾引かず

豊ノ島(2017年1月22日撮影)

<大相撲夏場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館


 関脇経験者で東幕下14枚目の豊ノ島(34=時津風)が、今場所の6番相撲に登場。同10枚目の若元春(24=荒汐)に突き落としで敗れ連敗。星を4勝2敗とした。

 残り3連勝なら関取復帰だった、2日前の全勝で迎えた5番相撲で敗れ、悲願はお預けとなっていた。気を取り直して臨んだこの日も、前に前にの相撲で左を差すと迷わず前進。最後の土俵際の詰めで「あと1歩、足を出せるか出せないかの差」(豊ノ島)が出て、逆転の突き落としを食らった。

 5番相撲の黒星は、相当のショックだったと思われるが、この日の一番を見る限り、尾を引かず切り替えて土俵に上がったようだ。負けたとはいえ「前に出ての負け。引いて負けるより、前に出ての負けの方が悔いは残らない。次につながらないわけじゃない」と前を見据えた。最後の7番相撲に勝って、来場所の番付を1枚でも多く上げたいところ。「4番と5番(4勝と5勝)では違いますからね。クヨクヨしないで最後、いい形で締めくくりたいですね」と、白星で今場所を飾るつもりだ。

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元朝青龍のおい豊昇龍が6連勝 納谷との再戦は消滅

豊昇龍(左)は力斗を押し出しで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館


 元横綱朝青龍のおいで、西序二段42枚目の豊昇龍(18=立浪)が、無傷の6連勝を飾った。東序二段17枚目の力斗(時津風)に低く当たると、頭をつけたまま鋭い出足でそのまま押し。自身も「よかったですね」と振り返る完勝だった。

 「相手は(元)幕下で、自分よりも長く相撲を取っている。あれやっちゃダメ、これやっちゃダメというのではなく、自分の相撲に集中した」と、前に出ることを心がけたと説明した。加えて「相手は小さいから低く、強く当たって、あとは中に入らせないようにした」と、事前準備もしっかりとしていたことを明かした。

 この日、自身よりも後に取組のあった、元横綱大鵬の孫の納谷には、初土俵の1月初場所、番付デビューの3月春場所と連敗しており「待ってます」と、全勝対決での雪辱を期していた。だがこの日、納谷が敗れ、豊昇龍は次も全勝の相手との対戦が組まれる見込みのため、今場所の再戦消滅が確実となった。

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大鵬孫の納谷が初黒星「ちょっとよく分からない」

納谷(左)は寄り倒しで佐藤山に敗れ、デビューから続いていた連勝が止まり初黒星を喫した(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館


 元横綱大鵬の孫で、東序二段11枚目の納谷(18=大嶽)が初黒星を喫した。東三段目85枚目の佐藤山(八角)を立ち合いから押し込んだが、脇が甘くなったところで体勢を入れ替えられて寄られ、最後は土俵下までそろって倒れ込んだ。寄り倒しで敗れて5勝1敗。3月春場所の序ノ口デビューから続いていた連勝は「12」で止まった。

 取組後、初黒星についての感想を問われると「ちょっとよく分からない。負けたのは分かるけど…。悔しいような負けじゃない。悔しいような、いい相撲を取れていない」と、ため息交じりに話した。敗因については「脇が甘いのが1番の…。(立ち合いは)分からないけど、いいとは思ったけど…」と、静かに話した。

 勝ち越しを決めた中日、5勝目を挙げた9日目と、白星を挙げても反省しきりで、内容には不満を漏らし続けていた。気持ちも乗っていないことを明かしていた。この日は「だいぶ調子も戻っていた。気持ちとかは変わらないけど(4、5勝目のころは)力が出きらないのがずっとあった」と、心身ともに復調気配を感じていただけに、ショックは大きい様子だった。

 1月初場所の前相撲、3月春場所の序ノ口と、連勝していた、元横綱朝青龍のおいの豊昇龍(立浪)は、先に6連勝を決めていた。序二段優勝とともに、ライバルとの3度目の対決もなくなったが「まだこれから先もある。今回は縁がなかったということで」と、淡々と話した。連勝が止まったが「別に深くは考えていないけど、あと1番あるので、しっかりと立て直したい」と、今場所の残り1番へと切り替えていた。

納谷(下)は寄り倒しで佐藤山に敗れる。デビューから続いていた連勝が止まり、初黒星を喫した(撮影・小沢裕)
デビューから続いていた連勝が止まり初黒星を喫した納谷はぼうぜんとした表情で記者からの取材に臨む(撮影・小沢裕)

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北勝富士が休場 取組で負傷、頸椎椎間板ヘルニア

北勝富士

<大相撲夏場所>◇11日目◇23日◇東京・両国国技館


 西前頭9枚目北勝富士(25=八角)が、「頸椎(けいつい)椎間板ヘルニア、右大腿(だいたい)四頭筋肉離れにより5月場所の休場を要する」との診断書を提出して休場した。

 前日10日目の竜電戦で負傷。立ち合いで頭同士がぶつかった際に、「くらっときた」と膝から落ちるようにして尻もちをついていた。「首はもともと良くなかった。明日も頑張ります」と話していたが休場となった。

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内藤哲也、ジェリコとのインターコンチ王座戦を受諾

内藤哲也

<新日本:後楽園大会>◇22日◇後楽園ホール◇観衆1720人(満員)


 IWGPインターコンチネンタル王者内藤哲也がWWEの超大物クリス・ジェリコとのタイトルマッチを受ける考えを示した。

 この日はリーダーを務めるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのメンバー、BUSHIと組み、トーア・ヘナーレ、タイガーマスク組と対戦。終始余裕をうかがわせ、最後は連係技からヘナーレにデスティーノで終わりを告げて勝利した。会場が暗闇に包まれたのは勝利のポーズを決めていた時。大型ビジョンに1月5日の後楽園大会で内藤を襲撃し、6日の福岡大会でも襲撃して大流血に追い込んだジェリコが登場した。

 自撮りした映像で、「ナイトーサン、俺に対するコメントを読んで、お前の気持ちはよく分かった。お前をたたきつぶして、インターコンチネンタル王座を奪ってやる。ベルトは必要ないんだろ? 俺はトランキーロ(スペイン語で焦んなよの意味)ではいられない。6月9日、ドミニオン(大阪大会)で、俺のヤバさをお前に教えてやる」とまくし立てた。

 その後も内藤をさげすみ、挑発する発言のオンパレードの映像が終わり、場内が明るくなると、そこには寝そべった内藤の姿が。試合と同様に余裕たっぷりにマイクを握ると、「暗転するもんだからさ、てっきり襲撃しにくるもんだと思ったぜ。でも、こんなちっぽけなメッセージを送ってくる方も送ってくる方だけど、流す方も流す方なんじゃないの。今はジュニアの祭典、ベスト・オブ・ザ・スーパー・ジュニアのまっただ中だぜ。クリスジェリコ、そして、このVTRを流した新日本プロレス、こんな時こそまさにトランキーロ、あせんなよ」と、状況を俯瞰(ふかん)するようなコメントで運営側にまで批判の矛先を向けた。

 これまでインターコンチネンタル王座のベルトには一切の執着をみせてこなかった。この日も持参していなかったが、ジェリコのスタンスを受けて、「今日のメッセージを聞いて安心したことは、彼がインターコンチネンタル王座にちょっとでも興味があるってことかな。だって、1月5日、襲撃に来たとき、俺、前日、オカダに東京ドームで敗れてるからね。IWGPヘビー級王座を取り損ねた俺に彼は襲撃して来たんだよ。丸腰のオレに来たんだよ。それぐらい彼の目には、俺は輝いて見えたんでしょう。なので、一番の目的は内藤哲也なんだろう、タイトルマッチにする必要ないじゃんと思っていたけど、彼の口からインターコンチネンタル王座がなんちゃらって出てきたんでね、タイトルマッチにする意味というか、行う意味があるんだなと。彼がほしいっていうんだから、かけようよ。意味あるからね」と、あくまで自ら積極的ではないことを強調しながら、快諾した。

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デスペラード、V候補の高橋ヒロムを破り2連勝

激戦を制してひざを突きながら勝利宣言のエル・デスペラード

<新日本:後楽園大会>◇22日◇後楽園ホール


 新日本プロレスは22日に後楽園大会を行い、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアBブロック公式戦でエル・デスペラードが優勝候補の高橋ヒロムを返り討ちにして2連勝を飾った。

 高橋が「お前が誰か知っている。大嫌い」と公言してきた、因縁深いと思われる両者の初対決。怒り心頭モードの相手に場外でのミサイルキックなどを食らいながら、力業で押し返した。最後は金的から、得意技ギターラ・デ・アンヘルで粉砕。「ヒロム」コールが大勢の会場に、「いつもハッピーエンドになると思うなよ」と毒づいた。

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井上尚弥へ大型支援 NTTぷららスポンサー契約

予備検診を終えWBA世界バンタム級王者マクドネル(右)とポーズを決める井上(撮影・中島郁夫)


 25日にプロボクシングWBA世界バンタム級王座に挑戦(東京・大田区総合体育館)する同級2位井上尚弥(25=大橋)が大手スポンサーの支援を受け、国内最速となる16戦目での3階級制覇を目指す。通信関連大手のNTTぷららとメインスポンサー契約(年数など非公開)を結んだことが22日、発表された。また同日、都内で開かれた予備検診に出席し、王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)とも対面した。

 3階級制覇の挑戦を前に大きなバックアップを手にした。バンタム級で日本記録の13度防衛を目指し、4階級制覇も視野に入れる井上のチャレンジ精神が、NTTぷららの理念=挑戦と合致。メインスポンサーとして契約し、トレーナーの父真吾氏の経営する会社名が刻まれてきた試合トランクス最上部にNTTぷららの運営する動画配信サービス「ひかりTV」のロゴが入ることが決まった。

 同社はサーフィン安室丈、ウインドサーフィン新嶋莉奈や、ゴルフ宮里美香と所属契約。平昌パラリンピックのスノーボード金メダリストの成田緑夢ともスポンサー契約を結ぶなど、五輪・パラリンピックを目指すホープや、活躍するアスリートの支援が多かった。プロボクシングは五輪につながらないものの、NTTぷららの板東社長が井上と直接面談した際、競技への情熱や人柄にほれ込み、異例の契約が実現したという。

 井上の師匠、大橋会長は「尚弥のさわやかさも大きかったのでは。大手の契約はありがたい」と歓迎した。バンタム級王者となれば今秋開幕の最強を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズへの参戦が確実。海外で他団体王者との統一戦も予想されるだけに、ビッグな契約は大きな足掛かりになりそうだ。

 この日、井上は予備検診でマクドネルと初対面し、握手も交わした。王者の肉体を横目に「思ったよりも体がしっかりして仕上げている。身長も予測通り」と納得顔。国内最速の3階級制覇へ、すべての準備が整ってきた。【藤中栄二】

 ◆NTTぷらら 通信関連、動画配信サービスの国内大手。95年にNTT、ソニーなど5社の共同出資でジーアールホームネットとして設立。個人向けインターネット接続をはじめ、法人向けインターネット提供サービスなどを手がける。08年3月、NTTぷららに社名変更。10年にブロードバンド映像配信サービス「ひかりTV」提供を開始。15年3月には会員数が300万人を突破。社員数379人(18年4月現在)。サッカー元日本代表監督の岡田武史氏がオーナーを務めるFC今治もサポート。

WBA世界バンタム級王者マクドネル(右上)の前で予備検診を受ける井上(撮影・中島郁夫)

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鶴竜は右に変わり9勝「やっちゃった」反省

立ち合いに変化し琴奨菊(右)をはたき込みで下す鶴竜(撮影・中島郁夫)

<大相撲夏場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館


 鶴竜は変化で琴奨菊を破った。立ち合いで右に動くと相手は見事に1回転。はたき込みで9勝目を挙げたが、支度部屋では反省しきりだった。

 「(変化は)まったく考えていなかったけど、やっちゃった。絶対にやっちゃいけないと思っていたのに…。これだったら負けた方がよかった。せっかくのいい流れを台無しにした一番」。随所でため息を漏らし、無意識に反応した取り口を振り返った。

琴奨菊(左)をはたき込みで破る鶴竜(撮影・鈴木正人)

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遠藤、再出場で白鵬に黒星 大声援には感謝

支度部屋でうつむく遠藤(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館


 再出場初戦の遠藤は結びの一番で白鵬に敗れ、勝ち越しに後がなくなった。突き、押しで勝機を探ったが最後は送り出された。

 右上腕二頭筋遠位部を断裂し7日目から休場。手術の可能性もあったが、悪化の可能性が低いと判断し、右ひじよりも少し上にテーピングを施して4日ぶりに再出場した。場内の大声援には「すごいうれしいし励みになる。応えられればよかったけど…」と感謝した。

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栃ノ心大関濃厚 師匠誕生日に10勝、託された思い

支度部屋で笑顔を見せる栃ノ心(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館


 関脇栃ノ心(30=春日野)が大関昇進に大前進だ。平幕の千代大龍の両まわしをつかまえ、2度つり上げる怪力相撲で寄り切った。勝ちっ放しの10連勝で単独トップを守り、直近3場所の合計白星は34まで伸びた。昇進をはかる審判部トップの阿武松審判部長(元関脇益荒雄)からは「濃厚」の言葉まで飛び出した。残り5日、もう一押しで夢をつかみ取る。

 勝利の方程式は、揺るがない。千代大龍のかち上げを受け止めると、栃ノ心が右、左と両上手でまわしを引いた。190キロの巨体を固定した。周囲が右46センチ、左45センチ。丸太のような両腕でぐいっ、ぐいっと2度つり上げて寄り切った。大関を夢見て届かなかった師匠・春日野親方(元関脇栃乃和歌)の56歳の誕生日に決めた、自身初の10連勝。最高のプレゼントだ。「気持ちいいね」と照れくさそうに笑った。

 入門から12年過ぎても、師匠を「怖い」という。「ウチに調整なんてないよ」と言う師匠の率いる春日野部屋は、場所中も朝稽古の量がほとんど落ちない。師匠からゲキが飛ぶと背筋を伸ばし「ハイ」と返事をする。「オレは37歳まで(現役を)やったんだから、オマエは40歳までやれ」と言われる。それは「無理」と苦笑いするが、託された思いはわかっている。

 「直近3場所を三役で計33勝以上」とされる大関昇進の目安の白星数を計34勝で上回った。初場所14勝、春場所10勝に次ぎ3場所連続の2ケタ勝利という安定感。大関昇進について、阿武松審判部長の口から「濃厚ですね」という“お墨付き”も飛び出した。ただ初場所は平幕。両横綱との対戦を残す終盤5日間で、もう一押しが欲しい。

 初場所の初優勝で、何かが変わった。13年名古屋場所で右膝前十字、内側側副靱帯(じんたい)を断裂。「ケガする前は(大関なんて)全然思わなかった。今は、頑張ればできるんじゃないかって」-。取組後、花道を引き揚げる際、女性ファンから花束が渡された。「ビックリした。引退でも、優勝でもないのにね」。国技館を出ると、群衆から「大関!」「おめでとう!」と声が掛かった。「目標は2ケタ(白星)だったけどこれからもっと大事だね」。栃ノ心が目前に迫った夢を、つかみにいく。【加藤裕一】

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白鵬「ついていくだけ」再出場遠藤下し栃ノ心に1差

遠藤(左)を送り出しで破る白鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館


 横綱白鵬(33=宮城野)が、この日から再出場した小結遠藤(27=追手風)を下して1敗を守った。

 立ち合いで一気に土俵際まで追い込んだ際にいなされたが、左に逃げる遠藤をさらに追いかけ、中に潜ってきたところをいなして送り出した。「いなされて離れた分、間をとりながらね」と余裕があった。

 相手は負傷した上腕二頭筋にテーピングをしていて、負傷相手にやりにくさがあったかを問われるも「まぁ、一番一番ですよ」と気にはとめず。自身初の2場所連続休場明けからの優勝に向けて、1差で関脇栃ノ心を追う展開に「今まで通りついていくだけです」と淡々と話した。

懸賞金の束を手にする白鵬(撮影・鈴木正人)

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阿炎「体が自然に動いている」“借金”返済し星五分

阿炎

<大相撲夏場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(24=錣山)は、玉鷲を上手投げで破り、5勝5敗とした。

 もろ手突きの立ち合いから、右に回り込み、相手がバランスを崩したところで上手投げ。初日から3連敗など、前日9日目までは常に黒星先行だったが、6日目に横綱白鵬から金星を挙げ、7日目に大関豪栄道を破るなど、徐々に“借金”を返済して終盤戦を迎えることになった。

 「体が自然に動いている感じ。しっかり当たることができている」と、手応えをつかんだ。自己最高位で中盤戦を終えたが「精神的に疲れたけど、楽しさはある」と、勝っても負けても明るく話すマイペースぶりを見せていた。

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栃ノ心、親方誕生日に白星!大関&賜杯W吉報も視野

千代大龍(右)を寄り切りで下す栃ノ心(撮影・中島郁夫)

<大相撲夏場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館


 関脇栃ノ心(30=春日野)が10連勝で単独トップをキープ、大関昇進に大きく前進した。

 体重190キロ、千代大龍の巨体を受け止め、両上手でまわしを引いて寄り切った。師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)の56歳の誕生日に白星を送り「昨年の誕生日も勝ってると思うよ」と笑顔を見せた。

 大関昇進の目安は「直近3場所を三役で、合計33勝以上」とされるが、初場所14勝、春場所10勝に10勝を上積みして、34勝に。大関昇進をはかる審判部トップの阿武松審判部長は「濃厚ですね。決定じゃないですよ。濃厚ですよ」と発言。残り5日での“ダメ押し”を求めたが、もう夢は目の前だ。栃ノ心は「目標は2ケタ(勝利)だったけど、これからが大事ですね」と気を抜く様子はない。初場所以来、2度目の賜杯まで見据えて、ラストスパートをかける。

支度部屋を引き揚げる栃ノ心(撮影・鈴木正人)

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豊山「長かったですね」千代翔馬下し待望の初白星

千代翔馬を押し倒しで破り勝ち名乗りを受ける豊山(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館


 西前頭3枚目の豊山(24=追手風)が、東前頭6枚目の千代翔馬(26=九重)を下して、今場所初白星を手にした。小手に振られながらも、強引に振りほどいて押し倒した。「長かったですね。勝つことの難しさというか」と、感慨にふけった。

 自己最高位の今場所は、横綱、大関ら上位陣との対戦が初日から続いていた。惜しい相撲が多かったが、あと1歩のところで勝ちを拾えず初日から9連敗。「あれだけ押し込んでも勝てなかったですから」と全敗もよぎったという。それでも「しっかり1日一番と思って」と腐らずに土俵に上がり続けた結果、待望の初日が出た。

千代翔馬(右)を押し倒しで破った豊山(撮影・鈴木正人)

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