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貴乃花部屋が非公開稽古、貴乃花親方は無言で外出

報道陣の問いかけには答えず車に乗り込む貴乃花親方(撮影・足立雅史)


 元横綱日馬富士関に暴行された東十両3枚目の貴ノ岩(27=貴乃花)が初場所(14日初日、両国国技館)を休場することが12日、決まった。先場所に続く全休は確実とみられる。

 都内にある貴乃花部屋が、報道陣に非公開で稽古を行った。関係者によると午前7時半頃まで稽古が行われたというが、小結貴景勝、十両貴ノ岩が稽古を行っていたかは不明。稽古後には、明け荷を両国国技館に運ぶ業者が訪れて貴景勝、十両貴源治の明け荷を運んだが、貴ノ岩のは運ばれなかった。午後2時ごろに貴乃花親方(元横綱)が車で外出したが、報道陣の質問には答えなかった。

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黒田雅之、4度目の防衛も反省「出来は30点」

<プロボクシング:日本フライ級タイトルマッチ10回戦>◇23日◇東京・後楽園ホール


 日本フライ級王者黒田雅之(31=川崎新田)がなんとか判定で、4度目の防衛に成功した。タイトル初挑戦の同級3位星野晃規(30=M.T)と対戦。3回にダウンを喫したが、その後は攻勢でポイントを奪い、3-0で判定勝ちした。

 序盤は黒田が左ジャブでリードしたが、3回に右ストレートをもらってダウンを喫した。前回も8回にダウンに続く2試合連続でピンチとなった。「とられたものは戻せない。あと7回あるのでコツコツ巻き返していこうと思った」という。5回の公開採点では1-0のリードにとどまったが、言葉通りにその後は先に先にと攻めた。右ストレートやボディーでポイントを奪い、採点はジャッジ1人が1ポイント差も、2人は3ポイント差の判定勝ちとなった。

 WBA1位など4団体でいずれも1桁台で世界ランク入りしている。「勝手に肩書にのまれたり、計量から体調が悪いかと考えてしまった。変に神経質になった精神的問題。出来は30点」と反省した。13年以来の世界再挑戦を狙っているが「課題は多いが、決まればしっかり準備したい」と言ったものの、気勢は上がらなかった。

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横審「責任を感じてほしい」3横綱と栃ノ心に注文

横綱審議委員会を終えて会見に臨んだ北村正任委員長は、休場が続く稀勢の里について「本人が言っているように次の場所での出場に期待したい」との見解を述べた。右は芝田山理事(撮影・小沢裕)


 大相撲の横綱審議委員会(横審)の定例会が23日、東京・両国国技館で開かれた。

 22日に千秋楽を迎えた名古屋場所では、19年ぶりに3横綱全員と大関1人が休場。北村正任委員長は「非常に異常な場所」と前置きした上で、休場した3横綱と新大関栃ノ心について「相撲界を背負っている立場の人間として反省してほしい。責任をそれなりに感じてほしい」と注文をつけた。

 横綱として史上単独1位の8場所連続休場となった、横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)については、激励、注意、引退勧告などの決議はなかった。実は「激励の決議をしたらどうかという話もあった」(北村委員長)という。だが北村委員長は「激励することによって、何か意味があるのか、あまり意味がないのでは、ということになった。それなりの土俵を、きっちりと務めてほしい。何勝何敗ならいいというものではない」と、重圧ばかりかける可能性がある決議は「なし」となった。

 北村委員長の「本人が次の場所『やる』と言っているのだからそれを尊重したい。何とか気力を持続して、復帰を実現してほしい」というコメントをはじめ、横審の各委員からは、稀勢の里の復活に期待する声が相次いだ。山内昌之委員は「人の地位、職域については慎重に進める(べき)もの。横綱の地位、考えを決断するのは横綱自身。(そういう)大変重い地位なんです」と語り、宮田亮平委員も「次回は期待に応える仕事をしてもらいたい。それは優勝しかないでしょ」と話していた。

大相撲名古屋場所後に行われた横綱審議委員会。左から2人目が北村正任委員長、右から2人目が八角理事長(撮影・小沢裕)

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不覚!ショーグンが代役出場選手にKO負け UFC

スミス(左)に打撃で追い込まれたショーグンPhoto by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images 

<UFCファイトナイト134大会>◇22日(日本時間23日)◇ドイツ・ハンブルク・バークレイカード・アリーナ


 メインイベントのライトヘビー級5分5回で、同級8位マウリシオ・ショーグン(36=ブラジル)が代役出場の選手に1回KO負けを喫する不覚を取った。

 2週間前に出場が決まったアンソニー・スミス(29=米国)を迎え撃ったが、試合開始直後、スミスの軽く振り上げた前蹴りをアゴに浴びてダメージが蓄積。反撃に出ると相手のカウンターパンチを側頭部に受けてふらつき、そのまま連打を浴びて倒れたところで、レフェリーストップとなった。1回1分29秒、KO負け。元UFCライトヘビー級王者で、PRIDE時代は「踏みつけ大将軍」の愛称で活躍したショーグンが、まさかの89秒で敗れる波乱だった。

 当初は同級2位ヴォルカン・オーズデミア(28=スイス)と対戦予定だったが、ビザの問題で試合不可能となり、対戦相手がスミスに変更となっていた。

スミス(右端)とグータッチするショーグン(左端)Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images 

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K1卜部弘嵩、婚約者食事サポートが大将戦勝利導く

卜部弘嵩(左)と婚約者の高橋ユウさん(C)M-1 Sports Media


 第2代K-1スーパー・フェザー級王者の卜部弘嵩(29)が、婚約者・高橋ユウさんと共にK-1王座返り咲きを目指す。「Krush・90」の一夜明け会見が23日、都内で行われ、決意表明した。

 前日、東京・後楽園ホールで行われた大会では、日本-中国・7対7全面対抗戦の大将戦を勝利で締めくくった卜部弘。婚約者の高橋さんがリングサイドで観戦し、試合終了直後には日本テレビのバラエティー番組「行列のできる法律相談所」でプロポーズの模様が放送された。

 高橋さんがK-1の試合を見に来たことがきっかけで交際を始めた2人。この日の会見で卜部弘は「今回の試合も階級を落とすということで、けっこう食事面で神経質になるところがあった。でも、そういう食事や細かいルーティンのこともしっかり理解して、すごくサポートしてくれた」と結婚前に早くも”内助の功”があったことを明かした。

 試合と番組の放送日が重なったことについては「K-1をより多くの人に広められたと思う」とする一方、「僕も年齢が29歳で、しっかりケジメをつける良いタイミングだったと思う」と話した卜部弘。今回は階級を変えて心機一転、「また行くぞ!って気持ちもあった。昨日の相手(シュエ・シェンジェン)は本当にタフで強い選手だったが、勝ちに対する執念で僕が上回った。それだけ僕にとって大事な試合だったので、今は勝ててホッとしている」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 そして、今後の目標として「昨日のリング上でも話した通り、K-1フェザー級のタイトルだけを見て突っ走っていく」と王座返り咲きを改めて誓った。

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御嶽海「海行きたい」も若手リーダーの自覚十分

一夜明け会で地元紙を手に笑顔の御嶽海(撮影・岡本肇)


 大相撲名古屋場所で初優勝した関脇御嶽海(25=出羽海)が千秋楽から一夜明けた23日、犬山市内の同部屋で会見を行った。

 秋場所(9月9日初日、両国国技館)は大関とりがかかる。「(来場所のことは)まるっきり考えてない。今は頭から相撲を外して、ゆっくりしたい」と言い、今1番したいことを問われると「海に行きたいですね。海外の静かな海がいい」と笑顔を見せた。

 ただ大関を狙う優勝力士としての自覚は十分だ。自分を筆頭に豊山、朝乃山も敢闘賞を手にし、貴景勝、阿武咲も2ケタ勝利。「世代交代」を印象づけた場所を振り返り「来場所から、と思う。若手の中でもしっかり引っ張っていきたい」とリーダーとしての自負を強調。千秋楽の表彰式前、優勝力士として普段は東の横綱の指定席である東支度部屋奥で髪を結ってもらった。「いい席だなと思った。また座ると思います」と2度目の優勝、将来の横綱昇進への意欲ものぞかせた。

 今場所は白鵬、鶴竜、稀勢の里の3横綱、新大関だった栃ノ心が休場し、対戦がなかった。秋場所ではその上位陣とぶつかる。「全然通用すると思います」と、強気に言い放っていた。

鳥居の前で羽を伸ばす御嶽海(撮影・岡本肇)
優勝した写真を手に笑顔で一夜明け会見に臨む御嶽海(撮影・岡本肇)

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井上尚弥が帰国、WBSSの「目標は優勝しかない」

ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)での優勝を目指し1本指を立てポーズを決める井上尚(撮影・横山健太)


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が23日、階級最強を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)抽選会の開催されたロシア・モスクワから帰国した。

 抽選会では元WBAスーパー王者で同級4位のフアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)を自ら指名し、対戦が決定。現地でパヤノと交流し「キャリアがあるし、オーラもありました。1つ1つのコメントにも気持ちと覚悟を感じましたね」と、拳を交える元WBAスーパー王者に敬意を表した。

 所属ジムの大橋秀行会長によれば、初防衛戦となるパヤノとのWBSS1回戦の開催日時、会場などは8月に入って発表するという。日本人で初参戦となるWBSS。今トーナメントにはWBO、IBF、WBAスーパー王者が出場しており、優勝すれば3団体統一王者になれる。

 井上は「ボクシング=トーナメントのイメージはわかないと思いますが、次、次と決まっているし、モチベーションは上がりっぱなしですね。目標は優勝しかないです。内容にもこだわっていきたい」と決意を口にした。

 また抽選会翌日の21日にモスクワで開催されたクルーザー級4団体王座統一戦も約2万人の観衆とともにリングサイドで視察した。WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)に勧められ、一緒にポテトチップスを口にしながら試合チェックしたという。

 テテに加え、WBAスーパー王者バーネット、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)とも会場で顔を合わせ「自分への期待も高まりましたね」とやる気満々だった。

ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)での優勝を目指し1本指を立てポーズを決める井上尚(左)と大橋会長(撮影・横山健太)
モスクワからの移動疲れを感じさせないやわらかな笑顔を見せる井上尚(撮影・横山健太)
対戦相手が決まり力強い表情で意気込みを語る井上尚(撮影・横山健太)

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八角理事長「来場所で真価問われる」Vの御嶽海に

協会挨拶であいさつする八角理事長(撮影・前岡正明)


 関脇御嶽海(25=出羽海)が、優勝から一夜明けた千秋楽の一番で、平幕の豊山に負けて13勝2敗で今場所を終えた。大関昇進の目安の三役で3場所33勝以上まであと11勝。数字の壁を越えるのも必要だが、昇進をあずかる審判部の阿武松部長(元関脇益荒雄)は、内容も重視することを示唆した。

 八角理事長(元横綱北勝海)のコメント 御嶽海は前日までとは少し違い、思い切りがなく安全に出ようとした感じだ。ただ今日は豊山が良かった。優勝は決まっていたが熱戦で良かった。御嶽海は横綱、大関が出る来場所で真価が問われる。(全般的に)上位を倒せる若手が育っている印象がある。

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石井智宏、アイルランドでロビンソンと対決

石井智宏


 新日本プロレスの石井智宏(42)がこの夏に、アイルランドで、新日本のG1クライマックス28大会に参戦中のジュース・ロビンソン(29)と対決することが21日(日本時間22日)に、同国プロレス団体OTTより発表された。8月18日(同19日)のダブリン大会で、両者は対戦するという。

 2人はともに、開催中のG1クライマックスでBブロックに入り、8月8日の横浜大会で対戦予定。ダブリン大会では、その再戦となる。(デーブ・レイブル通信員)

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エース棚橋「いい形」負傷右ひざに集中攻撃も3勝目

ペイジ(手前)に「ハイフライフロー」を決める棚橋(撮影・垰建太)

<新日本:G1クライマックス28>◇22日◇東京・エスフォルタアリーナ八王子


 エース棚橋が、難敵ペイジを沈め3勝目を挙げた。痛めている右ひざに集中攻撃を受けたが、ドラゴンスクリュー、スリングブレードで盛り返し、最後はハイフライフロー2連発。「よし、今日で4試合目、いい形できている」と満足そうに話した。

 右足は対戦相手の標的となっているが「攻められるのは覚悟の上。ひざ付近に大物が食い付いてくれるように、まき餌をまいときます。そこをハイフライフロー」とニヤリと笑った。

棚橋(左)からエアギターを誘われ、困惑するペイジ(撮影・垰建太)

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オカダ「必勝」ラリアット→レインメーカーで2勝目

真壁(左)にドロップキックするオカダ・カズチカ(撮影・垰建太)

<新日本:G1クライマックス28>◇22日◇東京・エスフォルタアリーナ八王子


 Aブロック公式戦で、前IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(30)が、真壁刀義を下し、2勝目を挙げ、勝敗を五分に戻した。準地元の真壁相手に完全アウェー状態も、今G1からの必勝パターンで勝利した。

 真壁の前で、オカダの体がクルリと1回転した。一瞬の間に戸惑う相手に、豪快なラリアット。倒れた真壁の腕をつかみ、今度は真壁をクルリと回転させて、こん身のレインメーカーを打ち込んだ。今G1初勝利を挙げたペイジ戦で初めて見せた必勝パターンで、オカダが貴重な2勝目をものにした。

 勝利のあとのマイクパフォーマンスでは、うなり声を上げたと思うと、突然「2勝目で~す」と軽いノリで話しだした。固唾(かたず)をのんで見守る観客に「何もしゃべることないんで」と肩透かし。IWGPヘビー級王座を守り続けていたころの、絶対王者の厳しさは消えていた。

 インタビュールームではいきなり座り込んだ。激闘に肩で息をしていた。「G1で2勝目。それも地元で知名度クライマックス1位の真壁に勝った。オレは2位だけど。本当に楽しい。楽しくやって結果も出ている」と、真っ赤に染めた髪の毛のように、明るく振る舞った。

 6月の大阪城ホール大会で、IWGPヘビー級王座から陥落した。その後、このG1の第2戦まで5試合も勝てない状況が続いていた。しかし、オカダの心が折れたわけではなかった。来年1月4日の東京ドーム大会で、オカダがもっともこだわるメインを張るために、このG1で優勝するしかない。「最初の2敗は痛いけど、それであきらめたわけではない。あと残り5試合を勝って、『オカダ頭おかしくなって終わり』と言われたくないからね」。オカダは4年ぶりの優勝をしっかり見据えている。【桝田朗】

真壁を踏みつけポーズを決めるオカダ(撮影・垰建太)

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貴乃花親方、貴ノ岩の十両Vにも「力強さが必要」

十両優勝した貴ノ岩(右)は師匠の貴乃花親方に報告する(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇22日◇ドルフィンズアリーナ


 復帰3場所目の貴ノ岩(28=貴乃花)が、13年以来2度目の十両優勝を果たした。本割の旭秀鵬戦で敗れ、2敗で並んだ隆の勝との優勝決定戦で、相手の押しに負けず引き落としで勝った。「肩の力を抜いて思い切りやれた」と胸をなで下ろした。29日から始まる夏巡業にも、昨年10月の秋巡業以来の参加予定だ。

 昨年10月に元横綱日馬富士関に酒席で暴行を受け、九州場所と初場所を休場した。相撲協会からの特別措置で、春場所は十両最下位格に据え置かれた。春場所は8勝7敗。夏場所は11勝4敗と、本来の状態へ上げてきた。

 休場以前から現在の体重の増減は2~3キロで「(休場前から状態は)ほとんど変わらない。場所前の稽古をしっかりやれた証拠」と、胸を張った。師匠の元横綱貴乃花親方は「結果は良かった」とうなずく一方で「以前の力強さは戻っていない。70%くらいですかね。28歳といい年なので今までにない力強さが必要」と注文を出した。

 秋場所で5場所ぶりの幕内復帰が確実となった。「基本の稽古を心掛けてきた。1枚でも上を目指して精進し、次は三役を目指して頑張る」と意気込んだ。【佐藤礼征】

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宮城野親方「かに歩きみたいに」白鵬のけがを説明

白鵬


 右膝のけがで名古屋場所4日目から休場した横綱白鵬が22日、名古屋市内で行われた千秋楽パーティーに出席した。取材には応じなかったが、足をひきずるようにぎこちなく歩く姿を見せた。

 師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)は白鵬のけがの状態について「かに歩きみたいになっている」と説明。夏巡業の参加は「まだ分からない」と2、3日以内に結論を出す意向を示した。

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朝乃山2度目の敢闘賞「来場所は自分も」優勝狙う

三賞を受賞した、左から敢闘賞の豊山、殊勲賞と技能賞の御嶽海、敢闘賞の朝乃山(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇22日◇ドルフィンズアリーナ


 朝乃山は新入幕で10勝した昨年秋場所以来、2度目の敢闘賞を受賞した。

 14日目まで優勝争いに絡んだ点が評価された。「前回獲得した時よりも1つ星が上がっているし、素直にうれしい」と笑顔。だが千秋楽は貴景勝に一方的に寄り切られた。「最後の最後で悪いところが出た。これも勉強。1学年上の人(御嶽海)が優勝したので『来場所は自分も』という気持ちで挑みたい」と力説した。

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敢闘賞の豊山、御嶽海破り「盛り上がる相撲取れた」

豊山(左)は御嶽海を掛け投げで破る(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇22日◇ドルフィンズアリーナ


 豊山は自身初の三賞となる敢闘賞を受賞して、優勝した御嶽海を破って最高の形で今場所を締めくくった。

 土俵際に何度も運ばれながら、御嶽海を逆転で破り大歓声を浴びた。「盛り上がる相撲を取れた。ましてや千秋楽で、優勝した相手に」と満面の笑みを浮かべた。三賞については「まさか取れるとは思わなかった」。最後は期待の若手らしく「たくさんの人が来てくれたのに横綱、大関いないから今場所は楽しくなかったね、と言われるのは悔しいから」と責任感を口にした。

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御嶽海、大関へあと11勝 阿武松部長は内容も重視

殊勲賞と技能賞を受賞した御嶽海(中央)は賜杯を掲げ敢闘賞の豊山(左)、朝乃山と三賞の記念撮影に臨む(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇22日◇ドルフィンズアリーナ


 関脇御嶽海(25=出羽海)が、大関とりとなる秋場所(9月9日初日、東京・両国国技館)で大きな壁に挑む。優勝から一夜明けた千秋楽の一番で、平幕の豊山に負けて13勝2敗で今場所を終えた。大関昇進の目安の三役で3場所33勝以上まであと11勝。数字の壁を越えるのも必要だが、昇進をあずかる審判部の阿武松部長(元関脇益荒雄)は、内容も重視することを示唆した。

 意地と意地とのぶつかり合いだった。初優勝から一夜明けの、千秋楽での一番。優勝を争った豊山の強烈な立ち合いにも全くひるまなかった。右を差して一気に土俵際へ。勝負ありと思ったが粘られた。攻めから一転、激しい突きに引いた。それでもうまく逃げ回り、再び右を差した。盤石の体勢。一気に土俵際に運んだが、豊山の捨て身の掛け投げに土俵下に転げ落ちた。迫力ある一番に、会場内は大歓声に包まれた。

 支度部屋に戻ると、悔しさをあらわにした。同じく学生出身で1学年下の豊山に完敗。「今日の一番はしっかり勝ちたかった。最後の最後で勝って終わりたかった」とつぶやいた。

 初優勝を果たし13勝2敗で終えた今場所。夏場所の9勝を加えると合計22勝となり当然、秋場所での大関とりの声は挙がった。だが阿武松審判部長は「内容が大きく加味される。(今場所は)横綱が出ていないから、いろいろな意見があると思う。横綱とどれぐらい距離が縮まっているか。どういう相撲を取るか、そこを見たい」と慎重だった。

 支度部屋では悔しさをにじませたが、優勝インタビューでは「上を目指して稽古して励んでいきたいと思います」と、大関とりの来場所を見据えた。過去の横綱との対戦成績は相撲を取って7勝17敗。後半戦での対戦が濃厚なだけに連敗となれば印象は悪く、休場した3横綱が万全の状態で出てくれば高いハードルになりそうだ。

 自身3度目の殊勲賞と、2度目の技能賞を受賞。技能賞は、反応の早さや四つのうまさを評価されてのものだった。その四つをもってしても最後を締められなかったが「充実した場所だった」と15日間を振り返った。そして「ゆっくり休みたい」とポツリ。大関とりへ、今だけは羽を休める。【佐々木隆史】

 ◆御嶽海の母マルガリータさん (表彰式を見て)すごく感動した。なかなかもらえないと思うので。自分の息子を褒めることになるけれど、すごいな、うれしいと思いました。13日目と14日目はおなかが痛くなった。胃が痛くなった。こんなこと、こんな気持ちは初めてでした。

 ◆会場で観戦した御嶽海の父大道春男さん 運がいいのか、上位の力士がけがをされたりした中でだったけれど、こうして優勝させていただいた。(賜杯を受け取る姿を見て)良かった、よくやってくれたという気持ちでおります。力士みんなが目指すところ初優勝だけでなく、大関という次の夢があると思うので、またしっかりやってほしい。

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棚橋弘至がペイジ沈め3勝目、右足に「餌まいとく」

棚橋対ペイジ ペイジに勝利し、ポーズを決める棚橋(撮影・垰建太)

<新日本:G1クライマックス28>◇22日◇東京・エスフォルタアリーナ八王子


 エース棚橋弘至が、難敵ペイジを沈め3勝目を挙げた。

 痛めている右膝に集中攻撃を受けたが、ドラゴンスクリューで逆にペイジの左足を破壊。さらに、短距離での意表を突くスリングブレードで盛り返し、最後はハイフライフロー2連発で試合を決めた。「よし、今日で4試合目、いい形できている」と満足そうに話した。

 右足は対戦相手の標的となっているが「攻められるのは覚悟の上。ヒザ付近に大物が食い付いてくれるように、まき餌をまいときます。そこをハイフライフロー」と、したたかさも見せ、優勝へ突き進む。

棚橋対ペイジ ペイジ(奥)に右ひざを攻められる棚橋(撮影・垰建太)
棚橋対ペイジ ペイジ(手前)に連続で「ハイフライフロー」を決める棚橋(撮影・垰建太)

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YOSHI-HASHI初勝利、次戦オカダも挑発

<新日本:G1クライマックス28>◇22日◇東京・エスフォルタアリーナ八王子


 YOSHI-HASHIが、優勝候補のマイケル・エルガンを破り、今G1での初勝利を挙げた。

 圧倒的なパワーの前に、何度もピンチを迎えたが、小技を駆使して対抗。最後は、カルマから片エビ固めで勝利をもぎ取った。「G1で3連敗から今日1勝。前NEVER王者のエルガンから勝ったことは、すごい大きな1勝」と話した。エルガンのパワーに、試合中に頭を打ち、意識が飛んでしまったという。「途中からエルガンがクマにしか見えなかった。そのエルガンを倒したから、これから『クマ殺し』の異名を名乗りたい」と宣言。次戦のオカダ戦に向け「オカダはオレとのシングル戦をつまらないと言っているようだが、どんなにつまらない試合になるのか、楽しみにしておけ」と、勝算を口にした。

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オカダ・カズチカ2勝目!新必勝パターンで真壁撃破

オカダ対真壁 真壁(左)の顔を絞めるオカダ・カズチカ(撮影・垰建太)

<新日本:G1クライマックス28>◇22日◇東京・エスフォルタアリーナ八王子


 Aブロック公式戦で、前IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(30)が、真壁刀義を下し、2勝目を挙げ、勝敗を五分に戻した。

 オカダは準地元で大声援を受けた真壁と、一進一退の攻防を展開。真壁の勝負をかけたコーナートップからのキングコングニーを、下からのドロップキックで迎撃。

 1回転式レインメーカーから、正調レインメーカーという、今G1からの新必勝パターンで、勝負を決めた。準地元の真壁より目立つためか、この試合で突然髪を赤く染めたオカダは、試合後のマイクパフォーマンスも軽いノリで「2勝で~す」と観客に話し掛ける。固唾(かたず)をのんで見守るファンに「何もしゃべることないいんでね」と肩透かし。それでもインタビュールームでは「最初の2敗は痛いけど、それであきらめたわけじゃない。あと残り5試合を勝って『オカダ、頭おかしくなって終わり』と言われたくないからね」と、4年ぶりの優勝を見据えていた。

オカダ対真壁 真壁をふんづけポーズを決めるオカダ(撮影・垰建太)
オカダ対真壁 真壁(左)にドロップキックするオカダ・カズチカ(撮影・垰建太)

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朝乃山2度目敢闘賞も「悪いところ出た」反省忘れず

三賞を受賞し笑顔の左から豊山、御嶽海、朝乃山(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇22日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 西前頭13枚目の朝乃山(24=高砂)が、新入幕で10勝した昨年秋場所以来、2度目の敢闘賞を受賞した。

 関脇御嶽海が優勝を決めた前日14日目までに11勝を挙げ、優勝争いに残っていた点が評価され「素直にうれしい」と笑顔を見せた。それでも、千秋楽は貴景勝に一方的に寄り切られ「最後の最後に悪いところが出た。千秋楽まで、きっちりと自分の相撲を取りきることが今後の課題」と、反省も忘れなかった。

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阿武咲10勝目、張り手食らい「ちょっとイラッと」

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇22日◇ドルフィンズアリーナ


 三役経験者で西前頭11枚目阿武咲(22=阿武松)が、再入幕場所を10勝目で締めくくった。9勝同士の妙義龍を寄り切った。「張り手を食らって、ちょっとイラッと…。ボーッとしたけど、このまま負けたら格好悪いと思った」と1度は土俵際に押し込まれたが、押し返した。

 御嶽海が優勝し、豊山が12勝、朝乃山が11勝、貴景勝も10勝。若手の活躍が目立った場所を振り返り「次の世代といわれる中で、自分が先頭を切って引っ張るつもりでいきたい。だからこそ誰よりも稽古しないとダメ。足りない点は明確に見えているので、それは強みと思っています」。番付が上がる秋場所へ、早くも闘志を燃やしていた。

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初優勝を決めた御嶽海が2敗も来場所は大関とりへ

御嶽海(左)は寄り切りで栃煌山を下し優勝を決める(撮影・小沢裕)(2018年7月21日)

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇22日◇ドルフィンズアリーナ


 14日目に13勝1敗で初優勝を決めた関脇御嶽海(25=出羽海)が千秋楽で前頭9枚目の豊山(24=時津風)に逆転の掛け投げで敗れ、13勝2敗で場所を終えた。

 初優勝決定後、うれし涙をこぼしたが、すぐに千秋楽に集中した。来場所が大関とりになる可能性を問われると「来場所は来場所また考えたい。あと1番勝って終わりたい」。その言葉どおり、気迫のこもった相撲を披露。逆転の投げで敗れたものの、会場をわかせた。

 日本相撲協会は秋場所(9月9日初日、両国国技館)が大関獲りとなるとの考えを示している。優勝決定後の千秋楽も敗れたものの、攻防ある相撲で好印象を与えたことは間違いない。

 3横綱、1大関が休場した今場所、初日から連勝街道を走り、主役を張り続けた。14日目には、前頭13枚目の栃煌山を寄り切りで下して平成生まれでは照ノ富士以来2人目で、日本出身力士としては初めて賜杯を抱いた。

 名門出羽海部屋の力士としては80年初場所の三重ノ海以来38年半ぶりで、長野県出身力士としては、優勝制度が制定された1909年(明42)以降は初めて。古くは最強の異名を取った江戸時代の雷電の1810年(文化7)以来の優勝だった。

 

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常幸龍が十両復帰濃厚、息子激励で3連敗から4勝目

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇22日◇ドルフィンズアリーナ


 三役経験者で東幕下5枚目の常幸龍(29=木瀬)が16年夏場所以来の十両復帰を濃厚にした。

 新十両を目指す極芯道と3勝3敗同士の7番相撲に勝って、4勝3敗とした。「最後に自分の相撲が取れました」と目を赤くした。3連勝し、3連敗した後の4勝目。「3連勝した時は少し気持ちが楽になりました」というが、幼稚園に通う長男に「あと4勝で優勝だね」と電話で励まされたといい「ほんと、そんな簡単に言うなよ」と苦笑いで、苦労の末の勝ち越しを振り返った。

 日大相撲部出身で2年の時に学生横綱に。プロでは11年名古屋場所の序ノ口デビューから27連勝を飾るなど、14年秋場所には小結として新三役。ところが、16年初場所で右膝を負傷、同年夏場所後に手術に踏みきり、2場所連続休場後に復帰した同年九州場所では西三段目23枚目まで番付を落とした。

 「手術した時は勇気がいったし“戻ってこれなかったら…”と不安でいっぱいでした。この2年間、きつかったですが、僕よりきつい人は社会にいくらでもいると思い、我慢してきた」。幕内土俵入りをテレビで見るなど悔しさを胸に刻み、復活の階段を上った。

 今年2月には次男日彩(ひいろ)君が誕生。守る家族が増えた。十両で迎えることが濃厚な来場所へ。「(関取が締める)白まわしを買いに行かないと。手術の後、験が悪いから捨てたんです」。15年名古屋場所では、今場所優勝の御嶽海を十両で破った男が、次は幕内復帰を目指していく。

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鏡桜が三段目優勝「奥さんや子供支え」関取復帰誓う

三段目優勝した鏡桜(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇22日◇ドルフィンズアリーナ


 7戦全勝同士による三段目の優勝決定戦が、十両の取組終了後に行われ、西11枚目で幕内経験もある鏡桜(30=鏡山、モンゴル出身)が、東91枚目の佐々木山(27=木瀬、秋田県大館市出身)を、土俵際の逆転の突き落としで破り、十両、幕下に続く3度目の各段優勝を飾った。

 16年夏場所以来の関取復帰を目指す鏡桜は、東幕下10枚目だった3月の春場所で、右膝を負傷し、先場所は全休したため、約9年ぶりに番付を三段目まで落とした。その再起の場所で優勝を決め「リハビリを4カ月、毎日頑張った結果がこうなった」と毎日のようにプールと四股を続けた成果を喜んだ。師匠の鏡山親方(元関脇多賀竜)からも「一生懸命やればチャンスは必ず来る」と励まされてきた。「奥さんや子供が支えだった。もう1回(関取で活躍できるように)頑張る」と早期の関取復帰を誓っていた。

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豊ノ島3連勝締め「来場所決めます」関取復帰意欲

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇22日◇ドルフィンズアリーナ


 3連勝締めのベテランが来場所での関取復帰を誓った。関脇経験者で西幕下7枚目の豊ノ島(35=時津風)が、4勝2敗で迎えた今場所最後の7番相撲に登場。同12枚目の芝(26=木瀬)を左四つに組み止めると、右上手も引く十分な体勢から腰を落として寄り切った。1番相撲から一進一退の白星、黒星を繰り返していたが、2勝2敗から3連勝で締めくくった。

 「(5勝目を)取ると取らないとでは全然、違う。気持ちを切らさずにできた」と豊ノ島。先場所同様、7戦全勝なら再十両だった可能性は、2番相撲で敗れついえた。必死に気持ちを切り替えて、来場所の幕下上位を確実にするための5勝以上に目標を修正。これで来場所は、勝ち越せば関取復帰が見込める幕下2~3枚目への番付アップが有力視される。

 幕下上位には、苦い思いもある。昨年春場所(東2枚目=1勝5敗1休)、今年初場所(3敗4休=東5枚目)と、いずれもケガで途中出場、途中休場の憂き目にあっている。その苦い思いも、三度目の正直でうれし涙に変えたい。「怖がらず、ケガをしたらした時。自分の相撲を取りますよ」と言って、さらに続けた。「(関取復帰を)来場所、決めます。もう(幕下生活は)終わりにします。有言実行!」。軽やかな足取りで戦い終えた場所を引き揚げた。

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マサ斎藤さんに坂口相談役、長州力、前田日明ら別れ

マサ斎藤さんの葬儀・告別式で棺を運ぶ、右端の佐々木健介から左回りで坂口征二新日本相談役、西村修、武藤敬司、蝶野正洋、キラー・カーン、前田日明、長州力(撮影・柴田隆二)


 日米のマットで活躍し14日にパーキンソン病のため75歳で亡くなった元プロレスラーのマサ斎藤さん(本名斎藤昌典さん)の告別式が22日、東京・青山の梅窓院で営まれた。

 猛暑の中、明大時代の同期で新日本プロレスの坂口征二相談役や、長州力、前田日明、武藤敬司、蝶野正洋、キラー・カーン、佐々木健介、西村修、小島聡、SANADAらが参列した。

 米国でAWAタッグ王者としてともに戦ったザ・グレート・カブキの米良明久さんが「マサやん、17年間の闘病生活、本当に頑張ったね。お疲れさん。いつか会えるそのときは、またコンビを組んでチャンピオンになりましょう」と声を詰まらせながら弔辞を読み上げた。

 続いて弔辞を述べた武藤敬司は「米国のプロレスの中で一目置かれた先輩がいたから、オレなんかやりやすかった。nWoをやっているときも、蝶野とオレで意見がぶつかると、マサさんに聞いて判断を仰いでいた。日本だけ、米国だけというレスラーが多い中、両方どっちもできるという点で波長が合った」と話した。

 長州は「米国で警官を殴って刑務所に入れられているときに面会に行ったが、すごく明るく、体も筋肉が落ちていなかった。とにかく豪快な人だった。この年まで(プロレスを)やってきたが、あそこまではなれないなと思います」と話した。

 出棺の際は、前田日明、長州力が隣り合わせに棺を抱え、武藤敬司、坂口相談役、キラーカーン、蝶野正洋といったかつての大物レスラーが集まり、故人の人柄をしのばせた。

マサ斎藤さんの葬儀・告別式で弔辞を述べる武藤敬司(撮影・柴田隆二)
マサ斎藤さんの葬儀・告別式で弔辞を述べるザ・グレート・カブキ(撮影・柴田隆二)
マサ斎藤さんの葬儀・告別式で、出棺のあいさつする喪主の倫子夫人(中央)(撮影・柴田隆二)
マサ斎藤さんの葬儀・告別式で棺を運ぶプロレスラー、関係者ら、右手前は位牌(いはい)を持つ喪主の倫子夫人(撮影・柴田隆二)

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御嶽海が殊勲賞&技能賞 豊山&朝乃山が敢闘賞

御嶽海(18年7月撮影)


 日本相撲協会は、大相撲名古屋場所千秋楽の22日、ドルフィンズアリーナで三賞選考委員会を開き、14日目に13勝1敗で初優勝を決めた関脇御嶽海(25=出羽海)が殊勲賞、技能賞のダブル受賞を果たした。殊勲賞は3回目、技能賞は2回目の受賞(三賞通算は6個目)となった。

 敢闘賞は、ともに13日目終了時点で優勝の可能性を残していた11勝3敗(14日目終了時点)の西前頭9枚目の豊山(24=時津風)と、同13枚目の朝乃山(24=高砂)が受賞した。豊山は初の三賞受賞で、朝乃山は2回目の敢闘賞(三賞通算も同じ)受賞となった。

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朝青龍のおい豊昇龍、まげデビューで白星6勝1敗

豊昇龍(右)は平戸海を内掛けで破る(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇22日


 元横綱朝青龍のおいで東三段目42枚目豊昇龍(19=立浪)が、西三段目55枚目平戸海(18=境川)を内掛けで下した。自身初めてまげを結って臨んだ一番を飾り、6勝1敗で今場所を終えた。

 立ち合いで左前みつをつかまれたが、背中越しで右上手を取ると、右足で相手の左足を引っかけ倒した。「(頭を付かれて)やばい、と思ったけど、とにかく集中して自分のペースで入った」と喜びにひたった。

 まげデビューを白星で飾り「(まげを結うと)全然違います。初めて結った試合で勝ってうれしい。お相撲さんになったっぽいですね」と興奮気味に語った。9月の秋場所へ向けて「来場所は幕下だと思うのでうれしい。自分の相撲を取れるように頑張ります」と意気込みを語った。

豊昇龍は平戸海を内掛けで破り笑顔を見せる(撮影・前岡正明)

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御嶽海Vに八角理事長「一皮むけた。真価は来場所」

御嶽海(左)は寄り切りで栃煌山を下し優勝を決める(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇21日◇ドルフィンズアリーナ


 関脇御嶽海(25=出羽海)が、涙の初優勝を果たした。勝てば優勝の一番で、平幕の栃煌山を寄り切りで下した。名門出羽海部屋では80年初場所の横綱三重ノ海以来38年ぶりで、節目となる50度目の優勝。長野県出身、平成生まれの日本出身力士では初めてなど、記録ずくめの優勝となった。

 八角理事長(元横綱北勝海)のコメント 御嶽海は落ち着いていた。馬力もあるし性格的に物おじしない。すんなり決めたが努力の結果。三役を維持し実力を備えていたが今場所で一皮むけた。真価が問われるのは横綱、大関が出てくる来場所。(大関とりは)そういうことになる。当然、注目されるし浮かれないで夏巡業で稽古を安定してやること。動き勝つ人は稽古しかない。

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心優しい御嶽海、ケンカは自分より強い人と/こんな人

初優勝を飾った御嶽海は、お祝いのタイを手に笑顔(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇21日◇ドルフィンズアリーナ


 関脇御嶽海(25=出羽海)が、涙の初優勝を果たした。勝てば優勝の一番で、平幕の栃煌山を寄り切りで下した。名門出羽海部屋では80年初場所の横綱三重ノ海以来38年ぶりで、節目となる50度目の優勝。長野県出身、平成生まれの日本出身力士では初めてなど、記録ずくめの優勝となった。

     ◇    ◇    ◇

 「泣くつもりじゃなかったのになぁ」。優勝直後のNHKのインタビューで、御嶽海は涙が止まらなかった。普段、泣く“キャラ”とは見られていない。だが、こういうときに心優しい「素」の一面があふれた。

 92年12月25日深夜0時。御嶽海はまだ、母マルガリータさんのおなかの中にいた。予定日は10日後。母は故郷フィリピンでカトリック教会のクリスマスパーティーに参加していた。すると腹痛を覚え始めた。「豚の丸焼きの食べすぎかな?」。深夜3時にはもう耐えられない。診てもらうと「あれ、もう産まれるよ」。

 料金が高いため病院に行くことを敬遠しがちなフィリピンでは、めでたいクリスマスだけ無料。朝5時46分、とても親孝行な息子の誕生だった。「クリスマスジャストに生まれたから、ミドルネームは『ジャスティン』」(母)になった。

 やんちゃでわんぱく。“ジャスティン”久司少年は長野の自然に囲まれて自由に育った。父春男さんに「絶対するな」と言われたケンカもこっそりした。ただ、自分より強い人とだけ。

 後に保母さんに言われたことがある。生まれつき障害のある子と手をつないだり、遊戯を嫌がる園児が多い中で「久司くんは違ったんです」。運動会では自分が1番に走り終えた後、その子が困っていると戻って一緒に手をつないで走った。助けなければいけない人を守る-。「小さいときから、そういうところはあったね」。父は振り返った。【今村健人】

<御嶽海久司(みたけうみ・ひさし)アラカルト>

 ◆本名 大道久司(おおみち・ひさし)

 ◆生まれ 1992年(平4)12月25日、長野県木曽郡上松町生まれ。父春男さん(69)、母はフィリピン出身のマルガリータさん(48)。180センチ、167キロ。血液型O。

 ◆相撲のきっかけ 運動神経に自信があった小学1年の時に長野・木曽町の大会で相撲に初挑戦したが、体が小さい子に負け、悔しさからのめり込む。小学生の時は父と約束し自宅の庭石の上で毎日400回、四股を踏むことを日課に。

 ◆プロ入り 長野・木曽青峰高から進んだ東洋大4年時にアマチュア横綱と学生横綱の2冠。当初は和歌山県庁に就職が内定していたが、出羽海親方(元前頭小城ノ花)の説得でプロ入りに傾く。反対する両親を説得して、クリスマスイブ直前に決断した。幕下10枚目格付け出しで角界入り。同期は北勝富士、宇良ら。

 ◆しこ名 故郷の長野県木曽郡にある御嶽山から「御嶽」を、出羽海部屋から「海」をもらった。「長野には海がないので、自分が“長野の海”になろうと思った」。

 ◆スピード出世 15年春場所で初土俵を踏み最速タイの所要2場所で新十両昇進を決める。長野県出身力士では、元幕内大鷲以来47年ぶりの関取。さらに15年九州場所で、史上2位タイの所要4場所で新入幕を果たす。

 ◆若手のリーダー 16年九州場所で新三役。その場所は負け越したが、17年はただ1人、年6場所すべてで勝ち越し。同年春場所から三役に定着しており、次の目標は長野県出身で江戸時代に活躍した伝説の力士・雷電以来の大関。

 ◆好物 すし、プリン。プリンは自分で作ることも。

 ◆好きな力士 武双山。

 ◆特技 母の母国語のタガログ語を話せる。

 ◆趣味 ダーツ。

 ◆おちゃめ サービス精神旺盛で、巡業では塩をわざと客席に向けてまいたりするパフォーマンスも。今場所前の七夕企画では、短冊に「イケメンになる」と書き込んだ。

御嶽海(左)は栃煌山を寄り切りで破り初優勝を決める(撮影・前岡正明)

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御嶽海男泣き「何とか勝てた」記録ずくめの初優勝

優勝を決めた御嶽海はカメラマンの要望に応えて歓喜のバンザイ(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇21日◇ドルフィンズアリーナ


 関脇御嶽海(25=出羽海)が、涙の初優勝を果たした。勝てば優勝の一番で、平幕の栃煌山を寄り切りで下した。名門出羽海部屋では80年初場所の横綱三重ノ海以来38年ぶりで、節目となる50度目の優勝。長野県出身、平成生まれの日本出身力士では初めてなど、記録ずくめの優勝となった。3横綱1大関不在の異常事態の場所を、期待の若手が引っ張り上げた。

 優勝を決めた御嶽海は、次の取組の逸ノ城に力水をつけて勝ち残りのため土俵下に座った。息を整えて目を閉じる。表情は変わらない。逸ノ城の取組が終わりインタビュールームに呼ばれて、2問目の質問をされた時だった。「いやぁ…」。右手で両目を何度も拭った。話そうにも言葉が出ない。息を整えてようやく「この15日間ですごい緊張したんですけど、周りの声援とか聞いて優勝しなきゃいけないという感じになって…。何とか勝てました」と声を絞り出した。

 場所前に出稽古に来て2日間で1勝9敗と、さんざんだった栃煌山が相手。負ければ優勝は千秋楽に持ち越され、ともえ戦になる可能性もあった。重圧を背負ったが、左四つで1度組み止めると右を巻き返して、盤石の体勢を作って寄り切った。「稽古場で勝つときはもろ差しで勝ってる。そのイメージだった」。重圧を物ともしなかった。

 東洋大時、アマチュア相撲強豪の和歌山県庁への就職が内定していた。父春男さん(69)は「やれやれと思ったんですよ」と、息子の将来の安泰を思って胸をなで下ろした。その直後に、学生タイトル2冠を達成。連日、朝5時から夜11時半ごろまで、大相撲関係者から勧誘の電話が鳴り続いた。プロへの気持ちが芽生える中、父から何度も覚悟を問われた。御嶽海は「行きます。お願いします」と強い気持ちを示した。そして当時、関取がいなかった出羽海部屋の再建に力を貸して欲しいと誘われ入門を決意。関取どころか、入門して約3年半21場所で初優勝まで果たし「この3年は順調だった」と充実した表情を浮かべた。

 今場所はオンとオフの切り替えがうまくいき、連敗しなかった。東洋大時、大会はトーナメント方式が主流。「負けたら終わりだから。1番勝たないと上には上がれない」と下積みが既にあった。

 さらに部屋付きの高崎親方(元前頭金開山)が作る「高崎親方スペシャルちゃんこ」を毎日食べた。高崎親方に用事があり、食べられなかった日に大関高安に負けたが「地方はいつも親方が作る。ありがたい」と、力の源になったことに感謝した。

 秋場所(9月9日初日、東京・両国国技館)での大関とりに、弾みがついた初優勝。だが「来場所は来場所また考えたい。あと1番勝って終わりたい」と25歳は浮かれなかった。上位陣が出場する場所で、真価を発揮する。【佐々木隆史】

出身別優勝回数
初優勝を飾った御嶽海(右)は、出羽海親方に優勝報告(撮影・岡本肇)
初優勝を飾った御嶽海は、お祝いのタイを手に笑顔(撮影・岡本肇)
御嶽海(左)は寄り切りで栃煌山を下し優勝を決める(撮影・小沢裕)

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