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山中竜也が初防衛成功、慎介引退…新・山中時代へ

2回、相手の腹にパンチを当てる山中(撮影・清水貴仁)

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇18日◇神戸ポートピアホテル


 WBO世界ミニマム級王者山中竜也(22=真正)が、8回終了TKO勝ちで初防衛に成功した。同級4位モイセス・カジェロス(28=メキシコ)を8回中盤以降に多彩なパンチで追い詰め、挑戦者の棄権でベルトを守った。同姓の元WBCバンタム級王者山中慎介が今月初めに引退を表明する中で「新・山中時代」への第1歩を刻んだ。

 ロープに挑戦者を追い詰めながら、山中の頭は冷静だった。小刻みなボディー攻めで前進し、強烈な左フックを打ち込んだ8回。「自分、まだまだやな。長谷川(穂積)さんならきれいにまとめたはず」とジムの先輩である元世界3階級王者の顔が頭に浮かんだ。それでもこの回限りでカジェロスがギブアップ。「(試合に向けて)動いてくれる人の多さが違う。うれしかったし、ホッとした」と初防衛の重みをあらためてかみしめた。

 国内2例目となるホテルでの世界戦に、満員の2500人が集まった。2回の右アッパーで相手が鼻血を出し「食らっている」と自信を得て、積極的に攻めた。アッパーを有効に使い、上下バランスよくパンチを散らす。言葉は謙虚だが、努力の跡は冷静な戦いぶりに宿っていた。

 大阪・美原西中の卒業文集に「ボクシングだけで生活できるのは、世界チャンピオンだけだ。人間どうせ1度は死ぬんだから、後で後悔するようなことはしたくない」と記した。女手ひとつで育てられた6人きょうだいの長男は、中学卒業後に神戸市内で自活。昨秋、同中で講演を依頼された際には「自転車で行きます! ベルトもかごに入れればいいので」と言い、教員を「世界王者なのに、そりゃいかん」と驚かせた。実家の団地へと車で向かった尾崎康之教諭(43)は「5分前に行ったら山中くんは既に家の前でスーツ姿。人に対して丁寧なのは変わりません」とほほ笑む。

 周囲の心を動かす真っすぐで穏やかな人柄とは対照的に、自己評価は厳しい。IBF王者京口紘人との統一戦に色気を見せながらも「どっちもが強い王者と認められてからやりたい」。その隣で山下会長が「関西のジムで唯一の王者。まだまだ強くなる」と言い切った。12度防衛を誇った絶対王者山中慎介に続く「新・山中時代」のうねりが、遠いようで近いところに見え始めた。【松本航】

 ◆山中竜也(やまなか・りゅうや)1995年(平7)4月11日、堺市生まれ。漫画「はじめの一歩」に影響され八上小4年でボクシングを始める。美原西中2年で真正ジム入門。12年6月プロデビュー。6人きょうだいの長男で次男大貴(19)も同ジムでプロ、高校生の次女菫(すみれ、17)は同ジムのアマボクサー。好きなタイプは篠田麻里子。身長165センチの右ボクサーファイター。

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オカダ1カ月ぶり試合後の沈黙破る「勝ちたいねえ」

<新日本:G1クライマックス28>◇15日◇大田区総合体育館


 前IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカが、1カ月ぶりに試合後に口を開いた。

 14日の開幕戦初戦で、「CHAOS」の後輩ジェイ・ホワイトにまさかの敗戦を喫したばかり。レフェリーの見ていないタイミングを利用されての金的、椅子攻撃と反則技の連続に屈した形だったが、前夜はコメントを残さずに会場を去っていた。そもそも、6月9日の大阪城ホール大会でケニー・オメガに敗れて13度目の防衛に失敗してからは、沈黙を続けてきていた。

 この日は外道と組み、17日の札幌大会の公式戦で戦うバッドラック・ファレ、タンガ・ロア組と対決。外道が3カウントを取られて敗れた後に、コメントブースに登場すると「皆さん、お久しぶりです」と切り出した。そして、言った。「勝ちたいねえ、負けてばっかりだけど、やっぱり勝たないとつまんないでしょ。オカダが勝たないと、新日本プロレス見に来たなって気にならないでしょ。ドロップキック見ても満足できない、レインメーカー見ても満足できない、勝たなきゃ満足できないでしょう」。

 前日会見では新入場曲、新衣装で戦ってきたこの1カ月間を振り返り、「変わろうとしたけど、変われなかった。前のただ強くてカッコいいオカダ・カズチカと、何も変わることができませんでした」と自己肯定していた。あと必要な「変わらないもの」は勝利。初戦こそ不覚を取ったが、ここから巻き返していく。

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千代丸3勝目「強い同年代」好調の千代大龍から刺激

千代丸

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ


 東前頭10枚目千代丸(27=九重)が、西前頭7枚目大栄翔(24=追手風)を破り、3勝5敗で中日を終えた。

 立ち合いでぶつかると、相手の両肩をつかんで前後に揺さぶり、体勢を崩したところで引き落とした。「良いタイミングだった。相手との距離間隔が良かったと思う」と勝因を挙げた。

 前日の14日に会場の冷房設備が不具合を起こし、土俵も熱気に包まれたという。「汗でテーピングがずれたんですよ。こんなの初めて。普段汗かかないのに」と異例の暑さだったようだ。

 黒星が先行した前半戦を「本調子ではなかった。体が伸び上がってしまう場面が多かったので」と振り返り、「(6勝2敗と好調の西前頭6枚目)千代大龍とか同年代が強いので頑張ろうとなっている」と同部屋の力士に刺激を受けていた。

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朝乃山が1敗守る、好調の要因は十分な睡眠時間

碧山(右)を寄り切りで破り、1敗を守った朝乃山(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ


 西前頭13枚目の朝乃山(24=高砂)が、碧山を破り、1敗を守った。

 立ち合いこそ相手の突きに上体をのけぞらせたが、構わず前に出て左上手を取ると、右も差して寄り切った。「突っ張られても起こされても落ち着いて取れた。足がそろってしまったので怖かったけど、珍しく最後も投げにいかずに寄り切れたのでよかった」と、取り口にも納得の様子だった。

 師匠の高砂親方(元大関朝潮)も「左の上手を取ることができているから、前に攻めることができているし、気持ちも前に向いている」と、得意の形に持ち込み、積極的に攻める姿勢をほめた。

 連日8~9時間ほどの睡眠を取り、体調管理に努めていることも好調の要因と分析する。「夢は見ない。それだけ熟睡できているということだと思う。でも、賜杯、賜杯…って想像しながら寝ようかな」と、冗談半分ながら、夢の幕内優勝を、一足早く夢の中で達成できることを願っていた。

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安美錦、大鵬に並ぶ通算872勝「光栄なこと」

豪風(左)をはたき込みで破った安美錦(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ


 西十両4枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)が、東十両筆頭豪風(39=尾車)を破って、元横綱大鵬に並ぶ歴代8位の通算872勝を挙げた。

 1度目の立ち合い、先に右手を着いて待ったが豪風がなかなか動かず、1度離して再び右手を着けたがそれでも豪風は立ち上がらず、しびれを切らして立った。2度目も先に手を着いたが相手は動かず、離したとたんにつっかけてきた。3度目で成立すると、鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように右手で張って出て、そのまま右で頭を抱えてはたき込んだ。

 心理戦となった立ち合い。「向こうが立ってこないし何考えてんだろうなと。はたきを警戒しているのかな」と、いろいろなことを考えていたという。前みつを取りにいこうとしたが「構えているのも楽じゃないからね」と、多少フラストレーションがたまり、つい張って出てしまったようだ。

 また1つ記録を更新した。「そんなにやってたのかと思っちゃうね」と、積み上げてきたものを振り返った。大鵬に並んだことについて「肩を並ばせていただいたのは光栄なことだなと思います。テレビで見たことしかない神様みたいな存在。数多くいる力士の方々に並んで不思議な気持ちです」とありがたがった。

豪風をはたき込みで破る安美錦(撮影・岡本肇)

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遠藤2年ぶり7勝折り返し「最後まで集中切らさず」

物言いがついた遠藤(奥)と妙義龍の取り組み(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ


 東前頭6枚目遠藤(27=追手風)が、7勝1敗で中日を折り返した。

 優勝戦線に残る遠藤が、取り直しの一番を制した。東前頭9枚目妙義龍(31=境川)との投げの打ち合いの末、妙義龍に軍配が上がったが物言いがつき、同体と見て取り直し。その一番では左四つ、右おっつけで妙義龍の体勢を崩すと、腰を落として寄り切り。支度部屋では「勝ち切れて良かった。良い相撲がとれた」と淡々と語った。

 8日目を7勝で終えるのは、優勝次点だった2年前の秋場所以来。「最後まで集中を切らさずやりたい」と気を引き締めた。

物言いがついた遠藤(奥)と妙義龍の取り組み(撮影・前岡正明)
妙義龍(奥)と遠藤戦で、審判協議の後取り直しとなる(撮影・岡本肇)

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豊ノ島「足が運べなかった」立ち合いで迷い2勝2敗

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇15日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 関脇経験者で西幕下7枚目の豊ノ島(35=時津風)が、2勝1敗で迎えた今場所の4番相撲に登場。日体大出身で、一回り年下の東幕下10枚目・友風(23=尾車)に、はたき込みで敗れ星は再び2勝2敗の五分に戻った。

 立ち合いで迷いがあった。最初は呼吸が合わず、友風が突っかける形で不成立。仕切り直して右から張って立ったが、いつもの出足の鋭さがなく、左を何とかこじ入れようとして出た瞬間、その左から突くようにはたき込まれ、土俵にはった。

 立ち合いから「考えすぎた」といい、その表れとして「前に出る気持ちはあるけど、張り差しに行っている分、受けに回ってしまった。張ったのは余計だった」と敗因を分析した。最後に勝負を決められたところは「うまく足が運べなかった」と分析。その際に、右足の親指が返ってしまったというが「栃ノ心みたいな大ごと(なケガ)じゃないから」と大事には至らなかったようだ。

 2番相撲で初黒星を喫した時点で、今場所後の十両復帰は絶望的となった。あとは少しでも番付を上げ、来場所後の再十両の可能性を高めるためにも、最低でも勝ち越し、さらに白星を重ねたいところ。「もちろん5番を」と残る3番を連勝しての5勝を目標に据えた。

 発奮材料はある。やはり幕内上位経験者で幕下に陥落している西14枚目の豊響(33=境川)が、この日勝って4戦全勝。残り3連勝なら、十両復帰となり先を越されてしまう。「豊響が元気だからね、置いていかれないように僕も頑張らないと。年も1つしか(1学年)違わないから」と刺激にするようだ。

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豪栄道が逆転の投げ技で5勝目「内容は良くない」

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ


 かど番大関の豪栄道(32=境川)が中日を3敗で終え、優勝戦線に踏みとどまった。巨漢の魁聖に左上手でまわしを引かれ、押し込まれたが、体を開き、すくい投げを決めた。

 しばしば土俵際で繰り出す逆転の投げ技。しかし、納得いく様子は皆無で「今日のような相撲では、内容はあまり良くない」と反省が口を突いた。「振り返ってもしょうがない。明日からのことを考えます」と、残り7番に目を向けた。

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御嶽海、単独トップ 初の中日勝ち越しも満足せず

御嶽海(左)は千代の国を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ


 関脇御嶽海(25=出羽海)が、西前頭2枚目千代の国(28=九重)を下して自身初の中日勝ち越しを決めた。

 立ち合いでまわしが取れずに距離ができ、突っ込んだところでうまくいなされた。体が泳いだがなんとか耐えて土俵際で残り、攻めに転じたところで再びいなされた。しかし次はその場で耐えると、すぐに体を密着させて右を差して一気に寄り切った。

 支度部屋に戻ると開口一番に「危なかった。足出なかったね」とつぶやいた。前に出る意識はあったというが、初の中日勝ち越しがかかっていただけに多少の緊張があった。「今日から初日という感じ。これからという気持ちだったけど、どうしても足が出なかった」と反省した。

 初場所は初日から7連勝したが、その後5連敗を喫し、終わってみれば8勝7敗とギリギリの勝ち越しだった。そのイメージがあるのか「やっぱり失速した、と言われたくないので」と、中日勝ち越しに満足するつもりは毛頭ない。

 単独トップに立っている優勝争い。1差で迫ってきている平幕力士への意識を問われると「全然。自分もいつ負けるか分からない」と気を引き締めた。

笑顔で引き揚げる御嶽海(撮影・前岡正明)

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千代大龍、2敗目も笑顔「10秒悔しがればいい」

豊山(背中)に突き出しで敗れた千代大龍(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ


 西前頭6枚目千代大龍(29=九重)が豊山に敗れ、2敗に後退した。

 立ち合いで持ち前の強い当たりを見せながら、はたいて後退。突き出しを食った。支度部屋に戻ると最初は「当たり負けしなかったのに、引いたのがすべて。そこだけです」と険しい表情だったが、そのうち「落ち込んでるように見えます?」といきなり笑顔に。

 切り替えの速さには自信があるようで「悪いとこはわかってるんで、全部風呂場で済ませてきますから。“10秒悔しがればいい”んです。昔、格闘家がそう言ってたのか、小説で読んだのか…。でも、その通り。僕はそういう単純な男なんで」と言い、ケロリとしていた。

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栃煌山、珍し巻き落としで北勝富士との2敗対決制す

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇15日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 東前頭13枚目栃煌山(31=春日野)が北勝富士との2敗対決を制した。立ち合いは五分だったが、体をずらされて押し込まれ、粘った末に巻き落としを決めた。

 16年秋場所8日目の照ノ富士戦以来、自身2度目の珍しい決まり手を「たまたまです」。むしろ「初めは腰が決まっていたのに、浮いてきて(体勢が)高くなった。やっぱり押し出し、寄り切りで勝たないと」と反省した。

 2敗で中日を終えたが、関脇経験のある実力者は喜んでいられない。「昨日から前に攻める相撲が取れてきた。明日からも踏み込んで、前に攻めていきたい」と話した。

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朝青龍おい豊昇龍が勝ち越し王手「自分のペースで」

豊昇龍は横江を下手投げで破る(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ


 元横綱朝青龍のおいで、東三段目42枚目豊昇龍(立浪=19)が3勝1敗とし、勝ち越しに王手をかけて前半戦を終えた。

 東三段目45枚目横江(21=武蔵川)を鮮やかに右下手投げ。相手の上手投げにも、おじ譲りの粘り強い足腰で耐えた。報道陣の質問を待たず「良かったんじゃないですか」と開口一番振り返った。

 中日を終え「体も徐々に動いている。これからも自分のペースで」と後半戦に意識を向けた。

ファンの声援を受け引き揚げる豊昇龍(撮影・前岡正明)

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石井慧、最重量チームでQUINTET制覇狙う

石井慧(右端)率いるチームVAGABOND


 2008年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダルの総合格闘家・石井慧(31)は最重量チームを率いて大会制覇を狙う。

 IQレスラー桜庭和志(49)主宰のグラップリング(打撃なし、関節と組み技のみ)ルールによる5対5の団体戦QUINTET2大会(16日、東京・大田区総合体育館)の前日計量と会見に登場。総重量430キロ以内のルールで、426・75キロと出場4チームの中でもっとも重いチーム編成となった。

 石井自らがスカウトして集まったベラルーシ、ブラジル、ポーランド、ジョージアという多国籍軍だ。サンボや柔道で実績を残している選手も多く、石井は「(出場順は)桜庭さんのイベントなので(桜庭が好きな)くじ引きで決めました」というほど各選手の実力を信頼。メンバー決定当初から「優勝を狙いにいきます」と自信を持っている。

 1回戦で激突するチーム10thプラネットは総重量424・6キロで、実績、実力を兼ね備えるメンバー。石井は「相手チームのマルティネス兄弟も知っている相手ですし、楽しみ」と余裕の笑みを浮かべた。

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ドス・サントス圧勝「ミオシッチと再戦なら喜んで」

1年2カ月ぶりの再起戦で判定勝ちしたジュニオール・ドス・サントスPhoto by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images 

<UFCファイトナイト133大会>◇14日(日本時間15日)◇米アイダホ州ボイシ・センチュリーリンク・アリーナ


 元UFCヘビー級王者ジュニオール・ドス・サントス(34=ブラジル)が1年2カ月ぶりの再起戦を判定勝利で飾った。メインイベントの5分5回で、ブラゴイ・イワノフ(31=ブルガリア)とフルラウンドを戦い抜き、3-0の判定で白星をもぎ取った。

 UFCデビュー戦にしてメインイベント登場となったイワノフに対し、元王者の動きは冷静そのもの。ジャブやハイキックで徐々にケージ際に追い込んだ。その的確な打撃で相手の目の周辺は腫れ、動きも鈍くなった。5回を戦い抜いたものの、試合内容は圧勝だった。

 昨年5月のUFC211大会で、当時のヘビー級王者スティペ・ミオシッチ(米国)に挑戦し、TKO負けして以来のオクタゴンだった。また同年8月の薬物検査で禁止薬物の陽性反応が出た影響で、この再起戦までの道のりは決して短くなかった。

 ドス・サントスは「試合中ずっと、1年前のことを考えていた。閉じ込められて、その1年後にこうしてまた勝者になれた。イワノフはキャリアで1度しか負けたことのないタフな相手だったし、世界最高峰のUFCで戦うにふさわしい人だと思っている。戻ってこられて本当にうれしい」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 ミオシッチがライトヘビー級王者ダニエル・コーミエ(米国)に敗れたばかり。史上2人目のUFC2階級同時制覇王者コーミエは、元UFCヘビー級王者で、現WWEユニバーサル王者ブロック・レスナー(米国)との防衛戦に向けて動いている。すぐにドス・サントスが王座挑戦できる可能性は高くない。

 しかし、ドス・サントスは「次に何が来るかは分からないけど、ミオシッチとの再戦なら喜んで受けて立つ」とキッパリ。まずは前王者との再戦を希望した。

ブラゴイ・イワノフ(右)と激しい打撃戦を展開するジュニオール・ドス・サントスPhoto by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images 
ブラゴイ・イワノフ(左)に右ミドルキックを見舞うジュニオール・ドス・サントスPhoto by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images 

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桜庭和志「優勝したい」最軽量チームで頂点目指す

桜庭和志(右から2番目)率いるチーム・リーボック


 IQレスラー桜庭和志(49)が最軽量チームで頂点を目指す。15日、都内で自ら主宰するグラップリング(打撃なし、関節と組み技のみ)ルールによる5対5の団体戦QUINTET2大会(16日、東京・大田区総合体育館)の前日計量と会見に出席。総重量430キロ以内のルールの中、桜庭率いるチーム・リーボックは414・1キロと、もっとも軽いチームとなった。

 14日に49歳になったばかりの桜庭は「優勝したいですね。自分自身が1勝する。それがチームの結果になる」とした上で、この日発表された先鋒・ユン・ドンシク(韓国)、次鋒・所英男、中堅・ハイサム・リダ(ガーナ)、副将・桜庭、大将・中村大介のオーダーにも言及。「野球の打順を考えてもらえれば分かる。そういうイメージ。自分は4番目。4番桜庭、満塁ホームランを打ちます」と高らかに宣言した。

 1回戦の相手となるチーム・タイガームエタイは総重量425・4キロと出場4チームで2番目に重い。桜庭率いるチーム・リーボックは柔よく剛を制することができるか-。

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御嶽海が無傷の8連勝で単独首位、1敗遠藤、朝乃山

松鳳山(右)を押し出しで破る御嶽海(撮影・鈴木正人)(2018年7月12日)

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ


 関脇御嶽海(25=出羽ノ海)が西前頭2枚目千代の国(28=九重)を寄り切って、自己最長となる無傷の8連勝を決め、単独首位を守った。3横綱、1大関が欠場した主役不在の場所で、連日奮闘している。 

 西前頭6枚目千代大龍(29=九重)は2敗目。 東前頭6枚目遠藤(27=追手風)西前頭13枚目朝乃山(24=高砂)は1敗を守った。

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パッキャオ「コントロールできた」再起戦7回TKO

7回TKOで約1年ぶりの再起戦を飾ったパッキャオ(ロイター)

<ボクシング:WBA世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇マレーシア・クアラルンプール


 6階級制覇王者マニー・パッキャオ(39=フィリピン)が、KOで王座獲得して再起を飾った。

 WBA世界ウエルター級王者ルーカス・マティセ(35=アルゼンチン)に挑戦し、3回に左アッパー、5回に右フックでダウンを奪った。7回にも左アッパーで3度目のダウンを奪うとレフェリーストップ。7回2分43秒TKO勝ちを収めた。昨年7月に判定でWBO同級王座から陥落して以来の1年ぶり試合で、9年ぶりのKO勝利。WBA王座は初めて、通算10本目のベルトを獲得した。通算60勝(39KO)7敗2分けとなった。

 パッキャオは初回から圧力をかけて、左ストレートを打ち込んでいった。39勝のうち36がKOで「ザ・マシン」と言われるアティセを手玉に取った。3回にガードの間に左アッパーを突き上げ、アゴに命中させて最初のダウンを奪った。5回には右フックを浴びせると、相手が自らヒザをついて2度目のダウン。7回に再び左アッパーで3度目のダウンを奪うと、レフェリーがカウント途中でストップした。

 当初は4月に再起戦が設定されたが、準備期間が足りないと延ばした。01年からローチ・トレーナーとのコンビも解消したが、5階級制覇したドネアの父シニアが参謀についた。万全の準備で完璧な仕上がりでの圧勝。何度も「マニー」コールが沸き起こった、満員の1万6000人の観衆を沸かせた。

 3回のダウンには「タフな選手がダウンしてびっくり。ボーナスみたいなもの」と言ったが、全盛時をほうふつさせた。「戦略通りに試合をコントロールできた」と笑みを浮かべた。「幸せな気分で国に帰り、国民と喜びたい」と国会議員としての顔ものぞかせた。次戦については「年内にやるつもりだが、これから話し合ってから。今はリラックスしたい」と話した。

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山中慎介氏「面白く、楽しみ」パッキャオ復活を堪能

7回TKO勝ちしたパッキャオ(右)(ロイター)

<ボクシング:WBA世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇マレーシア・クアラルンプール


 ボクシング、元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(35)が、6階級制覇王者マニー・パッキャオ(39=フィリピン)の復活を堪能した。

 15日のクアラルンプールからのWOWOWの生中継で、スタジオでゲスト解説した。9年ぶりのKO勝利に「久しぶりのKOを見ることができて楽しかった。やりたいことを最後までやれていた。スピードの差が出たと思う」と評した。今後に向けても「今日の動きができていればまだまだできる。面白く、楽しみ」と期待した。

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貴公俊が勝ち越し、貴乃花親方を追いかけて報告

對馬洋(右)を送り出す貴公俊(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇8日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ


 春場所中の付け人への暴力行為により夏場所出場停止処分を受けた西幕下49枚目貴公俊(21=貴乃花)が、西幕下52枚目對馬洋(25=境川)を下して勝ち越しを決めた。

 立ち合いで低く中に潜られたが、左を深く差して動きを止めた。上手投げを仕掛けられたが耐えて、体を正面に持っていき左四つに。そのまま一気に土俵際まで押し込んで、送り出しで勝負を決めた。予想していた立ち合いではなかったというが「慌てなかったのがよかった」と土俵上では冷静だった。

 囲み取材を受けている途中、師匠の貴乃花親方(元横綱)が目の前を通り過ぎると取材を一時中断して追いかけて、勝ち越しのあいさつをした。特別なことは言われなかったというが「やるべきことは決まっている。言われなくても変わらない」と言葉はいらなかった。

 謹慎明けの場所で、無傷で勝ち越しと奮闘している。「日に日に集中力は高まっている。今まで以上に、みんなのためにと思っている。攻めきることだけを考える」と、ますます気合を入れた。

質問に笑顔で答える貴公俊(撮影・前岡正明)

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パッキャオ7回TKO勝利「KOはビッグボーナス」

約1年ぶりの再起戦を7回TKOで飾ったパッキャオ(右)(ロイター)

<ボクシング:WBA世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇マレーシア・クアラルンプール


 ボクシング6階級制覇王者マニー・パッキャオ(39=フィリピン)が、WBAウエルター級王者ルーカス・マティセ(35=アルゼンチン)に勝利した。約1年ぶりの再起戦を7回TKOで飾った。  

 パッキャオは試合後、「カウンターパンチも決まっていた。敵の対応も想定していたとおりだった。(第3ラウンドにダウンを奪い)マティセはタフな選手なのでビックリした。ノックダウンできたのは、私にとってビッグボーナスだった。ハードワークしたかいがあった」と試合を振り返った。また「(2009年以来のKOに)この勝利は神にささげます。フィリピン国民にささげます。応援してくれている皆さん、ありがとう」と感謝を述べた。次戦への話になると「今は母国に幸せな気持ちで帰りたい。国民のみんなと喜びあいたい」「年内に試合もするつもりでいます。まだ決定していませんが」と話した。

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パッキャオ7回TKO勝利 左アッパーで再起戦飾る

7回TKO勝ちしたパッキャオ(右)(ロイター)

<ボクシング:WBA世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇マレーシア・クアラルンプール


 ボクシング6階級制覇王者マニー・パッキャオ(39=フィリピン)が、WBAウエルター級王者ルーカス・マティセ(35=アルゼンチン)に勝利した。約1年ぶりの再起戦を7回TKOで飾った。

 第1ラウンドの開始早々からパッキャオはワン・ツーを出す。1分すぎにはボディへのパンチも繰り出した。残り30秒、パッキャオは相手ガードの上からもパンチを出し、相手を後ろに下げさせる。一方、マティセは手を出すことが出来ない。第2ラウンドも1ラウンド同様、パッキャオが前に出てパンチを繰り出しプレッシャーをかけていった。

 第3ラウンド30秒過ぎ、パッキャオが左アッパーから右フックがヒットし、ダウンを奪った。第4ラウンドは、お互いパンチを出すが有効打にはならずに終わった。第5ラウンド、マティセはパッキャオの速いフットワークからのパンチを繰り出されガードする場面が増えていく。終了間際、マティセは片膝突き2度目のダウンを取られた。第6ラウンドはマティセが少しふらつく場面もあったが、有効打なく終了。第7ラウンド、パッキャオはワン・ツーやアッパーなど多彩なパンチを出し、残り約20秒、左アッパーが決まり3度目のダウンを奪いレフェリーが試合を止めた。

 昨年7月、ジェフ・ホーン(オーストラリア)に判定で敗れ、WBO世界ウエルター級王座を失って以来のリングとなるパッキャオは自身で対戦相手にマティセを選び、米国ではなく、母国に近いマレーシアでの試合を希望していた。今年12月に40歳になるため、2連敗となれば引退の可能性もあった。

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棚橋「ワンチャン狙ってた」右膝関節地獄から白星

棚橋(左)は鈴木にスリングブレイドを見舞う(撮影・滝沢徹郎)

<新日本:G1クライマックス28>◇14日◇東京・大田区総合体育館


 出場選手最多17回目の夏を迎える棚橋が、起死回生の勝利を挙げた。

 1月のIWGPインターコンチネンタル選手権で敗れてベルトを奪われた鈴木と対戦。右膝負傷で長期離脱に追い込まれた相手に、この日も大苦戦。開始から6分以上も右膝に関節地獄を受けたが、「ワンチャン(ス)狙っていた」とスリングブレイド2発から白星につなげた。膝は深刻なダメージなはずだが、「痛くない」と言い聞かせるよう言い、「もう大丈夫。ちょっくら優勝してきます」と誓った。

 ◆G1クライマックス 91年に始まった新日本プロレスのシングルのリーグ戦。今年は、20選手が2つのブロックに分かれてリーグ戦を行い、各組1位同士が8月12日に東京・日本武道館で優勝決定戦を行う。リーグ戦は勝ち点制で、勝ちは2点、負けと無効試合は0点、引き分けは1点。最多優勝は蝶野正洋の5回。昨年は内藤哲也が2度目の優勝を飾った。

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八角理事長「お客さんに申し訳ない」休場相次ぎ

引き揚げる八角理事長(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇14日◇ドルフィンズアリーナ


 新大関栃ノ心が7日目から休場した。前日の玉鷲戦で右足親指付け根を痛め、日本相撲協会に「右母趾(ぼし)MP関節側副靱帯(じんたい)損傷で約1カ月の加療を要する見込み」との診断書を提出した。

 八角理事長(元横綱北勝海)のコメント (栃ノ心も休場し)残念だしお客さんに対して本当に申し訳ない。ケガは一生懸命にやっての結果。ただ、上(横綱、大関陣)は言い訳できない。(3敗は優勝圏外かの問いに)いやいや、今場所に限ってはまだまだ。(どの力士も)粘り強くやってほしい。

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冷房不調に逸ノ城ぐったり、北勝富士「おかしい」

ドルフィンズアリーナの空調問題について説明する芝田山親方(撮影・前岡正明)


 日本相撲協会は名古屋場所7日目の14日、会場のドルフィンズアリーナの空調設備が不具合を起こしていたと発表した。打ち出し後に執行部が会議し、空調が壊れたままだった場合などを協議。同時に代替の扇風機や簡易クーラーなどの確保に当たった。約2時間半後、今日15日以降の運営に問題なく修理されたことを確認し、会議を終了。

 十両の取組あたりから土俵周りの呼び出しらから異変を伝える声があがり、北勝富士は「クーラーがおかしい」と報道陣に漏らしていた。幕内最重量225キロの逸ノ城は取組後「暑い~」と連呼し、ぐったりしていた。

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朝乃山、優勝争いに決意「上位とやっても勝ちたい」

朝乃山(右)は明生を突き落とす(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇14日◇ドルフィンズアリーナ


 朝乃山が新入幕の明生を破り、1敗を守った。立ち合いすぐに左上手を取ると、流れるように突き落とし。「新入幕の人には絶対に負けたくなかった。何が何でも勝ちたかった」と胸を張った。

 この日は出身地の富山市呉羽町から約20人がバス1台で、日帰りで応援に駆けつけ、帰り際には「優勝だぞ」と声援が飛んだ。朝乃山は「上位とやっても勝ちたい」と、優勝争いに加わる決意を示した。

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千代大龍1敗守るも控えめ宣言「邪魔者になりたい」

千代大龍(奥)は妙義龍を寄り切る(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇14日◇ドルフィンズアリーナ


 千代大龍が日体大の2年先輩、妙義龍との1敗対決を制した。「こんなの久しぶり」という7日目を終えて6勝1敗は、12年九州場所以来の快ペースだ。

 横綱、大関計4人の休場で賜杯争いは大混戦だが、自分の可能性を「絶対ない!」と声を大にして否定。「もし優勝したら『千代大龍が…』と、全力士が希望を持てます」と笑う。「優勝は大関か、御嶽海。僕はそのうち1人に砂をつける邪魔者になりたい」と、とことん控えめだった。

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栃ノ心、苦渋の休場 再出場に含みも状況は厳しく

朝稽古の途中、師匠の春日野親方(右)と話す栃ノ心(撮影・加藤裕一)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇14日◇ドルフィンズアリーナ


 新大関栃ノ心が7日目から休場した。前日の玉鷲戦で右足親指付け根を痛め、日本相撲協会に「右母趾(ぼし)MP関節側副靱帯(じんたい)損傷で約1カ月の加療を要する見込み」との診断書を提出した。

 栃ノ心は朝稽古で四股を約70回踏み、最後まで出場の可能性を探った。苦渋の決断に「痛い。(足が)踏めない。靱帯が全部じゃないけど、ちょっと切れてる。名古屋のみなさんに申し訳ないです」。5勝のまま今場所を終えれば、来場所はかど番。栃ノ心は「出られるなら、やりたい」と言い、師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)も「症状が激変すれば」と再出場に含みを持たせたが、状況は厳しそうだ。

 ◆新大関の休場 現行のかど番制度となった69年名古屋以降、00年夏場所の武双山以来18年ぶり7人目。翌場所も負け越して大関陥落したのは、過去に武双山だけ。11年春場所で千代大海が休場、翌場所全休したが、公傷制度(当時)により陥落しなかった。

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御嶽海、攻め続け7連勝 好物うなぎで猛暑乗り切る

御嶽海(右)は琴奨菊を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇14日◇ドルフィンズアリーナ


 関脇御嶽海(25=出羽海)が西前頭筆頭琴奨菊を寄り切った。初日からの無傷7連勝は初場所以来、自己最長タイで、優勝争いの単独首位を守った。前夜は、好物のうなぎを食べてエネルギーを蓄えた。3横綱に加えて新大関栃ノ心までもが休場した主役不在の場所を、初優勝に向けて引っ張っている。

 狙った右差しが外れても、御嶽海は動じなかった。右上手を取り、相手十分の左四つになって土俵中央で止まった。だが寄ったのは御嶽海。右上手をがっちりと引き、大関経験者を力ずくで寄り切った。立ち合いこそ狙い通りではなかったが「前に出られたのに変わりはない。攻め続けることが大事」と勝因を分析した。

 上位陣が休場する中、元気な相撲で単独トップに立っている。今場所「先に体が動いている」と調子がいいのは、好物のうなぎのおかげだ。場所前からすでに5回ほど食べたといい、昨日に限っては朝、昼と2回も食べた。米は少なめで丼にはせず、うなぎと別々で食べるのがこだわりだとか。「うなぎのおかげですね」と名古屋名物で猛暑を乗り切っている。

 まずは今日、自身初の中日勝ち越しを目指す。そうすれば自然と優勝もちらつくはずだが、その意識を問われても「なし」と一刀両断。上位陣の中で唯一、安定している相撲を取る期待のホープに自然と注目されるが「じっくりいく」とかわした。主役不在となった今場所でじっくりではなく、うなぎ上りで一気に優勝を狙う。【佐々木隆史】

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オカダまさかの黒星発進 同門ホワイトの反則に沈む

G1 CLIMAX28 オカダ対ホワイト ホワイトに破れたオカダ(中央)は肩を借りて会場を後にする(撮影・滝沢徹郎)

<新日本:G1クライマックス28>◇14日◇大田区総合体育館


 4年ぶり3度目の優勝を狙う前IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(30)がまさかの黒星発進となった。

 「CHAOS」の後輩ジェイ・ホワイトとの同門対決で、金的などの掟破りの反則技連発に沈んだ。王者ではない立場では4年ぶりのG1出場。同じくベルトを巻いていなかった12、14年には優勝を果たしているが、今夏は波乱の幕開けを演出してしまった。

 冒頭から攻めたてられた。涼しい顔で場外攻撃などを仕掛けてくるホワイトに防戦。エプロンと鉄鎖に往復で投げられ続けて痛めつけられる。「一番楽しみなのはジェイとやること」と戦前話していたが、独特のリズムで淡々ときわどい攻撃を仕掛ける相手にペースを握れない。それでも、終盤に盛り返して、後輩に力の差を見せつけるはずだったが…。

 25分を超えたところで、ドロップキック連発、ツームストンパイルドライバー、そしてレインメーカー(短距離式ラリアット)と滑らかに大技を続け、片エビ固めに入った。さあ、3カウント、優勝へ白星発進のはずが…。レフェリーの姿がない。ホワイトがレインメーカーを受けた時に裏拳がレフェリーの後頭部をたたき、なんとマットに突っ伏していた。

 抜け目ないホワイトに背後から金的を食らい、さらに椅子攻撃、最後はブレードランナーの餌食になって3カウントを聞いた。会場には大ブーイングがむなしく響いた。「CHAOS」の後輩に「オカダは下降線を続けている」と見下される屈辱。そのまま無言で会場を去った。

 「不変宣言」で臨んでいた。6月9日の大阪城ホール大会でオメガに敗れ、IWGPヘビー級王座の13度目の防衛に失敗。その後はコメントを発さずに、新入場曲、新衣装を投入。変化の兆しが見えたが、13日の前日会見に赤髪で登場すると、「何か変わろうと思っていたんですけど、何も変わっていません。前のただ強くてカッコいいオカダ・カズチカと、何も変わることができませんでした」と言い、笑顔をテーマに今大会に入っていた。

 敗戦に笑みを見せる時間はなかった。果たして8月12日、優勝決定戦が行われる日本武道館で笑っている姿を見せられるか。

G1 CLIMAX28 オカダ対ホワイト 場外でジホワイトに鉄柵に投げつけられたオカダ(撮影・滝沢徹郎)
G1 CLIMAX28 オカダ対ホワイト ホワイト(右)から急所攻撃を食らうオカダ(撮影・滝沢徹郎)
G1 CLIMAX28 オカダ対ホワイト ホワイト(上)からラフ攻撃を食らうオカダ(撮影・滝沢徹郎)

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年寄り真壁刀義G1白星発進「肩が軽くなったな」

真壁(下)はYOSHI-HASHIにスパイダージャーマンを見舞う(撮影・滝沢徹郎)

<新日本:G1クライマックス28>◇14日◇大田区総合体育館


 真夏の祭典が開幕を迎え、15年連続15回目の出場となった真壁刀義(45)が初戦を白星で飾った。

 YOSHI-HASHI(36)の猛攻を耐え切り、11分5秒、最後は貫禄の大技で仕留めた。団体でも抜群の知名度を持つ09年大会覇者。「年寄り」と自認しながら、まだまだ健在ぶりをアピールした。

 受けきって、受けきって、ただ真壁の動きには力が残っていた。YOSHI-HASHIのバタフライロックの連発で締め上げられ、苦悶(くもん)の表情を見せながらもロープに逃げると、そこからが雑草男の真骨頂だった。ラリアット1発で形勢を変え、スパイダージャーマンからキングコング・ニードロップにつなげて一蹴。「あのクソ野郎は俺の草履持ちだった。強くなった。たいしたもんだ」と認めつつ、「まだ余裕だな。俺はキャリア22年目、年寄りだぞ、プロレス界では」とまくし立てた。

 大ベテラン。テレビ、CM出演など多数の人気者だ。知名度も抜群だが、本業はレスラー。毎年1回のG1こそが輝く場所だと燃える。「プロレスラーだからよ。楽しみでしょうがねぇ」。今年は特に心境が変化した。「45歳にして血気盛んな気持ちを自制できるようになったら、試合にすごく集中できる。なんか肩が軽くなったな」。

 09年の優勝を「誰も覚えてねえだろ」と指摘する。ここ4年は負け越しが続き、リング内では輝きが足りない。だからこそ、「年寄り」は期するものがある。「意地でも最後までしがみつき、やつらの壁になってやる。そして、たたきつぶしてやる」と後輩を蹴散らしていく。

真壁(上)はYOSHI-HASHIにキングコングニードロップを見舞う(撮影・滝沢徹郎)

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名古屋場所で空調問題発生、今後の運営には支障なし

ドルフィンズアリーナの空調問題について説明する芝田山親方(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇7日目◇14日◇ドルフィンズアリーナ


 日本相撲協会は名古屋場所7日目の14日、会場のドルフィンズアリーナの空調設備が不具合を起こしていたと発表した。

 打ち出し後に執行部が約2時間30分にわたって会議し、空調が壊れたままだった場合の対策などを協議。同時に業者らに修理を依頼しつつ、代替の扇風機や簡易クーラーなどの確保に当たった。その後、修理が無事に終わり、8日目の15日以降の運営に問題なく修理されたことを確認し、会議は終了した。

 芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「(故障箇所と交換する)新しい部品は3連休のため、週明けにならないと届かないが、猛暑なので、万が一に備えてメンテナンスの人も常駐してもらえるよう手配できた」と、今後の運営に支障はないことを強調した。

 この日の十両の取組あたりから、土俵回りにいる呼び出しらから異変を伝える声があがっていたという。

空調問題で理事室に入るドルフィンズアリーナの関係者(撮影・岡本肇)

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