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山中慎介6401発中5896発の信念、そのすごさ

山中慎介(左)はカルロス・カールソンから強烈なパンチでダウンを奪う(2017年3月2日)


 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(35)の引退会見が26日、都内で行われた。

 雪辱を期した1日の同級タイトルマッチで、前日計量失格で王座を剥奪された前王者ルイス・ネリ(メキシコ)に2回TKO負け。試合直後に引退を表明していたが、あらためて会見を開いた。

 「神の左」を武器に日本歴代2位の12度の世界戦防衛を達成。その強さの源はパンチの9割以上がストレート系という無類のスタイルを信じ、貫き続けたからこそだった。

 会見で帝拳ジムの浜田代表は言い切った。

 「最初で習うワンツー、ストレートで世界王者になった選手は他にいない」

 比類なき戦い方こそがすごみだった。

 日刊スポーツ調べでは、世界戦15戦の総パンチ数は6401発。うちストレート系(ジャブ含む)は5896発、フック・アッパーが505発で、前者の割合は約92%にも上る。長谷川穂積氏が王者ウィラポンを3-0の判定で破り、同じWBCバンタム級王者となった05年の試合では約54%(1267発中679発)。多彩なパンチを打てる方が攻撃に幅が出るというのが一般論で、こちらの数字のほうがスタンダードなボクサーと言える。

 そのあまりにも特異なパンチの割合に山中氏は「歴代の王者の中でもトップクラスの引き出しの少なさだったかも」と会見で笑いを誘ったが、そこにこそ自負は宿る。

 南京都高でボクシングを始めた直後に直感があった。入学後、右構えをサウスポーに変更。

 「すぐにこれ一番の武器やなと。違和感なく力強く打てたストレートの距離がしっくりきた」

 もともと字を書くのは左、繊細な作業に向いた。サッカーも左利き。右が軸足の回転がサウスポーと同じだった。その距離感はすでに他選手とは30センチ以上遠く、独自の間合いがあった。

 「神」の兆しはプロ3戦目。2回に左で初KO勝ちしたが、試合後のグローブが割けていた。マウスピースがない相手の下の歯で、内部まで貫通。拳を下方向に擦って押し込むパンチが特徴で、その威力を物語っていた。

 その後は判定勝ち続きも、確信は9戦目。過緊張で指示も頭に入らない課題を抱えていたが、この時は大和トレーナーの作戦を忠実に実行。左カウンターでダウンを奪うと、同トレーナーを見て笑った。本人は「覚えていない」が、そこから世界王座決定戦まで9連続KO。覚醒の時だった。

 やがて「神の左」は誇大表現ではなくなっていった。

 「自分を信じて日々、左ストレートを練習してきましたから」

 そのぶれない姿勢。多彩より独自を追求し、信じ続けた姿こそ、覇業をなす源だった。【阿部健吾】

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ケニー・オメガ3連勝もトンガとの因縁対決は大荒れ

試合中、ガッツポーズで雄たけびを上げるケニー・オメガ(撮影・鈴木正人)

<新日本:G1クライマックス28>◇21日◇後楽園ホール


 IWGPヘビー級王者ケニー・オメガ(34)が、内紛騒動に翻弄(ほんろう)されながらも、Bブロック唯一の3連勝を飾った。

 リーダーを務める「バレット・クラブ」で反旗を翻すタマ・トンガ(36)と因縁の対決。他選手の乱入など混乱のリングの末、最後はトンガの審判への攻撃により9分55秒で反則勝ちとなった。

 トンガはロアとファレを連れ立って3人でリングイン。オメガが選手コールを受けているときに、背後からロアが急襲し、リングはいきなり混乱した。場内の大ブーイングの中でオーエンズとペイジが救出に現れ、ようやく試合開始のゴングとなった。

 ただのシングルマッチでは終わらない空気が会場を満たす中で、要所でVトリガーを決めたオメガに流れは傾くかに見えたが、すぐに再びロアが乱入。パイプ椅子でオメガの膝裏を打ち抜くなど、1対2の局面が目立った。混乱に拍車がかかる中、最終的にはトンガが海野レフェリーにガンスタンを見舞う狂行に及んで、反則裁定で試合は決まった。

 3連勝という結果は残ったが、オメガは「トンガ、お前は去年から1ミリも変わってないんだな」と嘆き節。オーエンズ、ペイジ、飯伏に支えられながら、「G1なんて何の意味もないと言っていた。今年も始まったらこのざまだ。2点獲得することも、ファイナルに行くことも、お前には何の意味もないんだろう。そして、お前らは自分たちのユニットの方向性を宣言することにしか意識を向けていないんだ。だが、俺にはここにいる仲間たちがいる」と述べた。

タマ・トンガ(左)にキックを入れるケニー・オメガ(撮影・鈴木正人)
飯伏幸太(右)の肩を借りて引き揚げるケニー・オメガ(撮影・鈴木正人)

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矢野通フェアプレー宣言どこに…背後タックル初白星

飯伏幸太(左)にタックルをする矢野通(撮影・鈴木正人)

<新日本:G1クライマックス28>◇21日◇後楽園ホール


 「敏腕プロデューサー」矢野通がついに馬脚を現した。

 日大レスリング部の出身。開幕前に宣言していた。

 「私の2つの源流が世間を騒がしてます。1つ目は日大。反則の日大みたいなイメージが。もう1つはアマチュアレスリング。パワハラやいざこざという。飲み会などで日大レスリング部ですと言うと、白い目で見られたり笑われたり。もどかしくて。フェアプレー日大の精神で、アマレスリングの技術を駆使して戦い抜きます。真面目に、真面目に、です!!」。

 反則が代名詞のヒール職人のまさかのフェアプレー発言に、周囲は疑いの目を向けていたが、果たしてBブロック公式戦3試合目となったこの日、2連勝中の飯伏幸太との一戦で、ついに本性が…。

 試合開始直後こそ、レスリング仕込みの技を披露するも、場外に戦いの場が移ると、「やってられねえんだよ!」と明らかないら立ちを見せる。そして十八番、コーナーのクッション取り外し作業に入った。リングに戻ると、むきだしとなった四方の金具に飯伏を打ち付ける、本来の姿をさらした。さらに、テーピングで飯伏の両手首を縛って固定する暴挙に出た。

 両腕が使えないハンディを負った相手から打撃ラッシュ、その場飛びのムーンサルトプレスで反撃を受けたが、攻防にレフェリーを巻き込んでダウンさせると、その隙に金的。さらに、無防備になった背後からタックルをお見舞いした。まるで日大アメフト部で問題となった悪質タックルのような一発だった。そのままスクールボーイ(横入れ式エビ固め)で押さえ込んで、初白星を強奪した。

 試合後には「いやいやいや! 俺は、アマチュアレスリング、及び、日大精神を忘れてないはずだ。忘れてないんだ! 忘れてないんだ!」と絶叫した。

飯伏幸太(上)の飛び技を受ける矢野通(撮影・鈴木正人)

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豊山が大関から初白星もV逸に「自分はまだ早い」

高安(右)を押し出しで破った豊山(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇21日◇ドルフィンズアリーナ


 西前頭9枚目豊山(24=時津風)が、結びの一番で高安を押し出し、大関から初白星を挙げた。

 「最高ですね。(高安は)張るか、左差しか、どっちかだと思ったけど、そこはかまわず“前に出よう”と。当たった瞬間に“ここだ”と思って、前に出られた」

 場所前に、いつも稽古をつけてもらっている相手だけに「恩返しじゃないですが、ちょっとは期待にこたえられたかなと思います」と声を弾ませた。

 優勝争いでトップを走っていた御嶽海と2差の3敗でこの日を迎え、自分の2つ前の取組で御嶽海が優勝を決めていた。千秋楽は御嶽海と直接対決だっただけに、御嶽海が負けていれば、自力で優勝決定戦に持ち込む展開もあり得た。だが、本人は自分の取組に臨む時、失望感はかけらもなかったようだ。

 「今日までいい夢を見させてもらいました。自分はまだまだそういう目標(優勝)は早い。それよりも優勝が決まった異様な雰囲気の中で、自分の気持ちを押し殺し、しっかり気持ちを作って集中できた。それが大きな収穫です」

 これで11勝3敗。幕内6場所目にして自己最多の白星を奪った。「これから先の相撲人生の中で、すごく大きな意味がある一番だったと思う。明日も優勝力士が相手、千秋楽で“これより三役”も初めて。頑張って、いい経験値にしたい」と充実しきった笑顔を見せた。

高安(奥)を押し出しで破った豊山(撮影・前岡正明)

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マサ斎藤さんの通夜に同期坂口征二氏、天龍氏ら参列

リングの形をしているマサ斎藤さんの祭壇(撮影・柴田隆二)


 14日に75歳で亡くなったプロレスラー、マサ斎藤さんの通夜が21日、都内の寺院でしめやかに営まれた。

 菊の花などでリングをあしらった祭壇に、倫子夫人(68)の希望で位牌(いはい)には戒名ではなく「マサ斎藤」のリングネームが書き込まれた。マサ斎藤さんは現役引退した99年ごろから発症した難病のパーキンソン病と闘い続けてきた。

 通夜には明大時代にマサ斎藤さんと同期の坂口征二新日本相談役や、永田裕志、天龍源一郎、アニマル浜口、佐々木健介、実況を担当したこともある古舘伊知郎氏、辻よりなり氏ら関係者が多く参列した。天龍は「新人で米国修業したときに、プロレスラーとは何かを身をもって教えてもらった。米国で新人でまだ試合に出られないときに、マサさんとカブキさんがよく食事に連れて行ってくれた。ボクが業界でちょっとは認められたのは、マサさんのおかげ。プロレスに対し、常に真っ正面から向き合っている人だった」と話した。佐々木は「新人時代から面倒を見てもらいおやじみたいな存在だった」と声を詰まらせていた。棺のマサさんにリングシューズを履かせ、恋人時代の写真や、マサさんの現役時代の記事などを入れたという倫子夫人は「天国でゆっくり読んでほしい」と話していた。

マサ斎藤さんのリングネームの位牌(いはい)(撮影・柴田隆二)
マサ斎藤さんの思い出の写真が飾られた斎場
マサ斎藤さんの遺影とリングネームの位牌(撮影・柴田隆二)

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井上尚弥「キャリアある選手」元王者パヤノ戦へ意気

WBSS1回戦でパヤノ(左)との対戦が決まったWBA世界バンタム級王者井上(右)。中央は大橋会長


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が、階級最強を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦で、元WBAスーパー王者で同級4位のフアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)と対戦することが決まった。20日(日本時間21日)、ロシア・モスクワで開催された組み合わせ抽選会後、初防衛戦としてパヤノとの1回戦が決まり、現地でインタビューに応じた。

 -相手はパヤノに決まった

 「元スーパー王者ですし、キャリアもある選手なので、そこは気を抜かずにしっかり戦いたい」

 -日本以外でも試合する

 「もちろん。それは開催地がどこであろうと、やりたいですね」

 -階級はどこまで上げる

 「今はバンタム級で1試合だけなので、まずはバンタム級で結果を残していきたい」

 -日本に統一王者が少ない

 「統一王者も少ないですし、こういったトーナメントに出るのも少ないです。(他の)日本人王者とは違うステージに来られたことを誇りに思います」

 -山中慎介選手とあのような形で試合をした元WBC王者ネリについて

 「もちろん気にはなります。しっかりとしたルールの中で試合であるならば試合したいです」

 -ネリとなら海外でも試合する

 「そういう機会があればやってもいいです」

 -決勝に進んだら相手は誰だと思う

 「難しいですね。(WBO王者)テテか、(元5階級制覇王者)ドネア…。うーん、難しいです」

 -もしテテやドネアとロンドンで決勝だったら

 「もちろんやりたいですね」

レッドカーペットの入場口から会場入りするWBA世界バンタム級王者井上
自ら1回戦の相手に指名したパヤノ(右)と向き合うWBA世界バンタム級王者井上(左)

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輝「最後まで攻め切れた」今場所初の連勝で6勝目

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇21日◇ドルフィンズアリーナ


 西前頭4枚目輝(24=高田川)が、小結松鳳山(34=二所ノ関)を押し出しで破り、6勝8敗で千秋楽を迎える。

 松鳳山の張り手にひるまず、193センチの体格を生かして力強く前に出た。一瞬土俵際で粘られたが、難なく押し出した。「だいぶ落ち着いてできたし、しっかり最後まで攻め切れた。(二所ノ関一門との)連合稽古でやっているので、やりにくさというものはなかった」。

 12日に負け越しが決まったが、そこから意地の今場所初の連勝。「最後まで変わらずに頑張りたい」と気を引き締めた。

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初V関脇御嶽海、五輪金メダリストの萩野公介が刺激

御嶽海(左)は寄り切りで栃煌山を下し優勝を決める(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇21日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 関脇御嶽海(25=出羽海)が栃煌山(31=春日野)を破り、初優勝を飾った。 

 長野県出身初の優勝、名門出羽海部屋では80年初場所の横綱三重ノ海以来38年ぶり、50回目の優勝となった。

 

 ☆御嶽海久司(みたけうみ・ひさし)

 ◆本名 大道久司。1992年(平4)12月25日、長野県上松町生まれ。木曽青峰高-東洋大。178センチ、158キロ。血液型O。家族は父春男さん(67)と母マルガリータさん(46)。

 ◆相撲のきっかけ 運動神経に自信があった小1時、長野・木曽町で開かれた大会で初めて相撲に挑戦するも、体が小さい子に負けて、悔しくてのめり込む。

 ◆鍛錬 小学校のときに父と約束し、自宅の庭石の上で毎日400回、四股を踏むことを日課にした。

 ◆抜群の運動神経 中3時、平均215センチの立ち幅跳びで260センチを跳んだ。妙義龍が持つ、スポーツが盛んな埼玉栄高で今も破られていない記録は271センチ。そこに中学生で肉薄する跳躍力を持っていた。

 ◆プロ入り 東洋大4年時にアマチュア横綱と学生横綱の2冠。当初は和歌山県庁への就職を考えていたが、プロ入りに傾く。反対だった両親を説得して、クリスマスイブ直前に決断。

 ◆長野 長野県出身の関取は元幕内大鷲以来、47年ぶり。地元では「木曽の星」として大フィーバー中。

 ◆得意 母の母国語のタガログ語を話せる。好きな食べ物は特に魚、刺し身。好きな力士は武双山。

 ◆金メダリストが刺激 東洋大時代の2年後輩でリオ五輪競泳男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介とは、一緒に食事に出掛ける仲。かつて「公介は練習もよくするし、全部尊敬している」と話した。弟分の金メダルに続き、幕内優勝という夢を実現させた。

御嶽海(右)は寄り切りで栃煌山を下し優勝を決める(撮影・小沢裕)

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初優勝の御嶽海が男泣き「優勝に導いてもらった」

御嶽海(右)は寄り切りで栃煌山を下し優勝を決める(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇21日◇ドルフィンズアリーナ


 関脇御嶽海(25=出羽海)が東前頭13枚目の栃煌山(31=春日野)を下して、13勝1敗で初優勝を決めた。平成生まれでは照ノ富士以来2人目で、日本出身力士としては初。

 解き放たれたように涙があふれてきた。優勝を決めた直後のインタビュー。声にならない。「この15日間…すごい緊張したんですけど…周りの声援とか聞いて、優勝しなきゃいけないという感じになって。何とか…勝てました」。ようやく絞り出した。

 15年春場所に、幕下10枚目格付け出しでデビューした。そこから21場所目で初優勝。「もう部屋の皆さんにお世話になりっぱなしで。まだ4年という短い期間で優勝に導いてくれて…」と感謝した。

 名門出羽海部屋の力士としては80年初場所の三重ノ海以来38年半ぶりの優勝。「何とか久々に部屋を盛り上げていきたかった。うれしいです」と安堵の表情を浮かべた。

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御嶽海が出羽海部屋38年ぶり、長野出身初の優勝

御嶽海(左)は寄り切りで栃煌山を下し優勝を決める(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇21日◇ドルフィンズアリーナ


 関脇御嶽海(25=出羽海)が東前頭13枚目の栃煌山(31=春日野)を下して、13勝1敗で初優勝を決めた。平成生まれでは照ノ富士以来2人目で、日本出身力士としては初めて賜杯を抱いた。

 関脇の優勝は15年夏場所の照ノ富士以来3年ぶり。学生出身力士としては01年秋場所の琴光喜以来17年ぶり。また、名門出羽海部屋の力士としては80年初場所の三重ノ海以来38年半ぶりで、長野県出身力士としては、優勝制度が制定された1909年(明42)以降は初めて。古くは最強の異名を取った江戸時代の雷電の1810年(文化7)以来、208年前までさかのぼる。

 1992年(平4)12月25日、父春男さんとフィリピン人の母マルガリータさんの間に生まれた。幼いころから運動神経には恵まれ、自信を持っていた。だが、小学1年のとき、地元で開かれた相撲大会で、自分よりも体が小さい子に負けた。その悔しさから、すぐに相撲を始めた。「やる。強くなる」。そう宣言した。

 長野県木曽郡上松町の実家は山や川に囲まれている。「オヤジとキノコやタラの芽を採りに山に入ったり、川で泳いだり…。アユやイワナ、ヤマメが釣れて塩焼きにするとおいしいんです。頭も全部食える。捨てるところがないんですよ」。

 自然が遊び場だった。中学3年のときには、同学年の平均が215センチの立ち幅跳びで260センチも記録した。長野県立・木曽青峰高では森林環境科を専攻。「山登りが多い学校」(御嶽海)で1時間で登り、30分で木を切り、30分で下る-。それを週に2回こなした。

 「隣木があると邪魔なので、どっちに向けて切るかとかバランスを見ながらやる。基本は谷川に倒すんです」「チェーンソーは基本、使わない。オノやノコギリの手作業。切るのはタイミングが大事。のこぎりを引くと切れるんです。そのタイミング」「山を登るには、足裏をしっかり使わないとだめ。斜面に沿って歩くとなると、つま先に力を入れると歩きやすい。前傾姿勢が大事。足首も強くなりましたね」。

 大自然の中でわんぱくに、たくましく育った。それが、今の下地だった。

 東洋大では4年時にアマチュア横綱と学生横綱の2冠に輝いた。当初は和歌山県庁への就職を考え、両親もプロ入りには反対だった。だが、本人の意思はプロ入りに傾いた。「やってみたい」と両親を懸命に説得。決まったのは、クリスマスイブ直前だった。

 15年春場所に、幕下10枚目格付け出しでデビューした。そこから21場所目。日馬富士、鶴竜、稀勢の里、白鵬と対戦した4横綱すべてから白星を挙げるなど、確実に階段を上り続けた「木曽の星」が今、大きな仕事をやってのけた。

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大鵬孫の納谷6勝1敗「来場所はもっと力つける」

飛天龍(左)を押し出しで破る納谷(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇14日目◇21日◇名古屋市・ドルフィンズアリーナ


 元横綱大鵬の孫で、西三段目50枚目の納谷(18=大嶽)が6勝1敗で序ノ口デビュー3場所目を終えた。

 東三段目41枚目の飛天龍を立ち合いから一気に押し出す完勝。「ちょっと脇が甘かったけど、足が出ていたのでよかった。7番勝ちたかったけど、6番勝てたのは自信になる。しっかりと自分の相撲を取れた」と、笑顔を見せながら話した。

 春場所は7戦全勝で序ノ口優勝を果たしたが、序二段の先場所、三段目の今場所と6勝1敗で、2場所連続で優勝を逃した。今場所を振り返り「(相手が)先場所よりも強くなった。立ち合いの鋭さが全然違うし、立ち合いをずらされたこともあった」と、さまざまな経験を積んだ。序ノ口デビューから3場所合計で19勝2敗。「来場所はもっと力をつけて臨みたい」と、先を見据えた。

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復帰の井岡一翔「日本より海外」米で4階級制覇へ

米国での復帰戦を発表した井岡はファイティングポーズをとる(撮影・柴田隆二)


 昨年大みそかに引退表明したボクシング元3階級制覇王者井岡一翔(29)が20日、米国で現役復帰し、日本男子初の4階級制覇を目指すと表明した。都内で約7カ月ぶりの会見に臨み、米ロサンゼルスを拠点にカムバックすると発表。9月8日に米カリフォルニア州で開催予定のスーパーフライ級の強豪を集めた興行「Superfly3」で復帰戦に臨む。

 新たな環境で、井岡が4階級制覇に向けて再スタートを切る。練習、試合の拠点はロサンゼルス。「日本人ボクサーとして新たな挑戦。4階級制覇を目指したいと思います」と強い決意をにじませた。1階級上のスーパーフライ級に上げ、所属先も父一法氏が会長を務める井岡ジムではなく、遊技機メーカーのSANKYOになると明かした。

 昨年大みそかの引退会見の際に今後について「次のビジョンのイメージはある」と語った。その1つに米国での選手活動があったという。当時は具体的な話はなかったものの、2月24日のSuperfly2(米イングルウッド)を視察し「ボクシングをやるなら日本より海外だと。プロモーター(360プロモーションのトム・ローファー代表)とお会いし、具体的に進みだし、そのあたりから。やるからには(練習を)始めようと」。3月初旬から国内ジムで本格的な練習を開始したという。

 井岡 日本でやることをやり切って(復帰は)考えていなかった。この大きなきっかけがないと大きな決断はなかった。やるからには海外で、誰もやったことない4階級制覇を目標に掲げて決断しました。

 父一法氏にも米挑戦を報告し、激励を受けた。米国でライセンス取得できれば、9月8日の復帰戦に出場できる。対戦相手は今後発表予定。「ボクがやることで新たな道が切り開ける。選ばれた者として、ここで結果残すのも使命。ボクシングの神様がボクを見捨てなかったと思います」。井岡の目は、希望に満ちた輝きを放った。【藤中栄二】

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豊山、V可能性残した「こんなに最後までドキドキ」

土俵際でこらえた豊山(右)は栃煌山を押し出しで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 西前頭9枚目の豊山(24=時津風)が栃煌山を押し出し、春場所以来の2桁勝利を挙げた。

 優勝に王手をかけた御嶽海との星の差は「2」。同じ勝ち星で同学年のライバル朝乃山とともに初優勝の可能性をわずかに残し「こんなに最後までドキドキする15日間は初めて」と胸を躍らせた。

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井岡一翔の父一法氏「一個人として」サポートを

井岡一翔の現役復帰に対してコメントする井岡ジム会長で父の井岡一法氏(撮影・松本航)


 昨年大みそかに引退表明したボクシング元3階級制覇王者井岡一翔(29)が20日、米国で現役復帰し、日本男子初の4階級制覇を目指すと表明した。都内で約7カ月ぶりの会見に臨み、米ロサンゼルスを拠点にカムバックすると発表。9月8日に米カリフォルニア州で開催予定のスーパーフライ級の強豪を集めた興行「Superfly3」で復帰戦に臨む。

 前所属の井岡ジム会長で父の一法氏は、大阪市内のジムで「4階級、5階級(制覇)を狙っていってほしい」とエールを送った。息子からは今月に入って直接、現役復帰の意向を聞いたという。昨年の引退時から「一翔は時間がたったら(ボクシングを)やり出すだろうなとうすうす思っていた」と胸中を察し、「一個人として試合に行ったり、試合前にスパーのチェックをしたい」と従来と違った形で支援していく。

米国での復帰戦を発表した井岡一翔(撮影・柴田隆二)

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新井田、パッキャオら/引退→復帰で返り咲いた王者

米国での復帰戦を発表した井岡一翔(撮影・柴田隆二)


 昨年大みそかに引退表明したボクシング元3階級制覇王者井岡一翔(29)が20日、米国で現役復帰し、日本男子初の4階級制覇を目指すと表明した。都内で約7カ月ぶりの会見に臨み、米ロサンゼルスを拠点にカムバックすると発表。9月8日に米カリフォルニア州で開催予定のスーパーフライ級の強豪を集めた興行「Superfly3」で復帰戦に臨む。

 ◆引退から復帰し世界王座に返り咲いた主な王者 WBAミニマム級王者新井田豊は01年8月に同王座を獲得した直後、故障などを理由に引退し王座を返上。1年4カ月後に復帰し、04年7月、3年ぶりに同王座を再奪取。海外では6階級制覇王者パッキャオ(フィリピン)が16年4月のブラッドリー戦勝利後に引退発表も、約4カ月で復帰を表明。WBOウエルター級王者バルガスに挑戦して同王座を再獲得。元5階級制覇王者メイウェザー(米国)も08年6月に引退表明し、WBCウエルター級王座を返上。09年5月に復帰し同王座に返り咲いた。

米国での復帰戦を発表した井岡はファイティングポーズをとる(撮影・柴田隆二)

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棚橋「生き残ってやる」トンガ兄弟乱入で反則勝ち

棚橋弘至(2018年3月9日撮影)

<新日本:G1クライマックス28>◇20日◇後楽園ホール


 棚橋が辛くも勝ち星を拾った。

 140キロ超のファレ攻略に、徹底した膝攻撃。活路を見いだしてフィニッシュのハイフライフローにつなげたが、ここでトンガ兄弟が乱入。レフェリーの目を盗んだタマに掟破りのガンスタンを食らって大の字となった。ダウン寸前も、結局この行為で反則勝ち。2勝1敗とし、「2点取っただろ。必ず生き残ってやる!」と叫び、若手に肩を担がれ控室に消えた。

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オカダ「やっと」初勝利 4年ぶりVに逆襲のろし

レインメーカーでハングマン・ペイジを仕留めたオカダ・カズチカ(撮影・丹羽敏通)

<新日本:G1クライマックス28>◇20日◇後楽園ホール


 Aブロック公式戦が行われ、オカダ・カズチカ(30)がようやく初白星を挙げた。まさかの開幕2連敗で迎えたハングマン・ペイジ(26)戦も苦境に立たされたが、最後はレインメーカー(短距離式ラリアット)で倒しきった。6月にIWGPヘビー級王座の13度目の防衛に失敗後、シングル戦では初勝利。4年ぶりの頂点に逆襲ののろしを上げた。

 オカダの勝利後のインタビューが次々に変調した。「やっと、やっと、1勝目!」と無邪気に第一声も、「余裕の勝利でした」の言葉と裏腹の激しい息遣い。さらに「うれしい。みんなありがとう…」と左手で顔を覆って涙かと思いきや、突然笑顔に。「しっかり優勝して、降らせてやるよ」と最後に金の雨を予告する姿は従来のそれだが、ベルトがないオカダは何か違う。

 言動はとらえどころがないがやはり強い。ペイジに大技を受け続けたが、終盤には仁王立ちして不敵な笑みを浮かべた。今大会のテーマを笑顔に据えているだけに、有言実行だがどこか不気味だ。最後はレインメーカーでけりをつけ、「優勝は諦めたなんて一言も言ってない。楽しんで優勝するから」と逆襲宣言。先月の王座陥落から続いた勝ち星なしを5戦で止め「ずっとはまらなかったピースがはまった」と強調した。

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稀勢の里も初日から参加へ夏巡業は休場の3横綱揃う

横綱稀勢の里


 左大胸筋痛などで8場所続けて休場している横綱稀勢の里が、名古屋場所後の夏巡業に初日から参加することが20日、分かった。

 師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)が「その方向で調整している」と述べた。夏巡業は29日に岐阜県大垣市で始まり、26日間にわたって実施される。協会関係者によると、右膝痛などの理由で名古屋場所を途中休場した横綱白鵬も巡業初日から参加予定。右肘痛で途中休場の横綱鶴竜も既に巡業初日からの参加が決まっている。

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朝乃山V可能性残した「人気力士倒して僕が人気に」

白星を2ケタに乗せた朝乃山は支度部屋で笑顔を見せる(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 西前頭13枚目の朝乃山(24=高砂)が逆転で妙義龍を破って3敗を守り、優勝の可能性を残した。

 土俵際に押し込まれたが、上体を起こされながらも右を差すと盛り返し、攻めて寄り切った。直前の取組で同期の豊山が、先に10勝目を挙げ「刺激になった」と発奮。新入幕の昨年秋場所以来、2度目の2ケタ白星に終始笑顔だった。今日14日目の遠藤戦へ「人気力士を倒して僕が人気力士になりたい」と気合を入れた。

妙義龍(手前)を寄り切り3敗を守った朝乃山(撮影・岡本肇)

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井上尚弥の相手はパヤノ!WBSS組み合わせ抽選会

WBAバンタム級王者の井上尚弥


 賞金争奪のプロボクシング最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)の組み合わせ抽選会は20日(日本時間21日)、ロシア・モスクワで開催され、バンタム級で参戦する第2シードのWBA世界同級王者井上尚弥(25=大橋)は、1回戦で元WBAスーパー王者で同級4位フアン・カルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)と対戦することが決まった。ノーシード選手の中から自らパヤノを指名し、対戦が決まった。

 04年アテネ五輪ボクシング同国フライ級代表のパヤノは17勝(8KO)1敗の戦績を残す身長165センチ、リーチ164センチのサウスポー。身長164・7センチ、リーチ169センチの井上とは、サイズがほぼ変わらない。なお井上-パヤノ戦の日時、会場は発表されていない。

 また他3カードは抽選の結果、次のように決定。

<1>第1シード=WBAスーパー王者ライアン・バーネット(26=英国)-元4階級制覇王者ノニト・ドネア(35=フィリピン)

<2>第3シード=WBO王者ゾラニ・テテ(30=南アフリカ)-WBA5位ミーシャ・アロイヤン(29=ロシア)

<3>第4シード=IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(25=プエルトリコ)-IBF3位ジェイソン・マロニー(27=オーストラリア)

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鈴木みのる「雑魚」YOSHI-HASHI返り討ち

張り手の連打をYOSHI-HASHIに見舞う鈴木みのる(撮影・丹羽敏通)

<新日本:G1クライマックス28>◇20日◇後楽園ホール


 Aブロック公式戦が行われ、鈴木みのる(50)が初白星を挙げた。

 ゴング前から奇襲する意気込みを見せたYOSHI-HASHIを返り討ち。場外で椅子攻撃をたっぷりお見舞いし、終始余裕の表情。舌を出して不敵に笑う場面も多く、最後はきっちりゴッチ式パイルドライバーで仕留めた。ともに開幕2連敗していた相手に、「貴様ごとき、俺と同じレベルでしゃべるんじゃねえ。地べたはいつくばって2度と俺の前に立つな、この雑魚…」とさげすんだ。

 6月17日で50歳になった「日本一性格の悪い男」は、デビュー30周年も迎えている。開幕前に言った。「おれはG1優勝するためにここにきた。手にする宝はあと2つだ。G1クライマックス、そしてケニーが持っているIWGP(ヘビー級王座)、これで日本のプロレス完全制圧だ。待っとけ」。抜群の存在感を示す、出場20選手で最年長の逆襲がここから始まる。

関節技でYOSHI-HASHIを攻める鈴木みのる(撮影・丹羽敏通)

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安美錦、勝ち越しも淡々「その日の一番をしっかり」

美ノ海(手前)をはたき込みで破る安美錦(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 現役最年長関取で、西十両4枚目の安美錦(39=伊勢ケ浜)が、8勝5敗として勝ち越しを決めた。

 新十両の西十両14枚目美ノ海(ちゅらのうみ、25=木瀬)をはたき込みで下した。「やったことない相手。しっかり当たってくるから(腰が)高くならないようにした」と淡々と振り返った。勝ち越しについては「残り2日が終わった時にホッとすると思う」と気に留めなかった。

 幕内通算在位は現在97場所で、来場所幕内に戻れば高見山を抜いて歴代単独3位になる。12日目には元横綱大鵬の通算勝利数を抜く歴代8位の873勝目を挙げたが、本人は偉業に目を向けず「勝ってはいるけどあと2つ。しっかり相撲を取りたいね。その日の一番をしっかり準備してやることが大事じゃないですか」とクールに語った。

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遠藤2日連続大関に完敗「切り替えてしっかり前を」

遠藤(左)は高安に寄り切りで敗れる(撮影・前岡正明)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 東前頭6枚目遠藤(27=追手風)が大関高安(28=田子ノ浦)に敗れ、8勝5敗となった。

 2日連続で大関に土をつけられた。12日目は大関豪栄道(32=境川)になすすべなく押し出しで敗戦。この日は高安に立ち合いですぐに右上手をつかまれ、寄り切りで2連敗となった。

 支度部屋では両目を閉じ、呼吸を整えながら「切り替えてしっかり前を向いて、集中してやるだけだと思います」と話すに留めた。

遠藤(右)を寄り切りで破る高安(撮影・岡本肇)

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北京五輪金の石井慧が欧州総合格闘技団体と契約

THE OUTSIDER10周年大会を合同で開催するFFCゾフコ・オーナー(左)と前田日明氏


 前田日明氏が主宰するTHE OUTSIDERの10周年記念大会を合同で開催する欧州総合格闘技団体FFCのオルサット・ゾフコ・オーナーが20日、都内で会見し、元柔道北京オリンピック(五輪)金メダリストで総合格闘家の石井慧(31)と19年末まで契約を結んだことを明かした。

 ゾフコ氏は「石井とは数週間前に契約を済ませた。米国内ではFFC独占。米国以外ではその限りではない。石井は年内1、2試合をこなし、来年は3試合を予定している」と話した。石井は、すでに昨年の10月にオーストラリアで開催されたFFC大会に参戦。ミルコ・クロコップをセコンドに迎え、勝利を収めている。ゾフコ氏は、今日21日に川崎市とどろきアリーナで開催の10周年記念大会を視察。FFCと提携し今後、米国のラスベガスで開催されるFFC大会に、東南アジアから選手派遣をもくろんでいる前田氏は「(10周年の)この大会をスタートにしていきたい。日本の閉塞(へいそく)感のある総合格闘技界で、日本にいても(FFCへの)ラインを持たない選手たちがかわいそうだし、もったいない。優秀なアジアの選手を入れることによって、(FFCを)どんどん盛り上げていきたい」と意欲的に話していた。

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御嶽海「まだ終わってない」初V王手も気引き締め

初優勝に王手をかけた御嶽海は、車窓から手を振り引き揚げる(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 関脇御嶽海(25=出羽海)が、大関豪栄道(32=境川)を破って1敗を守り、初優勝に王手をかけた。

 1度目の立ち合いは豪栄道が嫌って仕切り直しになり、2度目の立ち合いは鋭く踏み込まれたが、体を開いて左上手を取って送り出した。「気持ちだけはしっかり余裕を持っていた。相手もしっかり見えていた」と土俵上では冷静だった。

 21日の14日目は、平幕の栃煌山に勝てば優勝が決まる。仮に栃煌山に負けても、3敗の平幕の朝乃山と豊山が負ければ優勝が決まる。優勝に向けて優位になっているが「全然ないです」と、相変わらず意識することはなかった。それどころか「(今日の)勝ちは勝ちでしっかり納める。まだ終わってないから」と気を引き締めた。

豪栄道(奥)を送り出しで破り、初優勝に王手をかけた御嶽海(撮影・岡本肇)

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朝乃山3敗守りV望み「あと2番、これからが勝負」

白星を2ケタに乗せた朝乃山は支度部屋で笑顔を見せる(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 西前頭13枚目の朝乃山(24=高砂)が、3敗を守って優勝の可能性を残した。

 東前頭9枚目の妙義龍に立ち合いから右を差すことができず、巻き替えようとしたところを押し込まれた。俵に足がかかり、弓なりになって土俵際で右を差すと、体勢を持ち直した。そこからは休まず攻めて寄り切った。「しっかりと体が動いているから、土俵際で残れた。先場所で(負け越して)悔しい思いをして、いろいろな人に、いろいろと言われたので『見てろよ』と思って、今場所は頑張ってきた」と、笑顔を交えながらも、雪辱に燃えていた胸の内を明かした。

 新入幕だった昨年秋場所以来、約1年ぶり2度目の2ケタ白星には「調子が良くなかったら2ケタは勝てないですよ」と、胸を張った。優勝争いは1敗でトップの御嶽海と、同期で同じ3敗の豊山との3人に絞られた。今場所の早い段階から目標に掲げていた優勝については「まだあきらめていない。あと2番。これからが勝負」と、力強く話した。

妙義龍(手前)を寄り切り3敗を守った朝乃山(撮影・岡本肇)

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栃煌山無念「気合入れたけど」3敗対決敗れ初V消滅

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 東前頭13枚目栃煌山(31=春日野)の初優勝の可能性が消滅した。豊山と3敗同士のサバイバルマッチに押し出しで負けた。

 「当たりはそれほどでもなかったけど、その後の左おっつけで体が起きてしまった」。トップを走る御嶽海が12日目に初黒星を喫した。この日の取組前に、その御嶽海と14日目で対戦することが決まっていた。何が何でも勝っておきたかった。

 「まだまだチャンスはあると思って、気合を入れていきましたけど…。そういう相撲がとれなかった」。絞り出す言葉に無念さがあふれた。

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豪栄道「勢い利用された」御嶽海敗れ優勝の夢消えた

御嶽海に送り出しで破れた豪栄道(撮影・岡本肇)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 大関豪栄道(32=境川)が御嶽海に敗れ、優勝の夢が消えた。

 勝てば2日間を残して、1差に迫る直接対決。立ち合いは1度は嫌って待ったをかけた。2度目は鋭い踏み込みで当たり勝ったものの、体を右にずらされ、左まわしをとられて送り出しを食った。「立ち合いは悪くなかったけど、自分の勢いを利用された感じ」。立ち合いで左前みつをとり「攻め急いだ?」との問い掛けに、しばらく考えて「難しいとこやね」とこぼした。

 場所前の出稽古では終始圧倒した。しかし「典型的な場所相撲(場所で力を発揮するタイプ)なんで、参考にならない」と警戒を緩めてはいなかった。それだけに「相手が勝ったから、相手が良かったんじゃないですか」と話し、負けを受け止めた。

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御嶽海、豪栄道撃破し初V王手「全力を出し尽くす」

1敗を守り支度部屋で引き締まった表情を見せる御嶽海(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 単独トップの関脇御嶽海(25=出羽海)が初優勝に王手をかけた。大関豪栄道(32=境川)を下して1敗を守り、14日目の前頭13枚目栃煌山(31=春日野)戦に勝てば初優勝が決まる。

 立ち合い豪栄道と当たった後、左からいなして一気に土俵下に送り出した。大歓声を浴びた御嶽海は「うれしいです」と引き締まった表情だった。

 前日12日目には高安に行司軍配差し違えで初黒星を喫したものの「負けるときもあれば、勝つときもある。勝負なんで切り替えた」と、負けを引きずらす流れるような相撲で大関を撃破した。

 初優勝のかかる14日目に向けて気合も十分だった。「自分の相撲を取れば負けないと思うので冷静に取りたい。(優勝の重圧?)ないと言えばウソになるけど一日一日やるだけ。悔いのないよう全力を出し尽くす」とはちきれんばかりの闘志をグッと胸の内に秘めた。

 また、2差で追う前頭13枚目朝乃山(24=高砂)と前頭9枚目豊山(24=時津風)が御嶽海の取組前に敗れた場合、御嶽海の初優勝が決まる。

御嶽海(奥)は豪栄道を送り出しで破る(撮影・前岡正明)
御嶽海(右)は送り出しで豪栄道を破り1敗を守る(撮影・小沢裕)
1敗を守った御嶽海は懸賞の束を手にする(撮影・小沢裕)

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御嶽海1敗守り初優勝に王手 3敗で豊山、朝乃山

御嶽海(右)は送り出しで豪栄道を破り1敗を守る(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇13日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ


 単独トップの関脇御嶽海(25=出羽海)が初優勝に王手をかけた。

 大関豪栄道(32=境川)を送り出して1敗を守り、14日目の前頭13枚目栃煌山(31=春日野)戦に勝つか、3敗力士がともに負ければ初優勝が決まる。豪栄道は9勝4敗となった。

 2差で追走する前頭9枚目豊山(24=時津風)は栃煌山との3敗対決を押し出しで制し、同13枚目朝乃山(24=高砂)は同9枚目妙義龍(31=境川)を寄り切って3敗を守った。

 大関高安は、前頭6枚目遠藤(27=追手風)を一気に寄り切って9勝目を挙げた。遠藤は8勝5敗となった。

御嶽海(奥)は豪栄道を送り出しで破る(撮影・前岡正明)
1敗を守った御嶽海は懸賞の束を手にする(撮影・小沢裕)
1敗を守り支度部屋で引き締まった表情を見せる御嶽海(撮影・小沢裕)

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夏巡業から関取衆除く未成年不参加、不測の事態予防

17年8月に青山学院大で行われた大相撲夏巡業


 29日から始まる夏巡業から、未成年の幕下以下力士と行司ら裏方は、原則として巡業に同行しないことが19日、分かった。関係者が明かした。巡業では昨年、秋に元横綱日馬富士関が暴行、冬に立行司の30代式守伊之助が若い行司にセクハラと、酒席の不祥事が相次いだ。関係者は「未成年者は未熟で飲酒や喫煙に手を出しかねない。でも巡業では親方衆の目が行き届かないことも多いので、部屋で責任を持って指導するのが好ましいということ」と説明した。

 4月の春巡業までは参加者の年齢に制限は設けなかったが、今場所前、協会執行部が話し合って決めた。芸能界などで未成年者による飲酒、喫煙がたびたび取りざたされたことも影響したという。昨年からの不祥事続きで、相撲界に向けられる目は厳しい。別の関係者は「不測の事態に巻き込まれないための予防策」と、真偽不明なSNSの情報などが独り歩きすることも懸念した措置だと明かした。

 関取衆については、年齢に関係なく巡業は参加を原則としている。また、勧進元から参加を推薦された幕下以下のご当所力士は、師匠の許可が下りれば参加が可能。今のところ期限は設けず、当面は制限付きで巡業を続けていくという。

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