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連覇狙う鶴竜に土!白鵬、栃ノ心ら4連勝 夏場所

魁聖(左)を上手出し投げで下す白鵬(撮影・横山健太)

<大相撲夏場所>◇4日目◇16日◇東京・両国国技館


 初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)に土がついた。前頭2枚目松鳳山(34=二所ノ関)に押し込まれ、引いたところを押し倒された。松鳳山は5個目の金星となった。

 2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は、前頭筆頭魁聖(31=友綱)を上手出し投げで下し4連勝を飾った。

 大関豪栄道(32=境川)は前頭筆頭玉鷲(33=片男波)に押し出され、2連勝のあと2連敗となった。

 大関とりのかかる関脇栃ノ心(30=春日野)は小結御嶽海(25=出羽海)を危なげなく寄り切って4連勝とした。5日目は初日から4連敗の魁聖と対戦する。

 関脇逸ノ城(25=湊)も前頭3枚目豊山(24=時津風)を寄り切って4連勝をマークした。

 新三役の小結遠藤(27=追手風)は前頭2枚目阿炎(24=錣山)の回転のいい突っ張りに突き出されて2勝2敗となった。

 4日目を終わって勝ちっ放しは白鵬、栃ノ心、逸ノ城、前頭4枚目正代(26=時津風)の4人となった。

松鳳山に押し倒しで敗れ肩を落とし土俵を後にする鶴竜(撮影・横山健太)
御嶽海を破り、多くの懸賞金を得る栃ノ心(撮影・狩俣裕三)

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ラウジー、初王座戦へ「タイトルも腕も奪ってやる」

ロウ女子王者ジャックス(右)とにらみ合うラウジー(C)2018 WWE, Inc. All Rights Reserved

<WWE:ロウ大会>◇21日(日本時間22日)◇米ニューヨーク州オールバニ・タイムズ・ユニオン・センター


 WWE加入後、初めての王座戦を控える08年北京五輪(オリンピック)柔道女子70キロ級銅メダルで元UFC女子バンタム王者のロンダ・ラウジー(31)が調印式に臨み、ロウ女子王者ナイア・ジャックス(33)と火花を散らした。王者からの逆指名で決まったロウ女子王座戦は6月17日のPPV大会(米シカコ)で行われる。

 調印式の立会人となったロウコミッショナーのステファニー・マクマホンから先に「ナイアは自分の名前をあげたいから逆指名したんでしょ。ロンダはまだシングル戦をWWEで戦ったことがないしね。そしてロンダはナイアをのろまだと思っているんでしょ。(ラウジーの得意技)腕十字を決めるのに何分かかるかしら」と両者をたきつけるような皮肉が飛び出した。

 すると先にジャックスが「私にはアームバー(腕十字)は決まらない。ロンダを倒して名前を上げるわ」と発言。一方、黙って契約書にサインしたラウジーは机とイスを横にはねのけてベルトを肩にかける王者の真正面に立つと「正直に話してくれてうれしいわ。ナイアからタイトル、そして腕も奪ってやる」と鋭い眼光でにらんだ。握手を交わしたものの、既に臨戦態勢に入っていた。

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十両筆頭の阿武咲、幕内返り咲きへ勝ち越し王手

<大相撲夏場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館


 幕内返り咲きを目指す西十両筆頭阿武咲(21=阿武松)が明瀬山を押し出して、7勝3敗。勝ち越しに王手をかけた。馬力がある相手に立ち合いから力負けせず、左手をとられて、とったりを狙われても落ち着いて対応した。

 「立ち合いで距離をとっていたし、何を考えてんのかな、と思ったけど…。しっかり対応できました」。星数について問われると「そうか、7勝か…」と確認するようにポツリ。「これ(7勝3敗)ぐらいがちょうどいい。考えて勝っていたら、横綱になっちゃいます」と笑顔で話していた。

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照ノ富士が11日目再出場へ「できるだけのことを」

照ノ富士(2018年5月14日撮影)

<大相撲夏場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館


 左膝外側半月板損傷で4日目から休場していた、元大関で東十両8枚目の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)が、11日目から再出場することが決まった。

 照ノ富士は初日から3連敗を喫し、今場所はここまで未勝利。十両残留には少なくとも4勝は必要とみられており、元大関が幕下に陥落すれば昭和以降初となる。この日、都内の部屋で稽古を行った照ノ富士は「昨日(21日)親方と話して(決めた)。(十両残留の)可能性があるならと」と、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)との相談の上、再出場を決めたと説明した。

 現在は両膝、左ひじ、糖尿病など、数々の故障や病気を抱えている。「親方と話して出るので、できるだけのことをやりたい」。5勝すれば十両残留の可能性は高まるだけに、残り5番は全勝を目指す。

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拳四朗、3度目防衛戦の「必勝ルーティン」とは?

ロペス(左)とポーズを決めるWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(撮影・中島郁夫)


 ボクシングのダブル世界戦(25日、東京・大田区総合体育館)の予備検診が22日、都内で行われ、WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)が出席した。

 3度目の防衛戦は、同級1位の前王者ガニガン・ロペス(36=メキシコ)とのリマッチだが、癒やし系王者は終始リラックスした様子だった。ロペスとは昨年5月20日にベルトを奪取した時以来、1年ぶりのご対面にも「印象? う~ん特に…一緒ですね」と、うまいコメントが見つかられず、笑ってごまかした。

 決戦を3日後に控えているが、頭にあるのは、初防衛戦から続く“必勝ルーティン”だ。どの映画を見て、どのスイーツを食べるか-。映画は「今回は“豊作”です。選択肢が多い」と笑顔でスマートフォン(多機能携帯電話)をチェック。「アベンジャーズ(インフィニティ・ウォー)にしょうかな…いや、3時間ぐらいあるなあ~。ピーターラビットは…これ95分か」と自問自答。スイーツは「いいコッペパンの店見つけたんです」と、こちらは決めている様子。減量リミットまではあと1キロで順調という。何の気負いもなく、本番に近づいている。

ロペス(上)の前で予備検診を受けるWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(撮影・中島郁夫)

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王者サイドが予備検診の体重チェックかたくなに拒否

WBA世界バンタム級王者マクドネル(右上)の前で予備検診を受ける井上(撮影・中島郁夫)


 25日に東京・大田区総合体育館で開催されるプロボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチの予備検診が22日、都内で開かれた。挑戦者の同級2位井上尚弥(25=大橋)と王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)が初対面。プロモーター側から依頼を受けた日本ボクシングコミッション(JBC)が検診で体重チェックを打診したが、マクドネル陣営は拒否したためにできなかった。

 WBAには前日計量まで予備計量というルールはない。この日、検診会場に計量で使用されるはかりが持ち込まれ、任意での体重確認ではあったが、JBC担当者は「マクドネルの周辺からかたくなに拒否されました」と明かした。また178センチとされていた身長は175・5センチと予想よりも低い検診結果が出た。マクドネルを指導するデーブ・コールドウェル・トレーナーは報道陣から連日、調整面の質問を受けることに対し「同じ質問を違うやり方で何度も何度もされるので、それはやめてください」とイライラするシーンもあった。

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井上尚弥が予備検診 リーチ差も「予測通りですね」

予備検診を終えWBA世界バンタム級王者マクドネル(右)とポーズを決める井上(撮影・中島郁夫)


 25日に東京・大田区総合体育館で開催されるプロボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチに挑む同級2位井上尚弥(25=大橋)が22日、都内で開かれた予備検診に臨んだ。

 王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)と初対面し、ガッチリ握手を交わした。検診では178センチとされたマクドネルの身長が175・5センチだったことが判明。当初は13センチ差とされていた身長差は10・5センチ差。リーチは井上が170・6センチに対し、マクドネルは182センチと11・4センチ差だった。

 身長とリーチの差について、井上は「予測通りですね。あとは、向かい合ってみてですね」と自信の笑みを浮かべた。これまでの予備検診よりも笑顔が多い雰囲気はスーパーフライ級からバンタム級に階級を上げ、1・4キロ軽減された減量面が大きいようで「減量している体での1・4キロといいのはでかいです。バンタムが適性体重だなと思います」と納得した表情を浮かべた。

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王者マクドネル「減量ミスはない」井上陣営も分析

大橋秀行会長(左後方)が見守る中、鍛え上げられた肉体を披露するWBA世界バンタム級王者マクドネル


 ボクシングWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)が減量面のプロ意識を強くにじませた。25日、東京・大田区総合体育館で3階級制覇を狙う井上尚弥(大橋)の挑戦を受ける英国人王者は21日、横浜市のジムで練習公開。178センチとされる高身長から減量の質問を多く受けると「もうアンダー。心配ご無用」と強調。

 現在の体重は最後まで明かさなかったが、計11人の来日チームに「ボクシングサイエンス」という栄養面、フィジカル面をサポートする専門家も帯同。コールドウェル・トレーナーは「彼らのおかげで減量に問題がない。私たちは勝ちにきている」と言い切った。

 公開練習を視察した井上陣営の大橋会長は「高いプライドを持つ英国の王者なので減量ミスはないと思う」と分析。王者の動きを見守りながら「尚弥がすべてで上回っている」と自信の笑みを浮かべていた。

コールドウェル・トレーナー(右端)とのミット打ちを消化するWBA世界バンタム王者マクドネル

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栃ノ心、手汗「パサパサ」で大関目安33勝クリア

大栄翔(手前)を激しく攻める栃ノ心(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇両国国技館


 関脇栃ノ心が万全の右四つ。土俵中央から大栄翔をつり上げ、豪快に寄り切った。「捕まえたら、もうね」と自信満々の9連勝。

 「直近3場所を三役で合計33勝以上」とされる大関昇進の目安で、33勝には到達した。場所入り時に聞こえる「大関、頑張れ」の声援が、この2日は「優勝、頑張れ」に変わったとか。初優勝の初場所は緊張で「手汗ビショビショ」だったが、今場所は「パサパサだよ」とニンマリしていた。

全勝を守り懸賞の束を手に引き揚げる栃ノ心(撮影・小沢裕)
全勝を守り支度部屋で笑顔を見せる栃ノ心(撮影・小沢裕)

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鶴竜の原動力、愛するわが子のため“パパっと”快勝

正代(右)を激しく攻める鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇両国国技館


 自身初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)が1敗を守り、勝ち越しを決めた。対戦成績7戦全勝だった正代を早い相撲で押し出した。今日22日は長男アマルバイスガラン君の1歳の誕生日で、場所後の29日は長女アニルランちゃんの3歳の誕生日。愛するわが子の存在が、強いパパの原動力だ。横綱白鵬と平幕の千代の国も1敗を堅持。大関とりの関脇栃ノ心が9連勝で単独トップを守った。

 パパは強い。低く強く当たった鶴竜が、正代を後退させた。勢いあまって土俵外をのぞいたが、素早く体勢を整えなおし、体の崩れた正代を押し出した。「ヒヤッとした?」と問われて「それはなかった。しっかり(相手を)見ていたし、体も反応したので」と涼しげだ。自宅通勤ができる東京開催の夏場所は、しかも5月だけに、パワー倍増だ。

 今日22日は長男アマルバイスガラン君の誕生日だ。左足首負傷で5日目から休場した昨年夏場所9日目に生まれた。周囲が進退をささやく中、愛息の寝顔を見ると、闘志がわいた。

 千秋楽2日後の29日は長女アニルランちゃんの誕生日だ。左肩を痛めて全休した15年夏場所千秋楽の5日後に生まれた。鶴竜によると、モンゴルでは男なら2歳、女なら3歳になって初めて髪を切る。「頭は大事ですから、それを守るためでしょう」。家族、親類、親しい知人が少しずつハサミを入れ、最後はバリカンで頭を丸める。

 アニルランちゃんは、その3歳になる。インターナショナルの幼稚園に通い、物心もつき始めた。その女児が丸刈りに…。「そりゃ泣くでしょうね。でも、仕方ないでしょ? 1度刈った方が髪もきれいに伸びると思いますし」と、くすくす笑った。

 自身初の2場所連続優勝へ。「この子たちのためにも、と思ってきた。そういう思いがないと(相撲を)やってる意味がない」。当たり前のように言い切るパパが、頼もしい。トップを走る栃ノ心を1差で追う。鶴竜はもう負けるつもりはない。【加藤裕一】

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白鵬なりふり構わず勝ち越し、立ち合いに物言いも

立ち合いで琴奨菊(右)を土俵際へ追い込む白鵬(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇両国国技館


 2場所連続休場明けの横綱白鵬が、琴奨菊を下して勝ち越しを決めた。1度目の立ち合いは嫌な雰囲気を感じて手をつかず。2度目の立ち合いは相手よりもかなり早く先に立って、上手投げで転がした。

 大相撲中継の解説をしていた鏡山親方(元関脇多賀竜)からは「フライング気味ですよ。ちゃんと両手をついて欲しい」と2度目の立ち合いに“物言い”をつけられた。だが白鵬は、勝ち越しについて「かど番脱出」と言うほど、なりふり構わず白星を取りにいっている証しでもあった。10日目の今日は、途中休場から再出場する遠藤と対戦する。やりにくさがあるかを問われるも「ないですよ」と即答。単独トップの栃ノ心と対戦するまで、是が非でも1敗を守りたい。

立ち合いで待ったを掛ける白鵬。右は琴奨菊(撮影・小沢裕)

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千代の国 自己最速で勝ち越し、初2桁白星へ頑張る

千代の国(右)は突き出しで豪風を下す(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇両国国技館


 前頭11枚目千代の国が豪風を下して、自己最速の9日目での勝ち越しを決めた。左で張って突き放し、右に逃げられたが焦らずに突き出した。

 両横綱に並び、平幕唯一の1敗をキープ。好調ぶりを「落ち着いている。速い相撲が取れている」と分析し、自身初の2桁白星に向けて「頑張りたいです」と控えめに意気込んだ。

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豪栄道休場で59年ぶり大関不在、7度目のかど番へ

大関豪栄道(2017年9月20日撮影)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇両国国技館


 大関豪栄道(32=境川)が夏場所9日目の21日、「左足関節離断性軟骨炎で約4週間の加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。

 前日の中日に3連敗を喫して3勝5敗。師匠の境川親方(元小結両国)は「足首に力が入らない。慢性的に悩まされている」と説明した。再出場について同親方は「ない。中途半端なことはしない」と断言。7月の名古屋場所は7度目のかど番となる。高安も初日から休場し、59年9月の秋場所で1人大関の琴ケ浜が途中休場して以来、59年ぶりの大関不在。休場による大関不在は3度目で、過去2度はともに翌場所で新大関が誕生している。

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栃ノ心9連勝で計33勝、22日親方誕生日に2桁だ

全勝を守り支度部屋で笑顔を見せる栃ノ心(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇両国国技館


 大関とりの関脇栃ノ心(30=春日野)が豪快に9連勝を決めた。

 必殺の左上手でまわしを引き、万全の右四つになると、土俵中央から平幕の大栄翔を大きくつり上げ、土俵際まで持っていって寄り切った。「立ち合いがよかった。捕まえたら、もうね。負けないよ」。

 大関昇進の目安は「直近3場所を三役で、合計33勝以上」とされ、数字上「33勝以上」の部分だけはクリアした。「目標は2ケタ(白星)だったんでね。近づくのは気持ちいいよ。あと1丁やな」。10日目の22日は師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)の56歳の誕生日。「知ってるよ」と10連勝のプレゼントを贈るつもりだ。

大栄翔(手前)に激しく攻める栃ノ心(撮影・鈴木正人)

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阿炎4勝目、自作はちみつレモン飲み体重維持

阿炎(右)は引き落としで魁聖を下し懸賞を手に引き揚げる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 西前頭2枚目の阿炎(24=錣山)は、204キロの魁聖(友綱)を破り、4勝5敗とした。

 立ち合いから225キロに次いで幕内2番目に重い相手を押し込むと、相手が押し返してきたところで引き落とした。6日目に横綱白鵬から金星を挙げ、7日目に大関豪栄道を破ったものの、前日の中日は琴奨菊にいいところなく敗れていただけに「昨日は考えすぎちゃったから、今日は考えないようにした。(自分は)考えて相撲を取る人じゃないから」と、相手の動きをよく見て繰り出した、タイミングの良い引き技を振り返った。

 それでも、やはり204キロの相手は「重かった~」と、ただただ苦笑い。自身は140キロで、しかも以前までは「場所中は食欲が落ちて、10キロ減ったこともあった」と明かした。現在は体重維持に成功しているが、主に摂取しているのが自作のはちみつレモンを水で割った飲料だという。最後は何を聞かれても「はちみつレモンを飲んでるから大丈夫ッス」と答え、笑顔で引き揚げていった。

阿炎(右)は引き落としで魁聖を下す(撮影・小沢裕)

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鶴竜勝ち越し、前夜焼き肉で好物ハチノスも「力に」

正代(右)を激しく攻める鶴竜(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇両国国技館


 自身初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)が1敗を守って、勝ち越しを決めた。平幕の正代を低く強い立ち合いで後退させ、押し出した。正代は同じ時津風一門で、普段から稽古で何度も相撲を取っている。しかも、これで8戦全勝と合口抜群。「(稽古より本場所で力を出す)場所相撲だからね」と警戒していたが、完勝とあって「立ち合いが良かったですね。こういう相撲が毎日とれたら」と満足そうだ。

 4場所連続休場を乗り越え、初場所、優勝した春場所と15日間相撲を取りきってきた。体力的な問題解消は「初場所を終わった時点で、できています」と言い、後半戦に突入しても不安はない。この日、豪栄道も休場し、大関が2人ともいなくなった。角界の“顔”と呼べる存在が減る中で「僕も休んでいた時期がある。その分頑張ります」という。中日だった前日夜は、恒例の“焼き肉ディナー”を、付け人たちとともに楽しんだ。好物のハチノスもしっかり食べた。「それも力になってますかね」とご機嫌だった。

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再入幕39歳 安美錦負け越しも「まだまだできる」

阿武咲(左)に押し出しで敗れる安美錦(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 史上最高齢の39歳6カ月で再入幕を果たした西前頭16枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)が、西十両筆頭阿武咲(21=阿武松)に負けて負け越しが決まった。正面からぶつかるも耐えきれず、引いてしまい押し出された。

 負傷している膝の影響からか、今場所は思うような相撲が全く取れていない。それでも「しっかり当たってどんどん押していこうと思った」と言い訳はしない。両膝のテーピングの量が、負傷具合を物語っているが「やめることは簡単なこと。いつでもやめられる。しっかり向き合って今できることをやる。まだまだできることがあるから頑張ります」と、これからも土俵に上がり続ける。

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栃ノ心が大関昇進目安33勝「申し分ない」理事長

大栄翔を担ぎ上げた栃ノ心はそのまま土俵際まで寄り切り全勝を守った(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 関脇栃ノ心(30=春日野)の快進撃が止まらない。小兵の押し相撲で、前日には大関豪栄道(境川)を破った東前頭3枚目の大栄翔(24=追手風)を右四つ、左上手の万全の体勢でつかまえると、一呼吸置いて、つり寄りでねじ伏せた。

 土俵下から目を光らせる幕内後半戦の藤島審判長(元大関武双山)も「立ち合いでスピードがあり、押っつけも強い大栄翔を問題にしなかった。つかまえた時点で(相手は)どうにもならないでしょう」と強さを評価した。大関昇進の目安とされる直近3場所合計33勝にも到達。昇進に関しては常々、話しているように「審判部長(阿武松親方=元関脇益荒雄)に聞いてください」と明言は避けたが「今場所(全力士を通して)一番、安定しているでしょう。ごまかしで勝っている相撲ではない。圧倒的に勝っている。誰が見ても強いと思うし(大関昇進の声も)説得力があるのでは」と話した。

 協会トップの八角理事長(54=元横綱北勝海)も、栃ノ心の力強さについて「つったというより、まわしを引きつけたら(大栄翔が)浮いたという感じだろう。引きつけられたら相手は何もできない」と説明。対戦相手の立場にたって「壁にぶち当たっている感じだろう。脚から力が伝わっている」と解説した。ここまでの相撲を「内容は申し分ない。2ケタ(勝利)というより(栃ノ心の目標は)優勝だろう」と読み取っていた。

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栃ノ心9連勝、1敗で白鵬、鶴竜、千代の国 夏場所

白鵬

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 単独トップの関脇栃ノ心(30=春日野)は前頭3枚目大栄翔(24=追手風)をつりながら寄り切って初日から9連勝を飾り、大関昇進に王手をかけた。10日目は4勝5敗の前頭4枚目千代大龍(29=九重)と対戦する。

 1敗で追う3人もそろって勝った。2場所連続休場から復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は前頭5枚目琴奨菊(34=佐渡ケ嶽)を右からの上手投げで下した。初の2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は前頭4枚目正代(26=時津風)を押し出した。前頭11枚目千代の国(27=九重)は同14枚目豪風(38=尾車)を突き出した。

 3勝5敗だった大関豪栄道(32=境川)は左足首の負傷で休場した。関脇逸ノ城(25=湊)は不戦勝で5勝目を挙げた。

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「井上尚弥がすべて上回ってる」陣営マクドネル視察


 25日に東京・大田区総合体育館で3階級制覇に挑むボクシング前WBOスーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)陣営が21日、横浜市内のジムで開かれたWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)の公開練習を視察した。

 大橋秀行会長、井上の父真吾トレーナーが、マクドネルのウオーミングアップ、シャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグ打ちをチェック。真吾トレーナーは「シャドーボクシングを見ると、やはり正統派のボクサーだなと。対戦してみなければ分からないけれどナオ(井上尚弥)の方がスピードで上をいっていると思う」と分析。過去の試合動画で抱いたイメージと大きな違いもなく「試合の1ラウンド目が楽しみですね」と新たな発見はなかったという。

 大橋会長は「身長178センチとされているけれど、そこまでないような印象。動きに関しても想定内。井上尚弥がすべてにおいて上回っているかな」と自信の笑み。マクドネルの減量面に関しては「プライドを持っている英国の世界王者なので減量失敗はないと思うけれど…」と言うにとどまった。

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マクドネル「減量は順調」井上尚弥戦へ万全アピール

コールドウェル・トレーナー(右端)とのミット打ちを消化するWBA世界バンタム王者マクドネル(左端)


 減量は順調!?

 25日に東京・大田区総合体育館でプロボクシング前WBOスーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)の挑戦を受けるWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)が21日、横浜市内のジムで練習を公開。世界主要団体の王者の中で、もっとも高身長となる178センチの王者は、減量に関する質問を多く受けた。すると「減量は順調。もうアンダーです」とジョークを交え、ウエート管理が万全であることを口にした。

 現在の体重については最後まで明かさなかったものの「心配はご無用」とキッパリ。帯同するデーブ・コールドウェル・トレーナーも「今までジェイミーがウエートで失敗したことがあるのか?」と逆質問でウエートに問題がないことを口にした。さらに同トレーナーは「今までの井上選手の相手は挑戦するためだけ、あるいは何ラウンドまで耐えられるかというような相手だったと思う。私たちは勝ちにきています。観光にきているつもりはない。調整や減量がうまくいっているかを聞く必要はないです」と、真剣な表情で強調した。

 計11人からなるマクドネルの来日チームには「ボクシングサイエンス」という団体のトレーナーが帯同。栄養面やフィジカル的なサポートを受けていることを明かした同トレーナーは「確かにジェイミーはバンタム級まで落とすことに苦労していたが、彼らのサポートが始まって体重を落とすことに問題はなくなった」とも付け加えた。

 マクドネルは昨冬、1度はスーパーバンタム級への転向を表明しながら最終的にはバンタム級にとどまった経緯がある。「それはバンタム級の対戦相手にビッグチャンスがなかった。チャンスを増やすために1階級上げようと考えていたら今回、井上選手とのビッグチャンスが舞い込んだ。こういった機会があればバンタム級で戦う」と意図を説明した。

大橋秀行会長(左後方)の見守る中、鍛え上げられた肉体を披露するWBA世界バンタム級王者マクドネル
担当トレーナーのデーブ・コールドウェル氏(右)と公開練習に臨んだWBA世界バンタム級王者マクドネル

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千代の海、念願関取の座が有力に「スタートライン」

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 西幕下筆頭の千代の海(25=九重)が、念願の関取切符に手をかけた。東幕下5枚目の一山本(二所ノ関)を、上手投げで破り4勝目(1敗)を挙げ勝ち越し決定。現状で、十両昇進の1番手となり関取の座を有力にした。

 高知・宿毛高から日体大を経て15年夏場所で初土俵を踏んだ。初土俵は違うが、学生時代に同学年だった御嶽海、北勝富士らが幕内で活躍。「同級生に、すごい差をつけられている。(昇進をしても)ある意味、スタートライン」と話した。

 序ノ口、序二段と1場所目で全勝優勝。三段目も2場所目で全勝優勝と順調に出世し、16年春場所には初の幕下まで上がった。だが、同年初場所後に痛めていた右肘を手術。治療とリハビリに専念するため3場所連続で全休。三段目下位まで番付を落としたが、再びはい上がって、今場所は自己最高位の西幕下筆頭で迎えていた。

 右肘の手術は、先代九重親方(元横綱千代の富士)に勧められてのものだったという。「あの時、無理をしていたらどうなったか。休んだから今、相撲が取れると思う」と、今はなき先代師匠に感謝した。新十両昇進は「もし上がっても、すぐに落ちないようにしたい。部屋に幕内の関取衆が多いので少しでも近づければ」と目標を語った。十両からの陥落力士との兼ね合いもあり「(新十両は)確定ではないので、あと2番しっかり取りたい」と気を緩めずに臨む。

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豊ノ島の関取復帰お預け「力みすぎた」今場所初黒星

極芯道(左)に押し出しで敗れる豊ノ島(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 人気力士の関取復帰は、来場所以降にお預けとなった。

 関脇経験者で東幕下14枚目の豊ノ島(34=時津風)が、土つかずできた今場所の5番相撲に登場。全勝同士の一番で、西幕下7枚目の極芯道(21=錦戸)に敗れ今場所初黒星を喫した。幕下15枚目以内なら7戦全勝で十両へ昇進するが、その夢は消えた。

 「今場所一番、悪い立ち合いだった。力みすぎて踏み込めなかったのかな」。陥落から10場所目で、幕下生活から脱出するチャンスだっただけに、余計な意識が立ち合いを乱した。左は入ったが、こじ入れた窮屈な形のその左腕に頭を付けられ、左半身で右前まわしを許す苦しい体勢。ある意味、その形は長年の土俵生活で「この形でも取れる」と染みこんだ体勢だったが、相手も無用には出ずにジッと我慢。右を強引にこじ入れて出ようとしたが、2分半が経過したところで我慢しきれず、引いて相手を呼び込み土俵を割ってしまった。

 相手の極芯道とは初対戦。ただ、自分が関取の頃から「対戦したら嫌な相撲を取るなと見ていた」という。「攻めが遅いし思った通りの相撲を取られた。研究されてたかもしれない」と図らずも嫌な予感が的中してしまった。

 帰り際、ポツリと「また延びるな、幕下生活が…」と無念な思いを口にした。ただ、幕下に陥落してもケガで番付を落とすなど、何度も挫折を味わってきた。そのたびにはい上がり、今は幸い、ケガも癒え精神的にも引退を覚悟した後は、開き直れている。関取復帰は逃したが、まだ1敗。来場所につなげるためにも「あと2番も大事。6勝したら、いいところまで戻れるし、しっかり勝って来場所につなげたい」と切り替えを言い聞かせていた。

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ガニガンロペス公開練習 兄弟一丸で拳四朗に雪辱

兄ラウロ・トレーナー(左)に拳を掲げられるロペス


 ボクシング前WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(25日、東京・大田区総合体育館)で王座奪回に臨む同級1位の前王者ガニガン・ロペス(36=メキシコ)が21日、都内のジムで練習を公開した。約1時間のミット打ち、サンドバッグ打ちに先立って行われた会見では、「この1年、新しいチャンスを探してずっと待っていました」と強調。昨年5月に現王者拳四朗(26=BMB)に0-2の判定で敗れて奪われたベルトへの強い思いをうかがわせた。

 再戦へ向けて今回は元プロボクサーの兄ラウロ・トレーナーも帯同してきた。兄弟一丸となっての雪辱へ「全てのラウンド、しっかりきっちり取っていきたい。負けたことを反省し、勝つという気持ちでやってきた」と布告した。

 練習を視察した拳四朗の父寺地会長は「ロペスは他の選手よりスタミナがある。後半に落ちないので、前半に持って行かれるとずるずるいくこともある」と警戒。スタミナ自慢の息子は後半に強さを発揮するが、今回は体力面での優位性は考えず、「油断せずにやらないと。拳四朗はこれからの選手なので、こんなところで負けていられない」と語った。

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納谷5連勝も「全然ダメ」これじゃ豊昇龍に勝てない

飛■野(右)をきめ出しで破る納谷(撮影・鈴木正人)※■は〓馬ヘンに単の上の点3つが口2つ

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 元横綱大鵬の孫で、東序二段11枚目の納谷(18=大嶽)が5連勝を飾った。西三段目99枚目の飛騨野(荒汐)にもろ差しを許しながらも、両脇を締めてきめ出し。序ノ口デビューからの連勝を「12」に伸ばした。それでも「全然ダメでした。突いて出ようと思ったけど、脇が甘くて差されてしまった」と、勝ち越しを決めた前日の中日に続き、内容には不満を漏らした。

 1月初場所では前相撲で、3月春場所では序ノ口で対戦し、連勝した元横綱朝青龍のおいの豊昇龍が先に快勝した、この日の取組は見ていた。「体が動いているし、動きも速い。こんな相撲じゃ、豊昇龍と当たっても勝てない」と、豊昇龍を褒めつつ反省を繰り返した。ライバル心も隠さず「(豊昇龍とは)相撲を取るのが楽しみ。しっかり絶好調の時にやりたい」と、復調を誓った。

支度部屋に引き揚げる納谷(撮影・鈴木正人)

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田口良一の再戦準備続行へ渡辺会長「交渉する」

ブドラー戦に敗れた田口良一


 20日に王座陥落したボクシング前WBA・IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)の師匠、渡辺均会長(68)は21日、都内の所属ジムで新王者ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)陣営と再戦に向けた協議する方針を示した。

 「田口の今後は白紙です」と前置きした上で「ブドラー陣営とちゃんと交渉だけはします。向こうの陣営との双方の意思だけは確認しておきます」と明かした。田口自身は進退について明らかにしていないものの、渡辺会長は「田口には、もう少しちゃんとやってあげたい気持ちがある。昨日は動きも良くなかったし」と“親心”をみせていた。

 田口は20日、日本人初の2団体統一防衛戦に臨んだものの、ブドラーに1ポイント差の判定負けを喫していた。

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京口紘人が統一戦を希望「組んでもらいたい」

2度目の防衛成功から一夜明け、ジムで会見に臨んだIBF世界ミニマム級王者京口紘人(中央)左は渡辺会長、右は井上トレーナー


 20日に2度目の防衛に成功したボクシグIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が一夜明けた21日、都内の所属ジムで会見に臨んだ。3回に人生初のダウンを喫しながらも、挑戦者のIBFライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)に3-0の判定勝ち。年内は9月、順調に勝てば年末と予定されており「(団体)統一戦をマスコミの方に取り上げてもらっていて、具体的な話があれば組んでもらいたい」と統一王者への意欲を示した。

 今月13日にはフィリピンでIBFミニマム級指名挑戦者決定戦が開催され、同級3位マーク・アンソニー・バリガ(24=フィリピン)が勝利。渡辺均会長(68)は「IBFの指名の状況を確認したい」とバリガとのV3戦になる可能性を示唆。さらにWBO同級王者山中竜也(真正)の名前を挙げ「年末には統一戦をやりたい」と説明した。

 京口は将来的に階級を上げたい意向を持ち「減量のことを考えれば、ライトフライ級にいずれは殴り込みたいです」と含みを残した。また王座陥落したジムの先輩、前WBA・IBF世界ライトフライ級統一王者田口良一(31)に向け「またベストコンディションでリベンジしてほしい」とエールを送りながら現役続行を期待していた。

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新小結遠藤が再出場へ 22日結びの一番で白鵬戦

遠藤

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 右上腕二頭筋遠位部断裂で、7日目から休場していた小結遠藤(27=追手風)が、10日目から再出場することが決まった。

 10日目は結びの一番で、横綱白鵬(宮城野)と対戦することになった。遠藤は6日目まで3勝3敗で、7日目からこの日まで3日間休場。6日目の御嶽海戦で右肘に近い部分を痛めていた。今場所は新三役で臨んでおり、10日目からの6日で5勝を挙げて勝ち越さなければ、三役から陥落するのは確実。正念場の戦いが続くことになる。

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元朝青龍のおい豊昇龍が5連勝「思った通りの相撲」

光宗(下)を下手投げで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 元横綱朝青龍のおいで、西序二段42枚目の豊昇龍(18=立浪)が5連勝を飾った。

 東序二段30枚目の光宗(阿武松)に、立ち合いで頭からぶつかると、右を差して下手投げ。「とりあえず当たろうと思っていた。思った通りの相撲を取れた。うれしいです」と笑顔を見せた。終始前に出る内容についても「だいぶいいんじゃないですか」と、納得の様子だった。

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豪栄道休場で7月名古屋場所はかど番 蒼国来も休場

阿炎(左)にはたき込まれる豪栄道(2018年5月19日撮影)

<大相撲夏場所>◇9日目◇21日◇東京・両国国技館


 大関豪栄道(32=境川)と十両蒼国来(34=荒汐)が休場することが決まった。豪栄道は中日まで3勝5敗。中日は大栄翔に敗れて3連敗を喫していた。7月の名古屋場所はかど番となることが確実となった。初日から大関高安も休場しており、大関不在の事態となった。

 また蒼国来は、右楔状(けつじょう)骨骨折、右リスフラン関節骨折との診断書を提出した。

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田口良一1点に泣く「詰め切れなかった自分がダメ」

12回、挑戦者ブドラー(左)に左フックでダウンを見舞う田口(撮影・野上伸悟)

<プロボクシング:WBA、IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇20日◇東京・大田区総合体育館


 WBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)が、日本人初の偉業に失敗した。挑戦者ブドラー(南アフリカ)にペースを握られ、最終12回にダウンを奪うも、1ポイント差の0-3で判定負け。日本人3人目の統一王者で初の防衛戦だったが、WBAは日本歴代6位に並ぶV8も逃した。今後は時間をおいて方向を見極める。

 最終12回に田口の左フックがアゴに命中した。ブドラーはダウンもレフェリーはスリップと判断。採点集計中にダウンと訂正されたが、ジャッジ3者とも1ポイント差だった。試合中ダウンなら逆転得たか。田口は「もう1回ダウンまで詰め切れなかった。自分がダメ。受け入れます」と負けを認めた。

 4回にはボディー攻撃にコーナーへ追い込まれた。サイドの動き、ワンツーに続くジャブや右クロス、スタミナ。予想通りで対策していたが「ペースを取られた。うまく強い実力者だった」。WABミニマム級5度防衛から2階級制覇のキャリアを崩せなかった。

 日本人では井岡、高山に次ぐ2団体統一王者も、過去2人はすぐに王座の1つを返上した。田口は初の偉業への挑戦で、応援団も倍増の1300人が駆けつけた。石原トレーナーは「過去最悪の入りで足が動かなかった。重圧からか、気持ちがつくれていなかった」と、逆に負担になったかもしれない。

 前日にジャッジ構成で紛糾した。1人がブドラーと同じ南アフリカ人で、夜に残る2人のうち1人が日本人に変更された。構成はプロモーターのジムに最初に伝えられていた。直前に気づくなど、長期防衛から陣営に気の緩みがあったともいえそうだ。

 ブドラーは日本で再戦も歓迎した。田口は「応援に応える結果を出せず悔しい。あとは何も考えていない」。陣営は階級アップなどのプランもあるが、何より田口が再び気持ちをつくれるか。進退を含めじっくり考えることになる。【河合香】

 ◆田口良一(たぐち・りょういち)1986年(昭61)12月1日、東京都大田区生まれ。04年にワタナベジムに入門してアマ2戦2勝(2KO)。06年プロデビューで1回KO勝ち。ライトフライ級で07年全日本新人王。13年4月に再挑戦で日本同級王座獲得。同年8月に井上に判定負けで初防衛失敗。14年12月にWBA世界同級王座獲得。17年12月にIBFと2団体同級王座統一。167・5センチの右ボクサーファイター。

ファンに謝罪するように手を合わせ、リングを降りる田口(撮影・横山健太)

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