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井岡一翔がジム移籍「さらなる高みへ進んでいく」

井岡一翔(2019年12月25日撮影)

ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31)が25日、オザキジムから改称したAmbitionジムに移籍を発表した。

ジム名は野心を意味し、井岡は「新たな気持ちでさらなる高みへ進んでいきます」とコメントした。元日本同級王者の木谷卓也氏(47)が会長で、17年にジム焼失で休会していたが、今年1年に間借りで再開していた。井岡は18年に海外でフリーとして復帰したが、国内復帰のために昨年Reason大貴ジム(現DANGAN AOKIジム)所属となった。6月に再挑戦で4階級制覇し、12月には初防衛している。次戦では3階級制覇王者のWBO1位田中恒成(25=畑中)との日本人対決が浮上している。

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白鵬と鶴竜に「大変厳しい意見」横審で処分の声も

横綱白鵬(左)と鶴竜

日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審=矢野弘典委員長)が、大相撲秋場所千秋楽から一夜明けた28日、東京・両国国技館で定例会合を開いた(出席7委員)。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2場所連続で中止されていたが、1月の初場所後以来、8カ月ぶりの開催となった。

関脇正代の初優勝で幕を閉じた秋場所だが、横綱は白鵬(35=宮城野)、鶴竜(35=陸奥)ともに初日から休場。83年夏場所以来、複数横綱全員が37年ぶりに初日から不在という事態に陥った。白鵬の2場所連続皆勤は3年前にさかのぼり、以降の18場所で全休5場所を含め休場は11場所。ただ、皆勤した7場所で5回優勝と万全を期して出場すれば強さを発揮している。一方の鶴竜は、3場所連続休場明けで出場した今年3月の春場所は、12勝3敗の優勝次点で復活のきざしを見せたかと思われたが、故障になき2場所連続休場。鶴竜の師匠である陸奥親方(元大関霧島)が、次に出場する時は進退をかける場所になると示唆するなど、両横綱に対する横審の反応が注目されていた。

会合後に代表取材に応じた矢野委員長は、会合で両横綱に対し「横審の内規に基づいた処分をするかどうかまでの踏み込んだ、たいへん厳しい意見が出た」とした上で「今場所は、そこまで踏み込まないことにした」と「激励」などの決議は行わないことにした。その上で「横綱の自覚を待つことに注視していこうと。第一人者としての自覚をもっと徹底してもってほしい」と奮起を促した。「過去1、2年を振り返っても断続的に休場が続いている。たいへん厳しい意見が出ました」と語った。

横審の内規では、不本意な成績や休場が続く横綱に対し、委員の3分の2以上の決議があれば「激励」「注意」「引退勧告」ができると定められている。最近では稀勢の里に「激励」が言い渡されたことがある。今回は両横綱に対し「1、2人」(同委員長)の委員から何らかの決議を出すことを検討してもいいのでは、という意見があったという。「問題意識は(委員の)共通したもので横綱は立派であってほしい。休場しても地位が守られているのは国技の象徴であるから。横綱は特別な地位であり、権利だけでなく義務も伴う。他の力士より一段と高い自己規制の基準を持つべき」と同委員長。次に出場する場所後に、その成績次第で白鵬だけ、鶴竜だけ、あるいは2人に対し、何らかの決議を下す考えを示した。それが次の11月場所なのか、その場所も休場し次に出る場所なのかについては明言を避けた。

秋場所で初優勝して大関昇進を確実にした関脇正代については「大器がようやく花を咲かせた。次の場所は3大関になる。上を目指して競って励んでほしい。以前から話しているように世代交代の時期に来ていることを強く感じている」と3大関からの横綱待望論を説いていた。さらに3人には「上(横綱)に上がる候補のには、われわれの期待を受け止めて『自分が横綱になったら』という心構えを持ってほしい。次に横綱を目指せる人は、そうたくさんはいない。強くなるだけでなく、心の準備もしておいてほしい」と期待を寄せた。

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正代しこ名「変えるつもりない」大関昇進へ本名貫く

オンラインによる一夜明け会見に参加する秋場所で初優勝した正代

正代は「正代」を貫く。大相撲秋場所で13勝2敗で初優勝し、大関昇進を確実にした関脇正代(28=時津風)が28日、東京都内の部屋からリモートで一夜明け会見に臨んだ。本名のしこ名は大関昇進後も「変えるつもりはない」と明言。5人目の「本名大関」となる。口上は稀勢の里(現・荒磯親方)にならい、シンプルな言葉で決意を伝える考えを示した。

   ◇   ◇   ◇   ◇

重圧から解き放たれた正代は熟睡した。千秋楽前夜は明け方5時すぎまで眠れず、睡眠時間は2時間程度だった。「緊張感から解放された感じですね。だいぶグッスリ眠れたと思う」。心地よい眠りに落ちた。

しかし、新たな緊張が押し寄せる。30日に大関昇進を諮る臨時理事会が開催され、伝達式が行われる運び。注目の口上について「いろいろ考えてますけど、まだ決めかねてます。いくつかの候補の中から、どれが自分に当てはまるか」。その上で、心に残る口上に元横綱稀勢の里を挙げた。

稀勢の里は大関、横綱昇進時ともに「精進します」の簡潔な言葉で決意を伝えた。その印象が強いという。「稀勢の里関の『精進』はすごくシンプルで大事な言葉だなと自分の中で感じました」。場所前はなかった昇進の機運。初優勝で一気に高まり、現実となる。正代は「今まで以上に負けられない地位。責任が伴う。今まで以上に“精進”しないといけない」と言った。現状に甘んじることなく、さらに進む。その思いはピタリ合致する。

双葉山が創設した時津風部屋からの新大関は、63年春場所の豊山以来57年ぶりとなる。名門部屋ならではのしこ名もあるが、正代は「変えるつもりはないです」と本名を貫く。ある統計サイトによると、全国で約380人しかいない珍しい名字。その由来は「海賊」という説もある。父の巌さん(60)は「確かにそういう説はありますが、何とも分からない」と話し、真相は分からない。

正代も「珍しい名字。このしこ名で定着しているし、頑張っていけたら」と誇りを持つ。「本名大関」は5人目となるが、「本名横綱」は輪島だけ。さらに上について正代は「大関に上がって実績を積んでから。活躍するのが先」。ただ、大関に上がった瞬間から「横綱正代」への戦いは自然に始まる。【実藤健一】

○…正代の「初優勝&大関昇進」を祝す垂れ幕は、10月1日に故郷の熊本・宇土市役所に掲げられる予定だ。30日の昇進伝達式を受けて行う計画で、同市スポーツ振興係の担当者は「祝う形の文言を入れた垂れ幕の準備を進めています」。祝賀パレードも実施へ向けて動いているが、実現するかは微妙。「計画しようとしていますが、まだ出来るか分からない」と語った。

◆正代姓 名前や名字に特化したアプリなどを開発、運用するリクルーティングスタジオ(本社・千葉県市川市)のアプリ「名字由来net」によると、名字の全国ランキングで1万5001位で全国に約380人いる。正代の地元・熊本や隣県の福岡に多数みられるとしている。1位の「鈴木」は約187万人。

◆本名大関 過去に本名のまま大関に昇進したのは、輪島、北尾、出島、高安の4人。輪島は昇進目安の「三役で3場所33勝」を72年秋場所で達成して昇進。自身2度目の優勝を果たした73年夏場所後には、本名のまま横綱に昇進した。北尾は86年名古屋場所後に横綱昇進した際、立浪部屋の先輩横綱、双葉山と羽黒山にちなんで「双羽黒」に改名。出島は99年名古屋場所で初優勝して大関に昇進し、大関を12場所務めた後に平幕に陥落。高安は17年秋場所で昇進目安を達成して昇進。15場所務めたが、平幕に陥落した。

◆稀勢の里の口上 11年九州場所後に大関昇進。伝達式では「謹んでお受けします。大関の名を汚さぬよう精進します」と述べた。初優勝した17年初場所後に横綱昇進した際の伝達式では「謹んでお受けします。横綱の名を汚さぬよう精進します」と大関昇進時と同じく、簡潔な言葉に思いを込めた。

オンラインによる一夜明け会見に参加する秋場所で初優勝した正代
初優勝した秋場所千秋楽から一夜明けてリモートでの会見に出席した正代

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JBC コロナ対策ガイドライン違反者に厳罰の方針

新型コロナ流行後、関西で初めて有観客で行われたボクシング興行(2020年8月9日撮影)

日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会は28日に新型コロナウイルス対策連絡協議会を開き、ガイドライン違反者には厳罰を科す方針を打ち出した。公正性や有観客開催への影響もあるため、再犯者にはライセンス資格停止も含めた処分を下す。

これまでにはPCR検査後はホテルへ直行すべきところ、テークアウトのためにレストラン内に並んでいるところを目撃された選手がいた。JBCからは選手とクラブオーナーの会長に対し、厳重注意処分が下されている。

指定外の席や立ち見、選手が試合後に観客らと接触する場面も見られたという。東日本ボクシング協会としても繰り返し違反した協会員に対しては、当事者に事情を聴いた上で処分を協議する。

また、外国人選手の入国をスポーツ庁などと協議しているが、当面は世界戦に限定される方向という。11月3日に大阪で、WBA世界ライトフライ級王者京口(ワタナベ)が再開後初の世界戦で、タノンサック(タイ)とV3戦を予定している。こちらはすでに書類を提出済みでビザ発給待ち。入国は許可される見通しとした。

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井上拓真が来年1月14日に再起戦、高校8冠も登場

来年1月に試合が決まった元WBC世界バンタム級暫定王者の井上拓(大橋ジム提供)

大橋ボクシングジムは28日、来年1月14日に東京・後楽園ホールで開催する「フェニックスバトル」で、元WBC世界バンタム級暫定王者・井上拓真(24=大橋)が、東洋太平洋同級王者・栗原慶太(27=一力)とタイトルマッチを行うと発表した。

井上拓は、19年11月のノルディーヌ・ウバーリ(フランス)とのWBC世界バンタム級王座統一戦で0-3の判定負けして以来の再起戦となる。

また、19年全日本ミニマム級新人王の森且貴(大橋)は、18年同級新人王の竹田宙(S&K)との対戦が決定。「高校8冠」の実績を持ち、8月にプロデビューした中垣龍汰朗(大橋)の2戦目も行われる。

その他に、松本圭佑、桑原拓も出場予定だという。

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正代、熊本の応援「背中を押してもらった」一夜明け

オンラインによる一夜明け会見に参加する秋場所で初優勝した正代

大相撲秋場所で初優勝を果たした関脇正代(28=時津風)が千秋楽から一夜明けた28日、リモートでの会見に出席した。東農大で学生横綱にも輝いた大器は、初土俵から6年で素質が開花。熊本県出身では初めて賜杯を抱いた。大関の足固めとみられていた場所で13勝を挙げ、場所後の大関昇進も確実。30日にも「大関正代」が誕生する。

主な一問一答は以下の通り。

-昨日と表情が違う

正代 そうですね。緊張感から解放された。

-実感は湧いたか

正代 理解はしているが、まだ。1日たったら落ち着くかと思ったが、優勝したんだなという感じです。今のところ。いろんな方々からの連絡で優勝したというのは分かっているが、自分がそれに追いついていない。

-朝を迎えての心境は

正代 精神的な疲れが大きい。すごくだるく感じる。

-初優勝の味

正代 最高と答えておきます。

-熊本では初優勝

正代 とても光栄に思っています。

-昨日は熊本が大変なことになっていた

正代 うれしい。そんなにたくさんの方に見ていただいて応援してもらった。大勢の方々に背中を押してもらった。どこかのタイミングで1度帰られたらいい。

-時津風部屋でも久々の優勝

正代 師匠にもおかみさんにも喜んでいただいた。前回が北葉山さんというのは知っていた。すごく光栄、すごくうれしい。

-審判部が臨時理事会の招集をする。事実上の大関昇進が決定

正代 今まで以上に負けられない地位。責任もともなう。自分なりに精進していきたい。

-今場所の意気込み

正代 関脇の地位を維持できればいいと思っていた。まず勝ち越し。上がれたらいいかなというくらいに考えないと緊張してしまう。

-原動力になったこと

正代 しっかり自分の中でオンとオフができた。日頃からそうだけど、稽古終わってから自分の部屋に帰って、ほとんど相撲のことを考えないようにしている。休むときは休んで、土俵に立ったらオンが入るようにメリハリをつけるようにしている。ここまできっちり分けたのはここ最近だと思う。

-12日目で2桁。節目となったか

正代 早い段階での2桁だったので、僕の中ではすごい意外というか、信じられないというか、そんな感じだった。

-2日間の大関戦。貴景勝戦は下がらなかった

正代 立ち合いが良かった。自分の中でも2桁勝ってだいぶ余裕が生まれた。相手は大関。思い切り取ることだけに集中した。

-朝乃山戦は

正代 今場所の15日間で一番いい立ち合いができた。角度もすごい良かった。自信にもなった。今までやってきた稽古が間違ってなかったんだと思った。

-千秋楽勝てば優勝だった

正代 (単独)先頭になったのが千秋楽だけ。それが気持ち的に楽だった。ずっと先頭だと気負ってしまう。

-相手は新入幕の翔猿

正代 千秋楽に当たる相手としては最悪。千秋楽で初顔というのはなかなかない。それですごく好調。やりづらい。同じ大学出身なので。あの場所では一番意識した相手だった。

-前日の夜も寝られなかった

正代 2時間くらいですね。(気持ちの整理は)つかなかった。土俵に上がるときは立ち合いどういうふうに当たるか考えていたが、それまでどういう相撲を取るかなかなか決まらなかった。自分はそんなに選択肢の多い力士ではない。相手がどうくるか考えた。とりあえず立ち合いだけ圧をかけて、その後は相手の変化にも対応できたらなと、土俵に向かった。振り返ってみて立ち合いは当たれていなくて、良くない立ち合いだった。手をつくときにも時間をかけた。頭の中では決めていたけど、なかなか体はついてきてくれなかった。

-土俵際の勝負だった

正代 一気に持って行かれることはないと思っていたが、自分にも焦りがあった。

-いなされて中に入られた

正代 内容としては良くない。

-逆転の突き落とし

正代 最後まで諦めない気持ちがそこに出た。

-何度かうなずいた

正代 最初は、勝ったんだと。緊張から解放されて安心しているのが出たのかな。

-付け人を見た瞬間に目に光るものがあった

正代 付け人を見たときもそうだし、弓取りの(同部屋の)将豊竜が目が潤んでるように見えた。お客さんもいたので何とか堪えたが、花道にいって緊張が抜けてきたときに、きた。

-15日間何が良かったのか

正代 立ち合いの圧力が良かった。

-胸から当たる立ち合い

正代 自分的には弱点だと思っている。もう少し前傾の方がいいんじゃないかと感じている。今場所は立ち合いからはじくほどじゃないが、ぶつけにいっている。その勢いを殺さないように前に出る感じ。自分の悪いところは直しつつ、持ち味は伸ばしたい。

-持ち味というのは

正代 差し身の部分だったり、自分の重さを生かしたり、磨いていけたら。

-前向きな性格

正代 そこまでは変わっていないけど、口には出していなかった。

-かつてはネガティブと言われた

正代 そこまで性格は変わっていない。地位も成績も、今まで経験したことが影響しているんじゃないか。

-ご両親に連絡は取れたか

正代 取れました。千秋楽終わって帰った後に自分から連絡した。「おめでとう」「お疲れさま」という感じ。

-4年前には熊本地震もあった

正代 地震が多い土地ではないので、自分の地元に大きな地震がくるとは思っていなかった。慰問に行って現場を見るまでは理解できていなかった。被災地を見て悲しい気持ちになったが、逆に頑張らなきゃいけないという気持ちにもなった。自分に何かできることは何だろうと考えたときに、相撲で活躍することが1番だと考えた。

-水害も起きた

正代 一番被害があった人吉市は去年巡業でお邪魔した場所。すごい思い出もあったし、自分の同級生が人吉の高校で働いていたので心配した。

-避難している体育館でもテレビがついていた

正代 自分の相撲を見て元気になってもらえれば。

-場所入りの染め抜きも熊本城のものだった

正代 地震で熊本城も壊れていた。そういう意味でもきれいな熊本城を見ていただければと思ってあのデザインにした。

-大関という地位はどんな地位か

正代 いろんな責任がともなう地位だと思う。(小さいときは)正直雲の上の存在だと思っていた。まだまだ実感はない。もし昇進できるなら、何とか必死に務めていけたら。今まで以上に負けられない戦いが続く。

-どんな大関になりたいか

正代 いろんな方にあこがれるような、応援してもらえるような力士になりたい。

-伝達式での口上のイメージは

正代 いろいろ考えてはいる。まだ決めかねている。どれにしようかなと。

-本名のしこ名は続けていく

正代 そうですね。変えるつもりはない。珍しい名字。このしこ名で定着しているなら、このしこ名で頑張っていきたい。師匠が、正代はいい名前だからそれでいこうと新十両のときに言っていただいた。これからもずっと正代でいこうかなと思います。

オンラインによる一夜明け会見に参加する秋場所で初優勝した正代

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学生出身10人目、東農大は初/正代初Vアラカルト

学生相撲出身力士の優勝

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館

関脇正代(28=時津風)がついに賜杯を手にした。新入幕の翔猿に攻められ、追い詰められた土俵際で逆転の突き落としを決めた。熊本県出身、東農大出身の優勝はともに初めて。

13勝2敗の好成績で審判部の伊勢ケ浜部長(元横綱旭富士)は八角理事長(元横綱北勝海)に大関昇進を諮る臨時理事会の招集を要請し、30日にも「大関正代」が誕生する。恵まれた体を「ネガティブ」と言われた弱気な性格で生かせなかった大器が目覚め、初優勝と大関の夢を一気にかなえて涙した。

<正代初Vアラカルト>

◆関脇の優勝 昨年秋場所の御嶽海以来29度目。

◆平成生まれ 照ノ富士、御嶽海、貴景勝、朝乃山と5人目。

◆学生出身 山錦、輪島、朝潮、出島、武双山、琴光喜、御嶽海、朝乃山、徳勝龍に続き10人目。東農大出身では初。

◆時津風部屋 1963年名古屋場所の北葉山以来。4度の鏡里、1度の北葉山に次ぎ3人目。部屋別トップは九重部屋の52度。

◆本名 本名をしこ名に入幕して優勝した力士は長谷川、輪島、保志、出島に次いで5人目。

東農大の化粧まわしを着けて土俵入りする正代(撮影・河田真司)     
1963年名古屋場所で優勝した北葉山

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くまモンも正代初Vに歓喜「感動したモーーーン!」

初優勝を決め、賜杯を手に笑顔を見せる正代(代表撮影)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館

熊本出身力士として初優勝を飾った関脇正代(28=時津風)の地元・宇土市民体育館では27日、パブリック・ビューイング(PV)が行われ、見守った約250人が喜びを爆発させた。16年の熊本地震、今夏の甚大な豪雨災害からの復興を目指す地元へ、勇気を与える優勝になった。

正代の熊本出身力士初優勝にくまモンも歓喜した。公式ツイッターで「感動したモーーーン! 今日、『大相撲令和2年9月場所』で熊本県宇土市出身の正代関が、見事優勝したんだモン! 優勝おめでとうございますだモン!」と祝福した。

都道府県・国別優勝回数
正代の優勝を喜ぶくまモン(C)=くまモン公式ツイッターより

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正代、体の強さを常に出せるか/大ちゃん大分析

翔猿(右)の立ち合いを受け止める正代(撮影・鈴木正人)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館

関脇正代(28=時津風)がついに賜杯を手にした。新入幕の翔猿に攻められ、追い詰められた土俵際で逆転の突き落としを決めた。

 ◇   ◇   ◇

「気持ちは熱く、頭は冷静に」を正代は実践して賢明な相撲を取った。翔猿をよく見て対応したし、出るところは突いて出た。最後は逆転勝ちのように見えたが、勝負どころで攻めているから呼び込めた勝利だ。正代の優勝は体幹の強さのたまものだ。来場所以降も、この体の強さを常に出せるかが問われるだろう。腰が高いとか、体が反ってアゴが上がるとかを直す必要性はある。逆に自分の強みとして、生かすのもアリだ。ただし、その上=横綱を目指すなら体幹の強さだけでは狙えない。そこをどう考えるかだ。今場所は翔猿や若隆景といった若手が頑張って場所を盛り上げたけど、やっぱり強い横綱や大関がいてこその大相撲だ。その一員に正代が加わる。一年納めの場所は、看板力士の奮起に期待したい。(高砂浦五郎=元大関朝潮・日刊スポーツ評論家)

14日目、朝乃山(左)を押し倒しで破る正代     

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皇治、那須川に敗れるも「効いた攻撃はなかった」

皇治(左)に飛び膝蹴りを決める那須川(撮影・中島郁夫)

<RIZIN24>◇27日◇さいたまスーパーアリーナ

7月にRIZINに電撃移籍した皇治(31=TEAM ONE)が、キックボクシング界の「神童」那須川天心(22=TARGET/Cygames)に、0-3の判定で敗れた。

立ち上がりから、那須川がスピードを生かした攻撃で圧力をかけると、膝蹴り、パンチで一気にペースをつかんだ。2回に入ると皇治も積極的に距離を詰めたが、那須川はローキック、ノーモーションの左ストレートなどを冷静に返した。

有効打を奪えずに敗れた皇治は「ダウンを奪われない競技ではない。結果を出せずに素直に情けないし、自分にがっかりしているが、効いた攻撃はなかった。(那須川は)スピードはあるが、パンチとか蹴りは全然強くなかった。ただ、全部出し切れなかったのも天心君のうまさ。距離を取るのもうまかった。もっと殴り合いたかった」と振り返った。

試合後の公式会見では、ファンが待望する那須川天心とK-1のエース武尊戦についても言及。両者と対戦したことで、2人の印象を問われると「俺が言えることではないが、唯一(2人と)やった俺が喋れるとしたら、武尊の方が強い」ときっぱり。「やったら面白いし、いつかやってくれればいいですよね。リング上でも(那須川に)『分かってるやろ』っていう話はした。格闘技界を盛り上げるためにも、そういうカードが実現しないといけない」と夢対決の実現を願った。

皇治(下)に飛び膝蹴りを決める那須川(撮影・中島郁夫)
皇治(左)にパンチを浴びせる那須川(撮影・中島郁夫)

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父方祖母は正代正代(まさよ)さん/正代アラカルト

幕内初優勝を飾った正代は優勝旗を手にする(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館

関脇正代(28=時津風)がついに賜杯を手にした。新入幕の翔猿に攻められ、追い詰められた土俵際で逆転の突き落としを決めた。熊本県出身、東農大出身の優勝はともに初めて。13勝2敗の好成績で審判部の伊勢ヶ浜部長(元横綱旭富士)は八角理事長(元横綱北勝海)に大関昇進を諮る臨時理事会の招集を要請。恵まれた体を「ネガティブ」と言われた弱気な性格で生かせなかった大器が目覚め、初優勝と大関の夢を一気にかなえて涙した。

   ◇   ◇   ◇

▽正代直也(しょうだい・なおや)

◆生まれ 1991年(平3)11月5日、熊本県宇土市。

◆経歴 小学1年から相撲を始め、熊本農高3年時に国体優勝。東農大に進み、2年時に学生横綱も卒業を優先してプロ入りせず、14年春場所に前相撲で初土俵。序ノ口、幕下、十両で優勝し16年初場所新入幕。

◆親戚に紅白歌手 遠縁ではあるが、歌手の石川さゆりと親戚関係。

◆祖母は正代正代 父方の祖母は正代正代(まさよ)さん。「正代姓」へのこだわり強く、しこ名も本名のまま。師匠の時津風親方も容認。

◆引きこもり 基本的に“ステイホーム”。部屋でゴロゴロしながら、スマートフォンで動画サイトを見るのが趣味。全国チェーンのハンバーガー店のホットドッグが大好物。

◆得意 右四つ、寄り。

◆サイズ 184センチ、170キロ。

正代(右)は翔猿を突き落としで破り幕内初優勝を飾る(撮影・小沢裕)

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那須川天心が皇治に判定勝利「熱いファイトできた」

皇治(左)にパンチを浴びせる那須川(撮影・中島郁夫)

<RIZIN24>◇27日◇さいたまスーパーアリーナ

キックボクシング界の「神童」那須川天心(22=TARGET/Cygames)が、元K-1ファイターで、7月にRIZINに電撃移籍した皇治(31=TEAM ONE)に3-0の判定で勝利した。

試合が始まると同時に、那須川が左の蹴りを中心に圧力をかけ、膝蹴り、スピードを生かしたパンチで一気にペースをつかんだ。残り30秒を切ると、皇治も反撃を試み、両手を広げて挑発。2回に入ると皇治が積極的に距離を詰めにかかったが、那須川はローキック、ノーモーションの左ストレートなどで冷静に応戦した。

3回は那須川がさらに攻め手を強めたが、皇治も被弾覚悟で反撃。意地と意地がぶつかり合う熱戦は判定にもつれ込み、有効打で上回った那須川が勝利をつかんだ。

リング上でインタビューに応じた那須川は「試合前から(皇治に)あおられて、むかついていたが、熱いファイトができてよかった。もう少し冒険して打ち合いにいってもよかったが、ほぼ何ももらわなかったので良かった。僕にはたくさん夢がある。今後も注目し続けてくれたらうれしい」とアピールした。

皇治(左)に飛び膝蹴りを決める那須川(撮影・中島郁夫)

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正代大関昇進なら伝達式に謹慎中の時津風親方参加へ

幕内初優勝を飾った正代は伊勢ケ浜審判部長(左)から優勝旗を受け取る(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館

関脇正代(28=時津風)が悲願の初優勝を果たし、大関昇進を手中に収めた。新入幕で3敗を守る翔猿を下して、自己最多に並ぶ13勝目。熊本県出身の力士として、初の優勝を決めた。 打ち出し後、伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)が大関昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に要請した。八角理事長が承認すれば、30日の臨時理事会、11月場所の番付編成会議を経て「大関正代」誕生が正式に決定する。 ともえ戦に持ち込まず、本割で決めた。小兵の翔猿に攻め込まれたが何度も体勢を立て直し、最後は土俵際で逆転の突き落としを決めた。13日目は貴景勝の突き押しに全く引かない相撲内容で、14日目は朝乃山を立ち合いで吹っ飛ばし、大関に連勝。文句のつけようがない初優勝だった。

○…理事会招集を要請した審判部の伊勢ケ浜部長(元横綱旭富士)は「勝ち星が安定している。ここ5場所を見ても分かる通り」と目安の3場所通算33勝よりも、ここ1年の安定感を評価した。今場所は両横綱が初日から休場。そのため対戦がなかったが「とにかく安定して成績を残していることがいい」と話し、「大関になれば常に優勝争いしないといけない。みんなでその力があると認めた」と審判部の総意を明らかにした。

○…臨時理事会で正代の大関昇進が承認された場合、その後に行われる伝達式に謹慎中で師匠の時津風親方が参加できることとなった。日本相撲協会関係者が「晴れの舞台だからいいだろう」と認めた。時津風親方は秋場所前に、協会作成の新型コロナウイルス感染対策のガイドラインに基づく行動に違反したとして、同場所を休場、謹慎していた。処分は場所後の理事会で協議される見通しとなっていた。

幕内初優勝を飾った正代は優勝旗を手にする(撮影・小沢裕)

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新十両0勝15敗の王輝ぼうぜん、史上初の屈辱

千代丸(右)に押し出しで敗れる王輝(撮影・河田真司)     

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館

新十両の王輝は1勝もできず15日間を終えた。新十両場所での全敗は、1場所15日制が定着した49年夏場所以降初めて。

。ぼうぜんとした表情を浮かべ、報道陣の質問に何度も「そうですね」と繰り返し答えるのがやっと。師匠の錣山親方(元関脇寺尾)からは「思い切り、立ち合い当たっていけ」と言われたというが結果はついてこなかった。

千代丸に敗れ、土俵から引き揚げる王輝(撮影・河田真司)     

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正代なぜ稽古で人気者なのか…大関予言した元豊ノ島

初優勝を決め、賜杯を手に笑顔を見せる正代(代表撮影)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館

関脇正代(28=時津風)がついに賜杯を手にした。新入幕の翔猿に攻められ、追い詰められた土俵際で逆転の突き落としを決めた。13勝2敗の好成績で審判部の伊勢ヶ浜部長(元横綱旭富士)は八角理事長(元横綱北勝海)に大関昇進を諮る臨時理事会の招集を要請。恵まれた体を「ネガティブ」と言われた弱気な性格で生かせなかった大器が目覚め、初優勝と大関の夢を一気にかなえて涙した。

   ◇    ◇    ◇

正代の快挙を、時津風部屋付きの井筒親方(元関脇豊ノ島)は全く不思議がらなかった。「今年になって近い人には『(大関に)上がりますよ』と言っていた。地力がついている。(14日目に)朝乃山の体を浮かせたのはびっくりしたけど」と笑う。4月に引退したばかりで現役力士の目線には近い。「部屋の一員として、春場所の関脇での勝ち越し、7月の11勝で自信がついたんだと思う」と精神面の成長を語った。

場所前に師匠が不在となる異例の場所だったが「影響はなかった」という。師匠代行の枝川親方らが審判部の職務で不在でも、部屋付き親方として稽古場で目を光らせていた。

躍進を支えたのが、腰高ながら破壊力のある立ち合いの当たり。井筒親方も正代の入門当時から指摘してきたが「正代の場合は体を丸めることが逆にストレスになる」と気付き、ここ1年は矯正しなかったという。「人がまねできない新しいかたちだね」と認めた。

絶好の“稽古台”だからこそ成長できた。場所前には横綱鶴竜が出稽古に訪れ、巡業の三番稽古では横綱、大関陣に指名されることが多かった正代。井筒親方は「高いレベルでやってきて着実に力がついたんでしょう」と分析する。なぜ稽古相手として人気だったのか。「正代はあごを上げてるから、やってる方もいい稽古台になる。思い切り当たれるから」。のけ反るように胸から当たる立ち合い。かつては弱点と呼ばれたが、成長のきっかけとなった。【佐藤礼征】

2016年初場所殊勲賞の豊ノ島(左)と敢闘賞の正代(2016年1月24日)

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正代Vに地元は喜び爆発 家族、亡き親友の母も涙

門内一樹さんの遺影を前に、泣く関脇正代の母理恵さん(撮影・菊川光一)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館

熊本出身力士として初優勝を飾った関脇正代(28=時津風)の地元・宇土市民体育館では27日、パブリック・ビューイング(PV)が行われ、見守った約250人が喜びを爆発させた。

鶴城中で正代と同級生だった門内一樹さんは25歳で亡くなっており、彼の遺影を抱えた母親が声をからす姿もあった。16年の熊本地震、今夏の甚大な豪雨災害からの復興を目指す地元へ、勇気を与える優勝になった。

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関脇正代が天国の親友の力を後押しに、初の賜杯を手にした。歓喜にわく中、中学時代の級友、門内さんの遺影を抱えた母親は、涙が止まらない正代の母理恵さん(56)と対面。2人とも感極まった様子だった。3年半前に息子を亡くしたといい「中3で体の大きい同士、中学卒業後も高校まで交流が続いていた。今まで家で応援していたが、落ち着かず、会いに来た。(息子には)優勝したよと伝えたいです」と話した。

地元からの熱烈な応援は日ごとに増えた。26日のPV観戦者は、100人以上だったが、この日は正代の取組が近づくにつれ、準備された100席では足りず、体育館の外で立ち見も出るほど、大盛況の約250人に膨れあがった。

正代が土俵に上がると大太鼓が鳴り響く中、「正代コール」が起こり、優勝の瞬間はお祭り騒ぎになった。父巌(いわお)さん(60)や理恵さんをはじめ、後援会関係者や地元相撲クラブの子供たちが万歳した。だれもが立ち上がり、抱きあって喜んだ。祝砲の花火が20発も打ち上げられ、同体育館前には手づくりの「正代関 優勝おめでとう」と書かれた幕が飾られた。

巌さんは、息子から寄付された浴衣の生地で作られた黒マスクと法被姿で声援を送り「感無量です。ホッとした」。取組前に「自分の子どもじゃないみたい。別世界のような、距離が遠い感覚でいる」と表現した理恵さんは、初優勝に「こっちが緊張しました。よく頑張った。素晴らしい」と声を弾ませた。今夏に九州を襲った豪雨災害にも触れ「被災地の人も応援してくれていると聞いている。喜んでもらえたと思います」。4年前の熊本地震など災害から復興を目指す人々にとって、試練を乗り越える力となりそうだ。

理恵さんは今場所中、携帯電話のLINEで激励し続けた。正代と会う時には「おめでとう、頑張ったねと伝えたい」。実家の玄関に「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」と刻まれた竹が飾られている。理恵さんが「素直に小学校から相撲一色だった」という正代。勇往邁進の言葉の通り、恐れることなく実直に目標へ突き進み、夢をかなえた。

時期は未定ながら優勝パレードを予定している。宇土市役所から同体育館まで約1キロで、同体育館での祝勝会も企画する。元松茂樹市長(55)は、新型コロナウイルスの影響を鑑み「タイミングの問題はあるが、明日、明後日に(正代の)部屋と相談し、早ければ10月中旬にも行えれば」と話した。【菊川光一】

初優勝を決め、賜杯を手に笑顔を見せる正代(代表撮影)

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貴景勝V逃すも確かな手応え「つかんだ部分がある」

正代に敗れ土俵下で呼吸を整える翔猿(左)と神妙な面持ちの貴景勝(撮影・河田真司)     

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館

大関貴景勝(24=千賀ノ浦)は優勝こそ逃したが、大関としては自己最多となる12勝目を挙げて15日間を締めくくった。

直前の取組で関脇正代が翔猿を破って初優勝を決め、優勝の可能性が消滅した中での一番だった。結びで朝乃山との大関対決。まわしを求める朝乃山を厳しい左おっつけで遠ざけると、最後は倒れ込みながら押し倒した。正代が勝った際、土俵下に座っていた貴景勝も一瞬天井を見上げたが、土俵に上がれば集中力は高まっていた。

取組後のリモート取材では、開口一番「悔しいっす。自分の実力がまだまだない。実力があれば優勝する」と悔しさをにじませた。出場最高位として重圧がのし掛かる中、千秋楽まで優勝争いに絡んだが「千秋楽まで自分が1歩後退している時点で悪い。優勝するなら、そこまでにもっといい成績を残すべきだったと思う」と猛省した。

7月場所は左膝の負傷で途中休場したが、休場明けとなった今場所は突き押しの威力が光り、好内容で白星を重ねた。「この15日間で自分の中でつかんだ部分がある」と確かな手応え。

正代の大関昇進が決定的となり、来場所は貴景勝、朝乃山、正代の3大関となる。大関としては“先輩”。綱取りを目指す24歳は「大関である以上は優勝しかない。11月場所でいい成績を残せるように、自分と向き合って頑張りたい」と、来場所に向けて気持ちを切り替えた。

貴景勝は朝乃山(手前)を押し倒しで破る(撮影・小沢裕)

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貴景勝、朝乃山を押し倒し最多12勝「やりきった」

貴景勝は朝乃山(手前)を押し倒しで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館

貴景勝は大関として自己最多となる12勝目を挙げ、出場最高位の責任を果たした。

まわしを求める朝乃山を厳しい左おっつけで遠ざけ、倒れ込みながら押し倒した。優勝の可能性がついえた中でも意地を見せたが、取組後は「大関である以上は優勝しかない。そこは残念」と悔しがった。「でも自分なりには、今場所までに取り組んだことはやりきった」。休場明けの場所で確かな手応えを得た。

貴景勝(右)に押し倒しで敗れる朝乃山(撮影・河田真司)     
貴景勝(手前)の攻めに押される朝乃山(撮影・河田真司)     
朝乃山を破り、懸賞金の束を手に土俵から引き揚げる貴景勝(撮影・河田真司)     

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朝乃山は黒星締め「負けたくない」正代優勝に刺激

貴景勝(右)に押し倒しで敗れる朝乃山(撮影・河田真司)     

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館

大関朝乃山は横綱不在の場所を白星で締めることはできなかった。貴景勝のおっつけを前に右を差すことができず完敗。「最後は自分の相撲が取れなかった」と悔やんだ。

6場所連続2桁勝利も「12勝の先場所より悪いからダメ」と反省。優勝した正代については「すごく刺激になる。負けたくない1人」と同じ学生出身力士の優勝に刺激を受けた。

貴景勝に敗れ土俵に戻る朝乃山(撮影・河田真司)     

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集団感染の玉ノ井部屋、親方が力士ら全員の退院報告

東京・足立区にある玉ノ井部屋(2020年9月10日撮影)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館

場所前に新型コロナウイルスの集団感染が判明し、力士らの休場を余儀なくされた玉ノ井部屋の師匠、玉ノ井親方(元大関栃東)が、26日に全員が医療機関を退院したことを報告した。

千秋楽の打ち出し後、インスタグラムの部屋公式アカウントを更新。「この度は、玉ノ井部屋所属の力士が新型コロナウイルスに集団感染をしたことにより、関係者の皆様、いつも応援してくださっている皆様に多大なご迷惑とご心配をお掛けしたことを、心よりお詫び申し上げます。昨日9月26日(土)、軽症で無事に全員退院しましたことをご報告いたします」(原文ママ)と投稿した。

保健所や感染症専門家の指導の下で、部屋関係者の自宅待機の期間も終わり、部屋内の消毒も完了したという。

師匠の玉ノ井親方を始め、十両東龍や富士東ら力士全員が秋場所を全休した。玉ノ井親方は「つらさを感じました」と記しつつ「懸命に治療に当たってくださった医療従事者の方々、いつも応援してくださっている皆様からの温かい言葉や応援に心から支えられ、少しずつ前向きな気持ちに戻れたことに感しております。多く方々のましの言葉をいただき、ありがとうございました」と感謝した。

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正代親戚の石川さゆり「母もおばも喜び」祝勝会約束

石川さゆり(2019年撮影)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館

秋場所で初優勝した関脇正代へ、親戚の歌手石川さゆり(62)から所属事務所を通じて祝福メッセージが送られた。「親戚」ではあるが、4年前の11月に正代が明かしたところによると「母方の祖母の兄の奥さんの妹の娘が、石川さゆりさんなんです」。正代の兄弟子、井筒親方(元関脇豊ノ島)が「ほぼ他人やん」と突っ込んだ「遠い親戚」ではあるが、優勝を機に演歌界の大御所と新大関はグッと距離が縮まるかもしれない。

 ◇    ◇

正代関 優勝おめでとうございます。

毎日の取り組みに、私の母も親戚のおば達も連日、「今日も勝った!明日も…」と大変な盛り上がり喜びようでした。

熊本の大変な日を過ごす皆さんにも大きな元気とエネルギーが届いたと思います。

拝見していましたよ!おめでとう(祝)!本当に良かった、おめでとうございます!!

今年のコロナ禍の日本に正代関の優勝が、積み上げる相撲が心沸き立つ元気を

日本中の皆さんにお届け出来たとしたら嬉しいですね。

どうぞ、優勝の喜びをかみしめ一層の精進で大関、横綱となられることを応援しています。

一緒に食事をした事ありませんが、お祝い会をしましょう。

おめでとうございます(祝)石川さゆり

(※原文のまま)

優勝賜杯を手にする正代(撮影・鈴木正人)

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