<大相撲初場所>◇8日目◇17日◇東京・両国国技館
西前頭筆頭の大栄翔が、自身初のストレート給金を果たした。会心の内容が続いた7日間と違い、輝に攻め込まれたが、土俵際でとったりを決めた。初日から7日連続で役力士を破り、この日から平幕との対戦。ひやりとする場面はあったものの、単独先頭で後半戦を迎える。
大関正代は小結御嶽海に敗れて、優勝争いに向けて痛恨の2敗目を喫した。2差で全勝の大栄翔を追いかける。
もう1人のかど番大関、朝乃山は、過去4勝7敗と合い口の悪い遠藤を退けて5勝目を挙げた。
初日から4連敗するなど不振だった先場所覇者の大関貴景勝は、玉鷲に敗れて2勝6敗となった。
大関昇進を目指す関脇照ノ富士は隠岐の海を上手投げで下し、5勝3敗とした。
28場所ぶりの再入幕で1敗を守っていた明瀬山は、明生に寄り切られて先頭争いから後退した。
全勝が大栄翔、1敗がいなくなり、2敗が正代、明生、霧馬山、明瀬山となった。
8日目の熱戦を写真で振り返ります。
【幕内】

- 大相撲初場所8日目の幕内土俵入り(撮影・河田真司)

- フェイスガードとマスクを注意喚起する井筒親方(元豊ノ島)(撮影・鈴木正人)

- 琴ノ若(右)を寄り切りで破る大奄美(撮影・中島郁夫)

- 逸ノ城(左)を押し出しで破る豊山(撮影・鈴木正人)
豊山 今日は立ち合いに全てをかけていた。それがうまくはまった感じ。(番付に)後ろがないので前だけ向いて勝ち越しを目指したい。

- 照強(左)を送り出しで破る佐田の海(撮影・河田真司)
佐田の海 (取組の進行遅かったが)何回かこういう感じを経験している。時間を見ながらぎりぎりまで体を動かしてやっていた。
照強 (阪神・淡路大震災発生日に誕生)こういう日に生まれた運命。もう26歳か、という感じ。あれから26年たつけど、しっかりと元気な相撲を見せられたのでよかった。(誕生日を)ただ単に喜ぶだけではなくて、向き合わないといけない日。

- 翠富士(左)を寄り切りで破る志摩ノ海(撮影・中島郁夫)
志摩ノ海 (相手の翠富士は)小さいけど幕内まで上がってきている。馬力負けしないことと、しっかり下から下からいった。(肩透かしが相手の)代名詞になっていたが、自分から足を出していこうと思っていた。

- 碧山(右)を寄り切りで破る豊昇龍(撮影・河田真司)
豊昇龍 先場所負けた相手だったのでいろいろ考えた。早くまわしを取りたかった。(5連敗から3連勝)体の動きも良くなってきた。この気持ちで最後までやりたいと思っている。

- 天空海(右)をすくい投げで破る妙義龍(撮影・鈴木正人)
天空海 ちょっと攻めが甘かった。あと何かがはまれば大丈夫。いろいろ模索しながら。

- 琴恵光(右)を送り出しで破る霧馬山(撮影・中島郁夫)

- 明生(左)の突きに顔面をゆがめる明瀬山(撮影・中島郁夫)

- 明瀬山(左)を寄り切りで破る明生(撮影・河田真司)
明生 前に出ようと思ってやったので良かったです。集中して前に攻めようと思った。(後半戦に向けて)勝ち越して、その上を目指していきたい。

- 徳勝龍(右)を引き落としで破る翔猿(撮影・河田真司)

- 幕内取組前半を終え、新型コロナウイルス感染拡大防止を呼びかける懸賞旗スタイルの告知旗が土俵を回る(撮影・河田真司)

- 宝富士(右)を押し出しで破る阿武咲(撮影・河田真司)
阿武咲 しっかり当たることだけを意識して集中していった。(同郷の先輩)胸出してもらった先輩ですが、土俵に上がったら関係ないんで。

- 北勝富士(右)を上手投げで破る竜電(撮影・河田真司)
北勝富士 いい位置(でまわし)を取られて苦しい相撲になってしまった。もっと当たって弾いて、前に出たかった。左四つになってしまったのが敗因。

- 輝(上)の突き押しをかわす大栄翔(撮影・中島郁夫)

- 輝(左)の突き押しをかわしとったりで破る大栄翔(撮影・中島郁夫)

- 輝(左)の突き押しをかわしとったりで破る大栄翔(撮影・中島郁夫)
大栄翔 追い詰められてしまったけど、あせらずいけたのがよかった。ストレート給金は初めてですけど、気分のいいもの。でも、ここで気を抜くわけにはいかないんで。

- 琴勝峰(左)を上手出し投げで破る高安(撮影・河田真司)
高安 落ち着いて相撲を取ることができた。(琴勝峰は)星あがっていない相手でしたけど、集中力だけは切らさなかった。

- 隠岐の海(下)を上手投げで破る照ノ富士(撮影・中島郁夫)
照ノ富士 (左)取れたので落ち着いていけた。(連勝)あんまり良くないので、明日からしっかりと。1日一番思い切っていくだけ。後半に向けて明日から一番一番頑張ります。

- 栃ノ心(左)を押し出しで破る隆の勝(撮影・中島郁夫)

- 式守伊之助(下)に勢い余って上に落ちる栃ノ心(撮影・鈴木正人)
隆の勝 横から攻めようと思っていた。うまく相撲がとれてよかった。

- 玉鷲(右)に送り出しで敗れる貴景勝(撮影・中島郁夫)

- 玉鷲に送り出しで敗れ、観客に飛び込む貴景勝(撮影・河田真司)
玉鷲 久しぶりに大関に勝ったんで気持ちいい。相撲の内容もよかったんで、今日を忘れずに続けていきたい。
貴景勝 (阪神・淡路大震災から26年)勝ちたい気持ちがあるし、それは毎日そうだけど、節目なのでしっかり結果を残したかった。しっかり明日に向かって頑張ります。

- 遠藤(左)を押し出しで破る朝乃山(撮影・河田真司)

- 御嶽海(左)の強烈な当たりにのけ反る正代(撮影・中島郁夫)

- 御嶽海(左)に寄り切りで敗れる正代(撮影・鈴木正人)
正代 全体的に取りづらかった。というか、自分の相撲をとらせてもらえなかった。(御嶽海とは)合口もあるが、何番もやってるんでお互いやりづらさはあったと思う。