4年ぶり日本人と対戦の伊藤雅雪「次のステップに」

ボクシングの前WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(29=横浜光)が約4年ぶりに日本人と対戦する。
26日、東京・墨田区総合体育館で東洋太平洋同級王者三代大訓(26=ワタナベ)とのライト級10回戦を控え、25日には都内で前日計量に臨み、100グラム少ない61・1キロでクリア。三代はリミットでパスした。
伊藤にとって16年大みそかの渡辺卓也との東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック同級王座統一戦以来となる日本人との試合。ライト級に階級を上げ、世界再奪取を狙う伊藤は「1度強い選手とライト級で戦い、アピールしないといけない。勝って次のステップになる試合がしたい」と自信を示した。
帝拳ジムへの出げいこでは元世界3階級制覇王者ホルヘ・リナレス、前東洋太平洋ライト級王者中谷正義ら世界トップとのスパーリングを消化。12日に中谷が米国での世界ランカー対決を逆転TKO勝ちしたことにも触発され「スパーリングして強いなと思っていた。刺激になったし。ボクも頑張らなくてはいけないと思いました」と気合を入れ直した。
昨年5月に世界王座から陥落した伊藤は、同9月に再起戦で勝利を飾って以来約1年3カ月ぶりのリング。この三代戦は当初、11月5日に開催予定も9月に急性虫垂炎の手術を受けたため、この年末に延期されていた。待望の試合に向け「不安とワクワクが入り交じっている。虫垂炎は言い訳にならないぐらい調整はしてきた」とキッパリと言い切っていた。