藤原喜明が久々ノアのリングで圧倒的パフォーマンス 村上和成らと“共演”

<プロレスリング・ノア>◇6月30日◇後楽園ホール
藤原喜明(72)が、久しぶりにノアのリングに登場し、圧倒的なパフォーマンスで主役を奪った。メインの8人タッグマッチで杉浦軍の4人目「X」として花道に現れると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。杉浦、桜庭、そして村上和成と“共演”。仲間ながら握手やタッチを拒むなどゴング前から盛り上げた。
リング上でも元気いっぱい。田中に豪快に張り手を決めると、腕を取り、得意の関節技に持ち込んだ。エルボーや蹴りを食らっても倒れることなく、リングに立ち続けた。出番のない時は場外に倒れている選手に、何度も張り手や頭突きを浴びせた。その後も満足できないのか、いきなりリングに“乱入”し、桜庭や杉浦と連係技を決めるなど、リングを荒らした。
試合は杉浦が丸藤を丸め込んで勝利。藤原は4人で勝ち名乗りを受けると、村上の握手を拒み、笑みを見せることもなく、さっそうと会場を後にした。杉浦は「本物を連れてきた。元気だし、リングに出たがっているのが見えた」と驚きの表情を見せた。桜庭も「あの歳でしつこいというか、気持ちが強い」と脱帽。今後もタッグを組むことについては「会社がクリーンなイメージなので…」と話すにとどめた。
72歳元気いっぱいの藤原組長が、丸藤と杉浦のGHCヘビー級タイトルマッチ前哨戦という大事な試合で、大観衆の注目を浴び、存在感を見せつけた。【松熊洋介】
- 田中将人に脇固めを決める藤原喜明(撮影・松熊洋介)