高橋ヒロム3分55秒YOH“瞬殺”新技名もなきヒロムロールで3カウント

<新日本:ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア28>◇13日◇東京・後楽園ホール
昨年度の覇者が、開幕戦で違いを見せつけた。
高橋ヒロム(31)がYOH(33)を開始3分55秒の「瞬殺」で沈め、史上2人目の大会連覇へ好スタートをきった。
貫禄たっぷりに立ち回った。リングに上がる前に先制打を浴びるなど、意表を突いた攻撃にも落ち着いていた。終盤には、YOHの素早いDIRECT DRIVEを回避。そのまま、とっさに出たという腕を決めながら抑え込む新技、「名もなきヒロムロール」で3カウントを奪取した。試合後は、してやったりといった表情でバックステージに登場。「俺は高橋ヒロムだ。(YOHは)俺に負けたことに誇りを持っていい」と自信満々に話した。
常々、ジュニアへのこだわりを口にしてきた。同階級で人気を誇った初代タイガーマスクや小林邦昭氏を例に挙げ「俺自身も圧倒的スターにならないといけない」と、ヘビー級に人気が集まる現状へ危機感を募らせる。BOSJ28の制覇は「ジュニア復権」の大きな一歩。4代目タイガーマスクに並ぶ史上2人目の大会連覇、金本浩二氏に並ぶ史上2人目の3度目の優勝へ、目標は明確だ。
次戦は15日、今秋にCHAOSからHOUSE OF TORTUREに寝返ったSHOと対戦する。「あいつは金魚のふん」と一蹴し「どんなクソ試合をしてくれるか楽しみ」と不敵に笑った。