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御嶽海が唯一9連勝「しっかり目標に向かって」大関とり足固め&3度目Vへ

御嶽海(左)は隠岐の海を寄り切りで破る(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇9日目◇17日◇東京・両国国技館

関脇御嶽海(29=出羽海)が、東前頭4枚目隠岐の海(36=八角)を下し、唯一勝ちっ放しの9連勝とした。

立ち合いで低く当たって右を差し、一気の出足で寄り切った。「しっかり集中して、相手の分析もしっかりできていた」と狙い通りの相撲で白星を重ねた。

大関とりの足固めを狙う今場所で、初日から9連勝として2場所連続の2桁白星に王手をかけた。「しっかり目標に向かって、気を引き締めていきたいと思います」としっかりと意識。優勝争いでも単独トップに立つなど、自身3度目の優勝に向かっても突き進む。

幕内後半戦の高田川審判長(元関脇安芸乃島)が「今のところはすごくいい相撲。ここからですね」と話す通り、横綱、大関戦を控える後半戦が勝負となる。

懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる御嶽海(撮影・鈴木正人)

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【若乃花の目】「相撲覚えた」隆の勝、壁を自力で破り三役復帰へ こういう力士の存在はうれしい

 

<大相撲夏場所>◇9日目◇16日◇東京・両国国技館

今場所の隆の勝は自信を持って当たっています。その後、御嶽海に対して右を差して出足を効かせた一気の攻めも完璧。実は前半戦から、隆の勝の相撲に進化を感じていました。関脇や平幕上位に定着していた数場所前は、頭から行って右を差すという、1つの動作しかなかったんです。三役から陥落し4枚目に落ちた今場所はどうかな、と思っていましたが、突っ張ってみたり、差した右は下手を取って投げを打つなど、攻撃のバリエーションを増やしました。相撲を覚えた、とも言えるでしょう。ようやく一皮抜けた隆の勝の相撲が完成して、これで三役にも戻れると思います。

力士には壁に当たって、あきらめるタイプの人がいます。1度、あきらめると番付が戻りません。あきらめない人が横綱、大関になれます。隆の勝も相撲人生の土俵際に追い詰められかけたところから、技術的なことをコツコツと積み上げながら、壁を自力でぶち破って今場所を迎えていると思います。地味な存在ですが、頑張っている姿はプロ経験者の私にも伝わってくるし、こういう力士の存在は本当にうれしい。優勝争いのチャンスも大きいですが、隆の勝の相撲人生も後半戦が楽しみです。(元横綱若乃花 花田虎上・日刊スポーツ評論家)

御嶽海(左)を寄り切りで破る隆の勝(撮影・横山健太)

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隆の勝、御嶽海に完勝「自分の相撲を取ることだけ考える」1横綱2大関撃破し2敗で首位キープ

御嶽海(左)を寄り切りで破る隆の勝(撮影・横山健太)

<大相撲夏場所>◇9日目◇16日◇東京・両国国技館

隆の勝が同じ押し相撲を得意とする御嶽海に完勝した。「前傾姿勢を保たれたらきついので、体を起こしたかった」と立ち合いで鋭く当たると、一気に寄り切った。

これで1横綱2大関を撃破し、2敗で首位をキープ。混戦の今場所だが「自分の相撲を取ることだけ考える」と平常心を貫く。

隆の勝(左)は御嶽海を寄り切りで破る(撮影・垰建太)

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あるか道産子力士31年ぶりV、いつもニコニコ一山本が優勝争いトップ2敗死守

千代翔馬(右)を突き出しで破る一山本(撮影・野上伸悟)

<大相撲夏場所>◇9日目◇16日◇東京・両国国技館

だれが優勝するか分からない。ならば道産子力士31年ぶりもあるか。西前頭15枚目の一山本(28=放駒)が千代翔馬を突き出し、7勝2敗と勝ち越しに王手をかけた。大鵬、北の湖、千代の富士ら大横綱を輩出し隆盛を誇った北海道出身力士も幕内は現在、一山本だけ。優勝すれば91年春場所の横綱北勝海(八角理事長)以来となる。2敗は平幕4人、3敗も横綱照ノ富士ら5人の大混戦で一発を狙う。

   ◇   ◇   ◇

「一道産子」の一山本が優勝争いのトップを死守した。くせ者の千代翔馬を立ち合いから圧倒。突き出してまずは勝ち越しに王手をかけた。「(腕を)たぐられそうになったが我慢して前に出ることができた。よかったと思う」と言った。

かつては「お相撲さん」といえば北海道だった。大鵬、北の富士、北の湖、千代の富士に北勝海。北の大地は多くの横綱を生み出した。出身地別の優勝回数もダントツの120回。しかし、91年春場所の北勝海以来、賜杯から遠ざかる。

一山本は北海道岩内町に生まれた。中大を卒業後は福島町の役場に就職。しかし、相撲への思いを捨てきれず、母の猛反対も押し切っての角界入りという異色の経歴を持つ。幕内は4場所目。優勝争いに絡むことなどなかった。それだけに「今まで(千秋楽)7勝7敗しか幕内で勝ち越していない。早く勝ち越したい」と現実的な目標を掲げた。

以前も北海道出身力士が優勝から遠ざかっている話題が出た。その時も「もう全然そんな僕、顔じゃないんで」と恐縮するしかなかった。しかし、地元から観光大使の依頼を受けるなど“顔”になりつつある。道産子代表として、このまま優勝争いに絡み続けたい。

前師匠、元大関若嶋津の荒磯親方の長女で女優のアイリがNHKでゲスト解説を務めた時、「いつもニコニコ笑っているんです」と明かした。前向きで明るい性格は「戦国場所」を勝ち抜く武器となるか。北海道民の期待も背負い、残り6日間に挑む。【実藤健一】

千代翔馬(右)を突き出しで破る一山本(撮影・野上伸悟)
一山本(右)は千代翔馬を突き出しで破る(撮影・垰建太)
一山本(右)は千代翔馬を突き出しで破る(撮影・垰建太)
千代翔馬(右)を突き出しで破る一山本(撮影・横山健太)

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見違える内容で3勝目の正代へ「初日からこういう相撲を取っていれば」佐渡ケ嶽審判部長が苦言

張り手で打ち合う阿炎(右)と正代(撮影・垰建太)

<大相撲夏場所>◇9日目◇16日◇東京・両国国技館

時すでに遅し、の感もあるけど…。2勝6敗と苦戦が続く大関正代(30=時津風)が、突き押し相撲の関脇阿炎(28=錣山)を相手に、見違えるような相撲で3勝目を挙げた。

阿炎のもろ手突きにアゴが上がりながらも、下から必死にあてがいながらこらえると、阿炎がたまらず引いた。そこを逃さず猛進。勢いそのままに押し出して今場所初の連勝となった。

前日、豊昇龍に勝った後に「今場所初めてじゃないの? 必死に取っている相撲はいいね」と正代の気力をほめた、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「左からのおっつけが効いていた。きのう1つ勝って体がよく動くようになった気がするね。気持ちが前向きにね」と、ようやくエンジンのかかった正代の心中を察した。もっとも、大関という協会の看板力士だけに「大関なんだから、もっと前に、だよね」と前半戦からエンジン全開できなかった正代への苦言も忘れなかった。

土俵下で審判長を務めた審判部の佐渡ケ嶽部長(元関脇琴ノ若)も「(阿炎に)引かれても、しっかり肘で挟み付けて持って行った。休まないのが良かった」と、この一番については評価したが「初日から、こういう相撲を取っていれば良かったんだけど」と苦言を呈していた。

土俵下に落ちそうな阿炎(左)に手を添える正代(撮影・横山健太)

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照ノ富士バタバタ3敗死守 自ら「×」マーク示し取組後の取材応じず

翔猿(右)をきめ出しで破る照ノ富士(撮影・野上伸悟)

<大相撲夏場所>◇9日目◇16日◇東京・両国国技館

照ノ富士は翔猿を豪快にきめ出し、1差で追う3敗を死守した。ただ、口にしていた立ち合いの不満は解消できず、過去3戦全勝だった相手にももろ差しを許してバタバタの末の勝利だった。

取組後のオンライン取材にも自ら「×」マークを示して応じることはなかった。大混戦の場所で主役に返り咲けるか。横綱の立ち合いが鍵を握る。

翔猿(右)をきめ出しで破る照ノ富士(撮影・野上伸悟)
きめ出しで勝利した後に、翔猿(右)の手をとる照ノ富士(撮影・野上伸悟)

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“下克上”が色濃く漂ってきた 2敗で平幕4人がトップに並ぶ/9日目写真特集

<大相撲夏場所>◇9日目◇16日◇東京・両国国技館

“下克上”が色濃く漂ってきた。上位陣が不安定な今場所、2敗で平幕4人がトップに並んだ。 西前頭4枚目の隆の勝は大関御嶽海を一気の相撲で寄り切り4日目から6連勝とした。

西前頭15枚目の一山本は千代翔馬を突き出した。西前頭12枚目の佐田の海は輝を押し出し。東前頭11枚目の碧山は琴恵光を小手投げで、いずれも7勝2敗と勝ち越しに王手をかけた。

大関正代は関脇阿炎を押し出し、今場所初の連勝で3勝6敗とした。 大関貴景勝は関脇若隆景と激しい攻防の末にはたき込まれ、5勝4敗と優勝争いから後退した。 大関どりの足固めへ、若隆景は連続2桁勝利へ希望をつないだ。 横綱照ノ富士は翔猿を豪快にきめ出し、3敗を死守した。


千代の国掬い投げ翠富士

翠富士(右)は千代の国をすくい投げで破る(撮影・垰建太)

翠富士と千代の国の取り組みで審議する二所ノ関親方(元稀勢の里=右)ら勝負審判(撮影・垰建太)


王鵬突き出し荒篤山

王鵬 よかったと思います。今日は力が伝わって、落ち着いていけました。(要因は)いい相撲をとろうと思っていきました。調子自体はいいので、いい相撲をとろうという気持ちがそこに乗ってくれたと思います。

突き出しで荒篤山(手前)を破った王鵬(撮影・野上伸悟)


千代大龍寄り倒し明生

明生 (3連勝で星を五分にしたことについて)しっかり前に出る気持ちで、精いっぱいに相撲を取ろうと土俵に上がっています。(後半戦に向けて)1日、1日考えてやっています。

明生(左)は千代大龍を寄り倒しで破る(撮影・垰建太)


押し出し佐田の海

佐田の海 一気に持っていかれることなく、動きの中でも自分の相撲が取れています。相手の動きに合わせるほど余裕はないですけど、体は良い反応。(一山本に敗れた昨日は)終わったことは引きずっていてもしょうがないです。負けは負けとして、反省しています。(あと1勝で勝ち越しについては)1番、1番やっていきます。

佐田の海(奥)は輝を押し出しで破る(撮影・垰建太)


一山本突き出し千代翔馬

山本 たぐられそうになったが、我慢して前に出ることができたのでよかったと思います。

千代翔馬(右)を突き出しで破るイ一山本(撮影・野上伸悟)


琴勝峰叩き込み東龍

琴勝峰 攻め急いでしまった。体も技術も足りていなかった。

琴勝峰(左)をはたき込みで破る東龍(撮影・横山健太)


豊山送り出し照強

豊山 立ち合い、相手の動きを見ながら動けた。その後の流れにつなげることができた。左からおっつけるイメージ。それがはまったと思う。

照強(左)を送り出しで破る豊山(撮影・横山健太)


志摩ノ海突き落とし妙義龍

志摩ノ海 下から下から我慢できたのがよかった。体は少しずつ動いている。継続していきたい。

妙義龍(手前)を突き落としで破る志摩ノ海(撮影・横山健太)


碧山小手投げ琴恵光

碧山 あまり変なこと考えずに前に出ようと思っていたのでよかったです。(組み止められたが)大丈夫だったと思いました。(2敗でトップ)勝ててよかったが、まだまだこれからです。(優勝に)届くことできなかった。相撲だけに集中したいです。

小手投げで琴恵光(右)を破る碧山(撮影・野上伸悟)


宝富士寄り切り錦木

宝富士 (8連敗でストップ)ホッとしました。左四つに絶対になるという気持ちで。しっかり考えて出ることができてよかった。(連敗中は)気持ちで負けないように。強い気持ちでいったが、なかなか勝てずくじけそうになったが、負け越して逆に開き直って思い切っていけたのがよかった。過去に11連敗もあります。あまり味わいたくないが、経験はあります。

錦木(右)と立ち合いでぶつかる宝富士(撮影・野上伸悟)


栃ノ心浴せ倒し若元春

栃ノ心 よかったですね。(右)下手入ったんで巻き返されないように脇を固め、前まわしも取れたんで。1日一番集中してやりたい。それだけですね。疲れるのも慣れてます。

若元春(下)を浴びせ倒しで破る栃ノ心(撮影・野上伸悟)


宇良押し出し隠岐の海

隠岐の海を押し出しで破った宇良(撮影・垰建太)


遠藤押し出し玉鷲

玉鷲(手前)を押し出しで破る遠藤(撮影・野上伸悟)


北勝富士突き落とし琴ノ若

琴ノ若 (きわどい一番だったが、足が残っている感覚は)正直分からなかった。そもそもあの内容は流れが良くなかったですし、勝ち負けが大事ですけど、もっと攻めていかないと。

琴ノ若(左)は北勝富を突き落としで破る(撮影・垰建太)


霧馬山押し出し大栄翔

霧馬山 よく相手見て攻められたと思います。(5連勝だが)1日一番しっかり。(優勝争いは)そういうのは考えずにいきたい。

大栄翔(右)を押し出しで破った霧馬山(撮影・野上伸悟)


豊昇龍とったり高安

豊昇龍 思い切り気合いれて頑張りましょうという気持ちでいきました。集中していたから、(最後のとったりも)できたと思う。1日一番という気持ちで。(優勝争いは)気にしていない。

高安(右)と張り合う豊昇龍(撮影・野上伸悟)


阿炎押し出し正代

正代 立ち合いも一歩踏み込んで、腰も決まっていたんじゃないかと思います。土俵際ではたきもあると思っていたんで、あまり突っ込みすぎないことを頭に入れていました。立ち合いが良くなってきていると思うので、この調子でいきたい。(感覚は)まだかみあわない相撲が目立ったりしているので、戻していきたい。

張り手で打ち合う阿炎(右)と正代(撮影・垰建太)


御嶽海寄り切り隆の勝

隆の勝(左)は御嶽海を寄り切りで破る(撮影・垰建太)


若隆景叩き込み貴景勝

若隆景 下から(攻める)という意識だけでした。しっかり足を出していこうと思いました。(大関戦の意識は)1日一番しっかり相撲をとろうと思っています。まだまだ場所は長いんで、しっかり明日に向けて準備していきたい。

貴景勝(左)を攻める若隆景(撮影・横山健太)

貴景勝(左)はたきに右手を付きそうになる若隆景(撮影・野上伸悟)

貴景勝(右)をはたき込みで破る若隆景(撮影・横山健太)


照ノ富士極め出し翔猿

翔猿(右)をきめ出しで破る照ノ富士(撮影・野上伸悟)

照ノ富士(右)は翔猿をきめ出しで破る(撮影・垰建太)

きめ出しで勝利した後に、翔猿(右)の手をとる照ノ富士(撮影・野上伸悟)

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“下克上”の夏場所、平幕4人が2敗でトップ 若隆景は貴景勝破り連続2ケタ勝利へ希望つなぐ

翔猿(右)をきめ出しで破る照ノ富士(撮影・野上伸悟)

<大相撲夏場所>◇9日目◇16日◇東京・両国国技館

“下克上”が色濃く漂ってきた。上位陣が不安定な今場所、2敗で平幕4人がトップに並んだ。

西前頭4枚目の隆の勝は大関御嶽海を一気の相撲で寄り切り4日目から6連勝とした。

西前頭15枚目の一山本は千代翔馬を突き出した。西前頭12枚目の佐田の海は輝を押し出し。東前頭11枚目の碧山は琴恵光を小手投げで、いずれも7勝2敗と勝ち越しに王手をかけた。

大関正代は関脇阿炎を押し出し、今場所初の連勝で3勝6敗とした。

大関貴景勝は関脇若隆景と激しい攻防の末にはたき込まれ、5勝4敗と優勝争いから後退した。

大関どりの足固めへ、若隆景は連続2桁勝利へ希望をつないだ。

横綱照ノ富士は翔猿を豪快にきめ出し、3敗を死守した。

隆の勝(左)は御嶽海を寄り切りで破る(撮影・垰建太)

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亀田和毅「ボクシング界を盛り上げたい」アローズエンタテインメントと業務提携発表

アローズエンタテインメント社とマネジメント契約を結んだプロボクシング元世界2階級制覇王者亀田和毅

ボクシング元世界2階級制覇王者亀田和毅(30=TRY BOX平成西山)がマネジメント会社アローズエンタテイメントと業務提携を結んだと16日、発表された。この業務提携を通じ、和毅は世界王座返り咲きへの後押しを受けるとともに、社会貢献活動、世界王者を目指す若年層のサポートなど多方面にわたって活動の幅を広げていくという。なお同社はRIZINバンタム級王者堀口恭司(31=アメリカン・トップチーム)らと業務提携している。

アローズエンタテイメント社を通じ、和毅は「自分にできること、自分にしかできないことを多方面にわたってやっていきたいと思っております。日本に元気を届け、そして、自分がお世話になっているボクシング界を盛り上げたいです」と意気込みを示した。主戦場となるスーパーバンタム級での世界王座返り咲きを直近の目標に掲げた上で「その後の夢はフェザー級に階級を上げて3階級制覇をすることです! 必ずチャンピオンになります!」などと意気込みを示した。

なお和毅と業務提携を結んだアローズエンタテイメントは「このたび亀田和毅と提携をさせて頂き、マネジメントさせて頂くことになりました。亀田和毅と一枚岩になり、頑張って参ります。ファンのみなさま、関係者のみなさま引き続きご支援の程、よろしくお願いいたします」とコメントしていた。

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琴ノ若「負けて帰るわけにはいかない」父・佐渡ケ嶽親方に誕生日星、若隆景と投げの打ち合い制す

琴ノ若(右)の下手投げで敗れる若隆景(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇15日◇東京・両国国技館

琴ノ若は父でもある師匠の誕生日に白星を添えた。

若隆景と投げの打ち合いとなった土俵際。命綱となった右下手で投げ飛ばした。15日は佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の54歳の誕生日。祖父には元横綱琴桜を持つサラブレッドは「負けて(部屋に)帰るわけにはいかないと思っていたので、勝って良かった」と胸を張った。

琴ノ若対若隆景の一番で物言いが付き、協議する元稀勢の里の二所ノ関親方(奥中央)ら勝負審判(撮影・野上伸悟)
懸賞金を手にする琴ノ若(撮影・小沢裕)

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お見事!肩すかし決まる 小兵宇良が巨漢栃ノ心を撃破/8日目写真特集

<大相撲夏場所>◇8日目◇15日◇東京・両国国技館

中日で1敗力士も消えた。7日目まで1敗だった碧山、佐田の海が相次いで敗れ、優勝争いはさらに混迷を深めてきた。

その中、不振を極めている3大関が、4日目以来となる白星そろい踏み。

大関御嶽海は相撲巧者の遠藤をはたき込み、4勝4敗の五分に星を戻した。

大関貴景勝は好調の小結大栄翔と対戦。激しい突き合いから最後ははたき込んで5勝3敗とした。

大関正代は小結豊昇龍をもろ差しから寄り倒し、ようやく2勝目をあげた。

その一方で横綱照ノ富士は隆の勝に押し出されて3敗目を喫した。初金星獲得の隆の勝は2敗を守った。

8日目(中日)の取組の模様を写真で振り返ります。

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幕内

荒篤山(1勝7敗)押し出し英乃海(4勝4敗)

☆荒篤山 長かったですね、初日出るの。勝てないのはしょうがない。1日一番だけ考えてました。開き直るしかないんで、7連敗で落ちてもいいやと。前に出られたのでよかったです。

英乃海(右)を突き出しで破る荒篤山(撮影・野上伸悟)


千代大龍(5勝3敗)押し倒し東龍(4勝4敗)

☆千代大龍 当たれていい流れができました。(5連勝)最初の3日間何だったんですかね。でも、その3日間があったから、負けても前に出ようという思いになれた。何連勝できるのか。いけるところまでいってみたいです。

東龍(左)を押し倒しで破る千代大龍(撮影・野上伸悟)


翠富士(4勝4敗)つき手明生(4勝4敗)

★翠富士 がっつりすべっちゃいましたね。立ち合いからの流れは完璧ぐらいであとは押していくだけだと思っていたんですが…。後半は全部勝つぐらいの気持ちで臨みます。

明生(奥)は翠富士のつき手で勝利(撮影・野上伸悟)


妙義龍(4勝4敗)送り出し豊山(3勝5敗)

妙義龍(右)を送り出しで破る豊山(撮影・野上伸悟)


一山本(6勝2敗)はたき込み佐田の海(6勝2敗)

☆一山本 僕もいまいち分かっていなくて。最後どうなったか分かっていないです。連敗でズルズルいくタイプなんで止められたのはよかった。ここから1番でも積み重ねられたらと思います。

佐田の海(右)をはたき込みで破る一山本(撮影・野上伸悟)


輝(3勝5敗)はたき込み錦木(4勝4敗)

輝(右)をはたき込みで破る錦木(撮影・野上伸悟)


琴勝峰(5勝3敗)押し出し王鵬(3勝5敗)

王鵬(左)を押し出しで破る琴勝峰(撮影・野上伸悟)


志摩ノ海(4勝4敗)押し出し照強(2勝6敗)

照強(右)を押し出しで破る志摩ノ海(撮影・野上伸悟)


宝富士(0勝8敗)寄り切り千代翔馬(4勝4敗)

宝富士(左)を寄りきりで破る千代翔馬(撮影・野上伸悟)


隠岐の海(4勝4敗)寄り倒し琴恵光(4勝4敗)

隠岐の海は寄り倒しで琴恵光(手前)を破る(撮影・小沢裕)


宇良(5勝3敗)肩すかし栃ノ心(4勝4敗)

☆宇良 (狙いは)分からないです。(後半戦へは)頑張りたいです。(沖縄の本土復帰50年)ニュースは確認していたが意識は。元気な相撲をとって、活気づけられたら私はうれしいですね。

栃ノ心(右)を肩すかしでやぶった宇良(撮影・野上伸悟)

栃ノ心(右)を肩すかしでやぶった宇良(撮影・野上伸悟)

栃ノ心(右)を肩すかしでやぶった宇良(撮影・野上伸悟)


碧山(6勝2敗)押し出し若元春(5勝3敗)

☆若元春 (対戦した碧山は)大きい相手だったので、前に、前に出るという意識しかなかった。足が出てから、おっつけも効きましたね。(後半戦に向けて)全体通して前に攻める相撲が多いので、良い感じ。

若元春(左)は碧山を押し出しで破る(撮影・小沢裕)


翔猿(5勝3敗)押し出し玉鷲(6勝2敗)

玉鷲(右)の張り手を受ける翔猿(撮影・野上伸悟)

翔猿(左)を押し出しで破る玉鷲(撮影・野上伸悟)


霧馬山(5勝3敗)押し出し北勝富士(2勝6敗)

☆霧馬山 いい流れでよかったと思う。しっかり考えていったんでよかったと思う。体がよく動いた。1日一番しっかり集中して頑張っていきたいと思います。

★北勝富士 ちょっと自分の当たるのが上から下になってしまって、良くなかったかな。攻めることを意識していたけど、相手の圧力が効いていた。立ち合いからの2歩目、3歩目を出せるように、思い切ってやりたい。

北勝富士(右)を押し出しで破る霧馬山(撮影・野上伸悟)


若隆景(3勝5敗)下手投げ琴ノ若(4勝4敗)

琴ノ若(右)は若隆景を下手投げで破る(撮影・小沢裕)


高安(2勝6敗)押し出し阿炎(5勝3敗)

高安(奥)を押し出しで破る阿炎(撮影・野上伸悟)


御嶽海(4勝4敗)はたき込み遠藤(3勝5敗)

☆御嶽海 遠藤関の自滅だったと思います。自分は何もしてないんで。遠藤関が低くて自分で落ちた感じがするんでね。よかったです。中日で五分なんで、早く10番勝たないといけない。強い気持ちを持って、自分らしい相撲をとっていけばいけるんじゃないかと思います。調子は悪くない。何かひとつかみ合わないだけで、後半はしっかり頑張っていきたい。

遠藤(右)をはたき込みで破る御嶽海(撮影・野上伸悟)


大栄翔(5勝3敗)はたき込み貴景勝(5勝3敗)

☆貴景勝 (きょうの取組は)あんまり覚えていないですけど、また明日頑張ります。(後半戦に向けて)初日からしっかり準備して、集中してやることだけ考えている。また明日からも集中していきます。

★大栄翔 押しの強い大関に立ち合い負けてしまったことがすべて。立ち合いもっと集中していきたい。

貴景勝(左)は大栄翔をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)


豊昇龍(5勝3敗)寄り倒し正代(2勝6敗)

☆正代 立ち合いから圧力負けしなかったのが良かったかな。いつもより腰が決まっていたような気がします。(対戦した豊昇龍とは)合口が悪かったんで、思いっきりいかせてもらいました。土俵際は寄りが甘かったので、次につなげたい。今場所結構厳しいんで、ここから(星を)落とさないようにしたい。(後半戦に向けて)集中を切らさないように、一番、一番投げやりにならずできたらと思っています。

正代(右)は豊昇龍を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)

正代(右)は豊昇龍を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)

豊昇龍(手前)を寄り倒しで破る正代(撮影・野上伸悟)


照ノ富士(5勝3敗)寄り切り隆の勝(6勝2敗)

☆隆の勝 (初金星について)本当にうれしいです。とりあえず横綱の上体を動かすことだけ考えていきました。(優勝争いのトップを走っている)あんまりそういう意識はない。一日一番という意識で、落ち着いて相撲が取れている。(後半に向けて)良い相撲で勝てたので、自信になります。これから良い感じでいけそうです。

隆の勝(手前)に寄り切りで敗れる照ノ富士(撮影・野上伸悟)

のど輪攻めで照ノ富士(右)を仰け反らせる隆の勝(撮影・小沢裕)

額の汗をぬぐい引き上げる照ノ富士(撮影・小沢裕)

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【新日本】石森太二が完勝「俺がジュニアの強さとすごさを見せつけてやる」9年ぶり王者制覇誓う

試合に勝利しマイクパフォーマンスする石森(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアAブロック公式戦>◇15日◇愛知・名古屋国際会議場◇観衆1541人

チャンピオンがベルトを保持したままBOSJを制覇する。IWGPジュニアヘビー級王者石森太二(39)が、初戦を完勝で飾り、13年のプリンス・デヴィット以来の偉業達成を誓った。

1日の福岡大会(ペイペイドーム)でデスペラードを破り、3度目の同級王座戴冠を果たした石森は、早くも王者の風格を漂わせていた。メインイベントで昨年準優勝のYOH(33)と対戦。ヒールユニット「バレットクラブ」の一員らしいラフファイトを披露する一方で、確かなグラウンドテクニックを見せつけた。

16分15秒。YOHのダイレクトドライブを切り抜けると、ラ・ミスティカ式のボーンロックでがっちりと捕獲。脱出しようとしたところを強引にリング中央まで引き戻し、タップアウトを奪ってみせた。

石森政権のマニフェストは「ありきたりなジュニア界をぶっ壊す」ことだ。勝利後に自らの手でベルトを腰に巻いて、高々と改革を宣言した。「ここ数年チャンピオンとしてBOSJを制覇したやつはいない。BOSJを優勝したやつがチャンピオンに挑戦する流れになっているよな?」と問題提起。「そんなありきたりなBOSJはこの俺がぶっ壊す! 俺を見ろ。俺がジュニアの強さとすごさを見せつけてやる」と、9年ぶりの王者制覇を誓った。

同ブロックには、昨年覇者の高橋ヒロムやNEVER無差別級6人タッグ王者SHO、天敵でIWGPジュニアヘビー級王者の田口隆祐など、強豪がひしめくが、今の石森には関係ない。ボーンソルジャーが1つ1つ撃ち落としていく。

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【新日本】高橋ヒロム開幕戦勝利「BOSJにはいろんな戦いがあるから、怖さもあるし恐ろしい」

降参のポーズを見せる田口(手前)とあきれたような表情を見せる高橋ヒロム(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアAブロック公式戦>◇15日◇愛知・名古屋国際会議場◇観衆1541人

史上初のBOSJ3連覇を目指す高橋ヒロム(32)が、開幕戦で辛くも勝利を収めた。

セミファイナルで田口隆祐(43)と対戦。自身のプロレスをさせてもらえない、苦しい展開に陥った。ヒップアタックをめぐる心理戦から場外での追いかけっこなど、田口ワールドに誘い込まれると、体力を大幅に消耗。得意のヒロムちゃんボンバー(ラリアット)にも力が伝わらなかった。

それでも、田口が前転の準備姿勢のようなポーズ、通称「オヤァイポーズ」を取ったのを見ると、そのままの状態で押さえ込み、最後は名も無きヒロムロール(複合スモールパッケージ)で3カウントを奪取した。10分32秒の決着。表情には、いつものゆとりは感じられなかった。

13日の会見では「僕が優勝したらあまりにも普通すぎて、ファンの誰もが予想してしまう結果になってしまう。だから僕を優勝させないでください」と、土下座で懇願。余裕を見せていたが、この日の試合は田口に振り回されてしまった。バックステージでは「危なかった、危なかった」と反省。「BOSJにはいろんな戦いがあるから、怖さもあるし恐ろしい。だけど、やっぱり楽しいな」。次戦はフランシスコ・アキラ戦。自分主体で、リング上を縦横無尽に駆け回る。

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【新日本】ゼインが金丸義信を撃破 巨体を存分に駆使しシナモンツイスト

<新日本プロレス:ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアAブロック公式戦>◇15日◇愛知・名古屋国際会議場

BOSJ初出場のアレックス・ゼインが、ヒールマスター、金丸義信(45)を退け、勝ち点2をもぎ取った。

執拗(しつよう)な足攻めにも屈しなかった。相手は序盤から膝へのエルボーやレッグロックなどを仕掛けてきた。苦悶(くもん)の表情を浮かべながらも、勝機をうかがい続けた。11分31秒、変形サイドウオークスラムを決めると、ここぞとばかりにコーナートップにかけ上り、シナモンツイスト(スパイラルタップ=コークスクリューセントーン)をさく裂。186センチの巨体を存分に使った空中殺法で、金丸を一瞬にしてマットに沈めた。

フリーとして参戦する。20年にはBOSJ参戦予定も、新型コロナの影響で来日はかなわなかった。13日の会見では「私は自分自身を代表してここに来た」と説明。「失われた時間の穴埋めをするため、頂点に立つ。俺がトロフィーを奪うところしっかりと見ておけ」と豪語していた。髪色からコスチュームまで真っ赤な男が、メラメラと闘志を燃やしている。

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力石政法、初タイトル奪取もベルト巻かず「目標は兄弟同時で世界王者」兄矢吹正道の名を挙げ決意

初タイトルとなる東洋太平洋スーパーフェザー級王座を獲得した力石政法(左)

<プロボクシング:東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定12回戦>◇15日◇東京・墨田区総合体育館

東洋太平洋スーパーフェザー級6位力石政法(27=緑)がタイトル初挑戦でプロ初ベルトを獲得した。同級3位で元WBOアジア・パシフィック同級王者渡辺卓也(33=DANGAN AOKI)と王座を懸けて拳を交え、3-0(120-108×3)のフルマークの判定勝利。空位だった同王座を手にした。

東洋太平洋ベルトを腰に巻かなかった力石は「世界ベルト以外は腰に巻かないと思った」と初タイトル奪取も通過点であることを強調。セコンドにもついてくれた前WBC世界ライトフライ級王者の兄矢吹正道(緑)の名を挙げ「自分の目標は兄弟同時で世界王者になること。兄はあと2~3戦すれば世界挑戦できると思うが、自分の階級はそうもいかない。しっかり経験を積んで世界王者になれるように頑張ります」と強い決意を口にした。

序盤1回は、渡辺のカウンターパンチを受ける危険なシーンもあった力石も2回以降は落ち着いて自らの距離感をつかみ、左ストレート、右ボディープロー、左ボディーストレートなどを的確に打ち込み、最後まで試合の主導権を譲ることはなかった。

元WBOアジア・パシフィック同級王者を一方的な形で下した力石は「対戦相手は渡辺選手だったから12ラウンドまでもつ練習ができました。感謝したいと思います」と敬意を表していた。

21年9月22日、チャンピオンベルトを腰に声援に応える矢吹正道

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「平和について考える良い機会」「頑張ってる姿を」本土復帰50年で沖縄出身の力士が思い語る

武将山(右)を押し出し破った美ノ海(撮影・野上伸悟)

<大相撲夏場所>◇8日目◇15日◇東京・両国国技館

沖縄の本土復帰50年を迎えたこの日、同県出身の力士たちが故郷に思いをはせた。

番付に載る出身力士8人のうち5人が土俵に上がり、2人が白星を挙げた。西十両14枚目美ノ海(ちゅらのうみ、29=木瀬)は武将山を押し出しで下し、5勝3敗とした。これまで地元から計6人が関取になったが、三役力士は生まれていない。「もっと強くなって目に触れる機会が増えれば、沖縄のことを考えるきっかけを与えられる」と奮闘を誓った。

幕内は1敗が消え、玉鷲、隆の勝、碧山、佐田の海、一山本の平幕5人が2敗で首位に並ぶ混戦になってきた。

   ◇   ◇   ◇

美ノ海が、沖縄県民にとって節目の日に白星を挙げた。武将山の強烈な突き押しを冷静にはねのけ、押し出した。6日に29歳の誕生日を迎えた。「もう若手じゃない」と言いながらも連敗を2で止めた。5勝3敗と白星先行で折り返した。

米統治下から本土復帰50年の日。「僕らは上の世代から継いできた話しか知らないけど、平和について考える良い機会」。ロシアによるウクライナ侵攻が続く世界情勢も憂いながら、願った。

18年7月の名古屋場所で、県勢としては元前頭琉鵬以来15年半ぶりに新十両に昇進。日々土俵に上がり「必死に闘っている姿を見せるのが、自分自身ができること」と前を向く。「(十両では)番付最下位だけど、元気な相撲を取る。強くなって目に触れる機会が増えれば、沖縄のことを考えるきっかけを与えられる」と意気込んだ。

節目の日に同じく白星を挙げた幕下の出羽大海は、宮古島市出身。「おじ・おばの家にドル札がいっぱいあるという話を聞いた。今でも個人経営のスーパーではドル札が使えるんですよね。返還が50年前といえ、(アメリカの影響は)まだ身近ですよ」と地元の独特な事情について明かす。三段目の美は「(沖縄返還は)アメリカのことで縛られなくなり、日本人として生きていけるようになった」と話し、「この時期には社会の授業で沖縄が日本復帰したと習うんですよ」となつかしんだ。

序二段の瑞光は太平洋戦争を経験した祖父から食糧不足で困窮した話を聞いて育ったことに触れ、「ここから遠いですけど、祈りをささげて頑張ってる姿を見せたい」と決意を見せた。大海原を渡った郷土力士たちはさまざまな思いを持ちながら、きょうも土俵に上がる。【平山連】

◆沖縄と大相撲 県出身の現役力士は十両美ノ海ら8人。初の関取となった琉王を含めて計6人の関取が誕生した。コロナ禍以前は毎年12月の冬巡業に沖縄開催が組み込まれており、19年には美ノ海、木崎海(首の負傷により20年8月に引退)の兄弟関取が生まれたうるま市にて、2日間の日程で開催された。

【イラスト】現役の沖縄出身の力士
白旺灘(右)と立ち合いでぶつかる出羽大海(撮影・野上伸悟)

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3度目王座挑戦の阿部麗也が2冠獲得「ボクシング始めた時の最低ラインの目標。満足してない」

リング上で日本、WBOアジア・パシフィック・フェザー級王座ベルトを肩にかける新王者の阿部麗也

<日本フェザー級タイトルマッチ、WBOアジア・パシフィック同級王座決定12回戦>◇15日◇東京・後楽園ホール

3度目のタイトル挑戦となった日本フェザー1位阿部麗也(29=KG大和)が一気に2本のベルトを獲得した。

日本同級王者丸田陽七太(25=森岡)に挑戦。WBOアジア・パシフィック同級王座も懸かった2冠戦で3-0(115-112、116-111、118-109)の判定勝利を収め、2冠王者となった。

4回に丸田の右拳で右目上をカットして流血したが、冷静に対処。サウスポースタイルからノーモーションの左で何度も相手顔面を貫いた。7回にはスピード感十分の左ストレートでダウンを奪取し、展開を支配した。阿部は「ベルトを巻けてほっとしました。でもボクシング始めた時の最低ラインの目標。まだ先を見ているし、満足はしていない」と感慨深げ。リングから下りると長男洸空くん(4)次男璃空叶くん(2)を抱きかかえ、達成感に浸った。

創設15年目でジム初の王者誕生となったKG大和ジムの片渕剛太会長は「正直、泣くほどうれしいかなと思っていたけれど、ヨッシャーというほどではない」と苦笑い。阿部は「1つ形にできて結果が出た。ジム初の期待もある中で取れて良かった」と安堵(あんど)の笑みを浮かべていた。

日本、WBOアジア・パシフィック・フェザー級王座を手にした阿部麗也(右)。左は所属ジムの片渕剛太会長

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照ノ富士、隆の勝に初金星配給し3敗 前場所途中休場から復帰した今場所も不安定な内容続く

隆の勝(手前)に寄り切りで敗れる照ノ富士(撮影・野上伸悟)

<大相撲夏場所>◇8日目◇15日◇東京・両国国技館

照ノ富士が隆の勝に初金星を配給し、3敗に後退した。春場所は右かかと、左膝の負傷で途中休場。復帰した今場所も不安定な内容が続く。

前日の勝利後も「立ち合いが全然しっくりこない。早く立ち合いの感覚を取り戻したい」と話していたが、この日も立ち合い負けでの完敗。1敗力士も消えた大混戦の場所を鎮められるか、横綱の立ち合いが鍵を握る。

額の汗をぬぐい引き上げる照ノ富士(撮影・小沢裕)

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隆の勝、6連敗中の横綱を撃破し待望の初金星「本当にうれしい」大混戦の中トップで中日折り返し

のど輪攻めで照ノ富士(右)を仰け反らせる隆の勝(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇15日◇東京・両国国技館

西前頭4枚目の隆の勝(27=常盤山)が、待望の初金星を挙げた。横綱照ノ富士に強烈なのど輪で先手攻撃を見舞い、懐に入って寄り切った。自身を含めて2敗が5人、3敗が11人。大混戦の様相を呈する中、トップで中日を折り返した。

6連敗中の横綱を撃破した隆の勝は「本当にうれしい。横綱の上体を浮かせることだけを考えていた」と表情を緩ませた。2場所守った三役から陥落した今場所。先場所覇者の若隆景、阿炎の両関脇は、同じ94年度生まれで「番付の上にいるので、負けてられない」と対抗心を燃やす。

先頭で迎える後半戦。「(トップの)あまり意識はなくて、1日一番という意識で落ち着いて取れている」と無欲を強調した。

隆の勝(手前)に寄り切りで敗れる照ノ富士(撮影・野上伸悟)
金星を挙げ懸賞金の束を手にする隆の勝(撮影・小沢裕)

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まだ中日なのに2敗がトップの“珍事” 優勝争いはさらに混迷 大関陣勝利も照ノ富士は3敗

隆の勝(手前)に寄り切りで敗れる照ノ富士(撮影・野上伸悟)

<大相撲夏場所>◇8日目◇15日◇東京・両国国技館

中日で1敗力士も消えた。7日目まで1敗だった碧山、佐田の海が相次いで敗れ、優勝争いはさらに混迷を深めてきた。

その中、不振を極めている3大関が、4日目以来となる白星そろい踏み。

大関御嶽海は相撲巧者の遠藤をはたき込み、4勝4敗の五分に星を戻した。

大関貴景勝は好調の小結大栄翔と対戦。激しい突き合いから最後ははたき込んで5勝3敗とした。

大関正代は小結豊昇龍をもろ差しから寄り倒し、ようやく2勝目をあげた。

その一方で横綱照ノ富士は隆の勝に押し出されて3敗目を喫した。初金星獲得の隆の勝は2敗を守った。

八角理事長(元横綱北勝海)の話 照ノ富士は下がると足の不安がどうしても出てしまう。苦しいけど頑張るしかない。正代は今場所、こんなに前に出る相撲は初めてじゃないか? 必死に取っている。貴景勝は(大栄翔と)短い相撲だけど見応えのある押し合いだった。

幕内後半戦の粂川審判長(元小結琴稲妻)の話 隆の勝がいい相撲を取りました。照ノ富士は、負けた相撲は前傾が保てずすぐに立ってしまう。立ち合いが弱く高い。万全ではないのでしょう。貴景勝は本来の立ち合いで良かった。平幕のベテランが頑張っています。

若元春(左)は碧山を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
佐田の海(右)をはたき込みで破る一山本(撮影・野上伸悟)

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手負いの照ノ富士、隆の勝の押し相撲に敗れ3敗目喫す「まだ足に不安が」八角理事長の不安的中

のど輪攻めで照ノ富士(右)を仰け反らせる隆の勝(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇8日目◇15日◇東京・両国国技館

ケガを抱える手負いの横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が、折り返しで3敗目を喫してしまった。押しても差しても馬力相撲に万能な隆の勝(27=常盤山)に、二本差されて一気に押し込まれた。最後は土俵際、右からの投げで隆の勝を振ったが、その前に照ノ富士の左足が土俵を割っており、寄り切りで敗れた。

ある意味、協会トップの不安的中の結びの一番となった。取組前に日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は報道陣の電話取材に「馬力のある相手だから照ノ富士にとっては、やりづらいでしょう。(隆の勝は)差した後も馬力があるから油断できない。まだ足に不安があるから(押されると)体が反応してしまう」と、大栄翔と玉鷲に黒星を喫したように、押し相撲相手に苦戦を強いられている横綱の不安を推察していた。

不安そのままの相撲に、同理事長は「(最後は)足が出たね。下がると、どうしても足の不安が出る。苦しいけど頑張るしかない」と奮起に期待した。取組前には、体調万全でない中、土俵を続ける照ノ富士に「(状態が)悪い中でも一生懸命、必死にやっている。横綱の地位ということ。現時点のあるだけの力でやっているのは立派。いい時ばかりではないから」と横綱経験者としての言葉を送っていた。

隆の勝(手前)に寄り切りで敗れる照ノ富士(撮影・野上伸悟)
額の汗をぬぐい引き上げる照ノ富士(撮影・小沢裕)

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