【K1】元王者・卜部弘嵩が引退発表「多分納得してくれていると思います」妻のモデル高橋ユウも理解

元K-1スーパーフェザー級王者卜部弘嵩(33=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が27日、現役引退すると発表された。同日に都内のホテルで開催されたK-1の記者会見に出席した卜部は「この度、引退を決意したことをご報告いたします。キャリアで言うと15年、60戦やってきました。格闘技人生、いいこともあり、悔しいことあり、いろいろありましたが、支えてきてくれた、関わってくださった方々に感謝したいと思っています」と表明した。ラストマッチは今年2月、K-1東京大会での島野浩太朗戦の3回KO負けとなった。
モデルの妻・高橋ユウにも報告したとし「何か別に反対する訳でもなく、分かったと。ずっとキャリア終盤を見てくれていて気持ちも察してくれたのでしょうね。多分、納得してくれていると思います」と明かした。引退の理由として「競技生活を26年ぐらいやって、ずっと戦ってきたし、自分の中で納得したからいいかなと満足している」と納得した表情を浮かべた。
卜部兄弟としてK-1の2階級制覇王者弟功也(32)と新生K-1トップ戦線をけん引。15年にはスーパーフェザー級初代王座決定トーナメント決勝で弟に判定負けを喫し、同年11月には王者の弟に挑戦し、KO勝ちで王座獲得に成功するなど1年で2度の兄弟対決で注目を集めた。卜部は「弟とやった試合が印象に残っている。2回やっていてトーナメントも大変で、その後もずっと兄弟で戦うかもしれないと、自分の中で気持ちを高めた。大げさでなくて人生全部懸けた1年だった」と感慨深げ。1番強いと思った選手にも弟を挙げた。
既に実業家として会社を設立しており「別に事業と会社もやっていてスタートしている。格闘技とはまったく違いますが、それに集中しようと」と第2の人生もスタートさせているという。ただ今後もK-1を含めて格闘技に携わることについて前向きな姿勢。最後にファンに向けて「長い間ありがとうございました」と感謝の言葉を口にした。9月11日のK-1横浜大会では卜部の引退セレミニーが開催される。K-1中村拓己プロデューサーは「今のK-1の土台、芯、軸をつくった偉大な選手」と功労者としてたたえていた。
- 都内のホテルで現役引退会見に臨む元K-1スーパーフェザー級王者卜部弘嵩
- 高橋ユウ(2018年9月撮影)
- 2018年9月の「Rakuten GirlsAward 2018AUTUMN/WINTER」のランウエーを並んで歩く卜部弘嵩(左)と高橋ユウ