輪島功一氏「心意気良かった」孫・磯谷大心の3戦連続KO勝ち評価も「70点だよ」成長に期待

<プロボクシング:東日本ウエルター級新人王1回戦>◇9日◇東京・後楽園ホール
元WBA、WBC世界スーパーウエルター級王者の「炎の男」輪島功一氏(79)の孫、磯谷大心(21=輪島功一スポーツジム)が3試合連続KO勝ちで東日本ウエルター級新人王初戦を突破した。田中慧士(22=花形)との同級4回戦に臨み、3回1分50秒、TKO勝利を挙げた。リングサイドで孫の3戦連続KO勝ちを見届けた輪島氏はボディーブローを効果的に使った勝利を高く評価した。
同氏は「ボディーは打たれて嫌なもの。相手もキャリアの割には構えが良かったし、ボディーからいけと。上は後からいけと言ったんだ。言った通りのことを少しでも近づけるような心意気が良かった」と孫のファイトを評価した。ただし相手のカウンターパンチを警戒し過ぎていたことを課題に挙げ「(試合内容に)90点をあげたいけれど、70点だよ」と今後の成長に大きな期待を寄せていた。
◆磯谷大心(いそたに・たいしん)2001年7月4日、東京・三鷹市生まれ。幼稚園からサッカーを始める。ポジションはGKで、強豪校の埼玉・正智深谷高3年まで続けて最高成績は県2位。中学時代から体力づくりのため、ボクシングジムにも通う。人気ファイト漫画「グラップラー刃牙(ばき)」で格闘技に興味を持つ。19年12月から本格的にボクシングの練習を開始。20年10月、プロテストに合格。家族は両親と弟2人。身長182センチの右ボクサーファイター。血液型はB。
- 試合に勝利し、笑顔で写真に納まる磯谷(左)と輪島氏(撮影・河田真司)
- 試合開始前、ミニ扇風機の風を浴びる輪島功一氏(撮影・河田真司)
- 田中慧士に勝利し、リングガールの天野麻菜(左)に誘導される磯谷大心(撮影・河田真司)
- 1回、磯谷(左)は田中に左フックを放つ(撮影・河田真司)
- 1回、磯谷大心(奥)は田中慧士に右フックを放つ(撮影・河田真司)
- リングガールを務める雪平莉左(撮影・河田真司)
- リングから下がる天野麻菜(左)と雪平莉左(撮影・河田真司)
- 田中に勝利し、輪島功一氏(左)と言葉を交わす磯谷(撮影・河田真司)
- 観客に手を振るリングガールを務める雪平莉左(撮影・河田真司)