【秋場所】相撲博物館で「特別展 71代横綱鶴竜力三郎」開催 現役時の化粧まわしなど100点展示

大相撲の秋場所(11日初日、東京・両国国技館)期間中に相撲博物館で「特別展 71代横綱鶴竜力三郎」が開催されるのに合わせて10日、同館で内覧会が行われた。15歳の頃に書いた入門のきっかけとなった手紙、現役時代の化粧まわし、懐かしの写真の数々など土俵人生をたどる約100点の品が並ぶ。展覧会は11日~25日まで。
この日は鶴竜親方自らが展覧会の見どころを紹介した。2019年のバスケットボール男子日本代表戦の始球式で3ポイントシュートを華麗に決める写真を眺め、「子供の頃からとにかく3ポイントをうつのが好きだったんです。あれだけ多くの人が入る中で決まってよかったです」と懐かしそうに振り返った。現役時代に着用していた鶴が描かれた浴衣については「白が好きだったんで」と柔和の笑みを浮かべ、他にも大関時代の化粧まわし、深緑、青、紺の締込などについて当時の思い出と共に説明した。
15歳の頃に日本に送った手紙には、ひときわ感慨深そうに振り返った。文面には「日本の相撲を見るのが大好きです。(中略)将来相撲を練習して、日本の相撲学校に通いたいと思っております」「もし、私を受け入れてくれる部屋がありましたら、その方々の気持ちにこたえるべく、一生懸命がんばりたいと思います」などと誠実さがうかがえる内容が書かれており、鶴竜親方は「この手紙から始まったんです」と当時を回想した。
昨年3月の春場所限りで現役引退し、現在は陸奥部屋付きで指導に当たる。今場所で同部屋所属で同じモンゴル出身の小結霧馬山(26)について「三役で10勝して足がかりの場所にしてほしい」と期待を寄せた。
- 元横綱の鶴竜親方が現役時代に使っていた明荷(撮影・平山連)
- 11日から始まる自身の特別展を紹介する元横綱の鶴竜親方(撮影・平山連)
- 11日から始まる自身の特別展を紹介する元横綱の鶴竜親方(撮影・平山連)
- 15歳の頃に書いた手紙を懐かしそうに眺める元横綱の鶴竜親方(撮影・平山連)
- 11日から始まる自身の特別展を紹介する元横綱の鶴竜親方(撮影・平山連)
- 柔和な笑みを浮かべる元横綱の鶴竜親方(撮影・平山連)