【ノア】王者船木誠勝が桜庭和志に総合ルールで雪辱「首一本狙い」ニンジャチョークで6度目防衛

<プロレスリング・ノア:有明大会>◇30日◇東京・有明アリーナ
GHCナショナル王者の船木誠勝(53)が、桜庭和志(53)に15年前の雪辱を果たした。
第7試合の同級選手権試合、07年大みそかの総合格闘技イベント「K-1 PREMIUM Dynamite!!」(京セラドーム)で一本負けを喫した挑戦者の桜庭と、3カウントなしの「GHCマーシャルアーツルール」で対戦。3分19秒、ニンジャチョークを決めてレフェリーストップで勝利し、同級王座6度目の防衛に成功した。
日の丸が入ったショートタイツ姿の船木は、「今日は少しだけ昔に戻りたかった」と気合十分だった。序盤から積極的に仕掛ける桜庭に呼応するように、スピーディーな攻防を展開。「(桜庭は)総合(格闘技)の時から時間切れとかを絶対に狙わない選手だったので、首一本狙いでね」。開始早々に狙いを定め、ジャンピングニーで隙ができたところを捕獲。鮮やかな一本勝ちに結びつけた。
07年の桜庭戦の敗戦後に、ともに練習する相手となった。決まり手のニンジャチョークは桜庭直伝の技。「今日は何も考えずに仕上げてきた。桜庭に動かされた。こっちの方が挑戦したような感じ。あっという間でしたね」と、満足げに振り返った。
次のタイトルマッチは、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJrとの対戦が決定。今後の「GHCマーシャルアーツルール」での対戦については「望む人がいればやりたい。もしかした金剛との同門対決になるかもしれない」と、継続へ意欲を示していた。
- 有明アリーナで行われたノア有明大会(撮影・中島郁夫)