【ノア】船木誠勝が王座陥落、7度目防衛ならず ドクトル・ワグナーJrに屈辱3カウント

<プロレスリング・ノア:後楽園大会>◇10日◇東京・後楽園ホール
GHCナショナル王座史上最多防衛記録となる「7」に挑んだ船木誠勝(53)が、ルチャリブレの名門「殺人医師一族」のサラブレッド、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr(30)に敗れ、約10カ月ぶりに王座から陥落した。
セミファイナルとなった第4試合の同級選手権試合で対戦。戦前から異色の相手との対戦に「どうなるか分からない」と頭を抱えていたが、ヘビー級ルチャドールの若さとパワーに、序盤から苦戦を強いられる展開となった。
中盤には自身の得意とする格闘技スタイルでリズムを整えたものの、延髄切りで場外にたたき落とされると、そこへトペスイシーダをさく裂されてノックダウン。場外カウントが進むも、起き上がれなかった。リングアウト勝ちを嫌った相手からリングに引き戻されると、ムーンサルトプレスで屈辱の3カウント。1度は意地のキックアウトを見せたものの、船木に2度目の力は残っていなかった。
今年1月に同門の拳王を退けて同級王座を戴冠して以降、ここまで6度の防衛に成功してきた。だが、先月30日の桜庭戦から、わずか10日あまりでの選手権試合。モチベーションも体力も限界に近かった。
試合後は稲村愛輝が登場し、次期挑戦者へ名乗りを上げた。
- 船木に勝利し、勝ち誇るワグナーJr(撮影・勝部晃多)