赤穂亮「記憶は飛んでいる」カシメロに後頭部パンチ受け“最後の大勝負”無効試合に落胆

<プロボクシング:スーパーバンタム級10回戦>◇3日◇韓国・仁川パラダイスシティ
WBO世界スーパーバンタム級8位赤穂亮(36=横浜光)が臨んだ前WBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)とのスーパーバンタム級10回戦は無効試合となった。2回、打ち合ってきたカシメロの突進と同じタイミングで左フックをヒットさせてダウンを奪った。立ち上がって猛攻を仕掛けてきたカシメロのパンチが後頭部に当たってダメージ。ニュートラルコーナーでいすに座って回復を待ったものの、韓国のローカルルールで、そのまま無効試合となった。
控室で取材に応じた赤穂は「頭は大丈夫。足に力が入らなかったので。カシメロがなりふり構わず打ってきた。最後の(後頭部パンチ)は効きましたね。記憶は飛んでいる。(後頭部へのパンチは)多分、2回ぐらいありました。相手は2回に勝負かけてきていましたし、もうちょっと冷静にやれば良かったですね」と振り返った。
プロ44戦目で「最後の大勝負」と掲げた海外マッチの結果が不完全燃焼となった。赤穂は「ボクシング人生はこんな感じですよ。再戦したいとか、今は何もない。ここまで悔いなく(コンディションを)つくってこられた。もう1回やりたいとか、もういいとか、そういう感情がまずない」と落胆していた。
- 2日、計量パス後、フェースオフする赤穂亮(左端)とジョンリール・カシメロ(右端)。左から2番目は興行を運営する元世界王者・伊藤雅雪氏(C)NAOKI FUKUDA
- 2日、ジョンリール・カシメロとのスーパーバンタム級10回戦に向けて計量クリアした赤穂亮(C)NAOKI FUKUDA
- 2日、赤穂亮とのスーパーバンタム級10回戦に向けて計量クリアしたジョンリール・カシメロ(C)NAOKI FUKUDA