谷口将隆「いけるなと思った自分がいて。少し油断が、隙ができました」王座陥落/一問一答

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇6日◇大阪・エディオンアリーナ大阪
WBO世界ミニマム級王者谷口将隆(28=ワタナベ)が2度目の防衛に失敗した。同級2位メルビン・ジェルサエム(28=フィリピン)の挑戦を受け、2回にワンツーを被弾。強烈な右ストレートを顔面に浴び、同回1分4秒、TKO負けで無念の王座陥落となった。
谷口の一問一答は次の通り。
◇ ◇ ◇
-試合の感想
「率直な感想でいうとあまり覚えていなくて、今思い出してきれいに倒されたなと」
-相手の印象は
「1ラウンドの最後にボディーが当たって、このままいけば捕まえられるかと思っていたが…。負けましたね」
-今後は
「さっき倒されたばかりでフワフワしているので、次が明確に見えていない。効かされたところがあり、これから悔しくなるなと」
-重岡戦の後で会場の雰囲気を含めて影響あったか
「なかったですね。銀ちゃん(重岡)がああいう結果になってたけれど、自分は自分で。1ラウンドが終わって、いけるなと思った自分がいて。少し油断が、隙ができましたね」
-1ラウンドにボディーが当たり、いきすぎた
「本当に無警戒になってしまっていた」
-ダウン後、急いで立とうとしていたように見えた
「今はあやふやですが、その時はすぐに立てると思ったのだと」
-ダウンを喫した場合の練習などはしていたか
「ああいう(パンチの)もらい方するのは1回あった。(昨年4月に)石沢選手と(初防衛戦で)対戦してダウンした。あれが一番、効いたのかなと思っていたけれど、自分の認識がまずかったのかな」
-試合前の挑戦者の警戒点はどこだったか
「右アッパーと右ストレートと左アッパーでした。試合で右ストレートをもらい、認識が甘かったですね。想像よりも上でした。結構、過大評価していたつもりでしたが、自分の認識が甘かったです」
-パンチを浴びた瞬間の記憶は
「ないですね。気がついたら。明確な記憶はなくて、ゼロではなくあやふや。(相手の)右ストレートが見えていなかったと思う」
- 2回、ジェルサエムにTKO負けを喫する谷口(撮影・和賀正仁)
- 2回、ジェルサエムにTKOで敗れた谷口(撮影・前岡正明)
- 2回、ジェルサエムにTKO負けを喫する谷口(撮影・和賀正仁)
- 2回、谷口を2回TKOで破りWBO世界ミニマム級王座を奪取したジェルサエム(撮影・前岡正明)
- 2回、ジェルサエムにTKOで敗れファンにあいさつする谷口(撮影・前岡正明)
- 2回、メルビン・ジェルサエムにKO負けを喫し引き揚げる谷口(撮影・和賀正仁)