【新日本】内藤哲也が海野翔太との一騎打ちに快勝「堂々とドームへ」武藤敬司引退試合へ準備万端

<新日本プロレス:北海道大会>◇4日◇北海道・北海きたえーる
新日本プロレスの内藤哲也(40)が、憧れの武藤敬司が待つ東京ドームへ、確かな自信を手にした。
4日に行われた北海道大会(北海きたえーる)で、次世代のエース候補、海野翔太(25)との一騎打ちに快勝。「可能性を感じた。1つ楽しみが増えた」と、手応えを口にした。
30分を超える熱戦を制し、男の顔は笑顔一色だった。虎視眈々(たんたん)と首を狙ってきた若き獅子との対戦。自身の寝ころびポーズをまねられ、必殺のデスライダーを正面から受けるなど苦戦した。それでも、最後は32分11秒、渾身(こんしん)のデスティーノで返り討ちにした。
試合後は「残念ながら海野翔太のチャレンジは失敗。でも可能性を感じた」とにやり。シリーズを通し、前哨戦で肌を合わせ続けてきた海野に「1つ楽しみが増えた」と拍手を送った。
21日の武藤の引退試合(東京ドーム)の相手に、“プロレスリングマスター”本人から指名された。プロレスラーを目指すきっかけとなった男との対戦へ、文句なしの仕上がり。武藤から「本当に上手になった」と評されたマイクパフォーマンスも快調だった。コロナ禍以来初めて声援が解禁となった札幌を、4年ぶりとなるお決まりの「デ! ハ! ポン」の大合唱で揺らした。
「これで堂々と東京ドームに乗り込める」。“制御不能なカリスマ”は意気揚々と会場を後にした。