【東京女子】タッグパートナー対決は鈴芽が勝利 絆は深まり「2人でベルトを取る未来が見たい」

<東京女子プロレス:GRAND PRINCESS'23>◇18日◇東京・有明コロシアム
先輩として「負けるわけにはいかなかった」。タッグパートナー対決となった第1試合は「でいじーもんきー」の鈴芽(26)が遠藤有栖(26)に勝利した。終盤、倒れ込んだ遠藤をにらみつけると、起き上がるのを待って得意技のリング・ア・ベルを決めて沈めた。
お互いの手の内を知り尽くしているだけに、一進一退の攻防が繰り広げられた。タッグで負けるのはいつも遠藤の方だが、鈴芽は「弱くない。すごく強い」とそばにいるからこそ、その実力を認める。2月の初勝利から快進撃が続く遠藤に対し「今は前を走っているかもしれない」と危機感も抱くほどだった。
遠藤のデビュー戦で勝利して以来となる一騎打ち。実は鈴芽にとって遠藤はずっと「なりたい人」だという。「私に持っていないものを持っている。まぶしすぎるくらいステキ」と語った。お互いをリスペクトしあう2人。勝利後はリング上で抱き合い、健闘をたたえ合った。声出し応援可能な今大会。試合中には2人の名前を叫ぶ声が絶えなかった。第1試合で最高のパフォーマンスを披露し「でいじーもんきー」の絆はさらに深まった。「特別だったシングル。2人でベルトを取る未来が見たい」。鈴芽は再び遠藤と歩み始める。
- 鈴芽(右)は遠藤を破り勝ち名乗りを受ける(撮影・足立雅史)
- 鈴芽(右)は遠藤に高さのある技を決める(撮影・足立雅史)
- 鈴芽(左)を攻める遠藤(撮影・足立雅史)