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【ボクシング】岩田翔吉5カ月ぶり再起戦「すごく楽しみ」世界王者に敗戦後磨いた「追い足」自信

再起戦に向けて計量クリアした岩田翔吉(左)と対戦相手のジェローム・バロロ

プロボクシング・ライトフライ級の前アジア3冠(日本王座、東洋太平洋王座、WBOアジア・パシフィック王座)王者の岩田翔吉(27=帝拳)が4月1日、東京・後楽園ホールでWBOアジア・パシフィック同級15位のジェローム・バロロ(23=フィリピン)との再起戦に臨む。

3月31日、都内の日本ボクシングコミッションで前日計量をパス。「強打を振り回す好戦的な選手なので、むちゃくちゃかみ合う。面白い試合になる。すごく楽しみ」と自ら打撃戦を期待した。

昨年11月にWBO世界同級王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に挑み判定負け。プロ初黒星を喫した。果敢にボディーを攻めたが、ディフェンシブでポイントを奪うボクシングに徹した王者を最後まで崩しきれなかった。その悔しい敗戦から学んだのが『追い足』の重要性。「相手よりも先に動く足が必要だった。だから自分のパンチが当たってからの追い足をかなり磨いてきました」(岩田)。

4月8日にWBAスーパー、WBC世界ライトフライ級統一王者の寺地拳四朗に挑戦することが決まった、1階級上のWBA世界フライ級2位アンソニー・オラスクアガ(米国)とスパーリングを積んできた。デビュー前の2018年にもスパーリングで拳をあわせた強豪との練習で、あらためて自分の成長も実感した。「昔からパンチがある選手で、18年にやったときはブロックしても体がぶれてしまいパワーの差を感じたが、今回は攻撃に対応できた。自分もフィジカルトレーニングや走り込みで進化した。自信になりましたね」。5カ月ぶりの再起戦に臨む岩田の目には、その先に続く世界への道もしっかりと見えていた。【首藤正徳】

4月1日に東京・後楽園ホールで再起戦に臨む元IBF世界スーパーフェザー級王者の尾川堅一(右)と岩田翔吉(左=ともに帝拳)はそろって計量をパスした(撮影・首藤正徳))

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【K1】女子フライ級王者KANA-4冠王パーニーのV3戦キャンセル 条件面で合意至らず

KANA(2023年3月12日撮影)

K-1女子フライ級王者KANA(30=K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が7月17日、東京・両国国技館で開催されるK-1両国大会で臨む予定だったエイミー・パーニー(30=英国)との3度目防衛戦はキャンセルになったと30日、発表された。

25日に発表されたばかりのカードだったが、条件面に合意に至らなかったという。なおKANAの対戦相手については現在、調整中。決定次第、後日発表される見通しだ。

同日、K-1は「K-1からパー二ー選手陣営に試合オファーし、試合出場の意思を確認したうえで、来日に関する手続きを進めており、5月25日の記者会見にて決定カードとして発表しました。しかし、最終的に契約内容についてパー二ー選手陣営と合意に至らず、この試合はキャンセルとなりました。このカードを楽しみにされていた皆さまには深くおわび申し上げます」と経緯を説明し、謝罪した。

パーニーはWBCムエタイ・インターナショナル女子フライ級王座やISKA世界女子フライ級王座など計4本のベルトを獲得してきた「4冠王」。25日のカード発表会見でKANAは「過去に対戦するかも知れないという選手でお互いに存在は知っている。本当に自分のキャリアで過去最高のテクニシャンかなと思います。めちゃくちゃテクニックがある選手。ムエタイスタイルではあるが、K-1ルールでどうスタイルを合わせてくれるかが分析の1つ。このベルトを懸けて試合する価値のある選手」と敬意を表していた。

KANA(右)はフンダ・アルカイエスにラッシュしKO勝ちする(2023年3月12日 撮影)

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31日大関昇進の霧馬山、伝達式での口上は? 師匠陸奥親方が用いた「一生懸命」継承するか注目

霧馬山(2023年5月29日撮影)

大相撲の関脇霧馬山(27=陸奥)が31日、名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議、臨時理事会を経て、正式に大関に昇進する。それを受けて行われる伝達式で最も注目されるのが口上だ。貴ノ花(後の横綱貴乃花)の「不撓(ふとう)不屈」、若ノ花(後の横綱3代目若乃花)の「一意専心」、さらに琴奨菊の「万里一空」や正代の「至誠一貫」など、それまで聞き慣れない四字熟語が、用いられることがあった。

ただ関係者によると、モンゴル出身で実直な人柄の霧馬山は、飾らない言葉で口上を述べる見通しだという。師匠の陸奥親方(元大関霧島)が、大関昇進の際に用いた「一生懸命」を継承するかどうか。平成以降では霧島の他、朝青龍、朝乃山も用いた人気フレーズを盛り込むか注目される。

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アマ13冠・堤駿斗「これが1本目のベルトに」31日国内最速の東洋太平洋王座獲得狙う

東洋太平洋フェザー級王座決定戦に向け、計量クリアしたアマ13冠の堤駿斗

アマ13冠でプロボクシング東洋太平洋フェザー級2位の堤駿斗(23=志成)が国内最速の同王座獲得を狙う。

31日、東京・後楽園ホールで同級3位のジョー・サンティシマ(26=フィリピン)との同級王座決定戦を控え、30日に東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、100グラム少ない57・0キロでクリア。サンティシマは600グラム少ない56・5キロでパスした。

東洋太平洋王座の国内最速は田中恒成、清水聡の持つプロ4戦目。プロ3戦目で挑戦する堤は計量後にサンティシマとともに東洋太平洋王座ベルトを手にして写真撮影に応じ「ベルトを見てタイトル戦の実感がわいてきた。これが1本目のベルトになるように。よりワクワクしてきました.1本目をしっかり取る気持ちでいくぞ、と思う」と気持ちを引き締めた。

自身初の12回戦となる。過去2戦よりもスパーリング数をより増やし、実戦形式の練習を積んできた。最長で10回のスパーリングも消化。デビューから2戦連続で判定勝ちだった堤は「自分のボクシングをする中でチャンスがあれば。流れの中でチャンスをつかみたい」とプロ初KOで王座奪取する意欲も示した。

今年2月から担当トレーナーには、過去に元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志、現在は元世界4階級制覇王者井岡一翔のミットを持ってきた佐々木修平氏が就任。佐々木氏からも「調整はバッチリ」と太鼓判を押された堤は「良い内容で東洋太平洋王座を獲得したい」と充実した笑み。16年に日本男子初の世界ユース選手権優勝(フライ級)を成し遂げたアマ13冠の逸材がプロボクシングの歴史を塗り替える準備を整えていた。

東洋太平洋フェザー級王座決定戦の前日計量クリアしたアマ13冠の同級2位堤駿斗(左端)と同級3位ジョー・サンティシマ(右端)
東洋太平洋フェザー級王座決定戦に向け、計量パスした同級3位ジョー・サンティシマ

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大橋ジムのホープ保田克也がプロ初王座挑戦「終盤に仕留めていきたい」6・3後楽園で待望の一戦

6月3日、東京・後楽園ホールでタイトル初挑戦を控えるWBOアジア・パシフィック・ライト級4位の保田克也

プロボクシングWBOアジア・パシフィック・ライト級4位の保田克也(31=大橋)がプロ12戦目で初王座に挑戦する。6月3日、東京・後楽園ホールで開催される「WHO,S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」で同級5位アピチェット・ペッチマネー(33=タイ)との同級王座決定戦を控え、所属ジムで最終調整中。17年8月のプロデビューからキャリア6年目。保田は「やっとチャンスが巡ってきました」と気合を入れ直した。

所属ジムには前4団体統一バンタム級王者井上尚弥をはじめ、現在、世界王者に井上拓真、アジア王者には武居由樹、桑原拓、平岡アンディ、中嶋一輝、日本王者にも松本圭佑と王者クラスがそろう。ジム内でも競争が激しい環境でチャンスは多く巡ってこないと分かっている。自身も昨年2月、現在の日本同級王者・仲里周磨(オキナワ)に敗れており「もう何試合か勝たないとタイトル戦はないと思っていた」という危機感を抱いていた中、待望のタイトル挑戦を迎えた。

今年3月から本格的に12年ロンドン五輪ウエルター級代表・鈴木康弘トレーナーの指導を受けている。技術面とともに実感しているのはフィジカル強化だという。「(鈴木氏の現役時の所属先)自衛隊体育学校のトレーニングがすごく、心拍数を上げるトレーニングでスタミナがつきました。今はスパーリングも終盤で疲れない自信がある」と手応えを示した。

対戦相手となるアピチェットが15勝(5KO)無敗。KOこそ少ないものの、大橋秀行会長は「相手はトップアマ。良い技術戦になると思う。お互いにテクニックは一流。ハイレベルな攻防が繰り広げられるかもしれない」と分析。サウスポーから動きの速さとカウンターを得意とする保田のスタイルが試合展開を面白くしそうだ。序盤はアピチェットの動きを確認しつつ、4回までは確実にポイントを奪うプランが頭にある保田は「スタミナには自信がついたので、終盤に仕留めていきたい」とKOへの意識を高めた。

プロ12戦目で初のメイン登場に「何時に会場へ行けばいいのか。ウオーミングアップはいつやればとか。自分の時間でいいのかを考えてしまう」と不慣れな一面ものぞかせる保田だが、ゴングが鳴れば自然と戦闘スイッチが入る。同門たちの躍進、そして唯一、黒星をつけられた仲里の日本王座獲得…。すべてが「刺激になっている」と口調を強める大橋ジムのホープが、強い決意を持ってリングに立つ。

◆保田克也(やすだ・かつや) 1992年(平4)4月19日、茨城・小美玉市生まれ。6歳から空手を始め、中学1年からキックボクシングに転向。同3年時から地元のBOY,S水戸ジム(中島俊一会長)で本格的にボクシングを開始。中大ボクシング部では主将。13年国体ライトウエルター級優勝など、アマ戦績は64勝(30KO)12敗。就職してから3年後に大橋ジム入門し、17年8月に1回KO勝ちでプロデビュー。身長174センチの左ボクサーファイター。

王者クラスが数多く在籍する大橋ジムでプロ12戦目にして初めてタイトル挑戦するWBOアジア・パシフィック・ライト級4位の保田克也

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70歳迎える藤波辰爾が生涯現役誓う「プロレスが好きなんです」高橋ヒロムとの初対決へ意気込み

ドラディション15周年記念ツアー第1弾の対戦カード発表記者会見に出席した藤波辰爾

プロレスラー藤波辰爾(69)主宰のDORADITION(ドラディション)の旗揚げ15周年記念ツアー第1弾が、30日に東京・後楽園ホールでスタートする。

藤波自身もメインイベントで、IWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロム(33=新日本)との6人タッグマッチに臨む。12月28日に70歳を迎えるレジェンド。節目の興行を前に、日刊スポーツの単独インタビューに29日までに応じ、「生涯現役」を誓った。【取材・構成=栗田尚樹】

  ◇  ◇  ◇

藤波の挑戦は終わらない。12月に70歳を迎えるが、情熱は色あせるどころか、色濃くなった。旗揚げ15周年の記念ツアーを前に、炎の飛竜が燃えさかる思いを口にした。

藤波 70歳までリングに立つと思っていなかったですね。でも、人生で引退はないです。生きていく上での引退は、息を引き取るということ。息絶える時までが現役ですから。

師・アントニオ猪木さんは、昨年10月に亡くなった。後輩の武藤敬司は、今年2月に引退。同年代の猛者が一線を退く中、藤波の思いは純粋だった。

藤波 プロレスが好きなんですよね。プロレス愛、それに尽きますよ。あとはずっと見続けてくれるファンでしょうね。プロレスを見て、勇気を与えられるなら、リングに上がり続けたい。「藤波」って、ケツを蹴り上げるファンがいてくれたらありがたいですね。

終わりの絵は見えない。

藤波 長州(力)から「辰っちゃん、もういいんじゃないの?」。武藤は「藤波さん、まだやってんすか?」って言われるんだけど。彼らの方が勇気あるんだよな。潔いというか、俺はまだ引退する勇気ないですもん。

今大会では、メインの6人タッグに登場。日本ジュニアヘビー級の礎を築いた藤波と、第93代IWGPジュニア王者・高橋ヒロムの初対決が実現する。「全盛期を過ぎていることは百も承知。ファンも期待していないだろうけど、プロレスに対しての炎は燃え続けています」と飛び続ける。

引き際は考えていない。考えられない。「自分のファンが今40代、50代。学生のころから今も必ず試合に来てくれる。『自分の生きがい』と言ってくれる。勝手に辞められないよね」とうなずいた。「16でこの世界に入って、プロレスがなかったら、何やっているんだろうって。家内に言われますもん。『あなた幸せだな』って、プロレスは定年もない。他の業界だと、自分の思いだけでは出来ない。相撲だと、星勘定があったり、野球もここまで長くは出来ない。今は大谷(翔平)君が頑張っているけど、プロレスラーは制約がない。自分が法律みたいなものだから」。肉体が朽ちる、その時まで、藤波辰爾としてリングに立つ。

高橋ヒロム(2023年5月28日撮影)

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“新大関”霧馬山、元兄弟子から暴力被害の付け人安西を救った情けの深さ/連載<1>

大相撲令和5年夏場所で事実上の大関昇進が決まり一夜明け会見に臨む霧馬山(撮影・小沢裕)

<“新大関”霧馬山の心・技・体>

関脇で大関昇進を確実にした霧馬山(27=陸奥)がモンゴル出身として6人目の大関昇進を目前にした。3回連載「“新大関”霧馬山の心・技・体」で素顔に迫る。第1回「心」では、稽古熱心さと若い衆から慕われる情深い面を紹介する。

エゼン ヒチェベル ザヤヒチェヌ-。大関昇進を確実にした霧馬山の好きなモンゴル語の言葉で、「努力は裏切らない」「自分が頑張れば運がついてくる」といった意味だ。他の関取がいない環境でも出稽古を重ねて鍛錬を怠らず、まさにその言葉どおりの成果を出した。新関脇の春場所は12勝3敗で初優勝を飾り、大関昇進をかけた夏場所でも11勝を挙げた。見事に大関とりに成功した。

首都ウランバートルから約700キロ離れたドルノドゥ生まれ。16歳ごろまでゲル(移動式住居)で暮らす遊牧民生活を送り、日常的に馬に乗り、井戸水をくむため何度も往復する日々により自然とスタミナと強い足腰がついた。日本に来るまで相撲経験はなかったが、師匠の陸奥親方(元大関霧島)が素質を見抜き翌15年1月に正式入門。8年半で角界の顔を張る地位に上り詰めた。

性格は至って穏やかで、情が深い面もある。付け人を務める三段目の安西は「本当に優しくて、温かいんです」と感謝。今場所前に部屋の元兄弟子からの暴力被害に遭っていたことを週刊誌に実名で告発し、世間からの注目が増した。緊張感が高まる状況を察してか、兄弟子から「お前悪くないんだから、堂々としていけ」と場所前に言われたことが救いになって平常心を取り戻した。2勝5敗で負け越しと悔しい結果に終わり、「あんなにプレッシャーがかかる中で、霧馬山関はちゃんと結果も残してる。かっこいいな」。

大関昇進を確実にしている男は、ただ強いだけではない。周囲に気を配れる優しさも兼ね備え、土俵で結果を残してきた。【平山連】

大相撲令和5年夏場所で事実上の大関昇進が決まった霧馬山はあふれんばかりの笑みで一夜明け会見に臨む(撮影・小沢裕)
大相撲令和5年夏場所で事実上の大関昇進が決まった霧馬山はあふれんばかりの笑みで一夜明け会見に臨む(撮影・小沢裕)
大相撲令和5年夏場所で事実上の大関昇進が決まり一夜明け会見に臨む霧馬山(撮影・小沢裕)

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【ボクシング】元女子世界5階級制覇王者の藤岡奈穂子が引退「卒業、やりきりました」

現役引退を表明した元女子世界5階級制覇王者・藤岡奈穂子

プロボクシング元女子世界5階級制覇王者・藤岡奈穂子(47=竹原慎二&畑山隆則)が29日、現役引退を表明した。

同日、東京・大田区の所属ジムで竹原慎二会長、柴田貴之マネジャーとともに会見し「引退ということですが、卒業ではないかなと。やり切りました」と引退する意思を口にした。昨年4月、米サンアントニオでマーレン・エスパーザ(米国)とのWBA、WBC世界ミニマム級王座統一戦に臨み判定負けしたのがラストマッチだった。

藤岡は「負けたら引退と決めていましたが、試合後に(米プロモート大手)ゴールデンボーイ・プロモーションの副社長から『もう1度、呼ぶ』と言われて揺れる自分がいて(1度は)再起を選びました」と昨年7月から約3カ月ほど米国でトレーニングを積んでいた。しかし条件面などで試合成立までいかず「自分の中で期限を決め、1年間やって何もなければ引き際かなと。やることはやったと思います」と引退を決意する経緯を説明した。

今後については何も決めていないものの、故郷の宮城・大崎市への恩返しや後進の指導に興味を持っているという。現時点で地元に戻る予定はなく「2拠点でも3拠点でも必要と言われればいきたい」と意欲満々。所属ジムの竹原会長は「よく今まで頑張ってくれた。ジムでは女子選手ながら見習う点も多く、男子選手の手本にもなり、リーダーシップをとってくれた。頑張り屋さんで自分から率先してやるタイプだった。2年前に政治家になったらと勧めましたが本人にその気はないみたいです」と秘話も明かした。

ソフトボールの実業団に所属していた藤岡は09年6月にプロデビュー。11月3月の東日本大震災で世界初挑戦が延期となって故郷も被災しながらも同5月、WBC女子世界ミニマム級王座を獲得し、故郷を勇気づけた。13年にWBA女子世界スーパーフライ級王者山口直子に勝利し2階級制覇に成功。15年にはWBO女子世界バンタム級王座を決定戦で奪取して3階級制覇、17年にはWBA女子世界フライ級王座を決定戦で制して4階級制覇、そして同年12月、WBO世界ライトフライ級王座を決定戦で勝ち取り、男女通じて日本初の5階級制覇を成し遂げていた。

引退会見に出席した元女子世界5階級制覇王者藤岡奈穂子(中央)。右端は所属ジム竹原慎二会長、左端は柴田貴之マネジャー

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元V11東洋太平洋王者・中谷正義が引退表明「充実した時間を生きた」21年ロマチェンコと対戦

元東洋太平洋ライト級王者中谷正義(2022年撮影)

プロボクシング元東洋太平洋ライト級王者の中谷正義(34=帝拳)が現役引退を表明した。

29日、自身のツイッターを更新し「前回の試合を最後にボクシングを引退する事にしました。今までたくさんの応援をありがとうございました。帝拳ジムではとてもすばらしい時間を過ごす事ができ、充実した時間を生きることが出来ました。長い間、皆さま本当にありがとうございました」とつづった。昨年11月、吉野修一郎(三迫)とのWBOアジア・パシフィック・ライト級タイトルマッチで6回KO負けした試合が最後のリングとなった。

11年6月に井岡ジムでプロデビューした14年1月に東洋太平洋同級王座を獲得後、11度の防衛に成功。19年7月、のちの3団体統一同級王者テオフィモ・ロペス(米国)とのIBF世界同級挑戦者決定戦に敗れた後に1度引退表明も20年に帝拳ジムに移籍。同年12月に米国でWBOインターコンチネンタル同級王座(日本未公認)を獲得。21年6月には元3団体統一同級王者のスター、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)とも対戦していた。 

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落合「伯桜鵬(はくおうほう)」に改名 夏場所14勝で史上最速の所要3場所での新入幕決定的

落合(2023年5月28日撮影)

大相撲で西十両8枚目の「令和の怪物」落合(19=宮城野)が、次の名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)から、しこ名を「伯桜鵬(はくおうほう)」に改名することになった。28日までに候補として挙がっていたしこ名。関係者によると、正式に改名の運びとなったことが29日、分かった。

落合の出身の鳥取県の旧名「伯耆国」の「伯」。出身が同じ倉吉市の元横綱琴桜をたたえ、落合も出場していた相撲大会「桜ずもう」の「桜」。師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)の「鵬」を組み合わせたもの。28日まで行われた夏場所では14勝1敗の好成績で、名古屋場所は史上最速の所要3場所での新入幕を、決定的としている。

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横審の山内委員長「全ての力士にとって鑑」復活優勝の横綱照ノ富士を大絶賛 4関脇も高評価

横綱審議委員会の山内委員長(2023年5月4日撮影)

日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審)の定例会合が、夏場所千秋楽から一夜明けた29日、東京・両国国技館で開かれた。

記者会見に応じた山内昌之委員長(75=東大名誉教授)は、8度目の優勝を飾った横綱照ノ富士を絶賛。各委員から出た意見と私見を合わせ「横綱としての責任を十二分に果たした。横綱というものの存在感。その存在感の大きさというものも、併せて示した。今回、照ノ富士の示した大きさというものは、全ての力士にとってかがみとなる、模範となるようなものであったという大変高い評価が出ました」と話した。

また山内委員長は大関昇進を確実としている霧馬山、来場所で大関とりとなる豊昇龍、大栄翔、若元春という、いずれも夏場所で2桁白星を挙げた4関脇についても高く評価した。その上で私見として「大関の数については、こだわる必要はないのではないか」と、来場所で大関とりの3人が、いずれも好成績を挙げて、複数人の昇進があることを期待していた。

他に大関経験者で、夏場所では2年ぶりに幕内力士として土俵に立った前頭朝乃山についても「よく戻ってきた」と称賛した。さらに「名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)における朝乃山の活躍を期待したい」と、三役以上の力士以外で唯一、名指しで話題にしていた。

大相撲令和5年夏場所の優勝一夜明け会見に臨む横綱照ノ富士(撮影・小沢裕)
28日、賜杯を手に愛息のテムジン君にキスする横綱照ノ富士
28日、伊勢ケ浜部屋での祝賀会で長男・テムジン君を抱きながら笑顔を見せる照ノ富士
28日、伊勢ケ浜部屋での祝賀会でツェグメド・ドルジハンド夫人(右)から手渡された長男・テムジン君を笑顔で抱く照ノ富士。前列右から2人目はおかみさんの淳子夫人

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【WWE】「筋肉バービー人形」ティファニー・ストラットンがNXT女子王座獲得

WWEのNXT女子王座を獲得し、花道で王座ベルトを掲げて観客の声援に応じた「筋肉バービー人形」ティファニー・ストラットン(ストラットン公式インスタグラムから)

<WWE:NXTバトル・グラウンド大会>◇28日(日本時間29日)◇米マサチューセッツ州ローウェル・ソンガスアリーナ

「筋肉バービー人形」ことスティファニー・ストラットンがNXT女子王座を獲得した。同王座決定トーナメント決勝で、ライラ・ヴァルキュリアと対戦し、得意技BME(ベスト・ムーンサルト・エバー=月面水爆)で仕留め、3カウントを奪取した。同王座は先月はじめにインディ・ハートウェルの返上によって空位となっていた。

前週のNXT大会でコーラ・ジェイドに竹刀攻撃を受け、負傷していたヴァルキュリアの左ひざを狙った。関節技で左膝を絞めて優位に立った。串刺しのハンドスプリングバックエルボーで捕獲され、投げっぱなしジャーマンを浴びたストラットンだが、回し蹴り連打で動けなくなったヴァルキュリアを捕まえ、回転式ファイアマンズキャリー・スラムでマットに倒すと、コーナートップからのBMEでトドメを刺した。

プロレスキャリアで初の王座戴冠となったストラットンは試合後、NXTを統括するHBK(ハートブレイクキッド)ことショーン・マイケルズと抱擁を交わし、喜びを共有していた。

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大関確実の霧馬山「つらかった時に支えてくれた」両親からの祝福に感謝、今週末にモンゴル帰郷へ

大相撲令和5年夏場所で事実上の大関昇進が決まった霧馬山はあふれんばかりの笑みで一夜明け会見に臨む(撮影・小沢裕)

大相撲の関脇で大関昇進を確実にした霧馬山(27=陸奥)が夏場所千秋楽から一夜明けた29日、東京・両国国技館内で会見に臨んだ。

夏場所で11勝をあげた霧馬山は、三役で直近3場所合計を34勝とし、大関昇進の目安「33勝」をクリアした。31日に開かれる名古屋場所の番付編成会議と理事会をへて正式に決定。その後に伝達式が行われる。

目標を達成して晴れやかな表情の霧馬山は「早く始まって、早く終わりたい思いがあった。昨日終わって落ち着いた。いつも通りの場所と思うようにしたが、何か違うなと。緊張あってあまり眠れなかった」と15日間を振り返った。

前夜はモンゴルから来日した両親と顔を合わせ、祝福されたという。「2人ともすごく喜んでくれた。(入門して)つらかった時に支えてくれたのも家族」と感謝し、今週末にモンゴルへ4年ぶりに帰郷する予定を明かした。

元大関霧島の師匠、陸奥親方と同じ地位になる。前夜は「あまり話す時間はなかったが、『これからが大事。稽古していけ』と言われた。師匠に相撲を教えてもらって、ここまでこれたので」と話した。

伝達式での口上は「師匠に相談している。間違えたらいけないんでけっこう練習してます」と言うが、内容については「それはまだですね」と秘密にした。

「大関霧馬山」として新たなスタートを切る。「大関、横綱というのはものすごい高いところ。大きな山みたいに思う」。さらに先にある「頂点」を目指す戦いが始まる。

大相撲令和5年夏場所で事実上の大関昇進が決まった霧馬山はあふれんばかりの笑みで一夜明け会見に臨む(撮影・小沢裕)
大相撲令和5年夏場所で事実上の大関昇進が決まった霧馬山はあふれんばかりの笑みで一夜明け会見に臨む(撮影・小沢裕)
大相撲令和5年夏場所で事実上の大関昇進が決まり一夜明け会見に臨む霧馬山(撮影・小沢裕)
大相撲令和5年夏場所で事実上の大関昇進が決まり一夜明け会見に臨む霧馬山(撮影・小沢裕)

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優勝の照ノ富士、初めて語った第1子長男への思い「モチベーション」の回答に見えた横綱の責任感

大相撲令和5年夏場所の優勝一夜明け会見に臨む横綱照ノ富士(撮影・小沢裕)

大相撲夏場所で8度目の優勝を飾った横綱照ノ富士(31=伊勢ケ浜)が、初めて第1子の長男について語った。

同場所千秋楽から一夜明けた29日、都内の部屋で会見。長男の杉野森照務甚(すぎのもり・てむじん)くんについて「去年の11月に生まれて、自分の子ですし、何て言うのか…。本当にかわいいですね」と話した。千秋楽の支度部屋では、一緒に記念撮影に納まったり、抱っこしてあやしたりといった場面を披露していた。

昨年9月の秋場所から4場所休場していた照ノ富士にとって、夏場所は照務甚くん誕生後、最初の本場所だった。それがモチベーションになったか問われると「何かがあるから、余計にこうしよう、ああしようという思いでは、もともと場所に臨んでいない。その場所、その場所、その日、その日が全部大事だと思っている。いつ何が起きるか分からないので。こういうことがあったから、この場所が大事という思いはない。もちろん、家庭のことだから、この子にこうしてあげたいなという思いは、ありますけど。だからといって、その場所だけということではありません」ときっぱり。あくまで横綱の責任感、復活と目標とする優勝10度への思いが、原動力だった様子だ。

「テムジン」は、モンゴル帝国の初代皇帝チンギスハンの本名と同じ。大きく育ってほしいという父親としての思いをうかがわせた。

それだけに昨年7月の名古屋場所以来となる、本場所15日間を完走し「(疲れが)ないと言ったらウソになる。無事に終わったなという感じ。1日1日を無駄に過ごしていなかったのがよかった」と、心身への負担が大きかったことをうかがわせた。昨年10月に手術した両膝については「大丈夫です」と断言。名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)では、自身3度目の2場所連続優勝の期待が懸かる。

その名古屋場所では、関脇霧馬山が大関に昇進して臨むことになる見通しだ。同じモンゴル出身の先輩として「(大関に)上がるのは、もちろん努力を積み重ねたからのこと。(大関の地位を)維持するという思いでやれば、落ちることしかない。逆にその上(横綱)を目指して、という思いでやってほしい」と、エールを送っていた。

大相撲令和5年夏場所の優勝一夜明け会見に臨む横綱照ノ富士(撮影・小沢裕)
大相撲令和5年夏場所の優勝一夜明け会見に臨む横綱照ノ富士(撮影・小沢裕)
大相撲令和5年夏場所の優勝一夜明け会見に臨む横綱照ノ富士(撮影・小沢裕)
大相撲令和5年夏場所の優勝一夜明け会見に臨む横綱照ノ富士(撮影・小沢裕)
夏場所千秋楽、伊勢ケ浜部屋での祝賀会で長男・テムジン君を抱きながら笑顔を見せる照ノ富士(2023年5月28日撮影)
夏場所千秋楽、伊勢ケ浜部屋での祝賀会でツェグメド・ドルジハンド夫人(右)から手渡された長男・テムジン君を笑顔で抱く照ノ富士。前列右から2人目はおかみさんの淳子夫人(2023年5月28日撮影)
夏場所千秋楽、伊勢ケ浜部屋での祝賀会でツェグメド・ドルジハンド夫人(右)から手渡された長男・テムジン君を抱く照ノ富士。前列左は師匠の伊勢ケ浜親方、前列右から2人目はおかみさんの淳子夫人(2023年5月28日撮影)
夏場所千秋楽 優勝し、賜杯を手に愛息のテムジン君にキスする横綱照ノ富士(2023年5月28日撮影)
夏場所千秋楽 優勝し、賜杯を手に愛息のテムジン君を抱いて笑顔を見せる横綱照ノ富士(2023年5月28日撮影)
伊勢ケ浜部屋前で子供から花束贈呈を受けハイタッチする照ノ富士。後方左から師匠の伊勢ケ浜親方とおかみさんの淳子夫人(撮影・小沢裕)
照ノ富士(右)の優勝インタビューに拍手を送る所ジョージ(中央左)と格闘家の安保瑠輝也(同右)(撮影・足立雅史)

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大栄翔、豊昇龍、若元春の3関脇が来場所で大関とり目指す 目安の「三役で3場所33勝」視界

名古屋場所で大関とりを目指す、左から大栄翔、豊昇龍、若元春

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

大栄翔(29=追手風)、豊昇龍(24=立浪)、若元春(29=荒汐)の3関脇が、名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)で大関とりを目指す。今場所いずれも2桁白星で、先場所と今場所の合計は大栄翔が22勝、豊昇龍と若元春は21勝。そろって勝負の場所に臨む。

◆大栄翔 千秋楽は強烈な突きで若元春を押し込み、そのまま強烈な突き倒しで土俵下へ転がした。「今日は一番良かった」と会心の攻めで10勝目。これで3場所連続で2桁白星に乗せ「来場所につながる一番になった」とうなずいた。大関とりがかかる名古屋へ視線を向けながら、「しっかり休んで、気合入れて稽古、場所へ準備したい」と引き締めた。

◆豊昇龍 千秋楽は、大関昇進を事実上決めた霧馬山を破って11勝目を挙げ、大関とりへ大きな1勝を挙げた。もろ差しで体を密着させると、持ち上げてから下手投げ。関脇だった先場所の10勝と合わせて2場所で21勝を挙げた。大関昇進目安は「三役で3場所33勝」で、大きな意味を持つ1勝となった。「来場所のことはまだ気にしていない。負けた相撲は(研究し)もっと稽古して直したい」と力を込めた。

◆若元春 技能賞で三賞を初受賞した。小結の先場所が11勝、新関脇の今場所が10勝。磨きをかけた左四つの型を評価された。念願の三賞を初受賞も、千秋楽は大栄翔に突き倒され完敗。表情を曇らせ「こんな相撲を取っていたら、どうしようもない」と猛省した。ただ同じ時津風一門で、若い衆のころから競ってきた霧馬山の大関昇進は「大きな刺激」と前向きに話した。

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【新日本】「宇和島の恥」SHO凶器攻撃&ジュニア王者へ理不尽要求

雄たけびを上げるSHO(撮影・中島郁夫)

<新日本プロレス…BEST OF THE SUPER Jr.>◇28日◇東京・大田区総合体育館

「宇和島の恥」と呼ばれるHOUSE OF TORTURE(ハウス・オブ・トーチャー、HOT)のSHOが、理不尽な要求だ。

第5試合に出場したSHOはHOTの高橋裕二郎&EVILと組み、CHAOSの矢野通&YOSHI-HASHI&後藤洋央紀と対戦。ただ、試合中に第4試合に出場したUNITED EMPIRE(UE)のグレート-O-カーン&アーロン・ヘナーレが乱入する形で、試合はノーコンテストとなった。

SHOは代名詞とも言える、凶器の「トーチャーツール」をギュッと握りしめたまま、バックステージに登場。「むかつくよ。クソCHAOSに、これからとどめを刺そうと思っている時によ、クソエンパイアどもよ、邪魔すんじゃねーよ」。かつて自身が所属したCHAOSにも容赦ない反則攻撃を続けていたが、勝利に結びつかず、お怒りの様子だった。

SHOの憤りは収まることはなく、その矛先は違う方向へ向けられた。「どうでもいいが、ハウス・オブ・トーチャーのものになるんだよ。それからよ、今日ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアのチャンピオンが決まるんだろ? 真のチャンピオンは、この俺なんだよ。ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア、覇者として名乗り出るなら、この俺を倒してからにしろ。いつでも胸貸してやるからよ」と既に、Aブロックを4勝5敗で予選敗退しているにもかかわらず、何故か強気だった。

さらには、IWGPジュニアヘビー級王者も挑発した。「あと高橋ヒロム、お前もだよ。ベルト持っているけど、この俺に勝ってからチャンピオン名乗れや」と、れっきとした王者に“難癖”を付けた。2人は今大会の予選で激突。SHOは試合前に、ヒロムの欠場を勝手に発表し、さらには、ヒロムの両腕をテーピングでグルグルに固定するなど、かなりの暴挙に出たが、最後は敗れていた。

SHO(左)にエルボーを浴びせるYOSHI-HSASHI(撮影・中島郁夫)

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十両Vの豪ノ山「もともと2番取る意識で」落合との優勝決定戦は電光石火の押し出しで快勝

十両優勝の豪ノ山(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

東十両筆頭の豪ノ山(ごうのやま、25=武隈)が決定戦の末に十両優勝を飾った。

千秋楽で北の若を退け1敗を守り、落合との優勝決定戦では電光石火の押し出しで快勝した。「もともと2番取る意識でした。優勝してほっとしています」。場所前に出稽古に訪れた平幕の王鵬と稽古を重ねて自信をつけた。新入幕が濃厚な来場所へ「基礎からしっかり見直して、良い形で場所に入りたい」と意気込んだ。

◆豪ノ山(ごうのやま)本名西川登輝。大阪・寝屋川市出身。21年春場所初土俵。177センチ、154キロ。得意は突き、押し。

十両優勝決定戦で落合(右)は豪ノ山に押し出しで敗れる(撮影・足立雅史)
十両優勝決定戦で落合を破った豪ノ山(撮影・足立雅史)
十両優勝決定戦で落合は豪ノ山に押し出しで敗れる(撮影・足立雅史)
各段優勝者の、左から十両優勝の豪ノ山、幕下優勝の木竜皇、三段目優勝の漣、序二段優勝の聖富士、序ノ口優勝の春山(撮影・小沢裕)
豪ノ山は十両優勝決定戦で落合(手前)を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
十両優勝決定戦で落合(手前右)を土俵際へ攻め込む豪ノ山(撮影・小沢裕)

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若元春が技能賞で念願の初三賞にも千秋楽敗れ猛省「こんな相撲を取っていたらどうしようもない」

技能賞の若元春(代表撮影)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

関脇若元春(29=荒汐)が、技能賞で三賞を初受賞した。

小結の先場所が11勝、新関脇の今場所が10勝。磨きをかけた左四つの型を評価された。念願の三賞を初受賞も、この日は大栄翔に突き倒され完敗。表情を曇らせ「こんな相撲を取っていたら、どうしようもない」と猛省した。ただ同じ時津風一門で、若い衆のころから競ってきた霧馬山の大関昇進は「大きな刺激」と前向きに話した。

大栄翔(上)に突き倒しで敗れ土俵下に落ちる若元春(撮影・小沢裕)

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【新日本】マスター・ワトがBOSJ初優勝「やっとたどり着いた」王者高橋ヒロムに挑戦表明

BEST OF THE SUPER Jr.30の覇者となったマスター・ワト(撮影・中島郁夫)

<新日本:BEST OF THE SUPER Jr.30>◇28日◇決勝◇東京・大田区総合体育館◇観衆3132人

マスター・ワトが、「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」を制し、初王者に輝いた。

ティタンと手に汗握る攻防を展開。試合中盤はティタンの攻撃に苦しめられたが、劣勢をひっくり返した。ワトは試合後にリング上で「ヒロムさん、ここに来て下さい」と高橋ヒロムを呼んだ。「ヒロムさん、やっとたどり着いた。覇者として、あなたの持つIWGPジュニアヘビー級王座挑戦させてください。場所も決まっている」と地元・大阪での対戦を要求。ヒロムも「ワト、素晴らしかった、本当におめでとう。ジュニアの新しい扉、開いたね。でも、どんな扉をあけようが、そこに待っているのはこの俺だ。お前の挑戦喜んで受け止めます」と、6月4日の大阪城ホール大会での対戦を快諾した。

BEST OF THE SUPER Jr.30の覇者となったマスター・ワト(撮影・中島郁夫)
BEST OF THE SUPER Jr.30の覇者となったマスター・ワト(撮影・中島郁夫)
入場するワト(撮影・中島郁夫)
入場するティタン(撮影・中島郁夫)
入場する高橋ヒロム(撮影・中島郁夫)

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【新日本】O・カーン控室戻らず“観覧”「パンケーキ食わせてやるよ」謎の上から目線で対戦要求

永田(左)にモンゴリアンチョップを浴びせるO・カーン(撮影・中島郁夫)

<新日本:BEST OF THE SUPER Jr.30>◇28日◇東京・大田区総合体育館

第5試合の矢野通&YOSHI-HASHI&後藤洋央紀と、HOUSE OF TORTURE(ハウス・オブ・トーチャー、HOT)SHO&高橋裕二郎&EVILの試合は、ノーコンテストになった。

試合前から不穏な空気が…。第4試合に登場したUNITED EMPIRE(UE)のグレート・O・カーン&アーロン・ヘナーレが、控室に戻らず、客席の最前列で“観覧”する中、試合が始まった。HOTはセコンドに付いたディック東郷も入れた4人での攻撃体勢。毘沙門のYOSHI-HASHI&後藤も負けじと対抗する中、試合終盤にUEがリングに乱入。HOTを痛めつけたところで、レフェリーがゴングを要求した。

試合後、EVILは「勝手によ、人の試合に入ってきて、試合壊しているんじゃねーよ。横やり入れるんなって、この野郎。俺らが第99代IWGPタッグチャンピオンなんだこの野郎。どうせよ、俺がいないと、あのタッグは始まらねーんだよ。覚えておけ」とO・カーンへ怒り心頭の様子だった。6月4日の大阪城ホール大会では、オージー・オープンが返上したIWGPタッグ王座決定戦にEVIL&高橋裕二郎、毘沙門が挑む。ここの対戦カードに入っていなかったO・カーンは「帝国のベルトに挑戦させてやるんだよ。それが筋だろう。挑戦権の代わりにパンケーキを食わせてやるよ」と謎の上から目線?で6・4決戦への出場を要求。後藤は「受けて立ってやるよ」と仕方なし? に、O-カーンのリクエストを受け止めた。これで、毘沙門とHOT、UEの3WAY戦となることが濃厚となった。

入場する矢野通(撮影・中島郁夫)
入場するYOSHI-HASHI(撮影・中島郁夫)
入場する後藤洋央紀(撮影・中島郁夫)
SHO(左)にエルボーを浴びせるYOSHI-HASHI(撮影・中島郁夫)
雄たけびを上げるSHO(撮影・中島郁夫)

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明生が殊勲賞、照ノ富士からの金星評価も終盤6連敗に「悔しい。もっと星を積み上げたかった」

殊勲賞の明生(代表撮影)

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

東前頭6枚目の明生(27=立浪)が、優勝した照ノ富士を唯一破り、金星を挙げたことを評価されて殊勲賞を初受賞した。三賞は21年春場所の敢闘賞に次いで2度目。

中盤戦まで優勝争いにも加わった。この日は小結琴ノ若に押し出され、6連敗締めの8勝止まりで「悔しい。もっと星を積み上げたかった」と唇をかんだ。

琴ノ若(左)に押し出しで敗れた明生(撮影・足立雅史)
三賞を受賞しガッツポーズする左から殊勲賞の明生、技能賞の霧馬山と若元春(代表撮影)
【イラスト】名古屋場所の予想番付

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