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ボクシング興行支援クラファン目標の500万円突破

ボクシング興行開催の支援金を集めるクラウドファンディングが5日に終了し、目標額500万円をクリアした。

8月22日に東京・後楽園ホールで開催するはじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメント決勝大会。6月5日から無観客を想定して開始し、29日になって客入れのために入場券も追加販売。174人から517万8555円が集まった。運営費やファイトマネーにあてられる。

1カ月半の個別指導を受けて、当日会場で現役王者との特別スパーリングが返礼となる最高120万円にも、1人から支援があった。他の返礼はライブ配信視聴権、限定Tシャツなど。7000円~1万5000円の入場券には49人が応募した。特典として応援パネル掲示が付く。残りの入場券はネット販売される予定。

決勝では日本同級4位渡部大介(29=ワタナベ)と草野慎悟(31=三迫)が対戦する。優勝者には賞金100万円に加えて、漫画はじめの一歩に登場できる権利がもらえる。セミは世界挑戦経験ある和気慎吾(32=FLARE山上)が再起戦に臨む。渡部は優勝を目指して、和気らスパーリングをこなしている。「お客さんが少しでも入ってよかった。ネット販売だけで入場券を売る必要もないので楽」と話していた。

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ボクシングはじめの一歩チケット クラファン販売 

渡部大介(2020年2月27日撮影)

ボクシングの入場券が29日、クラウドファンディングで販売開始された。はじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメント決勝大会で、8月22日に東京・後楽園ホールで開催される。7000円、1万円、1万5000円の3種類で、特典として応援パネル掲示が付く。

このクラウドファンディングは5日から、当初は無観客を想定し、大会運営費の捻出の支援金集めとして開始された。客入り開催のメドもたったことで、客席は通常よりも間引いての入場券を販売となった。7月6日以降はネットショップで販売予定。

返礼にはライブ配信視聴権、限定Tシャツなどに、個別指導を受けての会場で特別スパーリングなどがある。締め切りまであと1週間で、80人以上から300万円以上が集まっている。

決勝は日本同級4位渡部大介(8=ワタナベ)と草野慎悟(31=三迫)が対戦する。他の3試合のカードも決まり、セミでは世界再挑戦を目指している和気慎吾(32=FLARE山上)が川島翔平(28=真正)と対戦する。

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はじめの一歩記念決勝大会運営費をクラファンで募集

はじめの一歩トーナメント開催を発表したJBスポーツジム森川常次会長(右)と主催するDangan古沢将太代表(2019年4月26日撮影)

クラウドファンディングの支援金で、新たなボクシング興行開催を目指すプロジェクトが始まった。

イベントを主催するDANGANが5日に、延期されていたはじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメント決勝大会開催を発表した。8月22日に東京・後楽園ホールで、無観客を想定した支援金集めも開始し、大会運営費の捻出に新たなファン獲得を目指す。

期間は7月5日までの1カ月で500万円を目標にする。3000円から120万円の9コースにはさまざまな返礼がある。ライブ配信視聴権では漫画はじめの一歩の作者森川ジョージ氏が副音声で限定解説。登場人物鷹村の4コマ漫画をデザインした限定Tシャツ。客席に名前、写真、イラストなど掲載の応援パネル掲示など。

120万円コースはJBスポーツの山田トレーナーから、1カ半の個別指導に食事管理を受けられる。さらに当日のリングで、現役の日本王者クラスと特別スパーリングできるというものだ。

客入れができても500人程度と想定し、収入は激減する。支援金は会場費などの経費、ファイトマネーに充てる。古沢代表は「はじめの一歩を活用して、少しで興味を持ってもらい、面白さを伝えるきっかけになれば」と話した。

決勝は日本同級4位渡部大介(28=ワタナベ)と草野慎悟(31=三迫)が対戦する。当初は5月22日に墨田区体育館で予定されていた。渡部は「延びた分はプラに捉え、最後は倒して勝ちたい。デンプシーロール返しで」と必勝を期す。草野は「しっかりフィジカルは鍛え、今が一番強い。はじめの一歩のように、倒されても倒し返して勝ちたい」と意気込んだ。

優勝者には100万円の賞金に加え、はじめの一歩に登場できる特典も与えられる。他に3試合も予定されている。

後楽園ホールで行われた、はじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメントを観戦する観客(2020年2月27日撮影)

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吉田実代 計量クリア「はじめの一歩」でイメトレ

前日計量をパスして写真に納まる女子世界スーパーフライ級王者の吉田実代(左)と挑戦者のシー・リーピン(右)(撮影・丹羽敏通)

ボクシングWBO女子世界スーパーフライ級王者吉田実代(31==EBISU K,S BOX)が「はじめの一歩」イメトレで初防衛を成功させる。31日、東京・大田区総合体育館でWBCアジア同級王者シー・リーピン(石麗萍、21=中国)の挑戦を受ける吉田は30日、都内で前日計量に臨み、100グラム少ない52・0キロでクリア。計量前日にはアニメ「はじめの一歩」をチェックし、試合までのイメージを膨らませていることを口にした。

好きなキャラクターとなる鷹村守、伊達英二の登場シーンを見ながら「娘(長女実衣菜ちゃん)と見ましたね。がーっとテンションを上げるのではなく、普通上がっていくので」と効果を説明。大みそかの世界戦という舞台に立つことを感謝しつつ「私はシングルマザーということで取り上げてもらっているし、もっと選手としても注目されたい。爪痕は残したいですね」と決意を示した。

前日計量をパスしてポーズを決める女子世界スーパーフライ級王者の吉田実代。奥は挑戦者のシー・リーピン(撮影・丹羽敏通)

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引退の田口良一「世界王者の夢を実現。やりきった」

引退を発表した元世界王者田口良一

元WBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(32=ワタナベ)が、現役を引退してフィットネスジム経営を目指す。

20日に都内で引退を発表した。2階級制覇へ3月にWBO世界フライ級王者田中恒成(24=畑中)に挑戦も判定負け。「世界戦に2連敗し、モチベーションが上がらなかった。世界王者の夢を実現して大満足。やり切った」と引退を決意した。

「きのうラーメン食べたんで、顔むくんでないですか?」。引退会見は田口らしい一言で始まった。田中戦から2カ月ぐらいで引退を決め、一番支えてくれた父勝良さんに真っ先に報告した。「4回戦でもスタミナなく、8回戦も無理だと思った。世界戦を戦ってきて、引退会見までするとは。今は不思議な感じ」との心境を口にした。

思い出の試合を問われると「1つに決めきれない。デビュー戦も、新人王も…」と、田中戦まで次々列挙した。中学でボクシング教室に通ったのが最初。横浜光ジムに入門も2ケ月で足が遠のいた。芝商高時代に通学途中で車窓から見たワタナベジムに入門。ヘルニアでブランクを作り、「5年でも成長の実感がなかった」と挫折の連続だった。

今やスーパースターの井上尚弥の存在が開花につながった。12年に高校生だった井上とのスパーリングでボコボコにされた。1年後に日本王者となると、初防衛戦で井上の挑戦を受けた。判定負けも連続KOを止めた。

「あの試合があったから世界王者になれた。それ以降の相手は井上より強くない。気持ちが楽になった」。陣営ではミニマム級で世界挑戦のプランだった。渡辺会長は「世界戦より井上とやりたいと言った。気持ちが強く、根性があった」と振り返った

14年にWBA王者アルベルト・ロセル(ペルー)に世界初挑戦し、ジム3人目となる世界王者になった。昨年にはIBF王者ミラン・メリンド(フィリピン)に判定勝ちで、日本人3人目の2団体統一王者に。初の統一王者で初防衛戦は判定負けで陥落も、7度防衛は日本人歴代8位タイを誇る。

引退後は大好きな麺類の飲食店を経営するのが目標に掲げていた。「好きなだけで無知。失敗してからボクシングに戻るのも…。経験と知識でジムの方が勝算がある」。近い将来にフィットネスジムを開くつもりだ。

現在はジムの先輩だった柴田明雄代表のSOETEジムでトレーナー修行している。「なるべく早くやりたい。プロのボクシングジムもやりたいと思うようになれば。軌道に乗ったら飲食店も」と、次の夢もあきらめていない。

前夜は漫画「はじめの一歩」の30周年記念トーナメントで、後輩の応援に駆けつけた。ボクシングに興味を持ったのは、親からもらった地域振興券3000円で、ゲームソフト「はじめの一歩」を購入がきかっけだった。会場で作者の森川ジョージと初対面し、記念撮影した。「現役最後でいい思い出ができた」と笑みがこぼれた。

戦績は27勝(12KO)4敗2分。12月10日の東京・後楽園ホールで引退式に臨む。10カウントゴングを聞き、グローブをつるす。

ベルトの重さに耐えられなくなって笑う元世界王者田口良一
引退を発表した元世界王者田口良一(左)と渡辺均会長

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草野慎悟が逆転で4強へ はじめの一歩トーナメント

逆転TKO勝ちした草野慎悟(撮影・河合香)

<プロボクシング:はじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメント予選6回戦>◇19日◇東京・後楽園ホール

13年東日本新人王の草野慎悟(26=三迫)が、逆転TKOで準決勝に進出した。WBOグレーターチャイナ同級王者マ・シャン(23=中国)との対戦で、初回に2度ダウンを喫した。5回にダウンを奪い返し、さらに連打を浴びせてレフェリーストップとなり、5回2分42秒TKO勝ちした。

横井トレーナーは「はじめの一歩みたいな試合」と笑った。初回に2度ダウンしたが「そんなに効いてはいなかった」。2回には左ストレートで腰を落とさせた。反撃開始も3回にまた攻め込まれる。横井トレーナーにインターバルで「勝ちたくないのか」と、ビンタでカツを入れられた。

5回にはついに左フックでダウンを奪う。立ち上がってきたがコーナーに追い詰めて、鮮やか逆転勝ちとなった。「足を使って、コンパクトにいくつもりだった。付き合ってしまった。大振りで、すぐにケンカになっちゃう悪い癖が出た」。薄氷とも言える勝利に苦笑いしきりだった。

ヨネクラジムが閉鎖したため、横井トレーナーについて三迫ジムに移籍した。ところが連敗を喫し、1度は引退した。「まだ応援してくれる人がいたので」と復帰したが、再起戦も負けていた。移籍初勝利に「会長やみんなのおかげです」と頭を下げた。

来年2月27日の準決勝では、韓国KMB同級王者イ・ジェウ(26=韓国)との対戦と決まった。日本同級6位溜田剛士(26=大橋)を3回1分19秒TKOで下している。3回に左フックでダウンさせ、連打でストップ勝ち。溜田も元ヨネクラジムで同門だった。草野は「溜田に勝つんだから相当強い。今日のでは通用しない。ポイントで勝つような試合をしたい」と話した。

メインでは日本同級5位渡部大介(28=ワタナベ)が、引き分けも優勢勝ちした。プロ4連勝の日本同級17位竹嶋宏心(24=松田)と対戦し、2回に左フックで右まぶたをカットさせた。4回にはバッティングで左目上もカットし、ドクターストップとなった。4回58秒負傷判定はジャッジは三者三様で引き分け。38-38と採点したジャッジが渡部優勢として勝ち上がった。

道都大出身の渡部は拓大だった竹嶋でアマ時代負けていた。「パンチが当たり始めたところで、試合が止まっちゃって。すいません。首の皮1枚ですね」。準決勝の相手は、シードの元WBOアジア太平洋同級王者リチャード・プミクピック(29=フィリピン)となる。「距離もかみ合うと思う。来週には練習再開して、悪い癖を直したい」と先を見た。

決勝は5月に墨田区総合体育館で予定されている。優勝賞金100万円に加え、副賞として漫画「はじめの一歩」に登場する権利が贈られる。

準決勝で対戦する草野慎悟(左)とイ・ジェウ(撮影・河合香)

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はじめの一歩30周年大会は“一歩ワールド”に演出

はじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメント来場者用に製作された小冊子

ボクシングのはじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメント(優勝賞金100万円)は19日、東京・後楽園ホールで開催される。

「はじめの一歩」原作者の森川ジョージ氏(JBスポーツジム森川常次会長)、同作を連載する「週刊少年マガジン」の発行元・講談社の協力で、会場は“一歩ワールド”に演出。同ホール通路のポスターは劇中に描かれた試合ポスターに変更。バルコニーには主要キャラクターの巨大垂れ幕が飾られる。

また来場者には先着1500人に非売品の「はじめの一歩」特製小冊子が配布。同ホール展示会場には同作の複製原画、ポスターや単行本がすべて展示され、約3メートルの大型横断幕の前で記念撮影できるスペースも確保される予定となっている。

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はじめの一歩30年記念「原作に負けない」溜田剛士

前日計量パスした初代日本ユース・フェザー級王者溜田(右)。左は対戦相手のイ・ジェウ

ボクシングのはじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメント(優勝賞金100万円)は19日、東京・後楽園ホールで開催される。

18日に都内の日本ボクシングコミッションで計量が開かれ、1回戦(すべて6回戦)の出場6選手は1発でクリア。初代日本ユース同級王者で日本同級6位の溜田剛士(26=大橋)は100グラムアンダーの57・0キロ、対戦相手のイ・ジェウ(26=韓国)も400グラム少ない56・7キロでパスした。

「原作の(幕之内)一歩に負けない試合をしたいと思います」と意気込む溜田の目の前に立ちはだかるのが6勝(5KO)2敗とKO率6割を超える韓国KBM同級王者のイだ。韓国の強打者から「近い距離での戦いが得意」と言われると、溜田は「望むところ。自分も近い距離を得意としているので」とKO決着を意識した。また水分を多めに補給しながら減量していた効果でスムーズに体重も落ちたことを明かし「バッチリと仕上がったと思います」と自信をのぞかせていた。なお準決勝は来年2月27日、東京・後楽園ホール、決勝は20年5月、墨田区総合体育館で予定されている。

はじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメント出場選手。左から渡部、溜田、草野、イ・ジェウ、マ・シャン、竹嶋
前日計量をパスした初代日本ユース・フェザー級王者溜田

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フェザー級優勝者は「はじめの一歩」に登場できます

左から溜田剛士、草野慎悟、漫画家森川ジョージ、竹嶋宏心、渡部大介(撮影・河合香)

ボクシング・フェザー級トーナメント優勝者に、副賞として漫画「はじめの一歩」に登場する権利が贈られる!? 30周年記念の「はじめ-」を冠にした、同大会の出場選手発表と組み合わせ抽選が3日に都内であった。

7選手による大会は11月19日に東京・後楽園ホールで6回戦の1回戦で開幕。来年2月27日の準決勝から8回戦で、5月に墨田区総合体育館で決勝の予定。優勝者には100万円が贈られる。

作者の森川ジョージ氏も出席し、副賞を問われると1度は「考えさせて」と答えた。選手の意気込みを聞いているうちに盛り上がり「漫画に出しちゃおうか。名前も顔も覚えたので。キャラ的にいい選手もいるし」と、漫画に登場させることを約束した。

優勝候補の溜田剛士(26=大橋)は、日本同級7位で28戦目と最もキャリアがある。父親がボクシング好きの「はじめ-」のファン。「漫画は家にあったので、ボクもファンです」と、森川氏とうれしい記念撮影となった。

中学を卒業すると長野から上京してヨネクラジムに入門した。初代日本同級ユース王者となったが、17年にジムが閉鎖となり、元ヨネクラジムだった大橋会長に誘われて移籍した。この大会には大橋会長から「当然出るよな」と言われて、出場を即答した。

1回戦はイ・ジェウ(26=韓国)と決まった。韓国でも「はじめ-」は「ザ・ファイティング」の題名で人気となった。イは「チョン・イルボという主人公を見て、自分も王者になりたいと練習してきた」とコメントに、溜田は「倒されに日本へ来てください。KO率から優勝するのはボク。しっかり倒してインパクトを残し、日本王座に挑戦したい」と自信を見せた。

1回戦1試合は唯一の日本人対決となった。拓大で主将だった竹嶋宏心(23=松田)は名古屋からの参戦。高校選抜と国体で準優勝し、プロでは4戦全勝(3KO)のアマ経験は随一を誇る。

「これはボクの大会。断られてきた日本人とやっと試合ができる。圧倒する」と豪語。勝てば、シードで経験豊富なリチャード・プミクピック(29=フィリピン)と対戦にも「オファーしていた相手。願ってもない」と意気込んだ。

対する渡部大介(28=ワタナベ)は日本同級6位と、日本人選手では最上位ランカー。道都大でアマ経験があり、4学年下の竹嶋とスパーリングしたこともある。「大学の頃とは違う。ボクはプロ向きといわれている。パンチ力が違うので倒して見せる」と応戦した。

草野慎悟(30=三迫)はマ・シャン(23=中国)との1回戦となった。13年に東日本新人王となり、こちらも17年にヨネクラジムから移籍した。「最年長で誰も勝つと思ってないでしょうが、奇跡を起こします。漫画に出たい。デンプシーロールで倒してみせる」とアピール。森川氏は「6回に集約される試合はみんな楽しみ。漫画のような試合をして」と期待した。

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内山高志氏の異名を冠に KO必至の賞金マッチ開催

賞金トーナメントのアンバサダーとなった内山高志氏

ボクシング内山高志presents KNOCK OUT DYNAMITE賞金マッチトーナメントの開催が、29日に都内で発表された。元WBA世界スーパーフェザー級王者内山氏をアンバサダーに迎え、53、56、60、65キロの4階級でA級4人による5回戦でのトーナメント。優勝50万円に加え、KOには1回20万円、2回15万円、3回10万円、4回5万円、5回3万円の賞金も出る。この日から参加選手を募集し、10月19日に東京・後楽園ホールで準決勝、来年1月に決勝となる。

内山氏の異名を冠にし、ボーナスをつけた5回戦で、ボクシングの真髄、KO決着を増やす狙いだ。内山氏は「10回だと見合う時間が多いが、5回だと手数は多くなり、フルパワーでいけ、KO率は高くなる。パンチに自信のある、KO率の高い選手に出てもらいたい。初めて見た人でも面白い、記憶に残る試合を」と期待した。「3カ月も練習すれば。オレも出ようかなと思うくらい」とも話し、副賞の賞品を「何か考えます」と約束した。

主催するDANGAN瀬端幸男会長は「お客さんはKOを見たい。見て面白いかどうか。他の格闘技も短いラウンド勝負で盛り上がっている。3回では物足りない。5回なら判定でも決着がつく」と説明した。「カジノの解禁も見込んで」とも話した。

5階級制覇王者フロイド・メイウェーザーの日本窓口TMT JAPANもスポンサー集めなどで協力し、集まり次第では賞金の上乗せもあるという。大柴代表は「日本を盛り上げ、底上げのために組んで協力していきたい」と話した。

来年11月には5回戦の賞金ワンマッチを並べたビッグイベントも計画している。瀬端会長は「アマ上がりのB級でも、重い階級などに強い選手も多い。KO率60%以上のタイ、中国などの外国人選手も呼びたい」と話す。メイウェザーやマニー・パッキャオの支配下の選手らが、将来的に参加や協力の可能性も期待した。

DANGANは23日に開幕した山中慎介prezents GOD’S LEFT バンタム級、11月に開幕する漫画「はじめの一歩」連載30周年記念フェザー級トーナメントも主催する。ボクシングの活性化を狙った3つ目のA級賞金トーナメントとなる。

賞金トーナメントを発表した、左からTMT JAPAN大柴哲代表、アンバサダー内山高志氏、主催のDANGAN瀬端幸男会長

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井上尚弥2度目は“一歩風”「ザ・リング」表紙公開

森川ジョージ氏が描いた、ザ・リング9月号のWBA・IBF世界バンタム級王者井上の表紙(ザ・リング公式サイトより)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)の2度目登場となる米老舗ボクシング誌ザ・リング9月号表紙が8日(日本時間9日)、同誌公式サイトで公開された。1922年創刊で歴史と権威のある同誌の今年2月号で日本人で初めて単独表紙で起用されていた。

今回は人気ボクシング漫画「はじめの一歩」を連載し、JBスポーツボクシングジムの会長も務める森川ジョージ氏が描いた井上のアートワークが表紙。長年、漫画とアニメのファンだという同誌ダグ・フィッシャー編集長は「編集委員会は漫画界のレジェンドの芸術が私たちを魅了してくれたことをうれしく思います」とコメント。また森川氏による「井上尚弥選手は日本人にとって特別なボクサー。ボクシングのファン、井上選手のファンとして心からアートワークを描きました」とのコメントも寄せられた。

ザ・リングは創刊後から独自に各階級のランキングや王者、階級を超越した最強王者を選定。5月18日のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ準決勝となった井上-IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦はバンタム級のザ・リング認定ベルトも懸けられ、勝利した井上がゲットしていた。

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井上尚弥が米老舗「ザ・リング」の表紙に再び登場へ

井上尚弥(2019年6月25日撮影)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、1922年創刊で歴史と権威のある米老舗ボクシング誌ザ・リングの表紙を再び飾ることが決まった。25日(日本時間26日)にザ・リング公式ツイッターで次号の表紙になることが発表されたもので、今回は人気ボクシング漫画「はじめの一歩」を連載し、JBスポーツボクシングジムの会長も務める森川ジョージ氏が井上を描いたアートワークが表紙になる。関係者によれば、ザ・リングが約1カ月前に森川氏へ正式オファーを出し、快諾を得たという。森川氏も自身のツイッターで「井上尚弥選手おめでとうございます!」と祝福コメントを寄せた。

井上は今年の2月号で日本人で初めてザ・リングの単独表紙で起用された。同誌は創刊後から独自に各階級のランキングや王者、階級を超越した最強王者を選定。5月18日のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ準決勝となったIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦では、バンタム級のザ・リング認定ベルトも懸けられ、勝利した井上がゲットしていた。

19年2月号、日本人初の単独表紙を飾った井上尚弥

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異質な飯田覚士 TV企画、部活の延長から世界王者

平成のボクシング界について語る飯田覚士さん

<平成とは・バトル編(2)>

平成が幕を開けて間もなく、日本ボクシング界に異質なボクサーが現れた。後にWBA世界スーパーフライ級王者になる飯田覚士である。90年(平2)、日本テレビのバラエティー番組「天才たけしの元気が出るテレビ!!」の“ボクシング予備校”という企画に、プロテストを目指す練習生の1人に選ばれた。

当時、飯田は岐阜経済大3年。「ボクシング部でしたが、ツアーコンダクターになりたかったので、プロになるつもりはなかった。練習に物足りなさを感じていたのと、テレビに出れば思い出になると思って応募した」。どこにでもいる普通の大学生で、ボクサーらしからぬ甘いマスクにきゃしゃな体形。そのギャップがボクシングと無縁の若い女性のハートに響いた。

日曜の夜に放送される平均視聴率15%の人気番組で、定期的に成長ぶりが紹介されると、飯田の人気は沸騰した。90年9月の大阪城公園での公開スパーリングには1万人を超えるファンが殺到した。テレビ局の意向に応じて番組内で「チャンピオンになる」と公言していたため「引くに引けなくなった」と飯田。翌91年3月にプロデビュー。翌年の全日本新人王決勝戦には8000人の大観衆が詰めかけた。

昭和の時代、ボクシングには怖い、痛い、危ないというイメージが根強くあった。その象徴が昭和40年代に大ヒットした漫画「あしたのジョー」。貧しい不良少年が拳ひとつでのし上がっていくストーリーで、実際に漫画を地でいくボクサーも多かった。飯田はそんな近寄りがたかったボクシングを、部活の延長のような身近な存在に変えた。飯田自身「パンチパーマなどのいかつい格好で相手を威嚇するのは嫌だった」という。

この頃から飽食の時代に敬遠されつつあったボクシングジムに「僕も挑戦してみよう」と若者が足を向け始めた。飯田が全日本新人王になった翌年度には、100人台だった新人王のエントリーが265人と急増。マイク・タイソンの2度(88、90年)の東京ドーム防衛戦など複合的な要素も重なり、89年に1200人だったプロボクサーは年々増加し、06年には3200人にまで膨れあがった。

もうひとつの要因が89年から現在まで続く「少年マガジン」(講談社)の人気漫画「はじめの一歩」(森川ジョージ著)。いじめられっ子の主人公がボクサーに救われ、自らボクサーとして成長していくストーリーが、平成の若者に圧倒的な支持を受けた。元WBA、IBF世界ライトフライ級王者の田口良一をはじめ、この漫画に刺激を受けてボクシングに興味を持った世界王者も多い。

彼らは根性論が主流だったジムの練習にも新風を吹き込んだ。「根性で勝つんじゃないと自分に言い聞かせてサプリメントをとったり、インナーマッスルや動体視力も鍛えた」と飯田は回想する。元WBC、WBA世界ミニマム級王者で大橋ボクシングジム会長の大橋秀行は「今は昭和の時代と練習方法も食事も180度違う。八重樫東(世界3階級制覇王者)は科学的な筋トレを取り入れて、脂を抜いた食事を心がけている」と明かす。

飯田は世界挑戦2度失敗後の97年12月、ヨックタイ・シスオー(タイ)を判定で下してついに世界王座を奪取。2度の防衛にも成功した。普通の大学生が世界王者にたどりついて気付いたことがある。「根性論が嫌いで、科学的なトレーニングを存分にやった。でも結局、ボクシングは最後はど突き合いなんです。流血しようが構わず打ち合う。行き着いた先は、ストイックで己の身を削らないと勝てない過酷なスポーツでした」。時代は移ってもボクシングの本質、世界の頂点への厳しい道のりに変わりはない。【首藤正徳】

(敬称略)

97年12月、ヨックタイ・シスオーにパンチを放つ飯田(左)

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高橋竜平TKO負け壁厚かった日本人初の聖地世界戦

<ボクシングIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇18日◇米ニューヨーク・マディソンスクエアガーデンシアター

同級10位高橋竜平(28=横浜光)が聖地で世界初挑戦も11回TKOで失敗した。

3回に同級王者T・Jドヘニー(32=アイルランド)の連打でダウン。中盤から前に出て手数を出したが、的確なパンチを浴びて劣勢は変わらず。レフェリーにストップされ、11回2分18秒TKO負けした。昨年に岩佐(セレス)から王座奪取のドヘニーは初防衛となった。

初回からジャブにボディーで流れをつかまれた。2回にバッティングで、両者とも眉間をカットして流血。3回には左ボディーに続く右ストレートを浴びる。クリンチで逃げようとしたが、さらに左フックの3連発を食らってダウン。スロースターターの上にリードを奪われた。

中盤からようやく本来の運動量を生かして前に出て、スイッチもして手数も多くなった。アマ経験も豊富な試合巧者の王者。高橋のパンチをかわし、上下に打ち分けもよく、的確な力強いパンチで差を広げていった。この展開は変わらず、8回にはドクターチェックも入り、11回には王者に連打で攻め込まれてレフェリーに試合を止められた。

昨年12月に米ロサンゼルスで初めてスパー合宿した。ヘビー級世界戦も観戦した際に王者陣営からオファーを受けた。その後連絡がなく、1月から2月9日の2番目の候補日になると判断し、3日間休養に充てた。直後の7日に契約書が届き、1週間前の11日にビザが下りて、やっと正式決定した経緯があった。

漫画「はじめの一歩」を読んで、中3で地元新潟加茂市のボクシング教室に通い始めた。東洋大に進学もレギュラーになれずにアマでは10勝(3KO)7敗止まり。12年12月にプロデビューも1回KO負けし、次戦も引き分けだった。

16年にオーストラリアで初の10回戦も判定負け、17年にはフィリピンへ単身修行。17年にタイで日本未公認のIBFパンパシフィック王座を獲得し、昨年タイで初防衛して世界10位に浮上でチャンスをつかんだ。

日本や東洋太平洋王座にも挑戦経験のない無名から、聖地マディソン-のリングに上がった。日本人では戦前にノックアウトQの異名で1回KOで初勝利の木村久、日本初の世界ランカー徐廷権がいる。戦後では元アマ全日本王者の岡田隆志が、10年に元アマ世界王者アローヨ(プエルトリコ)に4回判定勝ちした。

世界戦ではベネズエラ出身のWBAライト級王者ホルヘ・リナレス(帝拳)が、昨年にワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)からプロ初ダウンを奪うも10回TKO負けの激闘を演じていた。高橋は日本人としては初の世界戦出場だったが、実力差はあり、世界の壁は厚かった。

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「はじめの一歩」ジムから19年ぶり2人目の王者

<ボクシング:日本スーパーバンタム級王座決定戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

日本スーパーバンタム級2位田村亮一(31=JB)が、同級1位の中川麦茶(30=角海老)に10回判定3-0で勝利し、2度目の挑戦でベルトを手にした。

「はじめの一歩」の作者である森川常次会長は、ジムで19年ぶり2人目の日本王者となった田村を「バタバタしない。大人のボクサー」とたたえた。

田村は序盤から重さのあるストレートで積極的に攻め、5回終了時で3-0と圧倒。そのまま最後までスタミナ、威力も衰えず、リードを保って勝利した。試合後は「正直、中川選手のパンチ一発もきいてないです」ときれいな顔でふり返った。

17年5月に同ジムに移籍。17年7月に同タイトルに挑戦も判定負け。1年半ぶり2度目のチャンスをものにした。ベルトは「自分のためでもあるけど、遅れてきた手みやげのために取った」と短期間に2度タイトルマッチを組んでくれた会長とジムの関係者に感謝した。

元日に森川会長に「明けましておめでとうございます」とメールし、「まだ明けてない。何がおめでとうだ」と叱咤の返信をもらっていた。この日は会長に「正月返上だったから」とねぎらわれ、「おもちを食べたい」と笑顔。勝って、やっと田村の新年が明けた。

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田村亮一が2度目挑戦で王座奪取、中川麦茶を圧倒

ボクシングの日本スーパーバンタム級王座決定戦が12日に後楽園ホールで行われ、同級2位田村亮一(31=JB)が同級1位の中川麦茶(30=角海老)に10回判定3-0で勝ち、2度目の挑戦でベルトを手にした。

序盤から重さのあるストレートで積極的に攻め、5回終了時で3-0と圧倒。そのまま最後までリードを保ち、勝利した。元日、漫画「はじめの一歩」の作者でもある森川会長に年始のメールを送り、「まだ明けてない。何がおめでとうだ」と叱咤(しった)の返信をもらっていた。悲願のベルトとともに田村の新年が始まった。

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中川麦茶、王者になってフィリピンの子供たち救う

計量をパスした中川麦茶(左)と田村亮一

ボクシング日本スーパーバンタム級王座決定10回戦の前日計量が、11日に都内で行われた。同級1位中川麦茶(29=角海老宝石)はリミットの55・3キロ、同級2位田村亮一(31=JB)は55・2キロでクリアした。

中川は昨年12月にフィリピンで10日間スパーリング合宿した。男手一つで育てる小1の長男龍樹君を同伴で、これまでにも数回同伴合宿している。「大変だけど仕方ない。1カ月ぐらい行きたいところだけど」。普段のジムワークも同伴で、練習中は受付で遊ばせている。

中川は両親が離婚するなど、子供のころは貧しい生活を強いられた。その経験から、フィリピンのゴミの山で生活する子供のためのボランティア活動もしている。今回はクラウドファンディングも立ち上げて募集。85万円を目標に現在はまだ達成率は40%台となっている。「達成できなくても、こうしたことを知ってもらえれば」と話す。

ボクシングは引きこもりだった弟抹茶を引っ張り出すために始めた。好きな麦茶のリングネームは目立つためにも改名した。麦茶のペットボトルを手に「ボクはこんなきれいでなく泥臭い。雑草魂でターニングポイントにしたい。弟、息子、子供たちのためにも王者になる」。子連れスパー合宿の成果で王座奪取を誓った。

田村は1年半ぶりで2度目の王座挑戦となる。「世間は負けたら引退とか思っているかもしれないが、負ける気はない。とっちゃいますよ」とニヤリと笑った。作新学院、日大と名門でキャリアを積んだが「アマ時代はどうでもいい。基本のジャブ、ガード、ワンツー。自分のボクシングをするだけ」と話した。

元日には、漫画「はじめの一歩」の作者である所属ジムの森川会長に「明けましておめでとうございます」とメールしたが、「まだ明けてない。何がおめでとうだ」と返されたという。こと言葉でさらに気を引き締め「正月はこの試合に勝ってから」と決意を口にした。

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山中竜也が引退表明 今後の事は「全然考えてない」

急性硬膜下血腫のため引退を表明した前WBO世界ミニマム級王者山中竜也(撮影・加藤裕一)

ボクシングの元WBO世界ミニマム級王者山中竜也(23=真正)が31日、神戸市内で会見を行い、引退を表明した。7月13日の2度目の防衛戦で判定負けした後、会場を去り際に頭痛を訴えて同市内の病院に緊急搬送され、急性硬膜下血腫の診断を受けた。日本ボクシングコミッション(JBC)の規則で頭蓋内出血をした者はライセンスを失効することが定められており、引退を余儀なくされた。

山中は「最初は自分のことじゃないような気持ちでした。病名は聞いたことがあって“そういえば、先輩にそれで引退した人がいた”と思い、自分もそうなるのかなあと考えました」という。ボクシング歴12年でプロ生活6年。中卒のたたき上げで、同ジムの山下正人会長が「本当に努力の男。これからの選手に見習ってほしい」と評する男が突然、思わぬ形でキャリアを断たれることになった。

「これからのことはまだ全然考えてなくて。白紙? はい、そうです。でも、いつまでもブラブラしてたらあかんと思うので…」。ボクシングを始めるきっかけになった人気漫画「はじめの一歩」では、くしくも主人公の幕之幕一歩がパンチドランカーの症状を訴え、トレーナーの道を歩み出している。「ねえ、そうなんです」と苦笑いする山中だが、今後はトレーナーなどの選択肢も含めて、第2の人生を模索していく。

急性硬膜下血腫のため引退を表明した前WBO世界ミニマム級王者山中竜也(左)と真正ジムの山下正人会長(撮影・加藤裕一)

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山中竜也1発で沈む 階級上げた再挑戦も視野に

7回、サンダール(右)の右パンチが山中の顔面にヒット(撮影・白石智彦)

<プロボクシング:WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇13日◇神戸市立中央体育館

 WBO世界ミニマム級王者山中竜也(23=真正)が0-3の12回判定負けで、2度目の防衛を逃した。同級3位ビック・サルダール(27=フィリピン)の右ストレートで7回にダウンを喫し、終盤は約15キロの減量の影響で両脚がつった。流血しながら意地を見せたが、ライトフライ級への転向を含めて、今後のプランは再考することになる。中卒から、たたき上げの男が大きな壁にぶち当たった。

 快調だったはずの山中が、1発の右ストレートで沈んだ。徐々に距離を詰め、戦略通りに進んでいた7回。サルダールのワンツーをあごに受け「かなり効きました」。起き上がると、今度は両脚がつった。言うことを聞かない体に加え、終盤には左まぶた付近から流血。懸命に立ち向かったが「向こうが勝ったと思いました」と覚悟を持ち、12回終了のゴングを聞いた。

 順調に見えた減量にも落とし穴があった。山下会長は「減量やね」とつった両脚について分析。3月の初防衛以降、祝いの場が増え、山中の体重は62キロ台に達した。47・6キロのリミットまでは約15キロ。最近の世界戦では体重超過が度々問題となっており、王者として「怖いのは怖い。計量失敗する夢を見ることもある」と、その不安は増した。

 減量期間中は神戸市内の自宅に母理恵さん(47)が訪れ、減量食を用意。前日計量では100グラムアンダーでパスし「体調はいいです」と笑った。この日はママチャリで会場入りし、普段通りかと思われた流れだったが、足をすくわれた。

 ベルトを失った控室では、額に巻いた白のタオルを血でにじませながら「その時(ダウン)だけ(ガードを)開いてしまった」とポツリ。それでも「これで終わるつもりはない」と言い切った。山下会長は「本人と話して決める」とし、ライトフライ級転向も含めて、今後のプランを再考する。中学卒業後からボクシングに打ち込む理由を「好きだから。漫画(はじめの一歩)を読んで、長谷川(穂積)さんを見てのめり込んだ」と言い切る男。立ち止まるのは、まだ早い。【松本航】

7回、サンダール(右)の右パンチが顔面にヒットしダウンする山中(撮影・白石智彦)

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村田諒太15日V1戦、王者の赤色まとわず挑戦の青

予備検診を終えポーズを決めて写真に納まるチャンピオン村田(左)と挑戦者ブランダムラ(撮影・丹羽敏通)

 挑戦者魂消さず-。ボクシングのWBA世界ミドル級タイトルマッチ(15日、横浜アリーナ)の予備検診が12日に都内で行われ、初防衛戦に臨む王者村田諒太(32=帝拳)が無事パスした。同級6位エマヌエーレ・ブランダムラ(38=イタリア)を迎えるが、衣装はチャンピオンカラーの赤ではなく、従来通りチャレンジャー色の青。守らず挑み、V1を果たす。

 王者としての余計な自負はいらない。おごりもない。だから、村田は変わらない。「青のままですね。前回と同じですよ」。落ち着いたトーンだった。シューズ、トランクスも王座戴冠した昨年10月のタイトル戦のままの青色を使う。挑戦者コーナーの色のまま、王者の赤コーナーに陣取る。そこにこの試合への向き合い方が宿る。「ルーティンは変える必要ないですから」と事もなげに言った。

 大好きな漫画「はじめの一歩」で世界王者がまとうガウンにあこがれたこともある。「格好いいですよね」というが、用意はしなかった。王者となって一番の「敵」にしてきたのは達成感、安心感、そして王者という肩書に「のまれること」だった。だからこそ、変えないことも意思表示。

 ブランダムラと1月以来の再会となったが、「僕の方が大きいですね」と泰然とした。小学校に入学した長男晴道君の運動会が5月にあり、「格好いいパパのまま行きたいですね」と柔らかく笑った。守らず、挑み、格好良く。青き王者として戦い抜く。【阿部健吾】

WBAミドル級検診表

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