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新日が計7万人超動員 メディア戦略で人気V字回復

新日本プロレス菅林直樹会長(19年撮影)

史上初となる新日本プロレス東京ドーム2連戦は両日で計7万人超を動員し、大成功に終わった。

世界中にファンを持ち、今も成長を続ける団体の秘密について、約30年にわたり裏方で支えてきた菅林直樹取締役会長(55)に話を聞いた。【取材・構成=高場泉穂】

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菅林会長は「06、07年ごろはドーム大会をやめるか、ぐらいまでいったんです」と不振の時代を回想した。当時はアリーナとスタンド1階席だけ。空席だらけでも何とか続けていたが、12年に親会社ブシロードの傘下となって以来、木谷オーナーによるPR戦略が成功。エース棚橋弘至に続き、新たなスター・オカダも誕生し、リング内も充実。観客動員はV字回復した。18年半ば、20年の1月4、5日が土日であることに気付いた菅林会長が「このタイミングを逃すと何年もいい曜日がめぐってこない」とドーム2日間をおさえた。

リスクもあった。「両方客席が埋まらなかったら、赤字プラス、イメージダウンにもなる」。2日間充実したカードを用意できるか検討し、さらに営業、幹部会で話し合うなど根回しに1年がかかり、昨年の大会で発表に至った。2年前の段階で武道館3連戦や大阪、福岡など地方のビッグマッチも満員。だから、「ちょっとは自信があったんです」。今年はドーム2連戦の満員に続き、きょう6日の東京・大田区総合体育館大会の前売りも完売。不安は杞憂(きゆう)に終わった。

世界中で人気を得る理由は1つにとどまらない。菅林会長はきっかけの1つとして、13年にテレビ放送された野毛道場寮のリフォームを追った番組「大改造!劇的ビフォーアフター」を挙げた。地上波で流れたことで、チケットの売り上げ復活の「タイミングと重なる」と明かす。16年からは芸能事務所アミューズと提携し、真壁、棚橋らがバラエティー番組などに出演し、知名度アップにつなげた。14年に開始した動画サービス「新日本ワールド」の存在も大きい。会員数約10万人中、約4割が米国、英国などの外国人。海外から来るファンも「ドームの観客動員にかなりプラスになっている」という。

選手だけでなく、営業、映像、グッズ班などの裏方を含めた約100人の社員が団結して興行を作りあげる。菅林会長は「お客さんが入っている、というのが社員の元気がよくなる理由」。ただ、「落ちるのはあっという間。2回ほど経験しているのでね(笑い)」と今の状況に慢心はしない。現在構想するのは、ブランドの追加。国内外のファン増加とともに興行数も200を数えるが、「これ以上増やすのは選手に無理を強いることになる」。2チームに分かれて国内外それぞれを回り、より多くのファンに生の試合を届ける夢プランを明かした。

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棚橋弘至が語るプロレス愛…映画に出た理由と引き際

初主演映画「パパはわるものチャンピオン」の大ヒットを祈りポーズを取る棚橋弘至(撮影・村上幸将)

<「パパはわるものチャンピオン」で映画初主演・棚橋弘至インタビュー2>

新日本プロレスの棚橋弘至(41)が映画「パパはわるものチャンピオン」(藤村享平監督、公開中)で映画に初主演した。棚橋のニッカンスポーツコム単独インタビュー第2回は、映画に出演した理由から、引き際も含めたレスラーとしての生き方まで語った棚橋の熱いプロレス愛に迫った。【聞き手・構成=村上幸将】

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「パパは-」にはヒール(悪役)のゴキブリマスクとして戦う大村孝志役の棚橋、大山とタッグを組むギンバエマスクこと寄田役の田口隆祐、若きエース・ドラゴンジョージ役のオカダカズチカら新日本のレスラーが出演。中でも田口の演技は出色だと評判が高い。

棚橋 田口と2人のシーンも結構あったので、巡業中とか道場でバッタリ会った時に練習しようと思って急に「なぁ、ギンバエ」みたいな感じで仕掛けるんですよ。瞬発力がないので困っていましたけど…あいつ、木村佳乃さんが、どこかの劇団の方と思ったと絶賛するような演技でした。

棚橋自身、TBS系ドラマ「99.9刑事専門弁護士」などの実写や、16年のアニメ映画「映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生」での声優など演技経験があるが、出演する目的は1つ…プロレスをメジャーにするためだ。ある出来事が、その思いを強くした。

棚橋 「ドラえもん」は、おかげさまでヒットして、出られて良かったんですが、四国の高松で試合前に街を歩いていたら、お餅つきの行事をやっていて、お母さんが僕に気付いて子どもたちに「ドラえもんの人だ!」って言われ…プロレスラーと言われないという。プロレスの上にドラえもんが来る。自分は、まだまだプロレスはマイノリティーだと思っているので。プロレスを広めるためにプロモーションやってきた中で、映画という機会に恵まれたと思っています。映画から(プロレスの)さらなる広がりを期待しています。目標としているのは野球、サッカーだったり、国民的なスポーツなので。

プロレスもゴールデンタイムで放送された時代があった。今は違うと自覚する一方、プロレスが日本人の精神性に合うと信じている。

棚橋 “金曜8時”の時代がありましたし、もっと前では力道山先生が外国人選手を倒していき、戦後の敗戦国である日本の国民を勇気づけたというダイナミズムがあるわけで。今の時代に、そういうダイナミズムを求めるのは難しいですけども、ずっとプロレスというものがなくならずに続いているのは、プロレスというジャンルが不変のテーマだから。苦しむ中から立ち上がる…良い時もあれば悪い時もあって、勝てる時もあれば負ける時もあって、でも諦めずに頑張っていこうぜという、プロレスが持っている、もともとのエネルギーが日本の文化とすごくマッチングするんじゃないかと思うんですよね。

「マイノリティー」と口にするが、新日本の人気はプロレス界において抜きんでた存在となっている。復活したきっかけは、12年1月にカードゲーム会社ブシロードに買収され経営を立て直したことだと即答する。

棚橋 ブシロードさんが新日本に気付いてくれた。その何年か前の段階で、新日本のリングはいつ世に出してもいい、レディーの状態になっていた。プロモーション活動も、ずっと地方を回りながらやっていたんですけど、なかなかスケール感は出せなかった。いかに世間に届けるかというタイミングで、ブシロードさんが広告費をかけてバーッと派手に宣伝してくれた。そして(16年に業務提携した大手芸能事務所)アミューズさんが、芸能関係をサポートしてくれるようになってプロレスラーが地上波に出られるようになって一気に広がりを見せ始めました。宝くじに当たるような確率で良いご縁があった。選手としてうれしかった。

とにかくプロレスが好き…だから、もっと広げたい。

棚橋 僕はプロレスが好きになって、生活が楽しくなった。見たことがない、もっといろいろな人もプロレスを好きになってもらえれば、僕みたいに楽しんでくれる人が確率的にいるはず。見ていないだけで、見たら好きになる可能性は、いっぱい残っているので。

「パパは-」プロレスの間口を広げる入り口として最適の映画だと胸を張る。

棚橋 家族の物語だったり、人間をしっかり描いた映画が、たまたまプロレスというフィルターを通して伝えられたのが僕らにとって幸運だった。最高だと思いますね。逆に考えると、人間ドラマを伝えるのにプロレスというフィルターが、どうしても必要だったのかも知れないし、主演がプロレスラーだったから良かったのかなと。だからこそ「プロレスを題材にした映画」というくくりでは終わりたくない。

父子の関係性を演じるシーンでは、家庭人としての棚橋の顔も垣間見えるのも印象的だが、役を演じたからこそ出た素だと分析する。

棚橋 ゴキブリマスクというヒールのレスラーの対極として、大村はより優しく家庭的でという方が役作りの上で対比になると思ったんですね。僕はオンとオフがないのが、自分のいいところだと思っているんですけど…オンが、仮にプロレスラー棚橋弘至を演じているとしたら、大村は棚橋弘至というものを脱いだ、素の人間性が出たんじゃないかなという気がします。逆に本当はオンでいかなければいけない劇中が、オフになっている逆転現象があるのかも知れません。スクリーンから出ていましたか? ヤバいな…商売あがったりになるな(苦笑い)

プロレスラーから俳優に転身した例として、ハリウッドスターになったロックことドウェイン・ジョンソンが有名だ。ジョンソンは今や俳優が本業だが、棚橋が俳優に軸を置く可能性はあるのだろうか?

棚橋 ドウェイン・ジョンソン主演の映画「スカイスクレイパー」が、日本でもの公開されるんですけど…初日が、同じ9月21日なんですよ(笑い)これは、棚橋とロックの代理戦争…大丈夫か? 勝ち目あるのか、これ?(笑い)ナンバーワンのハリウッドスターですからね。僕は本業…プロレスというものを広げるチャンスとして映画を捉えていますので、映画をきっかけにプロレスファンが増えればいいなと思っていますし、映画をきっかけに見てもらった、新日本プロレスの中心に僕はいたい。

レスラーとは言え、人間…いつかは衰える。一方でプロレスにはベテランとして晩年に差しかかっても、うまさや味を見せる生き方、あり方もある。今後を、どう考えているのだろうか?

棚橋 僕には、まだチャンピオンベルトが輝いて見えるので、チャンピオンベルトを目指す限りは現役でいたいなと思いますね。引退する時は、チャンピオンを目指さなくなった時じゃないかなと思いますね。

棚橋は8月のG1クライマックスで3年ぶり3度目の優勝を飾り、IWGPヘビー級選手権の挑戦権利証を手にした。その権利証を争い、オカダカズチカと戦うことを宣言。「東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦」は、23日の神戸ワールド記念ホール大会で行われる。

棚橋 いきなり、リスクを背負っちゃいました(苦笑い)でも、僕はG1チャンピオンとして、G1後のファンのテンションを下げたくなかった。そうするには、リスクを取らないといけない。ひょっとして初めて挑戦権権利書が動くかも知れないという不安感を棚橋ファンの間に持たせ、テンションを維持するのもG1覇者(の使命)。東京ドームまで、駆け抜ける気持ちでいますので。

最後に、棚橋に映画の魅力を改めて聞いた。

棚橋 万人が経験する境遇を、みんなが体験できる…だからこそ共感することが出来る。タイトルを見れば、何となく映画のイメージはみんな出来ちゃうかもしれないですけど起承転結で終わらないんですよ。1時間50分の中で起承転・転・転・転・転結までいく…監督のうまさですね。

そして、棚橋は最後に「100年に1人の逸材」という、自らのキャッチフレーズを踏まえ、笑顔で言い切った。

「まさに“100年に1本の映画”です」

(C)2018「パパはわるものチャンピオン」製作委員会
(C)2018「パパはわるものチャンピオン」製作委員会

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新日本が「タイガーマスク」アニメ化など新企画発表

 新日本プロレスの木谷高明オーナー(55)が3日、東京・大田区大会のリング上で3つの発表をした。

 1つ目は「ライオンズトライアル」という選手発掘プロジェクト。その一環としてROHから昨年8月から参戦しているマイケル・エルガンと2年契約。さらに新日本を退団し、フリーで参戦していた柴田勝頼とリング上で契約を交わした。

 2つ目は「ジュニアオールスター大会」でスーパーJカップの復活。8月21日に有明コロシアムでROH、CMLL、ノア、KAIENTAI DOJO、鈴木軍、ドラゴンゲート、ゼロワンなどが参加して開催される。

 3つ目は「タイガーマスク」アニメ化企画。新日本のレスラーが実名で登場し、国内だけでなく世界に配信予定という。

 木谷オーナーは、社長を務めるブシロードが親会社となった4年間で、経営基盤が整ったことを報告。昨年8月から今年1月の半期で過去最高の売り上げ(約17億円)を記録したことで「いよいよ新日本の成長へのセカンドステージに入った」と話した。また、柴田との契約について「やっぱり良い試合をしている。戦いの平均点が非常に高い。(提携した)アミューズの評価も非常に高い」と説明した。

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新日本から映画スター出るか? 芸能事務所と提携

 新日本の木谷高明オーナー(55)は5日、福山雅治やサザンオールスターズらが所属する大手芸能プロダクション、アミューズとの業務提携を発表した。新日本レスラーの芸能活動のマネジメントをアミューズが担当し、その活動を国内だけではなく海外に広げていく。同オーナーは米国プロレス団体WWE出身の映画俳優ドウェイン・ジョンソン(レスラー名はザ・ロック)を引き合いに「日本のロックをつくるため。日本のプロレスラーから世界的に有名な映画スターを出すため」と説明した。

 そろって会見したアミューズの相馬信之常務取締役は「新日本にはさまざまなキャラクターやパフォーマンス能力のある選手がそろっている。それらすべてをたくさんの人に伝えていきたい。ボク個人も新日本が大好きです」と話した。ミュージシャンとレスラーのコラボなども進めていくという。

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 新日本プロレスの木谷高明オーナー(55)は5日、後楽園ホールで福山雅治やサザンオールスターズらが所属する大手芸能プロダクション、アミューズとの業務提携を発表した。

 木谷オーナーは米国プロレス団体WWE出身の映画俳優ドゥエイン・ジョンソン(レスラー名はザ・ロック)を引き合いに「日本のロックをつくるため。日本のプロレスラーから世界的に有名な映画スターを出すため」と説明した。今後は、新日本レスラーの芸能活動のマネジメントをアミューズが担当し、その活動を国内だけではなく海外に広げていく。また、ミュージシャンとレスラーのコラボなども進めていくという。

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