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村田諒太、世界トップへ初防衛戦は「夢叶える1歩」

スティーブン・バトラー(右)の挑戦を受けるWBA世界ミドル級王者の村田(撮影・中島郁夫)

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が12月23日、横浜アリーナでWBO世界同級1位スティーブン・バトラー(24=カナダ)と初防衛戦に臨むことが16日、発表された。

KO率8割を誇る強打の挑戦者とのKO決着必至のV1戦に勝利し、来年のビッグマッチにはずみをつける。またWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(27=BMB)の2団体王座統一戦となるV7戦、元3階級制覇王者八重樫東(36=大橋)のIBF世界フライ級王座挑戦のトリプル世界戦となる。

   ◇   ◇   ◇

KO率8割の挑戦者だからこそ、王者として迎え撃つ気持ちが高まる。好戦型のバトラーとはKO決着が予想されるV1戦。村田は「彼は打たれ強くないが、その分パンチがある。(KOは)期待できるんじゃないですか。かみ合うし、面白い試合になる」と胸にある躍動感を言葉にした。

WBO1位など主要4団体で世界ランク入りするバトラーを倒せば価値ある勝利になる。村田も「WBOの指名挑戦権を持つ評価された選手。彼に勝つことで自分の評価を上げる試合にしたい」とテーマを掲げた。来年には、IBF王者ゴロフキン(カザフスタン)やWBAスーパー、WBCフランチャイズ王者アルバレス(メキシコ)という世界的な人気を誇るトップ級との試合に臨む可能性がある。

「日本人のプロボクサーとして、ある程度の名声をいただいたが(世界的な)トップ・オブ・トップではない。それを目指したいのが正直な気持ち」。

勝って生き残る。サバイバル戦の気持ちに変わりない。「もっとやりたいこと、かなえたい夢があるので、その夢をかなえる1歩にしたい。必ず面白い試合をします」。19年最後は、目の前に立ちはだかるバトラーを倒すことのみに集中する構えだ。【藤中栄二】

バトラーとの対戦が決まり会見するWBA世界ミドル級王者村田(撮影・中島郁夫)

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ゴロフキンが新王者 デレビヤンチェンコに判定勝ち

IBF新王者になったゴロフキン(AP)

<プロボクシング:IBF世界ミドル級王座決定12回戦>◇5日(日本時間6日)◇米ニューヨーク・マディソンスクエアガーデン

同級3位の元3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(37=カザフスタン)が新王者となった。

同級1位のセルゲイ・デレビヤンチェンコ(33=ウクライナ)と空位の同王座を争い、3-0(114-113、115-112X2)の判定勝ち。1~2ポイントという僅差の勝利となり、試合後はデレビヤンチェンコとの再戦に応じる構えも示した。新王者のゴロフキンは区切りの40勝(35KO)1敗1分け。負けたデレビヤンチェンコは13勝(10KO)2敗の通算戦績となった。

   ◇   ◇   ◇

1回に左フックをこめかみにヒットさせた後に連打を浴びせてダウンを奪ったゴロフキンは2回に強烈な左フックで相手右目上カットに追い込んだ。試合の主導権を握ったようにみえたが「彼は非常にタフだった。私によっては大きな経験」と振り返るように、手数多く追い上げてきたデレビヤンチェンコを止められなかった。5回には左ボディーを浴びて一瞬後退するシーンも。判定結果を耳にするまでゴロフキンは不安そうな表情だった。

「これは大変な戦いだった。またキャンプで強くなる必要がある。もう少し集中しなくてはならない」と振り返ったゴロフキンは「少し集中を失っていた。相手は準備ができていた。再戦に関しても絶対に。もちろん準備ができている」と完全決着をつけたい気持ちも明かした。

デレビヤンチェンコとの再戦が浮上しながらも、IBF王者となったゴロフキンの今後の注目は20年5月にもWBAスーパー、WBCフランチャイズ世界同級王者サウル・アルバレス(メキシコ)との3度目対決。アルバレス戦を問われた新IBF王者は「まだ私はカネロ(アルバレスの愛称)戦を希望している。誰にでもオープン。この階級にはたくさんの素晴らしい王者がいる。カネロに連絡してください。彼がイエスといったらやろう」と意欲を示した。

一方の僅差で敗れたデレビヤンチェンコは「(流血で右目は)時々、見えなかった。彼は目を狙っていたが、言い訳にしたくない。最善を尽くした。可能であれば再戦をお願いしたい。準備はできている」と希望していた。両選手ともに試合後会見を欠席し、両陣営のトレーナーとプロモーターのみが対応。激戦を物語っていた。

ゴロフキンはデレビヤンチェンコと抱き合う(AP)

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元3団体王者ゴロフキン「待ち切れない」計量パス

5日(日本時間6日)に米ニューヨーク(マディソンスクエアガーデン)で開催されるボクシングIBF世界ミドル級王座決定戦の前日計量は4日(同5日)、同地で開かれた。同王座を争う同級3位の元3団体統一同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(37=カザフスタン)と同級1位のセルゲイ・デレビヤンチェンコ(33=ウクライナ)が登場。ゴロフキンは159・2ポンド(約72・21キロ)でパス、デレビヤンチェンコは159ポンド(約72・12キロ)でクリアした。

計量後、空位となっているベルトを挟み、デレビヤンチェンコとともにファイティングポーズを取ったゴロフキンは「リングに戻るのを待ち切れない。準備はできました。明日はビッグドラマを見せます」と今年6月の再起戦以来となる試合に自ら期待感を示した。

早ければ、20年5月にもWBAスーパー、WBCフランチャイズ世界同級王者サウル・アルバレス(メキシコ)との3度目対決がうわさされるゴロフキン。米メディアもIBF王座への返り咲きとともに、鮮やかにデレビヤンチェンコをKO撃破すれば、再びアルバレス戦の機運が高まるのではないかと報じている。

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ゴロフキン、王座決定戦に自信「準備はできている」

5日(日本時間6日)に米ニューヨーク(マディソンスクエアガーデン)でボクシングIBF世界ミドル級王座決定戦に挑む元3団体統一同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(37=カザフスタン)が2日(同3日)、同地で試合前会見に臨んだ。空位となった同王座を争う同級1位セルゲイ・デレビヤンチェンコ(33=ウクライナ)と同席で記者の質問に応じた。

ジャケット姿で登場したゴロフキンは「相手は非常に強いが、準備はできている」と自信をのぞかせた。写真撮影では「この戦いのために驚くようなキャンプをしてきた。やる気は十分だ」と意気込んだデレビヤンチェンコとにらみ合い、王座決定戦への機運を高めた。

会見途中からは3度目の対戦がうわさされているWBAスーパー、WBCフランチャイズ世界同級王者サウル・アルバレス(メキシコ)の質問に変わった。11月2日、米ネバダ州ラスベガス(MGMグランド)で、2階級上となるWBO世界ライトヘビー級王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)に挑戦するアルバレスについて問われたゴロフキンは困ったような表情を浮かべた。

「それが彼の唯一の選択肢だったのだろう。彼の唯一のオプションはコバレフ戦を取ることだった」とだけ口にした。また報道陣からアルバレスに関する質問が多く出ることに対し「その質問に疲れてはいない」と前置きした上で「もっと興味深い話題があると思う。もっと興味深い質問をお願いしたい。(会見の話題については)私の問題ではなく。あなた方の問題なのだから」とアルバレス以外の質問を期待する発言もあった。

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アルバレス3階級同時制覇かけ11月にコバレフ挑戦

ボクシングのWBAスーパー、WBCフランチャイズ世界ミドル級王者サウル・アルバレス(メキシコ)が11月2日、米ネバダ州ラスベガスのMGMグランドで、WBO世界ライトヘビー級王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)に挑戦することが決まった。アルバレスが13日(日本時間14日)自らのツイッターで明らかにした。昨年12月にWBA世界スーパーミドル王座も獲得しており、勝てば3階級同時制覇、そしてスーパーウエルター級から4階級制覇となる。

「コバレフは危険なパンチャーであり、当然、大きな選手だが、私が取り組みたいチャレンジとリスクの1つ」と挑戦を決めた経緯を明かしたアルバレスは「私のキャリア第2章は計画通りに進んでいる。だからこそボクシングの歴史の本に入るために素晴らしい戦いを続ける」とコメント。5月のIBF世界ミドル級王者ダニエル・ジェイコブス(米国)を下し、3団体統一に成功して以来の試合に向けて意気込んだ。

アルバレスは当初、9月に元3団体統一ミドル王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との3度目対戦が期待されたが交渉はまとまらず、その後にコバレフへの挑戦も浮上したが破談。8月には指名挑戦者のIBF同級1位セルゲイ・デレイビャンチェンコ(ロシア)の交渉に入ったものの、期限内に交渉成立せずにIBF王座をはく奪されていた。

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アルバレスの王座剥奪 村田の格上のスーパー王座

米スポーツ専門局ESPNは1日、国際ボクシング連盟(IBF)がミドル級のスター選手、サウル・アルバレス(メキシコ)の王座を剥奪したと報じた。

対戦相手との交渉がまとまらなかったため。アルバレスは村田諒太(帝拳)が王座を持つ世界ボクシング協会(WBA)の同級でさらに格上のスーパー王座を保持している。

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村田諒太ビッグネームとの対戦実現へ早くも臨戦態勢

練習を再開した村田はリングを交差するロープに鋭い視線を向けながらシャドーボクシングに臨む(撮影・小沢裕)

ビッグネームとの対戦実現へ、WBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が臨戦態勢の準備に入った。7月12日にロブ・ブラント(米国)との再戦を制し、同王座に返り咲いた村田は1日、都内の所属ジムで本格始動。同級トップのWBAスーパー、WBCフランチャイズ、IBF王者アルバレス(メキシコ)、元3団体統一王者ゴロフキン(カザフスタン)との対戦実現に向け「やりたいですね。絶対、面白い試合しますし。勝ちますと言える相手ではないですが、今の僕がやったら面白い。お客さんが見たいと思うだろうし、それをやるのが僕の仕事」と見据えた。

この日もミット打ちなど始動とは思えない通常メニューを消化。まだアルバレスもゴロフキンも次戦は未定のため、浜田代表も「いつでもできるように、いつ声がかかってもいいように準備させたい」と年内予定の次戦に向けてスタンバイさせる方針を示した。

練習を再開した村田は笑顔を見せながら田中トレーナー(左)からボディーの乱れ打ちを受ける(撮影・小沢裕)

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村田諒太が次戦相手に超一流熱望、アルバレスら照準

一夜明けて会見し、ポーズをとる村田(右)と拳四朗

9カ月ぶりにボクシングWBA世界ミドル級王座に返り咲いた村田諒太(33=帝拳)がビッグネームとの対戦を希望した。

12日にエディオンアリーナ大阪でロブ・ブラント(28=米国)を2回TKOで撃破。リベンジ達成から一夜明けた13日、大阪府内のホテルで会見。年内にも予定される次戦に向け「高いモチベーションを保てる試合」と、ビッグマッチを望んでいることを明かした。

   ◇   ◇   ◇

ブラントへのリベンジと2度目の王座戴冠を果たした村田には、次へのイメージがあった。常に胸に秘めているビッグマッチを意識し「モチベーションを高く保てる試合が必要だと思うので、それを望みたい」と率直な言葉を並べた。

以前から村田の意向を知る米プロモート大手トップランク社のボブ・アラム氏は試合後、WBAスーパー、WBCフランチャイズ、IBF世界ミドル級王者アルバレス(メキシコ)の名を挙げ「いつか試合をさせたい」とマッチメークへの強い意欲を示した。当初、村田の再起戦相手は元3団体統一王者ゴロフキン(カザフスタン)が候補だった。相手都合による交渉断念後、6階級制覇王者パッキャオ(フィリピン)撃破で知られる元WBO世界ウエルター級王者で現WBAミドル級3位ホーン(オーストラリア)が候補になっていた。

試合後、帝拳ジムの本田会長は次戦について「ただの防衛戦はない。ミドル級に超一流が何人かいる。村田はやりたくてしようがない。この試合の評価次第。(超一流に)選んでもらえれば」と期待を寄せた。村田も、トップランク社と帝拳ジムのマッチメークに全幅の信頼を寄せ「プロ入りした時からすべて(帝拳ジムに)マッチメークはお任せしている。決めていただいた試合をやる気持ち」と朗報を待つ姿勢だ。

次戦は年内にも予定される。村田は「今までの17戦で一番良いパフォーマンス。気持ちの面でも、自分のプロキャリアで一番良い試合だった」と充実の時期を迎えていることを強調した。今やミドル級の中心にいるアルバレス、そして、そのライバルとなるゴロフキン。高額報酬を稼ぐ中量級ビッグネームとの対戦を見据えながら、まずは家族とのつかの間のオフを満喫することになる。【藤中栄二】

笑顔で会見した村田

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村田諒太、アルバレスと年内にドリームマッチ実現か

村田はブラントに勝利し笑顔を見せる(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

前王者の同級4位村田諒太(33=帝拳)が覚悟の猛ラッシュで王座を奪回した。昨年10月に米ラスベガスで判定負けを喫した王者ロブ・ブラント(28=米国)と再戦し、2回2分34秒、TKO勝ちでリベンジを成し遂げた。序盤から攻勢に出た王者に対し、右の強打と連打で対抗。2回途中のラッシュでダウンを奪うと、再びロープ際に追い込んでの連打でレフェリーストップ勝ち。年内に組まれる見込みのビッグネームとのドリームマッチを待つ。

村田と契約する米大手プロモート会社トップランク社の世界的プロモーター、ボブ・アラム氏(87)はWBAスーパー・WBCフランチャイズ・IBFミドル級王者サウル・アルバレス(28=メキシコ)との夢対決に言及した。会場で「いつかアルバレスと試合させたい。その才能を示した」と語った。

大差判定負けから一変、圧勝した村田の戦いを目の当たりにした。「前回負けた時、恥ずかしい思いを味わったはず。今回は本当の王者らしい試合をした。真剣に立ち向かい、自身のパンチ力をブラントに示した」。ゴロフキンを打ちのめし、ミドル級の主役に君臨するアルバレス。実現すればまさにビッグマッチだ。

帝拳ジムの本田会長も今後に関し「まだ全く何も考えてない」とした上で「ただの防衛戦はないよ。ミドル級には本当の超一流が何人かいるから(村田は)やりたくてしょうがないだろう」とビッグマッチ実現に意欲を示した。時期は年内が有力視される。

WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太ーロブ・ブラント 村田諒太はロブ・ブラントに勝利し、ベルトを巻いて賞金ボードを手にする(撮影・加藤哉)

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村田のアルバレスやゴロフキン戦現実的に/大橋秀行

2回、ロブ・ブラントをコーナーに追い詰め右ストレートを見舞う村田諒太(撮影・上田博志)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

同級4位村田諒太(33=帝拳)が王座に返り咲いた。昨年10月、米ラスベガスで負けた王者ロブ・ブラント(28=米国)との再戦で2回TKO勝ちした。

◇  ◇  ◇

感動した。すごいものを見せてもらった。やっぱり村田は持っている。ミドル級で大差負けからの再戦に大方はブラント有利の予想。それに勝つだけでなく、2回で倒しきった。歴史に残る試合だ。

最初のゴングでブラントは走って出てきた。初防衛もして、より強くなり、自信も持って攻めてきた。これに対して、村田は腹をくくって前に出た。心意気、ハートが違った。

パンチをもらっても前に出た。前戦では、パンチをもらうと前に出られず後手に回った。しかし、この日は負けずに迎え撃ち、前に出てプレッシャーをかけた。打たれても距離をつぶし、追い足もあり、ボディーもよく、重戦車のよう。1回で勝てると思った。

この勝利でボクシング界は“半端ない”盛り上がりとなるはず。村田もまだまだいける。アルバレスやゴロフキン戦も、夢でなく現実的になった。

以前は世界戦といえば悲壮感があった。井上尚弥と村田の2人はそんなそぶりもなく、リングで集中して結果を出す。他競技で活躍する選手もそう。これからの日本を支え、変えていく存在といえる。ボクシングの魅力、すごみを存分に見せてくれ、お礼を言いたい。(元WBA、元WBC世界ミニマム級王者・大橋秀行)

村田諒太はロブ・ブラントに勝利し笑顔で会見する(撮影・加藤哉)

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村田の再起戦相手はゴロフキンだった/運命の再戦1

予備検診を終え、記念撮影に応じる村田(撮影・河野匠)

2度目のブラントVS村田戦が2日後に迫った。昨年10月、米ラスベガスでの第1戦から約9カ月が経過。

今度はボクシングWBA世界ミドル級4位村田諒太(33=帝拳)がホームの日本で挑戦する注目カードを「運命の再戦」と題し、3回にわたって連載する。

   ◇   ◇   ◇

昨年12月に現役続行を表明した村田の再起戦の相手は当初、元3団体統一王者ゴロフキン(カザフスタン)だった。現3団体統一王者アルバレス(メキシコ)との2度目対決で惜敗していたが、以前から村田が対戦を希望していたミドル級のビッグネームだった。

しかし交渉途中でゴロフキン陣営からロールス(カナダ)との再起戦を選択したとの連絡が入って断念。米メディアにはパッキャオ(フィリピン)撃破で知られる元WBO世界ウエルター級王者ホーン(オーストラリア)との対戦も報じられたが、米プロモート大手トップランク社からブラント戦を勧められたという。

ブラントは村田戦勝利後の今年2月、当時の8位バイサングロフ(ロシア)を11回TKO撃破。一気にファイトマネーが高騰したものの、帝拳ジムの本田会長は「トップランクの援助があったから」と明かす。これで感情移入しやすいリベンジマッチが組まれた。試合決定までの経緯も、ブラントとの再戦は運命的だったと言える。【藤中栄二】

予備検診を終え、会見で笑顔を見せる村田(右)と帝拳プロモーション浜田代表(撮影・河野匠)

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チャーロが大差判定で2度目防衛 WBCミドル級

<ボクシング:WBC世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇29日(日本時間30日)◇米テキサス州ヒューストン・NRGリーナ

暫定から正規王者に昇格したジャモール・チャーロ(29=米国)が2度目の防衛に成功した。同級12位ブランドン・アダムス(30=米国)の挑戦を受け、3-0(120-108、120-108、119-109)の判定勝ちを収めた。

最終ラウンドまで試合の主導権を握り続け「KOできなかった自分にイライラしなかった」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。チャーロは通算戦績29勝(20KO)無敗となった。

3団体(WBAスーパー、WBC、IBF)統一ミドル級王者サウル・アルバレス(メキシコ)が、6月26日に開催されたWBC理事会で新設された王座となる「フランチャイズ王者」に昇格したことを受け、チャーロが暫定から正規の王者になったばかりだった。

また同日にはWBO世界ミドル級王者デメトリアス・アンドラーデ(31=米国)が米プロビデンスで同級2位マチエ・スレツキ(30=ポーランド)との2度目の防衛戦に臨み、1回にダウンを奪って3-0の判定勝ちを収めた。試合後には「私たちは誰もが認める試合を希望している。カネロ(アルバレスの愛称)にいこう」と統一戦に意欲をみせていた。

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ゴロフキン再起戦KO勝ち「新しいベビーの気分だ」

勝利し、ファンの声援に応えるゴロフキン(AP)

<プロボクシング:164ポンド(約74・3キロ)契約体重12回戦>◇8日(日本時間9日)◇米ニューヨーク・マディソンスクエアガーデン

元3団体統一ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(37=カザフスタン)が4回KO勝ちで再起戦を飾った。

19戦無敗のIBF世界同級8位スティーブ・ロールズ(35=カナダ)と対戦。4回に連打でロープに追い込むと、左フックでキャンバスに沈めた。同回2分9秒、KO勝ちを収めたゴロフキンは昨年9月、現3団体統一王者サウル・アルバレス(28=メキシコ)との再戦で判定負けして以来、約9カ月ぶりのリングだった。これで通算戦績を39勝(35KO)1敗1分けとした。

勝利者インタビューを受けたゴロフキンは「素晴らし気分だ。新しいベビーの気分だ。KOもニューヨークも大好きだ」と笑顔。スポーツ動画ネット配信のDAZNと3年6試合の契約を結んだ後の初試合で圧勝劇を演じ、安堵(あんど)の表情を浮かべた。既に米メディアには今年9月、同じくDAZNと契約するアルバレスとの3度目対決の可能性があると報じられている。「誰もが知っている。ファンは私が次に戦うことを望む選手を知っているさ」と前置きしたゴロフキンは「9月の準備ができている。カネロ(アルバレスの愛称)の準備だ。次の戦いは私たちにとってすごいことになるだろう」と、声を弾ませながらアルバレスとの再々戦を希望していた。

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元3団体統一王者ゴロフキン、契約体重で再起戦

ボクシングの元3団体統一ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(37=カザフスタン)が8日(日本時間9日)、再起戦に臨む。昨年9月、現3団体統一王者サウル・アルバレス(28=メキシコ)との再戦で敗れて以来、約9カ月ぶりのリングは通常のミドル級よりも4ポンド(約1・8キロ)重い164ポンド(約74・3キロ)契約体重12回戦で臨む。

7日(同8日)には、拳を交える19戦無敗のIBF世界同級8位スティーブ・ロールス(35=カナダ)とともに試合会場となる米ニューヨーク市のマディソンスクエアガーデンで前日計量に臨み、163・8ポンド(約74・2キロ)でパスしたロールスに対し、163ポンド(約73・9キロ)でクリアした。

階級変更を視野に入れた契約体重とも思われるが、ゴロフキンは「今でも160ポンド(ミドル級)の選手だと考えている。気分も160ポンドの時と同じ。試合当日も増えても170ポンド未満だろう」とミドル級で勝負する構えだ。スポーツ動画ネット配信のDAZNと3年6試合の契約を結んだ後の初試合。既に米メディアには今年9月、同じくDAZNと契約するアルバレスとの3度目対決の可能性があると報じられる。

ゴロフキンは「毎晩、このファイトを夢見ているとは言えないが、9月に95%は起こるだろうと思う」とアルバレスとの3度目対決の可能性の高さを口にした。さらに「(3度目は)ボクシングではなく、ビジネスとして戦うことを考えている。前(引き分けと判定負け)の2試合は勝ったと思った。誰かに何かを証明する必要はない。証明に必要なものはすべて証明してきた。これはただのビジネス」とクールだった。

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スミスが3回TKO勝利で初防衛 米初上陸を飾る

<ボクシングWBA世界スーパーミドル級タイトルマッチ12回戦>◇1日(日本時間2日)◇米ニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデン

同級スーパー王者カラム・スミス(29=英国)が米初上陸マッチで完勝した。2階級制覇を狙う挑戦者で元WBA世界ミドル級王者のアッサン・エンダム(35=フランス)と対戦。計3回のダウンを奪取し、3回2分56秒、TKOで下して初防衛に成功した。

1、2回と強烈な左フックで1回ずつダウンを奪うと、3回にはカウンター気味の右ストレートがクリーンヒット。3回目のダウンを奪うと、立ち上がったエンダムをレフェリーが止めてTKO勝利となった。18年9月ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズのスーパーミドル級決勝を制し、同級覇者となって以来の試合となったスミスは「ここに戻ってこられて良かった。リングから離れて長い時間が経過していたからね」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

WBCダイヤモンド同級王座、ザ・リング認定同級ベルトも保持するスミスは「自分が世界で最高のスーパーミドル級であることを証明したい」と自信に満ちた表情を浮かべた。現在のWBA同級正規王者は3団体統一ミドル級王者のサウル・アルバレス(メキシコ)となる。スミスは「アルバレスは特別なファイターだが、スーパーミドル級では自分がベスト。彼と対戦する用意はある」ときっぱり。実現するかは不明だが、スミス陣営からはアルバレスと9月に英リバプールで、その後、メキシコでファイトするという連戦プランも明かされていた。

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村田諒太「あれが期待外れなら…」アルバレス戦言及

報道陣の質問に答える村田(撮影・鈴木正人)

ボクシング前WBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が9日、都内の所属ジムで4日(日本時間5日)に米ラスベガスで開催されたWBAスーパー、WBC世界同級王者サウル・アルバレス(28=メキシコ)-IBF世界同級王者ダニエル・ジェイコブス(32=米国)戦について言及した。

両者ともにダウンや派手な打ち合いはなかった展開で、アルバレスが12回判定勝ちを収めて3団体統一王者となっていた。

村田は「ビッグネーム同士の試合はテクニカルになる。あれが期待外れというならボクシングを見たことがない人がいうこと。あれだけ技術ある2人がそうそうパンチはもらわない。技術戦は予想できましたね」と冷静に分析した。

7月12日にエディオンアリーナ大阪で、昨年10月に米ラスベガスで判定負けを喫した現王者ロブ・ブラント(38=米国)との再戦を控える前に開催された同じ階級のビッグマッチに刺激を受けたようで「ハイレベルな攻防で、ミドル級のトップは彼らだなとあらためて思い知らされた試合です」と口にしていた。

カルロス・リナレストレーナー(右)と練習をする村田(撮影・鈴木正人)
サンドバックを打つ村田(撮影・鈴木正人)

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元3団体王者ゴロフキン、アルバレスと年内対戦か

3団体統一王者となったアルバレス(AP)

<プロボクシング:WBAスーパー、WBC、IBF世界ミドル級王座統一12回戦>◇4日(日本時間5日)◇米ネバダ州ラスベガス・T-モバイル・アリーナ

WBAスーパー、WBC世界ミドル級王者サウル・アルバレス(28=メキシコ)が、3団体統一王者となった。IBF世界同級王者ダニエル・ジェイコブス(32=米国)との王座統一戦に臨み、3-0(115-113、115-113、116-112)の判定勝ちを収めた。昨年9月にアルバレスに王座を明け渡した元3団体統一同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(37=カザフスタン)は、サングラスをかけて試合視察した。

試合後、自らのツイッターを更新したゴロフキンは「今日は何の感情も、特別な気持ちわいてこなかった。良いスパーリング試合だった。退屈だ。ファンにもっと何かを与えるべきだった」と辛口な言葉をつづった。アルバレスと同じDAZNと契約を結び、6月8日にはニューヨーク市のマディソンスクエアガーデンで19勝無敗のIBF世界同級9位スティーブ・ロールス(35=カナダ)との再起戦に臨むことが決定済み。年内にアルバレスとの3度目の対戦もうわさされている。

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王者アルバレス、ビッグマッチ希望「誰とでも戦う」

3団体統一王者となったアルバレス(AP)

<プロボクシング:WBAスーパー、WBC、IBF世界ミドル級王座統一12回戦>◇4日(日本時間5日)◇米ネバダ州ラスベガス・T-モバイル・アリーナ

WBAスーパー、WBC世界ミドル級王者サウル・アルバレス(28=メキシコ)が3団体統一王者となった。

IBF世界同級王者ダニエル・ジェイコブス(32=米国)との3団体王座統一戦に臨み、3-0の判定勝ちを収めた。両者ともにダウンがなく、ジャッジ2人が2ポイント差という判定内容に、アルバレスは「彼とは難しい試合になると分かっていたが、正しい戦い方をした。神に感謝したい」と口にした。ジェイコブスが左右に構えをスイッチすることもあり、慎重なファイトをしたようにもみえたが「彼のスタイルをみて私たちは考えて仕事をした。たくさんの技術もみせ、パンチを見せた。全体的に美しい試合をしたと思う。非常に満足している」とも話した。

次戦について「最大の課題を探している。それが私の望むすべて」とビッグマッチを希望。試合視察していた元3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(37=カザフスタン)との3度目対決について問われ「私にとっては完結していること。しかしみんなが望んでいるなら対戦するつもり。再び彼を殴るのみ」と説明。またメキシコ人初となる4団体統一王者を目指し、WBO同級王者デミトリアス・アンドラーデ(31=米国)との統一戦のプランもあり「戦うために生まれた。誰とでも戦うつもり」と自信を示していた。

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アルバレス、判定勝ちで3団体統一ミドル級王者

3団体統一王者となったアルバレス(AP)

<プロボクシング:WBAスーパー、WBC、IBF世界ミドル級王座統一12回戦>◇4日(日本時間5日)◇米ネバダ州ラスベガス・T-モバイル・アリーナ

WBAスーパー、WBC世界ミドル級王者サウル・アルバレス(28=メキシコ)が同級3団体統一王者となった。IBF世界同級王者ダニエル・ジェイコブス(32=米国)との3団体王座統一戦に臨み、3-0(115-113、115-113、116-112)の判定勝ちを収めて3本のベルトを手にした。

両者ともにダウンはなかったものの、アルバレスが左フック、左ボディーアッパー、右ストレートを駆使。右と左に構えをスイッチしながら勝機をうかがったジェイコブスをロープに追い込んで連打を浴びせるなど試合の主導権を握った。これでWBAスーパー、WBC、IBFの王者となったアルバレスにはメキシコ人初の4団体制覇の期待がかかる。

3日の前日計量ではアルバレスが159・5ポンド(約72・3キロ)、ジェイコブスがリミット160ポンド(約72・5キロ)でクリア。しかし4日朝の両陣営の契約で行われた当日計量ではアルバレスが制限ウエートの170ポンド(約77・1キロ)より1ポンド低い169ポンド(約76・6キロ)でパスしたものの、ジェイコブスは173・6ポンド(約78・8キロ)と超過。ファイトマネーの約10%となる100万ドル(約1億1000万円)を没収。試合は予定通り、3団体王座統一戦として開催された。

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アルバレス計量パス、ジェイコブスと一触即発ムード

フェイスオフ時のアルバレス(左)とジェイコブス(ロイター)

4日(日本時間5日)、米ネバダ州ラスベガスで3団体統一戦を控えるボクシングWBAスーパー、IBF世界ミドル級王者サウル・アルバレス(28=メキシコ)が前日計量で対戦相手となるIBF同級王者ダニエル・ジェイコブス(32=米国)と一触即発ムードを漂わせた。

3日(日本時間2日)、会場となるT-モバイルアリーナで前日計量に臨み、リミット160ポンド(約72・5キロ)でパスしたジェイコブスを横目にアルバレスは159・5ポンド(約72・3キロ)でクリアした。

計量後、最後に両者が向き合うフェイスオフの場面でトラブルが起こった。身長が高いジェイコブスから額を当てられ、アルバレスも額で押し返して応戦するとお互いが手で押し出す事態に発展。乱闘寸前となり、立会人と両陣営らに羽交い締めで止められた。アルバレスは「彼には恐怖があったのだろう。自分が勝つつもり。KOを狙うだろうけれど、できないだろうね。彼にはその能力がない」とバッサリ。ジェイコブスは「私が世界で最高のミドル級だと思っている」と豪語した。なお試合当日朝にIBFルールで計量が開かれ、制限体重は170ポンド(約77・1キロ)となる。

アルバレスと契約を結ぶゴールデンボーイ・プロモーションCEOの元6階級制覇王者オスカー・デラホーヤ氏が最初に両者を制し「ジェイコブスが非常に緊張しているように見えた。アルバレスは強く自信を持って戦いたくて出てきました。私にとって既にアルバレスが1-0です。ジェイコブスは最初のラウンドを精神的にも感情的にも失った」と分析していた。

アルバレス(前列左から2番目)とジェイコブス(右)(ロイター)
ダニエル・ジェイコブス(ロイター)

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