上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

井上拓真が来年1月14日に再起戦、高校8冠も登場

来年1月に試合が決まった元WBC世界バンタム級暫定王者の井上拓(大橋ジム提供)

大橋ボクシングジムは28日、来年1月14日に東京・後楽園ホールで開催する「フェニックスバトル」で、元WBC世界バンタム級暫定王者・井上拓真(24=大橋)が、東洋太平洋同級王者・栗原慶太(27=一力)とタイトルマッチを行うと発表した。

井上拓は、19年11月のノルディーヌ・ウバーリ(フランス)とのWBC世界バンタム級王座統一戦で0-3の判定負けして以来の再起戦となる。

また、19年全日本ミニマム級新人王の森且貴(大橋)は、18年同級新人王の竹田宙(S&K)との対戦が決定。「高校8冠」の実績を持ち、8月にプロデビューした中垣龍汰朗(大橋)の2戦目も行われる。

その他に、松本圭佑、桑原拓も出場予定だという。

関連するニュースを読む

ドネア、12月にウバーリ戦 井上尚弥戦以来の試合

ウバーリ(左)、ドネア

ボクシング元5階級制覇王者ノニト・ドネア(37=フィリピン)が、12月に米国で王座返り咲きに挑戦する。

米王手ピロモーターのPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)と中継局ショータイムが22日、年内に開催する9つのイベントを発表した。8月1日から、いずれも米コネティカット州アンキャスビルで無観客開催される。

ドネアは12月12日の最後のイベントに登場し、WBC世界バンタム級王者ノルディ・ウバーリ(33=フランス)に挑戦する。昨年11月のWBAスーパー&IBF世界同級王座統一戦で井上尚弥(27=大橋)に判定負け以来の試合となる。セミファイナルで井上の弟拓真(24=大橋)から王座を奪ったのがウバーリ。その初防衛戦で、WBC1位として王座奪回を狙う。

井上尚弥はWBO王者ジョンリル・カシメロ(31=フィリピン)と、3団体王座統一戦を予定している。これに勝てば、次はWBC奪取で4団体完全統一が標的となる。ウバーリが相手なら拓真の敵討ち、ドネアなら激闘再現で連破がかかることになる。

関連するニュースを読む

井上尚弥4・25ベガスメイン狙い「年明け決まる」

試合後の会見でアラム氏(左)と談笑する村田(撮影・狩俣裕三)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇23日◇横浜アリーナ

WBA世界ミドル級王者の村田諒太(33=帝拳)が初防衛に成功した。KO率8割を誇った同級8位スティーブン・バトラー(24=カナダ)の挑戦を受け、5回2分45秒、TKO勝ちを収めた。

   ◇   ◇   ◇

トップランク社のボブ・アラムCEOは注目される井上尚弥の次戦について、WBC王者ウバーリか、WBO王者カシメロとの統一戦で交渉を進めていると明かした。「彼はビッグスターで、みんなが話題にする選手。ラスベガスのメインイベントで、4月25日を狙っている」と話した。

決定時期については「年明け早々にも決まるだろう」との見通しを示した。

関連するニュースを読む

井上浩樹がいとこ尚弥らの熱戦に触発も気負い厳禁

太田トレーナー(右)とともに軽めのスパーリングに臨んだ日本スーパーライト級王者井上浩樹

ボクシング2団体統一バンタム級王者井上尚弥のいとこで日本スーパーライト級王者の井上浩樹(27=大橋)が「気負い厳禁」でアジアのベルト獲得を狙う。 WBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王座を目指し、同級1位として12月2日に東京・後楽園ホールで同級5位ジェリッツ・チャベス(28=フィリピン)との王座決定戦に臨む。29日が横浜市の所属ジムでの練習打ち上げ。

いとこ2人の熱戦が脳裏に焼き付いている。尚弥が11月7日のワールド・ボクシングスーパーシリーズ決勝で世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)との激闘を制し、2団体統一バンタム級王者に。拓真はノルディーヌ・ウバーリ(フランス)との王座統一戦でダウンを喫しながらも最終12回まで戦い抜いて判定負け。井上は「刺激は多分にある。良い試合に感動して、意識して燃える」と触発されたことは認めつつ、あえて気負わないことを心掛けているという。

「意識して燃えるとスパーリングが良くない。本当に自分のボクシングをすればいいと思います」

今回の井上兄弟のダブル戦は殴り合いの展開が多かった。「言葉にするのは難しいのですが、感じるものがありました」としながらも、幼少時代から一緒に続けてきたスタイルは「打たせずに打つ」。展開次第ではあるものの、リスク覚悟の勝負ではなく、常に追求する自らのボクシングでアジアのベルトもつかむ構えだ。

同門で同階級のIBF世界同級14位平岡アンディが30日(日本時間12月1日)にラスベガスで米デビューする。出発前には「お互いに頑張ろう」とガッチリと握手を交わした。また試合翌日の12月3日からWBO総会が都内で開催。バルカルセル会長をはじめとした理事が2日までに来日する予定で、試合視察の可能性もある。また同総会ではランキング委員会も開催予定でもあり、世界ランク入りへのアピールにもある。

発奮材料ばかりの環境下で拳を交えるチャベスは1発のパンチ力を警戒しなければならない相手となる。「1発が怖いので気が抜けないところはあります」と警戒しつつ、今にも力が入りそうな両肩をリラックスさせる。

「(WBO首脳へのアピールとして)チャンスですけれど、あまりいいかっこしないように。いつも通りに自分のボクシングをやりたいと思います」。

いくつもの「刺激」を受けながらも、井上家3人目の男は静かな闘志を燃やしている。

WBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王座決定戦で2本目のベルトを狙う日本同級王者井上浩樹

関連するニュースを読む

井上尚弥「バンタム級で最強証明したい」一問一答

一夜明けの会見で笑顔を見せる井上尚弥(左)(撮影・狩俣裕三)

ボクシング2団体(WBAスーパー・IBF)統一バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が8日、横浜市の所属ジムで会見を行った。

-決勝から一夜明け

井上 眠いです。眠れないけれどアドレナリンで眠れなかったです。

-ダメージは

井上 筋肉痛、打たれて後頭部とか痛みあったり。今までにない体の痛みが、心地よい。やっと世界戦をやったというか、ボクサーになったというか、傷がうれしいというか。何か変な気持ちです。

-ドネアのパンチは

井上 効きました。持ちこたえたのは息子(明波君)の存在。効いた瞬間に息子の顔がよぎり、そこで持ちこたえた。初めてですね。家族の存在がボクシングに与える影響はでかい。

-11回は10カウントKOに近いダウンを奪った

井上 幻の10カウントですね。ダウンを取れて12回は気持ちの余裕があった。

-前夜の食事は

井上 焼き肉。体に染みたのはウーロン茶です。

-次の対戦希望選手は

井上 (WBC王者)ウバーリと(WBO王者)テテぐらい。ここまできたらバンタム級で最強を証明したい。

関連するニュースを読む

井上尚弥の窮地救った息子「初めて顔浮かんだ」会見

一夜明け会見後、アリ・トロフィーを抱え、スポーツ各紙を前に記念撮影をする井上(撮影・狩俣裕三)

ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級を制覇した2団体(WBAスーパー、IBF)統一王者井上尚弥(26=大橋)が8日、横浜市の大橋ジムで記者会見に臨んだ。

7日のさいたまスーパーアリーナでの、5階級制覇王者の軽量級レジェンド、ノニト・ドネア(36=フィリピン)との激戦を表すかのように、5針縫った右目上にはテーピングがされていた。

筋肉痛、後頭部の痛みも続き、過去最高のダメージとも言える状態での翌日会見となったものの「やっと世界戦をやったボクサーになれたのかなと。傷が気持ち良いです」と満足そうな笑みを浮かべた。

2回にドネア得意の左フックを浴びて右目上を切って「2重に見えた」と視界がぼやけた。さらに9回に連打を浴びてピンチに陥った時、長男明波くんの顔が浮かんだという。

「パンチが正直、効きましたね。持ちこたえられたのは息子の存在がデカい。バチンと打たれた時、息子の顔が浮かんだ。初めてのこと。それだけ家族、息子の存在が大きい。負ける姿をみせたくない。いつまでも強いお父さんでいたい」と口にした。

試合後に米プロモート大手トップランク社との複数年契約が発表された。来年2試合は米国で行われる予定。対戦相手にWBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)、WBC王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)の名前を挙げ「強い相手とやりたい。バンタム級でもう相手がいないというぐらい最強を証明したい」と抱負を口にしていた。

一夜明け会見後、世界地図の米国を指し、記念撮影をする井上尚(撮影・狩俣裕三)
一夜明けの会見後、アリ・トロフィーを抱え、記念撮影をする井上尚(中央)。左は父・真吾トレーナー、右は大橋会長(撮影・狩俣裕三)
一夜明けの会見で、アリ・トロフィーを背に報道陣の質問に答える井上尚(撮影・狩俣裕三)

関連するニュースを読む

井上尚弥が来春ラスベガスで日本人初3団体統一戦か

治療を終え、アリ・トロフィーのパネルの前で会見に臨む井上尚(撮影・足立雅史)

<プロボクシング:ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級決勝>◇7日◇さいたまスーパーアリーナ

WBA・IBF王者井上尚弥(26=大橋)が、1年かけて戦い抜いた階級最強トーナメントを制した。5階級制覇王者のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とフルラウンドの激闘を展開し、3-0の判定勝利を挙げた。キャリア初の右目カットで視界が遮られながらも11回に左ボディーでダウンを奪取。WBAは3度目の防衛に成功し、スーパー王座を獲得、IBF王座の初防衛にも成功した。米プロモート大手トップランク社との契約も発表され、来春にラスベガスデビューする可能性が高くなった。

   ◇   ◇   ◇

20年から井上尚は米国に本格的に進出することが決まった。WBSS決勝に合わせて来日した米プロモート大手トップランク社トッド・デュボエフ社長が視察。試合後には井上尚らとともに記者会見し「個人的にも井上選手をフォローしてきた。SNSなどもチェックしてきました」と複数年契約を結んだことを発表した。さらに「来年、まず2試合は米国で計画している。年末に日本で計画しています」と具体的なプランまで披露。来年の主戦場が米国になることを明かした。

17年9月、井上尚はWBO世界スーパーフライ級王者として米初上陸を果たした。ニエベスに6回終了TKO勝ちを収め、米デビューを飾っている。以前から井上尚は将来的なラスベガスでの世界戦を希望しているが、今後の交渉次第では、早ければ来春にも「ラスベガスデビュー」を飾る可能性が高くなった。

さらにトップランク社が提携しているプロモート会社にはWBO世界バンタム級王者ゾラニ・テテ(31=南アフリカ)も契約選手に入っている。今回もWBSSに参戦しながら、米国で予定されていたドネアとの準決勝直前に肩故障を訴えて棄権していた。そのテテ陣営からも統一戦のラブコールを送られている。さらに井上尚はこの日、WBC世界バンタム級王座統一戦で暫定王者だった弟拓真に勝ったウバーリの名を挙げ「かたきを取りたいです。WBC王者ウバーリとの統一戦をボクはやりたい」ともリングで口にした。

テテ、ウバーリ、いずれにしても来春、ラスベガスで日本人初となる3団体統一戦が組まれる可能性は十分。勝てば日本人初となる3団体統一王者にもなる。WBSS制覇を果たした井上尚の来年は夢が広がるばかりだ。【藤中栄二】

ドネアに勝利し、アリ・トロフィーを力強く掲げ、雄たけびを上げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

関連するニュースを読む

井上尚弥がドネア下す/WBSS決勝ライブ詳細

<プロボクシング:ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級決勝、WBC世界バンタム級王座統一戦>◇7日◇さいたまスーパーアリーナ

3階級王者のWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が5階級王者のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)を3-0の判定で下し、WBSS優勝を飾った。尚弥の弟でWBC世界バンタム級暫定王者の井上拓真(23=大橋)は、同級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)に0-3の判定で敗れた。

アリトロフィーを掲げる井上尚(撮影・横山健太)

井上尚弥の話 ドネア選手がめちゃくちゃ強かった。(右目上を切った)2回から最後までぼやけていた。世代交代といえる内容ではなかった。これが今の実力。1年間闘って、優勝できたことは満足している

ドネアの話 井上尚が真のチャンピオンであると証明した試合だ。今まで闘ってきた中で、自分のパンチをあれだけ耐えられる選手はいなかった。率直におめでとうと言いたい

◆ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ・バンタム級決勝12回戦】】

井上尚弥312回判定 0ドネア

【1回】 互いにジャブで距離を探る両者の立ち上がり。中盤過ぎ、互いの左フックが相打ちとなり顔面をとらえると、観衆が大きくどよめく

【2回】 2分過ぎ、井上尚をロープ際に追い込んだドネアの左フックが井上尚の顔面をとらえる。井上尚が右目上から出血

【3回】 出血した井上尚に対し圧力を強め、攻勢に出るドネア。左右にかわしジャブを繰り出す井上尚だが、ドネアのプレッシャーも止まらない

【4回】 互いにジャブでかいくぐり、連打につなげようとするが当てさせない。終盤ドネアが左の連打から右ストレートがヒット

【5回】 中盤過ぎ、井上尚の左ジャブが伸び、ドネアにヒットし始める。残り30秒、井上尚が振り下ろし気味に放った右ストレートがヒットし、ドネアの腰が落ちる。井上尚が左右の連打でドネアをコーナーに追い詰め、懸命にかわすドネアにさらに右ストレートをヒットさせる

【6回】 やや動きが鈍ったドネア。左ジャブから右を放ちドネアに迫る井上尚。終盤、ドネアの左フックを交わし、井上尚の左フックがヒットする

【7回】 互いの攻防が続くが決定打はなし。中盤過ぎ、手数を強めた井上尚にドネアも応酬。井上尚がカウンターから左フックをヒットさせる

【8回】 ドネアが手数が増す。ドネアの連打をかわしボディーに左フックを放った井上尚に対し、ドネアの右ストレートがヒット。井上尚の動きが止まる。攻勢を強めるドネアの連打で井上尚の出血が再び増す

【9回】 やや動きが鈍った井上尚に対し、圧力を強めるドネア。左ジャブが井上尚のあご付近をとらえ、さらに連打をもらった井上尚の動きが止まる。井上尚のクリンチを振りほどき、ドネアが連打

【10回】 両者ジャブを繰り出すが一進一退の攻防が続く

【11回】 前に出る井上尚に、一歩も引かないドネア。残り1分過ぎ、井上尚が放った右アッパーからの左フックがドネアのボディーを芯でとらえる。顔をしかめ後ずさりしたドネアがたまらずダウン。クリンチで逃れるドネアを、大歓声を背にした井上尚が攻め立てるが、ドネアは倒れない

【12回】 動きが落ちながらも前に出るドネア。井上尚の左ボディーからの右ストレートでさらにドネアの動きが弱まる。何とか左ボディーを放つドネアに対し、井上尚はなおもカウンターの右ストレートをヒットさせる。連打でたたみかける井上尚に対し、ドネアも最後の力を振り絞り左右の強打を放つが空を切る。試合終了のゴングが鳴ると、両者が抱き合う。116-111、117-109、114-113の3-0判定で井上尚が勝利。苦しみながらも階級最強の称号を手にした。

11回、ドネアからダウンを奪い勝利かと思われたが相手が立ち上がりあぜんとする井上尚(撮影・足立雅史)

8回、ドネア(右)の攻撃に苦しむ井上尚(撮影・足立雅史)

9回、ドネア(右)に強烈な右フックを食らう井上尚(撮影・狩俣裕三)

11回、井上尚(左)のパンチによろけるドネア(撮影・鈴木みどり)

11回、ドネア(右)にボディーを放つ井上尚(撮影・鈴木みどり)

井上尚弥対ノニト・ドネア(撮影・横山健太)

4回、流血しながらもドネアに必死に食らいつく井上尚(撮影・足立雅史)

1回、ドネアにパンチを見舞う井上尚(左)(撮影・足立雅史)

試合前の両者比較表

◆ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS) 米プロモート大手で要職に就いていたリチャード・シェイファー氏、カレ・ザワーランド氏の米独プロモーターがタッグを組んで企画された階級最強を決める大会。各階級に世界主要4団体の王者が君臨しているため、賞金を設定して出場を求め「真の最強」をトーナメント形式で決定。シーズン1として17年秋から約1年かけてクルーザー級とスーパーミドル級を開催し、賞金総額が50億円以上とされていた。18年秋からはシーズン2が開幕。バンタム級、スーパーライト級、クルーザー級の3階級が組まれ、10月26日、英ロンドンでスーパーライト級決勝が開催され、WBAスーパー・IBF王者ジョシュ・テイラー(英国)が制覇した。

◆WBC世界バンタム級王座統一戦12回戦】】

井上拓真012回判定3ウバーリ

【1回】 互いにパンチが当たる中間距離で打ち合う。再三、前に踏み込み左を放つウバーリを井上拓が見切る

【2回】 中盤、前に出たウバーリの左をかわした井上拓の右ボディーがヒット。ウバーリがぐらつきレフェリーが試合を止めるが、スリップの判定

【3回】 中盤過ぎにウバーリの右アッパーが井上拓の顔面をとらえる

【4回】 積極的に前に出るウバーリが井上拓を2度3度とロープ際に追い込む。2分過ぎ、ウバーリの強烈な右ストレートを食らった井上拓がダウンを喫し尻もちをつく。たたみかけるウバーリのラッシュを井上拓が必死のクリンチで耐える。4回を終えてのジャッジは3-0でウバーリ

【5回】 1分過ぎ、ウバーリが井上拓がコーナーに追い込む。受けてかわす展開が続く井上拓だが、終盤に右カウンターがヒット。ペースを渡さない

【6回】 ウバーリの圧力にひるまず井上拓がカウンターを狙い続ける。互いに決定打はなし

【7回】 手数が落ちたウバーリ。井上拓もフェイントを交え前に出る

【8回】 再び手数が増えたウバーリだが、井上拓も冷静に対処しカウンターを狙う。膠着(こうちゃく)状態が続く。8回を終えてのジャッジは3-0でウバーリ

【9回】 井上拓がカウンター気味に放つ左ボディーがウバーリの脇腹にヒット。ウバーリが何度か顔をゆがめるが連打にはつながらない

【10回】 劣勢の井上拓に対し、手数を増すウバーリ。ウバーリの攻撃を見切る井上拓だが、積極的に打って出ることができない

【11回】 互いに決定打はなし。セコンドの父真吾トレーナーからは「行かないと!ラストだよ!」の声が響く

【12回】 中盤過ぎ、ウバーリのパンチをもらいながら井上拓が前に出る。時に足を止め危険覚悟で連打を繰り出す井上拓。右フックを食らったウバーリが大きく体勢を崩す場面もあったが、倒すまでには至らなかった。0ー3の判定で井上拓が敗れ王座陥落

8回、ウバーリ(左)にボディーを打ち込む井上拓(撮影・鈴木みどり)

7回、ウバーリ(左)と激しく打ち合う井上拓(撮影・鈴木みどり)

3回、井上拓(右)はウバーリにコーナーに追い詰められる(撮影・足立雅史)

4回、ウバーリ(左)にダウンを奪われる井上拓(撮影・鈴木みどり)

関連するニュースを読む

井上拓真が王座統一失敗、16戦無敗強敵に判定負け

4回、ウバーリ(左)にダウンを奪われる井上拓(撮影・鈴木みどり)

<プロボクシング:WBC世界バンタム級王座統一戦12回戦>◇7日◇さいたまスーパーアリーナ

WBC世界バンタム級暫定王者井上拓真(23=大橋)が正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)に0-3の判定で敗れ、陥落した。過去日本人暫定王者の王座統一戦は3戦3敗。ジンクスを破れず、メインイベントの兄尚弥に勝利のバトンをつなげなかった。

パワーもうまさも、スタミナもある。そして、苦手なサウスポー。井上拓にとってウバーリは「分が悪い」と本音を漏らすほど過去最強の相手だった。実戦は昨年12月30日以来約11カ月。リーチ差は7センチ。さらに辰吉丈一郎ら過去に暫定王者で統一戦に挑んだ日本人は3人とも失敗。プロ16戦無敗12KOの強敵に夢は阻まれた。

長いブランク期間でサウスポー対策を十分に練ってきた。前回の試合後すぐに左対策を開始。さらに試合が決まってからは、3団体統一ライト級王者ワシル・ロマチェンコの練習パートナーでもある米国アマ選手ラミドやIBF世界同級王者ダスマリナスら、世界トップクラスのサウスポー日本に呼び寄せ、スパーリングを敢行。父真吾トレーナーが「最低でも五分以上(に戦える)」と認めるまで成長し、リングに立った。

兄尚弥とともに戦うのは10度目。昨年12月30日に亀田3兄弟以来日本人2組目の兄弟世界王者を達成し、ダブル世界戦という夢も今回かなった。兄と比べられるのは「小さい頃からずっと。宿命」。そんな境遇に嫌気がさすこともあったが、「ナオがいたからこそ今の自分がいる」と自分を引き上げてくれる存在に感謝する。勝って暫定王者が取れて初めて「スタートだと思っている」。兄に王者として並ぶことはかなわなかった。【高場泉穂】

◆井上拓真(いのうえ・たくま)1995年(平7)12月26日、神奈川県座間市生まれ。4歳から父真吾さんにボクシングの手ほどきを受け、小学1年から本格的に競技開始。11年高校総体ピン級優勝。12年高校選抜ライトフライ級優勝。13年12月に大橋ジムからプロデビュー。15年7月に東洋太平洋スーパーフライ級を獲得し、2度防衛の後返上。18年12月にWBC世界バンタム級王座を獲得。趣味は爬虫(はちゅう)類飼育で、現在のペットはヒョウモントカゲモドキのロビン。164センチの右ボクサーファイター。血液型A。

関連するニュースを読む

井上尚弥スピード追求、2カ月半かけトランクス完成

前日計量をクリアし、ファイティングポーズを取る井上尚(左)とドネア(撮影・鈴木みどり)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)がスピード重視の特注トランクスで大一番に臨む。

今日7日、さいたまスーパーアリーナで5階級制覇王者のWBA同級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝を控えた6日、都内で前日計量に臨んで1発パス。2カ月以上かけて完成させた「勝負服」で階級最強を証明する。

WBC世界同級王座統一戦に臨む暫定王者井上拓真、正規王者ノルディーヌ・ウバーリも1発で計量クリアした。

   ◇   ◇   ◇

心身ともに最高潮に達したモンスターがドネアと視線を合わせた。約20秒間。視線をそらさずにフェースオフを終えた。「計量も無事、お互いに済んで、いよいよお互い最高の試合をするだけ。今、最高の気持ちでいっぱい」。体調を心配する大橋会長の意向でWBSS公式インタビューの取材以外は受けずに帰宅した井上尚の表情には、自信の笑みが浮かんでいた。

勝敗ポイントに「スピードを意識して上回る」と分析していた井上尚は、ひそかにドネア戦仕様トランクスの製作を進めてきた。5月のWBSS準決勝からトランクスの特注を開始。今回は生地だけで20種類以上から選び、8月から担当者と話し合いながら自身の意見を伝えてきた。スピードを最大限に生かすため、着用時の動きやすさを重視したラインを追求してきた。2カ月半ほど費やし、輝くグレーをベースにブラックのラインが入った決戦トランクスが完成した。

海外ブックメーカーの英ウィリアムヒル社ではドネア勝利の5・5倍に対し、井上尚勝利が1・14倍を推移した。オッズ有利の質問を受けた井上尚は「それほど差はないと。ボクシングはいつ、どこで、何が起こるか分からない。オッズは頭から外して明日は戦います」と警戒心を緩めない。

5階級制覇、2階級で2団体統一王者と軽量級のレジェンドとして君臨してきたドネアと拳を交える。「すごく満足する試合になる。今後の大きな試合に向けての第1歩」。納得の準備を整え、井上尚が日本ボクシング界に大きな歴史を刻む時が来た。【藤中栄二】

前日計量をクリアし、大橋会長(右)と笑顔を見せる井上尚弥(撮影・鈴木みどり)
前日計量をクリアし、引き揚げる井上尚(撮影・鈴木みどり)

関連するニュースを読む

ウバーリ「強い印象受けなかった」井上拓真戦へ自信

前日計量をクリアし、ポーズを取る井上拓(左)とウバーリ(撮影・鈴木みどり)

ボクシングWBC世界バンタム級王座統一戦(7日、さいたまスーパーアリーナ)の前日計量が6日都内で行われ、正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)は53・5キロ、暫定王者井上拓真(23=大橋)はリミットの53・5キロでそろってクリアした。

ウバーリはフランス代表として2度オリンピック(五輪)出場し、プロ16戦全勝のサウスポー。計量時には仕上がった体を見せつけた。井上拓と約20秒間フェースオフし、「緊張感が高まったように感じました。非常にいい感じ。だんだんアドレナリンも増えてきて、高貴なスポーツであるボクシング特有の高まりみたいなものを感じている」と気持ちを高ぶらせた。

井上拓については、「落ち着いた静かな感じがした。外見からは強い印象を受けなかった」。それでも「拓真もこれまで厳しいトレーニングを積んできたことも分かっている」と警戒は緩めない。「非常に爆発的な試合をお見せできると思います。とにかくすごい戦いになることは間違いない」と激闘を予告し、「もちろん勝つことを一番に考えていて、新しい観客の前で、それもレベルの高いボクシングというのを知ってる観客の前でいい試合が出来ると思う」と自信を口にした。

前日計量をクリアし、ウバーリ(右)とにらみ合う井上拓(撮影・鈴木みどり)
前日計量をクリアし、ポーズを取るウバーリ(中央)(撮影・鈴木みどり)

関連するニュースを読む

井上拓真が宣言「最高の形で兄につなげる」前日計量

前日計量をクリアし、ウバーリ(右)とにらみ合う井上拓(撮影・鈴木みどり)

ボクシングWBC世界バンタム級王座統一戦(7日、さいたまスーパーアリーナ)の前日計量が6日都内で行われ、暫定王者井上拓真(23=大橋)はリミットの53・5キロ、正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)は53・5キロでそろってクリアした。計量後は約20秒間向かい合ってフェースオフ。両者緊張感を漂わせた。

無事クリアした井上拓は「やっと準備が整ったという思い」と話し、「必ず正規王者になって最高の形で兄につなげる」と宣言。同日メインのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝でノニト・ドネアと戦う兄井上尚弥に、勝利のバトンを渡す。

前日計量をクリアし、ポーズを取る井上拓(左)とウバーリ(撮影・鈴木みどり)

関連するニュースを読む

井上尚弥「最高の試合をするだけ」前日計量1発パス

前日計量をクリアし、ファイティングポーズを取る井上尚(左)とドネア(撮影・鈴木みどり)

ボクシングWBA、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、万全の仕上がりで前日計量を1発クリアした。7日にさいたまスーパーアリーナでのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で、5階級制覇のWBA世界同級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)と激突する。

6日は都内で前日計量に臨み、井上はリミットピタリの53・5キロパスした。先にはかりに乗ったドネアは200グラム軽い53・3キロだった。

計量後にはフェースオフで数十秒にらみ合った。井上は「お互い計量もすんで、最高の試合をするだけ。最高の気持ち」と決戦が待ち遠しい。ブックメーカーのオッズは井上優勢。「毎試合そんなオッズ。ボクシングはいつ、どこで何が起こるか分からない。オッズは頭から外して戦う」とおごりはない。アリ・トロフィーを横目に「勝てば満足するだけでなく、今後の大きな試合の第1歩になる。しっかり勝ちたい」と誓った。

ドネアも仕上がりの良さを示した。「大好きな日本で試合ができて、一層ワクワクする。あしたの試合はスペシャル」と明るく話した。劣勢の評価にも「人がどのような評価をするかは関係ない。アリ・トロフィーを取れば、最強の中の最強になる。ベスト・オブ・ベストの試合をする」と力強く話した。

セミファイナルのWBC世界バンタム級王座統一戦の計量も、両者ともに一発でパスした。暫定王者井上拓真(23=大橋)は兄と同じくリミットの53・5キロ、正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)は53・3キロとの王座統一戦に臨む。

関連するニュースを読む

ドネア急きょ日本製グローブ使用、井上陣営が準備

会見で笑顔を見せるドネア(撮影・横山健太)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が「伝説」への1歩を踏みだす。 7日にさいたまスーパーアリーナで控える5階級制覇王者のWBA同級スーパー王者ノニト・ドネア(36)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝に向け、6日に都内で会見を行った。

   ◇   ◇   ◇

ドネアが急きょ日本製グローブを使用することになった。同陣営が持ち込んだ米国製グローブ2種の感触が悪く、チェックを任された父ノニト・シニア氏らトレーナー陣が使用を反対。大橋ジムがウバーリ用に準備した日本製グローブを選んだ。

ドネアは「井上選手と対戦するという事実が特別なモチベーションになっている。たくさんの栄光を手にしたので、このようなモチベーションは必要」と高揚感を口にした。

ポーズを決める井上尚(左)とドネア(右)。中央はWBSS代表のザワーランド氏(撮影・横山健太)

関連するニュースを読む

井上尚弥が追うアリ伝説「日本を代表し、背負う」

ポーズを決める井上尚(左)とドネア(右)。中央はWBSS代表のザワーランド氏(撮影・横山健太)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が「伝説」への1歩を踏みだす。

7日にさいたまスーパーアリーナで控える5階級制覇王者のWBA同級スーパー王者ノニト・ドネア(36)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝に向け、5日に都内で会見。元世界ヘビー級王者ムハマド・アリの名を冠したアリ・トロフィー獲得への気持ちを高ぶらせた。WBC世界同級王座統一戦に臨む暫定王者井上拓真も正規王者ノルディーヌ・ウバーリと会見に臨んだ。

   ◇   ◇   ◇

会見中、何度も黄金のトロフィーをみつめた。アリ・トロフィーを挟み、井上尚はドネアとにらみ合った。初めて“対面”した階級最強を証明する優勝副賞はサッカーW杯トロフィーも手掛けたイタリアの彫刻家シルビア・ガザニガ氏のデザイン。井上尚は「目の前にしたのは初めて。デザイン的にも素晴らしいです」と感慨深くみつめた。

アリ家公認のWBSS優勝副賞で、昨年は娘ラシエダさんがプレゼンターを務めた。アリについて井上尚は「ちょっと世代も世代なので、そこまで詳しくないのですが」と苦笑い。代わりに井上尚の師匠で元WBA・WBC世界ミニマム級王者大橋秀行会長(54)は「アリはボクシング界を超越し、世界のスポーツ界全体に影響を与えた選手。日本で尚弥はそうなりつつある。いずれアリのようにスポーツ界全体に影響を与える存在になってほしい」と託した。

井上尚の応援のため、ラグビーW杯日本代表のWTB松島幸太朗とともにCTB中村亮土の来場も決定。日の丸戦士たちのバックアップに井上尚は燃える。「日本を代表し、背負うつもりです。自分が勝たなければ誰もここまで上ることはできないだろうと思っている。自分が突破口として優勝したい」。

WBSSプロモーターのカレ・ザワーランド氏は優勝賞金について「7桁になる」と100万ドル(約1億1000万円)近くになると説明。アリ伝説を追うように、モンスターがドネア撃破で1つの歴史を刻むつもりだ。【藤中栄二】

ムハマド・アリトロフィーを挟んで、にらみ合う井上尚(左)とドネア(右)。中央はWBSS代表のザワーランド氏(撮影・横山健太)

関連するニュースを読む

井上拓真「自信しかない」兄と世界戦初共演へ決意

試合への意気込みを語る井上拓(撮影・横山健太)

ボクシング・ダブル世界戦の記者会見が、5日に都内で行われた。WBC世界バンタム級暫定王者井上拓真(23=大橋)は7日にさいたまスーパーアリーナで、正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)との王座統一戦に臨む。両者ともに無敗対決での勝利への自信を示した。

井上は13連勝(3KO)で、10カ月ぶりの試合で初防衛戦となる。いつもの赤いジャージー姿で「勝負のカギは自分のボクシングを出せるか。試行錯誤しながら練習してきたが、今は自信しかない。リングの上で自分のボクシングをするだけ」と誓った。

2度目の世界戦で兄のWBA、IBF世界同級王者井上尚弥(26=大橋)と世界戦で初めての共演となる。「必ず兄弟でダブル勝利したい。しっかり勝って兄にバトンをつなぎたい」と決意を口にした。

ウバーリは16連勝(12KO)で、7月以来のV2戦となる。「井上はいいボクサーだが、私のように強いボクサーとやっていない。彼よりも勝っていて、自分がNO1ということを示したい。楽しい試合をして、日本のファンにも知ってもらいたい」とこちらも負けていなかった。

会見後にはルール・ミーティングが行われた。井上は日本製の黒、ウバーリはカナダ製の白のグローブを使用する。無敗対決に白黒をつける。

ポーズを決める井上拓真(左)とウバーリ(撮影・横山健太)

関連するニュースを読む

井上拓真、ウバーリと初対面「やりやすいと思う」

予備検診を終えポーズを決める井上拓(右)とウバーリ(撮影・横山健太)

ボクシングWBC世界バンタム級暫定王者井上拓真(23=大橋)が4日、都内で11月7日の王座統一戦(さいたまスーパーアリーナ)に向け、予備検診を行った。

2人はこの日が初対面。身長は井上拓が164・2センチで、161・4センチの正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)を2・8センチ上回った。同じぐらいの身長と予測していた井上拓は「思ったより低かった。よりやりやすいと思う」と喜んだ。一方で、リーチは163センチに対し相手が170センチと7センチ劣る。それでも「前回の試合でリーチの長い選手とやっているので数字は気にしない」と問題にしなかった。

所属ジムの大橋会長によれば、前日3日の段階で53・5キロのリミットを既にクリア。減量も順調とあり、顔色も良好だった。井上拓は「あとはリングに上がるだけ。全力で戦う」と静かに闘志を燃やした。

正規王者ウバーリは、初対面の井上拓の印象を問われると「すべてはリングの上にあがってから。前日計量の時にじっくり眺めてやろうと思います」と余裕の表情で語った。身長差については「どうでもいいこと」と一蹴。「どんな状況でも適応できる。強いものが勝つ」と自信を口にした。

予備検診を終え、試合への意気込みを語る井上拓(撮影・横山健太)

関連するニュースを読む

ウバーリ敵地歓迎「問題ない」井上拓真と王座統一戦

練習を公開したWBC世界バンタム級正規王者ウバーリ

ボクシングWBC世界バンタム級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)がアウェー戦を歓迎した。

11月7日、さいたまスーパーアリーナで控える同暫定王者井上拓真(23=大橋)との王座統一戦に向け、1日には東京・新宿区の帝拳ジムで練習を公開。10月31日に同便で来日したトレーナーの兄アリ氏とのミット打ちなどを披露した。

アマチュア時代、ロンドン、北京両オリンピック(五輪)に出場。最近の世界戦でも1月の正規王座決定戦が米ラスベガス、初防衛戦がカザフスタンだった。今回の直前合宿もカザフスタンだった。海外経験が豊富なウバーリは「アウェーは問題ない。フランスでも地元以外の試合が多く、アウェーの感覚が常にあった。自分のスタイルを新しい観客に知って見てもらえる。多くの人に知ってもらうのはいいことだ」と余裕の笑みを浮かべた。

暫定王者井上拓について「彼のことは良いボクサーだし、正規の相手だとみなしている。非常に良く動く、速さもある。これまで対戦してきた相手は、もっときつい、大変な相手もいたが、今回は世界戦なので軽く見ていない。勝ってフランスにベルトを持ち帰りたい。強さを証明したい。あらゆるシナリオに対応できるように準備している」と冗舌に話した。

サウスポーの構えから前に出て連打を繰り出す好戦的なタイプ。弟のスタイルについてアリ・トレーナーも「とてもリングで知的なファイトをする。前もって決まった試合でしっかり準備できている」と評した上で「井上拓は良い選手だと思います。ノルディーヌも軽くはみていない。ただしノルディーヌの方が知性や戦略の面でも上回っている」と太鼓判を押していた。

兄のアリ・トレーナー(左)と撮影に応じるWBC世界バンタム級正規王者ウバーリ

関連するニュースを読む

大橋会長が正規王者の連打を警戒「馬のような筋肉」

シャドーボクシングを公開したWBC世界バンタム級正規王者ウバーリ

ボクシングWBC世界バンタム級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)が1日、練習を公開した。

11月7日、さいたまスーパーアリーナで控える同暫定王者井上拓真(23=大橋)との王座統一戦に向け、一緒に来日した兄のアリ・トレーナーとのミット打ちやシャドーボクシングなどを報道陣に披露。練習視察した大橋ジムの大橋秀行会長(54)は、体幹の強さを土台にした正規王者の連打に警戒感を示した。

練習後に上半身裸になったウバーリの写真撮影まで見届けた大橋会長は「腹筋にまで血管が浮き出ていてサラブレッドの馬のような筋肉を感じさせた。相当、トレーニングしている体。体幹が強く、ミット打ちの連打もぶれないね」と仕上がりの良さを分析した。また井上拓の父真吾トレーナーは「はじめの情報だと少し背が高いと聞いていましたが、意外と小柄でしたね。良い意味でお互いのタイプ的にもかみ合う。タク(井上拓)も自分も挑戦者の気持ちで、試合を楽しみにしています」と印象を口にした。

関連するニュースを読む

井上拓真相手は18人兄妹、真吾氏「やられました」

シャドーボクシングを公開したWBC世界バンタム級正規王者ウバーリ

ボクシングWBC世界バンタム級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)は大家族の思いを背負って緑のベルト統一に臨む。11月7日、さいたまスーパーアリーナで控える同暫定王者井上拓真(23=大橋)との王座統一戦に向け、1日には東京・新宿区の帝拳ジムで練習を公開。18人兄妹の13番目であることを明かした。

8歳から始めたボクシングも「今、IT企業のエンジニアをしている兄から勧められてボクシングを始めた」と説明。兄妹の多くがボクシングやキックボクシングの競技歴があるという。ウバーリは「ほとんどが学業や仕事で辞めていて、現在は兄アリと自分がこの競技に長く携わっている。今回も家族や友人が応援に来てくれる」と援軍サポートを楽しみに待っていた。

公開練習を視察した井上拓所属ジムの大橋秀行会長(54)は「ウバーリ選手のお父さんがビッグダディだったなんてね」と驚きの表情。井上拓の父真吾トレーナーも「18人兄妹とはやられました。(井上家は3兄妹で)兄妹の数で負けたので、1ラウンドからしっかりポイントを取っていかないといけない。家族同士の戦いは負けられないですから」と冗談を交えながら発奮していた。

練習を公開したWBC世界バンタム級正規王者ウバーリ
兄のアリ・トレーナー(左)と撮影に応じるWBC世界バンタム級正規王者ウバーリ

関連するニュースを読む