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王者スペンスJrが交通事故後初試合で2冠防衛成功

勝ち名乗りを受けるWBC・IBF世界ウエルター級王者エロール・スペンスJr.(AP)

<WBC・IBF世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇5日(日本時間6日)◇米国テキサス州アーリントン

無敗のWBC・IBF世界ウエルター級王者エロール・スペンスJr.(30=米国)が交通事故後初となるリングで防衛に成功した。

元WBC世界同級王者ダニー・ガルシア(32=米国)と2本のベルトを懸けて拳を交え、3-0(116-112×2、117-111)の判定勝利を飾った。IBF5度目、WBC初防衛に成功したスペンスJr.は「彼は偉大な王者で良い試合になると思った。ガルシアのようなビッグな相手と対戦したかった。ハードな試合で100%じゃないと勝てないと思った。でもベストはオレだよ」と戻ってきた2本のベルトを手に笑顔をみせた。これでスペンスJr.の通算戦績は27勝(21KO)無敗となった。

序盤から距離を詰め、ガルシアを右ジャブで制した。さらに接近し、ボディーブローもねじ込んだ。終盤に追い上げられたが、逃げ切った。「彼がベストで臨んでくれて感謝している。すごく良いカムバックだ」とスペンスJr.。負けたガルシアからも「今夜は彼の方が強かった。言い訳はしない。特にジャブが良かった」とたたえられた。

19年9月、WBC世界同級王者ショーン・ポーター(米国)との2団体統一戦で判定勝ちして以来のリングだった。同年10月、フェラーリを運転中にスピード違反しながら交通事故を起こした。愛車は大破したが、スペンス自らは奇跡的に顔の裂傷や体の打撲、歯の損傷にとどまった。事故から1年後、今だ上がっていた後遺症を懸念する声をシャットアウトする快勝劇だった。

WBA同級王者マニー・パッキャオ(フィリピン)やWBO同級王者テレンス・クロフォード(米国)との統一戦を期待する声が上がっている。次戦について問われたスペンスJr.は「ゆっくりしますよ。家族やペットとたわむれて。時期がきたら、また試合が組まれると思う」と余裕の笑みを浮かべていた。

ダニー・ガルシアを攻めるWBC・IBF世界ウエルター級王者エロール・スペンスJr.(AP)
防衛に成功したWBC・IBF世界ウエルター級王者エロール・スペンスJr.(AP)

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スペンスJr.防衛戦に自信 交通事故後初試合

26戦無敗のボクシングWBC・IBF世界ウエルター級王者エロール・スペンスJr.(30=米国)が昨年10月の交通事故後、初のリングに向かう。5日(日本時間6日)、米国テキサス州アーリントンで元WBC世界同級王者ダニー・ガルシア(32=米国)との防衛戦(IBF5度目、WBC初)を控え、4日(同5日)には同州内のホテルで前日計量に臨み、146・4ポンド(約66・4キロ)でパス。ガルシアも146・8ポンド(約66・5キロ)でクリアした。

昨年10月、愛車フェラーリを運転中、スピード違反しながら交通事故を起こした。事故後、飲酒運転で起訴された。フェラーリは大破したものの、スペンスJr.自らは奇跡的に顔の裂傷や体の打撲、歯の損傷にとどまった。事故から1年後、今だ後遺症を懸念する声が上がっている。スペンスJr.は「その懸念が間違っていることを証明する。勝つことに集中している。自分はハングリーだ」と完全復活を証明する構え。あごが腫れたことで、ジムワーク再開後の数カ月はスパーリングできなかったものの「事故の影響はなかった」とも主張した。

19年9月、WBC世界同級王者ショーン・ポーター(米国)との統一戦で判定勝ちして以来となるリング。スペンスJr.は「マネジャーのアル・ヘイモン氏に『私はサメ。マグロやシーバスを一緒に水槽に入れないでくれ。他のサメと一緒にしてくれ』と言った。そこにダニー・ガルシアというサメがいたので選択した」。自信たっぷりに交通事故からのカムバック戦に臨む。

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井上尚弥が3位、日本人初のPFPトップ3入り

ドネア戦の2回、右目をカットする井上尚(2019年11月7日撮影)

ボクシングWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、米老舗ボクシング専門誌「ザ・リング」選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強王者)で日本人初のトップ3入りを果たした。

同誌が16日(日本時間17日)、最新ランキングを発表し、井上は4位から3位にランクアップし、3位だったWBO世界ウエルター級王者テレンス・クロフォード(米国)を抜いた形となった。1位は4階級制覇王者で現3階級同時制覇王者のサウル・アルバレス(メキシコ)、2位には3団体統一ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)となっている。

なおトップ10は次の通り。

1位サウル・アルバレス(メキシコ)

2位ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)

3位井上尚弥(日本)

4位テレンス・クロフォード(米国)

5位オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)

6位エロール・スペンスJr.(米国)

7位ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)

8位フアンフランシスコ・エストラーダ(メキシコ)

9位アルツール・ベテルビエフ(ロシア)

10位マニー・パッキャオ(フィリピン)

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スペンスJr「最高の気分」2団体ウエルター級王者

<プロボクシング:WBC・IBF世界ウエルター級王座統一12回戦>◇28日(日本時間29日)◇米カリフォルニア州ロサンゼルス・ステープルズ・センター

IBF王者エロール・スペンスJr.(29=米国)が2団体統一王者となった。2-1(116-111、112-115、116-111)の判定でWBC王者ショーン・ポーター(31=米国)を下した。通算戦績はスペンスJr.が26勝(21KO)無敗、ポーターが30勝(17KO)2敗1分けとなった。

報酬が両者ともに200万ドル(約2億2000万円)が保証された注目の統一戦だった。WBC王者の突進力に対し、ボディーを打ち合う接近となった。ジャッジのポイントも割れる接戦となったが、スペンスJr.は11回に左フックでポーターの左あごを打ち抜き、ヒザをつかせるダウンを奪取して試合を決定づけた。

「出されたパンチを打ち返すとボディーの打ち合いになった。最高の気分です。努力してきたことが報われた」と振り返ったスペンスJr.は「相手はタフでアグレッシブなので、予想して準備してきた。長い試合も予想に入れていた。タフな試合になったが、この階級でここで止まるにはいかない。誰とでも試合する。長い戦いが始まる」と安堵(あんど)の笑みをみせた。

一方のポーターは「自分自身も仕事を遂行するつもりでした。スペンスのがより集中していたのかな。彼におめでとうと言いたい。最後のダウンが大きな差を生んだのでは」と残念そうな表情だった。

ウエルター級はWBAスーパー王者マニー・パッキャオ(40=フィリピン)、WB0スーパー王者テレンス・クロフォード(32=米国)がベルトを保持するホットな階級だけに、スペンスJr.の今後のファイトに注目が集まる。

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40歳パッキャオ、10歳下の王者下して王座統一

パンチを放つパッキャオ(右=AP)

<プロボクシング:WBA世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇20日(日本時間21日)◇米ラスベガス・MGMグランド・ガーデンアリーナ

正規王者となる6階級制覇王者マニー・パッキャオ(40=フィリピン)が王座統一、2度目の防衛に成功した。10歳年下となるスーパー王者キース・サーマン(30=米国)と拳を交え、2-1(115-112X2、113-114)の判定勝ちで王者対決を制した。リング上でインタビューを受けたパッキャオは「楽しめました。そして相手も良いファイター、強かった。試合を盛り上げたくてトラッシュトークもした。彼も私もベストを尽くした結果だ。本当にファンのみなさん愛しています。見に来てくれてありがとう。良いファイトがみせられた」と安堵(あんど)の笑みをうかべた。さらに「彼は彼のベストを尽くした。しぶとい相手だった。次の試合は来年かな。フィリピンで(議員の)仕事もあるので」と付け加えた。

初回に左ボディーからの右フックでダウンを奪取。一進一退の攻防から10回には強烈な左ボディーをわき腹に打ち込み、ダウン寸前まで追い込んだ。11回には右ストレートを浴びる場面もあったものの、最終12回を戦い抜き、2-1の判定勝利となった。これでパッキャオは62勝(39KO)7敗2分け、9度目の防衛に失敗し、プロ初黒星となったサーマンは29勝(22KO)1敗1無効試合となった

不惑の40歳となったパッキャオには、次々と対戦相手が浮上している。元WBA・IBF世界スーパーライト級王者アミール・カーン(英国)から11月8日、サウジアラビア・リヤドでパッキャオ戦が合意となったと発信された。パッキャオ陣営は「寝耳に水」として否定。また3月には3度目の防衛に成功したIBF王者エロール・スペンスJr(米国)から2団体統一戦を呼びかけられた。現在は格闘技路線を進む50勝無敗の5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)との2度目の対戦を期待する声も少なくない。メイウェザー自らも試合視察するなど、パッキャオ人気は続いている。

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ロマチェンコTKO防衛 M・ガルシアとの対戦希望

防衛に成功したロマチェンコ(AP)

<プロボクシング:世界WABスーパー&WBOライト級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇米ロサンゼルス

3階級制覇の2冠王者ワシル・ロマチェンコ(31=ウクライナ)が、圧勝TKOで防衛に成功した。

元WBA王者アンソニー・クローラ(32=英国)を一方的に攻め、3回にダウンを奪った。4回に右フックで2度目のダウンを奪うとレフェリーストップ。4回59秒TKO勝ちし、WBAは2度目、WBOは初防衛となった。

初回こそ様子見したが、2回にはエンジン全開で攻めまくった。3回にはロープにくぎ付けにして連打を浴びせると、レフェリーがダウンを宣告した。ロマチェンコは試合が決したと思い、コーナーでロープに上がってアピール。インスペクターも試合終了と間違えてリングインしたが、ロープダウンだった。

試合は再開されて3回は終了となったが、4回もゴングから攻め立てた。右フックをテンプルに見舞うと、クローラは前のめりに頭から崩れ落ちて2度目のダウン。レフェリーがカウント4でストップした。

オッズは18-1の差があったが、それ以上の圧倒的勝利だった。クローラはガードするだけしかできなかった。その相手にあらゆる角度からさまざまなパンチを打ち込み、倒しきった。

昨年5月にはWBA王者だったホルヘ・リナレス(33=帝拳)を10回TKOで、12戦目の世界最速で3階級制覇した。この試合で右肩を痛めて手術を受け、12月の2団体統一戦は判定に終わっていた。ロマチェンコは「右肩を100%回復させてくれた医師にありがとうといいたい」と感謝した。

入場時のガウン、トランクスにグローブは黄色と紫色で統一していた。会場はNBAレイカーズが本拠とするステープルズ・センター。2年ぶりのロサンゼルスで初めての会場だったが、レイカーズ・カラーでファンにもアピールした。

次の試合を問われると、WBC王者マイキー・ガルシア(31=米国)の名を挙げた。3月にウエルター級に挑戦してIBF王者エロール・スペンスJr.(29=同)に初黒星を喫しているが「この階級でできるだけ頑張りたい。王座を統一したい」と改めて宣言。年内にもIBF王者リチャード・コミー(32=ガーナ)と対戦しての史上5人目の4団体統一を狙う。

防衛に成功したロマチェンコ(AP)

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ロマチェンコ2冠戦に自信「面白い試合見せる」

ロマチェンコ(左)、クローラ(ロイター)

ボクシング世界ライト級2冠戦の会見が10日に米ロサンゼルスで行われた。WABスーパー&WBO王者ワシル・ロマチェンコ(31=ウクライナ)が、12日に当地で元WBA王者アンソニー・クローラ(32=英国)の挑戦を受ける。WBAは2度目、WBOは初防衛戦となる。

3階級制覇を達成して、ハイテクで最先端で最強と言われるロマチェンコは、当地で2年ぶりの試合となる。「守備的な相手をいかに崩すか。アグレッシブに攻めて、多くのパンチを打ち込んでいく。面白い試合でファンにショーを見せる」と自信をみせた。

4団体統一を目標に掲げている。WBC王者マイキー・ガルシア(31=同)は、3月にウエルター級に挑戦してIBF王者エロール・スペンスJr.(29=同)に初黒星を喫している。IBF王者はリチャード・コミー(32=ガーナ)。ロマチェンコは「ガルシアがライト級の体を作れるなら、こちらの準備はできている。今年末には王座を統一して歴史に名を残したい」と意欲を示した。

クローラは44戦目で16年以来の王座返り咲きがかかる。14年には強盗と格闘して頭と足首を骨折し、世界戦をキャンセルした逸話を持つ。「ボクシング人生で最も重要な試合。リングですべてをぶつける」と番狂わせを狙う。

クローラ(左)、ロマチェンコ(ロイター)

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小原佳太「ロッキーのようなガッツ」出せず判定負け

小原佳太

<ボクシングIBF世界ウエルター級挑戦者決定戦>◇30日◇米フィラデルフィア

IBF世界ウエルター級5位小原佳太(32=三迫)の世界再挑戦権獲得はならなかった。同級4位クドラティーリョ・アブドカクロフ(25=ウズベキスタン)と対戦。110-118、111-117、113-115の0-3で判定負けした。

小原は「後半にかけて、ロッキーのようなガッツが出せなかったのも敗因だと思いますが、全体的に見てコントロールされ、世界の壁は厚かったです」と、SNSを通じてコメントした。

小原にとって、米国では15年11月に引き分けたIBFスーパーライト級挑戦者決定戦以来の試合。16年9月にはモスクワでIBFスーパーライト級で世界挑戦も2回TKO負け。階級を上げて海外初勝利で世界再挑戦の権利を狙ったが、アマ経験豊富でプロ15戦全勝の相手の壁を打ち破れなかった。

現王者エロール・スペンスJr.(29=米国)は、16日に4階級王者マイキー・ガルシア(31=同)に判定でV3に成功している。

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小原佳太「一撃で…」海外初勝利で世界再挑戦狙う

IBF世界ウエルター級で指名挑戦者決定戦出場が決まった木村翔

ボクシングIBF世界ウエルター級5位小原佳太(32=三迫)が、海外初勝利で世界再挑戦切符を狙う。

30日に米フィラデルフィアでのIBF世界同級指名挑戦者決定戦で、同級4位クドラティーリョ・アブドカクロフ(25=ウズベキスタン)と対戦する。8日に都内で発表した。

小原は15年に米国でIBF世界スーパーライト級挑戦者決定戦で引き分け。16年にロシアで同級王者エドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア)に世界初挑戦も2回TKO負けと、海外は1敗1分け。「決定戦を勝って挑戦できれば、誰にも文句は言われない王道でうれしい。王者にならないと成功、大成とは言えない。チャンスを一撃で決めたい」と意気込んだ。

相手は小原の3倍近いアマ約180戦と経験豊富で、15年にプロデビューから15戦全勝(9KO)している。小原は「派手さはないがトータルでレベルが高い。苦手なタイプも、ペースを取れば倒せる可能性はある」と自信を見せる。11月に対戦指令が出ていたため、日程調整で時間はかかったが「十分すぎるぐらい練習した」と、最終的にスパーは200回は超える予定だ。

同級では日本人世界王者はいまだいない。現在の同級王者エロール・スペンスJr.(米国)は、16日に4階級王者マイキー・ガルシア(同)とV3戦を予定する。小原は「日本人がどこまで通じるか。次の次は見ずに、まずは海外で初勝利したい」と誓った。

IBF世界ウエルター級で指名挑戦者決定戦出場が決まった小原佳太(中央)に加藤健太トレーナー(左)と三迫貴志会長

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