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タイソン氏“復帰戦”11月に延期へ 米雑誌報じる

マイク・タイソン氏(2005年7月28日撮影)

ボクシングの米老舗雑誌「ザ・リング」は10日、元世界ヘビー級王者マイク・タイソン氏(54)-元世界4階級制覇王者ロイ・ジョーンズJr.氏(51)とのエキシビション8回戦が延期されると報じた。

報道によると、当初予定されていた9月12日から11月28日にスライドされるという。会場は変わらずに米カリフォルニア州カーソンで調整中。情報筋によると、タイソン陣営がスケジュールを変更することで有観客試合として開催し、収益を最大化できると読み、ジョーンズJr.陣営と交渉。両陣営とも了解したようだ。

タイソンは氏は05年6月、ケビン・マクブライド戦で棄権による6回終了TKO負けを喫した後に現役を引退。その後、グローブを装着してリングに上がっていなかった。今回はエキシビションマッチとはいえ、約15年ぶりのカムバック、そしてレジェンド同士の「105歳対決」として注目を集めていた。

公開スパーリングが行われた帝拳ジムでマイク・タイソン氏(右)と記念撮影する長嶋茂雄氏(1988年3月10日撮影)

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井上尚弥の第2章、真の頂へ「勝ち続けるしかない」

2019年11月7日、ボクシングWBSS世界バンタム級トーナメント 決勝 井上尚弥対ノニト・ドネア ノニト・ドネアに勝利しアリ・トロフィーを掲げる井上尚弥

ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(26=大橋)が5日、日刊スポーツの電話インタビューに応じた。

新型コロナウイルスの感染拡大により、25日(日本時間26日)に米ラスベガスで予定されていたWBO同級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦が延期となり、本格的な米国進出は仕切り直しとなった。6日で、14年の世界奪取から丸6年。世界が注目する「モンスター」が、これまでの歩み、「第2章」と位置づける今後についての思いを語った。【取材・構成=奥山将志】

   ◇   ◇   ◇

新型コロナウイルスの影響で、3月17日に日本人初の3団体統一戦の延期が正式発表された。

井上 世界的な状況をみて、何となく無理なのかなと思っていたので、延期が決まった時も「これは仕方ないな」って感じでした。減量に入るギリギリのタイミングでもあったので、キャリアが浅い時期だったら、精神的に動揺したかもしれませんが、そこは20歳から世界戦を14回戦ってきた経験なのかなと思います。

現在は横浜の所属ジムにも行かず、サンドバッグなどをつるした自宅前の練習スペースを中心に調整を続けているという。

井上 試合がいつになるか分からない状況ですが、切り替えはスムーズにできています。それよりも、自分にも子どもが2人いますし、近所には90歳を超えたひいおばあちゃんも住んでいる。今はボクシングのことを過剰に考えるよりも、不要な外出を控えたり、当たり前のことをやることが大切だと思っています。

昨年末に米プロモート大手トップランク社と複数年契約を結び、今後は主戦場を米国に移す。延期となったが、その1戦目となるカシメロ戦では、軽量級では異例となる、本場ラスベガスのメインイベントを任された。キャリアの「第2章」のスタートと位置づけた重要な一戦に向け、これまで以上に高いモチベーションを保ってきた。

井上 今までは日本国内で、「世界王者」としてやってきた選手だったが、トップランクと契約し、求められてラスベガスでメインを張る。ここまできたという思いももちろんありますが、満足はしていない。ここが、自分が本当の意味で成功するか、失敗するかの分かれ目だと思っています。米国のファンを満足させる内容も求められますし、気持ちの面でもこれまでの試合とは大きく違います。日本人が立ったことがない舞台ですし、新たなステージの始まりだと思っています。

14年4月6日に初めて世界王者となり、6年がたった。「強い相手としか戦わない」と宣言して飛び込んだプロの世界。6戦目での国内最速(当時)の世界王座奪取に始まり、8戦目で名王者ナルバエスを破り2階級制覇を達成。ここまで完璧なキャリアを歩んできたように思えるが、井上自身が思い描いていたものとは違ったという。

井上 ライトフライ級で初めて世界王者になった時は、想像していたものと現実のギャップに悩んだこともありました。辰吉(丈一郎)さんとか、幼い頃に見ていた畑山(隆則)さんの時代の華やかさとは違い、世間の反応もそんなに大きくなかった。街を歩いても自分のことを知っている人の方が少なかった。実際に、1つの階級に4人も世界王者がいて、誰が強いのかも分かりにくい。ゴールだったはずが、ここではないとすぐに思いを新たにしました。

それでも、存在をアピールするための話題づくりなどには走らず、「リング上がすべて」と信念を貫き続けた。試合内容で、「世間」と闘い続けた6年間。まっすぐ進んできた先に、現在の確固たる立場がある。

井上 振り返ってみれば、ここまでくるのに時間がかかったなという印象はあります。スーパーフライ級で2階級制覇をしても、防衛戦では、名前のある相手との試合は決まらなかった。ただ、冷静にみれば、当時の自分も世界的には名前がなかったですし、「食ってもうまみがない選手」だったということ。時代とか、環境は関係なくて、ただ自分がそこまでの存在ではなかったということです。

18年にバンタム級に階級を上げたことで、流れは一変した。強豪がひしめく伝統の階級で、その名は瞬く間に世界にとどろいた。転級初戦でWBA王者マクドネルを1回TKOで破り、3階級制覇を達成。続くパヤノ戦、IBF王者ロドリゲス戦と、階級のトップ選手3人を計わずか441秒で撃破。衝撃的な試合を連発し、昨年11月には、バンタム級最強を決めるトーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ」決勝で、5階級制覇王者ドネアを破り、頂点に立った。会場のさいたまスーパーアリーナは2万2000枚のチケットが完売した。

井上 バンタム級に上げたことで、理想と現実がかみ合い、求めてきた戦いができるようになったと思っています。減量でパフォーマンスが落ちることもないですし、今は誰もが納得する相手と戦えることが楽しいですし、うれしいです。

ドネア戦は、全米ボクシング記者協会の年間最高試合に選ばれ、世界にその名をとどろかせた。米国で最も権威ある専門誌「ザ・リング」認定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強ランキング)で最高3位に入るなど、世界の中心選手の仲間入りを果たした。

井上 PFPの存在は大きいですね。そのランクに入っていることで、同じ階級の選手だけでなくロマチェンコ、クロフォードといったPFPの前後の選手とも比較される。だからこそ、変な試合はできない。もっと上を目指さないといけないと思いますし、自分の意識を変えることにもつながっています。

階段を駆け上がり続けても、「強くなりたい」という思いは揺るがない。

井上 バンタム級に上げてから、これまで以上に海外の選手の映像を見るようになりました。以前から父に「見ろ」と言われていたのですが、やっとその意味が分かってきました。

圧倒的なパフォーマンスの裏には他選手からのヒントも影響しているという。

井上 映像を見て、無理にまねをするのではなく、イメージを整理してストックしておくことが大切なんです。たとえば、メイウェザーの防御はこういう特徴があって、ロマチェンコのサイドへのステップはこうとか。そうやってインプットしておくことで、ミットの練習をしている時とかに急に動きのイメージが頭におりてくるんです。このタイミングなら、あの選手のあの動きが使えそうだとか。ただ、パッキャオの2段階の踏み込みだけはいまだにできない(笑い)。あれが自分のものにできれば、もっと強くなれると思うんですけどね。

刺激を求める先は、リング以外にも向かうようになってきた。バスケットボール日本代表の富樫勇樹(26)、ラグビー日本代表の松島幸太朗(27)ら、他競技のアスリートとも交流を深めるようになった。

井上 以前はほかのスポーツにあまり興味がなかったんですが、最近は少し変わってきました。富樫と幸太朗は気が合う友人というのが大前提なのですが、他のスポーツを見に行けば、そこの会場の空気で感じることもある。世界王者になって、周囲からちやほやされる部分もありますし、「慣れ」が、知らない間に心の隙につながると思っています。居心地がよくない新しい感覚にさらされることで、自分が今やらなければいけないこと、進むべき道が整理できるんです。

世界のライバルが「INOUE」「MONSTER」の名を挙げ、挑発し、対戦を熱望している。だが、「強い相手としか戦わない」というデビュー当時の思いは今も変わっていない。

井上 周りからいろいろ言われてなんぼの世界ですし、そこは望むところ。1度負けたら今まで積み上げてきたものがすべて崩れるという恐怖心もありますが、負けを恐れていたらボクシングをやる意味がない。結局、勝ち続けるしかないんです。ただ、弱い相手に勝っても意味がない。どちらが勝つか分からない本物同士のドキドキ感を自分は求めていますし、ファンの方もそれを望んでくれていると思うんです。

35歳での引退を公言し、今月10日には27歳になる。見据える先はどこまでも高い。

井上 自分がどこまでいけるかは、ここからの2~3試合の内容にかかっていると思っています。パッキャオのようにアジアから世界の頂点に上り詰めたいですし、ファイトマネーという意味でもそう。何のためにボクシングをしているかと言えば、当たり前ですが、1つは稼ぐためです。残り8年と考えれば、やれても20~30試合。そう多くはないと思っています。その中で、自分がどんな試合を残せるか。「ボクシングって面白い」「井上の試合は面白い」と思ってもらえる戦いを、これからも見せていきたいですね。

◆井上尚弥(いのうえ・なおや)1993年(平5)4月10日、神奈川・座間市生まれ。元アマ選手の父真吾さんの影響で小学1年から競技を開始。相模原青陵高時に史上初のアマ7冠。12年7月にプロ転向。当時の国内最速6戦目で世界王座(WBC世界ライトフライ級)奪取。14年12月にWBO世界スーパーフライ級王座を獲得し、史上最速(当時)の8戦目で2階級制覇。18年5月にWBA世界バンタム級王座を奪取し、3階級制覇。家族は咲弥夫人と1男1女。165センチの右ボクサーファイター。

2018年10月7日、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズバンダム級トーナメント WBAバンタム級タイトルマッチ 1回戦・1回KO勝ちで、フアンカルロス・パヤノ(手前)を倒し、ガッツポーズする井上尚弥
2014年4月6日、WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 井上尚弥対アドリアン・エルナンデス KO勝利して新王者となった井上尚弥(中央)は、家族と記念撮影。左から姉晴香さん、弟拓真、1人おいて父真吾トレーナー、母美穂さん

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井上尚弥3団体統一王者へ、初ベガスでカシメロ戦

WBAスーパー・IBF・WBO世界バンタム級王座統一戦の発表会見に臨む井上尚(撮影・小沢裕)

本場で3本目のベルトをつかみ取る。ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(26=大橋)が1月31日、都内で会見し、4月25日(日本時間26日)に米ラスベガスのマンダレイベイ・リゾート&カジノで、3階級制覇の実績を持つ、WBO同級王者ジョンリール・カシメロ(30=フィリピン)と対戦すると発表した。

井上は、プロ20戦目で初のラスベガス進出で、日本人初の3団体統一王者を目指す。

    ◇   ◇   ◇

ラスベガスのメインイベント。日本人初の3団体統一戦。難敵カシメロ。気持ちが高ぶる要素の比重を問われた井上尚は「全部です」と即答し、プロ20戦目の重要性をにじませた。荒々しいファイトを武器に11月に3階級制覇を果たしたカシメロについては「野性味あふれる選手。危険なハードパンチを持っている」と警戒しつつ、「プレッシャーはない。じっくり、じっくり、ダメージを与えて削っていく」と、落ち着いた口ぶりで試合を見据えた。

プロ6戦目での世界王座奪取や、伝説となったナルバエス戦での2階級制覇。数々の扉を拳でこじ開け、米老舗ボクシング専門誌「ザ・リング」選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強王者)で日本人初のトップ3入りを果たした「怪物」に、新たな勲章もかかる。

これまで日本ジム所属王者で、2団体統一を果たしたのはミニマム級の高山、井岡、ライトフライ級の田口とバンタム級の井上尚の4人。「スーパーフライ級ではかなえられなかった」と目標に掲げる4団体統一にさらに近づく一戦に向け、準備に余念はない。ラスベガスの乾燥した気候での減量対策や時差などを考慮し、一般的なスケジュールより2週間近く早い、試合3週間前の渡米を計画。2月中旬からは海外から3人の世界ランカーをスパーリングパートナーとして招く予定と、じっくりと仕上げていく。

昨年11月の元5階級王者ドネア戦では右眼窩(がんか)底など2カ所の骨折を負ったが、患部は順調に回復。米プロモート大手トップランク社との契約後、初めての試合で「パウンド・フォー・パウンド3位にふさわしい試合を世界のみなさんにお届けしたい」と井上尚。本場のリングで、世界に「モンスター」の力を見せつける。【奥山将志】

◆日本のジム所属王者の複数団体統一 12年6月に井岡一翔が八重樫東とのミニマム級王座統一戦を制し、初のWBA、WBC統一王者となった。ミニマム級では、高山勝成もWBO、IBFの両団体の王座を獲得。17年12月にはWBAライトフライ級王者田口良一がIBF王者との統一戦に勝利し、2団体の王座を統一した。WBAバンタム級王者井上は、昨年5月にIBF王座を奪い、4人目の複数団体王者となった。

WBAスーパー・IBF・WBO世界バンタム級王座統一戦の発表会見に臨んだ井上尚。左は井上トレーナー、右は大橋会長(撮影・小沢裕)

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井上尚弥4・25ラスベガス決戦カシメロと3団体統一戦

WBAスーパー・IBF・WBO世界バンタム級王座統一戦の発表会見に臨む井上尚(撮影・小沢裕)

ボクシングの大橋ジムは31日、WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、4月25日(日本時間26日)に米ラスベガスのマンダレイベイで、WBO同級王者ジョンリール・カシメロ(30=フィリピン)と3団体統一戦を行うと発表した。

井上は「ラスベガスでの3団体統一が決まり、わくわくした気持ちでいっぱい。早く試合がしたい。バンタム4団体統一戦に向け、ラスベガス最初の試合を危なげなくクリアしたい」と意気込みを語った。

昨年11月に米プロモート大手トップランク社と契約した井上は、スーパーフライ級時代の17年9月に行われたアントニオ・ニエベス戦以来の米国での試合で、ラスベガスは初めて。

井上は、19年11月に、バンタム級「最強」を決めるトーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ」(WBSS)決勝で元世界5階級制覇王者ノニト・ドネアと対戦。全米ボクシング記者協会の19年年間最高試合に選ばれた激闘を制し、2団体統一王者となった。

29勝(20KO)4敗の実績を持つカシメロは、昨年11月にWBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)を3回TKOで破り、王座を奪取。過去にはライトフライ、フライ級でも世界王座を獲得しており、井上とは3階級制覇同士の対戦となる。

井上は12年10月のプロデビューから、ここまで19戦全勝(16KO)。米老舗ボクシング専門誌「ザ・リング」選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強王者)で日本人初のトップ3入りを果たすなど、世界から大きな注目を集めている。

WBAスーパー・IBF・WBO世界バンタム級王座統一戦の発表会見に臨んだ井上尚(撮影・小沢裕)
WBAスーパー・IBF・WBO世界バンタム級王座統一戦の発表会見に臨んだ井上尚。左は井上トレーナー、右は大橋会長(撮影・小沢裕)
井上尚弥(2019年11月6日)

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村田諒太「尚弥の試合も」今年の注目マッチ振り返り

WOWOWのエキサイトマッチ総集編の収録に臨んだWBA世界ミドル級王者村田諒太(中央)

23日に初防衛に成功したボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が27日、都内のWOWOWでエキサイトマッチ総集編(30日午後9時、WOWOWライブ)の収録に参加した。

WOWOWで今年放送された試合の中から視聴者投票、有識者の意見をまとめてベストマッチが決まった。世界戦を中心にビッグネームの試合がめじろ押しで、ゲスト出演した村田は「今年は面白い試合が多かったので(WBC世界ヘビー級王者デオンテイ・)ワイルダーが入ってくるだろうし、(2団体統一バンタム級王者井上)尚弥の試合も。どれが入ってもおかしくない」と数多くの注目マッチをチェックして満足そうな表情を浮かべた。

特に米老舗ボクシング専門誌「ザ・リング」も年間最高試合に選出した11月7日、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズのバンタム級決勝となる井上-ノニト・ドネア(フィリピン)戦については「緊張感のある試合だった。ボクシングの面白さが凝縮された、両者の駆け引きがちりばめられている」と感想を口にしていた。

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井上尚弥「ありがとう」ドネア戦が年間最高試合選出

ドネアに勝利しアリ・トロフィーを掲げる井上尚弥(2019年11月7日撮影)

ボクシングの聖書と呼ばれる米老舗専門誌「ザ・リング」は23日(日本時間24日)、1928年から継続する年間表彰を発表。

年間最高試合として11月7日、さいたまスーパーアリーナで開催されたワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝となる井上尚弥(大橋)-ノニト・ドネア(フィリピン)戦を選出した。12回判定勝ちし、WBAスーパー、IBF世界バンタム級王座を統一した井上は自身のツイッターで「皆さん本当にありがとうございました!」とつづった。

年間最優秀選手は同誌がパウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強王者)1位にも推す4階級制覇王者で、ミドル級、スーパーミドル級、ライトヘビー級の3階級同時で世界王座を保持するサウル・アルバレス(メキシコ)が選ばれた。なお年間KO賞には11月24日、WBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(米国)が右ストレー1発でルイス・オルティス(キューバ)を7回KOした試合が選出された。

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井上尚弥がロマチェンコと初対面「対戦なくもない」

握手を交わす井上(左)とロマチェンコ(撮影・横山健太)

ボクシング2団体統一バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、世界最速3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコ(31=ウクライナ)との将来的な対戦を口にした。

5日、都内のホテルで行われたWBO(世界ボクシング機構)年次総会のフィナーレとなる表彰式でロマチェンコと初対面。檀上でガッチリ握手を交わした。「リスペクトを込めてオーラがありましたね」と第一印象を口にすると身長差がほぼない4階級上の3団体統一ライト級王者との将来的な対戦に言及。「今は階級も違うし、現実的ではない」と前置きした上で「将来的な対戦はなくもない。そういうイメージで少し見ていました」と、ライバル心もチラリとのぞかせた。

現在、米老舗ボクシング専門誌ザ・リングのパウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強選手)のランキングで2位がロマチェンコ、3位に井上が入っている。表彰式前に取材に応じたロマチェンコは「あまり詳しくないが、早い時間でKOする選手。(WBSS決勝の)ドネア戦はハイライトで見ました」と口にしていた。

ポーズを決める井上(左)とロマチェンコ(撮影・横山健太)

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PFP3位の井上尚弥 選考段階では1位に推す声も

2019年11月7日、ドネアに勝利しアリ・トロフィーを掲げる井上尚弥(撮影・鈴木みどり)

ボクシング2団体統一バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、1922年創刊の米老舗専門誌「ザ・リング」選定のパウンド・フォー・パウンド(全階級を通じた最強ランキング)で日本人初のトップ3入りを果たした。16日(日本時間17日)に最新ランクが更新され、井上が4位から3位に浮上した。今月7日、5階級制覇王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝で、2回に右眼窩(がんか)底など2カ所の骨折を抱えながら判定勝ちした結果を反映させた。

「ザ・リング」公式サイトによると選定に関して長い議論が続き、意見も割れたものの、選考者数人が「100%の主導権を握れない時に井上がどう対応するかの疑問に答えた。負傷と厳しい相手を勝ち抜いて優勝した。井上が最高だ」と1位に推す声もあったという。

◆パウンド・フォー・パウンド(PFP) ボクシングの全階級を通じた最強ランキング。1944~60年代にミドル級などで活躍し、日本で「拳聖」と呼ばれるシュガー・レイ・ロビンソン(米国)をたたえる造語として誕生。その後89年にPFPランクを導入した。日本人では元WBC世界バンタム級王者山中慎介や元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志もトップ10入りしている。現在はESPNやボクシング専門サイトなども独自のPFPランクを選定する。

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井上尚弥が3位、日本人初のPFPトップ3入り

ドネア戦の2回、右目をカットする井上尚(2019年11月7日撮影)

ボクシングWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、米老舗ボクシング専門誌「ザ・リング」選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強王者)で日本人初のトップ3入りを果たした。

同誌が16日(日本時間17日)、最新ランキングを発表し、井上は4位から3位にランクアップし、3位だったWBO世界ウエルター級王者テレンス・クロフォード(米国)を抜いた形となった。1位は4階級制覇王者で現3階級同時制覇王者のサウル・アルバレス(メキシコ)、2位には3団体統一ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)となっている。

なおトップ10は次の通り。

1位サウル・アルバレス(メキシコ)

2位ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)

3位井上尚弥(日本)

4位テレンス・クロフォード(米国)

5位オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)

6位エロール・スペンスJr.(米国)

7位ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)

8位フアンフランシスコ・エストラーダ(メキシコ)

9位アルツール・ベテルビエフ(ロシア)

10位マニー・パッキャオ(フィリピン)

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井上尚弥の最強3傑入りを「ザ・リング」編集長示唆

5回、ドネア(手前)を激しく攻める井上尚(撮影・横山健太)

<プロボクシング:ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級決勝>◇7日◇さいたまスーパーアリーナ

WBA世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)がWBA世界同級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)を下し、日本人初となるパウンド・フォー・パウンド(PFP)トップ3入りする可能性が高まった。1922年創刊の米老舗ボクシング誌「ザ・リング」のダグラス・フィッシャー編集長(49)が7日までに日刊スポーツの取材に応じ、現在PFP4位井上尚のさらなるランクアップを示唆した。

   ◇   ◇   ◇

ザ・リングは世界最古のボクシング専門誌として編集委員会に各国記者らを加えたメンバーで毎月独自に各階級、PFPの世界10位までのランキングを決めている。ESPNなど独自のPFPランクを発表しているが、最初に始めたのはザ・リング。世界のファンからもっとも信頼されているランキングだ。

その責任者となるフィッシャー編集長は、まず井上尚が高く評価されていることを力説した。「多くのメディア関係者、ランキング委員会メンバーは、既にPFPランキング上位に井上尚の名があることに対して異論がない」。現在のPFPは1位にアルバレス、2位にロマチェンコ、3位にはクロフォードというビッグネームが並んでいる。「ドネア戦での試合の勝ち方によります」と前置きした上で「トップとの対戦がここ数年ないクロフォードよりも井上尚が上位にランクされる可能性は十分にあると思います」と解説した。

今年に入ってザ・リングは2度も井上尚を表紙に選択した。単独表紙は日本人ボクサーとして初めての名誉だった。同編集長は「ボクシングマニアからの反応は井上尚が飾ったどちらの表紙も絶大な反応を受けて好評でした。SNSなどの反応はお祭り騒ぎのようで何週間も続いた」と反響の大きさに驚いたという。

5月のWBSS準決勝にはザ・リング認定ベルトが懸けられ、井上尚が勝利してつかんだ。実力と人気を兼ね備えたモンスターに、同編集長は「少なくとも25~30年さかのぼっても、井上尚は日本から出てきたもっとも才能があり、有望な選手。一番重要であるリング内で戦う上での頭の良さも持ち合わせている」と分析。来年から米本格進出を果たす井上尚に向け「世界レベルとの対戦を続けてほしい。今後、米国の一般スポーツファンの間でも名の知られる初の日本人ボクサーになれるでしょう。階級を上げていけば(6階級制覇王者)パッキャオのような存在になれる逸材」と大きな期待を寄せていた。

◆ザ・リング 米国で1922年の創刊当初からボクシングのみを基本線に扱う月刊専門誌。毎月、ボクサーのランキングを独自の基準で選定するなど、ボクシング界では最も歴史と権威ある雑誌とされ「ボクシングの聖書」とも呼ばれる。同誌編集委員会に各国記者らを加えたメンバーで毎月独自に各階級、パウンド・フォー・パウンドで世界10位までランキングを発表。設立当初から独自に認定した王者にチャンピオンベルトも授与。02年より本格的に各階級ごとのベルト授与も開始。また年間最優秀選手など表彰も行う。

◆パウンド・フォー・パウンド 異なる階級の選手を体重差がなかったとして比較した場合の最強王者を示す称号。過去にはマイク・タイソン、ロイ・ジョーンズ、近年ではマニー・パッキャオやフロイド・メイウェザーがPFPの評価を受けた。「ザ・リング」でトップ10入りした日本人は井上以外では元WBCバンタム級王者の山中慎介、元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志がいる。

井上尚はWBSS優勝を果たしアリ・トロフィーをファンに披露する(撮影・足立雅史)

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井上尚弥が究極階級王者!ドネア下しWBSS頂点

アリトロフィーを掲げる井上尚(撮影・横山健太)

<プロボクシング:ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級決勝>◇7日◇さいたまスーパーアリーナ

3階級王者のWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が真の階級最強王者の称号を手にした。ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝で5階級王者のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)と対戦。3-0の判定で勝利を飾った。

   ◇   ◇   ◇

史上4人目となる階級最強を証明するアリ・トロフィーをリングで掲げた。「ザ・グレーテスト」の愛称で知られる元世界ヘビー級王者ムハマド・アリの名を冠した優勝副賞を手にし、歓喜に浸った。WBA王座3度目、IBF王座初防衛にも成功。過去に井岡一翔、高山勝成、田口良一が2つの王座を同時保持したが、井岡と高山はすぐに返上。田口が日本人で初めて2つの王座を懸けて防衛戦に臨んだが、王座陥落していたため、日本人初となる複数王座の防衛にも成功した。

5年前となる14年11月24日、尚弥は父真吾トレーナー、弟拓真とともに大橋ジムでドネアと対面した。当時のドネアはWBA世界フェザー級スーパー王座から陥落し、スーパーバンタム級にカムバック。井上尚は2階級制覇を狙い、WBO世界スーパーフライ級王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)に挑戦する前だった。その際、過去にナルバエスに判定勝ちしていたドネアから助言を受けた。

この頃は2階級も違うウエートで戦っていたこともあり、尚弥は「体が大きいと思った」と当時の印象を振り返りつつ「階級も違うし、対戦するとは思っていなかった」。この5年間。尚弥はスーパーフライ級でWBO王座を7度防衛、バンタム級に転級し、WBA王座を獲得。一方のドネアはWBO世界スーパーバンタム級王座を獲得し、18年4月までフェザー級を主戦場としていたが、WBSS参戦に合わせて7年ぶりにバンタム級へと電撃復帰。ついに2人の時間軸が交わった。大橋ジムの大橋秀行会長は「2人は戦う運命にあった」と表現した。

昨年7月、WBSSバンタム級トーナメント8選手が出そろった際、尚弥が真っ先に挙げた対戦相手はドネアだった。記憶に残る名勝負もドネアのベストバウトとなる11年2月19日、米ラスベガスで開催されたWBC・WBO世界バンタム級王座統一戦。挑戦者ドネアが、長谷川穂積との王座統一戦を制したばかりの王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)を左フック1発で2回TKO勝ちを収めた試合を挙げた。

「研究ではなく、ドネアの技術を自分に取り入れるために見ていた」と井上尚。ドネアは「この階級の最強の1人で恐るべき存在。数年前に会い、それ以降、彼の成長を見てきた。このように怪物に成長した井上選手と戦えることを楽しみにしている」と。戦う運命にあり、宿命だったと言っていい。

5月18日のWBSS準決勝でエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を2回TKO撃破した後、本格的なスパーリングを開始したのは8月6日。約3カ月も実戦トレから離れたのは故障以外では初めてで、蓄積した肉体的なダメージを回復させた。9月には米老舗誌ザ・リング選定パウンド・フォー・パウンド(階級超越の王者)1位で世界最速3階級制覇王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)の練習パートナー、ジャフェスリー・ラミドと計20ラウンドのスパーリングを消化。1度、左ボディーでダウンを奪った。ロマチェンコも計130ラウンドで1度ダウンを奪っているものの、大橋会長は「ロマチェンコを超えた」と絶賛する内容だった。

試合前、井上尚は「最大のキャリアになるのは間違いない。そして、その先にある道、景色に自分がすごく興味を持っている。最大のパフォーマンスを出し切って優勝し、アリトロフィーを無事にゲットしたい」とリングに向かった。WBSS制覇は、過去の日本人世界王者が誰も到達しなかった領域へ、井上尚が足を踏み入れた瞬間だった。

◆ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS) 階級最強を決める賞金争奪トーナメント。リチャード・シェイファー氏、カレ・ザワーランド氏の米独両プロモーターが企画。シーズン1として17年秋から約1年間かけてスーパーミドル級とクルーザー級で初開催。クルーザー級決勝は昨年7月にロシアで開かれ、オレクサンダー・ウシク(ウクライナ)が4団体統一王者に。またスーパーミドル級は同年10月、サウジアラビアで開かれ、カラム・スミス(英国)が優勝。シーズン2はバンタム級、スーパーライト級、クルーザー級で18年秋からスタート。

4回、流血しながらもドネアに必死に食らいつく井上尚(撮影・足立雅史)
11回、ドネアからダウンを奪い勝利かと思われたが相手が立ち上がりあぜんとする井上尚(撮影・足立雅史)
観戦に訪れたセイキン(左)とヒカキン(撮影・鈴木みどり)
ドネアに勝利した井上尚(中央)は布袋寅泰(右)、和田アキ子(左)と記念撮影(撮影・鈴木みどり)

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井上尚弥は「最も世界震撼させた」プロモーター絶賛

ムハマド・アリトロフィーを挟んで、にらみ合う井上尚(左)とドネア(右)。中央はWBSS代表のザワーランド氏(撮影・横山健太)

階級最強を決めるトーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)を運営するプロモーターのカレ・ザワーランド氏が、バンタム級決勝に進んだWBA・IBF世界同級王者井上尚弥(26=大橋)を絶賛し続けた。7日、さいたまスーパーアリーナで開催されるWBSS決勝の公式会見に井上尚、対戦相手の5階級制覇王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とともに出席。「もちろんベストが勝つ」と勝敗予想した上で、井上尚への大きな期待感を示した。

「若き井上尚弥は、この2年で一番世界を震撼(しんかん)させたボクサーではないかと思っている。試合の短さも話題に上がっている。対戦してきた相手が強豪で勝っている」と実績を強調。階級を超越した王者ランキングとなるパウンド・フォー・パウンド(PFP)について「私は(4階級制覇王者)カネロ(アルバレス)や(世界最速3階級制覇王者)ロマチェンコと並ぶPFPだと思っています」と力説。老舗ボクシング誌「ザ・リング」のPFPランキングで1位のワシル・ロマチェンコ、3位のサウル・アルバレスらに現在4位の井上尚も並んでいると強調していた。

ポーズを決める井上尚(左)とドネア(右)。中央はWBSS代表のザワーランド氏(撮影・横山健太)

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井上尚弥がスパーリングで「ロマチェンコ超え」

練習を終え、笑顔で取材に応じる井上尚(撮影・足立雅史)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が「ロマチェンコ超え」を果たした。WBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝(11月7日、さいたまスーパーアリーナ)に向け、27日に横浜市の所属ジムで練習。スパーリング相手として約1カ月間の日程で呼んだ米老舗誌ザ・リング選定パウンド・フォー・パウンド(階級超越の王者)1位で3団体統一ライト級王者のワシル・ロマチェンコ(31=ウクライナ)の練習パートナー、ジャフェスリー・ラミド(19=米国)からダウンを奪ったことを明かした。

20年東京五輪米国フェザー級代表候補のラミドは昨年から2度、ロマチェンコの合宿に招待されていた。通常より1分多い1回4分間設定のスパーリング方式で1日に9回を担当。計130回のうち、1度だけダウンを喫した経験がある。今回、井上は計20回ながらも24日のスパーリングの際、左ボディーでダウンを奪った。井上本人は「4回目で良いボディーが入りましたね」と淡々と振り返るが、ラミドは「ジャブが強い。ロマチェンコと井上は2人ともすごい。戦い方は違うが、2人とも王者になる理由を持っている」と実力に遜色がないことを口にした。

所属ジムの大橋秀行会長(54)は「一言だけ。尚弥はロマチェンコを超えた、とだけ言います」と1カ月間のスパーリングを総括した。来月から母国で東京五輪予選を控えるラミドはラウンドごとに戦術を変えるスキルがあり、ドネアとタイプは違うものの、WBSS決勝に備えた十分なトレーニングを積めた様子。井上は「ドネアもキャリアあるし、ラウンドごとに戦術を変える。対応力は絶対に練習になる」と手応えを口にしていた。

練習を公開し、力強いミット打ちを見せる井上尚(撮影・足立雅史)

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コービンV 4年ぶり復活キング・オブ・ザ・リング

キング・オブ・ザ・リングを制覇したバロン・コービンはキングの玉座を見つめる(C)2019WWE,Inc.AllRightsReserved

<WWE:ロウ大会>◇16日(日本時間17日)◇テネシー州ノックスビル・トンプソン-ボーリング・アリーナ

バロン・コービンが15年4月以来、約4年ぶりに復活した歴史と伝統のあるシングルトーナメント「キング・オブ・ザ・リング」(KOTR)を制した。決勝ではスマックダウン側から勝ちあがってきたチャド・ゲイブルと対戦し、必殺のエンド・オブ・デイズでとどめを刺し、3カウントを奪った。

体格、パワーで勝るコービンは相手をコーナーにたたきつけて先制。ドロップキックで場外に出されると、走ってきたゲイブルを観客席まで投げとばした。リングで原爆固めを浴びたが2カウントで回避。すると走り込んだゲイブルを捕獲し、必殺技で仕留めた。試合後、花道にセッティングされたKOTR玉座、マントなどをみつめ、両手を広げて喜んだ。

KOTRは過去にハーリー・レイス、ランディ・サベージ、ブレット・ハート、スティーブ・オースチン、カート・アングル、ブロック・レスナー、ブッカーTらが優勝。歴代優勝者は大会制覇を契機に「キング」を名乗るケースが多い。今回の優勝者、コービンはキングを名乗るのか。

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コービンがサモア・ジョーを破りKOTR決勝進出

キング・オブ・ザ・リング決勝進出を決めたバロン・コービン(C)2019 WWE, Inc. All Rights Reserved

<WWE:ロウ大会>◇9日(日本時間10日)◇米ニューヨーク市マディソン・スクエア・ガーデン

15年4月以来、約4年ぶりに復活した歴史と伝統のあるシングルトーナメント「キング・オブ・ザ・リング(KOTR)」の3WAY形式準決勝が行われ、バロン・コービンが勝ちあがった。

決勝進出を懸けてリコシェ、サモア・ジョーと対戦。2回戦で同時フォールとなる微妙な判定で急きょ同時に準決勝に進んだリコシェとジョーが火花を散らすと、リコシェが630度スプラッシュでジョーを追い込んだ。そのままフォールを狙おうとすると、コービンが横やり。リコシェを場外へと追い出して防護壁にたたきつけると、自らジョーから3カウントを奪い、KOTR決勝進出を手にした。

逆ブロック準決勝、アライアスVSチャド・ゲイブルは10日(日本時間11日)の米ニューヨークで開催されるスマックダウン大会で行われる。なおKOTR決勝は9月15日のPPV大会クラッシュ・オブ・チャンピオンズ(ノースカロライナ州シャーロット)で開催される予定だ。

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決戦臨む井上尚弥が「最強王者」相棒と実戦スパーへ

井上尚弥のスパーリング相手として来日した世界最速3階級制覇王者ロマチェンコの練習パートナー、ジャフェスリー・ラミド

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が「最強王者」のスパーリング相手と実戦トレに入る。

WBA同級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝(11月7日、さいたまスーパーアリーナ)に向け、6日に横浜市の所属ジムで練習を公開。米老舗誌ザ・リング選定パウンド・フォー・パウンド(階級超越の王者)1位の3団体統一ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(31=ウクライナ)の練習パートナー、ジャフェスリー・ラミド(19=米国)と来週から約1カ月間の日程でスパーリングを行う。

20年東京五輪米国フェザー級代表候補のラミドは昨年から2度、ロマチェンコの練習相手を務めた。1分多い1回4分間設定のスパーリングで1日に9回を任された実力の持ち主。井上は「うまい選手。ドネアとスタイルが似ているわけではないけれど、自分の引き出しを多く試せそうです」とスパーリングを楽しみにしていた。

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KOTR波乱、準決勝はコービンら3人形式で開催へ

<WWE:ロウ大会>◇2日(日本時間3日)◇米メリーランド州ボルティモア・ロイヤル・ファームズ・アリーナ

15年4月以来、約4年ぶりに復活した歴史と伝統のあるシングルトーナメント「キング・オブ・ザ・リング」(KOTR)のロウ選手による2回戦2試合が行われた。 

先にバロン・コービンがセドリック・アレクサンダーと対戦し、必殺のエンド・オブ・デイズを成功させて3カウントを奪って準決勝進出を決めた。もう1つの2回戦は波乱含みに。リコシェがサモア・ジョーと対戦。コーナートップでジョーのコキーナクラッチ(裸絞め)を受けたリコシェは、そのまま同時にマットへと落下。両者がリングで両肩をつけて倒れ込むと、レフェリーの3カウントが入った。

レフェリーが本部サイドと協議に入った結果、翌週の準決勝はコービン、リコシェ、ジョーによる3人形式で開催されることになった。なおスマックダウン選手による2回戦2試合は3日に行われ、KOTR決勝は9月15日のPPV大会クラッシュ・オブ・チャンピオンズ(ノースカロライナ州シャーロット)で開催される見通しだ。

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ロマチェンコ「うれしい」3-0判定勝ち3団体統一

判定勝ちで3団体統一に成功したロマチェンコ(ロイター)

<プロボクシング:WBAスーパー、WBOスーパー、WBC世界ライト級タイトルマッチ12回戦>◇8月31日(日本時間9月1日)◇英ロンドン・O2アリーナ

最速3階級制覇王者でWBAスーパー、WBO世界ライト級王者のワシル・ロマチェンコ(31=ウクライナ)が3団体統一に成功した。WBC王座決定戦も兼ねたWBC同級1位のルーク・キャンベル(31=英国)との防衛戦に臨み、11回にダウンを奪うなど主導権を握り続けて3-0(119-108、119-108、118-109)の大差で判定勝利。WBA王座3度目、WBO王座2度目の防衛、WBC王座獲得にも成功した。オリンピック(五輪)金メダリスト対決を制したロマチェンコは14勝(10KO)1敗、負けたキャンベルは20勝(16KO)3敗となった。

米老舗専門誌「ザ・リング」によるパウンド・フォー・パウンド(階級超越した最強王者)ランキングで1位に君臨するロマチェンコが「ハイテク(高性能)」と呼ばれるスキルを存分に発揮した。サウスポー同士の対決だ。身長差約5センチ、リーチ差14センチの劣勢を感じさせることなく、ロマチェンコが攻め立てた。キャンベルをのけぞらせるほどの速い右ジャブで主導権を握り、好機には強烈な左ストレートをねじ込んだ。11回にはボディーへの連打でダウンを奪った。

12年ロンドン五輪で2大会連続金メダルを獲得して以来、7年ぶりの英リングで3団体統一に成功したロマチェンコは「3本目のベルトはうれしい。素晴らしい試合を見てくれてありがとう。次はIBFのベルトを狙いたい」と満足そうな表情。今後は4団体統一に向け、残るIBF王座に照準を絞ることになる。契約を結ぶ米プロモート大手トップランク社のボブ・アラムCEOも「4つ目のベルトを取りにいくでしょう。また英国で試合してほしいですね」と後押し。ロマチェンコは「また英国でファイトしたい」と大観衆の声援に応じていた。

パンチを繰り出すロマチェンコ(左)。判定勝ちで3団体統一に成功(ロイター)

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ロマチェンコ「面白い試合に」3団体統一戦に自信

ワシル・ロマチェンコ(18年10月)

ボクシング最速3階級制覇王者でWBAスーパー、WBO世界ライト級王者のワシル・ロマチェンコ(31=ウクライナ)が31日(日本時間9月1日早朝)、英ロンドンのO2アリーナで3団体統一戦に臨む。29日には同地で試合前最後の記者会見が開かれ、挑戦者となるWBC同級1位ルーク・キャンベル(31=英国)と同席。この一戦には空位のWBC王座決定戦としても開催される。会見ではロマチェンコがWBA、WBOベルト、キャンベルがWBCのベルトを持って撮影に応じ、両者は笑顔で握手を交わした。

オリンピック(五輪)金メダリスト対決となる。08年北京大会のフェザー級、12年ロンドン大会のライト級で金メダルを奪ったロマチェンコは「ボクシングスキルを英国と世界中のファンに見せることが待ち遠しい。ルークはタフで技術的で知的なボクサー。面白い試合になる」と3団体統一に向けて自信を示した。

一方のキャンベルは12年ロンドン五輪バンタム級金メダリスト。地元開催の世界挑戦となるだけに気合十分。「ベストになるためにベストを倒さなくてはならないと言ってきた。それが私がここにいる理由だ。ロマチェンコが何をしようとしているかは心配していない。自分自身に集中している」と応じた。

現在、米老舗専門誌「ザ・リング」によるパウンド・フォー・パウンド(階級超越した最強王者)ランキングで1位に君臨するロマチェンコ。「ハイテク」と呼ばれる高性能スキルを武器にロンドン五輪以来、7年ぶりとなる英国のリングに立つ。オッズでも大差でロマチェンコがリード。アウェーで3団体統一王者に就くことはできるか。

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アリとチャド・ゲイブルが1回戦突破 WWE

<WWE:スマックダウン大会>◇27日(日本時間28日)◇米ルイジアナ州バトンルージュ・レイジング・ケインズ・リバー・センター

15年4月以来、約4年ぶりに復活した歴史と伝統のあるシングルトーナメント「キング・オブ・ザ・リング」(KOTR)のスマックダウン選手による1回戦2試合が行われた。

アリがバディ・マーフィーと対戦。かつてクルーザー級で活躍していた両者は空中戦も交えながら一進一退の攻防を展開。ロープを使ったDDTでマーフィーをマットに寝かせると、コーナートップからの450度スプラッシュで3カウントを奪った。またチャド・ゲイブルはシェルトン・ベンジャミンとの1回戦に臨み、パワーに押されながらも、相手のパワーボムを切り返し、そのまま回転しながら丸め込んでフォール勝ちを収めた。

これで2回戦が出そろい、スマックダウン側はアリVSアライアス、ゲイブルVSアンドラデの顔合わせ。ロウ側はリコシェVSサモア・ジョー、バロン・コービンVSセドリック・アレクサンダーに決まった。なおKOTR決勝は9月15日のPPV大会クラッシュ・オブ・チャンピオンズ(ノースカロライナ州シャーロット)で開催される見通しだ。

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