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【ノア】ジェイク・リーが清宮海斗破りGHCヘビー新王者に 試合後には中嶋勝彦が挑戦状

GHCヘビー級王座で、王者の清宮海斗に勝利し、新王者に輝いたジェイク・リー

<プロレスリング・ノア:GREAT VOYAGE 2023 in YOKOHAMA>◇19日◇横浜武道館

GHCヘビー級王座は、挑戦者のジェイク・リー(34)が新王者に輝いた。

身長192センチのジェイクは、180センチの清宮海斗(26)に対して、パワーで圧倒。清宮の「変型シャイニングウィザード」をキャッチするなど、終始ペースを握った。ドクターボム、ジャイアントキリングなどで着実にダメージを蓄積させ、5度目の防衛を狙った第41代目王者の清宮を沈めた。

試合後には、中嶋勝彦(35)が乱入。「ジェイク・リー。本物のノアを見せてやる。俺がノアだ」と言うと、ジェイクは「俺が一番戦いたかった相手だ」と、先々の対戦を心待ちにしている様子だった。

昨年全日本プロレスを退団し、1月からノアに加入。元三冠ヘビー級王者は「俺が今日からノアのかじを取る」と、新時代の幕開けを宣言した。

清宮にとっては、これ以上ない悔しいリングとなった。2月21日に行われた「武藤敬司引退興行」の東京ドーム大会で、新日本プロレスのオカダ・カズチカ(35)に完敗。団体対抗戦の王者対決に敗れたことで、大きな批判を浴びていた。

武藤敬司氏(60)が引退し、新たな“存在”が待たれる中で、勝利で新時代を迎えることは出来なかった。

GHCヘビー級王座で、王者の清宮海斗に勝利し、新王者に輝いたジェイク・リー(中央)とイケメン集団のGLG(グッド・ルッキング・ガイ)

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【ノア】GHCヘビー級王者の清宮海斗「ジェイク・リーとの生存競争を制して、満開の春を」

調印式に出席したGHCヘビー級王者の清宮海斗(左)と挑戦者のジェイク・リー

プロレスリング・ノアのGHCヘビー級王者の清宮海斗(26)が、19日に行われる「GREAT VOYAGE 2023 in YOKOHAMA」(横浜武道館)で、挑戦者の元三冠ヘビー級王者のジェイク・リー(34)を迎え撃つ。

17日、都内で行われた調印式&記者会見に登場。第41代目の王者の清宮は、5度目の防衛戦へ向けて「ノアの風景が変わってきているなと感じています。変わり目の一番大事な時期にノアでまだ無敗の今、勢いあるかもしれないけど、ジェイク・リーとの生存競争を制して、満開の春を迎えます」と勝利を誓った。

ひげをそり、スッキリとした表情のジェイク・リーは「彼には今のチャンピオンは重荷になる。見ていて分からないか? 彼に必要なのはベルトじゃないんだ」と不適な笑みを浮かべた。写真撮影の際には、互いにじっとにらみ合い、最後はジェイク・リーが、清宮の肩をたたき、余裕の表情を見せながら、会場を後にした。

3・19の横浜武道館大会の調印式に出席したGHCヘビー級王者の清宮海斗(左)と挑戦者のジェイク・リー

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【ノア】全日本退団のジェイク・リーがノア参戦「いろいろなやつと戦いたい」稲村愛輝が挑戦表明

ノアマットに姿を現したジェイク(撮影・勝部晃多)

<プロレスリング・ノア:日本武道館大会>◇1日◇東京・日本武道館

昨年末に全日本プロレスを退団したジェイク・リー(33)が、ノアマットに参上した。

第6試合、ティモシー・サッチャー-ジャック・モリス戦の後に、突如としてリングイン。この試合に勝利したモリスと握手を交わすと、マイクパフォーマンスを行わず、不敵な笑みをたたえながら退場した。

バックステージでは「なんでこのリングにいるのかというのが一番聞きたい質問だと思う」と自ら切り出すと、「いろいろなやつと戦いたい。だからここに来た。それだけでは不服か?」と説明した。

ここに、ノアの若手有望株の稲村愛輝が乱入。「正月からノアのリングに土足で上がって何をやってるんだよ。俺がやってやるよ」と詰め寄られると、「彼はいい選択をした。今、俺はおいしいぞ」と、挑戦を受ける構えを示した。

稲村(右)とにらみ合うジェイク(撮影・勝部晃多)

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【全日本】TAJIRI「新たな旅にでる」ジェイク・リー、イザナギ3人が契約満了のため退団

TAJIRI(2021年1月24日撮影)

全日本プロレスは8日、所属選手のジェイク・リー、TAJIRI、イザナギが契約満了のため12月31日付で退団すると発表した。

イザナギは21日の新木場大会、ジェイクとTAJIRIは25日後楽園大会が全日本ラストマッチとなる。

TAJIRIは団体を通じてコメントを発表。全文は以下の通り。

「本年度の契約満了を持ちまして、私TAJIRIは長年お世話になった全日本プロレスを離れ新たな旅にでることにいたしました。人生はすべて死ぬまでの途中経過です。そして人生はまだ続きそうです。そして、プロレス界はめぐりめぐります。またいつかどこかできっとめぐり会うこともあるかと。それでは皆さん、年内のあと2試合どうぞよろしくお付き合いくださいませ。ありがとうございます」

ジェイク・リー(2021年1月3日撮影)

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【全日本】宮原健斗3冠ヘビー級王座奪還「馬場さん、鶴田さん、四天王…明日から新しい全日本」

諏訪魔(左)にジャンピングニーを浴びせる宮原(撮影・中島郁夫)

<全日本プロレス:50周年記念大会>◇18日◇東京・日本武道館

宮原健斗(33)が3冠ヘビー級王座奪還に成功した。初防衛を目指した王者の諏訪魔(45)のバックドロップを再三浴びてグロッギーに陥ったが、最後は得意のシャットダウン・スープレックスでフォールを奪った。

6月19日の大田区総合体育館大会で前王者ジェイク・リーに敗れて失ったベルトを取り戻した宮原は、50周年記念大会という節目の興行でのタイトル奪還に「ジャイアント馬場さん、ジャンボ鶴田さん、四天王……。過去の歴史があって今がある。そしてこの先をオレが引っ張っていく。明日から新しい全日本がスタートする」と、エースとしての自覚を強くしていた。

諏訪魔を破り三冠ヘビー級王者に輝いた宮原(撮影・中島郁夫)
三冠ヘビー級選手権試合立会人の小橋建太氏(左)とスタン・ハンセン氏(右)の間でポーズを決める宮原(撮影・中島郁夫)
宮原(左)にラリアットを浴びせる諏訪魔(撮影・中島郁夫)
宮原(右)にショルダーアタックをする諏訪魔(撮影・中島郁夫)
宮原健斗(撮影・中島郁夫)
入場する宮原健斗(撮影・中島郁夫)

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【全日本】ジョー・ドーリング「50周年記念大会」欠場 脳腫瘍の疑い治療開始のため来日困難

ジョー・ドーリング(2018年1月2日撮影)

全日本プロレスは31日、来月18日に東京・日本武道館で開催の「50周年記念大会」に出場予定だったジョー・ドーリング(40=インパクト・レスリング)が欠場すると発表した。

脳腫瘍の疑いがあり、治療を開始したために来日が困難となったため。

ドーリングは、全日本を通し「手術をして、悪性腫瘍かどうか調べて、必ず完治させて戻ってきます。1年待って下さい。応援お願いします!」とコメントした。

同大会で、ジェイク・リーと対戦予定だった。翌19日の東京・後楽園ホール大会も欠場する。

勝利者インタビューで興奮気味にまくしたてるジョー・ドーリング(2017年11月9日撮影)

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【全日本】宮原健斗が王道トーナメントV 9・18日本武道館で3冠王者諏訪魔に挑戦

宮原健斗(2021年撮影)

<全日本:後楽園大会>◇第9回王道トーナメント決勝戦◇20日◇東京・後楽園ホール

全日本の「最高男」宮原健斗(33)が、18年以来4年ぶりとなる2度目の王道トーナメント制覇を果たした。

この日の準決勝で、10年ぶりのシングル対戦となった新日本プロレスの永田裕志を撃破。メインイベントの決勝戦で、ジェイク・リー(33)と対戦した。今年6月の3冠ヘビー級選手権試合で敗れ、ベルトを奪われた相手との一騎打ちは、またも20分を超えの熱戦に発展。最後は、スタンディング式のブラックアウト(ひざ蹴り)を連続で突き刺すと、伝家の宝刀シャットダウンスープレックスを決めて3カウントを奪った。

9月18日の全日本50周年記念大会(東京・日本武道館)で、現3冠ヘビー級王者・諏訪魔への挑戦が決定。「絶対に日本武道館で3冠のベルトを巻く。諏訪魔の時代は10年前に終わった。あいつは古い人間。今は俺だ!」と、最高の舞台での王座返り咲きを宣言した。

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【全日本】前3冠ヘビー王者ジェイク・リー開幕戦勝利 3年ぶり頂点、諏訪魔への挑戦権へ第1歩

開幕戦に勝利し、勝ち誇るジェイク・リー(撮影・勝部晃多)

<全日本プロレス:後楽園大会>◇第9回王道トーナメント 第1回戦◇7日◇東京・後楽園ホール◇観衆610人

前3冠ヘビー級王者ジェイク・リー(33)が、19年以来となる3年ぶりの王道トーナメント制覇へ、好スタートを切った。

第4試合となったトーナメント開幕戦で、192センチのジェイクは、2メートルの綾部蓮(25=JUST TAP OUT)と対戦した。自身よりもさらに手足の長い相手に、フルネルソンで捕獲されるなど悪戦苦闘しながらも、最後は11分54秒、後頭部へのジャイアントキリングからD4C(垂直落下式ブレーンバスター)を突き刺し、3カウントを奪った。

高身長対決を制したジェイクは、「彼はこれからの選手。もう1回やってもいいし、今度は組んでもいい。俺が培ってきたものを自分のものにしたいんだったら、もっとアクションを起こせ」と呼びかけた。

団体創設50周年イヤーの今年、トーナメントにかける強い思いがある。今年6月の大田区大会で宮原を下して半年ぶりに同級王座を戴冠したが、先月14日の後楽園大会で諏訪魔の暴挙の前に沈み、1カ月足らずで至宝を失った。さらに現王者・諏訪魔はトーナメント参戦をボイコットし、「ここで優勝したやつが俺に挑戦してこい」と、9月18日・日本武道館で開催の50周年記念大会でタイトルマッチを宣言している。

ジェイクにとって、50周年の顔に返り咲くためには、自身2度目となるトーナメント制覇は必須。この日と同じ後楽園ホールで受けた恥辱をすすぐため、ジェイクがその第1歩を踏みしめた。

綾部蓮(奥)と腕の長さを比べるジェイク・リー(撮影・勝部晃多)

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【全日本】諏訪魔が至宝3冠強奪「勝ったやつが正義」悪の限りを尽くして王者ジェイク・リー撃破

ジェイク(左)にバックドロップを見舞う諏訪魔(撮影・勝部晃多)

<全日本プロレス:後楽園大会>◇14日◇東京・後楽園ホール

極悪ユニット「ブードゥー・マーダーズ」の諏訪魔(45)が、全日本の至宝3冠ヘビー級王座を“強奪”した。

悪の限りを尽くした。メインイベントで第66代同級王者で初防衛を目指したジェイク・リーに挑戦。試合が始まる前からレフェリーに悪態をつくなど悪党ぶりを披露していたが、ゴング後も態度は一切変わらなかった。レフェリーに隙があると見れば、パイプ椅子やテーブルを凶器として使用。リング内外で暴走した。

さらに、セコンドについていたブードゥー・マーダーズ、稔&歳三との悪の連携もピッタリだった。場外に避難したジェイクを見えないところで暴行。極め付きは、フォールをカウントするレフェリーの足を引っ張って妨害した。仲間のアシストに助けられ、最後はバックドロップホールドで勝負あった。

22分26秒の決着。諏訪魔は拳を突き上げると、2人と抱き合って喜んだ。まさに、非道。それでも「勝ったやつが正義だ。全日本が、ブードゥー・マーダーズが正義だ!」と、全く悪びれる様子はなし。それどころか、マットに大の字になったジェイクを踏みつける暴挙に出た。会場からは悲鳴も上がった。

史上最多8度目の同級王座戴冠を果たした“暴走専務”の次の敵は、新日本プロレス勢か。同団体から参戦する永田裕志やタイガーマスクは、目の上のたんこぶに違いない。バックステージでは「あんなの、はびこらせてんじゃねえよ。タイガーマスクは調子こいてるな。佐藤光留や田村男児(だん)…。こんな雑魚に勝っても大したことじゃない」と一蹴。えりすぐりの刺客を送りつけることを予告していた。

ジェイク(奥)にラリアットを見舞う諏訪魔(撮影・勝部晃多)

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ジャンボ鶴田23回忌追善興行に元3冠ヘビー王者ドーリング参戦 19年以来3年ぶり来日

ジョー・ドーリング(2018年3月23日撮影)

31日開催のジャンボ鶴田23回忌追善興行(東京・後楽園ホール)に元3冠ヘビー級王者のジョー・ドーリング(40=米国)が参戦する。29日までに大会を主催するH.J.T.Productionが発表した。

「歴代3冠ヘビー級チャンピオンプレミアム6人タッグマッチ」に、ジェイク・リー、大森隆男と組み、鈴木みのる、秋山準らと対戦する。19年以来3年ぶりの来日となる。

ドーリングは04年のデビュー後、07年から全日本に参戦。08年には武藤と組んで小島、TARU組を破り、世界タッグ王座を獲得。その後計4度の王者に輝いた。14年と17年には3冠ヘビー級のベルトを獲得し、計6度の防衛を果たすなど、19年まで日本で活躍していた。

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新日本棚橋弘至と全日本宮原健斗が息ピッタリの越境タッグ “格闘技の聖地”後楽園ホール60周年

タッグを組んだ棚橋弘至(左)と宮原健斗

<後楽園ホール60周年還暦祭>◇16日◇東京・後楽園ホール

後楽園ホールの60周年を記念し、創立50周年イヤーの新日本プロレスと全日本プロレスが夢の共演を果たした。

後楽園ホールでデビューした新日本の棚橋弘至(45)と全日本の宮原健斗(33)の2人が、メインイベントのタッグマッチで越境コンビを結成。新日本のタイチ、全日本のジェイク・リー組と対戦した。

初めは相いれない様子の2人だったが、試合が進むうちに波長があったのか、息ピッタリに。2人でリング上に並んで筋肉を誇示すると、試合終盤には、棚橋がジェイクをテキサスクローバーホールドで、宮原がタイチをスネークリミットで、それぞれ捕まえる関節技の共演。エースコンビが、還暦を象徴する「赤色」のマットの上で躍動した。

試合は、お互いに必殺技を決めきれず、30分時間切れ引き分け。それでも、後楽園ホールに集まった超満員1588人のファンからは大歓声を受けた。

棚橋は「こんなに皆さんが集まってくれた後楽園ホールは2年ぶり。お客さんが来てくれなくて苦しい時もあった。本当にありがとう」と感極まれば、宮原は「戦って分かったことはプロレスは最高だということ。後楽園ホール最高です!」と破顔。それぞれの言動で、プロレスができる喜びを“格闘技の聖地”で爆発させた。

60周年記念だけで終わらせるつもりはない。試合後、宮原は3冠ヘビーのベルトをタイチに見せつけると、棚橋はジェイクに「新日本に上がって来いよ」と提案した。66年11月に開催された日本プロレスの興行から、プロレスの歴史を見守り続けてきた後楽園ホールのマット。これからも新たな歴史が刻まれていく。

タッグを組んだ棚橋弘至(右)と宮原健斗
ジェイクを捕まえる棚橋(奥)とタイチを捕まえる宮原
後楽園ホール(2021年1月17日撮影)

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王者宮原健斗が初陣勝利「必ず伝説の年に」全日本創設50周年イヤーの顔宣言

試合後にマイクパフォーマンスする宮原(撮影・勝部晃多)

<全日本:保土ケ谷大会>◇29日◇神奈川・横浜市保土ケ谷公会堂公会堂◇観衆196人

団体創設50周年イヤーの顔になる。

今月23日の後楽園大会で王座決定トーナメントを制し、20年3月以来1年10カ月ぶりに5度目の3冠ヘビー級王座を戴冠した宮原健斗(32)が、第65代目王者としての初陣を勝利で飾った。

気合の入りようが違った。メインイベントで青柳優馬、亮生(あつき)兄弟と組み、アジアタッグ王者の児玉裕輔、大森北斗に本田竜輝を加えた3人と6人タッグマッチで対戦。いつもにましてハイテンションでリングに上がると、序盤から観客に手拍子を要求し、会場を一気に宮原ワールドに変えて見せた。

試合はスピーディーな展開に発展したが、最後は大森北に宮原が貫禄のスタンドブラックアウト(膝蹴り)を突き刺し、そのままシャットダウン・スープレックス・ホールドで3カウントを奪った。

宮原は昨年末の世界最強タッグ決定リーグ戦で、史上5組目となるリーグ2連覇を達成。年明けには、前王者ジェイク・リーの負傷による王座返上でめぐってきたチャンスをしっかりとものにした。この日の試合後は、保土ケ谷公会堂に詰めかけた観客の前で「必ず伝説の年にするから。今日からがスタートだ!」と高らかに宣言。22年は、名実ともに50周年イヤーの顔になることを約束した。

試合に勝利し、喜びの表情を浮かべる宮原(撮影・勝部晃多)

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全日本3冠ヘビー級王者ジェイク・リーが王座返上 骨折からの復帰時期未定

ジェイク・リー(2021年9月21日撮影)

全日本プロレスは28日、3冠ヘビー級王者のジェイク・リー(32)が同王座を返上することを発表した。

ジェイクは2021年度プロレス大賞の殊勲賞を初受賞するなど、団体の顔としてけん引してきたが、26日の新木場大会の試合中に負傷。鼻骨骨折及び左眼窩(がんか)内側壁骨折と診断を受けた。

復帰時期未定のため、全日本プロレスはPWF本部との協議の結果、王座返上を決定。来年1月2日に予定されていた大日本プロレスのアブドーラ・小林との選手権試合も、急きょ中止となり、小林は6人タッグマッチを戦うこととなった。

ジェイク・リー(右)はロープ際で諏訪魔に強烈なキックを見舞う(2021年9月21日撮影)
ジェイク・リーは諏訪魔を破り防衛に成功、ポーズを決める(2021年9月21日撮影)

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宮原健斗&青柳優馬が史上5組目のリーグ2連覇「歴史に名を刻みました!」

羆嵐(手前)に連携技を決める宮原(左)と青柳(撮影・勝部晃多)

<全日本:世界最強タッグ決定リーグ戦優勝決定戦>◇5日◇東京・後楽園◇観衆715人

最後に笑ったのは宮原健斗(32)、青柳優馬(26)タッグだった。33年の歴史を持つ年末タッグの祭典で、史上5組目となるリーグ2連覇を達成。「歴史に名を刻みました!」と、満員の後楽園ホールに、勝利の雄たけびを響かせた。

土肥こうじ、羆嵐組と対峙(たいじ)した決勝戦は、序盤から肉弾戦に発展。合計体重227キロを誇る怪力コンビにパワーで圧倒され、何度も3カウントを奪われそうになった。それでも「返せ! 返せ!」とお互いに鼓舞し合って必死にリングに立ち続けると、最後は、青柳が意地のエンドゲームを決め、羆嵐からタップアウトを奪取。27分24秒の死闘に幕を下ろした。

楽な戦いは1戦もなかった。11月13日のBブロック初戦、エル・リンダマン、T-Hawkのアジアタッグ王者組と激闘を繰り広げるも、30分引き分けに終わり、後がない状況に陥った。それでも宮原は「2連覇のことしか考えていない」と決意を固め、2連勝で決勝トーナメントに駒を進めた。この日の準決勝では、Cブロックを3連勝で勝ち上がった真霜拳號、KAZMA SAKAMOTOの勤王党タッグを逆転の回転足折り固めで沈め、さらに勢いを加速させた。

宮原には、負けられない理由があった。今年6月、3冠ヘビー級ベルトをかけた3WAYマッチでジェイク・リーに敗北すると、9月には青柳と戴冠した世界タッグ王座からも陥落。低空飛行が続き「宮原健斗がこのままの姿ならプロレス界が終わってしまう」と、沈痛な面持ちで話すこともあった。

相棒と手に入れた勲章を、復権の足がかりにする。昨年1月には決別もあり、自らをビジネスタッグと称することもあるが、息はぴったりと合っている。この日も、パトナー青柳を「紆余(うよ)曲折あったけど、なんだかんだ結果を出す男」と、興奮気味にたたえた。

年末のプロレス大賞ベストタッグ賞獲得へ「世の中は俺らを求めている」とアピールも忘れず。宮原節に力が戻ってきた。【勝部晃多】

最強タッグ決定リーグ戦を優勝し、トロフィーを手にポーズを決める宮原(右)と青柳(撮影・勝部晃多)

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連覇狙う宮原&青柳組 初戦でアジアタッグ王者に「痛い」引き分け 全日本

T-Hawk(奥)とリンダマン(手前)に同時にドロップキックを見舞う宮原(撮影・勝部晃多)

<全日本:世界最強タッグ決定リーグ戦>◇13日◇東京・後楽園ホール

開幕戦から激闘が繰り広げられた。Bブロック公式戦が行われ、20年大会の覇者、宮原健斗(32)、青柳優馬(26)組が、日本最古ベルトのアジアタッグ王座を保持するエル・リンダマン(26)とT-Hawk(31)の#STRONGHEARTSと対決。30分のフルファイトの末、時間切れ引き分けに終わった。

序盤からあおり合戦を展開した。身長186センチの宮原は161センチのリンダマンと向かい合うと、ジェスチャーで身長の違いをアピール。リンダマンに「バカヤロー」と頭をたたいて挑発されると、鉄柵に股間から落とす急所攻撃をさく裂。エプロンでパイルドライバーを強行するなど、容赦なく痛めつけた。だが、中盤になると形成は逆転。リンダマンに急所攻撃をお返しされてもん絶するなど、最後まで試合を決めきれず。心も体も「痛い」引き分けに終わった。

全日本のエースが苦しんでいる。宮原は昨年3月に、10度防衛に成功した3冠ヘビー級ベルトを奪われて以来、一度も王座に返り咲けていない。今年6月には3WAYマッチでジェイク・リーに敗れ、挑戦者として臨んだ10月のタイトルマッチでは、60分引き分けで奪還ならず。「こんな姿で年を越したらどうするんだ、宮原健斗が。プロレス界が終わっちゃうよ」と責任感を口にする。

失墜した信頼を取り戻すべく、世界最強タッグ決定リーグ戦の連覇を目指す。「俺は2連覇のことしか考えていない。2連覇したら何か今まで手に入らなかったものがもらえそうな気がして…」と、思いを口にする。この日は青柳との新コンビネーション技「仕事納め」を披露。ブロック公式戦は残り2試合で、決勝トーナメント進出のためには連勝あるのみ。笑って仕事をおさめられるか、勝負の時を迎えている。【勝部晃多】

T-Hawk(左)に連携技を決める宮原(奥)と青柳(撮影・勝部晃多)

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王者ジェイク・リー、宮原健斗と60分引き分けで防衛「全日本を作り直す」

時間切れ引き分けとなり倒れ込む宮原(左)とジェイク・リー。後方は和田レフェリー(撮影・小沢裕)

<全日本プロレス:大田区大会>◇16日◇大田区総合体育館◇観衆1242人

3冠ヘビー級王者のジェイク・リー(32)が、宮原健斗(32)と60分引き分けで、3度目の防衛に成功した。

王者の風格を漂わせ、堂々の試合運びだった。痛めつけられた宮原の叫ぶ声だけが会場に響き、リーはいつもの高笑いで攻撃を続けた。絞め技、蹴り、投げ、場外戦…。すべてで優位に進めたが、3カウントだけが奪えなかった。「V3達成と言っていいのか…」。ベルトを手渡されても、笑顔はなかった。

バックステージでは「俺はもっと上のステージに行く。来年もっと突き抜ける」と語った。引き分けの悔しさよりも、防衛の安堵(あんど)よりも、自分にしか出せない闘志を訴えたかった。「諏訪魔、芦野、石川…。お前らにこういう戦いができるか。悔しいなら、ちょっとは気持ちをさらけ出せ」とカメラを通じて、選手たちに語りかけた。対戦した宮原にも「プロレス界の主役になるって言ってなかったか? お前本当にこのままでいいのか」とハッパを掛けた。

6月の初戴冠後、芦野、諏訪魔、宮原と実力者相手にベルトを守り、不動の地位を築きつつある。旗揚げ50周年を迎える来年も、トップとして力強いパフォーマンスで団体を引っ張って行くつもりだ。「全日本を作り直す。俺しかできないことを見せてやる」。60分間戦い抜き、勝利こそできなかったが、王者としてさらに自覚と決意を強くした。【松熊洋介】

時間切れ引き分けとなりにらみあう宮原(左)とジェイク・リー(撮影・小沢裕)
ジェイク・リー(左)にブラックアウトを放つ宮原健斗(撮影・小沢裕)
和田レフェリー(左)はジェイク・リー(右)に飛び込んできた宮原に巻き込まれ転倒するアクシデントが起こった(撮影・小沢裕)

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全日本3冠王者リー「こうなる運命だった」恩師・諏訪魔を下し2度目防衛

ジェイク・リーは諏訪魔を破り、ベルトを腰にガッツポーズ(撮影・足立雅史)

<全日本プロレス後楽園大会>◇21日◇後楽園ホール◇観衆478人

3冠ヘビー級王者のジェイク・リー(32)が、王道トーナメント覇者の諏訪魔(44)との力勝負を制し、2度目の防衛に成功した。「ようやく納得した形でベルトを巻くことができた」とホッとした表情を見せた。最後は意地のぶつかり合い。諏訪魔のラリアット3連発を浴びるも何とか返し、連続バックドロップからの、D4C(垂直落下式ブレーンバスター)でリングに沈めた。

もともとは6月にリーが挑戦者として対戦予定だったが、諏訪魔が新型コロナウイルスに感染。その後に王座返上となった。立場が変わり、ベルトを奪い返しに来た前王者をねじ伏せ、2人の戦いに終止符を打った。実はリーにとって諏訪魔は、全日本にスカウトしてもらった恩師でもある。それでもリーは「俺が全日本に来た時からこうなる運命だったんだ」と切り捨てた。

次の防衛戦は、この日、挑戦者決定戦に勝利した宮原と10月16日に対戦する。「今は俺の時代」と挑発されたが、「今の全日本プロレスは俺だ」と言い返した。「主役は1人でいい」と語る両者が、最高峰のベルトをかけ、真っ向からぶつかる。【松熊洋介】

ジェイク・リー(右)はロープ際で諏訪魔に強烈なキックを見舞う(撮影・足立雅史)
次期挑戦権を得た宮原(右)はリング上でジェイク・リーとにらみ合う(撮影・足立雅史)

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諏訪魔 レジェンドたちの前で気持ち高ぶる 天龍来場で「何て言われるか」

諏訪魔(左)の腕をきめるジェイク・リー(撮影・中島郁夫)

<日本プロレス史70周年記念大会「LEGACY」>◇15日◇後楽園ホール◇観衆583人

全日本プロレスから参戦した諏訪魔(44)が、レジェンドたちの前で納得の戦いを見せた。

6人の殿堂入りが発表され、さまざまな団体の選手やファンが集まった、普段とは違う大会。「自分のプロレスがどれだけ支配できるか。レスラーとして気持ちが高ぶった」と興奮気味に話した。

3冠ヘビー級王者のジェイク・リーとタッグマッチで対戦した諏訪魔。21日後楽園大会でベルト挑戦が決まっており、前哨戦となった試合で、序盤から仕掛けた。コーナートップからフライングショルダーで飛び込むと、ラリアット、フロントスープレックスでたたみかけた。

中盤には「ジェイク、見ておけよ」と、リーのパートナーである大森に豪快にバックドロップを見舞った。リーから「あなただけのものじゃない」と挑発されていた得意技をしっかり決め「どっちのバックドロップがキレているか、21日にケリをつける」と声を荒らげた。

敗れはしたが、本番に向け「ジェイクに対して、いい揺さぶりになった」と自信をのぞかせた。この日は14日に殿堂入りを果たした天龍も来場。15年天龍の引退試合に出場したこともある諏訪魔は「天龍さんに思い入れが強い。(今日の試合を見て)何て言われるか。ドキドキしながら話してみたい」と語った。

大先輩が見守る前で、自らのパフォーマンスに手応えを感じた諏訪魔が、21日、返上していた最高峰のベルトを奪還する。【松熊洋介】

諏訪魔(左)の首をきめるジェイク・リー(撮影・中島郁夫)

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完全復活の諏訪魔「お前と決勝やれて気持ちいいよ」芦野祥太郎破り3度目V

全日本プロレス後楽園大会 王道トーナメントで優勝した諏訪魔(撮影・松熊洋介)

32選手による「第8回王道トーナメント」決勝は、諏訪魔(44)が芦野祥太郎(31)を破り、16、17年の連覇以来となる3大会ぶり3度目の優勝を飾った。

今年2月、羆嵐、土肥らに裏切られた芦野を「一緒にやろう」と仲間に引き入れた。準決勝前の今月25日から3日間、道場で合同合宿を行い、お互いに決勝で対戦する可能性もありながら、余すことなく指導。芦野にバックドロップを仕掛けるための体の使い方や、下半身を使ったラリアットの力の入れ方、腕の角度など、ていねいに教えた。「若いからすぐに吸収する。どんどん強くなっている」と成長を実感した。

手の内を明かしながらも勝ち切った。中盤以降は芦野のアンクルロックに苦しみ、劣勢の展開が続いたが、最後は合宿で教えたバックドロップとラリアットで強さを見せつけた。「芦野、お前と決勝やれて気持ちいいよ。今度は俺らで世界タッグのベルトを取りに行こう」と呼びかけた。

次に狙うは、3冠ヘビー級8度目の戴冠だ。6月に新型コロナウイルスに感染し、同ベルトを返上。それにより三つどもえ戦を制したジェイク・リーに初戴冠を許した。「コロナから復帰してもずっと不安だった」と珍しく弱気な一面も見せていた。32選手による戦いを制し「復活したって証拠になるよね」と力強く語った。試合後にはリーをリング上に呼び出し「コロナに勝った次はお前に勝つ。いつでもやってやる」と挑戦表明した。

完全復活を遂げた諏訪魔は“完全王者”を視野に入れた。PWF、インターナショナル、ユナイテッド・ナショナルのヘビー級を統一した3冠ヘビー級王座を手にし、さらにPWF、インターナショナルのタッグを統一した世界タッグ王座を芦野と狙う。「5冠返り咲きを果たしたい」と今後の野望を明かした。

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コロナ陽性の諏訪魔が11日大阪大会から復帰 ジェイク・リーと激突

諏訪魔

全日本プロレスは2日、新型コロナウイルス陽性判定を受けていた諏訪魔(44)が、11日の大阪大会から復帰することを発表した。

諏訪魔は6月18日に体調不良を訴え、翌19日に陽性判定を受けた。その後、自宅療養や健康観察期間を経て今月1日の検査で陰性と判定された。7度防衛していた3冠ヘビー級王者のベルトは陽性判定を受けて返上した。新たなスタートとなる11日は6人タッグマッチで、新しく3冠王者となったジェイク・リーと激突する。

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