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オカダ6年ぶりV、米でホワイトを「ぶっつぶす」

ニュージャパン杯で優勝しテープを浴びるオカダ・カズチカ(撮影・中島郁夫)

<新日本:長岡大会>◇24日◇新潟・アオーレ長岡

オカダ・カズチカ(31)がSANADA(31)との激闘を制し、13年以来2度目の優勝を果たした。新日本初の米ニューヨーク・マディソンスクエアガーデン(MSG、4月6日)大会では、メインでIWGPヘビー級王者ジェイ・ホワイト(26)に挑戦する。

オカダに歓喜の雨が降り注いだ。新潟出身SANADAコールが起こるアウェー。30分を超え、とどめを刺そうとコーナーに駆け上がるSANADAの足に必死にしがみついた。互いにツームストンパイルドライバーをかけ合い、いったんかわされた後、レインメーカーを発射。さらにもう1発完璧に決め、勝利をもぎとった。マイクを取ると「MSGでジェイ・ホワイトのクソ野郎をぶっつぶしてきます! 」と宣言。1月4日東京ドーム大会で敗れた借りを、プロレスの聖地で返す。

試合後、解説席にいた柴田勝頼のもとへ近寄った。ちょうど2年前の17年4月。IWGPヘビー級王者だったオカダは、ニュージャパン杯を制した挑戦者の柴田と両国大会で対戦。オカダが勝利し、試合後柴田は病院に搬送され、硬膜下血腫の重症を負った。以来長期欠場し、現在は新日本ロサンゼルス道場で指導を続ける。その柴田に勝利を報告すると「おめでとう。ニューヨーク行くから」と声をかけられ、目が潤んだ。バックステージで再び柴田について問われると、はなをすすり、流れる涙を何度も拭った。「勝てよ、と言ってくれた。しっかり、柴田さんに送り出してもらったんで」。思いを背負ってニューヨークの舞台に立つ。

昨年6月にIWGPヘビー級のベルトを失って以来、風船を持って入場したり、髪色を赤にしたりと迷走しながらも新しい自分の姿を探してきた。オカダはチャンピオンだった自分を「悪い意味でかっこつけているオカダカズチカだった」と振り返る。泥臭く、石井智宏らCHAOSの仲間も下して勝ち取った優勝で、さらに強さを身につけた。「チャンピオンになって日本に帰ってくる」。満を持して、5度目の戴冠に挑む。

ニュージャパン杯優勝トロフィーを前に記念撮影するオカダ・カズチカ(撮影・中島郁夫)
SANADA(左)にリバースネックブリーカーを決めるオカダ・カズチカ(撮影・中島郁夫)
SANADA(左)にレインメーカーを決めるオカダ・カズチカ(撮影・中島郁夫)

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棚橋、SANADAが4強入り ニュージャパン杯

<新日本:浜松大会>◇20日◇静岡・アクトシティ浜松◇観客2406人

ニュージャパン杯の準々決勝2試合が行われ、棚橋弘至(42)が昨年王者のザック・セイバーJr.(31)との昨年決勝同カードを制し、4強入りした。

関節技で急所の右膝を攻められたが、ジャパニーズクラッチホールドで勝利。4月6日マディソンスクエアガーデン大会でのIWGPヘビー級王者ジェイ・ホワイト(26)への挑戦権まであと2勝にせまった。もう1つの試合では、SANADA(31)がコルト・カバナ(38)を絞め技Skull endで破った。

23日の長岡大会では棚橋対SANADA、オカダ・カズチカ対石井智宏の準決勝が行われる。

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SANADA激闘制す、準々決勝はコルト・カバナ戦

鈴木みのるに勝利したSANADA(撮影・高場泉穂)

<新日本:後楽園大会>◇17日◇東京・後楽園ホール

ニュージャパン杯2回戦でSANADA(31)が、鈴木みのる(50)との激戦を制し、8強入りした。21日浜松大会での準々決勝の相手はこの日矢野通に勝利したコルト・カバナ(38)に決まった。

何度もグラウンドに持ち込まれ右膝を徹底攻撃されたが、最後は力を振り絞り、動けなくなった鈴木の上にラウンディングボディプレスでかぶさって勝利。ふらふらになりながら28分45秒の激闘を制した。普段から寡黙。この日も黙って去ろうとしたが、ファンの声援におされるようにリングに戻り、マイクを取った。「みなさんに伝えたいことがあります。実はニューヨークのマディソンスクエアガーデンが好きです」。ニュージャパン杯の優勝者が得る、同地でのIWGPヘビー級王者ジェイ・ホワイト(26)への挑戦権を早くも見据えた。

右膝にアイシングを施し、足をひきずりながら取材スペースにたどりつくと今度は「イメージできるだろ。長岡の決勝でマイクを持っている姿が」と一言。24日新潟・アオーレ長岡で自分の優勝する姿が、SANADAにはもう見えている。

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飯伏幸太、完敗も「こんなとこじゃ終わんないっす」

ザック・セイバーJr.(右)の腕ひしぎ逆十字固めから逃げる飯伏(撮影・中島郁夫)

<新日本:後楽園大会>◇16日◇東京・後楽園ホール

ニュージャパン杯2回戦で飯伏幸太(36)が前回覇者ザック・セイバーJr.(31)の関節技にギブアップし、敗れた。

飯伏はムーンサルトプレスなど身体能力を生かした多彩な技を駆使したが、ザックにすぐグラウンドに持ち込まれ苦戦。最後はカミゴェにいくも避けられ、そのまま足を締め上げられて、16分7秒で力尽きた。「自分の意思でタップしてしまった。あそこから粘って自分の体が耐えられるとは思わなかった」と完敗を認めた。

1月4日の東京ドーム大会オスプレイ戦で脳振とうを起こし、約2カ月間欠場。IWGPヘビー級王者ジェイ・ホワイト(26)への挑戦権をかけたこのニュージャパン杯で復帰し、一気にトップへ駆け上がるプランを描いていた。10日の1回戦で内藤哲也との激戦を制し勢いにのっていたが、昨年準々決勝で敗れたザックに道を阻まれた。

ただ、息をきらしながら取材の場にたどりついた飯伏の目は、まだ輝きを失っていなかった。「まだまだこんなとこじゃ終わんないっすよ。もう切り替えないと。ザックにはいつか絶対にリベンジしたい。やりますよ。やってやりますよ」と力強く語った。

ザック・セイバーJr.に敗れた飯伏(撮影・中島郁夫)

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棚橋弘至「カムバック」11年ぶり対戦の田口に勝利

田口(上)にドラゴンスクリュー決める棚橋(撮影・中島郁夫)

<新日本:後楽園大会>◇16日◇東京・後楽園ホール

ニュージャパン杯2回戦で、棚橋弘至(42)が、昨年公開の映画「パパはわるものチャンピオン」の劇中でタッグを組んだ田口隆祐(39)を下し、準々決勝に進んだ。

普段はタグチジャパンの一員として、監督こと田口とタッグを組むことも多く、シングルでの対戦は08年のニュージャパン杯以来11年ぶり。代打出場から1回戦を突破し勢いにのる田口にオーマイガーアンクルなど多彩な攻めで押し込まれたが、スリングブレイドから飛龍原爆固め(ドラゴンスープレックス)につなげ、勝利をおさめた。

決め技には狙いがあった。4月6日の米ニューヨーク大会が行われるマディソンスクエアガーデン(MSG)は、藤波辰爾が初めて飛龍原爆固めを披露した場所。「それから何十年たって、ドラゴンスープレックスで帰るのも粋だなぁと。カムバックサーモンってあるじゃないですか。サケが戻ってくる。カムバックドラゴン」とこのニュージャパン杯優勝の先にある、MSG大会メインでのIWGPヘビー級王者ジェイ・ホワイト(26)との決戦を見据えた。

田口(手前)を下し雄たけびを上げる棚橋(撮影・中島郁夫)
試合後、田口(右)とグータッチをする棚橋(撮影・中島郁夫)

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石井智宏らが2回戦へ「胸貸してやる」敗者の永田に

激しく打ち合う石井(左)と永田(撮影・垰建太)

<新日本:後楽園大会>◇8日◇東京・後楽園ホール

IWGPヘビー級王者ジェイ・ホワイトへの挑戦権をかけたシングルのトーナメント戦ニュージャパン杯が開幕し、石井智宏、チェーズ・オーエンズ、タイチ、YOSHI-HASHIがそれぞれ2回戦に駒を進めた。

メインで永田裕志とぶつかった石井は、痛めている右腕を攻められながらも、激しいビンタ、エルボー合戦で意地を見せ、最後は垂直直下式ブレーンバスターで勝利。「50代でIWGPチャンピオン? 笑かすな。そのために何かやったのか、してねえだろ。そんな野郎には負けねえつってんだ」と永田を批判。その上で「まだ遅くねえ。もう1回気持ち入れ替えて俺のところにこいよ。胸貸してやる」と再戦をもちかけた。

永田(左下)に勝利し勝ち名乗りを受ける石井(中央)(撮影・垰建太)
永田(手前)に激しいラリアットを決める石井(撮影・垰建太)

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飯伏幸太は新日専念 棚橋に言われた覚悟の意味理解

2カ月ぶりの復帰戦に向け抱負を語った新日本プロレス飯伏(撮影・江口和貴)

ゴールデンスターこと飯伏幸太(36)が8日、新日本プロレス後楽園ホール大会で2カ月ぶりに実戦復帰する。注目される内藤哲也とのニュージャパンカップ初戦への意気込み、専念すると決断した新日本での今後の野望などを聞いた。

「心身ともに万全。試合に飢えてます」。ギラギラした飯伏が新日本のリングに帰ってくる。1月4日の東京ドーム大会ではウィル・オスプレイとの激戦の末、敗退。脳振とうを起こして欠場していた。久しぶりに公の場に現れたのは2月11日の大阪大会。スーツ姿で登場し、リング上で「どこにも行きません」と宣言。相棒だったケニー・オメガが米国の新団体AEWへと移り、飯伏も移るのでは…とささやかれていただけに、その残留宣言で会場は大いに沸いた。

DDTと新日本のダブル所属だった飯伏は16年に「飯伏プロレス研究所」を設立。フリーの立場を守りながら、新日本で活動し続けてきたが、もう研究所は「終わりです」。新日マットに専念すると決めた。「2、3年前から棚橋さんに『覚悟』という言葉を言われてきましたが、何をもって覚悟か分からなかった。でも、やっとその覚悟の本当の意味が分かりました」。

年明けにオメガやKUSHIDAら人気選手が続々と退団。その中で飯伏は、新日本の勢いは止まるどころか加速すると信じている。「16年に中邑(真輔)さん、AJ(スタイルズ)らが大量離脱したときも変わらなかった。むしろプラスの流れになった。今回も同じようにプラスの流れにしたい」。目指すのは地上波テレビでの中継。「新日本プロレスの名前は世間に広まってきていますが、昔ゴールデンで放送されていたころと比べると、まだ劣る。自分の体で表現して、放送させるレベルまで人気を持っていく。その自信もありますね」と堂々と語った。

まず焦点を定めるのは、10日尼崎大会でのニュージャパンカップ初戦。いきなり同級生のライバル内藤哲也とぶつかる。過去のシングル対戦成績は3勝2敗。互角の戦いを繰り広げてきたが、飯伏は「いまは僕が劣っている」と話す。「年が重なるにつれ負けてきた。勝敗も、内容も。地位も、格も。そこを埋めていきたい。だからやりがいがある。自分のためにも内藤さんはどんどん上がり続けてほしいんですよ」。内藤戦では「なにかをやってみたい。そのチャンス」と、温めてきた新技を出す可能性もあると明かした。

ニュージャパンカップで優勝すれば、4月の米マディソンスクエアガーデンのメインでIWGPヘビー級王者ジェイ・ホワイトに挑戦できる。現段階でそれが新日本の至宝に届く近道だ。「一番発言力があるのがIWGP(ヘビー級)のベルト。それを取り、やばい発言をしたい。王者になってやりたいことがいろいろあります。新日本プロレスを、より爆発させたい」。覚悟と野望を胸に飯伏幸太の新たなステージが始まる。【取材・構成=高場泉穂】

◆飯伏幸太(いぶし・こうた)1982年(昭57)5月21日生まれ、鹿児島県姶良市出身。04年7月、DDTでデビュー。11年6月に新日本のIWGPジュニアヘビー級王座獲得。13年10月にDDTと新日本とのダブル所属契約を発表。15年3月のニュージャパン杯で初優勝。16年2月にDDT、新日本からの退団を発表し、同3月に飯伏プロレス研究所設立。181センチ、90キロ。得意技はフェニックス・スプラッシュ。

2カ月ぶりの復帰戦に向け抱負を語った新日本プロレス飯伏(撮影・江口和貴)
15年8月、内藤(左)にエルボーを見舞う飯伏

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内藤が王者として6年ぶり参戦 ニュージャパン杯

IWGPヘビー級挑戦権をかけたニュージャパン杯の出場を宣言した内藤哲也(撮影・高場泉穂)

新日本プロレスは25日、3月8日から始まる春のシングルトーナメント戦ニュージャパン杯の組み合わせを発表した。今年は史上最多の32人が参戦。優勝者は、4月のマディソンスクエアガーデン(MSG)大会でIWGPヘビー級王者ジェイ・ホワイトに挑戦する。

1回戦の注目カードは、3月10日尼崎大会の内藤哲也(36)と飯伏幸太(36)戦。IWGPインターコンチネンタル王者で、同ヘビー級との史上初2冠を目指す内藤は同王者として6年ぶりの参戦が決まった。一方、1・4のオスプレイ戦で脳振とうを起こし欠場していた飯伏はこれが2カ月ぶりの復帰戦。野望を掲げ1歩踏み出した内藤と、新日本残留を宣言し、覚悟を決めて復帰戦に臨む飯伏。1回戦屈指の対決は互いのプライドをかけた熱戦となりそうだ。

復帰を宣言した飯伏幸太(2019年2月11日撮影)

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新日本プロレス3・6旗揚げ記念大会の全カード発表

棚橋弘至(左)、オカダ・カズチカ(2018年11月29日撮影)

新日本プロレスは25日、3月6日の旗揚げ記念大会(大田区総合体育館)の全カードを発表し、メインのスペシャルシングルマッチでIWGPヘビー級王者ジェイ・ホワイトとNEVER無差別級王者オスプレイが対戦することが決まった。

また、セミファイナルでは棚橋弘至とオカダ・カズチカの夢タッグに後藤洋央紀が加わり、内藤哲也、EVIL、SANADAのロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン勢と激突する。

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内藤哲也、史上初2冠へニュージャパン杯に出場意向

IWGPヘビー級挑戦権をかけたニュージャパン杯の出場を宣言した内藤哲也(撮影・高場泉穂)

<新日本:後楽園大会>◇23日◇東京・後楽園ホール

史上初の2冠へ、内藤がまた1歩踏み出した。IWGPインターコンチネンタル(IC)王者内藤哲也(36)が、3月8日から始まるシングルトーナメント戦ニュージャパン杯へ出場する意向を示した。

この日鷹木と組んだタッグ戦で勝利後、「おれはIWGPを取りにいきたいからね。ニュージャパン杯に立候補しますよ」と宣言した。IC王者として出場が実現すれば、13年の中邑真輔以来6年ぶりとなる。

14年以降同杯優勝者はIWGPヘビー級王座、IC王座、15年からはNEVER無差別級王座を加えた3つの王座挑戦権いずれかを選択できる仕組みだったため、挑戦される側のIC王者は出場不可能だった。しかし今年の優勝者は自動的にIWGPヘビー級王者ジェイ・ホワイトと4月のマディソンスクエアガーデン(MSG)大会で戦うことが決まった。挑戦権が絞られたことで、ニュージャパン杯出場、さらにIC王座を保持しながらのIWGPヘビー級挑戦の道が開けた内藤は「よかったんじゃないですか」と会社の判断を支持した。

ただ、苦言も忘れなかった。「中にはNEVER無差別級、インターコンチネンタル王座がほしい選手もいるわけだから。いまのうちに全員にアンケートとったらいいんじゃない?」とエントリーしている選手の意思を確認するよう会社へ提言。さらに「MSGのメインに立ちたいのであれば、ジェイ・ホワイトと対戦したいのであれば、ちゃんと口に出したほうがいいんじゃないですか。いつも言ってるでしょ。口に出さなきゃ、誰にもなんにもあなたの思いは伝わりませんよ」と無言を貫く選手らにも発破をかけた。

12年には、当時のIC王者後藤洋央紀がニュージャパン杯を制し、IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカに挑戦したが、敗れて2冠はならなかった。

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棚橋下したホワイトがMSG切符「俺こそが金生む」

棚橋弘至を下し、IWGPヘビー級王者となったジェイ・ホワイトは余裕の表情で一夜明け会見

新日本プロレスの新IWGPヘビー級王者ジェイ・ホワイト(26)が4月6日、米ROHとの共催で団体として初進出するプロレスの殿堂マディソンスクエアガーデン(MSG)大会の出場決定第1号に決まった。

11日の大阪大会で、王者棚橋弘至(42)を必殺ブレードランナーで沈めて新王者となったホワイトが初めてのMSG大会で初防衛戦に臨むことが12日、発表された。挑戦者はニュージャパン杯の優勝者になることも発表。MSG大会は興行として8~10試合を予定しているという。

初挑戦で新日本の至宝奪取に成功したホワイトは一夜明けた12日、都内の新日本事務所で会見。「(ホワイトの愛称)スイッチ・ブレード・ショックなんていっている人もいるみたいだけれど、これは当然の結果でショックでも何でもない。MSGは伝統ある素晴らしい会場だね。そこでオレは史上初のIWGPヘビー級のベルトを巻いて花道を歩く男になるんだ。そこで史上初のIWGP王座を防衛する男になる」と不敵な笑みを浮かべた。

ニュージャパン杯の出場選手は後日発表となる。対戦したい挑戦者には特に興味を示さず「みんながオレに挑戦したいってならないと。オレこそが金を生み、(新日本プロレス)最大の武器になる。オレから誰かを指名することはない。オレがナンバーワンでトップなんだから。内藤、飯伏…あと誰がいるかなあ、タイチかな。YOSHI-HASHIでもいいよ」と挑発的な態度を示していた。

IWGPベルトに愛用するスイッチブレードのネックレスをかけた新王者ジェイ・ホワイト
初戴冠となったIWGPヘビー級王座のベルトを眺め、余裕の態度で一夜明け会見に応じる新王者ジェイ・ホワイト

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オカダ、内藤でもない…新星ホワイト金星で王座強奪

IWGPヘビー級新チャンピオンとなりベルトを掲げるジェイ・ホワイト(撮影・宮崎幸一)

<新日本:プロレス大阪大会>◇11日◇エディオンアリーナ大阪

ジェイ・ホワイト(26)が初挑戦でIWGPヘビー級王座の強奪に成功した。

王者棚橋弘至(42)をブレードランナー(顔面砕き)で仕留め、30分を超える死闘を制した。7年前にオカダ・カズチカが棚橋を破り初戴冠した“レインメーカーショック”と同会場、冬の大阪で起きた王者交代劇。プロレス歴わずか5年5カ月の超新星の大金星で新日本に激震が走った。

ホワイトは一瞬を待っていた。試合時間30分超。コーナーポストからハイフライフローを狙った棚橋を受け止め、カウンターのように必殺ブレードランナーを決めた。電撃の3カウント。王者交代劇と思えぬ静寂が場内を支配すると、ホワイトはマイクでファンに罵声を浴びせた。

「俺は2年半前、大阪城ホール(の壮行試合)で“大阪はきっと俺のホームになる”と思ったけど、もうそうじゃない。おまえたちは俺のファミリーじゃねえ!」。17年11月に約1年半の米国武者修行から「切り裂きジャック」の異名で凱旋(がいせん)。ニュージーランドで生まれ、英国でデビュー。プロレス歴5年5カ月と思えぬヒールが、時代を切り裂いた。

死闘だった。棚橋の右膝を痛めつけたが、逆に低空のドラゴンスクリューを何度も両膝に食った。そんな窮地を186センチ、100キロのジュニアヘビー戦士のような体で脱した。7年前にオカダに敗れ、初戴冠を許した同じ舞台で苦杯をなめた棚橋は試合後、廊下で大の字になり「…もう無理…」とうめいた。ホワイトは愛称のスイッチ・ブレード(バタフライナイフ)らしく、冷たく棚橋を葬った。

「スイッチ・ブレードショーを見たか? プロレスを始めて6年、ニュージャパンに来て4年で最高の栄誉だ。オカダも倒した。棚橋も倒した。俺こそが真のチャンプ。俺は天才だ」。「26歳4カ月」のIWGPヘビー級王座奪取は、中邑真輔(23歳9カ月)オカダ(24歳3カ月)に次ぐ史上3位の年少記録。棚橋でもオカダでも内藤でもない。ホワイトの時代が始まった。【加藤裕一】

ジェイ・ホワイト(後方)はブレードランナーから片エビ固めで棚橋を下しIWGPヘビー級新チャンピオンとなる(撮影・宮崎幸一)
ジェイ・ホワイト(左)は棚橋を下しIWGPヘビー級新チャンピオンとなる(撮影・宮崎幸一)

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棚橋がオカダと初タッグも敗戦「次は必ず耐える」

スタッフに支えられながら会場を後にする棚橋弘至(撮影・佐藤翔太)

<新日本:札幌大会>◇2日◇札幌・北海きたえーる

第67代IWGPヘビー級王者・棚橋弘至(42)が、オカダ・カズチカ(31)と初めてコンビを組んだが、ジェイ・ホワイト(26)、バッドラック・ファレ(37)組に敗れた。

ツープラトンでのブレーンバスターなどで好連係を見せたが、最後はホワイトの裏足四の字固めに、棚橋がギブアップ。棚橋は「右膝をまき餌にしておいたら、魚は掛かったが、思ったより小物だった」と振り返った。

棚橋とホワイトは11日大阪大会でのヘビー級タイトルマッチで対戦する。前哨戦で敗れた棚橋だが「今日は我慢ができなかったが。次は必ず耐えてみせる。ファンの信頼は裏切らねえ」と大阪での雪辱を誓った。

ホワイトは「最後の技の名前は、タナハシタップアウトでTTOだ。俺が真の王者だ」と威勢良かった。

敗北し悔しがる棚橋弘至(撮影・佐藤翔太)

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内藤&タイチ調印式「起こす!」冬の札幌で事件予告

IWGPインターコンチネンタル選手権の調印式を行ったタイチ(左)と内藤(右)(撮影・黒川智章)

新日本プロレスは1日、3日の札幌大会で行われるタイトルマッチの調印式を札幌市内で行った。

IWGPインターコンチネンタル選手権王者・内藤哲也(36)は「このベルトを持ったままヘビー級も取りに行く。史上初の偉業を目指す」と、挑戦者のタイチ(38)を挑発。北海道出身のタイチは「冬の札幌は何かが起こる。どんな手を使ってでも起こす。楽しみにしてろよ。じゃあな」と会見場を後にした。また、IWGPヘビー級王者・棚橋弘至(42)と挑戦者ジェイ・ホワイト(26)も、11日大阪大会でのタイトルマッチ調印式を行った。

IWGPインターコンチネンタル選手権の調印式で握手するタイチ(左)と内藤(右)(撮影・黒川智章)

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棚橋弘至が日刊バトル大賞MVP「新棚橋誕生!」

3度目の日刊スポーツバトル大賞MVPに輝いた棚橋弘至

読者が選ぶ第23回日刊バトル大賞で、プロレス部門の最優秀選手に新日本プロレスの棚橋弘至(42)が選出された。22~28日までニッカンスポーツコムで実施した投票で50%以上の得票を獲得。圧倒的な支持を得た。棚橋は1月4日に4年ぶりに奪還したIWGPヘビー級のベルトとともに、昨年以上の活躍を誓った。

   ◇   ◇   ◇

すでに数々の賞を手にしている棚橋だが、11、14年度以来3度目の日刊バトル大賞プロレス部門のMVPに「それぞれの媒体で読者層が違う。MVP1つ1つに意味がある。昔からずっと取材してもらっているので、うれしいです」と喜んだ。

特別な1年だった。生まれてから1度も疲れたことがないという“100年に1人の逸材”も「めちゃくちゃ忙しかった」。昨夏のG1クライマックス優勝で勢いを付け、今年1月4日の東京ドーム大会ではメインでケニー・オメガを下し約4年ぶりにIWGPヘビー級ベルトを獲得した。

リング外でも映画「パパはわるものチャンピオン」の主演や数々のテレビ出演などをこなすマルチな活躍ぶり。練習、試合、PRと休みなく動きプロレスの魅力を広く世間にアピール。「毎年毎年忙しさを更新している。今年はそれより上をいく? のかな…」と話す表情はうれしそうだった。

右膝のけがもあり、この4年ベルトから遠ざかった。「その期間が“2人”の間を引き離してしまったんです」。ヨリを戻した恋人のように今はベルトを巻くことが新鮮で楽しい。2月11日に大阪でジェイ・ホワイトとの初防衛戦を控えるが、まだ肌になじみきっていないこのベルトを渡すつもりはない。防衛を続け「元号またぎ、新元号最初のチャンピオン」を狙う。

今年の目標を色紙に書くようお願いすると「新棚橋誕生!」と力強く記した。「もう生まれそうです。予定日は過ぎてます」。現状維持ではなく、どこかで生まれる? 新たな姿で今年も新日本とプロレス界を盛り上げる。【高場泉穂】

読者が選ぶ第23回日刊バトル大賞 プロレス部門 最優秀選手得票率
読者が選ぶ第23回日刊バトル大賞 プロレス部門 年間最高試合得票率

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KUSHIDA最終戦は黒星 具体的な去就は語らず

棚橋(上)のテキサスクローバーホールドにギブアップするKUSHIDA(撮影・中島郁夫)

<新日本:後楽園大会>◇29日◇後楽園ホール

1月末で退団するKUSHIDA(35)が後楽園でラストマッチを行った。メインで棚橋弘至(42)とシングルで初対戦。クシダコールを浴びながら、ジュニアヘビーの体でヘビー級の棚橋に必死に食らいついた。終盤には必殺のバックトゥーザフューチャーを決め盛り上げたが、最後はテキサスクローバーホールドでしめ上げられ、ギブアップした。

試合後、感極まって抱擁し合っている際にジェイ・ホワイトに乱入され、棚橋がパイプ椅子で背中をなぐられるアクシデントもあったが、KUSHIDAは気を取り直してリング上であいさつ。「この8年間の出来事。新日本のレスラーとしての戦い。巡業バスのこと、いろんな風景。そして今日のお客さん。未来永劫(えいごう)、絶対忘れません!これを最高のお守りとして、旅してきます。今まで本当にありがとうございました」と頭を下げ、拍手に包まれた。

バックステージでは「今まで戦った中で一番強かった。何も通用しなかった」と胸を貸してくれた棚橋に感謝。「明日から走りださないと」と前を向き、2月以降の具体的な去就については口にしなかった。

KUSHIDA(下)を気遣う棚橋(撮影・中島郁夫)
棚橋(下)と対戦したKUSHIDA(撮影・中島郁夫)
涙を流す棚橋(左)と惜別の握手をするKUSHIDA(撮影・中島郁夫)

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KUSHIDAが棚橋とラストタッグ 思い詰め込む

29日の新日本ラストマッチへの思いを語るKUSHIDA

<新日本:後楽園大会>◇28日◇後楽園

月末で退団するKUSHIDA(35)が棚橋弘至(42)とラストタッグを組んだ。棚橋がジェイ・ホワイトにパイプイスで襲撃されそうなところを、キックで阻止するなど好連係をみせ、最後は棚橋が外道にハイフライフローを決め、勝利した。

新日本での試合は今日29日後楽園ホールでの1戦を残すのみ。これまでシングルで対戦したことがなかった棚橋と初めて戦う。KUSHIDAは「プロレスの定義は人それぞれだけど、個人的な見解はプロレスに人生かけている人がプロレスラーっていうんだと思う。最後は喜怒哀楽をぜんぶ詰め込む」と最後にかける思いを語った。

8年前に入団して以来「ずっとその背中を見てきた」という棚橋にすべてをぶつける。 7日の退団会見の際には、棚橋がサプライズで乱入してKUSHIDAに「楽しかったこと、つらかったことを教えてください」と質問。ともに感極まって涙する場面もあった。棚橋は、そんなかわいがってきた後輩に対し、「型にハマったことが嫌いなんでね。爽やかに送り出す?そんな気持ちさらさらないよ。明日はぶっつぶします!」と宣言。容赦ない全力のプロレスで送り出すつもりだ。

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棚橋、2月にホワイトと初防衛戦「油断ない、盤石」

東京ドーム大会で「エアギターが1度だけだった理由」を明かしたIWGPヘビー級王者棚橋(撮影・中島郁夫)

新日本プロレスの1月4日東京ドーム大会で約4年ぶりにIWGPヘビー級王者となった棚橋弘至(42)が7日、都内で3夜明け会見を行った。

この日、2月11日大阪大会でジェイ・ホワイトと初防衛戦を行うと発表された。東京ドームでオカダ・カズチカを倒した相手に対し、「実力を認めなくてはいけない。油断はない。だから盤石です」と気を引き締めた。

4日メインで対戦したケニー・オメガとは「いまは1勝1敗。いつでもやる準備はあります」と再戦を歓迎。一部で新日本退団と報道されているが、「(オメガが)新日本とどう関わっていくのか僕の知るところではないですが、動向は気にしておきたい」とした。

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棚橋にホワイトが宣戦布告「これからは俺の時代だ」

棚橋(手前)の前でチャンピオンベルトを肩にかけかがみ込むジェイ・ホワイト(撮影・河田真司)

<新日本プロレス>◇5日◇後楽園ホール

前日4日の東京ドーム大会で4年ぶりにIWGPヘビー級王者に返り咲いた棚橋弘至(42)に、同日オカダ・カズチカ(31)を破ったジェイ・ホワイト(26)が宣戦布告した。大熱戦となった1・4から一夜明け、今年最初の後楽園大会のメインで棚橋、オカダ、YOSHI-HASHI(36)組とバッドラック・ファレ(36)、ホワイト、外道(49)組が対戦。ホワイトが左肩負傷から3カ月ぶりに復帰したYOSHI-HASHIをブレードランナーでKOした。

ホワイトはリング上でマイクを持ち、退場しようとする棚橋に「これからは俺の時代だ。お前は歩けない状態じゃないか。ベルトを奪うのはたやすいことだ」と挑発。リングに戻った棚橋を外道が背後から急襲。オカダの助けもむなしく3人が棚橋を袋だたきに。最後はホワイトが再びブレードランナーを浴びせた。

肩を担がれながら現れた棚橋は「やっぱこういう世界だよね。4年ぶりにチャンピオンになったらまた狙われる」と息も絶え絶え。壁にもたれかかった。「1回ダメージを抜いて、全国の皆さん、棚橋とIWGPを待っていてください」。王者は足をひきずりながら、最後は笑顔で控室へ消えた。【高場泉穂】

激しい攻防戦を繰り広げるジェイ・ホワイト(左)と棚橋(撮影・河田真司)

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王者復帰の棚橋「こういう世界」ホワイト宣戦布告に

激しい攻防戦を繰り広げるジェイ・ホワイト(左)と棚橋(撮影・河田真司)

<新日本:後楽園大会>◇5日◇後楽園ホール

4日東京ドーム大会で4年ぶりのIWGPヘビー級王者に返り咲いた棚橋弘至(42)に、オカダ・カズチカ(31)を破ったジェイ・ホワイト(26)が宣戦布告した。

今年最初の後楽園大会のメインで棚橋、オカダ、YOSHI-HASHI(36)組とホワイト、バッドラック・ファレ(36)、外道(49)組が対戦。ホワイトが、左肩負傷から3カ月ぶりに復帰したYOSHI-HASHIをブレードランナーでKOした。

ホワイトはリング上でマイクを持ち、退場しようとする棚橋に向かって「これからは俺の時代だ。お前は歩けない状態じゃないか。ベルトを奪うのはたやすいことだ」と挑発。たまらずリングに戻った棚橋を外道が背後から急襲。オカダの助けもむなしく、3人で棚橋を袋だたきにし、最後はホワイトが再びブレードランナーを浴びせると大ブーイングが起こった。

肩を担がれながらインタビューゾーンに現れた棚橋は「疲れた。やっぱこういう世界だよね…。4年ぶりにチャンピオンになったら、また狙われる」と息絶え絶えに壁にもたれかかった。「1回ダメージを抜いて、19年はこのベルトとともに日本を2周ぐらいする。全国のみなさん、棚橋とIWGPを楽しみに待っていてください」と足をひきずりながら、笑顔で控室へ消えた。

棚橋(左)の腰にベルトを乗せ、眺めるジェイ・ホワイト(右)(撮影・河田真司)

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