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井上尚弥「拓真氏を煽りながら」強化合宿を本格始動

静岡合宿でサーキットトレに取り組むWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(右手前)と弟拓真(大橋ジム提供)

ボクシングWBA、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27)が11月30日、静岡県内で元WBC世界同級暫定王者で弟の拓真(24=ともに大橋)と強化合宿を本格スタートさせた。

29日に現地入り。12月3日まで高村淳也トレーナーのもとフィジカルトレーニングに取り組む。来年1月14日、拓真が東京・後楽園ホールで東洋太平洋バンタム級王者栗原慶太(27=一力)に挑戦するため、井上は自らのSNSに「拓真氏を煽(あお)りながら頑張ります」などと投稿。自身も次戦に備えてコンディション作りに励む。

10月31日に米ラスベガスに初進出を果たした井上はジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)に7回KO勝ちし防衛に成功。11月2日に帰国後、隔離期間を経て同中旬からジムワークを再開していた。

静岡合宿でパラシュートトレを敢行するWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(左)と弟拓真(大橋ジム提供)

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井上尚弥が弟拓真と静岡合宿、コンディション作り

静岡合宿でパラシュートトレを敢行するWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(左)と弟拓真(大橋ジム提供)

ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27)と元WBC世界同級暫定王者で弟の拓真(24=ともに大橋)が29日から静岡県内で合宿に開始していると30日、所属ジムが発表した。

井上拓は21年1月14日、東洋太平洋バンタム級王者栗原慶太(27=一力)に挑戦するためのトレーニング、井上尚は弟のサポートと次戦に備えてのコンディション作りがテーマ。担当する高村淳也トレーナーのもと、12月3日の5日間の日程でフィジカルなどの強化を続けていくという。

井上尚は10月31日に米ラスベガスに初進出を果たし、ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)に7回KO勝ちで防衛に成功。11月2日に帰国後、隔離期間を経て同中旬からジムワークを再開していた。

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井上尚弥にCロナ「日本で一緒に」合同トレ計画浮上

トレーニングブランド「SIXPAD」のイベントでチャンピオンベルトを肩に登場した井上(撮影・菅敏)

ボクシングのWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)に、サッカーのポルトガル代表でイタリア・セリエAユベントス所属のクリスティアーノ・ロナウド(35=ユベントス)との合同練習プランが浮上した。

井上は19日、都内で開催されたスポンサー契約を結んでいるトレーニング器具「SIX PAD」のオンラインジムとなる「SIX PADホームジム」のイベントに参加。イベント開始前の深夜、6年前から同社とスポンサー契約を結ぶロナウドとオンラインで対談したことを明かした。

井上は「トレーニングについて話しまして、トレーニングに対する思いなどもお話しさせていただきました」と声を弾ませた。

両者の対談に同席した同社の松下社長は「世界のトップ同士の会話というのは興奮しました。その中で、ロナウド選手から次回、日本に行った時に井上選手と一緒に(SIX PAD)ホームジムでトレーニングしたいという話があり、うれしく思いました。ぜひ実現したいと思います」と合同トレーニング実現の見通しを口にした。

25歳を過ぎた頃からジムワーク以外のトレーニングや栄養摂取などに強い興味を示している井上にとって、35歳になっても、なお世界トップレベルで活躍し、41歳まで現役を続けることを目指しているロナウドとの交流は大きなプラスになりそうだ。

イベントでは井上が早速、オンラインで「ホームジム」を体験。インストラクターの指導を受けながら10分間、バイクなどハイブリッドなトレーニングメニューで体を動かした。井上は「試合が終わったばかりでオフの時期なのですが、心拍数が上がりますね」と興奮気味に話していた。

井上は10月31日(日本時間11月1日)、WBA同級2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)との防衛戦に7回TKO勝ち。今月2日に帰国後、自主隔離生活を続けていた。

クリスティアーノ・ロナウド(2015年7月7日撮影)
トレーニングブランド「SIXPAD」のイベントに参加し、トレーニングを披露する井上(撮影・菅敏)
トレーニングブランド「SIXPAD」のイベントに参加し、記念写真に納まる、左から桐生、井上、菜々緒(撮影・菅敏)
トレーニングブランド「SIXPAD」のイベントに参加し、トレーニングを披露する井上(撮影・菅敏)

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井上尚弥に敗れたモロニー「力が足りなかった」

井上尚弥(19年11月撮影)

ボクシングのWBAスーパー、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)に7回KO負けを喫したWBA同級2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)が2日、敗戦の弁をつづった。

自らのツイッターを更新し「すごく良い状態で臨んだが、今回は力が足りなかった。課題を克服し、これまで以上に強くなって戻ってきたい。そして、いずれ世界王者になりたい」と再起への意気込みを投稿した。試合後はコメントせずに検査に向かっていたという。

また、トニー・トーリ・マネジャーら陣営に向け「私にこのようなチャンスを与えてくれてチームに感謝したい」と記していた。

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井上尚弥に敗れたモロニー陣営「一瞬で終わった」

<プロボクシング:WBA、IBF世界バンタム級タイトルマッチ>◇10月31日(日本時間11月1日)◇米ラスベガス・MGMグランド

ボクシングのWBAスーパー、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)に7回TKO負けを喫したWBA同級2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)陣営のマネジャーが自らのSNSで王者井上をたたえた。

モロニーと契約を結ぶトニー・トーリ氏はツイッターで「残念ながら、ほんの一瞬で試合が終わった。井上尚弥は偉大なパウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強王者)の功績を残した。彼はピークを迎えている」と完敗を認めた。

また右ストレートで崩れ落ちたモロニーについて「連絡してくれたすべての人の感謝します。ジェーソンは元気でオーストラリアの誇り」と現状報告した。

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井上尚弥の快勝に海外反応「ハロウィーンごちそう」

井上尚弥(19年11月撮影)

<プロボクシング:WBA、IBF世界バンタム級タイトルマッチ>◇10月31日(日本時間11月1日)◇米ラスベガス・MGMグランド

ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が、WBA同級2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)との防衛戦に臨み、7回2分59秒、KO勝ちを収めた。

試合中継の解説者を務めた元世界2階級制覇王者ティモシー・ブラッドリー氏(37)は「彼の速度、彼の正確さ、彼のカウンターパンチの能力…すべてが違っていた」とモロニーと別次元の実力だった印象を口にした。

パウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強王者)ランクで井上を2位に選んでいる米老舗ボクシング誌「ザ・リング」電子版は「井上がハロウィーンにごちそうを提供。モンスターがモロニーをスライスした」との見出しで快勝を報じた。米ボクシングサイト「ボクシングニュース」では「モンスター井上尚弥の復活」と右目眼窩(がんか)底骨折から1年ぶりの防衛戦を勝利で飾ったことを伝えた。

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井上尚弥は他団体王者との統一戦を希望、その動向は

井上尚弥(19年11月撮影)

<プロボクシング:WBA、IBF世界バンタム級タイトルマッチ>◇10月31日(日本時間11月1日)◇米ラスベガス・MGMグランド

ボクシングのWBAスーパー、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が、WBA同級2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)との防衛戦に臨み、7回2分59秒、KO勝ちを収めた。

試合後、井上は他団体王者との3団体統一戦を希望。4団体制覇を目指す上で、バンタム級王者たちの動向を見たい。

試合が決定しているのはWBC王者ノルディーヌ・ウバーリ(34=フランス)となる。12月12日、米コネティカット州アンカスビルで、元5階級制覇王者ノニト・ドネア(37=フィリピン)との3度目の防衛戦を控える。昨年11月、井上の弟でWBC暫定王者の拓真を下して王座統一したウバーリ、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝で井上と激闘を展開したドネアとの対戦には大きな注目が集まる。

また今年4月に井上と3団体統一戦をマッチメークされながら新型コロナウイルスで延期となったWBO王者ジョンリール・カシメロ(30=フィリピン)は8月、ヂューク・ミカー(ガーナ)との防衛戦に快勝。再びマッチメークされるかにも注目が集まる。

またWBAには正規王者ギジェルモ・リゴンドー(40=キューバ)が就いている。元五輪メダリストで過去にはドネアを判定で下しているだけに、WBA王座統一戦が実現すれば面白いカードになるだろう。

<バンタム級の各団体世界王者一覧>

◇WBA=スーパー・井上尚弥(大橋)、正規=ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)

◇WBC=ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)

◇WBO=ジョンリール・カシメロ(フィリピン)

◇IBF=井上尚弥(大橋)

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統一王者井上尚弥7回KOで防衛成功/世界戦詳細

<ボクシング:WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ>◇10月31日(日本時間1日)◇米ラスベガス・MGMグランド

WBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が、WBA同級2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)に7回KOで防衛に成功した。

7回終盤に右パンチを出してきたモロニーに対し、井上が右のストレートを相手の顔にヒットさせ2度目のダウンを奪った。

◆WBA、IBF世界バンタム級タイトルマッチ

井上尚弥7回KO×モロニー

試合後のインタビュー

フィニッシュのパンチは納得いく形で終わった。マロニー選手は凄くガードも堅くて、テクニックもある選手で、崩しにくい選手なので(カウンター)2つのパンチは日本で練習してきた。それが試合で出せてホッとしている。試合を通して、その場面場面で判断力をドネア戦を通して学んだので、その時よりパワーアップしていると思う。今後の計画は、ドネアやウバーリであったり、WBC、WBOのカシメロ。両選手をターゲットとして考えている。タイミングあればやりたい。

【7回】

動きの戻ったモロニーに対し、井上はガードの間を狙った左ジャブをヒットさせてペースを握り続けた。距離感をつかみながら、モロニーの動きを見極め、終盤にカウンターの右ストレートで2度目のダウンを奪った。10カウントが数えられ、KO勝ちを収めた。

【6回】

1分すぎに井上が絶妙なカウンターの左フックでダウンを奪った。何とか足を使って動くモロニーに対し、中盤以降はガードを下げて様子を見ながらボディーストレートを繰り出した。

【5回】

序盤はロープを背負う展開となった井上は右フックを浴びたが、集中力は途切れない。ワンツーから左ボディーのダブルと4連打で反撃し、タイミング良い右ストレートも浴びせた。

【4回】

接近戦が多くなる展開にに井上はアッパーを多く使った。パンチを打とうとする相手より先にワンツーや右ストレートを打ち込み、足を使っていたモロニーの左目上が赤く染まった。

【3回】

踏み込んでパンチを打ち始めた井上は接近戦から右ショートをモロニーの顔面を狙った。左、左、右の3連打もみせ、モロニーのボディー攻撃やフックも冷静に対処した。

【2回】

前に出て左ジャブでリズムをつかんだ井上はチャンスに右ストレートを浴びせた。足を使ったモロニーに対し、プレスをかけて攻め、最後はカウンターの打ち合いで終わる。

【1回】 

井上がプレッシャーをかけながらスピードある左ジャブで距離感を図った。相手ガードの上からワンツーと放った。モロニーの左フックを浴びたが、冷静に対処した。

計量をクリアした井上尚弥(左)と挑戦者のジェーソン・モロニー(大橋ジム提供)

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井上尚弥をトップランクCEO絶賛「見たことない」

<プロボクシング:WBA、IBF世界バンタム級タイトルマッチ>◇10月31日(日本時間11月1日)◇米ラスベガス・MGMグランド

ボクシングのWBAスーパー、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が、WBA同級2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)との防衛戦に臨み、7回2分59秒、KO勝ちを収めた。

昨秋、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズのバンタム級を制覇した井上と契約を結び、今回のモロニー戦もマッチメークした米プロモート大手トップランク社のボブ・アラムCEO(88)は興奮気味に井上を絶賛した。

同CEOは「モンスター(井上)はスペシャルなファイターだ。私は長い間、このような若いファイターを見たことがない」と7回KO撃破に大喜び。また足を使いながらも序盤から打ち合った挑戦者の勇敢さにも触れ「それは戦士にように戦ってくれたモロニーの功績でもある。彼は絶対的な最善を尽くした」とたたえていた。

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井上尚弥7回KO聖地で防衛「すごく納得いく形」

井上尚弥(2019年11月7日撮影)

<プロボクシング:WBA、IBF世界バンタム級タイトルマッチ>◇10月31日(日本時間11月1日)◇米ラスベガス・MGMグランド

ボクシングのWBAスーパー、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が、WBA同級2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)との防衛戦に臨み、7回2分59秒、KO勝ちを収めた。

6回にカウンターの左フックで1度目、7回にはカウンターの右ストレートで2度目のダウンを奪って、聖地で快勝した。

-試合を振り返って

井上 今日のフィニッシュのパンチは、すごく納得いく形で終わりましたね。

-ダウンを奪った2つのパンチは

井上 モロニー選手はすごくガードが堅くてテクニックもある選手で、崩しにくいので、この2つのパンチは日本で練習していたパンチだったので、試合で出せてほっとしている。

-パワー、スピードは昨年11月のドネア戦よりも強いのでは

井上 試合を通して場面場面の判断力はドネア戦で学んだので、その時よりはパワーアップしている。

-次戦に向けてプランは

井上 次はドネアと対戦する(WBC王者)ウバーリ、WBO王者カシメロの両選手はターゲットに考えている。タイミングの合う方と対戦したいと思う。

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井上KO勝ちに「納得のいくパンチだった」一問一答

井上尚弥(19年11月撮影)

<プロボクシング:WBA、IBF世界バンタム級タイトルマッチ>◇10月31日(日本時間11月1日)◇米ラスベガス・MGMグランド

新たな伝説の幕が開いた。世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が、WBA同級2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)との防衛戦に臨み、7回2分59秒、KO勝ちした。

試合後の会見は以下の通り。

-KOシーンについて

井上 フィニッシュのパンチは納得のいくパンチだった。

-ダウンを奪ったカウンター2つを説明してほしい

井上 マロニー選手はガードも堅くて崩しにくい相手。日本で練習してきたパンチが出せて、すごくほっとしている。

-ドネア戦の時より強いのでは?

井上 試合を通しての判断力はドネア戦で学んだ。その時よりも良くなっていると思う。

-WBO王者カシメロが挑発しているが

井上 計画としては、次、ドネア-ウーバーリだったり、WBOがカシメロ。両選手ターゲットとして考えている。タイミングが合った方とやりたいと思っている。

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井上尚弥7回KO勝ち、初のラスベガス戦で圧倒防衛

井上尚弥(19年11月撮影)

<プロボクシング:WBA、IBF世界バンタム級タイトルマッチ>◇10月31日(日本時間11月1日)◇米ラスベガス・MGMグランド

新たな伝説の幕が開いた。ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が、WBA同級2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)との防衛戦に臨み、7回2分59秒、KO勝ちした。

序盤は両者とも足を使った慎重な立ち上がり。6回1分すぎに絶妙なカウンターの左フックでダウンを奪うと、7回に勝負に出た。ガードの間を狙った左ジャブをヒットさせてペースを握ると、終盤にカウンターの右ストレートで2度目のダウン。10カウントとなり、あらためて圧倒的な強さを見せつけた。

聖地ラスベガスで初めての試合。自身のSNSで「この1年でパワーアップした姿を見せたい」と勝利を誓っていた通り、強さを誇示した。

井上は20戦20勝(17KO)。

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井上尚弥、わずか1%の違和感も許さない「修正力」

公式会見で挑戦者のモロニー(右)とフェースオフする井上(大橋ジム提供)

新たな伝説の幕が開く。ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が10月31日(日本時間1日)、米ラスベガスのMGMグランドでWBA同級2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)との防衛戦に臨む。同30日の前日計量は井上が約53・3キロ、モロニーが約53・4キロでともに1回でパス。聖地ラスベガスで初めての試合となる井上は、自身のSNSで「この1年でパワーアップした姿を見せたい」と勝利を誓った。

   ◇   ◇   ◇

計量を終えた井上は、両拳を握り、オーストラリア国旗をまとったモロニーと向き合った。準備万全。小さくうなずいたその目に、確かな自信がにじみ出た。

昨年11月以来、359日ぶりのリング。4月に、一度はWBO同級王者カシメロとの3団体統一戦が決まったが、コロナ禍の影響で延期となり、今回のモロニー戦で着地した。絶頂期の中での、1年間のブランク。だが、その期間は、井上にとって、自身と向き合う重要な日々となった。

「強くなりたい」。そのシンプルな思いで戦い続けてきた。国内最速(当時)のプロ6戦目での世界王座奪取から始まった「怪物伝説」。約12年間、世界王座に君臨した名王者ナルバエスを2回KOで引きずり落とし、2階級制覇を果たすと、その後も、強豪相手に豪快なKO劇を連発した。強い相手を求め、派手なパフォーマンスは一切しない。すべてをリング上で見せる姿は、ボクシングファンの枠を超え、広く支持される存在となった。

昨年11月には5階級王者ドネアを相手に、世界の主要メディアで年間最高試合に選ばれる激闘を繰り広げ、バンタム級最強を決めるワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)で優勝。試合後に、米プロモート大手トップランク社と複数年契約を結んだ。ここから-。本格的な海外進出を意識した、その直後のコロナ禍だった。

世界中でリングの音が消えた4月、井上は27歳になった。19歳のプロデビューから8年。引退を公言している35歳まで、残り8年。時間的な余裕も手伝い、折り返し地点に立つ自分を遠い視点から見つめ直した。感じたのは、周りにあふれる称賛、喝采ではなく、ドネア戦後から感じてきた、小さな「違和感」だった。

20代前半と比べると、疲れの回復が遅くなり、スパーリングの中で、体を動かす感覚にもわずかなずれを感じるようになった。だが、その感情は、決して悲観的なものではない。「30歳に近づいてく自分の体とどう向き合っていくか」。今を受け入れ、考え、未来を見据え、行き着いた。

6歳から、父の教えに泣きながら食らいついてきた。ボクシングと向き合う姿勢は、名声を得た今も、何一つ変わっていない。追い求めたのは、「1%も許さない修正力」。わずかな違和感も、後回しにはしないと胸に刻んだ。以前は敬遠してきた海外選手の映像を見る回数を増やし、同門の先輩、八重樫氏に頼み、脳を刺激するトレーニングの教えも受けた。細かく、丁寧に。自分の中の「100%」にこだわってきた。

「第2章」と位置づけた、聖地ラスベガス・デビュー戦に向け、今までにないほど、対戦相手の研究に時間を割き、トレーナー陣と、ミットの出し方、受け方、タイミングを細かくすりあわせた。初体験の無観客試合を想定し、練習中は音楽を消し、所属ジムのインターバルの時間も大橋会長と相談し、以前の40秒から試合と同じ1分に変えてもらった。

井上は言う。「どれだけ褒められても、強くはならない」。自分自身のすべてから目をそらさない。足もとを見続けてきたから、さらに進化したと思える姿で、1年ぶりのリングに帰ってきた。世界の目が注がれる聖地で、井上にしかできない戦いを見せつける。【奥山将志】

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井上尚弥、前日計量クリア「パワーアップした姿を」

計量をクリアした井上尚弥(左)と挑戦者のジェーソン・モロニー(大橋ジム提供)

ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が30日(日本時間31日)、米ラスベガスのMGMグランドで防衛戦の前日計量に臨み、117・7ポンド(約53・3キロ)で1回でパスした。挑戦者のWBA同級2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)も117・9ポンド(約53・4キロ)でクリアした。

計量を終えた井上は、クリアを確認すると力強くガッツポーズし、モロニーとのフェースオフで闘志をみなぎらせた。

井上は自身のSNSで「この1年でパワーアップした姿を明日見せたいと思います。日本から声援、パワーを送ってくださいね」とファンにメッセージを送った。

また、井上の前座に出場する平岡アンディ(24=大橋)も1回で計量をパスした。

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井上尚弥「けが順調に回復。自分の実力示したい」

ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が、29日(日本時間30日)、米ラスベガスで31日(同11月1日)に行われるWBA同級2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)との防衛戦に向けた公式会見に臨んだ。

司会者から、昨年11月のノニト・ドネア戦での負傷の回復具合を聞かれた井上は「この1年でけがの方も順調に回復しました」と対応。対面したモロニーについては「全てにおいてレベルが確実に高い選手だなという印象」と話した。

コロナ禍により、試合までの時間を、ホテル内の隔離空間「バブル」で過ごすことについては「ここまでこの環境、状況、すごく大変な中でのトレーニングでしたが、それは相手も同じことなので、すべてはリングの上で自分の実力を示したい」と意気込みを語った。

モロニーは「私の勝利を妨げるものは何もない。バンタム級で1番の選手になってみせる。土曜日の夜は世界中を驚かせる」と王座奪取に自信をのぞかせた。

大橋秀行会長によると、井上は会見前には会見場の隣にある試合会場を訪れ、リングのチェックも行っていたという。

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井上尚弥が隔離空間「バブル」入り「リラックスを」

MGMリゾーツのホーンバックル社長と面会した井上尚弥(右)(大橋ジム提供)

ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が28日(日本時間29日)、10月31日(同11月1日)に米ラスベガスで行われるWBA同級2位ジェーソン・モロニー(オーストラリア)との防衛戦に向け、試合会場のMGMグランド内にある隔離空間“バブル”に入った。

試合が3日後に迫り、井上はラスベガス入り後、拠点としていたホテルから、MGMへと移動。プロモーションのため、MGMリゾーツ社のビル・ホーンバックル社長とも面会した。その後、午後9時には大橋秀行会長(55)をはじめとした井上陣営、井上のアンダーカードに出場する日本スーパーライト級1位の平岡アンディー(24=大橋)らとも合流した。

新型コロナウイルスの感染対策として、全員がそろって渡米後2度目となるPCR検査を受け、検査後は翌朝の結果が出るまで、ホテルの部屋から一歩も出ることができない“隔離”状態となる。

井上は「ホテルを移動することで環境が変わりますがバブルではなるべくリラックスすることに努めたいと思う」とコメントした。

30日には公式会見、31日には前日計量が行われる。

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井上尚弥が練習打ち上げ「1年ぶり試合…暴れます」

現地テレビ局のインタビューを受ける井上尚弥(大橋ジム提供)

ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が27日(日本時間28日)、米ラスベガスで31日(同11月1日)に行われるWBA同級2位ジェーソン・モロニー(オーストラリア)との防衛戦に向けた練習を打ち上げた。

滞在中のホテル内でミット打ちなどを行うと、自身のSNSで「全ての準備が整った! 今日で試合前の練習は終了。後は計量まで疲れを抜くだけ。1年ぶりの試合…暴れます」と思いをつづった。

練習前には現地テレビ局ESPNによるインタビューとイメージカット撮影が行われた。2時間近くの長丁場となったが「海外では当たり前のことだと聞いているので、仕方ないのかなと。慣れていくしかない」とした。大橋秀行会長によると、撮影時にはモニターに映った自分の体を見て、計量を3日後に控えたコンディションに満足そうな様子を浮かべていたという。

また、井上の前座でノンタイトル戦に臨む日本スーパーライト級1位の平岡アンディー(24=大橋)は同日、契約する米プロモート大手のトップランク社のジムで約1時間の調整。大橋会長は「仕上がってます」と太鼓判を押した。

◆テレビ放送 WOWOWは11月1日午前10時半からWOWOWプライムで生中継。

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モロニー「彼も人間」井上尚弥倒し人生最高の日に

プロモーションのためグローブにサインする井上(大橋ジム提供)

米ラスベガスで10月31日(同11月1日)にボクシングのWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)に挑むWBA2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)は26日(日本時間27日)、オンラインでの記者会見に臨み「人生最高の日になると自信を持っている」と意欲を示した。

複数の練習パートナーに井上の動きを模倣してもらいながら充実した調整ができているとし「(周囲の見方が)間違っていると証明したい。彼も人間だ。誰にだって弱点はあるし、倒すことができる」とした。

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井上尚弥、フードファイター動画を見て減量スパート

プロモーションのためグローブにサインする井上(大橋ジム提供)

ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)は26日(日本時間27日)、米ラスベガスで10月31日(同11月1日)に行われるWBA2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)との防衛戦に向け、契約するトップランク社のジムで約2時間の練習を行った。

試合週に入り、練習前には、現地メディアからの取材にオンラインで対応し、プロモーションの一環として、グローブ30個にサインをした。井上は自身のツイッターで「MAX鈴木さんの大食いを見る時期になってきた! 笑 お腹いっぱい。笑」とコメント。フードファイターの力を借り、最後の減量に入っていく。

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井上尚弥 ジムで2時間練習、最後の減量へ

プロモーションのためグローブにサインする井上(大橋ジム提供)

ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)は26日(日本時間27日)、米ラスベガスで10月31日(同11月1日)に行われるWBA2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)との防衛戦に向け、契約するトップランク社のジムで約2時間の練習を行った。

完全休養日にあてた前日から一夜明け、この日は最高気温15度と、現地入り後、一番の冷え込みとなった。試合週に入り、練習前には、現地メディアからの取材にオンラインで対応。プロモーションの一環として、グローブ30個にサインをしたという。

井上は自身のツイッターで「MAX鈴木さんの大食いを見る時期になってきた! 笑 お腹いっぱい。笑」とコメント。フードファイターの力を借り、世界が注目するラスベガス初陣に向け、最後の減量に入っていく。

一方のモロニーは同日、オンライン記者会見に臨み「人生最高の日になると自信を持っている」と意欲を示した。複数の練習パートナーに井上尚の動きを模倣してもらいながら充実した調整ができているとし「(周囲の見方が)間違っていると証明したい。彼も人間だ。誰にだって弱点はあるし、倒すことができる」と話した。

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