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「ベルトはジュリア色に」中野たむを破り初戴冠 

中野たむとの王座決定戦を制し、ワンダー・オブ・スターダム新王者となったジュリア

<スターダム:後楽園大会>◇26日◇東京・後楽園ホール

前王者星輝ありさの引退により空位となったワンダー・オブ・スターダムの王座決定戦でジュリア(26)が中野たむを下し、初戴冠した。

エルボー、張り手の打ち合いなど感情むき出しの激しい攻防が続き、制限時間30分の残り3分になっても決まらない。最後のチャンスとジュリアがアームブリーカーで中野をとらえる。そのまま締め上げ、レフェリーストップとなった。

昨年11月にアイスリボンから電撃移籍し、約9カ月。ようやく団体シングル主要ベルトを手にしたジュリアは「このベルトはジュリア色に染まる。よそ者だの、部外者だの、ジュリアに歴史を壊されたくないという思いがあるやつ、かかってこいやー!」と勢いのある次期挑戦者を求めた。

また、空位となっているタッグタイトル、ゴッデス・オブ・スターダムの王座決定戦も行われ、上谷沙弥(23)、林下詩美(21)組が、小波(24)、ジャングル叫女(29)組を下し、初戴冠した。

タッグタイトル、ゴッデス・オブ・スターダム王座決定戦を制し、新王者となった上谷沙弥(左)と林下詩美

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舞華「トップに」ひめか「大暴れを」スターダム入団

スターダム入団を発表したひめか(左)と舞華

女子プロレス団体スターダムは26日都内で会見を開き、舞華とひめか(23)の入団を発表した。

柔道で実業団チームに所属していた舞華はジャストタップアウトに入団し、昨年5月にデビュー。その後、スターダムに定期参戦し、ジュリア率いる「ドンナ・デル・モンド(DDM)」にも加入していた。

舞華は移籍の理由について、「(DDMの)ジュリア、朱里、ひめかの3人から刺激をもらって、このままじゃだめだという強い気持ちが芽生えた」と説明。プロレス界入りを導いてくれたジャストタップアウトのTAKAみちのく代表にも背中を押され、8月1日付での正式入団が決まった。

会見に同席したTAKAは「まだまだ大きくなる選手。いずれは世界に羽ばたく選手になってくれたら」とエール。舞華は「赤と白のベルトを取って、スターダムのトップに立ちたいと思います」と目標を語った。

ひめかは、元アイドルグループ「スルースキルズ」のメンバー。17年に同グループの解散を機にプロレスラーに転向。同12月に有田ひめかのリング名でデビューした。以来、アクトレスガールズに所属し活動していたが、今年3月末で退団。6月からスターダムに参戦していた。ひめかは「もっともっと大暴れしていきたいなと思いますし、ひめかという名前を日本中、世界中に伝えられるように頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」と力強く宣言した。

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スターダム、木村花さん遺族と弁護士交えやりとり中

亡くなった木村花さん(2020年1月4日撮影)

女子プロレス団体スターダムは20日、5月23日に急逝した木村花さんに関する報道について公式サイトで見解を発表した。

「一部報道等につきまして」と題し、「一部報道、SNS等におきまして、弊社の運営する『女子プロレススターダム』における木村花様のご逝去に関してさまざまな報道がなされておりますが、現在弊社では、木村花様のご遺族と、ご遺族のご意向に従い、代理人弁護士を交えてやりとりをしておりますので、弊社および弊社役員等から詳細について直接言及することは控えさせていただいております。なお、弊社から公表するべき事項がありましたら追ってご報告いたします」とした。

木村花さんの死後、フジテレビのリアリティー番組「テラスハウス」に出演した木村さんが視聴者らから誹謗(ひぼう)中傷を受けていたことが問題となった。母響子さん(43)は木村さんの名誉回復のため、同番組の演出、編集に問題があったとして放送倫理・番組向上機構(BPO)に審議を申し立てる書類を提出。さらに、ツイッター上ではスターダムおよび親会社ブシロードに対して真摯(しんし)な対応を受けていないことを訴えていた。

ブシロードの木谷高明会長(60)はこの日、自身のツイッターで「言いたいことは山ほどあるが今は全て飲み込みます。ご理解よろしくお願いします」と投稿した。

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中野たむとジュリアが王座決定戦へ スターダム

試合後、リング上で会話を交わすジュリア(右)と中野たむ(撮影・横山健太)

<スターダム:後楽園大会>◇17日◇東京・後楽園ホール

前王者星輝ありさの引退により空位となったワンダー・オブ・スターダムをかけた王座決定トーナメントの1回戦が行われ、中野たむが刀羅ナツコ(29)に、ジュリア(26)が小波(23)に勝利。因縁の2人が、26日後楽園大会の決勝で白いベルトをかけて戦うことが決まった。

ジュリアは小波の裸絞めで窮地に陥るも、グロリアスドライバー2連発で勝利。中野は刀羅に鎖で首を絞められるなど反則攻撃に苦しむも、最後は横入り式エビ固めで3カウント奪取した。

中野は試合後のバックステージで、前王者でタッグパートナーだった星輝からもらった黄色いリストバンドを披露。「果たさなきゃいけない約束がある」などと星輝への思いを語っていたところで、ジュリアが「(コメントが)なげえんだよ!」と乱入。リストバンドを奪って、足で踏みつけた。

激高した中野が「プロレスは1対1じゃない。いろんな人の気持ちを背負って戦う!」と言えば、ジュリアは「去った者を引きずるのはやめろ。プロレスは1対1だ」とばっさり。互いへの怒りをさらに深め、26日ベルトを奪い合う。

刀羅ナツコ(左)に蹴りを決める中野たむ(撮影・横山健太)

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岩谷麻優「めちゃくちゃ楽しかった」スターダム開催

緊急事態宣言解除後初の観客を入れての試合を行ったスターダム(撮影・横山健太)

<スターダム:後楽園大会>◇17日◇東京・後楽園ホール

女子プロレス団体スターダムの約3カ月半ぶりとなる後楽園大会が17日、行われた。収容人数は通常の約4分の1の264人で、席を2席ずつ空けた上での開催。それでも選手に大きな拍手が送られ、聖地は一体感に包まれた。

タッグ戦に出場した“スターダムのアイコン”ことワールド・オブ・スターダム王者岩谷麻優(27)は「めちゃくちゃ楽しかった。歓声は少ないけど、それだけ真剣に見てくれていることを感じた。無我夢中でやったので疲れました」と息を切らし、うれしそうに話した。

体温検査をする観客(撮影・横山健太)
席を空けての観客席(撮影・横山健太)

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新日本ら6団体とサンリオがコラボ Tシャツを発売

ハローキティなどのキャラクターで知られるサンリオとプロレス6団体のコラボレーションTシャツ販売について1日、オンライン会見が行われた。

この企画「SAVE OUR PRO-WRESTLING×SANRIO CHARACTERS」は、新型コロナウイルスで打撃を受けたプロレス界を盛り上げるために株式会社ジーミックスが呼びかけ。新日本、全日本、ノア、DDT、スターダム、東京女子の6団体が賛同し、実現した。Tシャツのデザインはサンリオの人気キャラクターと6団体のロゴを配置したもので、団体ごとに違うカラーでウェブ限定受注発売される。販売価格は3500円。受注期間は7月3日午後2時から20日午後0時まで。各団体の専用ページから注文できる。

会見には各団体の代表選手が出席。新日本の小島聡(49)は「これをきっかけにして、プロレスを好きになっていただいたり、プロレスからサンリオさんを好きになっていただいたり、さまざまな効果が得らればいいなとも思います」。

スターダムの岩谷麻優(27)は「自分のお母さんがキティちゃんが好きで、小さい頃からキティちゃんのぬいぐるみとかが置いてある状況で育ってきたので、うれしい。小さいお子さんや、女性、おじさんも着てくれればいい」とコメントした。

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DDM軍加入の元アイドルひめか、スターダム初勝利

飯田(下)を攻めるひめか(撮影・河田真司)

<スターダム:新木場大会>◇21日◇東京・新木場1stRING

3カ月ぶりに再始動したスターダムに、171センチのジャンボファイターが加わった。

21日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月24日後楽園大会以来中止していた興行を約3カ月ぶりに開催。メインではジュリア(26)率いるドンナ・デル・モンド(DDM)軍と岩谷麻優(27)率いるSTARS軍が激突。DDM軍に新たに加わった“ジャンボプリンセス”ことひめか(23)が飯田沙耶にアルゼンチン式背骨折りを決めギブアップを奪い、スターダム初勝利をおさめた。

ひめかは、元アイドルグループ「スルースキルズ」のメンバー。17年に同グループの解散を機にプロレスラーに転向。同12月に有田ひめかのリング名でデビューした。以来、アクトレスガールズに所属し活動していたが、今年3月末で退団していた。

試合後、ひめかは「まぁいろいろ思うところあると思うけど、私も変化を求めて次のステージに進んでいるから、その姿を見てほしい。キラキラしているスターダムのリングで大暴れするので、目を離すなよ」と自信たっぷりに話した。

飯田(左)をアルゼンチンバックブリーカーで攻めるひめか(撮影・河田真司)  
飯田(下)を逆片エビ固めで攻めるひめか(撮影・河田真司)
STARSに勝利するドンナ・デル・モンドの、左から朱里、ひめか、ジュリア、舞華(撮影・河田真司)
STARSに勝利するドンナ・デル・モンドの、左から朱里、ひめか、ジュリア、舞華(撮影・河田真司)
STARSに勝利しインタビューに答えるドンナ・デル・モンドの、左から朱里、ジュリア、ひめか、舞華(撮影・河田真司)  

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「花さんに届くように」選手それぞれの形で追悼表す

故木村花さんに向けて会場に鳴り渡る10カウントゴング(撮影・河田真司)  

<スターダム:新木場大会>◇21日◇東京・新木場1stRING

女子プロレス団体スターダムが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月24日後楽園大会以来中止していた興行を約3カ月ぶりに再開した。その間、5月23日には、所属選手の木村花さんが22歳の若さで急逝した。この日の試合前には追悼の10カウントゴングを鳴らし、リングサイドに並んだ所属選手が黙とうをささげた。

木村さんが率いていたユニット「TOKYO CYBER SQUAD(トーキョーサイバースクワッド、以下TCS)」のメンバーで、木村さんの最期に声をかけ続けたジャングル叫女(29)は試合前にリング上であいさつ。まだ気持ちの整理がつかないため、出場予定だったこの日の試合を欠場すると説明した。

「自分の中でまだ気持ちの整理がついてなくて、戦える状態ではなく、欠場させていただくこととなりました。いろんな思いがあるんですけど、それはまたリングに戻ってきた時に、試合を通して伝えていきたいと思っています。必ず戻ってきます。今よりも何十倍も強い覚悟と心でまたリングに必ず戻ってきますので信じて待っていてください」と気丈に語った。

選手がそれぞれの形で木村さんへの追悼を表した。第1試合の3WAY戦に出場したTCSメンバーの吏南(13)は、木村さんのトレードマークであるガスマスクを着けて登場。木村さんの得意技だったアジサイの名の技、ハイドレンジア(グラウンド卍(まんじ)固め)で勝利した。第3試合で刀羅ナツコとシングルで戦ったTCSの小波(23)は、目をつぶり、両手を合わせてからリングイン。メインの8人タッグ戦に出た木村さんのライバル、ジュリア(26)は木村さんの動きにインスパイアされたランニングビッグブーツを繰り出した。吏南は「(ハイドレンジアを)教えてもらっていた。花さんに届くようにと思って試合に臨みました」と話した。

この日の観客はファンクラブ会員の100人限定。席間を空け、来場者全員の体温を測るなど感染予防対策に努めた上で行われた。次の試合は来月開催予定。コロナ感染予防のため、しばらくは観客の数をおさえた形となるという。木村さんの追悼興行は現段階では日時未定。なるべく多くのファンに来場してもらえるよう、感染状況を見ながら開催時期を決めるという。

リングであいさつをするジャングル叫女(撮影・河田真司)
リングであいさつをするジャングル叫女(撮影・河田真司)
STARSとの試合を終えマイクパフォーマンスをするジュリア(撮影・河田真司) 

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WWE紫雷イオが新NXT女王「長い道のりだった」

シャーロット(下左)とリプリー(下右)に向かってダイブする紫雷イオ(C)2020 WWE, Inc. All Rights Reserved

<WWE:NXTテイクオーバー:イン・ユア・ハウス大会>◇7日◇米フロリダ州オーランド・WWEパフォーマンスセンター

“漆黒天女”紫雷イオ(30)が、NXT女子王座戦で王者シャーロット・フレアー(34)、リア・リプリー(23)との三つどもえ戦を制し、9度目の王座挑戦で初戴冠を果たした。

三者譲らぬ展開のまま場外戦となると、イオはセットの屋根によじのぼり、そこから2人に向かって豪快にダイブ。リングでの激しい攻防の後、王者シャーロットが竹刀でイオ、リアをめった打ち。さらにリアをつかまえ、フィギュアエイトでタップ勝ちを狙ったが、この隙にイオがコーナーからリアにムーンサルトを決め、3カウント奪取。強敵2人を破り、悲願を達成した。イオはうれしそうにベルトを抱え、大量の紙吹雪が舞う中、コーナーに登って王座ベルトを掲げた。

元スターダムのイオは、18年にWWE入団。以来、NXTで活躍し、昨夏にヒールに転向。今年1月に右膝を痛め、3月末に2カ月ぶりに復帰するとNXT女子王座挑戦者決定ラダー戦で勝利し、シャーロットへの挑戦権を獲得。5月のタイトル戦ではムーンサルトで勝利をつかみかけたが、シャーロットが竹刀を使用したため、反則裁定に終わっていた。

試合後、イオは「やった。ついに取った。このタイトルを取るまで長い道のりだったけど、ついに手に入れて今日はとにかくうれしいです! リア・リプリーはタフ。シャーロットはタフ。だけど私がNXT女子王者だ!」と声を弾ませた。

3WAY戦を制し、新NXT王者となった紫雷イオ(C)2020 WWE, Inc. All Rights Reserved

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木村花さんの葬儀・告別式営まれる、小川氏が報告

女子プロレス団体スターダムのロッシー小川エグゼクティブプロデューサーは自身のツイッターに木村花さんの遺影の写真とともに追悼の言葉を記した(同氏ツイッターより)

23日に22歳で亡くなったプロレスラー木村花さんの葬儀・告別式が30日、営まれた。木村さんが所属していた団体、スターダムのロッシー小川エグゼクティブプロデューサー(63)が同日、ツイッターで報告した。

小川氏は遺影を投稿し「花の葬儀が無事に終わりました。この遺影は昨年11月にカメラマンの佐々木さんがスタジオ撮影したもの。華やかな花らしい写真。多くの仕事仲間や友人知人が見送り、最期を迎えたのです。棺に入っていた花はとびきり綺麗で寝ているようでした。永遠の眠りについた花…世界に一つだけの大輪となった」と記した。

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木村花さんについて公式HP報告 所属のスターダム

木村花さん(20年1月4日撮影)

女子プロレス団体スターダムは26日、23日に22歳で亡くなった木村花さんについて公式ホームページで報告した。

木村さんの死去は「警察による判断の結果、事件性は無いものと伺っております」。詳しい死因は「ご遺族のご意向により公表を差し控えさせて頂きます」とした。葬儀は「内々に行いたいというご遺族の意向」があるとした。また、時期は未定だが追悼興行の開催や、木村さんの映像、写真の提供を検討していると発表した。

木村花さん(2020年1月13日撮影)

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木村花さんは「WWEでも成功」武藤敬司が思い語る

15年10月、W-1プロレス総合学院1期生の入学式で写真に納まる武藤敬司校長(前列中央)と木村花さん(2列目左端)

22歳の若さで23日に死去した木村花さんは、世界最大のプロレス団体、米WWEでもトップレスラーになり得る逸材だった-。木村さんが基礎を学んだプロレス総合学院で、当時校長を務めた“師匠”の武藤敬司(57)が26日、日刊スポーツの取材に応じた。

デビュー前に約半年、デビュー後に約3年、成長過程を見る中で「将来的にはWWEでも成功すると思っていた」。娘のような存在、しかも将来性抜群の素質が失われた哀(かな)しみを語った。

   ◇   ◇   ◇

「ジーニアス(天才)」と呼ばれる武藤は、木村さんの天才的な素質に期待していた。武藤と化身のグレート・ムタ、両方で日米のトップに君臨した経験を持つからこそ、木村さんの国境を越える魅力に、底知れない将来性を感じていた。

武藤 名前の通り、華があった。オリエンタルな顔立ちにスタイルの良さ。それに力強さと、まだ粗削りだったけど迫力もある。何より自己主張の強さ、人を引きつける天性のものがあった。将来的にはWWEでも成功すると思っていた。

それは亡くなった今、感傷的になって発した言葉ではない。木村さんが、武藤率いるWRESTLE-1(レッスルワン=W-1)所属だった19年3月までのデビュー前後の約3年半、プロレス総合学院1期生と校長として、団体の若手とエースとして接する中で、常々思っていたという。

武藤 会うと必ず、しっかりと目を見て元気に「こんにちは」と、あいさつする気持ちの良い子だった。でも、メークにしても技にしても、こだわりがあって頑固なところもあった。そういういちずな性格が自己主張の強さ、人間的な魅力になっていた。将来が楽しみだった。オレは23歳の息子と20歳の娘がいて、ちょうど間の年齢だから子どものような感じだった。本当にショックだよ。

そんな木村さんの真面目な性格を知るからこそ、SNSによる誹謗(ひぼう)中傷に心を痛めたのは、想像に難くなかったようだ。

武藤 頑固ゆえに考えすぎたのかな。言い方は難しいけど、SNSでもヒール(悪役)を徹底して、誹謗中傷を歓迎するぐらいのキャラクターを演じきっていれば、割り切って悩まずに済んだかもしれない。さらに外出自粛になったことで、家で一人、殻に閉じこもってしまったんじゃないかなと思う。

今春で無期限活動休止したW-1では、実は木村さんを軸とした一つの構想があったことも明かした。

武藤 結局(木村さんが19年3月に)スターダムに移籍してしまったし、今では団体がなくなってしまったけど、本当はW-1で女子部をつくりたかった。WWEのように。そしてやっぱり、将来的にはWWEで活躍してほしかったな。

武藤は米国には旧知のプロレス関係者も多い。「グレート・ムタの娘」。世界中のプロレスファンを熱狂させるスーパースター誕生の夢も、今は見ることができなくなった。【高田文太】

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木村花さん死去を仏紙も報道「カリスマ的戦士の死」

木村花さんの訃報を伝えるフランスの20minutes電子版

女子プロレス団体スターダムに所属していた木村花さん(享年22)の訃報は、海を越えてフランスでも大々的に報じられた。

26日付のル・モンド紙電子版は「ネットハラスメントの被害者 日本人女子プロレスラーの死」と報道。恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演していたことを伝えた上で、「テレビの中の出来事はインターネットで激しいリアクションの波をかき立て、22歳の若い女性を深く傷つけた」と記している。同紙は木村さんの経歴とともに、彼女の美しさと、衣装やブーツなどファッションにもこだわっていたことなどを詳細に紹介。リング上で放つオーラがあったとし「カリスマ的戦士」と表現した。

フランスの「20minutes」電子版は、ピンク色のヘアスタイルで笑顔の木村さんの写真を掲載。SNSで発信した最後のメッセージとされる「愛してる、楽しく長生きしてね。ごめんね」の文章を伝えた。

ル・パリジャン紙も「日本プロレス界のスター 22歳で死去」と報道。将来性ある「カリスマ的レスラー」の辛すぎる悲報に、日本から遠いフランスでも悲しみに包まれている。(松本愛香通信員)

木村花さんの訃報を伝えるフランスのル・パリジャン紙電子版

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木村花さん葬儀は日時、場所公開せず 遺族の意向

木村花さん(2019年12月24日撮影)

女子プロレス団体スターダムは26日、23日に急死した木村花さん(享年22)について公式ホームページで報告した。以下、原文まま

当社所属木村花選手の5月23日の突然の訃報におきましては、皆様のご心配、深い悲しみ、重ねてお詫び申し上げます。木村花選手のご逝去については、警察による判断の結果、事件性は無いものと伺っております。

より詳しい死因等につきましては、ご遺族のご意向により公表を差し控えさせて頂きます。こちらの詳細については、今後も当社の会見、リリース等において、公表を行う予定はございません。マスコミの皆様、ファンの皆様におかれましては、何卒ご容赦、ご配慮くださいますようお願い申し上げます。

またご遺族並びに、当社所属選手等への取材は、現状の状態を鑑み、控えて頂きますよう何卒お願い致します。加えて、近隣の住民の方のご迷惑にもなりますので、ご遺族や、選手の自宅、事務所、練習場等への張り込み、訪問はご遠慮下さい。

なお、木村花選手のご葬儀につきましては、内々に行いたいというご遺族のご意向により、日時や場所の公開は控えさせて頂きます。マスコミ、ファンの皆様はご配慮頂きますようお願い申し上げます。

ご遺族からは木村花選手を応援して頂いたファンの皆様への深い感謝の言葉を頂いており、現在新型コロナ禍のため開催日時は未定ではありますが、木村花選手の追悼興行の開催を検討しております。また興行以外にも映像や写真など、ファンの皆様へお届け出来ればと話し合いを行っていく予定です。

詳細は決定し次第お知らせ致します。

木村花選手のご冥福を深くお祈り申し上げます。

以上。

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「安全な場所から中傷」海外メディアも問題視報道

スターダム9周年記念日大会での木村花さん(20年1月19日撮影)

22歳の若さで23日に死去した女子プロレス団体スターダムの看板選手、木村花さんの自宅から、遺書のような手書きメモが見つかっていたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。

木村さんが遺書のようなメモを残して死去したことを受け、海外メディアはインターネット上での中傷が木村さんを追い込んだ疑いを問題視して報じた。

米紙ロサンゼルス・タイムズ電子版は「テラスハウス」での同居人への攻撃的な言動が、中傷の引き金だったと紹介。「中傷は、キーボードという安全な場所から加えられた」と報じた。米紙ワシントン・ポスト電子版は、番組について「出演者によってはプレッシャーに苦しむ」と指摘。英BBC放送は「ファンや業界からは、精神面に影響を与えるネット上のいじめに抗議する声が出ている」と伝えた。韓国でも、木村さんの死去を伝える記事がSNSなどを通じて広まっている。

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木村花さんを誹謗中傷のアカウント、死後に続々削除

23日未明に木村さんがアップしたインスタグラム

22歳の若さで23日に死去した女子プロレス団体スターダムの看板選手、木村花さんの自宅から、遺書のような手書きメモが見つかっていたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。母親で元プロレスラーの響子さん(43)に宛てたもので「産んでくれてありがとう」などと書かれていた。警視庁は木村さんが自殺を図ったとみて経緯を調べている。

   ◇   ◇   ◇

捜査関係者などによると、都内にある木村さんの自宅マンションからは薬剤の容器も見つかったという。ベッドの近くに置かれており、警視庁は有毒ガスを発生させて自殺をしたとみて、調べを進めている。

捜査関係者によると、木村さんは23日午前3時半ごろ、自宅内で心肺停止状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。玄関ドアは施錠されていたという。

遺書のような手書きメモは、リビングで見つかった。母の響子さんに向けては「ごめんなさい。産んでくれてありがとう」などとつづられていたという。メモは数枚見つかり、響子さんへのほか、周囲への感謝の気持ちが書かれていたという。

響子さんは24日夜にツイッターを更新し「木村花を応援してくれたかた、守ってあげれなくてごめんなさい。あなたがつらいと花もつらいから。どうか楽しく元気な花を心においてあげてください」とつづり、さらに「死者のプライバシーをどうか尊重してあげてください」と訴えた。

木村さんはフジテレビ系で放送し、ネットフリックスで配信されている恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演。関係者によると、年明けごろからSNS上で、番組内での言動などを非難するような投稿がされていた。それらの投稿に木村さんは悩み、響子さんに相談していた。20日には「そうだよね。顔も中身もブスでごめんね。消えれるもんなら早く消えたいよ」「消えてなくなったら許してくれますか? 消えたらみんなに愛してもらえますか」などと書き込んでいた。23日未明には「毎日100件近く率直な意見、傷ついたのは否定できなかったから。死ね、気持ち悪い、消えろ、今までずっと私が一番に思ってました」などと最後に投稿している。

木村さんに対し、誹謗(ひぼう)や中傷をSNSに書き込んでいたアカウントは、死去の後から続々と削除されている。

◆木村さんがSNSで激しく誹謗中傷された3月末放送の「テラスハウス」のシーン プロレス用衣装を洗濯機に放置していた間に、同居男性が自身の衣類と一緒に衣装を乾燥し、縮ませてしまった。木村さんは「人のこともっと考えて暮らせよ」と憤り、男性の帽子をはたき落とした。

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木村花さん追悼興行や献花の場、スターダムが検討

木村花さん(2019年12月24日撮影)

木村花さんの突然の死から2日たった25日も、多くのレスラーがSNSで追悼の言葉をつづった。

ダンプ松本(59)はツイッターで「可愛そうで可愛そうで悲しいです」。長州力(68)もツイッターで「残念です!なぜ無視しなかった!なぜ相談を!仲間は?親は?憧れていた夢が叶ったのに!頑張っていたのに!」などと記した。

所属するスターダムでは追悼興行やファンの献花の場を検討している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で時期は未定だが、団体関係者は「少し先になると思うが、追悼できる場を作ってあげたい」と話した。

団体では、コロナ禍で集合できない状況のため、グループLINEなどを使いながら選手の心のケアに努めているという。

木村さんは亡くなる前に、団体事務所のドア前に飼っていたオスの子猫「からあげくん」を仲間たちに託すように置いていた。関係者によると、子猫は今後、団体の寮で飼うという。

木村さんが所属するスターダムの道場前には、ピンクの花束が置かれていた(2019年12月24日)

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長州力、木村花さん死去に「なぜ無視しなかった!」

長州力(20年2月撮影)

22歳の若さで亡くなったプロレスラー木村花さんの、突然の死から2日たった25日も、多くのレスラーがSNSで追悼の言葉をつづった。

全女時代にヒール軍団「極悪同盟」でブレークしたダンプ松本(59)はツイッターで「可愛そうで可愛そうで悲しいです」。長州力(68)もツイッターで「残念です!なぜ無視しなかった!なぜ相談を!仲間は?親は?憧れていた夢が叶ったのに!頑張っていたのに!」などと記した。

世界中から追悼の声が届くのを受け、スターダムは追悼興行開催やファンの献花の場を検討している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、興行再開の見通しが立っていないため、時期は未定。団体関係者は「少し先になると思うが、みなさんが追悼できる場を作ってあげたい」と話した。

木村さんの死が同僚選手に与えた影響は計り知れない。団体は、コロナ禍で集合できない状況のため、グループLINEなどを使いながら選手の心のケアに努めているという。4月末から毎日継続していた公式Youtubeチャンネルでの生配信は当分中止となる予定だ。

木村さんはこの世を去る前に、亀戸の団体事務所のドアの前に飼っていたオスの子猫「からあげくん」を仲間たちに託すように置いた。関係者によると、子猫は今後、団体の寮で飼うという。

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木村花さん「恋愛大っぴらに」業界改革へテラハ出演

木村花さん

<こんな人>

23日に22歳で急死した女子プロレス団体スターダムの木村花さんは、将来を嘱望された選手だった。華やかな見た目とギャップのある荒々しいファイトが多くのファンを魅了した。そして、新しい女子プロレスラーのあり方を探っていた人でもあった。

  ◇    ◇    ◇

木村花さんには華があった。明るい性格で礼儀正しく、多くの人に愛された。木村さんの死去を受け、新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至(43)は23日、ツイッターでこう記した。「スター性があって、人を惹きつける。間違いなく女子プロレス界の未来を背負う選手でした」。世界中の選手やファンが追悼のメッセージを発表した。これからスターの座に駆け上がるはずの人だった。

木村さんを初めて取材したのは、W-1からスターダムに移籍した19年春。ピンクの髪に大きな目。派手な衣装と堂々としたふるまい。リングに立つだけで絵になる選手だと思った。同4月にはリーダーとして、ユニット「TOKYO CYBER SQUAD(トーキョーサイバースクワッド)」を結成。光るガスマスク、蛍光色のファーなどを身にまとう、おしゃれなヒールキャラがすぐに定着した。

デビューからまだ数年。特別技術が高いわけでも、運動神経が優れているわけでもない。その代わり、1つ1つの技に力強さがあり、感情むき出しで戦う姿が魅力だった。印象に残るのは、昨年12月24日後楽園大会でのジュリア戦。インドネシア人の父を持つ木村さんは、イタリア人の父を持つジュリアが11月に入団して以来“ハーフ抗争”を繰り広げていた。迎えた初対戦。ゴングと同時にエルボーの打ち合いとなり、ゴンッと音が鳴るほどの頭突き合戦に発展。結局、時間切れ引き分けとなったが、2人の荒々しい戦いに会場は沸いた。ライバル物語は今年も続くはずだった。

木村さんは新しい風景を思い描いていた。かつて日本には女子プロレスブームがあったが、90年代後半以降は人気が下がり、今は主に年配の男性ファンに支えられている。だが、昨年からスターダムは特に新規女性ファン獲得に乗り出した。団体関係者によれば、木村さんは団体の中でも1番女性ファンが多かったという。会場で木村さんのコスプレをした少女もいた。同11月28日、都内で行われた会見で木村さんは女性ファンについてこう話していた。

「元々こういう見た目なので、日本人男性受けしないというのは重々承知していて…。メークはドラァグクイーンの方を参考にして、男性受けを一切無視したビジュアルを普段からしている。でも、それによって、女性から『かわいい』っていう声を頂いたり、メークをまねしてもらったり、『髪の毛がピンクだから見に来ました』って子もいたりする。女性目線で物事を考えているので、女性ファンの方を増やしやすいのかなと思います」。5月6日に開催予定だった初の女性ファン限定興行が決定した時、木村さんは「夢がかなった」と大変喜んでいた。

「テラスハウス」出演は認知度アップだけでなく、業界の旧体質を変える狙いもあった。「この職業をしていると、恋愛は大っぴらに出来ないとか、日本ではまだまだあると思う。私が出ることによって、男性ファンの前でも女性ファンの前でもオープンに恋愛をしていけたら」とありのままの姿を見せようとしていた。偏見にとらわれず、自由な考えを持つ木村花という選手は、新しい女子プロレスの象徴にふさわしかった。【高場泉穂】

◆木村花(きむら・はな)1997年(平9)9月3日、横浜市生まれ。母は元プロレスラー木村響子で父はインドネシア人。15年に武藤敬司主宰団体「WRESTLE-1」のプロレス学校に1期生として入学。16年3月に才木玲佳戦でデビュー。フリー、ACE、W-1を経て、19年3月にスターダム入団。ユニット「TOKYO CYBER SQUAD」を率い、活躍していた。164センチ、58キロ。得意技タイガーリリー、ハイドレンジア。

20年1月13日、会見で話す木村花さん(左)。5月6日の女性限定興行が決まり、「女性ファンだけの前でやってみたいという夢がかなった。女性の方が目が厳しい。そこをクリアして、盛り上げることができれば価値がある」と語っていた

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木村花さん母がコメント「もう誰も傷つけないで」

木村花さん(2020年1月19日)

23日に22歳で急死した女子プロレスラー木村花さんの母で元プロレスラーの木村響子さん(43)が23日、ツイッターを更新した。

「木村花を応援してくれたかた 仲良くしてくれたかた 愛してくれたかた守ってあげれなくて ごめんなさい 辛い想いをさせて ごめんなさい あなたが辛いと 花も辛いから どうか楽しく元気な花を心に置いてあげてください 花が伝えたかったことをカタチにするためにもっと 強くなります」とつづった。

また、続けて「マスコミの皆様へ」とし、「警察や スターダム事務所に詳細を問い合わせるのは おやめください お仕事に詳細がでてしまいます 死者のプライバシーをどうか尊重してあげてください ギリギリのところで 闘っているひとたちの背中をおさないでください もう誰ひとりも傷つけないでください」(原文まま)と投稿した。

木村響子(2006年1月10日)
木村さんが所属するスターダムの道場前には、ピンクの花束が置かれていた(撮影・滝沢徹郎)

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