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仙台女子プロレス金子夏穂、ホテル辞めリングで夢を

必死の形相で立ち向かう金子(撮影・山田愛斗)

職場は、ホテルからリングへ-。センダイガールズプロレスリング(仙女)の金子夏穂(23)は、約1年半勤めていた名古屋のホテルを退職し、昨年4月に仙女の門をたたいた。しかしプロテストには3度の不合格を味わう。1年近く努力を重ね、ようやく先月8日に合格し同28日にデビューを果たした。

脱サラしてレスラー転身を決意したのは「好きな選手(新日本プロレスの高橋ヒロム)の印象に残る試合があり、仕事中もそれで頭がいっぱいだった。『自分もこれをやりたい』と思いが強くなった」と熱っぽく語る。運動未経験、体調を崩し中2の途中から卒業までは不登校。基礎体力ゼロの素人だが、人生を変えるため必死にもがいていた。

プロテストの壁に心が折れかけたこともある。「2回目までは大丈夫だった。3回目に落ちて自信がなくなり『向いてない。辞めたい』となったが、ここまでやりたいと思えることは今までなく、諦めたら後悔すると感じた」と負けん気は強い。体力と受け身の課題2つの克服に励み、ついに合格をつかんだ。

仙台で行われたデビュー戦には地元名古屋から母が駆けつけ、金子の名前がコールされると、会場には大声援が起こった。「何日も前から睡眠が浅く試合直前もガチガチだった。夢をかなえるためにようやく1歩を踏み出せた」。5分45秒で敗れたが、怖さを乗り越え堂々戦った。

会社員時代に「『仕事がきつい』と思ったときは、追い込まれながらもやり返す選手を思い出し元気をもらっていたので、自分も人の心に残るプロレスラーになりたい」。橋本千紘ら仙女の先輩レスラーのSNS上での合言葉は「がんばれかねこ」。一人前に早く成長し、リング上からエールを送る存在になる。【山田愛斗】

◆金子夏穂(かねこ・なつほ)1996年(平8)8月19日生まれ、愛知県名古屋市出身。昨年4月に仙女に入門し、今年3月28日プロデビュー。自分の世界を表現するのが好きで趣味はイラストを描くこと。160センチ、60キロ。

仙女15歳愛海“一本”宣言「日本一のレスラーに」

ジュニアベルトを掲げる愛海(撮影・山田愛斗)

プロレス番組を毎日のように見ていたオタク少女が、センダイガールズプロレスリング(仙女)第5代ジュニア王者まで上り詰めた。“中学生レスラー”の愛称で親しまれている愛海(15)は、中学を今月卒業。「(学業との)両立は今でも難しくて、高校ではもっと難しくなると考えたら、自分が好きな道を選んだ方がいい」。進学せずレスラー一本で勝負していく。

プロレスとの出会いは、初めて観戦に訪れた2歳のとき。以降、小3まで住んでいた大阪で何度も会場に通った。親の転勤があり小4で仙台へ引っ越し。仙女を見るようになり「女性でこんなに強い選手がいるのかと思い、憧れというか、こういう選手になりたい」と職業として意識し始めた。レスリング経験が少しある程度で、スポーツとは無縁だった。それでも選手がロープワークやマット運動を一般人に指導する「仙女サークル」で腕を磨き、徐々に頭角を現すと、プロ練習にも参加。小6でプレデビューを果たした。

12歳11カ月、中1で臨んだプロ初戦は、経験豊富なジャガー横田に屈して黒星スタート。「偉大な選手が相手でドキドキしていた。試合が始まったら目つきが変わってすごく怖かったが、『やってやるぞ』という気持ちだった。緊張してできない部分もあったけど、得意技のドロップキックを何発も打てたのは良かった」と振り返った。

昨年10月、神童ミコトに勝利し、プロ3年目で初めてベルトを巻いた。「何度も対戦し、バチバチのライバル関係もあったので楽しかった。ベルトを獲得したときは声援も大きくてうれしかった」。そして1、2月と2度防衛。次の防衛戦は未定だが「日本一の女子プロレスラーになりたい」。最強への道をコツコツ歩んでいく。【山田愛斗】

◆愛海(まなみ)2004年(平16)8月10日生まれ、大阪府出身。17年7月にプロデビュー。第5代センダイガールズワールドジュニアチャンピオン。得意技はドロップキック、羽根折り首固め。趣味は犬猫の動画を見ることや散歩。興味のあるスポーツは立ち技格闘技のK-1で、同じ大阪出身の皇治のファン。160センチ、57キロ。

ジュニアベルトを掲げる愛海(撮影・山田愛斗)

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仙女里村、東日本大震災教訓生かしイベント開催決断

橋本(中央奥)を中心に乾杯をする選手と参加者(撮影・山田愛斗)

センダイガールズプロレスリング(仙女)は1日、新型コロナウイルスの影響で開催か中止か難しい判断を迫られる中、仙台市内の道場でちゃんこイベントを行った。

宮城、山形、福島、茨城の4県から集まった約20人のファンにみそ、豆乳ちゃんこ、チヂミなどを振る舞い、仙女選手の出身地、入場曲問題など豪華景品が当たるクイズ大会も実施。2時間の交流を楽しんだ。

代表取締役兼選手の里村明衣子(40)は中止も頭をよぎる中、東日本大震災の教訓も生かし、通常通りイベントを行うことを決断した。「すごく悩みましたけど、消毒、手洗い、うがい、マスクと徹底的に気をつけてやりましたし、みなさんも気をつけて来てくれた。動ける人が動いて元気を出していこうというのはすごく重要で、それを震災で教わった。私たちは元気があるので、みなさんに元気を与えられるようにプロレスを通して活動したい」と言葉に力を込めた。

司会進行役とオリジナルクイズを考えたり、大車輪の活躍を見せた橋本千紘(27)は「暗いニュースばかりだけど、ファンと交流するのも大事。何がいいとは言えないが、プロレスやイベントで元気になって免疫力を上げてもらいたい」。仙女が元気や勇気を発信していく。【山田愛斗】

中学卒業でファンに贈られた花束を持つ愛海(前列中央)ら選手とイベント参加者たち(撮影・山田愛斗)

長与千種「仕掛けの最初」伝説GAEAジャパン復活

4月15日GAEAジャパン復活興行に向けた会見に出席した左から長与千種、彩羽匠、橋本千紘、里村明衣子

伝説の女子プロレス団体GAEAジャパンが15年ぶりに復活する。同団体の創始者長与千種(55)と愛弟子で現在センダイガールズプロレスリングを主宰する里村明衣子(40)、さらに長与の弟子彩羽匠(27)、里村の弟子橋本千紘(27)が5日、都内で会見し、旗揚げ記念日の4月15日に後楽園ホールで一夜限りの復活興行「GAEAISM」を行うと発表した。

長与は昨年12月8日、自身が4年前に立ち上げた女子プロレス団体マーベラスのリングに初めて選手として登場。試合後に同団体の代表を退き、ニュートラルな立場で女子プロレス界に「仕掛けをする」と予告してきた。長与は「この1つの爆弾が、仕掛けの最初」。この復活興行で業界を揺るがす狙いだ。

大会にはGAEAの過去と未来を詰め込む。セミファイナルは長与、里村、広田さくら組対KAORU、永島千佳世、植松寿絵組というGAEAOBメンバー夢の6人タッグ戦。05年4月10日、後楽園ホールでのGAEA最後の興行でシングル戦を行った長与と里村が15年ぶりに同じリング、そしてコーナーに立つ。里村は15年前の試合時に「直感的にこれが最後じゃないと感じた」と、いつか再び長与と交わる日が来ると感じていたことを明かした。12年に引退している植松以外の「5人が(女子プロレス界に)存在していることが奇跡」とし、「これぞGAEAジャパンという試合をお見せしたい」と意気込んだ。

メインは、GAEAジャパンや長与に憧れてこの世界に入った彩羽匠と橋本千紘の現在トップ2人のシングル戦。橋本は「GAEAジャパンを見て、プロレスラーになった私にとって、GAEAのリングで戦えるのは夢のよう」。彩羽は「GAEAは女子プロレスの全盛期の最後。そこからずっと止まっている。ここで動かしていかなければ」と覚悟を口にした。長与はGAEAの血を引き継ぐ2人の試合を「女子プロレス界の未来です」と語り、2人に「楽しみなさい。楽しめばもっと何か面白いことが誕生する」と言葉を贈った。

くしくも前日4月14日には、昨年11月に新日本プロレスと同じブシロード傘下となった女子プロレス団体スターダムの興行が控える。カリスマ長与にとっては「ラッキー」な状況でしかない。「ブシロードさん、ありがとう。もうラッキーすぎて。こんなにしびれることってないかな、と思うんですよね。大好き。言っときますけどケンカ売るつもりはない。たまたま。(2日連続興行は)あっちゃいけないでしょ、本来だったら。でも、だから面白いんですよ、プロレスって。何かを生み出すかもしれないし、ひょっとしたら、里村選手と一緒に何か感じるものがあるかもしれませんし。何が起こるかは生ものなので分かりません。でも、たくさんの伏線をはっています。もう自分の頭の中にはあります」と、うれしそうに謎かけをたたみかけた。

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ガイアジャパン15年ぶり復活!一夜限りの興行開催

4月15日GAEAジャパン復活興行に向けた会見に出席した左から長与千種、彩羽匠、橋本千紘、里村明衣子

伝説の女子プロレス団体GAEAジャパンが15年ぶりに復活する。

同団体の創始者長与千種(55)と愛弟子で現在センダイガールズプロレスリングを主宰する里村明衣子(40)が5日、都内で会見し、旗揚げ記念日の4月15日に後楽園ホールで一夜限りの復活興行を行うと発表した。セミファイナルは長与、里村、広田さくら組対KAORU、永島千佳世、植松寿絵組というGAEAメンバー夢の6人タッグ戦。メインは長与、里村それぞれの弟子、彩羽匠と橋本千紘がシングルで対戦する。昨年12月から女子プロレス界に「仕掛けをする」と予告してきた長与は「この爆弾が仕掛けの最初」と自信を口にした。

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仙女を彩る「四刀流」美女の朱里 昨年“古巣”帰還

仙女の舞台で存在感を見せた朱里

プロレス、キックボクシング、総合格闘技、舞台女優の“四刀流”美女がセンダイガールズプロレスリング(仙女)を彩っている。朱里(30)は仙女所属ではないが幅広く活動。里村明衣子(40)のタッグパートナーを務め、多彩なキックを武器に輝きを放つ。

朱里・里村組は、昨年11月に東京・後楽園ホールで行われたロイヤルタッグトーナメントに出場した。直前の大会で勝利を収めた里村はリング上で「今までタッグパートナーがいなかったけど、朱里選手を待ってました」と絶大な信頼を示し、朱里も「選手として尊敬する思い入れのある方。過去にもタッグを組んだが、トーナメントは初なので、うれしい」と応じた。しかし、結果は準決勝敗退で女王の座は逃した。

空手少女の朱里は女優に憧れ、高校卒業後はその道を目指していたが、知人から偶然勧められたプロレス団体ハッスルのオーディションに参加。プロレスを見たことは1度もなかったが合格し、08年に19歳でデビューした。10年には新団体SMASHのリングに立ち、その旗揚げ戦で里村と初対戦したが敗北。「オーラやたたずまいがすごくて、ほかの人には出せない雰囲気がある。立っているだけでかっこいい、素晴らしい選手」と当時から憧れる。

キックボクシングや総合格闘技にも挑戦し、17年には世界最強の格闘家を決める舞台、米UFCに参戦。日本人女子初勝利を挙げた。UFCと契約する直前まで仙女で活躍し、昨年9月に“古巣”に帰還した。「里村さんがいる団体だからこそ上がれてうれしい。仙女のタッグベルトを獲得し、いずれは里村さんとシングルマッチでバチバチやって倒したいという思いもある」。緋色(ひいろ)の美女が静かに闘志を燃やしている。【山田愛斗】

◆朱里(本名は近藤朱里=こんどう・しゅり)1989年(平元)2月8日、神奈川県生まれ。小学校で空手を始め初段。08年「ハッスル」でプロレスデビューし、12年「Krush」でキックボクシングに初挑戦した。16年にパンクラスで総合格闘技を経験し、17年に米UFCに参戦。19年9月に仙女に復帰した。

朱里(右)と里村

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花月が王座奪取宣言!前哨戦勝利/JWP

JWP認定無差別級タイトルマッチの調印式に出席した花月(左)と春山香代子(右)

<JWP>◇12日◇東京キネマ倶楽部◇観衆142人

 19日の後楽園ホール大会でJWP認定無差別級王座に挑戦する花月(20)が、センダイガールズプロレスリングを背負って王座奪取することを誓った。

 同選手権の調印式が12日の試合前に行われ、王者の春山香代子とともに臨んだ花月は、「女子プロレスで一番、歴史があるこのベルトを獲って、女子プロレスの中心に立ちたい」とコメント。さらに、最後の前哨戦となったタッグマッチでは、春山と一進一退の攻防を繰り広げ、最後はタッグパートナーの成宮真希がラビット美兎をダイビングギロチンドロップからの片エビ固めで下し、勝利を飾った。

 試合後、春山に対して「自分のほうが勢いがありましたね」と堂々と言い放った花月に対し、春山も「勢いがあるのは認めるよ。でも、自分もこのベルトを手放すわけにはいかない」と反撃。それでも、花月は「自分はセンダイガールズプロレスリングを背負って挑戦する。いつまでも、里村明衣子がセンダイガールズの顔だと思われているのは歯がゆい」と話し、弱冠20歳の挑戦者が、団体の威信を懸けて女子プロレスの頂点に上り詰める意気込みを示した。

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春山が大畠退け初防衛に成功/JWP

春山香代子(右)は初防衛に成功後、花月から挑戦表明を受ける

<JWP>◇8日◇ラゾーナ川崎◇観衆180人

 JWP認定無差別級王者の春山香代子(33)が若手の突き上げを退けた。

 大畠美咲(23)の挑戦を受けた春山は、痛めている右ヒザを狙われて何度も苦悶の表情を浮かべたが、最後はこん身のキーンハンマーで大畠を沈めて、初防衛に成功した。

 試合後、次期挑戦者を募ったところ、センダイガールズプロレスリングの花月が志願。若手選手との防衛戦を望む春山は、7月15日の大阪ムーブ・オン・アリーナ大会で、春山、Leon組-里村明衣子、花月組を行ったうえで判断することを明かした。

 春山は「(大畠の)ベルトを巻きたいという気迫が伝わってきた。お互いにもっと成長したら、またやりたい」と大畠を評価。また、花月については「体を見れば、練習しているのは分かるし、いい選手だと思う。私が巻いている無差別のベルトを欲しいという選手とやりたい」と2度目の防衛戦に向けて前向きに語った。

 大畠美咲 いろいろと対策を考えてきたけど、上手く出せなかった。(負けたのは)認めたくないけど、どれだけ重要な試合をしてきたかという差。私は春山選手を尊敬しているので、春山選手が持っている無差別のベルトを獲りたい。

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若い力が爆発!花月が決めた/仙台女子

優勝した里村明衣子(左から2人目)と花月(同3人目)と仙台女子の選手

<仙台女子「女子プロレス団体対抗Flashトーナメント」>◇27日◇東京・後楽園ホール

 センダイガールズプロレスリングが、ほぼ全女子プロレス団体が参加した対抗戦「Flashトーナメント」を制し、日本女子プロレスの頂点に立った。

 10人タッグマッチの1回戦はアイスリボンを、6人タッグマッチの2回戦ではJWPを下し、決勝戦のタッグマッチでは里村明衣子(31)花月(19)が、スターダムの高橋奈苗(32)世IV虎(よしこ=18)と対戦。世IV虎のパワーに押され苦戦する場面もあったが、最後は花月が里村直伝のデスバレーボムを初公開。花月が仙台女子の優勝を決めた。

 大会のエンディングでは花月、世IV虎のほか、みなみ飛香(ひかり=アイスリボン)、ラビット美兎(みう=JWP)、Sareee(サリー=ディアナ)、岩谷麻優(スターダム)など10代選手がリングに登場。「私たち若い先代が女子プロレスを盛り上げていくぞ!」とそれぞれがアピールした。

 超満員の会場を見渡した里村は「例えひとつひとつのちっぽけな団体でも、ひとりひとりが力を出せば輝きがあると信じて開催した。まだまだ若い選手いっぱいいる。若い選が力を出して、もっと全国に女子プロレスをアピールする場が大事だと思う」と女子プロレスが光を見ることができた今大会の成功を喜び「これからずっと満足せず、仙台発信の団体として、全国にまだまだ打って出たいと思う」と仙台女子としても、今後さらに飛躍していくことをファンに約束した。

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