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3団体統一王者スペンスJr.とWBO王者クロフォードが4団体統一戦 7・29ラスベガス決戦

7月29日にウエルター級4団体統一戦で激突することが決まったWBAスーパー、WBC、IBF同級王者エロール・スペンスJr.(左)とWBO同級王者テレンス・クロフォード(ショータイム公式インスタグラムから)

プロボクシングの人気スター同士による4団体王座統一戦が決まった。WBAスーパー、WBC、IBF世界ウエルター級王者のエロール・スペンスJr.(33)が7月29日(日本時間30日)に米ネバダ州ラスベガスのT-モバイルアリーナでWBO世界同級王者のテレンス・クロフォード(35=ともに米国)と4団体王座統一戦に臨むと25日(同26日)、発表された。

創刊100年を誇る米老舗専門誌ザ・リングによる階級を超越した最強ランキング、パウンド・フォー・パウンドで4位のスペンスJr.と、3位のクロフォードという実力派王者同士の対決となる。

数カ月にわたって両者による4団体王座統一戦交渉が続いていたが、ついに決定した形。クロフォードが自身のSNSで「待つ時間は終わった・7月29日、ラスベガス。手に入れましょう」と4本のベルト総取りに意欲をみせれば、スペンスJr.は「ついにファンが望むものを提供する。一方的に悲鳴を上げさせる可能性がある。今世紀最大の戦いの1つだ!」と同じく自身のSNSで心境をつづった。

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井上尚弥、4団体統一に成功すれば史上9人目の偉業 4年7カ月で怪物ホプキンス超えへ

22年12月12日 前日計量を終えフェイスオフを行う井上(左)とバトラー(撮影・垰建太)

プロボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(29=大橋)が13日、東京・有明アリーナでWBO世界同級王者のポール・バトラー(34=英国)と日本人初となる4団体王座統一戦に臨む。

井上が4団体統一に成功すれば、史上9人目の偉業になる。過去8人はいずれもボクシング史に名を刻む猛者ばかり。特に04年に史上初めて4団体統一に成功した世界ミドル級王者バーナード・ホプキンス(米国)は、『死刑執行人(TEE EXECUTIONER)』の異名を取った怪物王者だった。

95年4月に最初のIBF王座を獲得した後、01年にWBA、WBC王座も吸収。そして04年9月、史上初の6階級制覇を達成したあのWBO王者オスカー・デラホーヤ(米国)に9回KO勝ちして4団体を統一した。この時、ホプキンス39歳。1つ目の王座獲得から実に9年以上の歳月が流れていた。

ちなみに、井上は18年5月にWBA王者マクドネルを1回TKOで撃破して1つ目のバンタム級王座を奪取しており、4団体王座統一戦に成功すれば、4年7カ月とホプキンスの半分の期間で達成することになる。

ホプキンスの怪物王者ぶりは、この後のキャリアでも続く。11年5月に46歳4カ月でWBC世界ライトヘビー級王座を獲得。あの元世界ヘビー級王者ジョージ・フォアマン(米国)の45歳9カ月の最年長世界王座獲得記録を塗り替えた。

さらに14年4月には49歳3カ月でWBA世界ライトヘビー級スーパー王座も獲得して、自身の持つ最年長記録を更新した。

井上が4団体王座統一に成功すれば、ホプキンスら世界のボクシング史に残る名ボクサーたちと、実績でも肩を並べることになる。

<過去の4団体統一王者(男子のみ)>

<1>バーナード・ホプキンス(米国=ミドル級)

<2>ジャーメイン・テイラー(米国=ミドル級)

<3>テレンス・クロフォード(米国=スーパーライト級)

<4>オレクサンドル・ウシク(ウクライナ=クルーザー級)

<5>ジョシュ・テイラー(英国=スーパーライト級)

<6>サウル・アルバレス(メキシコ=スーパーミドル級)

<7>ジャーメル・チャーロ(米国=スーパーウエルター級)

<8>デビン・ヘイニー(米国=ライト級)

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井上尚弥勝てば日本人初の4団体統一王者 過去に4団体統一の偉業達成の猛者たち

前日計量を終え拳を合わせる井上(左)とバトラー(撮影・垰建太)

プロボクシングの世界バンタム級4団体王座統一戦が13日、東京・有明アリーナで行われる。WBAスーパー、WBC、IBF世界同級王者井上尚弥(29=大橋)が、WBO世界同級王者ポール・バトラー(34=英国)に勝てば、日本人初、史上9人目の4団体統一王者になる。過去に4団体統一の偉業を達成した猛者たちは、いったいどんな王者だったのか。

     ◇     ◇     ◇

<1>【ミドル級】バーナード・ホプキンス(米国)04年9月達成。

※IBF王座13度目の防衛戦でWBC王者ホームズに判定勝ちして2団体統一。その後、WBA王者トリニダード、WBO王者デラホーヤとスター王者をKOして史上初の4団体王座統一。IBF王座は20度防衛に成功。

<2>【ミドル級】ジャーメイン・テイラー(米国)05年7月達成。

※ホプキンスから4団体統一王座を2-1の僅差判定で奪取。その後、IBF王座を返上。再戦でホプキンスに判定勝ちしたが、WBAの正規王者との対戦を回避したためWBA王座を剥奪され、07年にパブリクに敗れて無冠に。

<3>【スーパーライト級】テレンス・クロフォード(米国)17年8月達成。

※WBOライト級王座2度防衛後、1階級上げてWBO王座を獲得。WBC王者ポストルとの統一戦を制し、その後、WBA、IBF王者インドンゴとの統一戦にも3回TKO勝ちした。18年にはWBOウエルター級王者ホーンを9回TKOで下し3階級制覇に成功。現在6度防衛中。

<4>【クルーザー級】オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)18年7月達成。

※16年にWBO王座を奪取し、17年にスタートした同級の最強王者を決めるWBSSに参戦。準決勝でブリエデェスとの統一戦を制してWBC王座を獲得。決勝でWBA、IBF王者ガシエフとの統一戦に判定勝ちした。その後、ヘビー級に転向して21年にWBAスーパー、IBF、WBO王者ジョシュアを判定で下して2階級制覇達成。

<5>【スーパーライト級】ジョシュ・テイラー(英国)21年5月達成。

※18年にスタートしたWBSSに参戦。準決勝でIBF王座を奪取。決勝でWBAスーパー王者プログレイスに判定勝ちして優勝。その後、WBC、WBO王者ラミレスとの統一戦を判定で制した。剥奪や返上などで現在はWBO王座のみ保持。

<6>【スーパーミドル級】サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)21年11月達成。

※スーパーウエルター級で3団体の王座獲得。ミドル級でもゴロフキンらを撃破して3団体を統一。さらにライトヘビー級でもWBO王座を獲得したスーパースター。その後、スーパーミドル級で4団体を統一し、今年9月にゴロフキンに判定勝ちして防衛。

<7>【スーパーウエルター級】ジャーメル・チャーロ(米国)22年5月達成。

※16年にWBC王座獲得。4度目の防衛に失敗も、再戦で王座奪回。20年9月にWBAスーパー、IBF王者ロサリオを8回KOして3団体統一。21年にWBO王者カスターノとの統一戦はドローも、再戦で10回KO勝ちを収めた。現在も防衛中。

<8>デビン・ヘイニー(米国)22年6月達成。

※WBC王座4度防衛後、WBAスーパー、IBF、WBO王者ガンボソスに判定勝ちを収めて4団体統一。現在も防衛中。

前日計量を終えフェイスオフを行う井上(左)とバトラー(2022年12月12日)
前日計量を終え写真に納まる井上(左)とバトラー(撮影・垰建太)
前日計量を終え写真撮影の合間に表情が和らぐ井上(左)。右はポール・バトラー(撮影・垰建太)
前日計量を終え写真に納まる井上(左)とバトラー(撮影・垰建太)
前日計量で1回目の計量を行う井上(中央)。左は大橋会長(撮影・垰建太)
1回目の計量をオーバーし苦笑いの井上(中央)。左は大橋会長(撮影・垰建太)
1回目の計量をオーバーし苦笑いの井上(右)。左は大橋会長(撮影・垰建太)
前日計量を2回目の計量でパスしポーズを決める井上(撮影・垰建太)
前日計量を2回目の計量でパスしポーズを決める井上(撮影・垰建太)
前日計量を2回目の計量でパスし笑顔を見せる井上(右)と大橋会長(撮影・垰建太)
【イラスト】井上尚弥とバトラー比較表

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井上尚弥、4年7カ月で4団体王座統一戦に成功すれば“怪物王者”ホプキンスの半分の期間で達成

世界バンタム級4団体統一戦に向けて記者会見する井上(撮影・丹羽敏通)

プロボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(29=大橋)が12月13日、東京・有明アリーナでWBO世界同級王者のポール・バトラー(33=英国)と日本人初となる4団体王座統一戦に臨むことが13日、正式発表された。

井上が4団体統一に成功すれば、史上9人目の偉業になる。過去8人はいずれもボクシング史の名を刻む猛者ばかり。特に04年に史上初めて4団体統一の成功した世界ミドル級王者バーナード・ホプキンス(米国)は、『死刑執行人(TEE EXECUTIONER)』の異名を取った怪物王者だった。

95年4月に最初のIBF王座を獲得した後、01年にWBA、WBC王座も吸収。そして04年9月、史上初の6階級制覇を達成したあのWBO王者オスカー・デラホーヤ(米国)に9回KO勝ちして4団体を統一した。この時、ホプキンス39歳。1つ目の王座獲得から実に9年以上の歳月が流れていた。

ちなみに、井上は18年5月にWBA王者マクドネルを1回TKOで撃破して1つ目のバンタム級王座を奪取しており、今年12月13日に4団体王座統一戦に成功すれば、4年7カ月とホプキンスの半分の期間で達成することになる。

ホプキンスの怪物王者ぶりは、この後のキャリアでも続く。11年5月に46歳4カ月でWBC世界ライトヘビー級王座を獲得。あの元世界ヘビー級王者ジョージ・フォアマン(米国)の45歳9カ月の最年長世界王座獲得記録を塗り替えた。

さらに14年4月には49歳3カ月でWBA世界ライトヘビー級スーパー王座も獲得して、自身の持つ最年長記録を更新した。

井上が4団体王座統一に成功すれば、ホプキンスら世界のボクシング史に残る名ボクサーたちと、実績でも肩を並べることになる。

<過去の4団体統一王者(男子のみ)>

<1>バーナード・ホプキンス(米国=ミドル級)

<2>ジャーメイン・テイラー(米国=ミドル級)

<3>テレンス・クロフォード(米国=スーパーライト級)

<4>オレクサンドル・ウシク(ウクライナ=クルーザー級)

<5>ジョシュ・テイラー(英国=スーパーライト級)

<6>サウル・アルバレス(メキシコ=スーパーミドル級)

<7>ジャーメル・チャーロ(米国=スーパーウエルター級)

<8>デビン・ヘイニー(米国=ライト級)

3本のベルトを手に対戦相手ポール・バトラーの写真の前で写真に納まる井上(撮影・丹羽敏通)
3本のベルトを手に対戦相手ポール・バトラーの写真の前で写真に納まる井上(撮影・丹羽敏通)

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井上尚弥、12・13有明でバトラーと日本人初の4団体王座統一戦 世界では過去8人が達成

世界バンタム級4団体統一戦に向けて意気込みを語る井上(撮影・丹羽敏通)

プロボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(29=大橋)が12月13日、東京・有明アリーナでWBO世界同級王者のポール・バトラー(33=英国)と日本人初となる4団体王座統一戦に臨むことが13日、正式発表された。世界ボクシング界では「誰もが認める王者」「議論の余地がない王者」「比類なき王者」と表現される世界主要4団体(WBA、WBC、IBF、WBO)のベルト統一を目指す。

18年5月、ジェイミー・マクドネル(英国)を下してWBA正規王座を獲得した井上は、階級最強を決めるトーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に参戦。19年5月にエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を倒してIBF王座も獲得し、同年11月にノニト・ドネア(フィリピン)に勝利し、WBAスーパー王座との統一とWBSS制覇を達成した。

今年5月、再びドネアを撃破してWBC王座も奪取し、日本人初の3団体統一王者となっていた。WBA正規王座獲得から約4年7カ月をかけ、日本人初の4団体王座統一を狙う。なお世界では過去8人の4団体統一王者がいる。

<過去の4団体統一王者(男子のみ)>

<1>バーナード・ホプキンス(米国=ミドル級)

<2>ジャーメイン・テイラー(米国=ミドル級)

<3>テレンス・クロフォード(米国=スーパーライト級)

<4>オレクサンドル・ウシク(ウクライナ=クルーザー級)

<5>ジョシュ・テイラー(英国=スーパーライト級)

<6>サウル・アルバレス(メキシコ=スーパーミドル級)

<7>ジャーメル・チャーロ(米国=スーパーウエルター級)

<8>デビン・ヘイニー(米国=ライト級)

練習する井上尚弥(2022年6月28日撮影)
ポール・バトラー(ロイター)

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モンスター井上尚弥「世界最強」PFP1位に決意新た「4団体統一に向けてまた頑張ります」

7日、ドネア(右)を2回TKOで破り3団体王者となった井上尚弥

ボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)がついに全階級を通じた「世界最強」ボクサーに認定された。

世界的にもっとも権威のある米老舗ボクシング専門誌ザ・リングが10日(日本時間11日)、階級を超越した最強ボクサーを決める最新のパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングを発表。井上が日本人史上初のPFP1位に到達した。これまで2位が自己最高だった井上は素直に喜んだ。

   ◇   ◇   ◇

ザ・リングの最新PFPランキングで1位に選出されたことを知った井上は日付が変わった11日未明、公式SNSを更新した。「日本人がこれまで誰もたどり着けなかった場所まで来た #pfp1」と素直に喜びを表現した。前回ランクで1位のWBAスーパー、IBF、WBO世界ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)、2位のWBO世界ウエルター級王者テレンス・クロフォード(米国)に続いて3位だった。7日のドネア戦の衝撃的な2回TKO勝ちで世界的スター2人を一気に抜き去った。

所属ジムを通じ、井上は「歴史と権威ある米国のザ・リングのPFP1位に選出されました。1つ1つ積みあげてきたことがこうして評価され、ボクサーとして光栄です。この栄誉に恥じないためにも、また1つモチベーションが上がった。次戦4団体統一に向けてまた頑張ります」などと決意を新たにした。

所属ジムの大橋秀行会長(57)も「自分が生きている間に世界ミドル級王者(竹原慎二)、五輪金メダリスト(村田諒太)、そしてPFP1位を見られるとは思っていなかった。正直、驚いている」と感慨深げ。PFP10位以内には複数階級制覇、複数団体統一した各階級の名王者ばかりで「この中で1位になったことが驚き。これからも精進し、厳しく激しい練習を積んでいってもらいたい」と全力サポートを約束していた。

井上陣営は、残り1人の対抗王者となるWBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(33=英国)陣営と対戦交渉を開始している。バトラーが契約を結ぶ米プロモート・プロベラム社は英国、中東などで興行開催実績を持っているが、バトラー本人は「日本に行って井上と対戦したい」と希望している。既に井上陣営も12月に1万5000人程度が収容できる首都圏の会場を確保。日本人初の快挙を成し遂げ、モンスターにまた1つ、大きな大きな「勲章」が加わった。【藤中栄二】

【イラスト】ザ・リング選定PFPランキング(6月10日付)
7日、3本のベルトを巻き笑顔でポーズを決める井上尚弥

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井上尚弥「誰もたどりつけなかった場所」日本人初PFP1位!米誌ザ・リングが世界最強1位発表

7日、ドネアにTKO勝ちし雄たけびを上げる井上尚弥

プロボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が、ついに全階級を通じた「世界最強」ボクサーに選出された。世界的にもっとも権威のある米老舗ボクシング専門誌ザ・リングが10日(日本時間11日)、階級を超越した最強ボクサーを決めるパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングなど各階級の最新順位を発表。井上が日本人史上初のPFP1位に選出された。これまで井上はPFP2位が最高だった。井上は公式SNSを更新し「日本人がこれまで誰もたどり着けなかった場所まで来た #pfp1」と喜びをつづった。

前回ランクで1位は3団体統一ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)、2位はWBO世界ウエルター級王者テレンス・クロフォード(米国)となり、井上は3位だった。この世界的スター2人を一気に追い抜いた。井上は7日、さいたまスーパーアリーナでWBC王者だった世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)を右クロス、左フックで2度のダウンを奪って2回TKO勝利。19年11月のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)のバンタム級決勝以来、約2年7カ月ぶりのリマッチで圧倒的な差をみせつけた。 ザ・リングのダグラス・フィッシャー編集長(52)は同誌公式サイトで「井上のパフォーマンスはセンセーショナルだと思った。彼は完璧な攻撃、ボクシングパワーをみせた。私は彼が少なくとも1つ順位を上げることに賛成だ(2位復帰)。実際、井上と(1位の3団体統一ヘビー級王者ウシク)のどちらか」と説明。最終的に井上を1位に認定することを決めたという。

<ザ・リング選定のPFPランキング>

<1>井上尚弥(日本)

<2>オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)

<3>テレンス・クロフォード(米国)

<4>エロール・スペンスJr.(米国)

<5>ファン・フランシスコ。エストラーダ(メキシコ)

<6>サウル・アルバレス(メキシコ)

<7>ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)

<8>ドミトリー・ビボル(ロシア)

<9>ジョシュ・テイラー(英国)

<10>ジャーメル・チャーロ(米国)

◆ザ・リング 米国で1922年の創刊当初からボクシングを基本線に扱う月刊専門誌。毎月、独自の基準でランキングを選定し、最も歴史と権威ある雑誌とされ「ボクシングのバイブル(聖書)」と呼ばれる。同誌編集委員会に各国記者らを加えた構成で毎月独自に各階級とパウンド・フォー・パウンドのランキングを世界10位まで発表。設立当初から独自認定した王者にベルトも授与し、02年より本格的に各階級ごとにもベルト授与している。また年間最優秀選手などの表彰も行っている。

3団体のベルトを肩にガッツポーズする井上尚弥(2022年6月7日撮影)
1回、ドネア(左)にパンチを見舞う井上尚(2022年6月7日撮影)

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チャーロが4団体統一「年間最高試合だ」スーパーウエルター級統一戦でカスターニョを10回KO

カスターニョ(左)の顔面にパンチを放つチャーロ(AP)

<プロボクシング:スーパーウエルター級4団体統一12回戦>◇14日(日本時間15日)◇米カリフォルニア州カーソン

WBAスーパー、WBC、IBF世界スーパーウエルター級王者ジャーメル・チャーロ(31=米国)が同階級初、史上8人目の4団体統一に成功した。WBO世界同級王者ブライアン・カスターニョ(32=アルゼンチン)と4本のベルトを懸けて拳を交え、10回2分33秒、KO勝利を飾った。

序盤からカスターニョの圧力に押されていたものの、足を使いながら右強打を確実にヒットさせて中盤まで競り合うと、10回に勝負を決めた。左フックで1度目のダウンを奪ったチャーロは、立ち上がったWBO王者に右強打、左フック、左ボディーで追撃し、最後にキャンバスに沈めた。

昨年、激闘の末に引き分けとなったカスターニョとの再戦をKOで制したチャーロは「素晴らしいショーをみせることができた。すべてを出し切れた。ついに4本のベルトを統一したぞ。神のおかげ、感謝している。本物のボクシングをみせられた」と満足げ。カスターニョから「彼の右拳にやられた。彼こそ王者だ」と認められると、チャーロは「これが年間最高試合だ」と感慨に浸っていた。

同階級では初の4団体統一王者の誕生となる。過去、世界主要4団体となって以降、04年にバーナード・ホプキンズ(ミドル級)、05年にジャーメイン・テイラー(ミドル級)、17年にテレンス・クロフォード(スーパーライト級=すべて米国)、18年にオレクサンドル・ウシク(クルーザー級=ウクライナ)、20年にテオフィモ・ロペス(ライト級=米国)、21年5月にジョシュ・テイラー(スーパーライト級=英国)が達成。同11月には世界的人気スターのサウル・アルバレス(スーパーミドル級=メキシコ)が4団体統一を達成している。

カスターニョ(右)に左を決めるチャーロ(AP)
チャーロ(左)にボディブローを決めるカスターニョ(AP)

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井上尚弥王座統一戦22年4月開催へ 首都圏会場、ファイトマネー2億円超

試合後の会見を終え、写真に納まる井上(撮影・河田真司)

<プロボクシング:WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ12回戦>◇14日◇東京・両国国技館

ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が熱望する3団体王座統一戦は来年4月中旬、首都圏のアリーナクラスの大会場で開催されることが14日、分かった。

関係者によると、すでに会場は確保。対抗王者2人との対戦交渉に合わせ、日程が最終決定するという。また、両者合わせてのファイトマネーも軽量級では破格となる200万ドル(約2億2000万円)超になる見通しとなった。

   ◇   ◇   ◇

井上が待ち望んでいる来春のビッグマッチの概要が明らかになった。所属ジムの大橋秀行会長は「来春、国内で行います」とだけ話し明言を避けたが、関係者によると、4月中旬に首都圏のアリーナクラスの会場を確保済みであることが判明。これからスタートする対抗王者2人との統一戦に向けた対戦交渉次第で、日程を最終調整する見通しになっているという。

2戦連続の米ラスベガス防衛戦で井上のファイトマネーは100万ドル(約1億1000万円)に到達し、ディパエン戦でも同等以上の報酬を手にする。井上陣営では「コロナ禍でもあり、(対抗王者は)隔離期間なども含めての来日となる。対戦する王者も井上と近いファイトマネーにならなければ、日本開催は実現できないだろう」と説明する。両王者合計で200万ドル(約2億2000万円)を超えるファイトマネーは、バンタム級として破格のビッグマッチとなる。

対戦候補となるWBC世界同級王者ノニト・ドネアは11日に米カーソンで同暫定王者レイマート・ガバリョ(ともにフィリピン)に左ボディー一撃で4回KO勝ちし、王座統一と初防衛に成功。19年11月のWBSSバンタム級決勝以来となる井上との再戦もアピールした。

一方、WBO世界同級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)は11日にUAEドバイで同級1位ポール・バトラー(英国)との5度目防衛戦を自らの胃腸炎のために中止にした。病院に搬送されたため、WBOから診断書などの提出を厳命されており、拒否した場合は王座を剥奪される見通しだ。

WBO王座は混迷しているが、大橋会長は「選択肢は2つある。現時点でドネア、カシメロに優先順位はありません」と両にらみで交渉を開始する意向。井上が日本人初となる3団体王座統一を実現させる舞台が、整いつつある。

◆世界主要4団体統一王者 過去7人誕生している。世界主要4団体となって以降、04年にバーナード・ホプキンズ(ミドル級)、05年にジャーメイン・テイラー(ミドル級)、17年にテレンス・クロフォード(スーパーライト級=すべて米国)、18年にオレクサンドル・ウシク(クルーザー級=ウクライナ)、20年にテオフィモ・ロペス(ライト級=米国)、21年5月にジョシュ・テイラー(スーパーライト級=英国)が達成。同11月には世界的人気スターのサウル・アルバレス(スーパーミドル級=メキシコ)も4団体統一を果たした。

◆井上尚弥(いのうえ・なおや)1993年(平5)4月10日、神奈川・座間市生まれ。元アマチュア選手の父真吾さんの影響で小学1年で競技を開始。相模原青陵高時代にアマ7冠。12年7月にプロ転向。国内最速(当時)6戦目で世界王座(WBC世界ライトフライ級)奪取。14年12月にWBO世界スーパーフライ級王座を獲得し、史上最速(当時)の8戦目で2階級制覇。18年5月にWBA世界バンタム級王座を獲得し、国内最速(当時)の16戦目で3階級制覇。19年5月にWBA、IBF世界バンタム級王者に。同年11月、WBSSバンタム級優勝。家族は夫人と1男2女。身長164・5センチの右ボクサーファイター。

8回、TKOで勝利した井上(代表撮影)
ボクシング4団体ベルトの行方
8回、ディパエン(右)からダウンを奪う井上(代表撮影)
WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ 8回、ディパエン(後方)を下した井上尚(代表撮影)
WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ 8回、ディパエン(左)からダウンを奪った井上尚(代表撮影)
WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ 3回、ディパエン(右)を攻める井上尚(代表撮影)
WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ 8回、井上尚(左)はディパエンを攻める(撮影・河田真司)
2回、ディパエン(右)を攻める井上(代表撮影)

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井上尚弥4団体統一へ 2年1カ月ぶり凱旋「本当にタフ」8回TKO防衛

8回、TKOで勝利した井上(代表撮影)

WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が、2年1カ月ぶりの国内凱旋(がいせん)マッチを勝利で飾った。

IBF世界同級5位アラン・ディパエン(30=タイ)との防衛戦に臨み8回2分34秒TKO勝ち。WBA6度目、IBF4度目の防衛に成功した。19年11月、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)のバンタム級決勝、世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)との激闘を制して以来の国内世界戦だった。来春の3団体王座統一戦に向け、大きく前進した。

   ◇   ◇   ◇

粘るタイ人挑戦者を仕留め切った。井上が次々と強打をねじ込み、4回以降は流血と腫れで相手の顔は赤く染まった。懸命に耐える相手を逃さない。8回、左フックでダウンを奪取。さらに左フック追撃で勝った。「予想を超える試合」をと宣言し、リングに立っただけに「戦前の予想、期待をはるかに下回る試合をしてしまい、申し訳ございません」と自虐的な発言で会場の笑いを誘った。

打っても打っても倒れない。我慢強い挑戦者に「やっているこっちがメンタルをやられそう、本当にタフだった」と敬意を表した。さらに「楽しめましたし、良い経験ができた」と2年1カ月ぶりに国内世界戦を、有観客で実現できた喜びを素直に表現した。

新型コロナウイルス対策で試合1カ月前から練習中のジムは「貸し切り」に変更された。井上は周囲から耳に入る「ディパエンは格下」との声を遮断。父真吾トレーナーもピリピリムードを漂わせた。「集中してピリッとしている方がいいものが出る。余裕を持たせる空気はいらない」と笑顔を消した。スパーリングで余裕をみせれば父から「次の試合のために締めろ」とのゲキが飛んだ。井上自ら「一切、油断はない」と言える環境だった。

さらに同時期から元世界3階級制覇王者、八重樫東トレーナーによるコンディショニング練習を新たに導入した。同トレーナーに「伸びしろを感じてもらえたら」と提示されたメニューを、しっかり消化した。大橋会長が「八重樫トレ初日の尚弥は、スパーリング出来ない状態だった」というほど過酷な内容だった。父の緊張感と八重樫トレが、大きな刺激になった。

来年4月中旬に、首都圏で対抗王者との3団体統一戦が組まれる予定だ。井上は「会長にビッグマッチを組んでいただくつもり。燃えるような試合を」と気合を入れた。真吾氏は「次の課題が見つかって余白がある。まだ伸びる」と言った。22年も井上は強くなる。

【藤中栄二】

◆井上尚弥(いのうえ・なおや)1993年(平5)4月10日、神奈川・座間市生まれ。元アマチュア選手の父真吾さんの影響で小学1年で競技を開始。相模原青陵高時代にアマ7冠。12年7月にプロ転向。国内最速(当時)6戦目で世界王座(WBC世界ライトフライ級)奪取。14年12月にWBO世界スーパーフライ級王座を獲得し、史上最速(当時)の8戦目で2階級制覇。18年5月にWBA世界バンタム級王座を獲得し、国内最速(当時)の16戦目で3階級制覇。19年5月にWBA、IBF世界バンタム級王者に。同年11月、WBSSバンタム級優勝。家族は夫人と1男2女。身長164・5センチの右ボクサーファイター。

◆世界主要4団体統一王者 過去7人誕生している。世界主要4団体となって以降、04年にバーナード・ホプキンズ(ミドル級)、05年にジャーメイン・テイラー(ミドル級)、17年にテレンス・クロフォード(スーパーライト級=すべて米国)、18年にオレクサンドル・ウシク(クルーザー級=ウクライナ)、20年にテオフィモ・ロペス(ライト級=米国)、21年5月にジョシュ・テイラー(スーパーライト級=英国)が達成。同11月には世界的人気スターのサウル・アルバレス(スーパーミドル級=メキシコ)も4団体統一を果たした。

ボクシング4団体ベルトの行方
WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ 8回、ディパエン(後方)を下した井上尚(代表撮影)
WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ 3回、ディパエン(右)を攻める井上尚(代表撮影)
試合後の会見を終え、写真に納まる井上(撮影・河田真司)
8回、ディパエン(右)からダウンを奪う井上(代表撮影)
WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ 8回、ディパエン(左)からダウンを奪った井上尚(代表撮影)
WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ 8回、井上尚(左)はディパエンを攻める(撮影・河田真司)
WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ 8回、ディパエン(左)からダウンを奪い、TKO勝ちで防衛する井上尚(撮影・河田真司)
白色の衣装で解説席に座るHIKAKIN(左)と関根勤(撮影・河田真司)
井上尚弥のプロ全戦績
日本人世界戦勝利数
日本人王者世界戦連勝
日本人王者世界戦KO

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ボクシング4団体ベルトの行方

WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が、2年1カ月ぶりの凱旋マッチを勝利で飾った。

IBF世界同級5位アラン・ディパエン(30=タイ)との防衛戦に臨み、8回2分34秒、TKO勝ちを収めた。19年11月、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ・バンタム級決勝となった世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)との激闘を制して以来の国内世界戦で、WBA6度目、IBF4度目の防衛に成功。来春の3団体王座統一戦に向け、大きく前進した。

   ◇   ◇   ◇

◆世界主要4団体統一王者 過去7人誕生している。世界主要4団体となって以降、04年にバーナード・ホプキンズ(ミドル級)、05年にジャーメイン・テイラー(ミドル級)、17年にテレンス・クロフォード(スーパーライト級=すべて米国)、18年にオレクサンドル・ウシク(クルーザー級=ウクライナ)、20年にテオフィモ・ロペス(ライト級=米国)、21年5月にジョシュ・テイラー(スーパーライト級=英国)が達成。同11月には世界的人気スターのサウル・アルバレス(スーパーミドル級=メキシコ)も4団体統一を果たした。

WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ 8回、ディパエン(左)からダウンを奪った井上尚(代表撮影)
WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ 8回、ディパエン(後方)を下した井上尚(代表撮影)
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WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が、2年1カ月ぶりの凱旋マッチを勝利で飾った。

IBF世界同級5位アラン・ディパエン(30=タイ)との防衛戦に臨み、8回2分34秒、TKO勝ちを収めた。19年11月、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ・バンタム級決勝となった世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)との激闘を制して以来の国内世界戦で、WBA6度目、IBF4度目の防衛に成功。来春の3団体王座統一戦に向け、大きく前進した。

「戦前の予想をはるかに下回る試合で、申し訳ありませんでした。やっている最中『これ、効いているのか』っていうぐらい(相手が)表情を出さずに淡々と…。やっているこっちがメンタルやられそうだった」

2試合連続で「聖地」ラスベガスで防衛戦を成功させ、迎えた久しぶりの国内防衛戦。今年6月のマイケル・ダスマリナス(フィリピン)戦では左ボディーで計3度のダウンを奪った快勝劇をみせて以来、約6カ月ぶりのリングとなった。

相手の驚異的な粘りにも、井上は冷静にパンチを繰り出した。効果的にボディーを食らわせたが、なかなかKOに至らない。7回の右フックで相手がよろけると、8回には左フックでダウンを奪った。最後に再び左フックを打ち抜くと、レフェリーが止めに入った。

一時は米国でWBAで同級1位のルーシー・ウォーレンや同級2位のゲイリー・アントニオ・ラッセル(ともに米国)との防衛プランが進みながらも試合成立に至らなかった。しかしコロナ禍ながらも、希望していた2年1カ月ぶりの国内防衛戦は実現。有観客試合であることも、心強さを感じていた。さらに自身の国内世界戦では初めてとなる視聴課金のPPV(ペイ・パー・ビュー)生配信という新たな試みもモチベーションを保つ大きな刺激となっていた。

19年以降、米老舗ボクシング誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強ボクサー)ランキングで、常に上位をキープする井上。これでWBC世界同級王者ドネアをはじめ、王座剥奪の状況も見極めつつ、WBO世界同級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)との対戦交渉がスタートする。井上は来春、国内で組まれる見通しのビッグマッチ=日本人初の3団体王座統一戦を見据えることになる。

◆井上尚弥(いのうえ・なおや)1993年(平5)4月10日、神奈川・座間市生まれ。元アマチュア選手の父真吾さんの影響で小学1年で競技を開始。相模原青陵高時代にアマ7冠。12年7月にプロ転向。国内最速(当時)6戦目で世界王座(WBC世界ライトフライ級)奪取。14年12月にWBO世界スーパーフライ級王座を獲得し、史上最速(当時)の8戦目で2階級制覇。18年5月にWBA世界バンタム級王座を獲得し、国内最速(当時)の16戦目で3階級制覇。19年5月にWBA、IBF世界バンタム級王者に。同年11月、WBSSバンタム級優勝。家族は夫人と1男2女。身長164・5センチの右ボクサーファイター。

◆世界主要4団体統一王者 過去7人誕生している。世界主要4団体となって以降、04年にバーナード・ホプキンズ(ミドル級)、05年にジャーメイン・テイラー(ミドル級)、17年にテレンス・クロフォード(スーパーライト級=すべて米国)、18年にオレクサンドル・ウシク(クルーザー級=ウクライナ)、20年にテオフィモ・ロペス(ライト級=米国)、21年5月にジョシュ・テイラー(スーパーライト級=英国)が達成。同11月には世界的人気スターのサウル・アルバレス(スーパーミドル級=メキシコ)も4団体統一を果たした。

▽元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏 思った以上にタフな相手だったが、それでもしっかり仕留めたのは井上尚弥だからこそ。

WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ ディパエンにTKO勝ちした井上尚。右はセコンドの父真吾トレーナー(撮影・河田真司)
WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ 8回、ディパエン(左)からダウンを奪い、TKO勝ちで防衛する井上尚(撮影・河田真司)
WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ 1回、井上尚(左)はディパエンを攻める(撮影・河田真司)
1回、ディパエン(左)を攻める井上(代表撮影)
入場する井上(右)(撮影・河田真司)
WBAスーパー、IBF世界バンダム級タイトルマッチ 君が代に耳を傾ける井上尚(手前)(撮影・河田真司)
ボクシング4団体ベルトの行方
白色の衣装で解説席に座るHIKAKIN(左)と関根勤(撮影・河田真司)
「PXB WORLD SPIRITS」が行われる両国国技館(撮影・河田真司)
WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ 8回、ディパエン(後方)を下した井上尚(代表撮影)
8回、ディパエン(右)を攻める井上(代表撮影)
WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ 8回、TKOで勝利した井上尚(代表撮影)
WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ 8回、井上尚(左)はディパエンを攻める(撮影・河田真司)
WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ 3回、ディパエン(右)を攻める井上尚(代表撮影)
WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ 8回、ディパエン(左)からダウンを奪った井上尚(代表撮影)
WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ 8回、ディパエン(左)を攻める井上尚(撮影・河田真司)

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クロフォード快勝V5「1回から勝てると。強さでは私が上回っていた」

5度目の防衛に成功したクロフォード(AP)

<プロボクシング:WBO世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇20日(日本時間21日)◇米ネバダ州ラスベガス・マンダレイベイ・リゾート&カジノ

WBO世界ウエルター級王者テレンス・クロフォード(34=米国)が5度目の防衛に成功した。同級2位の元WBC、元IBF世界同級王者ショーン・ポーター(34=米国)との5度目の防衛戦に臨み、10回1分21秒、TKO勝利を収めた。

同回に2度のダウンを奪って快勝。「1回から勝てると。強さでは私が上回っていたし、自分が角度を変えたらいけた。ダウンを奪った時にも勝てると思った」と納得顔。ポーターを初のKO負けに追い込み、あらためて強さを証明した。

元世界王者でもある挑戦者の積極的な攻勢に対し、クロフォードは冷静に対応した。サウスポースタイルを軸にアグレッシブなポーターを抑えながら、勝機を探った。ついに10回、左カウンターで1度目のダウンを奪取。立ち上がった相手に右フックからの連打でダウンを追加すると、ポーターの父ケニー・トレーナーからの棄権の申し出があり、クロフォードのTKO勝ちとなった。

「アッパーも、フックも入った。彼の父が止めたのは好判断だった。神様に感謝する。ポーターは良いファイター。(アマ時代から交流があり)本当は戦いたくなかった。王者だからやるしかなかった」と振り返ったクロフォードのV5戦にはWBC、IBF世界同級王者エロール・スペンスJr.(31=米国)が視察していた。クロフォードは「スペンスが来ていたのか。彼は僕の試合を見に来たことはなかったと思う」と驚きの態度を示した。

米老舗専門誌ザ・リングのパウンド・フォー・パウンド(階級超越の最強ボクサー)ランクで4位の世界3階級制覇王者は過去最強の相手を下し「階級を上げることも選択肢だが、今後次第だ」とキッパリ。スペンスJr.は判定で、クロフォードはKOでポーターから勝利を挙げた。「みんな、それぞれ戦うスタイルが違う。彼も、私もポーターに勝ったんだ」。クロフォードとスペンスJr.の王座統一戦の行方が注目される。

5度目の防衛に成功したクロフォード(AP)

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WBOウエルター級王者クロフォード5度目防衛戦へ計量パス「存在感示す」

計量パス後ににらみ合うWBO世界ウエルター級王者クロフォード(左)と挑戦者の元WBC同級王者ポーター(トップランク社の公式インスタグラムより)

ボクシングWBO世界ウエルター級王者のテレンス・クロフォード(34)が20日(日本時間21日)、米ネバダ州ラスベガス・マンダレイベイで同級2位で元WBC世界同級王者のショーン・ポーター(34=ともに米国)との5度目の防衛戦に臨む。19日(同20日)には同地で前日計量に臨み、リミット147ポンド(約66・6キロ)よりも0・6ポンド少ない146・4ポンド(約66・40キロ)でパスしたポーターに対し、0・4ポンド少ない146・6(約66・49キロ)でクリアした。

米老舗専門誌ザ・リングのパウンド・フォー・パウンド(階級超越の最強ボクサー)ランクで4位の世界3階級制覇王者クロフォードにとってポーターは過去最強の対戦相手と言っていい。アマチュア時代から交流があるだけに大げさな舌戦はなし。お互いにリスペクトしながら静かに闘志を燃やす。「この戦いは大きな意味がある。この試合はウエルター級で私の存在感を示す場所」と断言したクロフォードは「ショーンよりも多くのことをうまくやっている。土曜日は彼にそれをみせる。私は世界最高のファイターの1人。ショーンを倒し、それを証明する」と自信をのぞかせた。

一方、王座返り咲きを狙うポーターは「リラックスしている。私はシンプルな男。物事を簡単にとらえることが好きだ。そして今週はシンプルにやりたい」と涼しい表情だった。

計量パス後、撮影に応じたWBO世界ウエルター級王者クロフォード(左端)と挑戦者の元WBC同級王者ポーター(右端=トップランク社公式インスタグラムより)
計量パス後ににらみ合うWBO世界ウエルター級王者クロフォード(左)と挑戦者の元WBC同級王者ポーター(トップランク社の公式インスタグラムより)

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キングの王冠に“アステカ”ベルト、アルバレス「メキシコの歴史を作った」

キングの王冠に「アステカ」ベルトを肩からかける4団体統一王者のアルバレス(AP)

<プロボクシング:WBA、WBC、WBO、IBF世界スーパーミドル級王座統一12回戦>◇6日(日本時間7日)◇米ネバダ州ラスベガス

「カネロ」の愛称で世界的人気のあるボクシング3団体(WBAスーパー、WBC、WBO)統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(31=メキシコ)が同級初の4団体統一に成功した。IBF世界同級王者カレブ・プラント(29=米国)と4つのベルトを懸けて拳を交え、11回1分5秒、TKO勝ちを収めた。

序盤から距離を詰めて圧力をかけながら左右両ボディー打ち、左フック、右の強打でIBF王者のスタミナを削った。終盤11回、左フックからの右アッパーでダウンを奪取。立ち上がってきたプラントの側頭部に強烈な右ストレートを放ってダウンを追加。そのままレフェリーストップ勝ちを収めた。バーナード・ホプキンス、ジャーメイン・テイラー、テレンス・クロフォード(すべて米国)、オレクサンデル・ウシク(ウクライナ)、テオフィモ・ロペス(米国)、ジョシュ・テイラー(英国)に続き、史上7人目の4団体統一王者となった

集まった1万6586人の観衆を前にアルバレスは特製のキング王冠を着用し、WBCからの黒色の特別な「アステカ」ベルトも受け取った。「(母国)メキシコの勝利。メキシコの歴史をつくることができた」と振り返ったアルバレスは「難しい戦いになったが(トレーナーの)エディ(・レイノソ)のゲームプラン通りにやったらこういう結果になった。狙っていたフィニッシュでその通りにできました」と快挙を成し遂げ、感慨に浸った。

対戦相手のプラントとは9月のカード発表会見時にビンタをはじめ、殴り合いの乱闘を繰り広げた遺恨もあったが、試合後は抱き合って健闘をたたえあった。アルバレスは「プラントをリスペクトしている。素晴らしいファイターだった。彼はもっと戦いたかったと言っていたが、恥じることは何もない。過去のことは気にしていない」と敬意を表した。

米老舗ボクシング雑誌ザ・リングのパウンド・フォー・パウンド・ランキング(階級超越した最強ランク)では18年11月から1位に君臨し続ける。スーパーウエルター級からライトヘビー級まで世界4階級を制覇。一時は3階級で世界ベルトを同時保持するタイミングもあった世界的スーパースターは最高潮を迎えている。アルバレスは「今後? 今はゆっくり休みたいと思う。メキシコのみんな、家族、サポートしてくれた人たちにありがとうと言いたい。ビバ、メヒコ!!」と達成感いっぱいの笑みを浮かべていた。

プラントを倒し4団体統一王者となったアルバレス(AP)
プラントを倒し4団体統一王者となったアルバレス(AP)

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アルバレスが同級初の4団体統一に成功!史上7人目の快挙 11回TKO

プラント(手前)を攻めるアルバレス(AP)

<プロボクシング:WBA、WBC、WBO、IBF世界スーパーミドル級王座統一12回戦>◇6日(日本時間7日)◇米ネバダ州ラスベガス

「カネロ」の愛称で世界的人気のあるボクシング3団体(WBAスーパー、WBC、WBO)統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(31=メキシコ)が同級初の4団体統一に成功した。IBF世界同級王者カレブ・プラント(29=米国)と4つのベルトを懸けて拳を交え、11回、TKO勝ちを収めた。

「私にとって、もっとも重要なファイト」と設定した1戦を制し、バーナード・ホプキンス、ジャーメイン・テイラー、テレンス・クロフォード(すべて米国)、オレクサンデル・ウシク(ウクライナ)、テオフィモ・ロペス(米国)、ジョシュ・テイラー(英国)に続き、史上7人目の4団体統一王者となった。

9月に米ビバリーヒルズで開催された対戦カード発表会見の際、フェースオフ(にらみ合い)で殴り合い、プラントの右目下が裂傷し、流血するほどの乱闘が起こった。IBF王者から18年のドーピング検査違反による6カ月の資格停止処分を受けた過去を指摘され、腹に据えかねていた。「プラントは一線を越えた」(アルバレス)と因縁深まる対決となり、注目度は、さらに上がっていた。

米老舗ボクシング雑誌ザ・リングのパウンド・フォー・パウンド・ランキング(階級超越した最強ランク)では18年11月から1位に君臨し続ける。「ファンの祝福や期待に私はやる気を感じている。それは多くのことを意味する」と静かに燃えたアルバレスは前日計量で立会人を務めた元統一ヘビー級王者マイク・タイソンに刺激を受けた。

「いつか私は彼のようになるだろう」。スーパーウエルター級からライトヘビー級まで世界4階級を制覇。一時は3階級で世界ベルトを同時保持するタイミングもあった世界的スーパースターは最高潮を迎えている。

プラントを倒し4団体統一王者となったアルバレス(AP)
入場するアルバレス(AP)
スーパーミドル級4団体統一戦に向け、計量クリアした3団体統一王者アルバレス(左)とIBF王者プラント(PBC公式SNSより)

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王者ジャーメル・チャーロ4団体統一に失敗、カスターニョと判定引き分け

<ボクシング:世界スーパーウエルター級4団体統一12回戦>◇17日◇米テキサス州サンアントニオ

史上7人目の4団体統一王者誕生はならなかった。WBAスーパー、WBC、IBF世界スーパーウエルター級王者ジャーメル・チャーロ(31=米国)と、WBO世界同級王者ブライアン・カスターニョ(31=アルゼンチン)の対戦。ともに持ち味は発揮もダウンなく判定に持ち込まれ、採点は1-1の三者三様で引き分けとなった。ともに防衛成功も4冠統一はならなかった。

カスターニョはガードを固めてプレスをかけ、接近しての左右フックで攻勢を仕掛けた。2回には左フックで腰を落とさせた。チャーロは下がってロープを背にする場面も多く、狙いすぎか手数も少なかった。

10回にチャーロがジャブを突きながら反撃に出る。右をクリーンヒットさせてぐらつかせ、左右の連打を浴びせてコーナーへ押し込んだ。11回にも終盤ロープへ押し込み、地元ファンの大歓声を浴びた。

採点の結果はカスターニョが114-113、チャーロが117-111に114-114と割れた。チャーロは「勝ったと思った。ボクの方がパンチは当たっていた。スキルと能力で勝てると思っていた」と悔しがった。「タフでガードが高かった」と振り返った。

カスターニョは「彼もパンチを当てたが、勝ったのは私」とこちらも勝利を主張した。終盤ピンチにも「10回にダメージをもらったが、その後は頑張った」と言い張った。

再戦で今度こそ統一と水を向けられたチャーロは「4つのベルトを手にしたい。またやりたいが、ゆっくりマネジャーと考える」と即答はしなかった。カスターニョは「彼はグレートファイター。ぜひリマッチしたい」と言い切った。

これまでの4団体統一王者は、04年にバーナード・ホプキンズ(ミドル級)、05年にジャーメイン・テイラー(同)、17年にテレンス・クロフォード(スーパーライト級=いずれも米国)、18年にオレクサンドル・ウシク(クルーザー級=ウクライナ)、昨年にテオフィモ・ロペス(ライト級=米国)が達成している。

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井上尚弥の4団体統一が現実味 プロボクシング界の団体統一とは

井上尚弥

WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が、米ラスベガスでの連続防衛を圧勝で飾った。試合前にはWBC王者ノニト・ドネア(38)とWBO王者ジョンリール・カシメロ(31=ともにフィリピン)が、8月14日に2団体統一戦が決まったという。一気に井上の4団体統一が現実味を増した。

一般の人にはわかりにくいかもしれない。そもそも団体統一とは何か。プロボクシング界ならではのもの。団体とは世界王座を認定する機構のこと。簡単に言えば、各団体にあるベルトを集めて1本にすると言うことだ。

世界的に認知されているのは主要4団体となっている。WBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)、IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)。他にWBF、WBU、IBC、IBO…、名も知れぬものが多々ある。

1階級に4人の世界王者がいることにもなる。王者がケガで休養の措置としては暫定王座が設けられた。さらに団体によってスーパー、ダイヤモンド、フランチャイズ、最近はシルバーなどという王座まで作られた。王者の粗製乱造、乱立が進むばかりだ。団体の収入源は王座の承認料という事情もあるが。

そうした中で団体王座を統一するのは、その階級のNO・1、最強を示すことになる。今では強さを示すステータスと言えるが、そもそもは団体の分裂が始まりと言える。権力、利権争いの末に生まれたものだ。

WBAが最古の団体で、1921年にNBA(全米ボクシング協会)として設立された。17州が加盟し、当初はプロレス部門もあったという。62年にWBAと改称されたのが分裂の始まりになった。欧州や英連邦に米ニューヨーク州は加盟を拒否していた。

WBCは元々WBAの評議機関だった。中南米、東洋、欧州、英連邦などの地域団体で構成し、翌63年に対等の立場を持つ機関として独立。メキシコ、フィリピンもWBAを脱退と分裂が加速した。83年にはWBA会長選で敗れた一派がIBFを設立。WBOはカリブ海諸国が中心で88年にWBAから独立した。

ボクシングは大会やトーナメントはなく、独特のマッチメークという交渉で試合を決めていく。4団体統一は試合以前に難しい状況もある。過去に達成したのは6人しかいない。

04年にバーナード・ホプキンズ(ミドル級)、05年にジャーメイン・テイラー(同)、17年にテレンス・クロフォード(スーパーライト級=いずれも米国)、18年にオレクサンドル・ウシク(クルーザー級=ウクライナ)、20年にテオフィモ・ロペス(ライト級=米国)、21年にジョシュ・テイラー(スーパーライト級=英国)が達成した。

日本人の複数団体統一は井上を含めて2団体が最多で4人いる。ミニマム級でWBC王者井岡一翔が、WBA王者八重樫東に勝って第1号となった。同級で高山勝成がIBFとWBO、ライトフライ級で田口良一がWBAとIBFを統一した。

本来なら5人となるはずだった。84年にスーパーフライ級のWBA王者渡辺二郎が、WBC王者パヤオ・プーンタラット(タイ)に判定勝ちした。当時WBAは15回戦制、WBCは12回戦制。この試合は12回戦のために、WBAはベルトを剥奪して、統一は幻となったことがあった。

日本人初の4団体統一となれば、モンスターにまた勲章がつくことになる。ただし、ちょっと残念な気がする。ドネア-カシメロの勝者との対戦となると、2冠王者の対決となる。

過去6人の4団体統一王者のうち、1本ずつベルトをつかんでいったのはホプキンスだけ。テイラーは4冠王者ホプキンスに勝っての達成。クロフォード、ウシクは2団体統一後の2冠対決、ロペスは3冠王者に勝っての統一だった。

井上にはカシメロ、ドネアと1人ずつ料理して達成してもらいたかった。というのはぜいたくな要望だろうか。多分、井上自身も本心はそれを望んでいるのではと想像した。

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井上尚弥11月に2年ぶり国内凱旋へ 4団体統一戦「ダブルミリオン」も

3回TKOでダスマリナスを倒した井上尚弥(AP)

WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が、11月に首都圏で約2年ぶりの国内凱旋(がいせん)となる防衛戦に臨む可能性が高まった。IBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)を3回TKO撃破したことを受け、井上陣営は20日、年末に次期防衛戦を設定。交渉が順調に進めば、ノニト・ドネア(38)とジョンリール・カシメロ(31=ともにフィリピン)の勝者との4団体統一戦になる可能性も出てきた。

   ◇   ◇   ◇

19年11月のWBSS決勝以来、国内リングから遠ざかる井上が、2年ぶりの国内凱旋(がいせん)マッチに臨む計画が本格スタートした。井上陣営によると11月に首都圏での開催に向け、会場探しに入るという。以前から所属ジムの大橋秀行会長(56)は「コロナ禍のため、どうなるか」と慎重な姿勢を崩していないが、2戦連続聖地防衛を成功させたことで、久しぶりに国内リングにカムバックする可能性を否定しなかった。

対戦相手は未定だが、早くも同陣営は他団体王者との王座統一戦を想定している。今回の井上のファイトマネーは2戦連続で100万ドル(約1億1000万円)となったが「対戦する王者も同じ程度のファイトマネーにならなければ日本開催はできないだろう」(同陣営)と説明。バンタム級では破格の両王者ともに100万ドル超えという「ダブルミリオン」マッチになると明かした。

8月14日(日本時間15日)のドネア-カシメロ戦の結果や、勝者の体調の懸念は残るものの、ドネアは米メディアのインタビューで「井上と年末にやろう。彼はそれを望んでいるし。私も望んでいる」と年内中の対戦を希望。ドネアがカシメロを下し、WBC、WBO統一王者になった場合、交渉はさらにスムーズに進みそうだ。

ドネア-カシメロ戦の勝者との対戦を待つことができるかを問われた井上は「順調にやれるのであれば待ってもいいかな。WBO、WBCのベルトに焦点を合わせたい」と統一戦にこだわる姿勢を示した。8月に誕生するであろうWBC、WBO統一王者の動向次第では、2年ぶりの国内マッチが4団体統一戦になる可能性も十分にありそうだ。井上が日本人初、史上7人目となる4団体統一王者になる瞬間が、日本で見られるかもしれない。

◆世界主要4団体統一王者 過去6人誕生している。世界主要4団体となって以降、04年にバーナード・ホプキンズ(ミドル級)、05年にジャーメイン・テイラー(ミドル級)、17年にテレンス・クロフォード(スーパーライト級=すべて米国)、18年にオレクサンドル・ウシク(クルーザー級=ウクライナ)、20年にテオフィモ・ロペス(ライト級=米国)が達成。そして、階級最強トーナメントのWBSSスーパーライト級覇者ジョシュ・テイラー(英国)が5月23日、ホセ・カルロス・ラミレス(米国)との4団体統一戦を制し、史上6人目の統一王者になった。

3回TKOで防衛に成功した井上尚弥(AP)
WBAスーパー、IBF、WBC、WBOの4団体王座統一トーナメント表

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井上尚弥「希望希望希望!!!」ツイッターで4団体統一戦を猛アピール

3回TKOで防衛に成功した井上尚弥(AP)

<ボクシング:WBAスーパー、IBF世界バンタム級タイトルマッチ12回戦>◇19日(日本時間20日)◇米ネバダ州ラスベガス

WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が防衛(WBA5度目、IBF3度目)に成功した。

IBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)を3回2分45秒、TKOで倒した。日本人初となる2戦連続の「聖地」防衛に成功した。

   ◇   ◇   ◇

試合後、自身のSNSを更新し、日本人初となる4団体統一に意欲を見せた。

「皆さん、応援ありがとうございました 2度目のラスベガスで2度目メインイベント、かなりリラックスして挑む事ができました 今回は指名試合でしたが次が本当の勝負。ドネアvsカシメロの勝者と4団体統一戦を希望希望希望!!!」

◆世界主要4団体統一王者 過去6人誕生している。世界主要4団体となって以降、04年にバーナード・ホプキンズ(ミドル級)、05年にジャーメイン・テイラー(ミドル級)、17年にテレンス・クロフォード(スーパーライト級=すべて米国)、18年にオレクサンドル・ウシク(クルーザー級=ウクライナ)、20年にテオフィモ・ロペス(ライト級=米国)が達成。そして、階級最強トーナメントのWBSSスーパーライト級覇者ジョシュ・テイラー(英国)が5月23日、ホセ・カルロス・ラミレス(米国)との4団体統一戦を制し、史上6人目の統一王者になった。

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