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井上拓真「そこは注意します」過酷トレもけがは警戒

17キロの土のうを担いで砂浜を走るWBC世界バンタム級4位井上拓真(左)とWBA世界同級王者の兄尚弥

ボクシングのWBC世界バンタム級4位井上拓真(22=大橋)が、兄弟世界王者に向けて過酷な土のうトレを消化した。

12月30日、東京・大田区総合体育館で控える同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(24=タイ)との同暫定王座決定戦に備え、13日から静岡・熱海合宿を開始。WBA世界同級王者の兄尚弥、日本スーパーライト級1位のいとこ浩樹とともに、1つ17キロの土のうを利用した新メニューを初敢行。両肩に土のうを担いで走るなど、右足をつるほどのギリギリまで追い込んだ。気合十分の井上拓は「張り切りすぎですね。ケガしてもいけないので、そこは注意します」と苦笑いした。

17キロの土のうを持ってダッシュする井上拓真(左端)兄尚弥(中央)いとこ浩樹

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井上拓真「1発で世界王者に」兄弟王者へ熱海合宿

17キロの土のうを持ってダッシュする井上拓真(左端)兄尚弥(中央)いとこ浩樹

年末にボクシング世界初挑戦を控えるWBC世界バンタム級4位井上拓真(22=大橋)が気合十分で恒例の静岡・熱海合宿をスタートさせた。

12月30日、東京・大田区総合体育館で同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(24=タイ)との同暫定王座決定戦に備え、13日からWBA世界同級王者の兄尚弥(25)、日本スーパーライト級1位のいとこ浩樹(26)とキャンプイン。両足に負荷がかかる砂浜で1個17キロもある土のうを利用した新メニューに取り組んだ。

両肩にそれぞれ土のうを担いでダッシュするなどの過酷なトレーニングを消化。「張り切りすぎて」(井上拓)右足をつるほどギリギリまで追い込んだ。急きょ年内に世界王座に挑む朗報が届き、気合十分の井上拓は「これから追い込んでいかないとダメですね」と極限まで肉体を追い込むつもりだ。父真吾トレーナーは「(井上拓の)気合スイッチが入りっぱなしですよ」と目を細めた。

16日まで3泊4日の熱海合宿終了後、ペッチ対策を入れたスパーリングを開始する。井上拓は「気合が入り過ぎてケガをしてもいけないので、いつも通りにやりたい。1発で世界王者になりたいので」とバンタム級兄弟王者へ、強い意欲を示した。

12月30日の世界初挑戦に向け、熱海合宿をスタートさせたWBC世界バンタム級4位井上拓真(中央)左端は兄尚弥、右端はいとこ浩樹

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井上尚弥らが恒例熱海合宿、拓真に「負けたくない」

17キロの土のうを担いで砂浜を走るWBC世界バンタム級4位井上拓真(左)とWBA世界同級王者の兄尚弥

ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準決勝進出を決めているWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)は恒例の静岡・熱海合宿で本格的な練習を再開した。

先月7日のWBSS1回戦で元スーパー王者フアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を日本人の世界戦最速となる70秒KOで撃破した後、同20日には米オーランドで準決勝の対戦相手に決まったIBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の初防衛戦を視察。その間、テレビ収録などで多忙な日々を過ごしていた。

既にロードワークなどで体を動かしており、合宿初日から取り組んだ土のう(17キロ)を担いだダッシュも精力的に消化。「全身に(負荷が)きますね」と言いながら、12月30日に世界初挑戦が決まった弟拓真(22)、日本スーパーライト級1位のいとこ浩樹(26)と同じメニューに取り組み「競い合いながらやると楽しくていいですよね。笑いあり、涙ありで。負けたくないですね」と口元を引き締めた。

WBSS準決勝は来年3月に米国で予定されているため、年内は「拓真のサポートに回れたらいいと思います」とキッパリ。ペッチがパヤノと同じサウスポー。まだペッチの試合動画を見ていないものの「これから見ていきたい。同じバンタム級ですし、弟にアドバイスしたいですね」と意欲的だった。

12月30日の世界初挑戦に向け、熱海合宿をスタートさせたWBC世界バンタム級4位井上拓真(中央)左端は兄尚弥、右端はいとこ浩樹

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井上拓真 48戦無敗の男相手も「1発で取りたい」

ファイティングポーズを決めるWBC世界バンタム級井上拓真(撮影・中島郁夫)

ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25)の弟でWBC世界同級4位拓真(22=ともに大橋)が、12月30日に東京・大田区総合体育館で同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(24=タイ)との同暫定王座決定戦に臨むことが7日、発表された。国内2組目となる兄弟王者を目指す。WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(27=伴流)の初防衛戦、WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)の5度目の防衛戦とのトリプル世界戦となる。

2~3日前、井上拓に吉報が届いた。2年前、世界初挑戦の発表会見後のスパーリングで右拳を負傷。手の甲と手首をつなぐ関節を脱臼し、手術を受けた。1度は世界戦中止の憂き目を見た。「2年越しの世界戦。悔しい思いもあり、やっと決まったという思い。この2年でキャリアを積み、良いタイミング。必ず取れる自信がある」。待望のチャンスに声が弾んだ。

兄尚弥に続く世界王座奪取となれば、亀田3兄弟に続く国内2組目の兄弟王者だ。暫定ベルトを争うペッチは48勝無敗で、現在10連続KO勝ちの強敵。9センチも身長が高い172センチのサウスポーとなるが、井上拓は「1発で取りたい。今の自分は兄には、ほど遠く、下積み。ボクサーは世界王者になってからがスタート」と自らに重圧をかけた。

現在、兄は階級最強を決めるワールド・ボクシング・スーパーシリーズで準決勝に進出した。WBO、IBF両王者も参戦中で、優勝すれば3団体統一が可能。所属ジムの大橋会長から「拓真がWBC王者になれば兄弟で4団体制覇になる。大事な試合」とエールを送られると「まず世界王者になることが小さい頃からの夢。兄弟で4団体制覇はさらに大きな夢。夢をかなえるために必ず勝ちたい」と目を輝かせた。

9月に挑戦者決定戦を制した井上拓は当初、同級1位ウバリ(フランス)と同級3位ウォーレン(米国)による同王座決定戦の勝者に挑む通達を受けた。ところが同カードの交渉が長引き、WBCからペッチとの暫定王座決定戦が承認された。12月下旬をメドに1位-3位戦が開催されなければ、井上拓-ペッチ戦が正規王座決定戦に昇格する。「そうなればさらにモチベーションは上がる」。

心身ともに充実するモンスターの弟が辰吉、長谷川、山中らが巻いた伝統あるWBCバンタム級王座を狙う。【藤中栄二】

◆兄弟世界王者 アッテル兄弟(米国)は兄エイブが1901年にフェザー級、弟モンテが1909年にバンタム級で王座獲得し、史上初の兄弟王者に。以後、世界で30組の兄弟王者が誕生している。92年9月4日、ブレダル兄弟(デンマーク)は兄ジミーがWBOスーパーウエルター級、弟ジョニーもWBOスーパーフライ級で王座奪取し、史上初の兄弟同時王者となった。国内では亀田兄弟(興毅、大毅、和毅)が史上初の3兄弟王者、さらに3兄弟同時王者も達成してギネス登録済み。興毅、大毅で兄弟2階級制覇も成し遂げている。

3大タイトルマッチを発表した左からWBC世界ライトフライ級王者拳四朗、WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪、WBC世界バンタム級4位井上拓真(撮影・中島郁夫)

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亀田和毅アベマ生中継で2階級制覇しギネス3冠狙う

会見を開いた、左から亀田京之介、興毅、和毅(撮影・村上幸将)

ボクシングのWBC世界スーパーバンタム級2位の亀田和毅(27=協栄)が、11月12日に東京・後楽園ホールで2階級制覇をかけて1位のアビゲイル・メディナ(30=ドミニカ共和国)と対戦するWBC世界同級暫定王座決定戦が、インターネットテレビ局AbemaTVで同日午後5時から独占生中継されることが17日、同局から発表された。

和毅と兄の興毅氏(31)はニッカンスポーツコムの単独取材に応じ、3階級制覇を達成した興毅氏、2階級制覇の大毅氏に続き、和毅が3兄弟での2階級制覇を達成した暁には、亀田家として3つ目のギネス世界記録を申請することに、強い意欲を見せた。

和毅は、王者レイ・バルガス(27=メキシコ)が肩の故障で手術するため、WBCが暫定王座戦を指令したことで決まった3年ぶりの世界戦が、AbemaTVで生中継されることを喜んだ。「今はネットでも見られる時代で、AbemaTVも視聴者はメチャ見てる。今回(AbemaTVが手がける生中継の)初の世界戦が俺の試合。うれしいし、良い試合をして視聴者に喜んでもらえたらいいと思います」と笑みを浮かべた。5月5日に開催された興毅氏の引退試合の前座で、ダニエル・ノリエガ(メキシコ)に判定勝ちした世界前哨戦もAbemaTVで生中継されたが「前回は、お兄ちゃんのアンダーカード。今回はメインを張れるんでうれしい。俺のチャンピオンになる姿をみんなに見て欲しい」と闘志を燃やした。

すると、隣にいた興毅氏が「今回も、ギネス記録や。3個目、いきますか? 認められたらいいですよね。ギネス3冠や!!」と切り出した。亀田家は、和毅が13年8月1日に興毅氏、次兄の大毅氏に続き、WBO世界バンタム級王座を獲得して世界王者になった際「世界ボクシングタイトルを獲得したもっとも多い兄弟」としてギネス世界記録に認定された。さらに同年9月には、大毅氏がIBF世界スーパーフライ級王座決定戦に勝ち、WBOバンタム王者の和毅、当時WBA同級王者だった興毅氏とともに世界王者となり「メジャー・ボクシング・タイトルを同時に獲得している最も多くの兄弟」として、2カ月連続でギネス世界記録に認定された。

和毅は、興毅氏の言葉を聞き「まだまだ、いくから」とギネス3冠達成に向け、気合を入れた。【村上幸将】

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勅使河原弘晶5回KOで2階級制覇「現代の輪島に」

2階級制覇の勅使河原弘晶(左)と輪島功一会長

<ボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇11日◇東京・後楽園ホール

東洋太平洋スーパーバンタム級5位勅使河原弘晶(28=輪島功一スポーツ)が2階級制覇した。

11日に東京・後楽園ホールで行われた王座決定戦で、同級9位サミンギット(フィリピン)から3度ダウンを奪って5回KO勝ち。WBOアジア太平洋バンタム級に続く王者となった。最後は輪島会長の指示通りにガードの上から決めた。「階級を上げてパンチ力、耐久力もついた。ぼくには昭和の輪島の魂が宿っている。世界のベルトもとって現代の輪島になる」と言い切った。同スーパーライト級王者内藤(E&Jカシアス)は2-1判定で辛くもV2した。

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井上70秒殺!日本人の世界戦最速 トリプル日本新

井上(左後方)は1回KOでパヤノを倒し、ガッツポーズする(撮影・鈴木みどり)

<ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS):WBAバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇7日◇横浜アリーナ◇1回戦

記録ずくめの秒殺劇!! 王者井上尚弥(25=大橋)が2試合連続の1回KO勝利で初防衛とワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)トーナメント1回戦突破を決めた。挑戦者となる元WBAスーパー王者で同級4位のフアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)に軽い左ジャブから強烈な右ストレートを顔面に打ち込んでキャンバスに沈めた。わずか1分10秒でのKO勝ちで日本人の世界戦最速タイムを更新。世界戦連続KO記録(7戦連続)、世界戦通算KO記録(11試合)という2つの日本新記録も樹立した。

モンスターが愛称の男に、3分間は必要なかった。井上の右アッパーが距離を縮めたパヤノのあごにかすった。50秒を経過した直後。「目くらまし」(井上)の左ジャブで相手の視界を奪った。即座に放った右拳が顔面を捉えた。「出合い頭の入り際の右。体が勝手に動いた」。わずか70秒。一撃の瞬殺劇に、1万人の観衆から「ナオヤ」コールが起こった。

「かなり手応えがありました。一撃で決まったと」。無傷の笑顔で、5日に1歳の誕生日を迎えた長男明波君をリングで抱き上げた。初めて息子の名をトランクスに刻み「絶対負けられないとケツをひっぱたく思いで入れた」。2日遅れでKO勝ちの誕生日プレゼントを贈り「成長して動画を見てくれたら最高の思い出になるかな」と父親らしい顔もみせた。

世界戦連続KO記録、世界戦通算KO記録、日本人の世界戦最速KOタイムの3つの日本新も樹立。「トリプルですか。記録はこれからも伸ばしていきたい」。今年のバンタム級2戦の試合合計タイムは、たった182秒。30カ国以上で生中継されたWBSS開幕戦で、データ上でも突き抜ける強さを証明した。

WBSS参戦を契機に海外メディアから父真吾トレーナーとの関係に関する質問を受けた。井上が6歳から競技を始めたのは、アマ選手だった父の影響。親子関係を振り返る場面が増え、コンビを組んで来年で区切りの20年を迎えることに気がついた。

真吾氏から「うちの家族は負けず嫌い。その気持ちは一心同体」と言われた井上は「自分が引退する時、(父に)ボクシングを教えて良かったなと思わせたい」。勝ち続ければ統一戦が実現し、3団体統一王者になる可能性もある。「35歳ぐらいまで現役を続けるつもり。辞める時に最高のボクシング人生だったなと思いたい」。来年のWBSS制覇は、大きな節目として不可欠な称号になった。

準決勝は20日のIBF同級タイトル戦、王者ロドリゲス(プエルトリコ)-同級3位マロニー(オーストラリア)の勝者が相手。来年3月、米国が濃厚だ。井上にとって初の団体統一戦が有力視される。「これで準決勝の相手にアピールになったと思う。このパフォーマンスを出せればスーパースターに近づけるかな」。階級最強を証明するための最高の幕開けだ。【藤中栄二】

<井上が樹立した世界戦KO新記録>

▼7戦連続 元WBA世界ライトフライ級王者具志堅用高を抜き、単独1位。

▼通算11回 元WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志を抜き、単独1位。

▼最速勝利 1回1分10秒は、平仲明信が92年4月10日のWBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ(メキシコ)で、王者エドウィン・ロサリオ相手に記録した1回1分32秒を更新。

◆井上尚弥(いのうえ・なおや)1993年(平5)4月10日、神奈川・座間市生まれ。元アマ選手の父真吾さんの影響で小1からボクシングを始める。相模原青陵高時代に史上初アマ7冠。12年7月プロ転向。当時の国内最速6戦目で世界王座(WBC世界ライトフライ級)奪取。14年12月にWBO世界スーパーフライ級王座獲得、史上最速(当時)8戦目で2階級制覇。今年5月WBA世界バンタム級王座奪取、国内最速(当時)の16戦目で3階級制覇。家族は咲弥夫人と1男。166センチの右ボクサーファイター。

1回、パヤノ(右)に右ストレートを打ち込んでダウンを奪い、そのままKO勝ちする井上(撮影・鈴木みどり)

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井上尚弥WBSS中継にボクシング通・香川照之出演

香川照之がゲスト出演するフジテレビ系「ボクシング 井上尚弥×JCパヤノ~WBSSバンタム級トーナメント準々決勝~」(C)フジテレビ

俳優香川照之(52)が、7日にフジテレビ系で生中継される「ボクシング 井上尚弥×JCパヤノ~WBSSバンタム級トーナメント準々決勝~」(午後8時)にゲスト出演する。芸能界でも屈指のボクシングマニアとして知られる香川から、どんな話が飛び出すか注目される。

「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」には、今年5月に無敗のまま3階級制覇を達成した、WBA世界バンタム級王者井上尚弥(25)が出場する。ヨーロッパで昨年スタートした新しい大会で、各階級のトップ選手8人が集結して、トーナメントで優勝者を決める“ボクシング版ワールドカップ“。従来のプロボクシングでは、あまり見られなかったトーナメント形式が人気を呼んでいる。

今回の開催のバンタム級には井上のほか、WBAスーパー王者ライアン・バーネット(イギリス)、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)、WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)の4人の現役世界王者、さらには2人の元世界王者と無敗の新鋭2選手がエントリーしている。井上は「普通の防衛戦だったらここまでモチベーションは上がらなかった」と話している。

井上選手が初戦で対戦するのは、元WBAスーパー王者パヤノ。14年9月にアンセルモ・モレノからタイトルを奪い、初防衛戦に小差判定負けして王座を失ったが、その後は3連勝をマークしている。井上は「強引につぶすことはできない。コツコツ、ジリジリいくことになると思う」と分析している。

解説を浜田剛史、川島郭志、長谷川穂積、山中慎介、ゲスト解説を八重樫東、伊藤雅雪(WBO世界スーパーフェザー級王者)が務める。

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井上尚弥の弟拓真オフ1日で始動、サウスポー対策も

オフ1日で練習を再開した井上拓真

11日のボクシングWBC世界バンタム級指名挑戦者決定戦を制した同級10位井上拓真(22=大橋)が13日、オフ1日のみで早くも練習を再開した。

来年予定の世界初挑戦をにらみ、横浜市の所属ジムでWBA世界同級王者の兄尚弥(25)とともにジムワークを消化した。2日前に拳を交えた東洋太平洋同級王者マーク・ジョン・ヤップ(六島)とフルラウンドの12回を戦い抜き「全身が筋肉痛です」と苦笑いしながらも表情に疲労はなし。「試合後に父(真吾トレーナー)から(練習再開を)言われ、始めました。コンディションはキープしていきたいので」と静かに燃えた。

現在、空位のWBCバンタム級は10月に1位ウーバーソ(フランス)と4位ウォーレン(米国)による王座決定戦が計画。この勝者が2位ペッチソーチット(タイ)と初防衛戦を終えてから、井上が王座挑戦できる順番になっている。ランキング1位、2位、4位はいずれもサウスポー。井上は「左対策をしていきたい」と始動日にもかかわらず、サウスポーとの軽めのスパーリングにも取り組んでいた。

軽めのスパーリングを消化したWBC世界バンタム級指名挑戦者の井上拓真(右)

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井上拓真、夢の兄弟同時王者へ 来春にも世界初挑戦

ヤップに勝利した井上拓真(中央)は兄尚弥(左)と父真吾トレーナーと記念写真でポーズを決める(撮影・滝沢徹郎)

<プロボクシング:WBC世界バンタム級指名挑戦者決定12回戦>◇11日◇東京・後楽園ホール

世界3階級制覇王者井上尚弥の弟で同級10位の拓真(22=大橋)が世界初挑戦の切符をつかんだ。同級3位マーク・ジョン・ヤップ(29=六島)に3-0の判定勝ちを収めた。序盤はカウンターパンチを軸に攻め、5回途中には左フックでダウンを奪って試合の主導権を握った。最終回に出てきたヤップとの打ち合いにも負けずに競り勝った。同じ階級での兄弟王者を目指し、来春にも世界挑戦が実現しそうだ。

最後まで倒しにいった。5回に左フックでダウンを奪い、途中採点でも優位に立つことを知りながら井上は「気持ちは最後までKOを狙う」とこだわった。12回フルラウンド終了時には勝利を確信し「スピードは自分の方が上だと思っていた」。東洋太平洋王者でもあるヤップを下し、自信に満ちた笑顔をみせた。

来春にも世界初挑戦が組まれる。現在、空位のWBCバンタム級は1位ウーバーソ(フランス)と4位ウォーレン(米国)による王座決定戦が来月に開催予定。この勝者が2位ペッチソーチット(タイ)との初防衛戦を終えてから挑戦-との通知がWBCから所属ジムに届いている。兄尚弥から「十分に力がある。2人で(バンタム級を)独占できれば」とエールをもらった弟は「兄と同じ階級で、(世界奪取は)小さい頃からの夢なので必ずかなえたい」と、日本2組目となる兄弟王者への自信を示した。

ヤップ(左)に右ストレートを見舞う井上拓真(撮影・滝沢徹郎)

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井上尚弥&拓真兄弟で来春にもバンタム王座独占!?

ヤップに勝利した井上拓真(中央)は兄尚弥(左)と父真吾トレーナーと記念写真でポーズを決める(撮影・滝沢徹郎)

<ボクシング:WBC世界バンタム級指名挑戦者決定戦12回戦>◇11日◇東京・後楽園ホール

世界3階級制覇王者で現WBA世界バンタム級王者井上尚弥(25)の弟で同級10位の井上拓真(22=ともに大橋)が判定で同級3位マーク・ジョン・ヤップ(29=六島)を下し、次期指名挑戦者となった。

現在、WBCバンタム級は前王者ルイス・ネリ(メキシコ)の体重超過による王座剥奪のために空位。それを受けた10月の王座決定戦、この勝者の指名試合を待ってから、井上の挑戦となる。早ければ来春にも世界初挑戦が実現する。所属ジムの大橋秀行会長は「私見ですが、兄尚弥のWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)決勝と一緒にやるパターンもあるかもしれない」と兄弟世界戦の可能性を口にした。

兄尚弥は10月7日のフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)との初防衛戦を皮切りに階級の世界最強を決めるトーナメント、WBSS優勝に向けてスタートを切る。WBSSには3団体の王者が出場しており、優勝すれば日本初の3団体統一王者になる。尚弥も「自分が優勝して拓真も(世界戦で)勝てば、兄弟2人で独占。それもいいですよね。十分に(世界ベルトを奪う)力はあると思うので」とエールを送った。

日本勢ではWBA、WBC承認時代、亀田兄弟がフライ級を独占。世界ではクリチコ兄弟が、4団体でヘビー級を独占した。日本でIBF、WBOも承認された現在、兄弟で4団体制覇となれば国内初となる。兄弟のトレーナーで父の真吾氏は「その(独占)形になるなら、ぜひしてもらいたいですね。それまでトレーニングあるのみです」と一家の目標を掲げていた。

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4度目こそ実現?呪われたバンタム級で両者計量パス

8カ月空位が続くボクシング日本バンタム級王座決定戦が、9月1日に東京・後楽園ホールで行われる。前日計量が31日に都内であり、同級2位斉藤裕太(30=花形)と同級4位菊地永太(32=真正)が、ともにリミットの53・5キロで一発クリアした。

この王座は3試合中止が続いていた。前王者赤穂(横浜光)が1月のV2戦で、減量失敗で棄権して王座返上が始まり。王座決定戦となったが鈴木(三迫)がケガで中止。決定戦が再度設定された、今度は村中(フラッシュ赤羽)が減量失敗の棄権で中止となっていた。

村中と対戦予定が斉藤だった。パンツを脱いで計量をパスすると「呪われたバンタム級とか言われていて、まずは第1関門を突破でホッとした」と胸をなで下ろした。

1年前に日本王座に初挑戦も、赤穂からダウンを奪いながら9回TKO負けした。2月の再起戦では判定負けに引退も考えたが、日本王座に再挑戦の話が舞い込んできた。「ボクシングの神様がくれたチャンス。運がある。流れはボクに来ている」と勝利を確信。「派手な試合、KOで勝つ」と宣言した。

菊地は13年の東洋太平洋スーパーバンタム級以来のタイトル挑戦となる。5年前は王者和気に9回KO負けした。前回も日本王座挑戦者決定戦で鈴木に7回TKO負けもチャンスを得た。

「前回の負けから練習への考え方も変わった。ただ練習して努力ではだめ。目的を持って練習するようになった」と話す。真っ黒な日焼けもロードワークで山道を増やした成果だった。「王者になるために始めた。得意のジャブを生かして勝ちたい」と。ジムの先輩世界王者長谷川氏も応援に駆けつける。

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大竹秀典、日本男子最年長での世界王座初奪取狙う

8月25日に米グレンデールで2度目の世界挑戦が決まった大竹秀典(撮影・藤中栄二)

 ボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級王者でWBO同級6位の大竹秀典(37=金子)が日本男子最年長となる37歳1カ月での世界王座初奪取を狙う。

 8月25日(日本時間26日)、米アリゾナ州グレンデールのヒラ・リバー・アリーナで同級王者アイザック・ドグボエ(23=ガーナ)に挑戦することが31日、発表された。大竹は自ら調理師補助として働く勤務先、横浜市の飲食店「驛の食卓」で同日に記者会見。大竹は「この試合が決まった時は落ち着いていた。決まるべくして決まった。ボクはボクの仕事をしたいと思います」と“職人”らしい意気込みを口ににした。

 日本男子最年長の世界王座初奪取は、WBC世界フェザー級王者越本隆志の35歳0カ月(返り咲きは長谷川穂積の35歳9カ月)。大竹が勝てば37歳1カ月で、大幅に初奪取の年長記録を更新する。14年11月に当時のWBA世界同級王者スコット・クイッグ(英国)に挑戦し、判定負けして以来、2度目の世界戦となる。16年から飯田勇司トレーナーが担当となり、約1年前から招いた川人将裕トレーナーのもとでフィジカルや体幹を強化。37歳での世界再挑戦となるが「今が過去最強の自分と言ってもいい」という自負もある。

 王者ドグボエはアマチュア時代のガーナ代表として12年ロンドン五輪にバンタム級で出場し、1回戦で銅メダルを獲得した現東洋太平洋フェザー級王者清水聡(大橋)に敗退。プロ転向後は19勝(13KO)無敗と勢いある若きホープとなる。中立地での対戦とはなるが、米プロモート大手トップランク社と契約する王者との対戦となる。

 7月にはWBO世界スーパーフライ級王者木村翔(青木)が中国・青島で2度目の防衛に成功。伊藤雅雪(伴流)が米キシミーでWBO世界スーパーフェザー級王座を奪取したばかり。大竹は「木村選手が中国、伊藤選手が米国で素晴らしい試合をして、もちろん刺激になる。勢いに続きたいということもある」と気合を入れていた。

WBO世界スーパーバンタム級王者アイザック・ドグボエの写真を手に気合を入れる大竹(撮影・藤中栄二)

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大森将平、2回TKO勝ち「やっと1歩踏み出した」

約1年3カ月ぶりの復帰戦をTKO勝ちで飾った大森(撮影・加藤裕一)

 元日本バンタム級王者大森将平(25=ウォズ)が29日、エディオンアリーナ大阪第2競技場でスーパーバンタム級8回戦を行い2回2分45秒TKO勝ちを飾った。

 昨年4月にWBO世界バンタム級王座に挑戦したが11回TKO負け。右下あご骨折、入院を経て階級をひとつ上げ約1年3カ月ぶりの復帰戦。1回に頭部にパンチを受け、腰が落ちたが連打で試合を決めた。「やっと1歩踏み出した。あごの不安はない」。世界再挑戦の決意はぶれず「来年ぐらいに、その(世界挑戦の)位置にいられたら」と話した。

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「辰吉がそういう試合いかん」父が寿以輝KOに苦言

ノルディー・マナカネに左ボディを見舞う辰吉寿以輝(撮影・上田博志)

<プロボクシング:スーパーバンタム級10回戦>◇27日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場

 元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(48)の次男でスーパーバンタム級の辰吉寿以輝(21=大阪帝拳)が、インドネシア・フェザー級王者ノルディー・マナカネ(32)に5回2分37秒、KO勝ちした。

 プロ9戦目で初の10回戦。9勝(6KO)となった。相手は12年に亀田興毅のWBA世界バンタム王座に挑戦した男。左ボディーで沈めた、寿以輝は「まだ全然ダメ」。父丈一郎も「さすがプロとお客さんに言わせんと。“辰吉”がそういうボクシングをしたらいかんのよ」と手厳しかった。

辰吉寿以輝の試合を観戦する辰吉丈一郎(撮影・上田博志)

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WBO6位の大竹秀典8・25世界再挑戦

大竹秀典

 ボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級王者でWBO同級6位の大竹秀典(37=金子)が8月25日、米アリゾナ州グレンデールのヒラ・リバー・アリーナで同級王者アイザック・ドグボエ(23=ガーナ)に挑戦することが決まった。

 米プロモート大手トップランク社が23日(日本時間24日)、公式サイトで発表した。大竹は14年11月、当時のWBA同級王者スコット・クイッグ(英国)に挑戦し、判定負けして以来の世界再挑戦となる。

 王者ドグボエはアマチュア時代のガーナ代表として12年ロンドン五輪にバンタム級で出場し、1回戦で銅メダルを獲得した現東洋太平洋フェザー級王者清水聡(大橋)に敗れている。プロ転向後は19勝(13KO)無敗と勢いある若き王者となっている。

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井上拓真よ「兄尚弥のような強い王者に」大橋会長

兄尚弥(左)と軽めのスパーリングを消化した井上拓真

 ボクシングWBC世界バンタム級9位井上拓真(22=大橋)が9月11日、東京・後楽園ホールで、同級3位で東洋太平洋同級王者マーク・ジョン・ヤップ(29=六島)と指名挑戦者決定戦(12回戦)に臨むことが21日、発表された。WBC王座は空位で勝てば世界戦は約束される。3階級制覇王者で現WBA世界同級王者の兄尚弥と同じ階級で狙う世界ベルトに「少しだけ複雑」としながら「小さい頃からの夢ですし、兄弟王者になりたい」と目標を掲げた。

 師匠の大橋会長は「ヤップ選手は一番強いと言われているが、拓真には普通の選手。兄尚弥のような強い王者を目指してほしい」と大きな期待を寄せていた。

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井上拓真2年越し世界挑戦へ尚弥と「兄弟スパー」

3階級制覇王者の兄尚弥(左)と軽めのスパーリングを消化した井上拓真

 プロボクシングWBC世界バンタム級9位井上拓真(22=大橋)が9月11日、東京・後楽園ホールで、同級3位マーク・ジョン・ヤップ(29=六島)と同級王座の指名挑戦者決定戦(12回戦)に臨むことが21日、発表された。東洋太平洋同級王者でもあるヤップと世界切符を懸けて拳を交えることが決まり「ランキングも上ですし、日本の強豪と対戦している。過去最強の相手ですが、世界に向けてつまずいていられない」と気持ちを引き締めた。

 3階級制覇王者で現WBA世界同級王者の兄尚弥(25=大橋)と同じ階級で世界王座を狙うため「少しだけ複雑」としながらも「小さい頃からの夢ですし、兄弟チャンピオンになりたいと思います」と強調した。

 井上は16年末に1度、世界挑戦が決まりながらも同年11月の練習中に右拳を痛め、右手の甲と手首をつなぐ関節の脱臼部分を手術を受けた。17年8月に試合復帰し、4度の世界挑戦を経験する久高寛之(仲里)、同12月には元日本バンタム級王者益田健太郎(新日本木村)に判定勝ちをおさめた。約2年かけて再び世界挑戦のチャンスをつかもうとしている井上は「ここまできたらあっという間の気持ちもある。強豪をぶつけていただいて精神的にも技術的にもレベルアップしていると思う。一層、自信はあります」とキッパリ。会見後には兄尚弥との軽めの兄弟スパーリングにも取り組むなど、着々と準備を進めていた。

9月11日にWBC世界バンタム級指名挑戦者決定戦に臨む同級9位の井上拓真(中央)左端は父の真吾トレーナー、右端は大橋秀行会長
9月11日にWBC世界バンタム級指名挑戦者決定戦に臨む同級9位の井上拓真

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井上尚弥、今秋ドネアと初防衛戦か 大橋会長明かす

大橋ジム後援会発会記念祝賀会で、記念撮影する左からWBA世界バンタム級王者井上尚弥、大橋ジム大橋会長、井上尚弥の父真吾トレーナー(撮影・野上伸悟)

 ボクシング世界3階級制覇王者で、現WBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が今秋、元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(35=フィリピン)と初防衛戦に臨む可能性が出てきた。

 5日、横浜市内のホテルで開催された大橋ジム後援会発会記念祝賀会に出席した大橋秀行会長が明かしたもの。井上が今秋から参戦を表明している賞金争奪の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)について同会長は「ドネアが参戦すると聞いています。1回戦は王者同士にならないと聞いているので、ドネア戦になる可能性はある」と説明した。ドネアはフライ級~フェザー級で5階級を制覇。最近ではバンタム級に復帰し、WBSSに参戦するのではないか-と米メディアに報じられていた。

 祝賀会で井上はバンタム級で奪取したWBA、ライトフライ級で獲得したWBC、スーパーフライ級で巻いたWBOの3本のベルトを両肩と手に持って登場。「WBSSに日本人として初めて出場します。出場するからには優勝したいと思っています」と宣言し、優勝した場合には「真夏の練習後にクールダウンするプールが欲しい」と大橋会長に要望。同会長も「380万円ぐらいでプールはできる」と応じていた。

大橋ジム後援会発会記念祝賀会で、大橋ジム大橋会長(右)の前であいさつし爆笑するWBA世界バンタム級王者井上尚弥(撮影・野上伸悟)

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UFCリベラが計量クリア「速射砲でフィニッシュ」

 米総合格闘技のUFCファイトナイト131大会は1日(日本時間2日)、米ニューヨーク州ユーティカのアディロンダック・バンク・センターで開催される。

 5月31日(同1日)には同地で前日計量が開かれ、メインイベントのバンタム級5分5回で対戦する同級4位ジミー・リベラ(28=米国)、同級5位マルロン・モラエス(30=ブラジル)が出席。リベラは134・6ポンド(約61・05キロ)、対するモラエスは135・4ポンド(約61・42キロ)で、それぞれクリアした。

 UFC通算5勝0敗、現在20連勝中と波に乗るリベラはタイトル挑戦をうかがう立場。「結局はどんな試合をやるのかが問題なんだ。だから速射砲でヤツをフィニッシュしてやるしかない」と意気込む。約1年ぶりの試合となるものの「練習時間はたっぷりあった。5ラウンド戦の準備も上々だよ」と自信をみせた。

 11年に米国に渡って以来、ニュージャージー州でトレーニングを積むモラエスは「かつての自分はただのファイターで、殺しの本能だけでやっていた。ところがここに来てからというもの、総合格闘技について多くのことを教えてもらった。それでやっと総合格闘家になれたんだ」と自信たっぷり。過去16戦で15勝をマークし、勢い十分のモラエスは「自分のように殺しのある総合ファイターはとても危険な存在だと思う」と豪語した。同級王者TJ・ディラショー(32=米国)への挑戦を狙う立場の両者だけに負けられないランカー対決となる。

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