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井上尚弥の弟拓真オフ1日で始動、サウスポー対策も

オフ1日で練習を再開した井上拓真


11日のボクシングWBC世界バンタム級指名挑戦者決定戦を制した同級10位井上拓真(22=大橋)が13日、オフ1日のみで早くも練習を再開した。

来年予定の世界初挑戦をにらみ、横浜市の所属ジムでWBA世界同級王者の兄尚弥(25)とともにジムワークを消化した。2日前に拳を交えた東洋太平洋同級王者マーク・ジョン・ヤップ(六島)とフルラウンドの12回を戦い抜き「全身が筋肉痛です」と苦笑いしながらも表情に疲労はなし。「試合後に父(真吾トレーナー)から(練習再開を)言われ、始めました。コンディションはキープしていきたいので」と静かに燃えた。

現在、空位のWBCバンタム級は10月に1位ウーバーソ(フランス)と4位ウォーレン(米国)による王座決定戦が計画。この勝者が2位ペッチソーチット(タイ)と初防衛戦を終えてから、井上が王座挑戦できる順番になっている。ランキング1位、2位、4位はいずれもサウスポー。井上は「左対策をしていきたい」と始動日にもかかわらず、サウスポーとの軽めのスパーリングにも取り組んでいた。

軽めのスパーリングを消化したWBC世界バンタム級指名挑戦者の井上拓真(右)

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井上拓真、夢の兄弟同時王者へ 来春にも世界初挑戦

ヤップに勝利した井上拓真(中央)は兄尚弥(左)と父真吾トレーナーと記念写真でポーズを決める(撮影・滝沢徹郎)

<プロボクシング:WBC世界バンタム級指名挑戦者決定12回戦>◇11日◇東京・後楽園ホール


世界3階級制覇王者井上尚弥の弟で同級10位の拓真(22=大橋)が世界初挑戦の切符をつかんだ。同級3位マーク・ジョン・ヤップ(29=六島)に3-0の判定勝ちを収めた。序盤はカウンターパンチを軸に攻め、5回途中には左フックでダウンを奪って試合の主導権を握った。最終回に出てきたヤップとの打ち合いにも負けずに競り勝った。同じ階級での兄弟王者を目指し、来春にも世界挑戦が実現しそうだ。

最後まで倒しにいった。5回に左フックでダウンを奪い、途中採点でも優位に立つことを知りながら井上は「気持ちは最後までKOを狙う」とこだわった。12回フルラウンド終了時には勝利を確信し「スピードは自分の方が上だと思っていた」。東洋太平洋王者でもあるヤップを下し、自信に満ちた笑顔をみせた。

来春にも世界初挑戦が組まれる。現在、空位のWBCバンタム級は1位ウーバーソ(フランス)と4位ウォーレン(米国)による王座決定戦が来月に開催予定。この勝者が2位ペッチソーチット(タイ)との初防衛戦を終えてから挑戦-との通知がWBCから所属ジムに届いている。兄尚弥から「十分に力がある。2人で(バンタム級を)独占できれば」とエールをもらった弟は「兄と同じ階級で、(世界奪取は)小さい頃からの夢なので必ずかなえたい」と、日本2組目となる兄弟王者への自信を示した。

ヤップ(左)に右ストレートを見舞う井上拓真(撮影・滝沢徹郎)

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井上尚弥&拓真兄弟で来春にもバンタム王座独占!?

ヤップに勝利した井上拓真(中央)は兄尚弥(左)と父真吾トレーナーと記念写真でポーズを決める(撮影・滝沢徹郎)

<ボクシング:WBC世界バンタム級指名挑戦者決定戦12回戦>◇11日◇東京・後楽園ホール


世界3階級制覇王者で現WBA世界バンタム級王者井上尚弥(25)の弟で同級10位の井上拓真(22=ともに大橋)が判定で同級3位マーク・ジョン・ヤップ(29=六島)を下し、次期指名挑戦者となった。

現在、WBCバンタム級は前王者ルイス・ネリ(メキシコ)の体重超過による王座剥奪のために空位。それを受けた10月の王座決定戦、この勝者の指名試合を待ってから、井上の挑戦となる。早ければ来春にも世界初挑戦が実現する。所属ジムの大橋秀行会長は「私見ですが、兄尚弥のWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)決勝と一緒にやるパターンもあるかもしれない」と兄弟世界戦の可能性を口にした。

兄尚弥は10月7日のフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)との初防衛戦を皮切りに階級の世界最強を決めるトーナメント、WBSS優勝に向けてスタートを切る。WBSSには3団体の王者が出場しており、優勝すれば日本初の3団体統一王者になる。尚弥も「自分が優勝して拓真も(世界戦で)勝てば、兄弟2人で独占。それもいいですよね。十分に(世界ベルトを奪う)力はあると思うので」とエールを送った。

日本勢ではWBA、WBC承認時代、亀田兄弟がフライ級を独占。世界ではクリチコ兄弟が、4団体でヘビー級を独占した。日本でIBF、WBOも承認された現在、兄弟で4団体制覇となれば国内初となる。兄弟のトレーナーで父の真吾氏は「その(独占)形になるなら、ぜひしてもらいたいですね。それまでトレーニングあるのみです」と一家の目標を掲げていた。

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4度目こそ実現?呪われたバンタム級で両者計量パス


8カ月空位が続くボクシング日本バンタム級王座決定戦が、9月1日に東京・後楽園ホールで行われる。前日計量が31日に都内であり、同級2位斉藤裕太(30=花形)と同級4位菊地永太(32=真正)が、ともにリミットの53・5キロで一発クリアした。

この王座は3試合中止が続いていた。前王者赤穂(横浜光)が1月のV2戦で、減量失敗で棄権して王座返上が始まり。王座決定戦となったが鈴木(三迫)がケガで中止。決定戦が再度設定された、今度は村中(フラッシュ赤羽)が減量失敗の棄権で中止となっていた。

村中と対戦予定が斉藤だった。パンツを脱いで計量をパスすると「呪われたバンタム級とか言われていて、まずは第1関門を突破でホッとした」と胸をなで下ろした。

1年前に日本王座に初挑戦も、赤穂からダウンを奪いながら9回TKO負けした。2月の再起戦では判定負けに引退も考えたが、日本王座に再挑戦の話が舞い込んできた。「ボクシングの神様がくれたチャンス。運がある。流れはボクに来ている」と勝利を確信。「派手な試合、KOで勝つ」と宣言した。

菊地は13年の東洋太平洋スーパーバンタム級以来のタイトル挑戦となる。5年前は王者和気に9回KO負けした。前回も日本王座挑戦者決定戦で鈴木に7回TKO負けもチャンスを得た。

「前回の負けから練習への考え方も変わった。ただ練習して努力ではだめ。目的を持って練習するようになった」と話す。真っ黒な日焼けもロードワークで山道を増やした成果だった。「王者になるために始めた。得意のジャブを生かして勝ちたい」と。ジムの先輩世界王者長谷川氏も応援に駆けつける。

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大竹秀典、日本男子最年長での世界王座初奪取狙う

8月25日に米グレンデールで2度目の世界挑戦が決まった大竹秀典(撮影・藤中栄二)


 ボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級王者でWBO同級6位の大竹秀典(37=金子)が日本男子最年長となる37歳1カ月での世界王座初奪取を狙う。

 8月25日(日本時間26日)、米アリゾナ州グレンデールのヒラ・リバー・アリーナで同級王者アイザック・ドグボエ(23=ガーナ)に挑戦することが31日、発表された。大竹は自ら調理師補助として働く勤務先、横浜市の飲食店「驛の食卓」で同日に記者会見。大竹は「この試合が決まった時は落ち着いていた。決まるべくして決まった。ボクはボクの仕事をしたいと思います」と“職人”らしい意気込みを口ににした。

 日本男子最年長の世界王座初奪取は、WBC世界フェザー級王者越本隆志の35歳0カ月(返り咲きは長谷川穂積の35歳9カ月)。大竹が勝てば37歳1カ月で、大幅に初奪取の年長記録を更新する。14年11月に当時のWBA世界同級王者スコット・クイッグ(英国)に挑戦し、判定負けして以来、2度目の世界戦となる。16年から飯田勇司トレーナーが担当となり、約1年前から招いた川人将裕トレーナーのもとでフィジカルや体幹を強化。37歳での世界再挑戦となるが「今が過去最強の自分と言ってもいい」という自負もある。

 王者ドグボエはアマチュア時代のガーナ代表として12年ロンドン五輪にバンタム級で出場し、1回戦で銅メダルを獲得した現東洋太平洋フェザー級王者清水聡(大橋)に敗退。プロ転向後は19勝(13KO)無敗と勢いある若きホープとなる。中立地での対戦とはなるが、米プロモート大手トップランク社と契約する王者との対戦となる。

 7月にはWBO世界スーパーフライ級王者木村翔(青木)が中国・青島で2度目の防衛に成功。伊藤雅雪(伴流)が米キシミーでWBO世界スーパーフェザー級王座を奪取したばかり。大竹は「木村選手が中国、伊藤選手が米国で素晴らしい試合をして、もちろん刺激になる。勢いに続きたいということもある」と気合を入れていた。

WBO世界スーパーバンタム級王者アイザック・ドグボエの写真を手に気合を入れる大竹(撮影・藤中栄二)

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大森将平、2回TKO勝ち「やっと1歩踏み出した」

約1年3カ月ぶりの復帰戦をTKO勝ちで飾った大森(撮影・加藤裕一)


 元日本バンタム級王者大森将平(25=ウォズ)が29日、エディオンアリーナ大阪第2競技場でスーパーバンタム級8回戦を行い2回2分45秒TKO勝ちを飾った。

 昨年4月にWBO世界バンタム級王座に挑戦したが11回TKO負け。右下あご骨折、入院を経て階級をひとつ上げ約1年3カ月ぶりの復帰戦。1回に頭部にパンチを受け、腰が落ちたが連打で試合を決めた。「やっと1歩踏み出した。あごの不安はない」。世界再挑戦の決意はぶれず「来年ぐらいに、その(世界挑戦の)位置にいられたら」と話した。

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「辰吉がそういう試合いかん」父が寿以輝KOに苦言

ノルディー・マナカネに左ボディを見舞う辰吉寿以輝(撮影・上田博志)

<プロボクシング:スーパーバンタム級10回戦>◇27日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場


 元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(48)の次男でスーパーバンタム級の辰吉寿以輝(21=大阪帝拳)が、インドネシア・フェザー級王者ノルディー・マナカネ(32)に5回2分37秒、KO勝ちした。

 プロ9戦目で初の10回戦。9勝(6KO)となった。相手は12年に亀田興毅のWBA世界バンタム王座に挑戦した男。左ボディーで沈めた、寿以輝は「まだ全然ダメ」。父丈一郎も「さすがプロとお客さんに言わせんと。“辰吉”がそういうボクシングをしたらいかんのよ」と手厳しかった。

辰吉寿以輝の試合を観戦する辰吉丈一郎(撮影・上田博志)

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WBO6位の大竹秀典8・25世界再挑戦

大竹秀典


 ボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級王者でWBO同級6位の大竹秀典(37=金子)が8月25日、米アリゾナ州グレンデールのヒラ・リバー・アリーナで同級王者アイザック・ドグボエ(23=ガーナ)に挑戦することが決まった。

 米プロモート大手トップランク社が23日(日本時間24日)、公式サイトで発表した。大竹は14年11月、当時のWBA同級王者スコット・クイッグ(英国)に挑戦し、判定負けして以来の世界再挑戦となる。

 王者ドグボエはアマチュア時代のガーナ代表として12年ロンドン五輪にバンタム級で出場し、1回戦で銅メダルを獲得した現東洋太平洋フェザー級王者清水聡(大橋)に敗れている。プロ転向後は19勝(13KO)無敗と勢いある若き王者となっている。

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井上拓真よ「兄尚弥のような強い王者に」大橋会長

兄尚弥(左)と軽めのスパーリングを消化した井上拓真


 ボクシングWBC世界バンタム級9位井上拓真(22=大橋)が9月11日、東京・後楽園ホールで、同級3位で東洋太平洋同級王者マーク・ジョン・ヤップ(29=六島)と指名挑戦者決定戦(12回戦)に臨むことが21日、発表された。WBC王座は空位で勝てば世界戦は約束される。3階級制覇王者で現WBA世界同級王者の兄尚弥と同じ階級で狙う世界ベルトに「少しだけ複雑」としながら「小さい頃からの夢ですし、兄弟王者になりたい」と目標を掲げた。

 師匠の大橋会長は「ヤップ選手は一番強いと言われているが、拓真には普通の選手。兄尚弥のような強い王者を目指してほしい」と大きな期待を寄せていた。

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井上拓真2年越し世界挑戦へ尚弥と「兄弟スパー」

3階級制覇王者の兄尚弥(左)と軽めのスパーリングを消化した井上拓真


 プロボクシングWBC世界バンタム級9位井上拓真(22=大橋)が9月11日、東京・後楽園ホールで、同級3位マーク・ジョン・ヤップ(29=六島)と同級王座の指名挑戦者決定戦(12回戦)に臨むことが21日、発表された。東洋太平洋同級王者でもあるヤップと世界切符を懸けて拳を交えることが決まり「ランキングも上ですし、日本の強豪と対戦している。過去最強の相手ですが、世界に向けてつまずいていられない」と気持ちを引き締めた。

 3階級制覇王者で現WBA世界同級王者の兄尚弥(25=大橋)と同じ階級で世界王座を狙うため「少しだけ複雑」としながらも「小さい頃からの夢ですし、兄弟チャンピオンになりたいと思います」と強調した。

 井上は16年末に1度、世界挑戦が決まりながらも同年11月の練習中に右拳を痛め、右手の甲と手首をつなぐ関節の脱臼部分を手術を受けた。17年8月に試合復帰し、4度の世界挑戦を経験する久高寛之(仲里)、同12月には元日本バンタム級王者益田健太郎(新日本木村)に判定勝ちをおさめた。約2年かけて再び世界挑戦のチャンスをつかもうとしている井上は「ここまできたらあっという間の気持ちもある。強豪をぶつけていただいて精神的にも技術的にもレベルアップしていると思う。一層、自信はあります」とキッパリ。会見後には兄尚弥との軽めの兄弟スパーリングにも取り組むなど、着々と準備を進めていた。

9月11日にWBC世界バンタム級指名挑戦者決定戦に臨む同級9位の井上拓真(中央)左端は父の真吾トレーナー、右端は大橋秀行会長
9月11日にWBC世界バンタム級指名挑戦者決定戦に臨む同級9位の井上拓真

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井上尚弥、今秋ドネアと初防衛戦か 大橋会長明かす

大橋ジム後援会発会記念祝賀会で、記念撮影する左からWBA世界バンタム級王者井上尚弥、大橋ジム大橋会長、井上尚弥の父真吾トレーナー(撮影・野上伸悟)


 ボクシング世界3階級制覇王者で、現WBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が今秋、元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(35=フィリピン)と初防衛戦に臨む可能性が出てきた。

 5日、横浜市内のホテルで開催された大橋ジム後援会発会記念祝賀会に出席した大橋秀行会長が明かしたもの。井上が今秋から参戦を表明している賞金争奪の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)について同会長は「ドネアが参戦すると聞いています。1回戦は王者同士にならないと聞いているので、ドネア戦になる可能性はある」と説明した。ドネアはフライ級~フェザー級で5階級を制覇。最近ではバンタム級に復帰し、WBSSに参戦するのではないか-と米メディアに報じられていた。

 祝賀会で井上はバンタム級で奪取したWBA、ライトフライ級で獲得したWBC、スーパーフライ級で巻いたWBOの3本のベルトを両肩と手に持って登場。「WBSSに日本人として初めて出場します。出場するからには優勝したいと思っています」と宣言し、優勝した場合には「真夏の練習後にクールダウンするプールが欲しい」と大橋会長に要望。同会長も「380万円ぐらいでプールはできる」と応じていた。

大橋ジム後援会発会記念祝賀会で、大橋ジム大橋会長(右)の前であいさつし爆笑するWBA世界バンタム級王者井上尚弥(撮影・野上伸悟)

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UFCリベラが計量クリア「速射砲でフィニッシュ」


 米総合格闘技のUFCファイトナイト131大会は1日(日本時間2日)、米ニューヨーク州ユーティカのアディロンダック・バンク・センターで開催される。

 5月31日(同1日)には同地で前日計量が開かれ、メインイベントのバンタム級5分5回で対戦する同級4位ジミー・リベラ(28=米国)、同級5位マルロン・モラエス(30=ブラジル)が出席。リベラは134・6ポンド(約61・05キロ)、対するモラエスは135・4ポンド(約61・42キロ)で、それぞれクリアした。

 UFC通算5勝0敗、現在20連勝中と波に乗るリベラはタイトル挑戦をうかがう立場。「結局はどんな試合をやるのかが問題なんだ。だから速射砲でヤツをフィニッシュしてやるしかない」と意気込む。約1年ぶりの試合となるものの「練習時間はたっぷりあった。5ラウンド戦の準備も上々だよ」と自信をみせた。

 11年に米国に渡って以来、ニュージャージー州でトレーニングを積むモラエスは「かつての自分はただのファイターで、殺しの本能だけでやっていた。ところがここに来てからというもの、総合格闘技について多くのことを教えてもらった。それでやっと総合格闘家になれたんだ」と自信たっぷり。過去16戦で15勝をマークし、勢い十分のモラエスは「自分のように殺しのある総合ファイターはとても危険な存在だと思う」と豪語した。同級王者TJ・ディラショー(32=米国)への挑戦を狙う立場の両者だけに負けられないランカー対決となる。

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安美錦、連勝も「しかし…」井上尚弥の話題自ら振る

安美錦(18年1月28日撮影)

<大相撲夏場所>◇14日目◇26日◇東京・両国国技館


 西前頭16枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)が、東前頭7枚目竜電(27=高田川)を破って今場所初めて連勝した。低く拝むような立ち合いからもろ差しになり、1度下手投げで揺さぶってから渡し込みで決めた。「今日は突っ込み過ぎないで押していこうと。左が差せたので、自分から動けていけた」と狙い通りだった。

 さらに支度部屋でも動きを入念にチェックしていたといい「準備運動で練習していたのができた。まわし、まわしで今日はいい方向にいった」と納得の一番だった。最後に「しかし井上はすごかったね」と昨夜、ボクシングのWBA世界バンタム級2位井上尚弥が3階級王座制覇した話題を自ら振るなど、上機嫌だった。

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井上尚弥が1回KOで3階級制覇/ダブル世界戦詳細

<プロボクシング:ダブル世界戦>◇25日◇東京・大田区総合体育館

 WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)は、同級1位ガニガン・ロペス(36=メキシコ)を右ボディー1発で仕留め、2回KO勝利で3度目の防衛に成功した。

WBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が無敵の強さで同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に1回TKO勝利。日本人初の英国人王者撃破に成功し、国内最速16戦目での3階級王座制覇を成し遂げた。

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 拳四朗対ロペス 拳四朗対ガニガン・ロペス 入場時にDJ KOO(手前)とグータッチする拳四朗(撮影・滝沢徹郎)

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦

王者拳四朗(26=BMB)2回KOガニガン・ロペス(36=メキシコ)

【1回】拳四朗、ロペスともに様子見の展開。互いにジャブを打ち合いつつ、距離をはかった。

【2回】1分すぎに拳四朗の右ストレートが決まる。ロペスの大振りの左フックをかわす。拳四朗は1分30秒すぎに強烈な右ボディーをたたき込むとロペスは苦悶の表情でひざまずき、もう立ち上がれなかった。

WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦

王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)1回TKO井上尚弥(25=大橋)

【1回】開始から井上が距離をつめる。50秒あたりで左ボディーからラッシュでコーナーに追い詰める。1分すぎに左フックでマクドネルをふらつかせる。1分20秒すぎにラッシュからの左でダウンを奪う。マクドネルは何とか立ち上がったが、井上は猛ラッシュでロープに追い込む。たまらずレフェリーが試合を止めた。井上は身長差10センチ、(計量後の)体重差5・8キロの相手をものともせず、ほぼパンチをもらわず、圧倒的な強さで3階級制覇を実現した。

◆井上のコメント

「みなさん、これがボクシングです。(試合が終わるのが)早いとのクレームは勘弁してください。(真の世界王者を決める)ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズに出場します。夢に向かって頑張ります」。

1回、マクドネル(左)をコーナーに追い込み、猛攻を仕掛ける井上尚(撮影・狩俣裕三)

WBA世界バンタム級級タイトルマッチ マクドネル対井上 1回、井上(左)は猛烈なラッシュでマクドネルを倒し新王者となる(撮影・滝沢徹郎)

1回、マクドネル(後方)からダウンを奪い、左拳を突き上げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

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長谷川穂積氏、井上尚弥3階級制覇「圧巻の勝ち方」

1回、井上(左)は猛烈なラッシュでマクドネルを倒す(撮影・滝沢徹郎)

<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 モンスターが衝撃の112秒殺!! 同級2位の前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が1回TKO勝ちで国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。

 ◆元WBC世界バンタム級王者長谷川穂積氏 見たまま。圧巻の勝ち方。今の階級が一番フィットしている。トーナメントにまず優勝して、王座防衛の回数を目指すもよし、もう1階級上でもできると思う。すべてにすごいが、1番は相手のパンチをもらわないこと。ダメージが少なく次の試合に行けるから、何試合でもやっていける。

 ◆元WBCバンタム級王者・山中慎介氏 強すぎる。当てられる技術もあるし、パワーもある。どの階級まで通用するのか見てみたい。

 ◆元WBC世界スーパーライト級王者浜田剛史氏 力の差。最初の左フックで終わっていた。バンタムに上げて、キレ、スピードが増し、パンチも乗っていた。

 ◆元世界3階級王者八重樫東 素晴らしい試合だが、驚きではない。最初のテンプルで完全に効いていた。

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特注シューズがもたない!井上尚弥の「規格外」脚力

井上尚のリングシューズ(撮影・横山健太)

<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 モンスターが衝撃の112秒殺!! 同級2位の前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が1回TKO勝ちで国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。

 井上尚弥(25=大橋)の脚力は、既に階級を超越した「規格外」に仕上がっている。

 昨年12月、WBO世界スーパーフライ級王座の7度目の防衛戦前だった。世界戦仕様で用意されたエナメル素材のリングシューズの足底部分が1カ月半で2度も壊れた。日本人の歴代王者ならば、1足で2カ月以上は使用可能な耐久性があるはずが、井上尚のパワーだけには耐えられなかった。

 井上尚のシューズを担当するミズノ・コンペティションスポーツ事業部事業販促部渉外課の折田恵一課長(51)は「脚力の強さなのだと思います」と明かす。強度などを再チェックした上で、マクドネル戦に向けてエナメル素材に加え、メッシュ素材のリングシューズも製作。2種類を並行して使用してもらったという。「どちらか使い心地の良い方を履いて最高の試合をしてほしい」と折田氏。井上尚はメッシュ素材のリングシューズで戦い、112秒TKO勝利を飾った。

 ミズノでは世界挑戦時のボクサーに対し、サイズ調整のために2種類のシューズを製作することはある。ただし「特注なので防衛戦は通常1種類だけ」(折田課長)と異例の態勢だったという。リングシューズにまつわるエピソードでもポンド・フォー・ポンド(階級を超えての最強選手)ぶりを証明。WBSSでバンタム級の世界最強を示す土台は、既に完成していると言っても過言ではないだろう。【藤中栄二】

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井上尚弥の弟拓真2年ぶりKO勝利、年内世界見えた

1回、サブ(右)に強烈なボディーを打ち込む井上拓(撮影・狩俣裕三)

<プロボクシング:井上拓真世界前哨戦54・5キロ契約体重10回戦>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 WBC世界バンタム級9位井上拓真(22=大橋)が2年ぶりのKO勝利で、世界挑戦をアピールした。

 ワルド・サブ(29=インドネシア)との54・5キロ契約体重10回戦で、序盤からボディー攻撃で攻め込むと強烈な左ボディーでダウンを奪取。1回2分14秒、KO勝ちで存在感を示した。16年5月のタンボレシ(インドネシア)戦以来のKO撃破。「初めてボディーでKOを奪えました。ぼちぼち世界へ行きたい。兄に少しでも追いつきたいと思います」と約束した。

 この前哨戦に備え、フィリピン、中国、英国、メキシコのボクサーとスパーリングを消化してきた。「世界挑戦の準備はできている」と自信をみなぎらせる。現在、リング上で「モンスターの弟」との愛称で呼ばれることに頭を悩ませ「世界戦までには、ちゃんとした愛称がほしいですね。ファンのみなさんからも募集しています」と笑った。世界主要4団体のランキングに入っている井上拓はスタンバイOKだ。

3本指を立てポーズを決める井上尚(左から2人目)。左から母の美穂さん、1人おいて父の真吾トレーナー、弟の拓真(撮影・横山健太)

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井上尚弥KO記録ずくめの3階級制覇、新たな伝説へ

1回、マクドネルから左ボディでダウンを奪い冷静な表情で見つめる井上尚(撮影・横山健太)

<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 モンスターが衝撃の112秒殺!! 同級2位の前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が1回TKO勝ちで国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)を左フックと左ボディーでダウンを奪取。立ち上がった王者に13連打を浴びせ、1回1分52秒、レフェリーストップによるTKO勝利を飾った。今秋に開幕する賞金争奪の最強決定トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」参戦を正式表明した。

 わずか112秒で沈めた。最初の左フックで「(王者の)足元がぐらついた」と確信した井上尚がマクドネルをロープに追い詰めた。開始80秒で敵こめかみに左フックを打ちこみ、左ボディーでダウンを奪った。立ち上がった王者に最後は鬼の13連打の猛ラッシュ。日米英で生中継という注目の一戦で衝撃のTKO勝ちに「みなさん、これがボクシングです。早すぎるというクレームはご勘弁ください。自分もビックリしています」と笑いを誘った。

 井岡の18戦目を抜く国内最速16戦目の3階級制覇にふさわしいスピード勝利。日本人で初めて英国人世界王者を撃破し、具志堅が持つ歴代1位の世界戦6試合連続KO勝ち、内山がマークした歴代1位の世界戦通算KO勝利数も10回で並んだ。記録ずくめの白星に「2階級制覇は早すぎて試合をこなしていた感覚。3階級は重みを感じます」と喜びに浸った。「今までで一番重圧があった」。初めてセコンド陣以外の人間を控室から出てもらい「集中する時間をつくってもらったぐらい。人の声が気になったほど集中していた」。

 先月10日に25歳になった。プロデビューから5年7カ月が経過し、胸に芽生えたのは「選手としての焦り」(井上尚)。選手寿命は延び、30歳以上も世界王者として防衛回数を重ねられる時代になったが「もっとやらないといけない。やっていかなきゃいけない。今が一番のピークと感じるから」。言葉通りの圧倒的な強さを証明した。

 辰吉、長谷川、山中ら幼少時代から見ていた歴代王者が君臨したバンタム級王座を獲得し「夢みたい。本当に偉大な王者ばかりなので。まずはスタートラインに立ててよかった」。賞金争奪の最強決定トーナメントWBSS参戦を正式表明。既に世界主要団体の王者3人が出場決定済みだ。

 大橋会長は「6月にプロモーターが来日するのでそこで話します」と、待望の団体統一戦が実現する見通し。以前から「他の日本人王者とは違うステージに行きたいという思いがある」といった井上尚。その願いがかなう舞台をつかんだ。新たな「モンスター」伝説が幕を開ける。【藤中栄二】

 ◆ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ 昨秋からスーパーミドル級とクルーザー級で初開催中の最強選手を決める賞金争奪トーナメント。リチャード・シェイファー氏、カレ・ザワーランド氏という米独の両プロモーターが企画。今年はシーズン2でバンタム級の開催が発表された。WBAスーパー王者バーネット(英国)、WBO王者テテ(南アフリカ)、IBF王者ロドリゲス(プエルトリコ)の出場決定済み。6月に行われるWBC王座決定戦の勝者らも参戦の可能性あり。今秋から1回戦が開幕。今冬に準決勝、来春に決勝が開催予定。同級優勝者はファイトマネーと賞金を合わせ、推定総額250万ドル(約2億7500万円)を獲得する見通し。

WBSSバンタム級トーナメント組み合わせ
1回、左ボディでダウンを奪う井上尚(撮影・横山健太)

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井上尚弥「怪物ぶり証明。最強トーナメントも優勝」

1回、マクドネル(後方)からダウンを奪い、左拳を突き上げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

<WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館◇12回戦◇リミット53・5キロ


 WBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)がTKO撃破で国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に対し、序盤から左ボディーでぐらつかせ、左フックでダウンを奪取。その後も連打で攻め込み、1回1分52秒、レフェリーストップによるTKO勝ちした。

 これで今秋開幕の最強選手を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に参戦することが確実となった。井上尚の通算戦績は16勝(14KO)無敗。

 井上は、試合前から参戦を表明していた各団体の世界王者ら最強8選手による賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)への参戦をあらためて表明。

 「怪物ぶりがアピールできたと思います。十分にアピールできたということもあり、バンタム級最強トーナメントに出場します。今まで以上に練習してトーナメントに優勝できるように頑張ります」と優勝を宣言した。

 試合については「満足してます。(マクドネルが)わざわざ英国から来てくれた。楽しみな気持ちでいっぱいでした。でも固かったですね。振り回してしまった。当たれば倒れる感触があった。試合で出てホッとしてます」と笑みを浮かべた。

WBA世界バンタム級級タイトルマッチ マクドネル対井上 1回、井上(左)は猛烈なラッシュでマクドネルを倒し新王者となる(撮影・滝沢徹郎)

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井上尚弥、1回KOでマクドネル破り世界3階級制覇

1回、マクドネル(後方)からダウンを奪い、左拳を突き上げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

<WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館◇12回戦◇リミット53・5キロ


 WBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)を1回1分12秒のTKOで破り、フライ、スーパーフライ級に続き3階級制覇を実現した。

 井上はマクドネルに左フックを打ち込んでダウンを奪うと、そこから一気の連打でロープ際に積めてめった打ち。棒立ちになったマクドネルをレフェリーが止めた。

 やまない大歓声。井上は「怪物ぶりがアピールできたと思います。当たれば倒れる感触があった。試合で出てほっとしています」と満面の笑みで振り返った。

 前日24日午後2時すぎの計量からは井上が6キロ増に対し、マクドネルは実に12キロも大幅に体重を戻してきた。

 国内最速16戦目での3階級王者誕生となった。このカード決定を誰よりも喜んだのは、3階級制覇を目指す井上本人だった。ボクシング人気が高騰する英国から来日する王者マクドネルへのチャレンジ。同級2位の挑戦者として臨む井上は「ヒリヒリできる、ワクワクする試合」「やりがいがある試合」と気持ちを高揚させた。

 前哨戦を挟むことなく、転向1試合目での王座挑戦。3年前、亀田和毅(協栄)と2度対戦し、ともに判定勝ちしたマクドネルの身長は175・5センチ。実に11・4センチの身長差があるため、長身対策が不可欠だった。3月には身長175センチのWBA世界フェザー級3位チャン・ウー(中国)、4月には身長178センチで10戦全勝となるフェザー級選手のラザ・ハムザ(英国)を招き、実に2年ぶりとなる8ラウンドのスパーリングも消化。マクドネルと対峙した時のイメージを膨らませた。

 その身長差を考えれば、ボディーが狙いやすい。その反面、顔面が届きにくいことが想定されるが、王者の試合動画をチェックしてきた父の真吾トレーナーは「マクドネル選手は前かがみに構える。試合時には、それほどの身長差を感じないと思います」と分析する。5月にはメキシコ人練習パートナー2人を招き、過去の世界戦で最多となる海外勢6選手とのスパーリングを5月10日に打ち上げた井上は「調整はうまくいっています」との手応えを口にした。

 5月に入り、英国発でバンタム級最強決定トーナメントのニュースが届いた。欧州中心で昨秋から展開されてきたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のシーズン2としてバンタム級が開催されることが発表。WBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)、WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の出場が決定した。さらに主催者側からは「イノウエがマクドネルに勝った場合、WBSSに参戦することで合意している」とも明かされた。

 スーパーフライ級では、強すぎるがゆえに他団体王者から対戦を回避され、熱望した統一戦はかなわなかった。WBSSに参戦すれば、自然と団体統一戦が実現可能となる。井上は「まず結果を出したい。トーナメント(WBSS)の話もあるので」と前向きだ。団体統一戦という夢、ファンの期待-。それは、すべてマクドネルからベルトを奪った時から始まるストーリーとなる。

 辰吉丈一郎、長谷川穂積、山中慎介といった同級のレジェンドたちの名を挙げ「小さい頃から見てきたバンタム級。そのステージに立てるのはうれしい」と井上。具志堅用高が保持する日本記録の13度防衛を目指すことも宣言する「モンスター」は、バンタム級で日本ボクシング界の新たな歴史を刻んだ。

1回、マクドネル(左)をコーナーに追い込み、猛攻を仕掛ける井上尚(撮影・狩俣裕三)

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井上拓真1回KO勝利「兄に少しでも追いつきたい」

1回、サブにKO勝ちし、ガッツポーズを見せる井上拓(撮影・狩俣裕三)

<井上拓真世界前哨戦54・5キロ契約体重10回戦>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 井上尚弥(25)の弟でWBC世界バンタム級3位井上拓真(22=大橋)が世界前哨戦と銘打たれた一戦で鮮やかな1回KO勝利を飾った。

 ワルド・サブ(29=インドネシア)に対し、序盤から丁寧なボディー攻撃で主導権を握ると、右アッパーからの左ボディーでダウンを奪った。1回2分14秒、KO勝利。16年5月のタンボレシ(インドネシア)戦以来のKO撃破をマークした井上拓は「プロ初のボディーのKOでした。入った瞬間、KOだと思いました」と左拳に感触が残る、手応え十分の一撃を振り返った。

 16年11月に右手の甲と手首をつなぐ関節の脱臼部分を手術を受け、世界挑戦のチャンスを逃した。17年は経験豊富な実力者に連勝。同8月に4度の世界挑戦を経験する久高、同12月には元日本バンタム級王者益田に判定勝ち。この前哨戦に備え、フィリピン、中国、英国、メキシコのボクサーとのスパーリングで実戦的な経験値もアップした。

 「世界戦とか長丁場の試合になればボディー中心に攻めていかないといけない。アップ中にナオ(尚弥)のナルバエス戦(WBO世界スーパーフライ級王座挑戦)の動画が流れていて左ボディーだなと思った」と井上拓。「モンスターの弟」と呼ばれる続けており「世界戦までにちゃんとした愛称がほしいです。ファンの方にも募集したいです」と強調した。

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井上怒りのKO宣言「顔が別人」驚きも王者撃破自信

どうにか前日計量をパスした世界王者のマクドネルと井上(撮影・たえ見朱実)


 ボクシングWBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が怒りもパワーに変え、国内最速の3階級制覇と日本人初の英国人王者撃破に挑む。25日に東京・大田区総合体育館で挑戦する同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)とともに24日、都内のホテルで前日計量に臨み、両者ともに一発パス。当初予定より1時間以上遅刻した王者陣営から謝罪の態度がなかったことに怒りを覚えた井上は、KO撃破を予告した。

 許すつもりはないのだろう。先にリミット53・5キロでパスした井上の眼光は鋭かった。減量遅れを理由に当初予定より1時間10分も遅刻して計量会場に姿をみせたマクドネルが53・3キロでパスすると、自然とにらみ合いになった。ニヤけ顔の王者に対し、刺すような視線で怒りを伝えた。

 「ふざけてますよね。謝る言葉が1つもなくて。昨日までは紳士的だと思っていたのに。王者陣営の態度にイラっとしました。明日の試合にぶつけます」

 急激に水分を抜く減量方法で、一気に細くやつれた肉体となったマクドネルに対し「顔が別人で、変わりようにビックリしました。40歳ぐらいにみえました」と辛辣(しんらつ)に分析。さらに「水抜きの体は12回戦うボクサー向きかどうか。ボディー(ブロー)が効くだろうし」と自信に満ちた笑みを浮かべた。

 マクドネルは10年間無敗で、4年間王座を守ってきたV5王者。しかも過去6度、日本人が英国人世界王者に挑みながらも全敗している、嫌なジンクスもある。「判定決着にするつもりはなくて。KO決着で締めくくりたいと思います」と井上。最高の幕切れで、国内最速16戦目での3階級制覇を成し遂げるつもりだ。【藤中栄二】

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井上尚弥の相手マクドネル、遅刻し計量後に脱水症状

どうにか前日計量をパスした世界王者のジェイミー・マクドネル(撮影・ たえ見朱実)


 25日に大田区総合体育館でWBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)の挑戦を受ける王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)は24日、都内のホテルで行われた計量に遅刻した。減量の遅れなどを理由に当初の午後1時開始から同1時30分に再設定を要請。最終的には1時間10分ほど遅れて計量となった。200グラムアンダーの53・3キロで一発クリアすると、トレーナー陣の肩を借りて控室に直行。脱水症状を起こしていたため、取材には応じなかった。

 マクドネルに代わり、世界的プロモーターで王者のマネジャーを務めるエディー・ハーン氏が報道陣に対応。「現在、水分補給している。もう4回も会見を行っており、明日の試合に集中したい」と説明した。計量に遅刻したことについては「(横浜市内の)宿泊ホテルで体重を落として出発したかった。こちらのホテルで体重を落とすのが大変だからだ」と釈明。さらに「日本人と違い、我々の民族は時間にきちんとしていない部分がある。相手陣営には状況を随時、報告していた」と文化の相違を強調していた。

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井上尚弥、マクドネル戦が異例の米英生中継決定

WBA世界バンタム級王者マクドネルが持ち込んだグローブをチェックする井上(撮影・中島郁夫)


 プロボクシングWBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が国内最速となる16戦目の3階級制覇でボクシングの本場にあらためて存在感を示す。25日に東京・大田区総合体育館で王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に挑戦する一戦が、米英で生中継されることが23日、決まった。

 米動画配信のESPNプラス、英スポーツ専門局スカイスポーツでライブ中継。調印式に出席した井上は「盛り上がっている試合なのだなと思います。しっかりした形の勝利をしたい」と声を弾ませた。

 大橋会長によれば、米国時間では早朝の生中継となるがESPN以外からも米国内の中継オファーが届いていたという。同会長は「(ESPNプラスが)無料なので選んだ。宣伝効果は絶大」と歓迎した。日本人では村田諒太に続く国内世界戦の米生中継。「日本の軽量級が米英で生中継されるなんて異例」と話した。

 海外メディアからKO勝ちに関する質問を受け、井上は「その流れがきたらKOを狙っていきたい」と世界戦6試合連続KO勝ちを意識した。国内の世界戦連続KO勝利数で、井上は長谷川穂積、内山高志、山中慎介と並ぶ歴代2位の5連続。KOすれば具志堅用高に並ぶ歴代1位の6連続だ。世界戦通算KO勝利数も具志堅、山中と並ぶ9回。こちらもKOなら内山と並ぶ歴代1位の10回となる。

 井上が「ビッグマッチにつながる」と位置付けるマクドネル戦。KO勝ちで3階級制覇を成し遂げ、ボクシングの本場にも強さを届ける構えだ。【藤中栄二】

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ラウジー、初王座戦へ「タイトルも腕も奪ってやる」

ロウ女子王者ジャックス(右)とにらみ合うラウジー(C)2018 WWE, Inc. All Rights Reserved

<WWE:ロウ大会>◇21日(日本時間22日)◇米ニューヨーク州オールバニ・タイムズ・ユニオン・センター


 WWE加入後、初めての王座戦を控える08年北京五輪(オリンピック)柔道女子70キロ級銅メダルで元UFC女子バンタム王者のロンダ・ラウジー(31)が調印式に臨み、ロウ女子王者ナイア・ジャックス(33)と火花を散らした。王者からの逆指名で決まったロウ女子王座戦は6月17日のPPV大会(米シカコ)で行われる。

 調印式の立会人となったロウコミッショナーのステファニー・マクマホンから先に「ナイアは自分の名前をあげたいから逆指名したんでしょ。ロンダはまだシングル戦をWWEで戦ったことがないしね。そしてロンダはナイアをのろまだと思っているんでしょ。(ラウジーの得意技)腕十字を決めるのに何分かかるかしら」と両者をたきつけるような皮肉が飛び出した。

 すると先にジャックスが「私にはアームバー(腕十字)は決まらない。ロンダを倒して名前を上げるわ」と発言。一方、黙って契約書にサインしたラウジーは机とイスを横にはねのけてベルトを肩にかける王者の真正面に立つと「正直に話してくれてうれしいわ。ナイアからタイトル、そして腕も奪ってやる」と鋭い眼光でにらんだ。握手を交わしたものの、既に臨戦態勢に入っていた。

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井上尚弥が予備検診 リーチ差も「予測通りですね」

予備検診を終えWBA世界バンタム級王者マクドネル(右)とポーズを決める井上(撮影・中島郁夫)


 25日に東京・大田区総合体育館で開催されるプロボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチに挑む同級2位井上尚弥(25=大橋)が22日、都内で開かれた予備検診に臨んだ。

 王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)と初対面し、ガッチリ握手を交わした。検診では178センチとされたマクドネルの身長が175・5センチだったことが判明。当初は13センチ差とされていた身長差は10・5センチ差。リーチは井上が170・6センチに対し、マクドネルは182センチと11・4センチ差だった。

 身長とリーチの差について、井上は「予測通りですね。あとは、向かい合ってみてですね」と自信の笑みを浮かべた。これまでの予備検診よりも笑顔が多い雰囲気はスーパーフライ級からバンタム級に階級を上げ、1・4キロ軽減された減量面が大きいようで「減量している体での1・4キロといいのはでかいです。バンタムが適性体重だなと思います」と納得した表情を浮かべた。

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マクドネル「減量は順調」井上尚弥戦へ万全アピール

コールドウェル・トレーナー(右端)とのミット打ちを消化するWBA世界バンタム王者マクドネル(左端)


 減量は順調!?

 25日に東京・大田区総合体育館でプロボクシング前WBOスーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)の挑戦を受けるWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)が21日、横浜市内のジムで練習を公開。世界主要団体の王者の中で、もっとも高身長となる178センチの王者は、減量に関する質問を多く受けた。すると「減量は順調。もうアンダーです」とジョークを交え、ウエート管理が万全であることを口にした。

 現在の体重については最後まで明かさなかったものの「心配はご無用」とキッパリ。帯同するデーブ・コールドウェル・トレーナーも「今までジェイミーがウエートで失敗したことがあるのか?」と逆質問でウエートに問題がないことを口にした。さらに同トレーナーは「今までの井上選手の相手は挑戦するためだけ、あるいは何ラウンドまで耐えられるかというような相手だったと思う。私たちは勝ちにきています。観光にきているつもりはない。調整や減量がうまくいっているかを聞く必要はないです」と、真剣な表情で強調した。

 計11人からなるマクドネルの来日チームには「ボクシングサイエンス」という団体のトレーナーが帯同。栄養面やフィジカル的なサポートを受けていることを明かした同トレーナーは「確かにジェイミーはバンタム級まで落とすことに苦労していたが、彼らのサポートが始まって体重を落とすことに問題はなくなった」とも付け加えた。

 マクドネルは昨冬、1度はスーパーバンタム級への転向を表明しながら最終的にはバンタム級にとどまった経緯がある。「それはバンタム級の対戦相手にビッグチャンスがなかった。チャンスを増やすために1階級上げようと考えていたら今回、井上選手とのビッグチャンスが舞い込んだ。こういった機会があればバンタム級で戦う」と意図を説明した。

大橋秀行会長(左後方)の見守る中、鍛え上げられた肉体を披露するWBA世界バンタム級王者マクドネル
担当トレーナーのデーブ・コールドウェル氏(右)と公開練習に臨んだWBA世界バンタム級王者マクドネル

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井上尚弥、3階級制覇で「最強トーナメント」参戦へ

25日のマクドネル戦に向け、英国人ボクサーともスパーリングを行った井上尚弥(左)


 世界3階級制覇を狙うボクシング界の「モンスター」井上尚弥(25=大橋)が3階級制覇した場合、賞金争奪最強トーナメントとなるワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)に参戦することが濃厚となった。

 9日に英ロンドンでWBSSシーズン2でバンタム級の開催が発表されたことを受け、WBSSの共同プロモーターとなるカレ・ザワーランド氏が10日、英スカイスポーツの取材に応じ「井上尚弥とは2週間後となる25日の(WBA正規王者ジェイミー・)マクドネル戦に勝った場合、WBSSのトーナメントに出場することで合意している」と明かした。井上は25日、東京・大田区総合体育館でマクドネルに挑戦し、3階級制覇を狙うことになっている。

 既にWBAスーパー王者ライアン・バーネット(25=英国)、WBO王者ゾラニ・テテ(30=南アフリカ)、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(25=プエルトリコ)の出場が発表済み。同プロモーターは「既に3人の王者とサインできた。コンセプトは最強決定戦。マクドネル-井上戦は素晴らしい戦いだ。その勝者がトーナメントに出場するだろう」と強調した。

 今回のWBSS発表前から井上は「まず(3階級制覇の)結果を出したい。トーナメント(WBSS)の話もあるので」と前向き。参戦して勝ちあがれば他団体王者と拳を交えることになるため「スーパーフライ級では統一戦をやれたなかったので、ファンの望むカードをやりたい」と歓迎していた。

 WBSSシーズン1は昨秋からスーパーミドル級とライトヘビー級の2階級で開幕。シーズン1はファイトマネーが高額な中・重量級ということもあり、賞金総額5000万ドル(約55億円)、優勝賞金1000万ドル(約11億円)に設定されていた。

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亀田興毅「魂ぶつけ、けじめつける」引退試合メラッ

前日計量をクリアしポーズをとる亀田興。右は笑顔のポンサクレック(撮影・河野匠)


 ボクシング元3階級王者亀田興毅(31=協栄)の引退試合ルールが4日に都内で発表された。

 5日に後楽園ホールで、10オンスグローブでの6回戦の非公式試合となった。相手のポンサクレック(タイ)が国内規定でライセンス再交付されず、8オンスで8回戦の公式試合は認められなかった。それでも前日計量と会見があり、ともにバンタム級の53・5キロをパス。亀田は「リングは1対1の戦い。魂をぶつけ、けじめをつける」と言えば、ポンサクレックは「亀田も大人になった。フェアでクリーンに」と話した。

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阿部が6・23シンガポールで再起戦 石原も参戦

6月23日のUFCシンガポール大会でリー・ジンリャンと対戦する阿部大治


 6月23日のUFCシンガポール大会(シンガポール・インドア・スタジアム)の追加カードが4日、発表され、ウエルター級の阿部大治(26)がリー・ジンリャン(中国)と対戦することが決定した。

 阿部は今年2月のオーストラリア・パース大会でルーク・ジュモー(ニュージーランド)に判定負け。プロ7戦目で初黒星を喫して以来の再起戦となる。

 またバンタム級の石原“夜叉坊”暉仁(26)もピョートル・ヤン(ロシア)との対戦が決まった。同じく2月のオーストラリア・パース大会でホセ・キノネス(メキシコ)に判定負けしており、再起戦となる。

 既にシンガポール大会では、フライ級の井上直樹(20)がマット・シュネル(米国)、ウエルター級の安西信昌(32)がジェイク・マシューズ(オーストラリア)と対戦することが発表されている。

ピョートル・ヤンと対戦する石原〝夜叉坊〟暉仁

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