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パッキャオがUFC元王者マクレガーと対戦交渉中

マニー・パッキャオ(2019年4月21日撮影)

ボクシング6階級制覇王者でWBA世界ウエルター級スーパー王者のマニー・パッキャオ(41=フィリピン)が、米総合格闘技UFCの元2階級同時制覇王者コナー・マクレガー(32=アイルランド)と対戦交渉中であることが分かった。26日に英紙サンが、CNNフィリピンの報道を引用しながら報じた。CNNフィリピンが「上院議員でボクシングの伝説的選手となるマニー・パッキャオはUFCのスーパースター、コナー・マクレガーと戦うだろうと彼の事務所が確認している」と報じたという。

試合は年内の12月か、来年1月に中東で開催する方向で交渉中。詳細は決まっていないとしながらもパッキャオが得る収益の大部分はフィリピンの新型コロナウイルス対策に活用される予定だとも報じられている。

一方、6月に3度目の現役引退を表明したばかりマクレガーだが、既にボクシングトレーニングを開始しており、25日には自らのツイッターを更新。「私は次に中東でマニー・パッキャオとのボクシングマッチをしている」と投稿した。17年8月には元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(43)とボクシングで対戦済みでもあるマクレガーは「戦いを恐れず、現代のもっとも偉大なボクサー2人と対戦することは名誉になるでしょう」とつづった。

なおメイウェザー-マクレガー戦では、ファイトマネーのみでメイウェザーは1億ドル(約110億円)、マクレガーは3000万ドル(約33億円)を稼いでいた。

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山口拓也に注目「すごいですね」激励賞70万円以上

計量をクリアした鯉渕健(左)と山口拓也(八王子中屋ジム提供)

人生最高の激励賞は恩返しにする。ファーストレートPresents A-SIGH BOXINGの前日計量が30日に都内であった。31日に新宿FACEで8回戦以下6試合を予定。63キロ級6回戦でメイン以上に注目の山口拓也(35=ワールド日立)は61・8キロでパスした。すでに70万円以上の激励賞が集まったが、ジムのトイレ改装費用にあてると明かした。

この興行では資金集めにユーチューブなどを利用してPRし、クラウドファンディングで広告やグッズを返礼にしている。さらに投げ銭で選手に1口500円の激励賞がある。29日時点で山口には断トツの74万6000円が集まっている。

メインは坂井祥紀(29=横浜光)の国内デビュー戦となる。メキシコでプロデビューし、WBC世界ユース王座を獲得している。こちらの激励賞は35万8500円で、無名の山口にはその倍以上が集まっている異例の事態となっている。選手の取り分は90%。

ユーチューブでの選手紹介企画で、山口ににわかに注目が集まった。中学から引きこもりも25歳で実家を出た。家賃2万円のアパートでガスも冷蔵庫もない極貧生活も、認知症の母のためにと今後に備えているという。3年前に亡くなった父のガラケーを使い、オンライン会見には関係者にスマホを借りて臨んだ。

注目度の高さには「ボクは何もしていない。すごいですね」と驚く。ユーチューブは見ていない。「たき火に火を付けただけで、燃え上がったキャンプファイアを眺めているよう」と表現した。

6回戦のファイトマネーは12万円以上が目安で、33%のマネジメント料、保険料を引かれる。手取りは8万円以下。普段も入場券販売はほとんどせず、10倍以上の最高収入にも「ボクシングで稼いだわけではない。自分のものとは感じない」と話す。激励賞はジムの和式トイレ改装費用にと決めている。

「自分に使うのは…。これで焼き肉やすしを食べてもおいしくない。世話になっている人、女性会員や子供のために使いたい」。スパーリングも出稽古もままならず、代わりにジムOBがパートナーを務めてくれた。激励賞は世話になったジムや人のために使う。また投げ銭が増えそうな、山口らしいプランを披露した。

。13年デビューから4勝(2KO)11敗2分け。18年まで5連敗も、昨年に日本王座挑戦経験ある相手に勝って止めた。「OBコーチのおかげ」と言ったが、今回は「テングになってケンカした」。頭を下げられずに指導を受けられなかったことを悔やんでいた。

相手の鯉渕健(24=横浜光)は18年の東日本新人王決勝まで進んでいる。5勝(4KO)4敗。スーパーフェザー級から2階級挙げてきたが、こちらの激励賞は8万8000円となっている。山口は「多くの応援があるので、見せる、面白い試合をしたい」。28日に誕生日を迎えたユニークファイターは期待に応えられるか。

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プロボクシング協会がクラファン 新人王開催の経費

日本プロボクシング協会が全日本新人王開催経費を捻出のために、クラウドファンディングを実施する。

東日本ボクシング協会理事会が11日に開かれ、日本協会の承認事項であることが明かされた。7月から興行を再開し、徐々に有観客開催も増え、東日本新人王も9月から有観客開催を予定している。ただし、人数制限などもあるため入場券収入は大きく減少し、新型コロナウイルス対策の経費も必要となる。ファイトマネーを含めて寄付金を集めるもので、現在詳細を煮詰めているという。

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復帰戦タイソン氏「俺は手抜き知らない」オッズ優勢

東京ドームでタッブスを破り34連勝を達成したマイク・タイソン(1988年3月21日撮影)

あのタイソンが、ついにリングに戻ってくる。ボクシング元世界ヘビー級統一王者マイク・タイソン氏(54)の復帰戦が、23日に主催者から発表された。9月12日に米カリフォルニア州カーソンで、対戦相手は元世界4階級制覇王者のロイ・ジョーンズJr.氏(51)。エキシビションマッチの8回戦で15年ぶりに復帰し、伝説の2人の105歳対決となった。

   ◇   ◇   ◇

「I AM BACK」。タイソン氏はSNSを通じて、リング復帰を表明した。4月から迫力あるミット打ちの動画を再三投稿。キレ、スピード、破壊力あるパンチを繰り出し、チャリティーのエキシビションマッチでの復帰をアピールしていた。

タイソン氏には05年に6回TKO負け以来の試合となる。当時は無名に棄権負けして「もう戦うガッツも勇気もない」と話していた。15年ぶり復帰に「おれはまだやれるからだ。人生はまだ終わっていない。全力でいく。手抜きなんて知らない」と答えている。

ミット打ち動画が投稿されると、すぐに対戦相手に多くの名が上がった。耳かみ事件で連敗した因縁のイベンダー・ホリフィールド氏(57)ら。オーストラリアから2億円オファーも。選んだ相手は同じく最強と言われ、一時代を築いたジョーンズJr.氏だった。

ジョーンズJr.氏は「リングに戻るつもりはなかったが、私を選択した。ノーとは言えない。マイクのために例外を設けることにした」とコメント。ともに合意のサインをする動画をSNSに投稿した。

03年にヘビー級王座を獲得し、4階級制覇を達成した。ミドル級からヘビー級まで王座獲得は106年ぶりで、いまだ2人しかいない。18年に引退したばかりで2年ぶりの試合。伝説にはまだ早いが、スーパースター対決には違いない。

動画投稿アプリを運営するトリラー社が主催する。試合を有料で中継し、米メディアでは放送権料は5000万ドル(約53億円)とも報じられている。タイソン氏はファイトマネー全額を寄付するという。

ヘッドギアはつけす、12オンスのグローブを使用する。新型コロナウイルスのため、リングは屋外に設置される。すでのブックメーカーのオッズも出たが、タイソン氏が優位となっている。

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RIZIN元貴ノ富士と接触へ メイウェザーも交渉

フロイド・メイウェザー(左)、那須川天心(2018年12月31日撮影)

メイウェザーと元貴ノ富士も参戦? 格闘技イベントRIZIN榊原実行委員長はプロボクシング元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー陣営と年明けから連絡を取っていることを明かし「秋でも年末でも可能性がある」と18年大みそか、那須川天心戦以来の参戦もあるとした。

メイウェザーはSNSを通じプライベートジェットでの来日とRIZINとの交渉を予告していたが、「今は飛んでこれないですから(笑い)」と会談は否定。ただ「全部お金にまつわることなんですよ…」と本音も。高額のファイトマネーが準備できない現段階では実現は難しそうだ。また、7日に格闘技転向を発表した元十両貴ノ富士の上山剛氏については「1度会って話してみようと思う」と近日中にも接触する予定だ。

元十両貴ノ富士の上山剛氏(2019年7月17日撮影)

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はじめの一歩記念決勝大会運営費をクラファンで募集

はじめの一歩トーナメント開催を発表したJBスポーツジム森川常次会長(右)と主催するDangan古沢将太代表(2019年4月26日撮影)

クラウドファンディングの支援金で、新たなボクシング興行開催を目指すプロジェクトが始まった。

イベントを主催するDANGANが5日に、延期されていたはじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメント決勝大会開催を発表した。8月22日に東京・後楽園ホールで、無観客を想定した支援金集めも開始し、大会運営費の捻出に新たなファン獲得を目指す。

期間は7月5日までの1カ月で500万円を目標にする。3000円から120万円の9コースにはさまざまな返礼がある。ライブ配信視聴権では漫画はじめの一歩の作者森川ジョージ氏が副音声で限定解説。登場人物鷹村の4コマ漫画をデザインした限定Tシャツ。客席に名前、写真、イラストなど掲載の応援パネル掲示など。

120万円コースはJBスポーツの山田トレーナーから、1カ半の個別指導に食事管理を受けられる。さらに当日のリングで、現役の日本王者クラスと特別スパーリングできるというものだ。

客入れができても500人程度と想定し、収入は激減する。支援金は会場費などの経費、ファイトマネーに充てる。古沢代表は「はじめの一歩を活用して、少しで興味を持ってもらい、面白さを伝えるきっかけになれば」と話した。

決勝は日本同級4位渡部大介(28=ワタナベ)と草野慎悟(31=三迫)が対戦する。当初は5月22日に墨田区体育館で予定されていた。渡部は「延びた分はプラに捉え、最後は倒して勝ちたい。デンプシーロール返しで」と必勝を期す。草野は「しっかりフィジカルは鍛え、今が一番強い。はじめの一歩のように、倒されても倒し返して勝ちたい」と意気込んだ。

優勝者には100万円の賞金に加え、はじめの一歩に登場できる特典も与えられる。他に3試合も予定されている。

後楽園ホールで行われた、はじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメントを観戦する観客(2020年2月27日撮影)

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裏も濃密だった辰吉対薬師寺/記者振り返るあの瞬間

94年12月、WBC世界バンタム級統一王座決定戦で激しく打ち合う辰吉丈一郎(左)と薬師寺保栄

<スポーツ担当記者 マイメモリーズ>(45)

日刊スポーツの記者が自らの目で見て、耳で聞き、肌で感じた瞬間を紹介する「マイメモリーズ」。サッカー編に続いてオリンピック(五輪)、相撲、バトルなどを担当した記者がお届けする。

   ◇   ◇   ◇

辰吉丈一郎が「勘違い君」と言えば、薬師寺保栄は「思い上がり君」と返した。ボクシングで世紀の一戦と言えば、やっぱりこれ。WBC世界バンタム級王座統一戦で、94年12月4日に名古屋で激突した。対戦前は舌戦が前代未聞の過熱ぶりで、一言で記事になった。

辰吉が前年に暫定で王座を奪回したが、当時の国内ルールでは引退の網膜剥離と判明した。薬師寺が代役で正規王座を奪取して2度防衛。その間に辰吉が海外で復帰すると、WBCから対戦指令が出され、国内復帰も特例で認められた。

因縁に中継テレビ局の違いで、両陣営とも興行権を譲らず。共催案も分裂でついに入札になると、米プロモーターのドン・キング氏も参戦する事態に。薬師寺陣営が342万ドル(約3億4200万円)とヘビー級以外の最高額で落札した。辰吉陣営は237万9999ドル、キング氏は320万1500ドルだった。

薬師寺陣営は赤字削減へ強硬手段に出た。ポスターやプログラムは薬師寺中心で辰吉は片隅。入場券1万1000人のうち辰吉陣営には3000枚だけで、グッズ販売、恒例の太鼓応援も禁止した。薬師寺陣営がファンクラブ結成に約3000人が入会したが、半分は隠れ辰吉ファンの入場券目当てだった。

薬師寺のクリハラ・トレーナーが「欠点が6つある」に、辰吉は「486個」と返した。「ヤックン(薬師寺)のダンスとキラキラの服が楽しみ。判定なら勝ちにしてあげる」と上から目線。薬師寺は「ベルトに偽物と書いて」と言い、公開練習ではあちこちサポーターやドーピング疑惑を口にし、陽動作戦も繰り広げた。

試合は辰吉が前に出るが、薬師寺が左ジャブと手数でリードした。両者とも流血。辰吉は両目を腫らせながら、終盤に反撃した。クリンチも少ない激戦も、2-0の小差判定で薬師寺の手が上がった。

1ポイント差のジャッジ1人は日本人だった。12回は唯一10-10のイーブンと採点した。残るジャッジ2人のこの回は辰吉10-9で、3人が同じだったら判定は1-0で引き分け。異議を訴える辰吉陣営もいた。

実は辰吉が左拳を痛めていたが、素直に完敗を認めた。終了ゴングが鳴ると抱き合って発言を謝り、判定が下ると薬師寺を抱き上げた。薬師寺も勝って言い返すはずが、最強だったと応えた。挑発合戦からクリーンなファイトとエンディングが脳裏に刻まれた。

両陣営の争いで笑ったのが、振込手数料をどちらが払うかでもめたこと。ファイトマネーは五分の1億7100万円で、マネジメント料33%を引いても1億1457万円。辰吉は日本人最高額となった。

薬師寺は違った。当時は試合後の報告書が公表され、2500万円と判明した。後援者のボーナスはあったが、地元での開催優先へ抑制を受け入れ、初の日本人統一戦勝者という栄冠を手にした。舞台裏も実に濃密で面白く、まさに世紀の一戦と言えた。【河合香】

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マイク・タイソン氏を引退に追い込んだ男が秘話語る

エキシビション戦でのリング復帰を目指すボクシングの元世界ヘビー級王者マイク・タイソン氏(53)を最後に倒した男がクローズアップされている。

05年6月、6回終了TKO勝利でタイソン氏を現役引退に追い込んだアイルランド人ボクサー、ケビン・マクブライド氏(47)の現在が5月31日、英紙デーリーメールに報じられた。タイソン氏の言動が伝えられるごとに名前が挙がる同氏は米マサチューセッツ週ボストンで妻と2人の子どもと生活している。

同紙のインタビューでは「私は現在、樹木医と一緒に仕事をしています」と職業を明かした。環境汚染や病害虫によって病気にかかった樹木を診察、検査する「木の外科医」をサポートする業務で、材木を拾い、冬には樹木に積もった雪も下ろすという。「この仕事は私を忙しくさせている」と充実した生活ぶりを語った。現役引退は11年。タイソン氏に勝ったヒーローはその後、8戦2勝6敗と負け越した。目立った活躍ができないまま、アルコール依存症となってリングを去ったという。この10年間は仕事に集中し、お酒は口にしていないそうだ。

15年前のタイソン戦当時は32歳。マサチューセッツ州に拠点を置き、パッキー・コリンズ・トレーナーのもとで10週間にわたるキャンプに取り組んだ。マクブライド氏は「タイソンが私を殴った時、いつでも笑うように、とトレーナーから言われたことを覚えている。試合動画をみればたくさん笑っているのが分かるはず」と強調。さらにタイソン氏が試合中にクリンチで左腕を折ろうとしたり、乳首をかもうとしていたと指摘し「神様、マウスピースを差し込んでくれてありがとう。そうでなければ私は1つの乳首しかないアイルランド人になるところだった」と、冗談交じりに本人しか分からないエピソードも披露した。

当時を懐かしみながら「勝利した後に踊って喜んだが、最高のタイソンではなかったことも分かっている。しかし、あの夜は間違いなく勝ちました」と遠い目。当時のファイトマネーは15万ドル(約1650万円)だった。タイソン戦後、名物プロモーターだったドン・キング氏とも契約を結んだものの、戦績が伴わずに世界王座には届かなかった。

数年前には、あるイベントでタイソン氏とも再会したこともあるという。マクブライド氏は「あいさつして、私を覚えているかと訪ねたら、彼は手を振って『ケビン、覚えているよ』と」。53歳となったタイソン氏がリングに戻ろうとしていることを歓迎し「彼がカムバックすると言うたびに、私が彼を倒した最後の男だったと話題になる。それが頻繁になることは嫌ではない。好きだよ」と締めくくっていた。

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薬師寺ジムが興行中止「入場収入なければ出る一方」

薬師寺保栄会長(2016年12月23日撮影)

ボクシングの薬師寺ジムが7月12日に愛知県内で予定していた興行を中止としたことが30日、分かった。

同ジム所属のWBO世界フェザー級5位で同アジアパシフィック同級王者森武蔵(20)のノンタイトル戦をメインに計画していた。しかし、原則となる「無観客」が最大の壁となり、開催を断念せざるをえなかった。元WBC世界バンタム級王者の薬師寺保栄会長(51)は「(放映権料が見込める)テレビ中継がつくわけでもなく、入場収入がなければ出ていく一方。ファイトマネーも払えない」と苦渋の決断を語った。

日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)は前日29日に新型コロナウイルス対策連絡協議会を開き、7月からの興行再開を決めた。ただ「原則無観客」で、客入れには厳しい条件設定。実際には興行不可能な厳しい現実が示された。

将来期待の森は来春にも世界戦が計画されている。年内に2戦で世界挑戦が描かれていたが今後の興行、試合日程も「全くの白紙」(薬師寺会長)と見通しがたたない。プロ野球、Jリーグと動きだしてきたスポーツ界だが「密」を避けるのが難しいボクシング、格闘技にはまだまだ高いハードルが立ちはだかる。

森武蔵(2017年12月22日撮影)

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オンラインで投げ銭も、ボクシング新方式興行を発表

ボクシングの八王子中屋と横浜光の両ジムが28日、共同プロモートによる新方式で選手支援する興行「A-SIGH.BOXING」の開催を発表した。8月31日に東京・新宿FACEで無観客を想定し、オンラインを活用して新たな収入源としたい考えだ。

クラウドファンディング形式でファンが選手を直接支援し、当日はユーチューブで無料配信される中で投げ銭システムも導入される。グッズ販売なども含めて、運営費などを除いた90%が選手に支払われ、ファイトマネーに加えた収入となる。

当分は無観客や客数制限が開催条件となるため、選手は入場券販売での収入が見込めない。そこでオンラインを活用して支援をしてもらおうというもの。A-SIGHはこれまでも積極的にユーチューブを活用。事前から情報配信などもしてきたが、さらにデジタルシフトを試みて選手支援をしていく。

当日は若手を中心に5試合を予定している。メキシコで10年活動していた、元世界WBCユース・スーパー・ライト級王者坂井祥紀(29=横浜光)の帰国初戦がメインとなる。

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ワタナベボクシングジム支援金が目標600万円到達

ワタナベボクシングジム所属の京口紘人(2019年9月30日)

ワタナベボクシングジムが支援金を募ったクラウドファンディングが、22日に目標額600万円をクリアした。

試合が中止、延期になり、ジムも休業中で存続危機。損害と運営費を補うために、4月27日から募集を開始していた。29日が募集終了日だったが、7日前にして400人を超える支援で目標を達成した。

返礼として主催試合コーナーポスト広告の50万円に2人、世界王者京口らに指導を受けられる3万円に20人、サイン入りグローブの1万2000円に150人以上などの支援が集まった。

渡辺会長は「みんなが苦しい時にありがたい限り」と感謝した。試合予定だった京口らの選手には「生活もあるから」とファイトマネーの一部を支給した。政府による補助金なども申請済み。8月には興行を予定しているが「まだまだ先が見えない。不安ばかり」とも話した。

同ジム初の世界王者の内山氏も、クラウドファンディングを開始している。東京・四谷と埼玉・春日部市で、アマジムのKOD LABを経営も休館している。インストラクターの現役や引退したボクサーの報酬、家賃などの支援を募っている。

こちらは6月22日までに目標500万円も、すでに700万円以上が集まった。100万円は永久会員権、10万円は内山氏と食事会、5万円は内山氏とマスボクシングなどが返礼となっている。【河合香】

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森武蔵 ファイトマネーで故郷熊本にマスク寄贈

森武蔵

ボクシングのWBOアジアパシフィックフェザー級王者森武蔵(20=薬師寺)が6日、故郷(熊本県菊池市出身)の熊本県庁を訪れ、マスク3000枚を寄贈した。

4月18日に熊本で防衛戦が予定されていた森は、3月に地元で合宿中に新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、「何か力になれないか」。元WBC世界バンタム級王者の薬師寺保栄会長や後援会の会長に相談し、自身のファイトマネーで寄贈を決めた。4月の試合は延期。「今はボクシング一本でやらせてもらっている。ファイトマネーが入らないのは正直厳しいが、何かの役に立ちたかった」と話す。

自身も苦しい思いをしてきたからこそ、人のためになりたいと思う。13歳の時、ロードワーク中に後ろから車に追突された。腰と両足骨折の重傷。半年間、入退院を繰り返した。医者からは通常の生活はできても、ボクシングは無理と通告された。再起不能の宣告だったが、森は「自分の心は折れなかった」。必死の努力で全国U-15ジュニアボクシング大会で優勝した。

そんな姿勢が元世界王者の薬師寺会長の目に留まった。母は高校進学を願ったが、森は「プロ以外に興味ない」と薬師寺会長の名古屋行きを即断した。中学の卒業式に薬師寺会長が迎えにきたという。その後に大阪で世界ランカーとのスパーリングでボコボコにされた。「やり返したる」。逆に闘争心がわいた。

サウスポーのファイターで、プロでは全日本スーパーフェザー級新人王を獲得するなど11戦全勝(6KO)。現在、WBO世界フェザー級5位で、世界挑戦も期待される。「自分は若く、まだまだ成長期。力を備えて挑みたい」。与えられた困難を乗り越え、世界のベルトを目指す。

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井上尚弥の第2章、真の頂へ「勝ち続けるしかない」

2019年11月7日、ボクシングWBSS世界バンタム級トーナメント 決勝 井上尚弥対ノニト・ドネア ノニト・ドネアに勝利しアリ・トロフィーを掲げる井上尚弥

ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(26=大橋)が5日、日刊スポーツの電話インタビューに応じた。

新型コロナウイルスの感染拡大により、25日(日本時間26日)に米ラスベガスで予定されていたWBO同級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦が延期となり、本格的な米国進出は仕切り直しとなった。6日で、14年の世界奪取から丸6年。世界が注目する「モンスター」が、これまでの歩み、「第2章」と位置づける今後についての思いを語った。【取材・構成=奥山将志】

   ◇   ◇   ◇

新型コロナウイルスの影響で、3月17日に日本人初の3団体統一戦の延期が正式発表された。

井上 世界的な状況をみて、何となく無理なのかなと思っていたので、延期が決まった時も「これは仕方ないな」って感じでした。減量に入るギリギリのタイミングでもあったので、キャリアが浅い時期だったら、精神的に動揺したかもしれませんが、そこは20歳から世界戦を14回戦ってきた経験なのかなと思います。

現在は横浜の所属ジムにも行かず、サンドバッグなどをつるした自宅前の練習スペースを中心に調整を続けているという。

井上 試合がいつになるか分からない状況ですが、切り替えはスムーズにできています。それよりも、自分にも子どもが2人いますし、近所には90歳を超えたひいおばあちゃんも住んでいる。今はボクシングのことを過剰に考えるよりも、不要な外出を控えたり、当たり前のことをやることが大切だと思っています。

昨年末に米プロモート大手トップランク社と複数年契約を結び、今後は主戦場を米国に移す。延期となったが、その1戦目となるカシメロ戦では、軽量級では異例となる、本場ラスベガスのメインイベントを任された。キャリアの「第2章」のスタートと位置づけた重要な一戦に向け、これまで以上に高いモチベーションを保ってきた。

井上 今までは日本国内で、「世界王者」としてやってきた選手だったが、トップランクと契約し、求められてラスベガスでメインを張る。ここまできたという思いももちろんありますが、満足はしていない。ここが、自分が本当の意味で成功するか、失敗するかの分かれ目だと思っています。米国のファンを満足させる内容も求められますし、気持ちの面でもこれまでの試合とは大きく違います。日本人が立ったことがない舞台ですし、新たなステージの始まりだと思っています。

14年4月6日に初めて世界王者となり、6年がたった。「強い相手としか戦わない」と宣言して飛び込んだプロの世界。6戦目での国内最速(当時)の世界王座奪取に始まり、8戦目で名王者ナルバエスを破り2階級制覇を達成。ここまで完璧なキャリアを歩んできたように思えるが、井上自身が思い描いていたものとは違ったという。

井上 ライトフライ級で初めて世界王者になった時は、想像していたものと現実のギャップに悩んだこともありました。辰吉(丈一郎)さんとか、幼い頃に見ていた畑山(隆則)さんの時代の華やかさとは違い、世間の反応もそんなに大きくなかった。街を歩いても自分のことを知っている人の方が少なかった。実際に、1つの階級に4人も世界王者がいて、誰が強いのかも分かりにくい。ゴールだったはずが、ここではないとすぐに思いを新たにしました。

それでも、存在をアピールするための話題づくりなどには走らず、「リング上がすべて」と信念を貫き続けた。試合内容で、「世間」と闘い続けた6年間。まっすぐ進んできた先に、現在の確固たる立場がある。

井上 振り返ってみれば、ここまでくるのに時間がかかったなという印象はあります。スーパーフライ級で2階級制覇をしても、防衛戦では、名前のある相手との試合は決まらなかった。ただ、冷静にみれば、当時の自分も世界的には名前がなかったですし、「食ってもうまみがない選手」だったということ。時代とか、環境は関係なくて、ただ自分がそこまでの存在ではなかったということです。

18年にバンタム級に階級を上げたことで、流れは一変した。強豪がひしめく伝統の階級で、その名は瞬く間に世界にとどろいた。転級初戦でWBA王者マクドネルを1回TKOで破り、3階級制覇を達成。続くパヤノ戦、IBF王者ロドリゲス戦と、階級のトップ選手3人を計わずか441秒で撃破。衝撃的な試合を連発し、昨年11月には、バンタム級最強を決めるトーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ」決勝で、5階級制覇王者ドネアを破り、頂点に立った。会場のさいたまスーパーアリーナは2万2000枚のチケットが完売した。

井上 バンタム級に上げたことで、理想と現実がかみ合い、求めてきた戦いができるようになったと思っています。減量でパフォーマンスが落ちることもないですし、今は誰もが納得する相手と戦えることが楽しいですし、うれしいです。

ドネア戦は、全米ボクシング記者協会の年間最高試合に選ばれ、世界にその名をとどろかせた。米国で最も権威ある専門誌「ザ・リング」認定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強ランキング)で最高3位に入るなど、世界の中心選手の仲間入りを果たした。

井上 PFPの存在は大きいですね。そのランクに入っていることで、同じ階級の選手だけでなくロマチェンコ、クロフォードといったPFPの前後の選手とも比較される。だからこそ、変な試合はできない。もっと上を目指さないといけないと思いますし、自分の意識を変えることにもつながっています。

階段を駆け上がり続けても、「強くなりたい」という思いは揺るがない。

井上 バンタム級に上げてから、これまで以上に海外の選手の映像を見るようになりました。以前から父に「見ろ」と言われていたのですが、やっとその意味が分かってきました。

圧倒的なパフォーマンスの裏には他選手からのヒントも影響しているという。

井上 映像を見て、無理にまねをするのではなく、イメージを整理してストックしておくことが大切なんです。たとえば、メイウェザーの防御はこういう特徴があって、ロマチェンコのサイドへのステップはこうとか。そうやってインプットしておくことで、ミットの練習をしている時とかに急に動きのイメージが頭におりてくるんです。このタイミングなら、あの選手のあの動きが使えそうだとか。ただ、パッキャオの2段階の踏み込みだけはいまだにできない(笑い)。あれが自分のものにできれば、もっと強くなれると思うんですけどね。

刺激を求める先は、リング以外にも向かうようになってきた。バスケットボール日本代表の富樫勇樹(26)、ラグビー日本代表の松島幸太朗(27)ら、他競技のアスリートとも交流を深めるようになった。

井上 以前はほかのスポーツにあまり興味がなかったんですが、最近は少し変わってきました。富樫と幸太朗は気が合う友人というのが大前提なのですが、他のスポーツを見に行けば、そこの会場の空気で感じることもある。世界王者になって、周囲からちやほやされる部分もありますし、「慣れ」が、知らない間に心の隙につながると思っています。居心地がよくない新しい感覚にさらされることで、自分が今やらなければいけないこと、進むべき道が整理できるんです。

世界のライバルが「INOUE」「MONSTER」の名を挙げ、挑発し、対戦を熱望している。だが、「強い相手としか戦わない」というデビュー当時の思いは今も変わっていない。

井上 周りからいろいろ言われてなんぼの世界ですし、そこは望むところ。1度負けたら今まで積み上げてきたものがすべて崩れるという恐怖心もありますが、負けを恐れていたらボクシングをやる意味がない。結局、勝ち続けるしかないんです。ただ、弱い相手に勝っても意味がない。どちらが勝つか分からない本物同士のドキドキ感を自分は求めていますし、ファンの方もそれを望んでくれていると思うんです。

35歳での引退を公言し、今月10日には27歳になる。見据える先はどこまでも高い。

井上 自分がどこまでいけるかは、ここからの2~3試合の内容にかかっていると思っています。パッキャオのようにアジアから世界の頂点に上り詰めたいですし、ファイトマネーという意味でもそう。何のためにボクシングをしているかと言えば、当たり前ですが、1つは稼ぐためです。残り8年と考えれば、やれても20~30試合。そう多くはないと思っています。その中で、自分がどんな試合を残せるか。「ボクシングって面白い」「井上の試合は面白い」と思ってもらえる戦いを、これからも見せていきたいですね。

◆井上尚弥(いのうえ・なおや)1993年(平5)4月10日、神奈川・座間市生まれ。元アマ選手の父真吾さんの影響で小学1年から競技を開始。相模原青陵高時に史上初のアマ7冠。12年7月にプロ転向。当時の国内最速6戦目で世界王座(WBC世界ライトフライ級)奪取。14年12月にWBO世界スーパーフライ級王座を獲得し、史上最速(当時)の8戦目で2階級制覇。18年5月にWBA世界バンタム級王座を奪取し、3階級制覇。家族は咲弥夫人と1男1女。165センチの右ボクサーファイター。

2018年10月7日、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズバンダム級トーナメント WBAバンタム級タイトルマッチ 1回戦・1回KO勝ちで、フアンカルロス・パヤノ(手前)を倒し、ガッツポーズする井上尚弥
2014年4月6日、WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 井上尚弥対アドリアン・エルナンデス KO勝利して新王者となった井上尚弥(中央)は、家族と記念撮影。左から姉晴香さん、弟拓真、1人おいて父真吾トレーナー、母美穂さん

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フューリーが王座返り咲き、ワイルダーを7回TKO

ワイルダーに7回TKO勝ちし王座に返り咲いたフューリー(AP)

<プロボクシング:WBC世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦>◇22日◇米ラスベガス

元3団体統一王者タイソン・フューリー(31=英国)が、7回TKOで再戦決着をつけて王座に返り咲いた。

WBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(34=米国)と昨年12月に引き分け以来の再戦。3回に右ストレート、5回も左ボディーでダウンを奪う。相手陣営のタオル投入で7回1分39秒TKO勝ち。15年のWBAスーパー&IBF&WBO王座以来、5年ぶりの王座奪回となった。ワイルダーは44戦目の初黒星で、11度目の防衛に失敗した。

フューリーはストレート並の強い左リードを突き、前に圧力をかけてワイルダーを下がらせた。3回にワンツーで右ストレートを左耳に打ち込み、横倒しにダウンで出血させた。この回はしのぐもワイルダーの足元はおぼつかない。5回にはボディーで2度目のダウン。フューリーは減点されたが6回もロープを背負わせ、7回にコーナーで右を2発見舞うとストップ勝ちとなった。

前回はフューリーが試合をコントロールも、2度ダウンを喫して三者三様の引き分けだった。今回はKOを狙って7・6キロ増の123・8キロで、キャリア2番目の重量だった。持ち味の動きとスタミナが心配されたが、ボディーワークよく動き、左リードで試合を支配した。

5年ぶりにベルトを手にしたフューリー。「神に感謝したい。栄光をつかむことができた。ワイルダーも正々堂々戦い、強い戦士だった」と、普段の挑発ぶりと裏腹に相手もたたえた。「ボクは音楽が好きだ」とインタービュアーからマイクを奪い、あとはリングで熱唱して、観客と最後まで歌いきった。

ワイルダーは完敗だった。必殺の右の一撃を狙うも空を切った。「強い男が勝った。万全の準備をしたつもりだったが、言い訳はしない。セコンドに続けさせてもらえなかったが、言う通りにする。ベストの対決で盛り上がっただろ。もっと強くなって帰ってくる」と復活を期した。

チケットは早々に完売済みで、英国からフューリーを応援にきたファンも多く、会場のMGMグランド・ガーデン・アリーナには1万7000人が詰めかけた。試合前にはレノックス・ルイス、イベンダー・ホリーフィールド、マイク・タイソンの元世界王者3氏がリングに上がった。

フューリーは王冠をかぶった赤いマント姿で、黄金のイスに座ったみこしで入場した。ワイルダーは黒を基調にきらめく仮面とよろい姿で、目の周りを電飾で赤く光らせ、ともにド派手な入場だった。会場はホワイトホープのフューリーに大声援も、ワイルダーにはブーイングが多かった。

主催するトップランク社のボブ・アラム氏は、興行収益が2億ドルに達する見込み、ラスベガスのヘビー級戦で最大になると言われている。米メディアによると、ファイトマネーは両者500万ドルに加え、PPV収益が上乗せされて2800万ドル以上が保証されているという。

今後は3度目の決戦の可能性もありそう。WBAスーパー&IBF&WBOと3団体統一王者アンソニー・ジョシュア(30=英国)が、勝者と対戦を希望している。

ワイルダー(右)からダウンを奪うフューリー(AP)
ワイルダーとの再戦を制し、王座に返り咲いたフューリー(AP)

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亀田3兄弟訴訟、JBCに4500万円賠償命令判決

亀田興毅氏

ボクシングの元世界王者の亀田興毅さん(33)ら3兄弟側が日本ボクシングコミッション(JBC)による処分に対し、JBCと理事長らに総額約6億6400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は1月31日、計4550万円の支払いを命じた。

都内で会見した亀田興毅さんは「経済的ダメージは計り知れないものがあった。長かったが、一区切りついて安堵(あんど)している。JBCは公平、中立でないといけない」などと述べ、関わった幹部などの退陣を求めた。JBCは秋山理事長名で「判決内容を精査し、当法人としても論点整理含め、代理人と協議したうえで、今後の対応について考えたいと思っております」とコメントした。

この裁判は、13年12月に行われた次男大毅さんの世界戦を巡り、JBC側とトラブルに発展。14年2月、亀田ジムの会長とマネジャーの資格更新をJBCが認めない決定を下し、3兄弟は国内で試合ができなくなったもの。今回の損害賠償額は、資格があれば14年に3兄弟が1試合ずつ行ったとし、前年のファイトマネーを基に算出した額となっている。

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藤本京太郎が英ホープと対戦「ロッキーの気持ちで」

WBOインターナショナルとWBCシルバー・ヘビー級タイトル戦の会見を行った藤本京太郎。強敵デュボアをイメージしたパンダにパンチ

ボクシングWBA世界ヘビー級12位でWBOアジア・パシフィック同級王者藤本京太郎(33=角海老宝石)が、12月21日に英国でWBO世界同級6位のダニエル・デュボア(22=英国)とWBOインターナショナル、WBCシルバータイトル(ともに日本非公認)をかけて戦うことが決まった。

13日、東京・後楽園ホールで会見した藤本は「ほんとに長かった。暗闇の中、トンネルを歩いてきた」。今回のファイトマネーは1億円。元K-1王者から11年に転向して以来、やっと巡ってきたビッグマッチを喜んだ。

事実上の世界タイトル戦挑戦者決定戦で、勝てば念願の日本人初ヘビー級世界戦の道もひらける。だが、相手デュボアはアマ69勝6敗、プロ13戦全勝12KOの英国期待のホープ。しかも、身長は183センチの藤本より13センチ高い198センチ。技術もパワーもあり、厳しい戦いが予想される。対戦決定後に相手のビデオを見たという藤本は「ビビっているところ。12回したくない」。この日の会見のためにパンダを呼び、「あと1カ月、動物とやるぐらいの感じ」でと、パンダに拳を打ち込み、イメージを膨らませた。

番狂わせのチャンスはある。担当の阿部トレーナーは「昨日たまたま見た」と10年のK-1で藤本がピーター・アーツを2回KOで倒した試合を例に出し、「すごいスピードだった」と称賛。今回もスピード重視で調整を進め、「スピードで上回り、足を動かす。出入りで何とか倒して勝ちたい」と作戦を明かした。

今週末からは米ロサンゼルスに移動し、ヘビー級の選手らとスパーリングを重ねる予定だ。藤本は「ロッキーのような気持ちで戦いたい。ボクシングは何があるか分からない。強い気持ちをもってリングに上がりたい」と自らを鼓舞した。

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UFCデビューの魁津希、対戦の中国選手が計量失敗

メインのUFC女子ストロー級王者ジェシカ・アンドラージ(左)と挑戦者の同級6位ジャン・ウェイリー

米総合格闘技UFCファイトナイト中国・深■(■は土ヘンに川)(しんせん)大会は31日、中国・広東省深■(■は土ヘンに川)市のユニバーシアード・スポーツ・センターで開催され、女子フライ級(56・7キロ以下)の魁津希(みずき=25)が同団体デビューを果たす。

30日には同地で前日計量が開かれ、同級5分3回に臨む魁津希はリミット56・7キロでパスした。一方、対戦相手となるウー・ヤナン(中国)が58・51キロで計量失敗。規定によりヤナン側からファイトマネーの30%の支払いを受け、試合成立となる。なおメインイベントに組まれたUFC女子ストロー級タイトル戦に出場する同級王者ジェシカ・アンドラージ(27=ブラジル)は51・94キロ、挑戦者の同級6位ジャン・ウェイリー(30=中国)も52・16キロでクリアした。

空手がバックボーンの魁津希は16歳の時にプロデビュー。DEEP JEWELSや米団体Invicta FCなどで活躍してきた。昨年、米ニューヨークに練習拠点を移し、セラ・ロンゴファイトチームで練習を積んできた。他選手の欠場により、試合1カ月前の緊急出場オファーを受けてのオクタゴンデビューとなる。

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朝倉未来、天心と堀口続くスターへ 榊原CEO期待

第2R、谷地(左)に強烈な右フックを食らわせる朝倉(撮影・狩俣裕三)

<RIZIN17>◇28日◇さいたまスーパーアリーナ

アウトサイダー出身の新鋭、朝倉未来(27)が那須川天心、堀口恭司に続くスター候補に浮上した。

RIZIN参戦1年でメインを任され、実績のある矢地祐介(29)と対戦。矢地の攻撃を完璧に抑え込み、終了間際に壮絶な殴り合いから右を当てダウンさせた。判定ながら3-0の完勝だった。

朝倉は「分析した通りの動きで、全部うまくいった。相手も力強かったがオレも強いんで」と風格さえ漂わせた。大一番を制して10月から始まるライト級GPへの出場も確実だが「ファイトマネー次第。オレの基準として(UFCでは)フェザー級なら通用するんで」とそっけない。RIZINの榊原CEOは「何十戦もやっているような余裕すら感じさせた。ぜひ、日本のライト級戦線の代表として出てきてほしい。毎晩のように行って口説きます」と、新たなスターに期待を寄せた。

第2R、谷地(手前)に強烈な右フックを食らわせる朝倉(撮影・狩俣裕三)

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6階級制覇王者の40歳パッキャオが王座統一/詳細

<プロボクシング:WBA世界ウエルター級王座統一戦12回戦>◇20日(日本時間21日)◇米ネバダ州ラスベガス

ボクシング6階級制覇王者のWBA世界ウエルター級王者マニー・パッキャオ(40=フィリピン)が、WBA世界同級スーパー王者キース・サーマン(30=米国)を2-1の判定で破り王座統一を果たした。この王座統一戦のファイトマネーは、パッキャオが1000万ドル(約11億円)、サーマンが250万ドル(約2億7500万円)を獲得する。

パッキャオ判定
2-1
サーマン

パッキャオの話

楽しみました。相手も良いファイターで強かった。ベストを尽くした結果。(08年から上院議員だが)仕事は山積み。試合は来年くらいかな。

王座統一して喜ぶパッキャオ(AP)

王座統一して喜ぶパッキャオ(AP)

【12回】互いに手数放つが、有効打が決まらない。1分半すぎ、パッキャオの左が決まる。40歳もスタミナは十分。残り20秒でサーマンも右を顔面に決めた。1回以降は五分五分の展開だったが、やはりパッキャオが1回にダウンを奪ったポイントがきき、判定勝ち。判定は2-1。うちわけは115-112が2人、113-114が1人だった。

【11回】パッキャオのボディー攻撃にサーマンは苦しむ。1分半すぎ、サーマンが右ストレートをパッキャオの顔面に決めた。その後は一進一退の展開。

10歳下の相手と王座統一戦に挑んだパッキャオ(ロイター)

【10回】開始からサーマンが連打。1分半すぎの打ち合いで、パッキャオが強烈なボディーアッパーを決める。サーマンに大きなダメージ。腰が引けて逃げ回るサーマン。それでもサーマンは残り30秒から右ストレートなどで反撃した。

【9回】1分すぎにサーマンの右カウンターが決まる。中盤からサーマンの手数が減り、足を使い出す。残り30秒で打ち合いに。

パンチを放つパッキャオ(右=AP)

【8回】サーマンが左ジャブから自分の距離をとりながら攻撃。パッキャオは懸命につめなが連打を放つ。互いにパンチを決めるが、単発。終了間際にサーマンの右が決まる。

【7回】開始からサーマンがラッシュ。1分すぎには右のカウンターを決める。パッキャオの的中率が落ちる。一方でサーマンの右ストレートが決まり始める。残り1分では右ジャブから左を入れた。

【6回】サーマンが果敢に接近戦を挑む。1分半にはノーモーションの右を決めた。パッキャオは残り1分から反撃。連打放つが、この回はサーマンの方が有効打が多かった。

パッキャオ(右=AP)

【5回】サーマンが距離をつめる。右ストレートをパッキャオの顔面に決めた。パッキャオはガードの間を狙って連打放つ。サーマンは鼻血を流し始めた。

【4回】開始からサーマンが圧力をかける。パッキャオも負けじと右ボディーで対抗。互いにボディーの打ち合い。残り1分半、パッキャオが持ち前の連打をみせる。動きながら上下左右と様々な角度からパンチを繰り出す。ガードのすきまから左フックを決める場面も。

【3回】1分半すぎにパッキャオが右ストレートでサーマンをよろめかした。サーマンはボディー攻撃に活路をみいだした。

【2回】開始から打ち合い。1分すぎからサーマンを距離を取り始めた。終了間際、パッキャオがラッシュした。

1回にダウンを奪ったパッキャオ(ロイター)

【1回】40歳のパッキャオが29戦無敗のスーパー王者サーマンと対戦。サーマンは開始から積極的に前に出てくる。1分すぎには右ストレートを顔面に決める。パッキャオもフェイントを駆使しながらパンチを放つ。残り30秒でコーナーに詰められたが、その直後、パッキャオは左ボディーから右ストレートでダウンを奪った。

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6階級王者パッキャオ、王座統一戦へ前日計量パス 

前日計量で写真撮影するマニー・パッキャオ(左)とキース・サーマン(AP)

プロボクシング6階級制覇王者で現WBA世界ウエルター級王者マニー・パッキャオ(40=フィリピン)が20日(日本時間21日)、米ネバダ州ラスベガスのMGMグランドでWBA世界同級スーパー王者キース・サーマン(30=米国)との王座統一戦に臨む。19日(同20日)には前日計量に臨み、パッキャオは145・5ポンド(約65・99キロ)、サーマンは146・5ポンド(約66・45キロ)でパスした。

パッキャオは「明日の夜、レッスンが予定されている。パッキャオ教授が非常に難しいテストをしてあげるので、キース・サーマンが一生懸命に勉強してきたことを願っています」と自信に満ちた表情を浮かべた。

一方、29勝(21KO)無敗のサーマンも「準備できている。これが私の時間。すごいショーになる、ファンに信じられないような試合をみせるつもりだ」と豪語した。

なお、この王座統一戦のファイトマネーは、パッキャオが1000万ドル(約11億円)、サーマンが250万ドル(約2億7500万円)を獲得することになった。

前日計量をパスしたマニー・パッキャオ(AP)

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