現役最強アルバレス「興奮する試合を」防衛戦に自信
現役最強と評される世界ボクシング協会(WBA)、世界ボクシング評議会(WBC)スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(メキシコ)が、27日に米フロリダ州マイアミガーデンズでアブニ・イルディリム(トルコ)との防衛戦に臨む。主催者を通じ「興奮する試合を披露する」と自信に満ちた談話を出した。
アルバレスはかつて、名王者オスカー・デラホーヤ氏が率いるプロモーション会社と契約していた。だが、米メディアによると、新型コロナウイルスの影響もあって満足に試合が組まれなかったとし、昨年11月に決別して話題となった。新たに英興行大手マッチルームと組むと、12月にカラム・スミス(英国)戦で約1年ぶりに復帰し、3-0の判定勝ちを収めた。
強打を効率よく放ち、防御の意識も高い。フロイド・メイウェザー(米国)ら強敵と拳を交えた経験で技術を総合的に磨いた。主要4団体で4階級制覇を果たし、老舗専門誌「ザ・リング」の最強ランキング「パウンド・フォー・パウンド」では2位の井上尚弥(大橋)を抑えて1位に立つ。
既に5月に世界ボクシング機構(WBO)王者ビリージョー・サンダース(英国)との統一戦で合意したと伝えられる。京口紘人(ワタナベ)も契約するマッチルームのエディー・ハーン氏が、アルバレスをプロモートすることに「この上ない栄誉」と喜ぶなど、世界のリングで存在感が高まっている。(共同)