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村田諒太スパーリング相手が死去「努力家だった」

WBA世界ミドル級王者村田諒太のスパーリングパートナーを務めたパトリック・デイ

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)のスパーリング相手を務めてきたスーパーウエルター級の米国人ボクサー、パトリック・デイが死去した。27歳だった。

16日(日本時間17日)、米メディアが報じた。12日に米イリノイ州シカゴでチャールズ・コンウェル(米国)戦に臨んでKO負け後、病院に搬送。外傷性脳損傷と診断され、重体となっていた。

米ロングアイランド出身で、アマチュアを経て13年にプロデビューしたデイは17年4月、アッサン・エンダム(フランス)とのWBA世界ミドル級王座決定戦前の村田の練習パートナーとして来日した。その後も世界戦前の村田の調整に参加し、今年7月のロブ・ブラント(米国)との再戦前にもスパーリング相手を担当。

村田は自らのSNSで「パトリック 旅立ちが安らかであることを 努力家だったからこそ、ゆっくり休んでくれることを願うよ パトリック、そしてパトリックの家族の皆様 彼に出会えたことに感謝します。ありがとう」とつづった。

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村田諒太が初防衛戦12・23WBO1位バトラーと

スティーブン・バトラー(右)の挑戦を受けるWBA世界ミドル級王者村田諒太(撮影・中島郁夫)

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が12月23日、横浜アリーナでWBO同級1位スティーブン・バトラー(24=カナダ)と初防衛戦に臨むことが16日、発表された。

また同日、同会場ではWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(27=BMB)がIBF同級王者フェリックス・アルバラード(30=ニカラグア)との王座統一戦、元3階級制覇王者八重樫東(36=大橋)がIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)に挑戦するトリプル世界戦となる。

村田は今年7月、ロブ・ブラント(米国)との再戦を制し、WBA王座に返り咲いた後、8月1日からジムワークを本格的に再開。2度にわたる千葉・成田合宿で走り込み、初防衛戦に向けて調整を続けていた。

スティーブン・バトラー(右)の挑戦を受けるWBA世界ミドル級王者村田諒太(撮影・中島郁夫)
バトラーとの対戦が決まり会見するWBA世界ミドル級王者村田(撮影・中島郁夫)
世界戦が決まりポーズする左からWBC世界ライトフライ級王者拳四朗、WBA世界ミドル級王者村田、八重樫(撮影・中島郁夫)

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村田諒太12月に初防衛戦希望、9月中旬から始動へ

ナイキ主催イベントでサイバーボッチャを体験するWBA世界ミドル級王者村田諒太

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が12月の初防衛戦開催を希望した。

25日、東京・渋谷区で開かれたナイキのイベントに参加。7月12日にロブ・ブラント(米国)との再戦で2回TKO勝ちし、同王座に返り咲いた村田は「年内に(V1戦を)やりたいです。今は地域貢献活動などもしていますが、そろそろ本職に集中したい」と強調。

9月中旬をメドに「試合まで3カ月と考えてスイッチを入れたい」と明かした。また同イベントではLEDスポーツコートに立ち、サイバーボッチャを体験した。

陸上男子のケンブリッジ飛鳥(右)らとナイキ主催イベントに参加したボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太

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村田諒太ビッグネームとの対戦実現へ早くも臨戦態勢

練習を再開した村田はリングを交差するロープに鋭い視線を向けながらシャドーボクシングに臨む(撮影・小沢裕)

ビッグネームとの対戦実現へ、WBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が臨戦態勢の準備に入った。7月12日にロブ・ブラント(米国)との再戦を制し、同王座に返り咲いた村田は1日、都内の所属ジムで本格始動。同級トップのWBAスーパー、WBCフランチャイズ、IBF王者アルバレス(メキシコ)、元3団体統一王者ゴロフキン(カザフスタン)との対戦実現に向け「やりたいですね。絶対、面白い試合しますし。勝ちますと言える相手ではないですが、今の僕がやったら面白い。お客さんが見たいと思うだろうし、それをやるのが僕の仕事」と見据えた。

この日もミット打ちなど始動とは思えない通常メニューを消化。まだアルバレスもゴロフキンも次戦は未定のため、浜田代表も「いつでもできるように、いつ声がかかってもいいように準備させたい」と年内予定の次戦に向けてスタンバイさせる方針を示した。

練習を再開した村田は笑顔を見せながら田中トレーナー(左)からボディーの乱れ打ちを受ける(撮影・小沢裕)

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村田諒太実感1週間の家族旅行、このために頑張った

練習を再開した村田は険しい表情でシャドーボクシングに臨む(撮影・小沢裕)

ボクシングWBA世界ミドル級王者に返り咲いた村田諒太(33=帝拳)が1日、都内のジムで練習を再開した。7月12日に大阪で、同級王者ロブ・ブラント(28=米国)との再戦に2回TKO勝ちで王座奪回した。シャドー、ミットなど約1時間ジムワークで汗を流した。

試合から約3週間を休んでからの始動となった。「1週間は興奮状態だった。反響は大きかったが、感動したという声が多かった。裏返しで半分は負けると思っていたのかと思った」と笑いながら振り返った。

その後に1週間函館へ家族で旅行した。「かわいい子供と家族で過ごし、このために頑張ってきたんだ」と実感したそうだ。毎日に朝のロードワーク後、長男晴道君とキャッチボール。「キャッチャーだから足腰が鍛えられた」とほほ笑んだ。

再戦はアッサン・エンダム(フランス)に続く2度目だった。「前回は練習がよくなく、自信なく、開き直ってリングに上がった」という。ブラント戦は「練習も自信を持ってでき、実力をつけ、実力を出して勝てた」と自画自賛した。

2回のTKOは相手パンチをブロックして、ワンツースリーと打ち込んだ。「やっと自分の形、ベースができた。ああいうシーンをいつでもつくれる可能性を高めていきたい。練習はうそをつくが、練習しないと試合では出せない。試合で出せる可能性を高めるよう磨きをかけたい」と話した。

ブラント陣営が再々戦の意向を示しているが、村田はWBAスーパー、WBCフランチャイズ、IBF王者サウル・アルバレス(メキシコ)と元3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との対戦の熱望は変わらない。「やりたい。今は焦りはないが、ファンが見たい、期待する試合をしたい」。浜田代表も「今回は持っているもの、出せるものを出せた。次は本番。声が掛かればと思っている」と期待した。

練習を再開した村田は険しい表情でシャドーボクシングに臨む(撮影・小沢裕)
練習を再開した村田は険しい表情でシャドーボクシングに臨む(撮影・小沢裕)
練習を再開した村田は険しい表情でシャドーボクシングに臨む(撮影・小沢裕)

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村田諒太が淡々、前王者ブラント陣営の再々戦要望

WOWOWの解説を務めたWBA世界ミドル級王者村田諒太(撮影・藤中栄二)

ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が、前王者ロブ・ブラント(28=米国)陣営からの再々戦要望に対して冷静な反応を示した。

21日、都内のWOWOWでWBA世界ウエルター級王座統一戦のゲスト解説を務めた村田は、18日(日本時間19日)にブラントのプロモーターが契約条項にある再戦権を行使する意向を示したと米メディアが報じたことに言及。「やりたいと言っているみたいですね。ボクも(報道を)聞きましたけれど。(帝拳ジム)本田会長と(米プロモート大手)トップランクにお任せしています」と淡々と話した。加えて「みなさんも自分自身も盛り上がる試合がしたいですね。もう後戻りはしたくないので」と付け加えた。

将来的な対戦相手として「もう1つ上のランクの選手とやりたいです」と素直に発言。ミドル級のWBAスーパー、WBCフランチャイズ、IBF王者サウル・アルバレス(メキシコ)や元3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)ら超トップ級との対戦実現を望んでいた。

また40歳でWBA世界ウエルター級王座を統一した6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)のファイトぶりに「(母国の)上院議員の仕事をして忙しい中での練習になっているのに、うまくコントロールしているんでしょうね。40歳でここまでできるなんて。ボクシングしかしていない人間が33歳で疲れたとか、年だとか言ってはいけないですね」と刺激を受けていた。

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村田ブラントと3度目対戦か 敗者が再戦権行使意向

19年7月12日、ロブ・ブラント(左)に右ストレートを見舞う村田諒太

ボクシング前WBA世界ミドル級王者ロブ・ブラント(28=米国)が契約条項に含まれていた現王者村田諒太(33=帝拳)との再戦権を行使する意向を示した。

18日、米スポーツ専門局ESPNなどが報じたもの。ブラントのプロモーターとなるグレグ・コーエン氏が週明けの15日から再戦権の行使する可能性を明かしていた。開催地、時期などは不明だが、もし実現すれば昨年10月の米ラスベガス、今月12日のエディオンアリーナ大阪に続き3度目となる。

ブラントは1度目の村田戦後、自ら米プロモート大手トップランク社に足を運び、同社と試合契約を結んだ。今年2月に初防衛に成功した後、同社との交渉を経て村田との再戦を決断。敗戦後にブラントは「今回のミスを払拭(ふっしょく)する3回目があってもいい」とも口にしていた。

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村田諒太が次戦相手に超一流熱望、アルバレスら照準

一夜明けて会見し、ポーズをとる村田(右)と拳四朗

9カ月ぶりにボクシングWBA世界ミドル級王座に返り咲いた村田諒太(33=帝拳)がビッグネームとの対戦を希望した。

12日にエディオンアリーナ大阪でロブ・ブラント(28=米国)を2回TKOで撃破。リベンジ達成から一夜明けた13日、大阪府内のホテルで会見。年内にも予定される次戦に向け「高いモチベーションを保てる試合」と、ビッグマッチを望んでいることを明かした。

   ◇   ◇   ◇

ブラントへのリベンジと2度目の王座戴冠を果たした村田には、次へのイメージがあった。常に胸に秘めているビッグマッチを意識し「モチベーションを高く保てる試合が必要だと思うので、それを望みたい」と率直な言葉を並べた。

以前から村田の意向を知る米プロモート大手トップランク社のボブ・アラム氏は試合後、WBAスーパー、WBCフランチャイズ、IBF世界ミドル級王者アルバレス(メキシコ)の名を挙げ「いつか試合をさせたい」とマッチメークへの強い意欲を示した。当初、村田の再起戦相手は元3団体統一王者ゴロフキン(カザフスタン)が候補だった。相手都合による交渉断念後、6階級制覇王者パッキャオ(フィリピン)撃破で知られる元WBO世界ウエルター級王者で現WBAミドル級3位ホーン(オーストラリア)が候補になっていた。

試合後、帝拳ジムの本田会長は次戦について「ただの防衛戦はない。ミドル級に超一流が何人かいる。村田はやりたくてしようがない。この試合の評価次第。(超一流に)選んでもらえれば」と期待を寄せた。村田も、トップランク社と帝拳ジムのマッチメークに全幅の信頼を寄せ「プロ入りした時からすべて(帝拳ジムに)マッチメークはお任せしている。決めていただいた試合をやる気持ち」と朗報を待つ姿勢だ。

次戦は年内にも予定される。村田は「今までの17戦で一番良いパフォーマンス。気持ちの面でも、自分のプロキャリアで一番良い試合だった」と充実の時期を迎えていることを強調した。今やミドル級の中心にいるアルバレス、そして、そのライバルとなるゴロフキン。高額報酬を稼ぐ中量級ビッグネームとの対戦を見据えながら、まずは家族とのつかの間のオフを満喫することになる。【藤中栄二】

笑顔で会見した村田

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村田諒太、次戦は団体統一戦か大物との夢対決希望

WBA世界ミドル級王座を奪回した村田は一夜明けて笑顔で会見

約9カ月ぶりにWBA世界ミドル級王座を奪回した村田諒太(33=帝拳)が家族サービス優先を強調した。12日、エディオンアリーナ大阪で再戦したロブ・ブラント(28=米国)を2回TKOで撃破。一夜明けた13日、大阪市内のホテルで会見し「長くても7月いっぱいは休みたい。そげた体に肉がついたら気持ち悪くなって徐々に(トレーニングを)やると思います」とオフを満喫する考えを口にした。

試合後、初招待した長男晴道君(8)と再会した際、抱きつかれ「パパ、格好良かった」とほめてもらったという。さらに愛息から「明日、野球できるの? オレさあ、パパが座ってくれればコントロールがいい」と捕手役を頼まれたことを明かした。

村田は「捕手みたいに座れと。さすがに試合2日後に中腰はつらいなあと。でもやろうね、と約束しました」と親子キャッチボールでつかの間のオフを過ごすつもりだ。またブラント戦に向けた調整期間中、スパーリングでの集中力を高めるためにカフェインの摂取を控えていたことを明かし「家族の時間とコーヒーが今、渇望していること」と笑わせた。

また王座奪回した村田は次戦の相手について言及。「今回、すごくモチベーション高くできたのはやはり負けたというのはあるし。モチベーションが保てる試合というのがありますし、それを望みたいです」。他団体王者との統一戦、ビッグネームとのドリームマッチの実現を希望していた。

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もう1回…村田諒太、愛息の言葉で現役続行を決断

村田はロブ・ブラントに勝利し、ベルトを巻いて涙ぐむ(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

前王者の同級4位村田諒太(33=帝拳)が覚悟の猛ラッシュで王座を奪回した。

昨年10月に米ラスベガスで判定負けを喫した王者ロブ・ブラント(28=米国)と再戦し、2回2分34秒、TKO勝ちでリベンジを成し遂げた。序盤から攻勢に出た王者に対し、右の強打と連打で対抗。2回途中のラッシュでダウンを奪うと、再びロープ際に追い込んでの連打でレフェリーストップ勝ち。年内に組まれる見込みのビッグネームとのドリームマッチを待つ。

◇  ◇  ◇

怒濤(どとう)のラッシュだった。2回。村田がキバをむいた。左ボディーで動きを止め、強烈なワンツーからの左フックでダウンを奪うと、フラフラになりながらも立ち上がってきたブラントに容赦なかった。「もう1回ダウンを奪おうと」。右、左、右とめった打ち。防戦一方の王者をレフェリーストップに追い込んだ。「今日はボクの夜だったということです」。満足そうな笑みを浮かべた。

前回対戦と違い、序盤から出てきた王者に1回はポイントを奪われた。所属ジムの本田会長から「前で(相手パンチを)殺せ」と助言をもらい、覚悟を持って前に出た。昨年10月に味わった屈辱は払拭(ふっしょく)したかった。「前に行くしかない。同じミドル級。あそこで逃げたらチキン。もうこの試合が最後になるかもしれないと思って。後悔したくなかった」。ひそかに試合に招待し、自らの勇姿を見守ってくれた長男晴道君に向けリング上から「明日からパパと一緒に野球やろう」と叫んだ。

昨年10月に米ラスベガスで王座陥落後、村田は「98%ぐらいは、ほぼやめよう」と気持ちを固めつつあった。試合動画をチェックし「あのボクシングが集大成でいいのかと考えると『それはないな』と」。揺れる気持ちを後押ししたのは、何より愛息からもらった「もう1回負けたら辞めていいよ」の言葉だった。もう1回-。心が奮い立った。現役続行を決断した瞬間だった。「続けてよかった」と強調した。

国内所属ジムの世界王者による王座陥落後の即再戦で勝利した例は過去12戦で輪島功一の2度、徳山昌守の1度のみという勝率25%の「難関」だった。本田会長は「半歩前に出る勇気があった。村田は(運を)持っている」と褒めた。9カ月ぶりに手元に戻ってきたWBAベルトを見つめ「不安はあったので。結果はうれしい」と深呼吸した。年内にもビッグネームとのドリームマッチが実現する可能性がある。村田の世界王者ロードの第2章が幕を開けた。【藤中栄二】

村田はブラントに勝利し笑顔を見せる(撮影・加藤哉)

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村田諒太、アルバレスと年内にドリームマッチ実現か

村田はブラントに勝利し笑顔を見せる(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

前王者の同級4位村田諒太(33=帝拳)が覚悟の猛ラッシュで王座を奪回した。昨年10月に米ラスベガスで判定負けを喫した王者ロブ・ブラント(28=米国)と再戦し、2回2分34秒、TKO勝ちでリベンジを成し遂げた。序盤から攻勢に出た王者に対し、右の強打と連打で対抗。2回途中のラッシュでダウンを奪うと、再びロープ際に追い込んでの連打でレフェリーストップ勝ち。年内に組まれる見込みのビッグネームとのドリームマッチを待つ。

村田と契約する米大手プロモート会社トップランク社の世界的プロモーター、ボブ・アラム氏(87)はWBAスーパー・WBCフランチャイズ・IBFミドル級王者サウル・アルバレス(28=メキシコ)との夢対決に言及した。会場で「いつかアルバレスと試合させたい。その才能を示した」と語った。

大差判定負けから一変、圧勝した村田の戦いを目の当たりにした。「前回負けた時、恥ずかしい思いを味わったはず。今回は本当の王者らしい試合をした。真剣に立ち向かい、自身のパンチ力をブラントに示した」。ゴロフキンを打ちのめし、ミドル級の主役に君臨するアルバレス。実現すればまさにビッグマッチだ。

帝拳ジムの本田会長も今後に関し「まだ全く何も考えてない」とした上で「ただの防衛戦はないよ。ミドル級には本当の超一流が何人かいるから(村田は)やりたくてしょうがないだろう」とビッグマッチ実現に意欲を示した。時期は年内が有力視される。

WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太ーロブ・ブラント 村田諒太はロブ・ブラントに勝利し、ベルトを巻いて賞金ボードを手にする(撮影・加藤哉)

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村田2回TKO勝ち「練習はウソつかない」一問一答

村田はブラントに勝利し笑顔を見せる(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

前王者の同級4位村田諒太(33=帝拳)が覚悟の猛ラッシュで王座を奪回した。昨年10月に米ラスベガスで判定負けを喫した王者ロブ・ブラント(28=米国)と再戦し、2回2分34秒、TKO勝ちでリベンジを成し遂げた。序盤から攻勢に出た王者に対し、右の強打と連打で対抗。2回途中のラッシュでダウンを奪うと、再びロープ際に追い込んでの連打でレフェリーストップ勝ちした。

試合後の村田との一問一答は次の通り。

-ストップの瞬間は

村田 はよ、止めてくれと。なかなか止めてくれなかったので。

-左フックでダウンさせた

村田 左フックは練習で出ていた。練習でできたことしか試合で出ない。スパーリングで出たことが試合で出れば勝てるし、プロ17戦して、練習はウソをつかないと思った。

-ダウン取った後の気持ち

村田 あと何秒なんだろうと。エンダム(第1)戦の時のレフェリーだったので、よぎりましたけど。

-ブラントの表情は

村田 1回ダウン奪った後、右アッパーからボディー打って相手が「うっ」とした時に(ブラント)心が折れたと思った。

2R、ダウンを奪った村田諒太(右)はロブ・ブラントを一気に責め立てる(撮影・加藤哉)
村田はロブ・ブラントに勝利し、ベルトを巻いて涙ぐむ(撮影・加藤哉)

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村田のアルバレスやゴロフキン戦現実的に/大橋秀行

2回、ロブ・ブラントをコーナーに追い詰め右ストレートを見舞う村田諒太(撮影・上田博志)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

同級4位村田諒太(33=帝拳)が王座に返り咲いた。昨年10月、米ラスベガスで負けた王者ロブ・ブラント(28=米国)との再戦で2回TKO勝ちした。

◇  ◇  ◇

感動した。すごいものを見せてもらった。やっぱり村田は持っている。ミドル級で大差負けからの再戦に大方はブラント有利の予想。それに勝つだけでなく、2回で倒しきった。歴史に残る試合だ。

最初のゴングでブラントは走って出てきた。初防衛もして、より強くなり、自信も持って攻めてきた。これに対して、村田は腹をくくって前に出た。心意気、ハートが違った。

パンチをもらっても前に出た。前戦では、パンチをもらうと前に出られず後手に回った。しかし、この日は負けずに迎え撃ち、前に出てプレッシャーをかけた。打たれても距離をつぶし、追い足もあり、ボディーもよく、重戦車のよう。1回で勝てると思った。

この勝利でボクシング界は“半端ない”盛り上がりとなるはず。村田もまだまだいける。アルバレスやゴロフキン戦も、夢でなく現実的になった。

以前は世界戦といえば悲壮感があった。井上尚弥と村田の2人はそんなそぶりもなく、リングで集中して結果を出す。他競技で活躍する選手もそう。これからの日本を支え、変えていく存在といえる。ボクシングの魅力、すごみを存分に見せてくれ、お礼を言いたい。(元WBA、元WBC世界ミニマム級王者・大橋秀行)

村田諒太はロブ・ブラントに勝利し笑顔で会見する(撮影・加藤哉)

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王座陥落ブラント「ミスを払拭する」村田と3回目を

控室で取材に応じるロブ・ブラント(撮影・高場泉穂)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

村田諒太(33=帝拳)に敗れ王座から陥落したロブ・ブラント(28=米国)は「打ち合いの中でパンチがきいてしまい、リカバリーすることができなかった。彼がやるべき宿題をやってきたという印象」とすがすがしい表情で負けを認めた。

1回から距離を詰め、積極的に攻めた。大歓声の中で「序盤から戦いというものを見せたいと思った」。また「自分から動いて(村田に)追わせる狙いもあった」。その積極性があだとなり、村田に捉えられた。「彼は前に対戦した時とは、少し違っていた。右手の角度を変えてきたり、野球のバットを振るようなスイングもあった。その中で自分のガードをかいくぐってパンチを当てられてしまった。距離感を誤った」と冷静に振り返った。

再々戦をしたいか問われると「イエス」と即答。「大けがを負う前にレフェリーに止めてもらったので、ダメージは少なく済んだ。今回のミスを払拭(ふっしょく)する3回目があってもいい」とリベンジを望んだ。

2回、ロブ・ブラント(左)に右フックを見舞う村田(撮影・上田博志)

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敗戦ブラント、村田と再々戦熱望「序盤攻めすぎた」

2回、ロブ・ブラント(左)に右フックを見舞う村田(撮影・上田博志)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

敗れたブラントは「(前回対戦と村田が)少し変わっていた。右手の角度を変えてきていたし、野球のバットを振るようなパンチもあった。自分が序盤から攻めすぎたのがミスだった」とすがすがしい表情で振り返った。

再々戦をやりたいかとの問いには「イエス」と即答。「今回のミスを払拭(ふっしょく)する3回目があってもいい」と話した。

2R、ダウンを奪った村田諒太(右)はロブ・ブラントを一気に責め立てる(撮影・加藤哉)

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村田諒太が王座奪還!拳四朗V6/ダブル世界戦詳細

<プロボクシング:ダブル世界戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

ミドル級は前王者で同級4位の村田諒太(帝拳)が王者ロブ・ブラント(米国)と約9カ月ぶりの再戦で2回2分34秒、TKO勝ちで王座復帰を果たした。拳四朗(BMB)は挑戦者で同級1位のジョナサン・タコニン(フィリピン)を4回TKOで下し6度目の防衛に成功。

◆WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦

村田諒太2回2分34秒
TKO
ブラント

◆村田諒太の話 練習した通りのことができてよかった。チーム帝拳は最高です。バテて3ラウンドから崩れるところも見たかったでしょ。そうならなくて良かった。早く(試合を)止めろよ、と思った。前回はブラントの夜で、きょうは僕の夜だった。今回は絶対に負けない、といつもより強い気持ちだった

【2回】初回から打ち合う展開に会場は「村田コール」の大歓声。ジャブで距離をとろうとするブラントに今度は村田が襲いかかる。右ストレートで顔面を打ち抜くと1分過ぎ、ガードの上から右ストレート、左フック、右フックの連打でブラントからダウンを奪う。立ち上がったブラントに対し、村田はガードの上から顔面に右ストレート、左フックを何度もたたき込む。村田にもたれかかるように立つのがやっとのブラントを見て、レフェリーが両者の間に体を入れて試合を止めるような動きを見せるが、続行。さらに顔面、ボディーに村田の連打を浴びふらふらになったブラントを見て、今度はレフェリーが試合をストップ。村田が再戦を乗り越え王座奪還に成功

2R、村田諒太(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)

R、村田諒太(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)

村田対ロブ・ブラント 2回、村田(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)

村田対ロブ・ブラント 2回、村田(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)

2R、村田諒太(右)はロブ・ブラントに右フックでダウンを奪う(撮影・加藤哉)

2R、ダウンを奪った村田諒太(右)はロブ・ブラントを一気に責め立てる(撮影・加藤哉)

ロブ・ブラントからTKO勝利しガッツポーズする村田(撮影・上田博志)

【1回】ゴングと同時に仕掛けたのはブラント。果敢に前に出て連打を放つ。ガードを固める村田は20秒過ぎに左右のボディーで反撃。中盤からは打ち合う展開。残り15秒、村田の強烈な右ストレートがブラントのボディーをとらえる

WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太ーロブ・ブラント 1R、村田諒太(左)はロブ・ブラントに左を入れる(撮影・加藤哉)

WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太ーロブ・ブラント 1R、村田諒太(左)はロブ・ブラントに右フックを入れる(撮影・加藤哉)

【試合前】柔らかな表情に笑みを浮かべ王者ブラントが先に登場。対する村田に笑顔はなし。表情を一切変えることなくリングイン

◆WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦

拳四朗4回1分
TKO
タコニン

◆拳四朗の話 きれいに倒せて本当に良かった。練習通りだった。意識せず、流れで倒せたという感じ。経験としてまた一つ成長できた。(相手は)捨て身できていた

【4回】流れをつかんだ拳四朗。50秒過ぎにドンピシャのタイミングで放った右ストレートのカウンターがタコニンの顔面をとらえる。崩れ落ちるタコニンの顔面に返しの左フックもヒット。力なくダウンするタコニン。1度は立ち上がるがレフェリーが試合をストップ。4回TKOで6度目の防衛に成功

タコリン(後方)にTKO勝ちした拳四朗(撮影・加藤哉)

拳四朗対タコリン 4回、タコリンにTKO勝ちし笑顔で両手を広げる拳四朗(撮影・加藤哉)

【3回】タコニンの前進を見切るように拳四朗が攻勢。上下に打ち分け連打がヒット。残り1分30秒でタコニンが額近くから出血。レフェリーが試合を中断させる。再開後も拳四朗が主導権をつかむ

【2回】拳四朗のジャブを食らいながら突進してくるタコニン。1分過ぎにタコニンが顔面に右フックを繰り出すが、拳四朗がしっかりガード。逆に右アッパーがタコニンのあごをとらえる

【1回】互いに距離感をつかむようにジャブを繰り出す出だし。1分過ぎにタコニンが距離を詰めて左右のボディーを振り回す。その後もタコニンが強引に前に出るが、拳四朗も落ち着いてジャブを多用し対応

ジョナサン・タコニン対拳四朗 1回、タコニン(左)に右ストレートを見舞う拳四朗(撮影・上田博志)

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大一番制した村田諒太プロ人生の歩み/写真特集

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇大阪・エディオンアリーナ

WBA世界ミドル級級4位村田諒太(33=帝拳)が王座に返り咲いた。昨年10月、米ラスベガスで負けた王者ロブ・ブラント(28=米国)との再戦で2回TKO勝ちした。

ボクシング人生を懸けた再戦を制した村田のプロ人生の歩みを振り返る。

2012年8月11日 ロンドンオリンピックで金メダル獲得

男子ミドル級決勝 ファルカン(左)に強烈なボディーを放つ村田(2012年8月11日撮影・PNP)

男子ミドル級決勝 判定でファルカン(右)を破り金メダルを獲得した村田(2012年8月11日撮影・PNP)

2013年4月12日 プロ転向会見

会見後、笑顔でファイティングポーズを取る村田(2013年4月12日撮影・河野匠)

2013年8月25日 プロデビュー戦は2回TKO勝利

25日のプロデビュー戦で強烈な右ストレートを打ち込む村田(2013年8月25日撮影)

2013年8月25日 プロデビュー戦は2戦目は8回TKO勝利

6回、ピーターソン(左)に右ストレートを振り下ろす村田(撮影・山崎安昭)

8回、強烈な右ストレートをピーターソンの顔面にヒットさせる村田(2013年12月6日撮影・たえ見朱実)

2014年2月22日 海外デビュー戦でKO勝利

村田諒太海外デビュー戦 73・4キロ契約体重8回戦 村田諒太対カルロス・ナシメント 3回、村田諒太はカルロス・ナシメントに左ボディーを打ち込む=2014年2月22日

4回、村田はTKO勝ちでナシメントを破る(撮影・山崎安昭)

2014年5月22日 プロデビュー戦から4連続KO勝利

6回、ネリオの顔面に右ストレートを打ち込みTKO勝ちした村田(2014年5月22日撮影・加藤哉)

2014年12月30日 プロ第6戦は判定勝利

村田諒太プロ第6戦・ノンタイトルミドル級10回戦 村田諒太対ジェシー・ニックロウ 9回、村田諒太(右)はジェシー・ニックロウに右ストレートを打ち込む(2014年12月30日撮影・山崎安昭 )

2015年5月1日 プロ第7戦はTKO勝利

村田諒太プロ第7戦・ノンタイトルミドル級10回戦 村田諒太対ドウグラス・ダミアン・アタイジ 5回、ドウグラス・ダミアン・アタイジ(右)からTKO勝ちしガッツポーズする村田諒太(2015年5月1日撮影・江口和貴)

2016年12月30日 プロ第12戦で3回KO勝利

村田諒太プロ第12戦・ノンタイトルミドル級10回戦 村田諒太対ブルーノ・サンドバル 3回、村田諒太(右)はサンドバルの顔面に強烈な右ストレートを見舞う(2016年12月30日撮影・たえ見朱実)

3回、右ストレートでサンドバル(手前)をマットに沈めニヤリとする村田(2016年12月30日撮影・江口和貴)

2017年5月20日 WBA世界ミドル級王者エンダムに挑戦。優勢に戦ったように見えたが判定負け

ボクシング・トリプル世界戦 WBA世界ミドル級タイトルマッチ アッサン・エンダム対村田諒太 5回、村田諒太(左)のパンチによろけるアッサン・エンダム(2017年5月20日撮影・横山健太)

4回、村田(左)はエンダムからダウンを奪う(撮影・河野匠)

新チャンピオンのエンダム(右)に健闘をたたえられ、笑顔を見せる村田(撮影・河野匠)

判定で敗れた村田は、ロープにもたれかかり、うつむいて目を閉じる(撮影・横山健太)

2017年7月15日 プロ野球オールスターゲームで始球式を行う

全パ対全セ 始球式を行う村田諒太(2017年7月15日、ZOZOマリンスタジアム撮影・加藤哉)

2017年10月22日 王者エンダムに再挑戦。7回終了TKO勝利で世界王座奪取

ボクシング・トリプル世界戦 WBA世界ミドル級タイトルマッチ(再戦) 村田諒太対アッサン・エンダム 6回、アッサン・エンダム(左)に右ストレートを浴びせる村田諒太(2017年10月22日撮影・中島郁夫)

7回TKOでエンダム(左)を下し泣きながら喜ぶ村田(撮影・滝沢徹郎)

7回TKOでエンダムを下し、泣き崩れる村田(撮影・滝沢徹郎)

2018年4月15日 初防衛戦は8回TKO勝利

ボクシング・ダブル世界戦 WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太対エマヌエーレ・ブランダムラ 7回、村田諒太(後方)はエマヌエーレ・ブランダムラをロープ際に追い詰める(2018年4月15日撮影・足立雅史)

村田諒太対エマヌエーレ・ブランダムラ 村田(右)は8回TKOでブランダムラを破り、初防衛に成功する(撮影・足立雅史)

2018年10月20日 米ラスベガスで2度目の防衛戦。ブラントに判定負けで王座陥落

WBA世界ミドル級タイトルマッチ 10回、挑戦者ブラントに右ストレートを顔面に受ける村田諒太(2018年10月20日、米国ネバダ州ラスベガス撮影・菅敏)

12回を戦い終え、ガッツポーズをする挑戦者ブラント(右)を前にぼう然と立ちつくす村田(撮影・菅敏)

2019年4月25日 ブラントとの再戦が決定。会見でにらみ合う

村田諒太(左)はWBA世界ミドル級タイトルマッチで王者ブラントとの再戦が決まり、フォトセッションでにらみ合う(2019年4月25日撮影・松本俊)

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村田2回TKOで王者返り咲き 勝率25%難関突破

ロブ・ブラントからTKO勝利しガッツポーズする村田(撮影・上田博志)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

同級4位村田諒太(33=帝拳)が王座に返り咲いた。昨年10月、米ラスベガスで負けた王者ロブ・ブラント(28=米国)との再戦で2回TKO勝ちした。

背水の陣で臨んだリマッチだった。4月25日、都内のホテルで開かれたブラント同席による再戦の記者会見。「ボクにとって最後の試合になるか。それとも『もっと村田を見たい』と言ってもらえるかどうか。それをジャッジメントされる試合」と退路を断ち、リベンジに向けて集中していた。会見後には報道陣に「ブラントとは会いたくなかった。屈辱的な経験をさせられた相手を前に平常心な訳がない」と戦闘モードに入っていた。

昨年10月に米ラスベガスで臨んだ2度目の防衛戦で同級王座から陥落した。3度目の「ボクシング聖地」での試合で自身初の世界戦。メインイベント登場も初めてだった。プロボクサーとして夢の1つを実現したが、当時の同級1位ブラントに0-3の判定負け。ブックメーカーの予想も大きく覆す黒星には1カ月半前の高熱をともなう風邪による調整遅れがあった。村田本人は「完全に負けた」と一切の言い訳はしなかった。

王座陥落直後は「98%ぐらは、ほぼ辞めよう」と考えていた。しかし試合動画をチェックし「あのボクシングが集大成でいいのかと考えると『それはない』と思いました」。続いて周囲からの激励もあり、自然と現役続行に気持ちが傾いた。同12月には現役続行を表明。「世界王者にあって少し満足し、ハングリーさが欠如していた。新しい目標が見つかれば力がわいてくる。それを見つけたい」。

当初の再起戦の相手は元3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン、現WBA1位)が候補だった。相手陣営に断られ、6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)を撃破したことで知られる元WBO世界ウエルター級王者ジェフ・ホーン(オーストラリア、現WBAミドル級3位)も浮上していたが、村田が契約を結ぶ米プロモート大手トップランク社のサポートで、2月に初防衛に成功したブラントとの再戦に決まった経緯がある。

リベンジという新しい目標ができれば村田の意識と集中力は一気に研ぎ澄まされた。「前と同じ試合をしたら負けるわけですから」と村田。他競技からの練習理論を見て吸収し、ジムワークでも元3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(帝拳)の実弟で元日本ミドル級1位カルロス氏をミット打ち担当トレーナーが起用。五輪金メダリストとしてアマ経験が長いだけに、コンディションさえ整えば、適応力はズバ抜けていた。

トップランク社から肝いりで派遣された3人の練習パートナーとの1日おきのスパーリングを消化。5月上旬から始まった本格的なスパーリングは130回を超えた。所属ジムの浜田剛史代表は「ここまで予定通りにいった調整はなかった。過去最高の状態」と表現した。リミットよりも200グラム少ない72・3キロで計量パスした村田も「すごく良いコンディションできています。プロにきて、これだけ自信あるのも初めて」とまで言うほどだった。

本人も納得の心身で立ったリング。国内所属ジムの世界王者による王座陥落後の即再戦で勝利した例は過去12戦で輪島功一の2度、徳山昌守の1度のみという勝率25%の「難関」だった。アマとプロで次々と快挙を成し遂げてきた村田は再び「難関」も突破し、リベンジを成し遂げてみせた。

◆村田諒太(むらた・りょうた)1986年(昭61)1月12日、奈良市生まれ。伏見中1年で競技開始。南京都高(現京都広学館高)で高校5冠。東洋大で04年全日本選手権ミドル級で優勝など。11年世界選手権銀メダル、12年ロンドン五輪で日本人48年ぶりの金メダルを獲得。13年8月にプロデビューし、17年10月、WBA世界ミドル級王座を獲得し、日本人で初めて五輪金メダリストがプロ世界王者になった。家族は佳子夫人と1男1女。183センチの右ファイター。

ジョナサン・タコニン対拳四朗 2回、ロブ・ブラントをコーナーに追い詰め右ストレートを見舞う村田諒太(撮影・上田博志)
WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太ーロブ・ブラント 1R、村田諒太(左)はロブ・ブラントに左を入れる(撮影・加藤哉)
WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太ーロブ・ブラント 2R、ダウンを奪った村田諒太(右)はロブ・ブラントを一気に責め立てる(撮影・加藤哉)

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12年ロンドン五輪で48年ぶり金/村田アラカルト

WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太ーロブ・ブラント 1R、村田諒太(左)はロブ・ブラントに右フックを入れる(撮影・加藤哉)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

同級4位村田諒太(33=帝拳)が王座に返り咲いた。昨年10月、米ラスベガスで負けた王者ロブ・ブラント(28=米国)との再戦で2回TKO勝ちした。

□村田諒太(むらた・りょうた)□

◆生まれ 1986年(昭61)1月12日、奈良市生まれ。

◆中学でジムへ 中学3年時に大阪・進光ジムに通い、日本スーパーライト級王座を10度防衛した桑田弘に素質を見込まれ、南京都高(現京都広学館高)を勧められて進学。高校で5冠を達成した。

◆アマ 東洋大に進学し、04年全日本選手権ミドル級で優勝。大学卒業後、東洋大職員となり、08年に一時引退も09年春に復帰し国内13冠に。11年世界選手権で銀、12年ロンドン五輪で日本人48年ぶり金メダル。

◆プロ 13年8月にプロデビューし、当時の東洋太平洋ミドル級王者・柴田明雄に2回TKO勝ち。世界戦前までの戦績は12勝(9KO)。

◆趣味 読書と子育て。選択する本のジャンルは哲学的なものを中心に多岐にわたる。子供を保育園に毎朝送ることが日課。

◆家族 佳子夫人と1男1女。

◆タイプ 身長183センチの右ファイター。

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村田諒太、本来の攻撃力爆発で雪辱へ/運命の再戦3

前日計量を終えブラント(右)とフェイスオフする村田(撮影・加藤哉)

ボクシングWBA世界ミドル級4位村田諒太(33=帝拳)がホームの日本で挑戦する注目カード、ロブ・ブラント戦を「運命の再戦」と題し連載する。

   ◇   ◇   ◇

村田-ブラント第1戦はパンチ数の差が浮き彫りになった。米ボクシングデータ統計・分析会社「COMPU BOX」の調査で、村田のパンチ数が774発に対し、ブラントは1262発。うちヒット数も村田の180発に対し、ブラントは356発と2倍に近い数値をマークしていた。

しかし村田は「ボクシングは相対的なもの。前回のようにガードをあげて『打って下さい』みたいだったらボクだって10回でも、20回でも打てます」と気にしていない。確かにヒット率はブラント第1戦が31・1%だったのに対し、18年4月のブランダムラ戦は59%、17年10月のエンダム戦も56・5%と5割を超えた。前回のブラント戦のパンチ数は村田の不調を表すデータでもあった。

元WBA・WBC世界ミニマム級王者大橋秀行氏(大橋ジム会長、本紙評論家)は「持ち味の前に出て圧力をかけ、つぶしにいけばいい。日本開催の今回はブラントの体力が削られる」と分析。村田本来の攻撃力が爆発すれば、運命の再戦でリベンジは成功する。【藤中栄二】(おわり)

前日計量を終えガッツポーズを見せる村田、右はブラント(撮影・加藤哉)

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