上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

棚橋弘至が語るプロレス愛…映画に出た理由と引き際

初主演映画「パパはわるものチャンピオン」の大ヒットを祈りポーズを取る棚橋弘至(撮影・村上幸将)

<「パパはわるものチャンピオン」で映画初主演・棚橋弘至インタビュー2>


新日本プロレスの棚橋弘至(41)が映画「パパはわるものチャンピオン」(藤村享平監督、公開中)で映画に初主演した。棚橋のニッカンスポーツコム単独インタビュー第2回は、映画に出演した理由から、引き際も含めたレスラーとしての生き方まで語った棚橋の熱いプロレス愛に迫った。【聞き手・構成=村上幸将】

-◇-◇-◇-◇-◇-

「パパは-」にはヒール(悪役)のゴキブリマスクとして戦う大村孝志役の棚橋、大山とタッグを組むギンバエマスクこと寄田役の田口隆祐、若きエース・ドラゴンジョージ役のオカダカズチカら新日本のレスラーが出演。中でも田口の演技は出色だと評判が高い。

棚橋 田口と2人のシーンも結構あったので、巡業中とか道場でバッタリ会った時に練習しようと思って急に「なぁ、ギンバエ」みたいな感じで仕掛けるんですよ。瞬発力がないので困っていましたけど…あいつ、木村佳乃さんが、どこかの劇団の方と思ったと絶賛するような演技でした。

棚橋自身、TBS系ドラマ「99.9刑事専門弁護士」などの実写や、16年のアニメ映画「映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生」での声優など演技経験があるが、出演する目的は1つ…プロレスをメジャーにするためだ。ある出来事が、その思いを強くした。

棚橋 「ドラえもん」は、おかげさまでヒットして、出られて良かったんですが、四国の高松で試合前に街を歩いていたら、お餅つきの行事をやっていて、お母さんが僕に気付いて子どもたちに「ドラえもんの人だ!」って言われ…プロレスラーと言われないという。プロレスの上にドラえもんが来る。自分は、まだまだプロレスはマイノリティーだと思っているので。プロレスを広めるためにプロモーションやってきた中で、映画という機会に恵まれたと思っています。映画から(プロレスの)さらなる広がりを期待しています。目標としているのは野球、サッカーだったり、国民的なスポーツなので。

プロレスもゴールデンタイムで放送された時代があった。今は違うと自覚する一方、プロレスが日本人の精神性に合うと信じている。

棚橋 “金曜8時”の時代がありましたし、もっと前では力道山先生が外国人選手を倒していき、戦後の敗戦国である日本の国民を勇気づけたというダイナミズムがあるわけで。今の時代に、そういうダイナミズムを求めるのは難しいですけども、ずっとプロレスというものがなくならずに続いているのは、プロレスというジャンルが不変のテーマだから。苦しむ中から立ち上がる…良い時もあれば悪い時もあって、勝てる時もあれば負ける時もあって、でも諦めずに頑張っていこうぜという、プロレスが持っている、もともとのエネルギーが日本の文化とすごくマッチングするんじゃないかと思うんですよね。

「マイノリティー」と口にするが、新日本の人気はプロレス界において抜きんでた存在となっている。復活したきっかけは、12年1月にカードゲーム会社ブシロードに買収され経営を立て直したことだと即答する。

棚橋 ブシロードさんが新日本に気付いてくれた。その何年か前の段階で、新日本のリングはいつ世に出してもいい、レディーの状態になっていた。プロモーション活動も、ずっと地方を回りながらやっていたんですけど、なかなかスケール感は出せなかった。いかに世間に届けるかというタイミングで、ブシロードさんが広告費をかけてバーッと派手に宣伝してくれた。そして(16年に業務提携した大手芸能事務所)アミューズさんが、芸能関係をサポートしてくれるようになってプロレスラーが地上波に出られるようになって一気に広がりを見せ始めました。宝くじに当たるような確率で良いご縁があった。選手としてうれしかった。

とにかくプロレスが好き…だから、もっと広げたい。

棚橋 僕はプロレスが好きになって、生活が楽しくなった。見たことがない、もっといろいろな人もプロレスを好きになってもらえれば、僕みたいに楽しんでくれる人が確率的にいるはず。見ていないだけで、見たら好きになる可能性は、いっぱい残っているので。

「パパは-」プロレスの間口を広げる入り口として最適の映画だと胸を張る。

棚橋 家族の物語だったり、人間をしっかり描いた映画が、たまたまプロレスというフィルターを通して伝えられたのが僕らにとって幸運だった。最高だと思いますね。逆に考えると、人間ドラマを伝えるのにプロレスというフィルターが、どうしても必要だったのかも知れないし、主演がプロレスラーだったから良かったのかなと。だからこそ「プロレスを題材にした映画」というくくりでは終わりたくない。

父子の関係性を演じるシーンでは、家庭人としての棚橋の顔も垣間見えるのも印象的だが、役を演じたからこそ出た素だと分析する。

棚橋 ゴキブリマスクというヒールのレスラーの対極として、大村はより優しく家庭的でという方が役作りの上で対比になると思ったんですね。僕はオンとオフがないのが、自分のいいところだと思っているんですけど…オンが、仮にプロレスラー棚橋弘至を演じているとしたら、大村は棚橋弘至というものを脱いだ、素の人間性が出たんじゃないかなという気がします。逆に本当はオンでいかなければいけない劇中が、オフになっている逆転現象があるのかも知れません。スクリーンから出ていましたか? ヤバいな…商売あがったりになるな(苦笑い)

プロレスラーから俳優に転身した例として、ハリウッドスターになったロックことドウェイン・ジョンソンが有名だ。ジョンソンは今や俳優が本業だが、棚橋が俳優に軸を置く可能性はあるのだろうか?

棚橋 ドウェイン・ジョンソン主演の映画「スカイスクレイパー」が、日本でもの公開されるんですけど…初日が、同じ9月21日なんですよ(笑い)これは、棚橋とロックの代理戦争…大丈夫か? 勝ち目あるのか、これ?(笑い)ナンバーワンのハリウッドスターですからね。僕は本業…プロレスというものを広げるチャンスとして映画を捉えていますので、映画をきっかけにプロレスファンが増えればいいなと思っていますし、映画をきっかけに見てもらった、新日本プロレスの中心に僕はいたい。

レスラーとは言え、人間…いつかは衰える。一方でプロレスにはベテランとして晩年に差しかかっても、うまさや味を見せる生き方、あり方もある。今後を、どう考えているのだろうか?

棚橋 僕には、まだチャンピオンベルトが輝いて見えるので、チャンピオンベルトを目指す限りは現役でいたいなと思いますね。引退する時は、チャンピオンを目指さなくなった時じゃないかなと思いますね。

棚橋は8月のG1クライマックスで3年ぶり3度目の優勝を飾り、IWGPヘビー級選手権の挑戦権利証を手にした。その権利証を争い、オカダカズチカと戦うことを宣言。「東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦」は、23日の神戸ワールド記念ホール大会で行われる。

棚橋 いきなり、リスクを背負っちゃいました(苦笑い)でも、僕はG1チャンピオンとして、G1後のファンのテンションを下げたくなかった。そうするには、リスクを取らないといけない。ひょっとして初めて挑戦権権利書が動くかも知れないという不安感を棚橋ファンの間に持たせ、テンションを維持するのもG1覇者(の使命)。東京ドームまで、駆け抜ける気持ちでいますので。

最後に、棚橋に映画の魅力を改めて聞いた。

棚橋 万人が経験する境遇を、みんなが体験できる…だからこそ共感することが出来る。タイトルを見れば、何となく映画のイメージはみんな出来ちゃうかもしれないですけど起承転結で終わらないんですよ。1時間50分の中で起承転・転・転・転・転結までいく…監督のうまさですね。

そして、棚橋は最後に「100年に1人の逸材」という、自らのキャッチフレーズを踏まえ、笑顔で言い切った。

「まさに“100年に1本の映画”です」

(C)2018「パパはわるものチャンピオン」製作委員会
(C)2018「パパはわるものチャンピオン」製作委員会

関連するニュースを読む

棚橋弘至が映画初主演、演技とプロレス共通点は受け

初主演映画「パパはわるものチャンピオン」について語る棚橋弘至(撮影・村上幸将)

<「パパはわるものチャンピオン」で映画初主演・棚橋弘至インタビュー1>


新日本プロレスの棚橋弘至(41)が初主演した映画「パパはわるものチャンピオン」(藤村享平監督)が21日、公開初日を迎えた。劇中でトップに上り詰めながらケガで全てを失い、マスクをかぶりヒール(悪役)としてリングに立つ大村孝志を演じた棚橋が、ニッカンスポーツコムの単独取材に応じ初主演した映画を存分に語った。【聞き手・構成=村上幸将】

-◇-◇-◇-◇-◇-

「パパは-」は、棚橋をモデルに描かれた同名の絵本を映画化した。棚橋演じる大村はトップレスラーだったが、ひざに大ケガを負って長期離脱した。10年たっても、かつての強さを取り戻せないでいた大村は、マスクをかぶって「ゴキブリマスク」としてリングに立ち、ブーイングを浴びながらも好きなプロレスにしがみつくように生きている一方で、息子には職業を打ち明けられないでいた。

棚橋 大村は家族のために、と言いながらプロレスにしがみついている感じ。、俺はエースだという記憶が強く、プライドが邪魔してヒールをやりたくなかった。自分の仕事に誇りを持てていないけれど、最終的には持てるようになる…物語では、その心情の変化が、すごく大事になってくる。「自分の仕事に誇りを持っています」と言える人は、なかなかいないかも知れないですけど、本当に誇りを持ってやれるようになる心の動きは、いろいろな人のヒントになるかなと。

大村とタッグを組むギンバエマスクの寄田を演じた田口隆祐ら、新日本のレスラーによる白熱のプロレスシーンは大きな見どころだ。新日本プロレス中継では見られないアングルもあり、俳優がレスラーを演じるのとは別次元の迫力がある。

棚橋 コーナーに立った僕の目線だったり普段、プロレス中継では入れない位置にカメラが来ていることで、迫力のある映像が出来ている。撮影中に心配だったのは、プロレスのシーンばかりではダメだということ。見る人を選んでしまうので。でもドラマを説明する答えがプロレスシーンにあるし、プロレスシーンを補完するためにドラマもある。ベストバランスです。

劇中にはプロレスラーが表に見せない痛み、悲しみもところどころににじむ。

棚橋 その辺は僕ら、見せる必要ないですからね。プロレスはリング上で(レスラーが見せるものを)楽しんでもらえればいいだけなので。でも監督さんのご配慮というか、そういうものも含めてプロレスの魅力なんだよ、というところを伝えてもらえたのが、この映画のいいところですね。

プロレスラーの心の機微まで描いた物語は、脚本も担当した藤村監督の徹底した取材にあると明かす。

棚橋 プロレスラーの矜持…こうやって、生きるというのが描かれています。監督が道場に来て、若い選手からどうやってチャンピオン、スター選手になっていくんだっていう過程をしっかり見て、試合会場にも来て、プロレスをしっかり理解して脚本を書いてもらって…そうしたことを、丁寧にやっていただいたからだと思いますね。短い期間で、プロレスをいろいろな角度から見てくれた、監督はすごいなと思いました。

撮影は17年8月に行われたが、棚橋は撮影前に、息子の祥太を演じた寺田心(10)と演技のリハーサルを行い、撮影に臨んだ。

棚橋 演技のリハーサルは、撮影までの2カ月くらいですかね。試合と試合の合間を縫って都内某所で…。3週間という限られた時間の中で映画を撮りきらなければいけなかったので、もう朝早くから夜10、11時くらいまで撮影、というのが毎日、続きました。

演技で1番、難しかったのはどこだろうか?

棚橋 日常の何げない会話の方が難しいですね。監督さんにも、そう言われたので確かになぁと…。僕、最初、セリフの読み合わせをした時に「マイクアピールみたいですね」って言われて(苦笑い)その段階を抜けきれなかったんですけど…心君とリハーサル含めて、すごく一緒にいる時間が多かったんですよ。プロレスごっこをしたり、遊んだり。プライベートで仲良くなって、という状況が親子関係の自然な会話につながっていったんじゃないかなと。そこまで見越して、時間を取ってくださった監督はすごいなと。

映画で座長になるのは初めてだったが、新日本でトップをひた走ってきた経験を映画の現場でも実践した。

棚橋 座長として、演技で引っ張るっていう部分が出来なかったので、現場の空気作りだったり、出来ることは何でもしようと思って臨みましたね。僕のハウトゥなんですけど、共通点としては

<1>まず弱音をはかない、疲れたって絶対に言わない。

<2>現場のスタッフさんに感謝する。

カメラマンさん、照明さん、音声さん、小道具さん、大道具さん、監督がいる中、全員が一斉に動いて、1シーンが完成すると考えると、役者はそういう人たちの期待を一身に背負って、その瞬間を演じないといけないと思って。演技に関しては未熟な部分が大いにあったんですけど、本当にできる限りのことは全身全霊でやろうと思いました。

演技においても、プロレスとの共通点があった。

棚橋 興行全体の流れを作る、映画の流れを作る(というのは共通点)。そういう中で、監督に言われたのは「主演というのは、受けの演技ですよ」と。(共演者から)来るセリフを受けて、自分のセリフを返す…だから、セリフが頭に入っていたとしても、こうやって演じよう、みたいなところは演技を固めずに、現場で1番いい感情を引き出し、自分の中でチョイスするということ。受けという部分はプロレスの受けと通じる部分がありましたね。

“受け”がプロレスと演技の共通点と感じることが出来た根底には、先輩の獣神サンダー・ライガーからの言葉があった。

棚橋 ライガーさんが2、3年前に言われたんですけど、昔、アメリカにいろいろ団体があった頃は、各地、転戦して回る中で、チャンピオンは、その土地、土地のスター選手の良さを引き出して、それでも勝つんだと。何でかというと、その土地にはファンがいて(地元の)スター選手が、あとちょっとで勝ったら…と思ったら次も興行が続くじゃないですか。だから、期待感を持続させる“相手を生かすプロレス”が出来るのが、本当のチャンピオンなんだと。ライガーさんは、僕がチャンピオンじゃなくても常に「チャンプ」って呼ぶんですよ。「ライガーさん、僕は今、チャンピオンじゃないんで」って言うと「いや、そういうことじゃないんだ。棚…俺は、棚をチャンプって呼ぶには意味があるんだぜ。棚橋の戦い方がチャンピオンの戦い方なんだ」って言ってくださるんですよね。

99年にデビュー後、1度もやったことがないヒールを役として演じたが、生かせる経験を持っていた。

棚橋 ブーイングをいかに引き出すかということに留意してやったんですけど、僕はブーイングをもらっていた時代がある。2006年(平18)に初めてチャンピオンになってから、チャラくなって発言もナルシシストで、2009年(平21)くらいまで、ずっと…新日本のファンに好かれていなかった。

チャラい振る舞いの裏にあった発想は、ヒールを演じた今回にも通じていた。

棚橋 ヒールが受けるブーイングと、生理的に嫌われる僕のブーイングとは、種類が違ったんですけど、打たれ強さが培われましたね(苦笑い)でも、僕が誘導していたんですよ。僕がブーイングを受けるってことは、対戦相手に声援がいくということじゃないですか。相手に声援が集まれば、試合は盛り上がる。そうすれば大会自体は成功なんですよ。だったら、もっとブーイングを受けようと思って、あえてチャラい髪形にして、よりナルシシストに振る舞って、いけ好かないヤツを演じたというか…元々、そういうヤツだったので作ってはいないですけど気付きがあったんです。

次回は棚橋がプロレスラーとしての今の思いを語る。

(C)2018「パパはわるものチャンピオン」製作委員会
(C)2018「パパはわるものチャンピオン」製作委員会

関連するニュースを読む

佐山サトル「手震えたり」原因不明の体調不良明かす

リング上のあいさつで復活を宣言した佐山


初代タイガーマスクの佐山サトル(60)が20日、原因不明の体調不良に苦しんでいることを明かした。主宰するリアルジャパン後楽園大会のリングにあいさつに立った後に、現状を説明。

「手が震えたり、足が動かなくなったりして、歩けなくなったりした。心臓のわなわなした感じもあったので」とパーキンソン病を疑い、先々週から先週にかけて複数の医師の診察を受けたという。

心電図ではパーキンソン病の波形が出たケースもあったが、最終的な結論は原因不明。「自律神経の問題だと思っている」「心臓に負荷をかけてみたらどうだろうと言われたので、簡単な練習をしてみようかと思ってます」と説明し、来週から合宿に入る意向も示した。

佐山は15年5月22日に狭心症で心臓カテーテル手術を受け、プロレス活動を休止。その後復帰したが、現在まで長期欠場を続けていた。当初行わない予定だったリング上のあいさつでは「奇跡を起こしてプロレスに戻ってきます。復活します」と宣言していた。

関連するニュースを読む

ジェイク・リー大金星!秋山準破り「自信になった」

王道トーナメント1回戦で秋山にシングルで初めて勝利したジェイク・リー

<全日本:後楽園大会>◇17日◇後楽園ホール


王道トーナメント1回戦で、ジェイク・リー(29)が秋山準を破る大金星を挙げた。

2年ぶり2度目の出場となるリーは、秋山と壮絶な膝蹴り合戦を展開。場外では秋山の非情な膝攻撃を受け、終始攻められたが、カウンターの膝蹴りで逆転。最後もランニングニー2連発で勝利した。

192センチ、105キロと恵まれた体格も、デビューした11年に引退。プロレスへの思いが断ちきれず15年に再デビューした。エース候補としての期待からか、秋山から前哨戦では何度もダメ出しをされ、厳しい戦いに耐えてきた。

シングルで秋山に初めて勝ったリーは「まだまだ認められたとは思っていないが、自分が認められる過程が、すごくうれしかったし自信になった」と話した。2回戦では宮原健斗と対戦する。宮原については「あの人はずっと1人で戦っている気がするから、ここでオレが行かないと」と思いを語った。

関連するニュースを読む

「過激な仕掛け人」新間寿会長プロレス界から引退

20日の原点回帰後楽園大会を最後にプロレス界からの引退を発表した新間寿・リアルジャパン会長(右)と同平井社長


昭和プロレスの「過激な仕掛け人」として、新日本プロレスなどで活躍した新間寿・リアルジャパン会長(83)が13日、都内で会見し、20日の原点回帰・後楽園大会を最後にプロレス界から引退すると発表した。

新間氏は「9月20日をもってプロレス界から身を引きます。あとは若い人たちに任せ、佐山さん(初代タイガーマスク)と、いじめ撲滅など社会活動を一緒にやっていこうと思います」と話した。

中大時代の54年に力道山の日本プロレスに練習生として通いプロレス界に足を踏み入れた。新日本では専務取締役営業本部長としてアントニオ猪木とムハマド・アリの異種格闘技戦を実現させ、タイガーマスクを誕生させ、黄金時代を築くなど、らつ腕を振るった。3年前に、佐山サトルに請われ、リアルジャパンの会長に就任。昨年からは、プロデューサーとして「原点回帰」大会を引っ張ってきた。

今年に入り体調を崩し、息子である寿恒氏が同団体に加入したことなどで、一線から身を引くことを考えたという。「大鵬3世が入ってきたときに、もう1回、育てたいと思ったけどね。そういう気力がなくなってきた」と心残りを話した。

突然の発表に、同団体の平井社長は「まだまだ、団体で活躍してほしい。(引退は)絶対阻止したい」と困惑気味に話していた。

20日の後楽園大会では、新間氏が所有する猪木VSアリ戦のポスター30枚や、いじめ撲滅キャンペーンポスター20枚を、ボール投げでボールをキャッチした観客にプレゼントするという。

関連するニュースを読む

小島聡が復帰戦白星「ただいま帰ってきました」

復帰戦を白星で飾った小島

<新日本:東金大会>◇9日◇東金アリーナ


長期欠場していた小島聡が復帰戦を白星で飾った。

1月の試合中に左膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂し、リハビリを続けていた。8人タッグ戦で地元出身の永田らと組むと、「テンコジ」の天山との息のあった連係技で会場を沸かせる。モンゴリアンチョップを繰り出すと、胸筋をピクピクさせて衰え知らずの肉体もアピール。フィンレーをコーナーに振ってから、「いっちゃうぞバカヤロー!」の決めぜりふを会場とコラボレーションすると、最後は強烈なラリアットからフォールを奪い、「ただいま帰ってきました!」と歓喜で叫んだ。

試合後には「つらい中でも希望を見つけて、そこに向かって走っていくことも、人生の中ではとても大事なんじゃないかなと、すごく思いました。プロレスに限らず、人生の中で、生きていればこういうことはいっぱいある。その中で、つらい時にどうやって生きていくか。プロレスを好きになってくれている方、プロレスを好きになろうとしている方、プロレスをもしかしたらこれから見ようとしている方、ぜひプロレスを好きになって下さい。そうすればいいことがいっぱいあると思います、人生の中でもね」と訴えかけた。

関連するニュースを読む

グレート小鹿「心配です」北海道地震で営業中止

グレート小鹿


大日本プロレス会長のグレート小鹿(76)が6日、北海道で最大震度7を記録した大地震の影響で、営業活動中止に追い込まれた。

小鹿は、5日にオホーツク海沿岸の湧別町入りし、この日からプロレスの営業活動をする予定だった。しかし、未明の地震の影響で道内が停電。「天気は晴れているけど、町の信号は消えているし、どこへもいけなくなった。停電で携帯の充電ができなくて困っているよ。8日には東京に帰らなきゃいけないが、無事帰ることができるか心配。羽の生えた体が欲しいよ」とぼやいた。小鹿は函館市出身で「兄に電話して聞いたけど、すごい揺れだったようだ。札幌あたりもひどいと聞いているが、何せ電気がないもんで、被害の状況も、東京からの電話で知ったんだよ。札幌へは巡業でもよく行くし、心配です」と話していた。

関連するニュースを読む

杉浦貴3日で3戦70分「プロレスは楽しいし最高」

5度目の防衛に成功したGHCヘビー級王者杉浦貴

<プロレスリング・ノア:後楽園大会>◇2日◇東京・後楽園ホール


ノア後楽園大会は2日、東京・後楽園ホールで開かれ、GHCヘビー級王者・杉浦貴(48)が5度目の防衛に成功した。

挑戦者のマサ北宮(29)からの左ひざ攻撃を耐え抜き、前方首固めで31分8秒、レフェリーストップ勝利。試合後は中嶋勝彦から挑戦表明を受けた。8月31日に頸椎(けいつい)完全損傷でリハビリ中の高山善広を支援する大会、1日にノア両国大会、そしてV5戦と、3日間で計70分間の試合を戦った王者は「プロレスは楽しいし、最高。今日もファンが良い空間をつくってくれた」。

挑戦者のマサ北宮(右)とパワーで競い合ったGHCヘビー級王者杉浦貴

関連するニュースを読む

杉浦貴がマサ北宮破りV5、中嶋勝彦からの挑戦受諾

5度目の防衛に成功したGHCヘビー級王者杉浦貴(撮影・藤中栄二)

<プロレスリング・ノア:後楽園大会>◇2日◇東京・後楽園ホール


GHCヘビー級王者・杉浦貴(48)が左ひざへの集中攻撃を耐え抜き、5度目の防衛に成功した。この3日間で70分間を戦い抜き、最後は王座防衛で締めくくった。

マサ北宮(29)の挑戦を受け、序盤から体と体がぶつかり合う肉弾戦を展開。途中から左ひざを痛めつけられ、得意技のランニングニーの破壊力も半減した。北宮にひざをキャッチされ、ブレーンバスターで投げられた後、前後から左ヒザを低空スピアーで攻められてもん絶。故マサ斎籐さん仕込みの監獄固めで絞められた。

エルボー連発でも引かない挑戦者に五輪予選スラムで投げ飛ばしたが、3カウントを奪えず。逆にサイトースープレックスを2発浴びて窮地に陥った。3発目を狙われたところで、前方首絞めで切り返した。そのままリング中央で絞め続け、31分8秒、レフェリーストップでV5防衛に成功した。

試合後には北宮と同じ新世代の中嶋勝彦から「あんたを倒すのはオレしかいない」と挑戦表明を受けると「オレが息の根を止めてやるよ」と受諾した。

8月31日には頸椎(けいつい)完全損傷でリハビリに取り組む高山善広を支援する大会「TAKAYAMANIA EMPIRE」で里村明衣子と組み、男女混合戦で9分56秒の試合を戦った。9月1日には丸藤正道20周年興行となるノア両国大会で、秋山準とのタッグ戦で30分ドロー。V5戦は31分8秒と3日間で計70分間の試合を戦ったことになる。

杉浦は「プロレスは楽しいし、最高だなと。高山さんの大会も、昨日もすごく良い空間だったし、今日もみんながいい空間をつくってくれている」とファンに感謝していた。

挑戦者のマサ北宮(右)とパワーで競い合ったGHCヘビー級王者杉浦貴(撮影・藤中栄二)

関連するニュースを読む

具志堅会長、世紀の一戦はアルバレスKO勝ちと予想

15日に控えるWBAスーパー・WBC世界ミドル級タイトルマッチのWOWOW特番の収録に参加した上田晋也(右端)具志堅用高会長(中央)板野友美


ボクシング元WBA世界ライトフライ級王者の白井・具志堅スポーツジム具志堅用高会長(63)が、世界注目のスーパーファイトを分析した。

1日に都内で行われた「ボクシング世紀の一戦“ゴロフキンVSカネロ2”完全ガイド」(10日午後11時からWOWOWプライムで無料放送)の収録に参加。15日に控えるWBAスーパー、WBC世界ミドル級タイトル戦(米ラスベガス・T-モバイルアリーナ)で王者ゲンナジー・ゴロフキン(36=カザフスタン)に挑戦するカネロこと元2階級制覇王者サウル・アルバレス(28=メキシコ)の勝利を条件付きで予想した。

引き分けとなった1年前のゴロフキン-アルバレス戦と先日、米国で行われた両者の公開練習の動画をチェックした具志堅会長は「カネロ(アルバレス)が逃げないでファイトすれば勝つチャンスがある。ゴロフキンの距離にいたら勝てないけれど。前で出る勇気があれば勝てるね」と期待を寄せた。さらに「2回目の対決は良いファイトになるもの。1回から盛り上がると思う。中盤で試合が決まりそうな気がする」とKO決着まで予測した。

この収録には、ボクシング通で知られるお笑いコンビ「くりぃむしちゅー」上田晋也(48)と、元AKB48の板野友美(27)も参加。ボクシング生観戦1試合のみという初心者の板野は「恐れ多いですけれど、カネロ選手は格好良かったです。具志堅さんのおっしゃる通り、練習風景を見るとカネロ選手のスピード感とか高まっています」と、すっかりほれ込んだ様子。

上田は「プロレスでは『プ女子』と言われて女性ファンが多いですが、ボクシングも増えてほしい。『拳(こぶし)女子』とかいいと思いますよね」と女性ファン拡大を願っていた。

関連するニュースを読む

セイン初凱旋快勝「日本にいた時よりパワーアップ」

ライオット組を撃破し勝利するカイリ・セイン(撮影・加藤哉)

<WWE大阪公演>◇31日◇エディオンアリーナ大阪


WWE傘下のNXT女子王者となったカイリ・セイン(29)が、6人タッグ戦で快勝し、初の凱旋(がいせん)帰国を飾った。

女子プロレス団体スターダムを退団し、昨年6月にWWEと契約後、初となる日本での試合。ロウで活躍するサーシャ・バンクス、ベイリーの仲良しペアと組み、ヒール3人組ユニット「ライオット・スクワット」と対戦した。先発で出たセインは敵リーダーのルビー・ライオットの挑発を受けると怒りをあらわにしながらファイト。バンクスとベイリーの好サポートを受けながら、試合の流れをつかむと、サラ・ローガンには「いくぞ、大阪!」のかけ声から逆水平チョップの連打を披露した。

さらにスピアーでサラ・ローガンの動きを止め、行進ポーズからのスライディングD、イカリ(変形逆エビ固め)、コーナートップからのエルボーでマットに倒した。最後は再びコーナートップから右ひじを打ち込むインセイン・エルボーでローガンを仕留め、12分44秒、片エビ固めで自ら勝利を奪った。

8月18日のNXTブルックリン大会で新王者となったセインは入場時からNXT女子王座のベルトを巻いて登場し、観客から大きな握手を浴びた。「初凱旋で、何かおみやげを持ってこれたらと思っていたので、日本でこのベルトをお披露目できるのがうれしく思います」と感慨深げ。昨年の女子トーナメント、メイ・ヤング・クラシック優勝から一気に勢いづくかと思われたが、NXT女子ベルト獲得までに約1年もかかった。

「向こうで言葉の面ですごく苦労して、一時期は鬱(うつ)っぽくなって…。米国やプロレスが向いていないんじゃないかと自信をなくていたけれど(NXTブルックリン大会では)2万人のお客さんの前でセミファイナルで、プレッシャーの中で楽しみながらベルトが巻けた」。

今年6月には同じくスターダムを退団した紫雷イオがWWE入りを発表。現在は米フロリダ州にあるWWEパフォーマンスセンターで一緒にトレーニングを積んでいる。NXT大会で1度タッグも組んだという紫雷の存在に「お互いの試合でプロレスの意見交換できるのがうれしい。切磋琢磨して、これからタッグを組むのか、対立するのか、どちらになってもいいものをみせられるかな」と声を弾ませた。

試合勝利後、セインはファンに何度もNXT女子ベルトを掲げ、最後にベイリーとバンクスに両手を挙げられて祝福されるシーンもあった。「日本にいた時よりもパワーアップしている。日本と米国のプロレスの良さはどっちもあって。それをうまくミックスしていきたいと思います」。セインの米国での航海には大きな風が吹いている。

◆カイリ・セイン 本名宝迫香織。1988年(昭63)9月23日、山口・光市生まれ。光高時代にはヨット部所属で、06年高校総体で優勝。国体も4位。法大でもヨットの世界ジュニア日本代表も経験。タレント活動などを経て、11年8月から女子プロレス団体スターダムに入門。宝城カイリのリングネームで、12年1月、愛川ゆず季戦でプロデビュー。次々と同団体のベルトを獲得し、17年6月にWWEと契約。同年の女子トーナメント、メイ・ヤング・クラシックで優勝し、傘下のNXTで活躍。155センチ、52キロ。

WWE大阪公演に向け、取材に応じたNXT女子王者カイリ・セイン(右)と元WWEクルーザー級王者戸沢陽

関連するニュースを読む

棚橋弘至、ミケランジェロの彫像と肉体美“共演”

「ダヴィデ=アポロ」像の前で同じポーズを決める棚橋(撮影・阿部健吾)


新日本プロレスの「100年に1人の逸材」棚橋弘至(41)が27日、展覧会サポーターを務める「ミケランジェロと理想の身体」展(9月24日まで)が開催されている国立西洋美術館に来館した。

プロレスラーと芸術の異色のコラボレーションは、展覧会が始まった6月から話題となっているが、この日はミケランジェロ作「ダヴィデ=アポロ」像の前に立ち、鍛え上げられた自慢の肉体で同じポージングを披露した。

「あらゆるスポーツがある中で、プロレス、しかも棚橋。目の付け所がナイスチョイスですね。プロレスと美術はつながらないように思えますが、肉体美という点でつながるじゃんと」と“共演”に笑顔。展覧会で並んだ彫像の髪の毛を観察した結果、「欧州の銅像はくせっ毛が多いですね。(今日は自分も)多めに巻いています」とアピールした。

「ダヴィデ=アポロ」像をじっくりと観察して、イメージもふくらませた。「鍛えがいがありますね。筋肉は鍛えれば等しく大きくなりますが、付き方は人それぞれ。大胸筋が上目についているので、鍛えればものすごく格好良くなるでしょう」と“伸びしろ”を指摘。司会者から対戦するイメージを聞かれると、右足を前に出しているポーズに、「すきが多いですね。『足を取ってください』といっているようなもの。ドラゴンスクリュー、一発ですね」とリップサービスで笑いを誘っていた。

関連するニュースを読む

米老舗団体NWAが10月に70周年記念大会を開催

NWAヘビー級世界選手権で戦うルー・テーズ(左)と力道山(1957年10月7日撮影)


米プロレス界で歴史ある団体NWAは23日(日本時間24日)、今秋に70周年記念大会を開催すると発表した。

10月21日、米ナッシュビル市のナッシュビル・フェアグラウンドで同大会を開く。NWA世界ヘビー級王座戦がメイン、NWAナショナル王座決定戦なども組む見通し。詳細は後日発表される。

NWAは48年7月、5人の米プロモーターによって発足され、加盟国はカナダ、メキシコ、日本と拡大。ヘビー級王座は世界最高峰とされ、ルー・テーズ、ドリー・ファンクJr.、ジャイアント馬場、リック・フレアーら名レスラーたちが王者に君臨した。(デーブ・レイブル通信員)

関連するニュースを読む

武藤敬司が復活?セコンドから乱入し馳をアシスト

プロレスリングマスターズで1年ぶりに復帰し勝利した馳(右)は武藤と談笑(撮影・桝田朗)

<プロレスリング・マスターズ:後楽園大会>◇21日◇後楽園ホール


 武藤敬司(55)が、3月30日の両ひざの手術以来、初めてリングでプロレスの技を披露した。

 メインの8人タッグで、馳浩らの往年のユニット「BATT」のセコンドとして登場。リングサイドで試合を見詰めていたが、平成維新軍のセコンドに就いたザ・グレート・カブキの毒霧攻撃に反応し、リングイン。カブキを攻め立てたが、すぐに維新軍につかまり、両ひざへの集中攻撃を浴びた。それでも、1人ずつドラゴンスクリューを見舞い、維新軍のAKIRAにシャイニングウィザードをお見舞いし、勝利をアシストした。

 試合後は、馳に「武藤、来年は試合できるんだろう?」とマイクで問われ「来年? 来年、やりましょう」と返した。そして「セコンドは初めてで、自分がどこに居ていいのかわからなかった。勉強になった。プロレスの技は手術後初めて使ったが、結構体が覚えているもんだね。ちょっと、不格好だけど、来年だからね」と、来年の復帰に手応えをつかんだ様子だった。

関連するニュースを読む

棚橋が主演映画イベントで「G1話やめて下さい」

映画「パパはわるものチャンピオン」トークバトルイベントに登壇した、左から真壁刀義、寺田心、棚橋弘至、田口隆祐(撮影・村上幸将)


 新日本プロレスの棚橋弘至(41)が15日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた主演映画「パパはわるものチャンピオン」(藤村享平監督、9月21日公開)のトークバトルイベントに登場した。

 棚橋は、12日のG1クライマックス優勝決定戦で完全復活を告げる3年ぶり3度目の優勝を飾って以来、初の公の場で、息子役を演じた寺田心(10)を肩車しながら、共演の真壁刀義(45)と田口隆祐(39)を引き連れて入場。テレビ朝日「ワールドプロレスリング」でおなじみの野上慎平アナウンサーから「(入場が)何か、G1が続いているようですね」と呼び掛けられると「その話、やめてもらっていいですか?」と苦笑い。1カ月にわたった壮絶な激闘を思い出したくもないという様子だった。

 すかさず真壁が、「おい、野上! G1の話して、疲れてないヤツ、いないからな!」と野上アナに突っ込みつつ、棚橋にも返す刀で「あれ? 棚橋、疲れてるの?」と突っ込んだ。棚橋が「疲れてないです」と答えると、真壁は「うぉうい、この野郎!」と気合を入れた。

 撮影は、ちょうど1年前のG1クライマックス終わりの時期に行われた。棚橋は撮影前に、寺田と演技の練習を行ったと明かした。「(監督に)都内で、ずっと演技指導してもらって、何回も動画を撮ってチェックし、心先輩に教えてもらってね。演技の正解がない中で、やっていくんですけど(セリフを)自然に言えた瞬間があった。これでいんだな、これでいいんだなとやっていく感じ」と振り返った。寺田は「心先輩」と言われ「やめてくださいっ!!」と照れつつも「(演技が)上手って僕も言えるか分からないですけど、すごい努力していらっしゃってすごい。僕も努力しなきゃ、努力しなきゃって思いました」と棚橋の頑張りを観客に紹介した。

 棚橋は、撮影中に寺田と遊ぶ中で、劇中で最大の敵を演じたオカダ・カズチカ(30)の必殺技レインメーカーを破る“レインメーカー返し”を教えたと明かし、壇上で実演した。オカダには5月のIWGPヘビー級選手権で敗れたが、G1のAブロック最終戦で時間切れ引き分けに終わった際は、レインメーカーを幾度も返した。棚橋は「(寺田のレインメーカー返しが)つながりましたね」と言い、笑った。

 棚橋はG1で、Aブロック1位としてBブロック1位の飯伏幸太(36)と優勝決定戦を行い35分00秒、ハイフライフロー3連発でとどめを刺し、来年1月4日、東京ドーム大会のメイン出場権利証を獲得。その後、「希望があります」と提言し「挑戦権利証を懸けて、オカダと戦いたい」、「倒した上でドームに行きたい」とオカダを逆指名しており、レインメーカー返しを再度、決めるかにも注目だ。

 棚橋は映画への初主演について「責任感が生まれますね。映画全体を引っ張っていかないと生けない。でも初めてなので、何をして良いか分からない。何をしていたか分かります? 笑顔で雰囲気を良くしました」と笑みを浮かべた。

 劇中では、現実にはやったことのないヒール(悪役)レスラーのゴキブリマスクを演じている。「ヒールも手探り。心強いパートナーがいて2人で悪いことをした」と、劇中でコンビを組んだギンバエマスク役の田口に感謝した。そして「プロレス映画として見ても面白いし、そう見なくても、いろいろな人に届く映画。もっとプロレスが広がって欲しい」と胸を張った。【村上幸将】

映画「パパはわるものチャンピオン」トークバトルイベントで、寺田心にレインメーカー返しを決められた棚橋弘至(左は真壁刀義)(撮影・村上幸将)

関連するニュースを読む

平成最後の夏男は棚橋 右膝痛み耐え3年ぶり制覇

G1を制し祝福のテープを浴びる棚橋(撮影・中島郁夫)

<新日本:G1クライマックス28>◇12日◇日本武道館


 「エース」が完全復活を遂げた。Aブロック1位の棚橋弘至(41)が、15年以来3年ぶり3度目のG1クライマックス制覇を果たした。優勝決定戦で、Bブロック1位の飯伏幸太(36)と頂上決戦。永遠に完治しない右膝の痛みにもがきながら、ハイフライフロー3連発で制した。来年1月4日、東京ドーム大会のメイン出場権利証を獲得。故障で陥った人生最大の低迷期を乗り越え、ついに主役に返り咲いた。

 張られても、張られても、前に出た。衝撃の度に顔はしかみ、奥歯がくだけそうなほど食いしばる。棚橋はそれでも、歩んだ。鬼神のごとき様相に、張った飯伏が後ずさる。25分過ぎ、コーナーからコーナーへ、対角線上の前進。「この試合を通じて、俺という人間の一部分が出ればいい」。その生きざまは、この前進に雄弁だった。

 いわば、張られ続けた2年間だった。16年1月にIWGPヘビー級選手権で敗北後、当たり前だったベルト戦線に絡めない。前厄の同年に左二頭筋を切り、本厄の17年に右二頭筋を切り、さらに右膝も変形膝関節症に。「痛さは日替わり。朝起きて立ち上がって分かる。完治はない」。

 同時期、リング外の活動が多くなった。映画「パパはわるものチャンピオン」(9月21日公開)では主演。午前4時から午後10時まで撮影する俳優業は刺激も、ファンからの1つの言葉が心に刺さり続けた。「プロレスも頑張ってくださいね」。「も」が響いた。「何よりリングでの活躍がうれしいんだな」。自問した。「すべて全力でした。でも、プロレスでトップに立たなくてもいいや、と納得させていたのかも」。気付きだった。痛みを受け入れ、心からトップを目指した。

 時は流れ、今年4月4日、成田空港。米国遠征で搭乗ゲートに向かう途中、空港職員の男女に囲まれ、握手、写真を求められた。「頑張ってください」の声。「これが全力でやってきた証しなんだな」。そう思えた。間違ってないと。

 そして、復活の時は来た。この日、いまでは感謝すらするその肉体で、舞い続けた。飯伏の俊敏な技に何度も大の字になりながら、何度も立った。最後はハイフライフロー3連発。「優勝したぞー!!」と絶叫し、「逸材、完全復活見ていてください」と誇った。

 お決まりのエアギター。3回のアンコールに応えたが「すげえ気持ち良かったですけど、さび付いてました。あまりにやってなくて」と照れた。そして誓った。「でも大丈夫、これからガンガンかき鳴らしていくから」と。【阿部健吾】

 ◆棚橋弘至(たなはし・ひろし)1976年(昭51)11月13日生まれ、岐阜県大垣市出身。立命大法学部から99年4月に新日本入団。06年7月にIWGPヘビー級王座初戴冠。以降、同王座最多戴冠7回、通算最多防衛28回、連続防衛11回は歴代2位。G1優勝は07年、15年に続き3回目。得意技はハイフライフロー、スリングブレイド。愛称は「100年に1人の逸材」「エース」。181センチ、101キロ。

G1を制し優勝旗でエアギターを決める棚橋(撮影・中島郁夫)

関連するニュースを読む

飯伏幸太、棚橋弘至に敗れる「一番頑張った1カ月」

飯伏(右)に張り手を浴びせる棚橋(撮影・中島郁夫)

<新日本:G1クライマックス28>◇12日◇東京・日本武道館


 優勝決定戦に初進出した飯伏幸太(36)が、エースの前に屈した。棚橋弘至のハイフライフロー3連発浴びて35分0秒、3カウントを許した。飯伏は「本当に、ここまで頑張ってきた。36年で一番頑張った1カ月だった気がします。それでもまだ何か足りないですか? まだダメですか?」と両手で顔を覆った。

 棚橋の繰り出したドラゴンスクリュー、四つ葉固めなどで右ひざを殺された。張り手合戦、エルボー合戦では1歩も引かなかった。やり投げ、スワンダイブ式原爆固め、シットダウン式ラストライドと大技連発で、好機をつかんだものの、必殺のカミゴェ(相手両腕をつかんでヒザ蹴り)を3度回避され、決定打を出せないままに相手必殺技の嵐に巻き込まれた。

 16年2月、両団体所属だった新日本プロレスとDDTプロレスを同時に退団。「1回諦めて、2年前に復帰してからは絶対に諦めないと決めて、またプロレスをやり始めた。何が何でも立ってみます。ボクは諦めないです。これ以上ないです」。セコンドについてくれたユニット「ゴールデン☆ラヴァーズ」の盟友でIWGPヘビー級王者ケニー・オメガに見守れながら力強く再起を口にした。

飯伏(下)にハイフライフローを決める棚橋(撮影・中島郁夫)

関連するニュースを読む

ビッグダディ三女がプロレスデビュー、大健闘ドロー

「ビッグダディ」こと林下清志氏(前列右端)ら大家族に見守れてデビュー戦に臨んだ林下詩美(中央)

<女子プロレス:スターダム>◇12日◇東京・後楽園ホール


 テレビ朝日系「痛快!ビッグダディ」で知られる柔道整復師のタレント林下清志氏の三女で、7月にプロテストに合格したばかりの林下詩美(19)がルーキー離れした堂々のデビュー戦を披露した。

 レッドのコスチュームに身を包んだ林下は、入場曲とともに観客からの大きな手拍子に合わせてリングイン。試合前、父清志氏ら大家族から花束を受け取って会場を盛り上げると、先輩レスラーのジャングル叫女(きょうな、27)とのシングル戦で15分間を戦い抜いてドローに持ち込む大健闘のファイトをみせた。

 パワーと経験で上回る叫女のボディープレス、エルボー連発を浴び、踏みつけられたものの、逆エビ固めやドロップキック、カウンターでの一本背負い投げからの裸絞めで反撃。「一番のパワーファイターになりたい」と掲げる通り、アルゼンチン式背骨折りで叫女を持ち上げた。大外刈りとバックボーンとなる柔道技で攻め込み、何度も丸め込んで3カウントを狙った。終盤はスタミナ消耗で捕まり、スライディング式ラリアットなどで攻め込まれたが、ギリギリで回避して15分、引き分けとなった。

 「今日の試合見てもらってどうでしたかね。『ビッグダディの娘』というだけでなく、終われたんじゃないかなってと思います。プロレスラーとしていい選手だなって思ってもえるような試合が出来たんじゃないかな。これからはプロレスラー林下詩美として知ってもらいたいと思います」

 岩手県で中学、高校と柔道部に所属。高校を卒業し、妹弟の学費を稼ぐために1年間働いた後、夢だったプロレスラーになるために今年3月、スターダムに履歴書を送付。7月5日、プロテストに合格していた。「中学校から大好きだったプロレスを今、デビューできて勝ちはできなかったですけど、満足した気持ちです。柔道技、アルゼンチンバックブリーカー。練習してきた技を出せて、やれること出し切れました」と満足そうな笑みをみせた。

 引き分けに持ち込んだものの、王座挑戦経験もある叫女との実力差を痛感した。「戦ってみて、やっぱりスターダムのパワーファイターやってきている人なんだなって。戦ってみて体中痛くて。私もスターダム一番のパワーファイターになりたいので、いつか勝って、越えるべき壁だなと」と決意を新たにした。

 「今日勝てなかったので、10点ひいて90点。いや95点」と自己採点したデビュー戦終了直後、ロッシー小川社長からシングルリーグ戦「5☆STAR GP 2018」(18日、東京・新木場1ST RINGで開幕)のエントリーを決められた。デビュー戦を終えたばかりのルーキーには異例の抜てきだ。「私でいいんですかね。今日は、まずプロレスの試合が初めてで。リーグ戦も初めて、初めて戦う選手ばかりなのでワクワクしています」と声を弾ませていた。

ジャングル叫女(左)とのデビュー戦を戦い抜いて引き分けた林下詩美は疲労困憊(こんぱい)の表情
試合後、ロッシー小川社長(右)と握手する林下詩美

グレート小鹿がマサ斎藤に捧ぐ王座「昔を思い出す」

グレート小鹿

<大日本:上野大会>◇8日◇上野恩賜公園屋外ステージ


 76歳の現役プロレスラー、グレート小鹿(大日本プロレス会長)が、45年ぶりにシングル王座獲得に成功した。

 小鹿はメインで、新潟プロレスの第5代新潟無差別級王者シマ重野に挑戦。台風の風雨の中、12分17秒、チョークスラムからの片エビ固めでフォール勝ちした。

 タイトル戦について小鹿は「私が米国でプロレスをやっていた当時は、タイトルはほとんどが地域のタイトルだった。今回の挑戦で昔を思い出したよ」と話した。試合後、小鹿は「大雨の中、来てくれたお客さんに感謝。オレがベルトを取ったことで、同年代の人たちの励みになれば」と話していた。

 小鹿のシングル王座戴冠は、1973年10月にテリー・ファンクからNWAウエスタン・ヘビー級王座を奪取して以来。14日に同い年のマサ斎藤さんが亡くなり、ショックを受けていた小鹿だが、盟友にささげるベルト奪取となった。

関連するニュースを読む

タイガーマスクが英プロレス参戦 昨年の雪辱へ

タイガーマスク(右)と獣神サンダー・ライガー


 英国プロレス団体RPWは5日(日本時間6日)、新日本プロレスのタイガーマスクが第2回ブリティッシュJカップ大会(9月8、9日、マンチェスター)に参戦すると発表した。

 タイガーは昨年第1回大会に出場し、1回戦でバレットクラブのマーティ・スカルと対戦、攻め込みながら丸め込まれ惜敗。今回は雪辱戦となる。昨年優勝した獣神サンダー・ライガーは連覇を狙い、いの一番にエントリーしている。(デーブ・レイブル通信員)

関連するニュースを読む

HAYATA、YO-HEY組がノアJrタッグ連覇

グローバル・ジュニアタッグリーグに優勝し相棒のHAYATA(左)をねぎらうYO―HEY

<プロレスリングノア:後楽園大会>◇5日◇後楽園ホール◇観衆 1527人


 グローバル・ジュニアタッグリーグ優勝決定戦が行われ、前年優勝のHAYATA、YO-HEY組が、大原はじめ、熊野準組を下し連覇を果たした。

 予選リーグ1位のHAYATA組は、同2位の大原組と激闘を展開。終盤、大原の攻勢にYO-HEYが何度もピンチを迎えた。それでも、劣勢をはねのけYO-HEYが26分5秒、バンブードラゴンフライを決め、大原から3カウントを奪った。

 試合後、YO-HEYは「何でオレたちが2連覇できたか。それは、プロレス界全体の中で、オレたちのタッグ愛が1番だからなんや」とファンにアピール。そして「ノアのジュニアをもっと盛り上げるために、シングル・リーグをやりませんか?」と内田会長に提案した。内田会長も「やるメンツがいるんならやりましょう」と応じていた。

関連するニュースを読む

大鵬3世の納谷幸男5戦目で初メイン「頑張ります」

9月20日の後楽園大会で初のメイン6人タッグマッチが決まり、対戦相手の雷神矢口(後列左)、SAKAMOTO(同右)と会見する納谷幸男(同中央)


 リアルジャパン・プロレスは7月31日、都内のホテルで会見し、「昭和の過激な仕掛け人」新間寿会長がプロデュースする原点回帰プロレスを9月20日、東京・後楽園ホールで開催すると発表した。

 大鵬3世の納谷幸男(23)が、デビュー5戦目にして初のメインに抜てきされた。納谷は、河野真幸(W-1)間下隼人(リアルジャパン)と組み、雷神矢口(浅草プロレス)崔領二(ランズエンドプロレスリング)KAZMA SAKAMOTO(フリー)と対戦。初の6人タッグに挑む。

 相手のSAKAMOTOに「何をしてきたのか知らないけど、人に見せるものじゃない。プロレスラーの試合をしっかり見せてやります」と挑発された納谷は「今回、メインに抜てきしていただいたので、しっかりとした試合を見せられるように頑張ります」と話した。

 大会に向けて、都内の他団体道場で練習。9月2日にはW-1の横浜文化体育館大会にも出場し、経験を積むという。原点回帰プロレスでは、世界マスクマン・トーナメント準決勝、ドン・クロコダイル(オーストラリア)対ブラック・タイガーJr.(UWA)戦も行われる。また、8月25日には、石川県の妙成寺で、いじめ撲滅キャンペーンとしてチャリティー奉納プロレスを行うことも発表された。

関連するニュースを読む

76歳グレート小鹿「史上最高齢」シングル王座挑戦

08年12月、昭和プロレスに出場したグレート小鹿


 76歳の現役プロレスラー、グレート小鹿(大日本プロレス会長)が、45年ぶりにシングルの王座に挑戦する。8月8日、上野公園屋外ステージで開催の大日本大会で、新潟プロレスの新潟無差別級王者シマ重野への挑戦が25日までに決定した。

 小鹿は「76歳でのシングル王座挑戦は、史上最高齢でしょう。猛暑に苦しむ日本で、私の挑戦が一服の清涼剤にでもなれば。五輪じゃないんだから、やることに意義はないですよ。勝ちに行きます」と意欲を見せた。14日に同い年のマサ斎藤さんが亡くなり、ショックを受けていた小鹿だが、新たな挑戦に、気力を取り戻した。

 新潟プロレスは地域プロレスで、22日の新潟・村上大会に参戦した小鹿が、重野へ挑戦を表明していた。小鹿のシングル王座戴冠は、1973年10月、テリー・ファンクからNWAウエスタン・ヘビー級王座を奪取して以来という。

関連するニュースを読む

マサ斎藤さんに坂口相談役、長州力、前田日明ら別れ

マサ斎藤さんの葬儀・告別式で棺を運ぶ、右端の佐々木健介から左回りで坂口征二新日本相談役、西村修、武藤敬司、蝶野正洋、キラー・カーン、前田日明、長州力(撮影・柴田隆二)


 日米のマットで活躍し14日にパーキンソン病のため75歳で亡くなった元プロレスラーのマサ斎藤さん(本名斎藤昌典さん)の告別式が22日、東京・青山の梅窓院で営まれた。

 猛暑の中、明大時代の同期で新日本プロレスの坂口征二相談役や、長州力、前田日明、武藤敬司、蝶野正洋、キラー・カーン、佐々木健介、西村修、小島聡、SANADAらが参列した。

 米国でAWAタッグ王者としてともに戦ったザ・グレート・カブキの米良明久さんが「マサやん、17年間の闘病生活、本当に頑張ったね。お疲れさん。いつか会えるそのときは、またコンビを組んでチャンピオンになりましょう」と声を詰まらせながら弔辞を読み上げた。

 続いて弔辞を述べた武藤敬司は「米国のプロレスの中で一目置かれた先輩がいたから、オレなんかやりやすかった。nWoをやっているときも、蝶野とオレで意見がぶつかると、マサさんに聞いて判断を仰いでいた。日本だけ、米国だけというレスラーが多い中、両方どっちもできるという点で波長が合った」と話した。

 長州は「米国で警官を殴って刑務所に入れられているときに面会に行ったが、すごく明るく、体も筋肉が落ちていなかった。とにかく豪快な人だった。この年まで(プロレスを)やってきたが、あそこまではなれないなと思います」と話した。

 出棺の際は、前田日明、長州力が隣り合わせに棺を抱え、武藤敬司、坂口相談役、キラーカーン、蝶野正洋といったかつての大物レスラーが集まり、故人の人柄をしのばせた。

マサ斎藤さんの葬儀・告別式で弔辞を述べる武藤敬司(撮影・柴田隆二)
マサ斎藤さんの葬儀・告別式で弔辞を述べるザ・グレート・カブキ(撮影・柴田隆二)
マサ斎藤さんの葬儀・告別式で、出棺のあいさつする喪主の倫子夫人(中央)(撮影・柴田隆二)
マサ斎藤さんの葬儀・告別式で棺を運ぶプロレスラー、関係者ら、右手前は位牌(いはい)を持つ喪主の倫子夫人(撮影・柴田隆二)

関連するニュースを読む

マサ斎藤さんの通夜に同期坂口征二氏、天龍氏ら参列

リングの形をしているマサ斎藤さんの祭壇(撮影・柴田隆二)


 14日に75歳で亡くなったプロレスラー、マサ斎藤さんの通夜が21日、都内の寺院でしめやかに営まれた。

 菊の花などでリングをあしらった祭壇に、倫子夫人(68)の希望で位牌(いはい)には戒名ではなく「マサ斎藤」のリングネームが書き込まれた。マサ斎藤さんは現役引退した99年ごろから発症した難病のパーキンソン病と闘い続けてきた。

 通夜には明大時代にマサ斎藤さんと同期の坂口征二新日本相談役や、永田裕志、天龍源一郎、アニマル浜口、佐々木健介、実況を担当したこともある古舘伊知郎氏、辻よりなり氏ら関係者が多く参列した。天龍は「新人で米国修業したときに、プロレスラーとは何かを身をもって教えてもらった。米国で新人でまだ試合に出られないときに、マサさんとカブキさんがよく食事に連れて行ってくれた。ボクが業界でちょっとは認められたのは、マサさんのおかげ。プロレスに対し、常に真っ正面から向き合っている人だった」と話した。佐々木は「新人時代から面倒を見てもらいおやじみたいな存在だった」と声を詰まらせていた。棺のマサさんにリングシューズを履かせ、恋人時代の写真や、マサさんの現役時代の記事などを入れたという倫子夫人は「天国でゆっくり読んでほしい」と話していた。

マサ斎藤さんのリングネームの位牌(いはい)(撮影・柴田隆二)
マサ斎藤さんの思い出の写真が飾られた斎場
マサ斎藤さんの遺影とリングネームの位牌(撮影・柴田隆二)

関連するニュースを読む

鈴木みのる「雑魚」YOSHI-HASHI返り討ち

張り手の連打をYOSHI-HASHIに見舞う鈴木みのる(撮影・丹羽敏通)

<新日本:G1クライマックス28>◇20日◇後楽園ホール


 Aブロック公式戦が行われ、鈴木みのる(50)が初白星を挙げた。

 ゴング前から奇襲する意気込みを見せたYOSHI-HASHIを返り討ち。場外で椅子攻撃をたっぷりお見舞いし、終始余裕の表情。舌を出して不敵に笑う場面も多く、最後はきっちりゴッチ式パイルドライバーで仕留めた。ともに開幕2連敗していた相手に、「貴様ごとき、俺と同じレベルでしゃべるんじゃねえ。地べたはいつくばって2度と俺の前に立つな、この雑魚…」とさげすんだ。

 6月17日で50歳になった「日本一性格の悪い男」は、デビュー30周年も迎えている。開幕前に言った。「おれはG1優勝するためにここにきた。手にする宝はあと2つだ。G1クライマックス、そしてケニーが持っているIWGP(ヘビー級王座)、これで日本のプロレス完全制圧だ。待っとけ」。抜群の存在感を示す、出場20選手で最年長の逆襲がここから始まる。

関節技でYOSHI-HASHIを攻める鈴木みのる(撮影・丹羽敏通)

関連するニュースを読む

オメガ豪快!客席で飛んだ 後藤との王者対決制す

場外乱闘で客席の手すりに登り後藤にケブラーダを決めるオメガ(撮影・垰建太)

<新日本:G1クライマックス28>◇19日◇後楽園ホール


 IWGPヘビー級王者ケニー・オメガ(34)が「王者対決」を制して開幕2連勝を飾った。優勝した16年大会の優勝決定戦でまみえたNEVER無差別級王者後藤洋央紀(39)と激突。観客席での豪快な空中技も見せ、19分29秒で勝負を決めた。18年ぶりのヘビー級王者のG1制覇へ、勢いは止まらない。

 オメガが飛んだ。リングの上でもリング脇の場外でもなく、その場所は観客席のど真ん中。転落防止の手すりの上から、ラ・ケブラーダで高く舞った。会場のどよめきを背景に、後藤を直撃。路上プロレスで名をはせた実力をいかんなく発揮し、団体最高峰ベルト保持者の貫禄を証明した。後藤の力技に苦戦したが、最後は大技3連発。片翼の天使で3カウントにつなげ、「日本の魂を見せてくれた」と相手の戦いぶりを持ち上げた。6月にオカダからベルトを奪い、いま最も勢いに乗る男。昨年の決勝を争った内藤戦に続く勝利で、「(プロレスの)枠を超えてタイガー・ウッズ、マイケル・ジョーダン、ラリー・バードと同じ存在だ」と豪語した。


オメガ対後藤 後藤(右)に「片翼の天使」を決めるオメガ(撮影・垰建太)

関連するニュースを読む

ヴェラスケス、プロレス練習を開始「楽しみに」


 元UFCヘビー級王者ケイン・ヴェラスケス(35=米国)が、米フロリダ州オーランドのWWEパフォーマンスセンターでプロレスの練習を開始した。19日(日本時間20日)、WWE公式サイトで公開されたもので、WWE傘下のNXT所属選手とともにトレーニング。ウエイトトレなどもこなしたヴェラスケスは「ここに来て多くのことを学べると楽しみにしていた。小さい頃からこのスポーツのファン。今、それに参加できている」と充実感を口にした。

 ヴェラスケスは10年10月、当時のUFCヘビー級王者だった現WWEユニバーサル王者ブロック・レスナーを1回TKOで下し、無敗のまま同級王座を獲得。12年にも当時の王者ジュニオール・ドス・サントスを下して2度目の王座戴冠を果たした。16年7月の勝利を最後にUFCで試合をしていなかった。今年4月、元UFC女子バンタム級王者ロンダ・ラウジーがWWEデビューし、話題になったばかり。ヴェラスケスの動向に注目が集まる。

関連するニュースを読む

オメガ2連勝「私が世界一」後藤下し2度目頂点誓う

オメガ対後藤 後藤に勝利したオメガは気持ちよさそうにベルトをなで回す(撮影・垰建太)

<新日本:G1クライマックス28>◇19日◇後楽園ホール


 Bブロック公式戦が行われ、IWGPヘビー級王者ケニー・オメガ(34)が開幕2連勝を飾った。

 16年大会の優勝決定戦で勝利した現NEVER無差別級王者後藤洋央紀(39)と激突。「王座対決」は序盤からヒートアップし、場外戦で会場をどよめかせた。オメガがラ・ケブラーダを放ったのは、ロープの上からではなく、観客席の転落防止用の手すりの上。高く舞い上がると、体を回転させながら後藤を直撃した。路上プロレスで名声を成した面目躍如の一撃だった。

 リングに戻ってからは、牛殺し、裏GTRを食らって反撃されたが、Vトリガーを要所で決めて流れを渡さない。最後は蒼い衝動、Vトリガー、片翼の天使を連発させて沈めた。

 勝利後のマイクパフォーマンスは日本語でまくし立てた。「なんだかなあ、G1のBブロックは良い試合が止まらないですね。Bブロックの選手は素晴らしい選手じゃないですか? ですが、チャンピオンではない。ベルトを持っているやつはいるんですけど、この一番の大切なベルトは俺のものです。だ~からさ~、このBブロックの試合を勝ち続けて、決勝まで3回連続(3年連続)で行きたいと思います。私が世界一だから。もう1回優勝します」と16年大会以来2年ぶり2度目の頂点を誓った。

オメガ対後藤 場外乱闘で後藤(左)を客席にたたきつけるオメガ(撮影・垰建太)
オメガ対後藤 後藤(右)に「片翼の天使」を決めるオメガ(撮影・垰建太)

関連するニュースを読む

新日坂口相談役、マサ斎藤さんを10カウントで追悼

新日本プロレス「G1クライマックス28」前、マサ斎藤さんの遺影を持ち追悼セレモニーを行うタイガー服部レフェリー(撮影・垰建太)


 「世界の荒鷲」が同時代を生きた仲間との別れを惜しんだ。

 新日本プロレスは19日、後楽園大会の合開始前に、14日に逝去したマサ斎藤さん(享年75)をしのんで10カウントゴングで追悼した。

 リング上に上がった坂口征二相談役(76)は、明大の同級生。柔道部とレスリング部で部活は違ったが、格闘技にいそしむ同輩として親交厚かった。「たまにレスリングの練習にも参加したりね。彼が卒業するときに俺は日本プロレスに入るというので、体育会のみんなで送別会をやったんだよね。まさか3年後に(日本プロレスに)俺が行くとは」と苦笑交じりに懐かしんだ。

 その後もつながりは深く、新日本プロレス入り後には、アントニオ猪木との伝説の巌流島決戦にも立ち会った。2時間5分14秒の死闘に「長い1日だったね。まさか2時間もやるとは。よくやったよね、あいつは」と振り返った。「面倒見のいいやつでね。30年以上の長い付き合い。気にはしていたんだけど、さびしいな。また1人仲間が去ったのはさびしいなあ」と話した。

 坂口氏とともにリングに上がったタイガー服部レフェリーは、明大レスリング部の後輩にあたる。「(自分が)大学1年の時の4年生。神様でした」。プロレス界入りも故人の勧めだった。「120%レスラーでした。実直でまっすぐで」と述べた。

後楽園ホールで開催の新日本プロレス「G1クライマックス28」の試合前、マサ斎藤さんをしのび10カウントゴングで黙とうする坂口征二氏(左)とタイガー服部レフェリー(撮影・垰建太)
後楽園ホールで開催の新日本プロレス「G1クライマックス28」の試合前、マサ斎藤さんをしのび10カウントゴングで黙とうする選手たち(撮影・垰建太)

関連するニュースを読む