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ホルヘ・リナレス再起2連勝「もう1度世界王者に」

再起2連勝を飾ったリナレス(左)と会場で声援を送ったゴンサレス(C)TEIKEN

ボクシングの元世界3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(34=帝拳)が14日(日本時間15日)、米アナハイムで、元NABA北米スーパーフェザー級王者カルロス・モラレス(メキシコ)とのライト級契約12回戦に臨み、4回2分9秒KO勝ちした。

3回に右でダウンを奪うと、4回に左ボディーからの右フックで再び倒し、試合を決めた。昨年1月のWBC世界スーパーライト級挑戦者決定戦で敗れたが、そこから再起2連勝。「まだまだビッグチャンスもありそうだし、これからもライト級で頑張って、もう1度世界王者になります」と話した。

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元3階級王者リナレス「きれいな試合を」モラレス戦

前日計量をクリアしたリナレス(左)とモラレス(c)TEIKEN

元世界3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(34=帝拳)が14日(日本時間15日)、米アナハイムで、元NABA北米スーパーフェザー級王者カルロス・モラレス(30=メキシコ)とのノンタイトル12回戦に臨む。

13日の前日計量では、リナレスがリミットを100グラム下回る61・1キロ、モラレスは61・2キロでパス。リナレスは、昨年1月にWBC世界スーパーライト級挑戦者決定戦で敗れ、同9月に日本での再起戦で勝利。世界戦線への再浮上をかけた一戦に「相手は強いが、きれいな試合をすれば次の試合で大きなチャンスも来ると思う」と闘志を燃やした。

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吉野修一郎、富岡樹ともに米国戦足がかりへ勝利誓う

インタビューを受ける吉野修一郎

ボクシング日本ライト級タイトルマッチの前日計量が12日に都内で行われた。13日に東京・後楽園ホールで、同級王者吉野修一郎(28=三迫)が同級1位富岡樹(22=REBOOT.IBA)の挑戦を受ける。ともにリミットの61・2キロでクリアした。

吉野は昨年10月にWBOアジア太平洋と東洋太平洋王座も、1回TKOで獲得した3冠王者。2人は以前には何度もスパーリングしたが「スピードあるが怖さはない。当たれば倒せる。KOは意識せず、コツコツ当てて嫌がらせれば」と自信を見せた。

11連勝中(9KO)で節目のV5戦となる。「勝つことで日本一であることを証明し、ここは卒業したい。勝って世界へ行きたい」とステップアップを期す。ライト級戦線は日本人には厚い壁だが「誰でもいいので、米国でやりたい。サムライと呼ばせたい」と意気込みを口にした。

富岡は17年にユース王者となり、タイトルは18年の東洋太平洋以来2度目の挑戦となる。「ほしいものが手に入る。クリスマス前の子供のような気持ち。ボクが一番楽しみ」と自信満々だった。吉野に対しては「強い王者だが、過大評価されている」と豪語した。

1月末から3階級制覇したホルヘ・リナレス(帝拳)と3日間スパーリングした。「もっと差があるかと思ったが、スピードは通用し、ひけはとらなかった。気持ちに自信を手に入れて怖いものはない」と笑み。「米国で試合するのが目標。日本王座は海外進出へのチケットになる」とあくまで強気だった。

日本王座初挑戦の富岡樹

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吉野修一郎TKOで3冠達成「海外でも試合したい」

吉野修一郎(2018年12月13日撮影)

<ボクシングWBOアジア太平洋&東洋太平洋ライト級タイトルマッチ12回戦>◇10日◇東京・後楽園ホール

同級1位の日本ライト級王者吉野修一郎(28=三迫)が3冠王者に輝いた。

同級9位と10位につけるハルモニート・デラ・トーレ(25=フィリピン)と対戦。左フック一発で1回2分10秒TKO勝ちし、11連勝(8KO)とした。

相手は米国を拠点にし、世界1位からダウンも奪っていた。「4回まではガードして、中盤、後半に」という作戦。読み通りに初回は押され気味。右ボディーの連打で下がらされたが、ここで左フックを一閃(いっせん)した。大の字にダウンでワンパンチKOとなった。「気持ちよかった。来たなーと。ベルト3本も取れてぜいたく」と満面の笑みで話した。

今回は出稽古で3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(帝拳)、8月には米ロサンゼルスへ初の海外合宿に行き、世界ランカーらと2週間スパーリングした。「高度な技術や大きな収穫があった」。一発でもその成果を見せた。

これで世界ランク入りも確実となった。「もっともとおレベルも、技術、キャリアを上げたい。少しずつ世界に近づきたいが、海外でも試合したい」。世界を目指してさらなる意欲も口にした。

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荒川仁人が現役引退 世界戦で黒星も脅威の粘り

荒川仁人

ボクシングで世界挑戦経験ある荒川仁人(37=ワタナベ)が現役を引退した。日本ボクシングコミッションに9月30日付で引退届を提出した。

荒川は04年に八王子中屋ジムからプロデビューし、10年に日本ライト級、11年に東洋太平洋同級王座を獲得した。13年に米国でWBC世界同級暫定王座決定戦に出場し、オマール・フィゲロ(米国)と世界初挑戦。判定負けを喫したが、2回にダウンしながら脅威の粘りを見せ、高い評価を受けた。

14年には米国でホルヘ・リナレス(帝拳)と同王座挑戦者決定戦も判定負けした。15年にはジムを移籍し、16年には日本同級王座に返り咲いた。17年にはWBOアジア太平洋同級王座を獲得も、世界再挑戦には届かなかった。4月にウクライナで判定負けが最後の一戦となった。通算32勝(18KO)7敗2分け。

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リナレス再起戦で判定勝ち「また世界を取りたい」

4年9カ月ぶりの日本リングで判定勝利を収めた元3階級制覇王者ホルヘ・リナレス

「世界取る」4年9カ月ぶり日本リング

ボクシングの元3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(34=帝拳)が再起戦を飾った。7日、東京・後楽園ホールでフィリピン・スーパーフェザー級5位アル・トヨゴン(21)との62・1キロ契約体重10回戦に臨み、3-0で判定勝利。頭から突進してくる相手に手を焼き、バッティングで両目上をカットしたがボディー連打で主導権を握った。5回には強烈な右拳を打ち下ろしてぐらつかせた。最大11点差の大差判定勝ち。「相手はタフで頭も危なかった。勝てて良かった」とほっとした表情を浮かべた。

14年12月以来4年9カ月ぶりの日本リング。07年2月以来、12年7カ月ぶりとなる後楽園登場に「久しぶりで良かった」と満足げな笑み。昨年5月、現3団体統一王者ロマチェンコ(ウクライナ)からダウンを奪いながらも10回KO負けしWBAライト級王座から陥落。今年1月の再起戦も敗れていたため「10回まで戦えて収穫。また世界を取りたい」と意欲を示した。

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リナレス12年ぶり「後楽園ホールだけは意味がある」

4年9カ月ぶりに日本での試合に臨む元3階級制覇王者リナレス。右は対戦相手のアル・トヨゴン

ボクシングの元3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(33=帝拳)が4年9カ月ぶりの日本リングに臨む。7日、東京・後楽園ホールでフィリピン・スーパーフェザー級5位アル・トヨゴン(21)と62・1キロ契約体重10回戦を控え、6日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、リミットでクリア。トヨゴンも61・5キロでパスした。

14年12月30日のWBC世界ライト級王座決定戦(東京体育館)以来となる日本マッチ。07年2月以来、12年7カ月ぶりとなる後楽園ホールでの試合だ。リナレスは「いつも試合会場は関係ないけれど後楽園ホールだけは意味がある。12年ぶりなので。若返って17歳ぐらいの気持ち。昔からの試合を全部覚えている」と感慨深げに話した。

昨年5月に現3団体統一王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)からダウンを奪いながらも10回KO負けでWBA王座から陥落。今年1月、WBC世界スーパーライト級挑戦者決定戦でパブロ・セサール・カノ(メキシコ)に1回KO負けを喫して以来の再起戦となる。

「相手(トヨゴン)は打たれ強いみたいだけど、チャンスがあればKOを狙う」と自信をみなぎらせるリナレスは「ライト級でいけるのでチャンスは欲しいですね。ロマチェンコとの再戦が1つのゴールだから」と意気込んでいた。

4年9カ月ぶりに日本での試合に臨む元3階級制覇王者リナレス。右は対戦相手のアル・トヨゴン

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元3階級王者リナレス、4年9カ月ぶりに日本で試合

ホルヘ・リナレス(2014年12月30日撮影)

ボクシングの元3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(33=帝拳)が4年9カ月ぶりに国内リングで試合に臨む。

22日に帝拳ジムの公式サイトで発表されたもので、9月7日に東京・後楽園ホールでノンタイトル10回戦に出場する。対戦相手は後日発表される。

WBC世界ライト級王座決定戦を制した14年12月30日以来の日本での試合となる。なお同日のメインイベントには日本ウエルター級王者永野祐樹(帝拳)の同級9位川崎真琴(RK蒲田)との初防衛戦が組まれている。

昨年5月にワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)との4度目の防衛戦に敗れていたリナレスは今年1月、1階級上のスーパーライト級で臨んだ再起戦で1回KO負けを喫していた。

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村田2回TKOで王者返り咲き 勝率25%難関突破

ロブ・ブラントからTKO勝利しガッツポーズする村田(撮影・上田博志)

<プロボクシング:WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇エディオンアリーナ大阪

同級4位村田諒太(33=帝拳)が王座に返り咲いた。昨年10月、米ラスベガスで負けた王者ロブ・ブラント(28=米国)との再戦で2回TKO勝ちした。

背水の陣で臨んだリマッチだった。4月25日、都内のホテルで開かれたブラント同席による再戦の記者会見。「ボクにとって最後の試合になるか。それとも『もっと村田を見たい』と言ってもらえるかどうか。それをジャッジメントされる試合」と退路を断ち、リベンジに向けて集中していた。会見後には報道陣に「ブラントとは会いたくなかった。屈辱的な経験をさせられた相手を前に平常心な訳がない」と戦闘モードに入っていた。

昨年10月に米ラスベガスで臨んだ2度目の防衛戦で同級王座から陥落した。3度目の「ボクシング聖地」での試合で自身初の世界戦。メインイベント登場も初めてだった。プロボクサーとして夢の1つを実現したが、当時の同級1位ブラントに0-3の判定負け。ブックメーカーの予想も大きく覆す黒星には1カ月半前の高熱をともなう風邪による調整遅れがあった。村田本人は「完全に負けた」と一切の言い訳はしなかった。

王座陥落直後は「98%ぐらは、ほぼ辞めよう」と考えていた。しかし試合動画をチェックし「あのボクシングが集大成でいいのかと考えると『それはない』と思いました」。続いて周囲からの激励もあり、自然と現役続行に気持ちが傾いた。同12月には現役続行を表明。「世界王者にあって少し満足し、ハングリーさが欠如していた。新しい目標が見つかれば力がわいてくる。それを見つけたい」。

当初の再起戦の相手は元3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン、現WBA1位)が候補だった。相手陣営に断られ、6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)を撃破したことで知られる元WBO世界ウエルター級王者ジェフ・ホーン(オーストラリア、現WBAミドル級3位)も浮上していたが、村田が契約を結ぶ米プロモート大手トップランク社のサポートで、2月に初防衛に成功したブラントとの再戦に決まった経緯がある。

リベンジという新しい目標ができれば村田の意識と集中力は一気に研ぎ澄まされた。「前と同じ試合をしたら負けるわけですから」と村田。他競技からの練習理論を見て吸収し、ジムワークでも元3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(帝拳)の実弟で元日本ミドル級1位カルロス氏をミット打ち担当トレーナーが起用。五輪金メダリストとしてアマ経験が長いだけに、コンディションさえ整えば、適応力はズバ抜けていた。

トップランク社から肝いりで派遣された3人の練習パートナーとの1日おきのスパーリングを消化。5月上旬から始まった本格的なスパーリングは130回を超えた。所属ジムの浜田剛史代表は「ここまで予定通りにいった調整はなかった。過去最高の状態」と表現した。リミットよりも200グラム少ない72・3キロで計量パスした村田も「すごく良いコンディションできています。プロにきて、これだけ自信あるのも初めて」とまで言うほどだった。

本人も納得の心身で立ったリング。国内所属ジムの世界王者による王座陥落後の即再戦で勝利した例は過去12戦で輪島功一の2度、徳山昌守の1度のみという勝率25%の「難関」だった。アマとプロで次々と快挙を成し遂げてきた村田は再び「難関」も突破し、リベンジを成し遂げてみせた。

◆村田諒太(むらた・りょうた)1986年(昭61)1月12日、奈良市生まれ。伏見中1年で競技開始。南京都高(現京都広学館高)で高校5冠。東洋大で04年全日本選手権ミドル級で優勝など。11年世界選手権銀メダル、12年ロンドン五輪で日本人48年ぶりの金メダルを獲得。13年8月にプロデビューし、17年10月、WBA世界ミドル級王座を獲得し、日本人で初めて五輪金メダリストがプロ世界王者になった。家族は佳子夫人と1男1女。183センチの右ファイター。

ジョナサン・タコニン対拳四朗 2回、ロブ・ブラントをコーナーに追い詰め右ストレートを見舞う村田諒太(撮影・上田博志)
WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太ーロブ・ブラント 1R、村田諒太(左)はロブ・ブラントに左を入れる(撮影・加藤哉)
WBA世界ミドル級タイトルマッチ 村田諒太ーロブ・ブラント 2R、ダウンを奪った村田諒太(右)はロブ・ブラントを一気に責め立てる(撮影・加藤哉)

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村田諒太強打+ラテンのリズム備わる/運命の再戦2

12日の世界戦に向けて会見を行った村田(撮影・清水貴仁)

ボクシングWBA世界ミドル級4位村田諒太(33=帝拳)がホームの日本で挑戦する注目カード、ロブ・ブラント戦を「運命の再戦」と題し連載する。

   ◇   ◇   ◇

5月上旬、ブラント戦に向けた本格トレが始まった頃、本田会長から「村田の顔つきが変わった」との言葉がもれた。雪辱への気持ち、そしてラテンのリズムが入った練習メニューに村田は触発されていた。

ミット打ち担当として元3階級制覇王者ホルヘ・リナレスの実弟、元日本ミドル級1位カルロス・トレーナーが正式就任した。リングを縦横無尽に動かれ、3歳年上の村田は誘われる形で追うしかない。ベネズエラ独特のノリで心身も躍動。さらに田中トレーナーが元3階級制覇王者マルコ・アントニオ・バレラ(メキシコ)を支えていた当時、メニューに入れていたロープ練習も導入。リング中央が小さな長方形で囲われ、コーナーまで対角線へと伸びるロープを細かいステップを踏みながら低い重心でくぐり続けた。持ち前の強打、動きに中南米のリズムが備わっていた。

村田は「カルロスがやってくれるので(コンビネーションパンチが)出る」と感謝した。昨年10月とは違う、南米流のプラスアルファがブラントを追い詰める。【藤中栄二】

12日の世界戦を前に会見を行った王者ロブ・ブラント(右)と村田(撮影・清水貴仁)

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最多は6階級、国内は女子藤岡5階級/複数階級制覇

10回、井岡はパリクテからTKO勝ちで4階級制覇を達成しコーナートップで雄たけびを上げる(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇19日◇千葉・幕張メッセ

WBO世界スーパーフライ級2位井岡一翔(30=Reason大貴)が、日本男子初の4階級制覇を達成した。同級1位アストン・パリクテ(28=フィリピン)にレフェリーストップで10回1分46秒TKO勝ち。1度引退から復帰して昨年の4階級初挑戦は失敗も、2年2カ月ぶりの日本で悲願をつかんだ。

◆複数階級制覇 世界最多はオスカー・デラホーヤ(米国)とマニー・パッキャオ(フィリピン)の6階級。日本のジム所属選手では、4階級の井岡一翔が男子最多で世界で20人目。アジアではパッキャオ、5階級のノニト・ドネア(同)、ドニー・ニエテス(同)に続き4人目。ミニマム級からはレオ・ガメス(ベネズエラ)、ニエステに続き3人目。国内で続く3階級は亀田興毅、ホルヘ・リナレス、八重樫東、長谷川穂積、井上尚弥、田中恒成に井岡で過去7人。2階級制覇はファイティング原田から京口紘人まで17人。女子はアマンダ・セラノ(プエルトリコ)の7階級が最多で、国内は藤岡奈穂子の5階級が最多。

4階級制覇を達成し4のポーズをとる井岡(撮影・滝沢徹郎)

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村田諒太「自信ある」王者との再戦へ“変身”意識

サンドバックを打つ村田(撮影・鈴木正人)

ボクシング前WBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が「変身」した姿をみせた。

7月12日にエディオンアリーナ大阪で、昨年10月に米ラスベガスで判定負けを喫した現王者ロブ・ブラント(38=米国)との再戦を控え、9日には都内の所属ジムで約2時間のジムワーク。村田は「前と同じ試合したら負ける訳ですから。勝つためのボクシングをする。リベンジする自信はありますので」と「変身」の意識を高めた。

練習環境も変わった。元3階級制覇王者ホルヘ・リナレスの弟で元日本ミドル級1位のカルロス・トレーナー(30)とのミット打ちなどを消化した。ベネズエラ人独特のリズムを持つ身長188センチの新ミット打ち担当トレーナーの動きに合わせて的確なパンチがヒット。ブラント戦に向け、メイン担当の田中繊大トレーナー(47)とともに2人体制のサポートを受ける。

村田は「体がデカいのでカルロスとうまくミットやっていて。日に日にうまくミットをやってくれる。繊大さんも見てくれて。良い感じで追い込んでくれて集中できます」と歓迎した。

多彩にパンチを繰り出し、スピードも意識した動きをみせ、パンチ後も体が流れることなく、スムーズにパンチを出せている手応えがある。

村田は「バランスはいいと思う。いいと思ってやっていましたけれど、間違ったバランスでやっていたので。悪い試合を見直して反省しているところはしている。最悪な試合をした分、やることは分かっている」とうなずきながら口にした。

4月28日から過去にも練習パートナーを務めたWBC世界スーパーウエルター級9位パトリック・デイ(26=米国)を呼び、既に20回のスパーリングを消化。デイは「すべてが変わったボクサーになった。次は必ずブラントに勝つでしょう」と分析した。さらに今回は米プロモート大手トップランク社から推薦された3人の新パートナーが順次来日する予定。新スパーリング相手と拳を交えることも村田にとって「変身」への大きな刺激になりそうだ。

「(ブラントに似た)スピードのある選手と聞いているし、トップランクが選んでくれているので。今のスパーリングは前の試合前とは比べものにならないほとの内容になっている。いいものをつかんでいる」と自信に満ちた表情を浮かべていた。

カルロス・リナレストレーナー(左)とミット打ちを行う村田(撮影・鈴木正人)
カルロス・リナレストレーナー(右)と練習をする村田(撮影・鈴木正人)

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末吉大V4戦へ「極秘」元世界王者からアドバイスも

計量パスした日本スーパーフェザー級王者末吉大(左)と挑戦者の同級1位大里拳

ボクシング日本スーパーフェザー級王者末吉大(28=帝拳)が、元世界3階級制覇王者とのスパーリングで得た自信を胸に4度目の防衛戦に臨む。4日、東京・後楽園ホールで同級1位大里拳(24=大鵬)とのV4戦を控え、3日には都内の日本ボクシングコミッションで前日計量に出席。大里とともに100グラムアンダーの58・8キロでクリアした。

4月中旬、同門の元3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(帝拳)と5~6回のスパーリングに挑んだことを明かし「いい意味でできたことがあり、自信になりましたね」と充実した表情。1年ぶりの再戦となる大里とのファイトに向けて「アドバイスももらいました。内容は極秘です」と不敵な笑みもみせた。昨年2月の対戦では3回に右ストレートを浴びてダウンを許した末吉だったが、すぐに盛り返して8回TKO勝ちで初防衛に成功。1年3カ月ぶりのリマッチに向け、末吉は「まったく違う相手と戦うつもりです。同じ展開にはならないのでは」と気合を入れ直していた。

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堀池雄大、元王者山中氏との練習でパンチ力アップ

凱旋(がいせん)試合に向けて意気込む帝拳ジム堀池雄大(右)と舟山大樹(2019年4月12日撮影)

毎春恒例となるプロボクシング興行「駿河男児Desafio8」が5月19日、富士市のふじさんめっせで開催される。

名門の帝拳ジムに所属するスーパーバンタム級の県勢2人が3年連続で参戦。浜松市出身の日本同級18位堀池雄大(34)はランク上位の日本同級6位古橋岳也(31=川崎新田)と、島田市出身の舟山大樹(25)は6連勝を目指し、三宅寛典(30=ビッグアーム)との8回戦に臨む。

   ◇   ◇   ◇

昨年10月以来、7カ月ぶりの試合となる堀池は、日本歴代2位の世界王座12回防衛を誇った偉大な先輩に刺激を受けてきた。近所に住む元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏と一緒にロードワークし、助言を受けているという。「タイミングが合う時は山中さんと走っています」。同氏を担当した大和心(やまと・しん)トレーナーの指導でレベルアップを図ってきた。

上京して約5年。山中氏と同じ環境で練習を続け、下半身の力を利用したパンチ力の向上にも手応えが出てきた。「体が強くなりました。大和さんからもパンチが強くなったと言われます」と自信の笑み。昨年大みそかの長男誕生もあり、ランク上位との対決に向けて集中力も高まる。「キャリアがある格上が相手ですが、自分のボクシングを出せば勝てます。倒し切ることにこだわりたいです」と気合十分だ。

自身初の8回戦を迎える舟山は昨年11月以来、約6カ月ぶりの試合で6連勝を狙う。地元試合では過去3戦ともに判定勝ちのため、「今回はKOを狙いたいです」と目標を掲げる。昨年から元世界3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(帝拳)の弟カルロス氏が担当トレーナーとなり、「日本人とは違う独特のリズム、柔らかさを教えてくれます。吸収したものを試合で出したいです」と胸を躍らせた。

日ごろは聖地・後楽園ホールのリングで戦う県勢2人が、派手な勝利をイメージしながら、凱旋(がいせん)試合に備えている。【藤中栄二】

◆堀池雄大(ほりいけ・ゆうた)1985年(昭60)1月16日、浜松市生まれ。20歳でボクシングを始め、浜松市の西遠ジムから10年4月、4回判定勝ちでプロデビュー。12年には全日本スーパーバンタム級新人王に輝く。15年から上京して都内ジムでの出げいこを始め、16年に帝拳ジムへ移籍。通算戦績は15勝(3KO)6敗3分け。家族は有咲夫人、長男扇矢君。身長168センチの右ボクサーファイター。血液型O。

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ロマチェンコTKO防衛 M・ガルシアとの対戦希望

防衛に成功したロマチェンコ(AP)

<プロボクシング:世界WABスーパー&WBOライト級タイトルマッチ12回戦>◇12日◇米ロサンゼルス

3階級制覇の2冠王者ワシル・ロマチェンコ(31=ウクライナ)が、圧勝TKOで防衛に成功した。

元WBA王者アンソニー・クローラ(32=英国)を一方的に攻め、3回にダウンを奪った。4回に右フックで2度目のダウンを奪うとレフェリーストップ。4回59秒TKO勝ちし、WBAは2度目、WBOは初防衛となった。

初回こそ様子見したが、2回にはエンジン全開で攻めまくった。3回にはロープにくぎ付けにして連打を浴びせると、レフェリーがダウンを宣告した。ロマチェンコは試合が決したと思い、コーナーでロープに上がってアピール。インスペクターも試合終了と間違えてリングインしたが、ロープダウンだった。

試合は再開されて3回は終了となったが、4回もゴングから攻め立てた。右フックをテンプルに見舞うと、クローラは前のめりに頭から崩れ落ちて2度目のダウン。レフェリーがカウント4でストップした。

オッズは18-1の差があったが、それ以上の圧倒的勝利だった。クローラはガードするだけしかできなかった。その相手にあらゆる角度からさまざまなパンチを打ち込み、倒しきった。

昨年5月にはWBA王者だったホルヘ・リナレス(33=帝拳)を10回TKOで、12戦目の世界最速で3階級制覇した。この試合で右肩を痛めて手術を受け、12月の2団体統一戦は判定に終わっていた。ロマチェンコは「右肩を100%回復させてくれた医師にありがとうといいたい」と感謝した。

入場時のガウン、トランクスにグローブは黄色と紫色で統一していた。会場はNBAレイカーズが本拠とするステープルズ・センター。2年ぶりのロサンゼルスで初めての会場だったが、レイカーズ・カラーでファンにもアピールした。

次の試合を問われると、WBC王者マイキー・ガルシア(31=米国)の名を挙げた。3月にウエルター級に挑戦してIBF王者エロール・スペンスJr.(29=同)に初黒星を喫しているが「この階級でできるだけ頑張りたい。王座を統一したい」と改めて宣言。年内にもIBF王者リチャード・コミー(32=ガーナ)と対戦しての史上5人目の4団体統一を狙う。

防衛に成功したロマチェンコ(AP)

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村田諒太 7月に王座奪われたブラントと再戦と米紙

村田諒太、ブラント(2018年10月19日撮影)

ボクシング前WBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が7月12日、大阪で昨年10月に王座を奪われた現正規王者ロブ・ブラント(28=米国)と再戦するプランが明らかになった。

11日(日本時間12日)、米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)が報じたもので、村田をプロモートする米プロモート大手のトップランク社のボブ・アラムCEOが明かしたという。再起戦がダイレクトリマッチになる可能性が出てきた。

昨年12月に現役続行を表明した村田は同級3位にランクされ、次戦に向けてのジムワークを続けている。先月19~25日には、千葉・成田で同門の元3階級制覇王者ホルヘ・リナレスと走り込み合宿を行い、今夏の再起戦を想定した調整に入っていた。なお王者ブラントは今年2月、バイサングロフ(ロシア)を11回TKOで下し、初防衛に成功している。

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総体V岩田翔吉が5・4国内初戦、リナレス弟が指導

カルロス・リナレストレーナー(右)からパンチ指導を受ける岩田

13年ボクシング高校総体ライトフライ級覇者の岩田翔吉(23=帝拳)が27日、5月4日に東京・後楽園ホールで国内デビュー戦に臨むことが決まった。18年全日本同級新人王の亀山大輝(22=ワタナベ)と6回戦で対戦する。

昨年12月に米国で4回TKO勝ちのプロデビューを果たした後、1月に国内ライセンス取得のために日本ボクシングコミッションのプロテスト(B級6回戦)を受けて合格。プロ2戦目は帝拳ジム所属としての初試合でもある。

東京・日出高時代に同学年のWBO世界フライ級王者田中恒成(畑中)、WBC世界バンタム級暫定王者井上拓真(大橋)から勝利を挙げた岩田が早くも好選手と拳を交える。

日本同級13位にもランクする亀山との国内プロ初試合に向け「ランカーとの対戦は光栄。勝てばランク入りするチャンスなのでありがたいです」と声をはずませた。

元3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(帝拳)の実弟でトレーナーのカルロス氏から指導を受け、着実な成長を実感しており「KOで倒すような練習と助言を受けています。キャリアは相手が上でリスペクトしていますが、面白い試合がしたいです」と自信をのぞかせていた。【藤中栄二】

コンビを組むカルロス・リナレストレーナー(左)からグローブを装着してもらう岩田
5月4日に国内デビュー戦が決まった岩田

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井上尚弥が異例の満票で2度目の最優秀選手&KO賞

授賞式後にガッツポーズで写真に納まる、左から兄の井上尚、父でトレーナーの井上真氏、弟の井上拓(撮影・河田真司)

ボクシングの18年度年間表彰式が8日に都内で開催され、最優秀選手賞にはWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が満票で輝いた。4年ぶり2度目の受賞。昨年5月に当時国内最速の16戦目で3階級制覇を達成し、10月にも連続初回KOで初防衛に成功した。候補は4人いたが、文句のつけようがない成績に異例の満票だった。KO賞も3年ぶり3度目の受賞となり、年間最高試合と3冠だった14年以来の2冠獲得となった。

技能賞は世界最速12戦目で3階級制覇した田中恒成(畑中)、殊勲賞は海外奪取でKO初防衛の伊藤雅雪(伴流)がいずれも初めて選ばれた。この賞は日本ボクシングコミッション、日本プロボクシング協会、東京および関西運動記者クラブ・ボクシング分科会の主催、選考による。

また、日本連盟の最優秀選手賞も同時に選出、表彰された。98年から合同開催していたが、山根前会長時代の15年からプロと一線を引いて独自開催していた。今回は日本連盟からお願いする形で再び合同開催に戻った。

各賞の受賞者は以下の通り。

◆最優秀選手賞 井上尚弥(大橋)=4年ぶり2度目

◆技能賞 田中恒成(畑中)=初

◆殊勲賞 伊藤雅雪(伴流)=初

◆努力・敢闘賞 中谷正義(井岡)=初

◆KO賞 井上尚弥(大橋)=3年ぶり3度目

◆新鋭賞 竹迫司登(ワールド)=初

◆年間最高試合 9月24日のWBOフライ級タイトルマッチ 木村翔(青木)-田中恒成(畑中)

◆年間最高試合(世界戦以外) 7月27日の日本スーパーバンタム級タイトルマッチ 久我勇作(ワタナベ)-和気慎吾(FLARE山上)

◆女子最優秀選手賞 天海ツナミ(山木)=初

◆女子年間最高試合 12月1日のWBO女子世界ミニマム級タイトルマッチ 江畑佳代子(ワタナベ)-多田悦子(真正)

◆優秀選手賞 井上拓真(大橋)、井上尚弥(大橋)、伊藤雅雪(伴流)、岩佐亮佑(セレス)、亀田和毅(協栄)、京口紘人(ワタナベ)、木村翔(青木)、田中恒成(畑中)、ホルヘ・リナレス(帝拳)、村田諒太、山中竜也(真正)

◆特別功労賞 山中慎介(帝拳)

◆特別賞 五十嵐俊幸(帝拳)、山中竜也(真正)、小関桃(青木)、柴田直子(ワールド)、好川菜々(堺東ミツキ)

◆優秀トレーナー賞 井上真吾(大橋)=初

◆社会貢献賞 藤岡菜穗子(竹原&畑山)

◆JBC功労賞 田畑親一(タイムキーパー)、故手崎弘行(レフェリー)

◆協会功労賞 斉藤寛、島川威、熊崎広大

<日本連盟>

◆男子最優秀選手賞 成松大介(自衛隊)=初

◆女子最優秀選手賞 並木月海(自衛隊)=初

世界戦最高試合賞に選ばれた田中恒成(右)と木村翔(撮影・河田真司)
18年10月、WBAバンタム級タイトルマッチでパヤノ(右)にKO勝ちする井上尚弥

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リナレスがまさか初回TKO負け、3度ダウンで無念

ホルヘ・リナレス(14年12月撮影)

<ボクシング:WBC世界スーパーライト級次期挑戦者決定12回戦>◇18日◇米ニューヨーク

WBC世界スーパーライト級2位ホルヘ・リナレス(33=帝拳)が、まさかの初回TKO負けを喫した。同級14位で元WBA暫定王者パブロ・セサール・カノ(29=メキシコ)に、初回早々の右ストレートを皮切りに3度ダウン。3度立ち上がったもののワンツーに後退するとレフェリーストップ。1回2分48秒TKO負けした。

リナレスは通算50戦目で衝撃の黒星となった。開始からカノに攻め込まれて、14秒に右ストレートを首の左あたりに浴びてダウン。持ち直したかに見えたが、1分半を過ぎて右フックでまたダウン。ここも立ち上がったが、残り30秒で右ストレートに3度目のダウン。三たび立ち上がったが、ワンツーにフラフラとロープまで後退。レフェリーが割って入り、09年の初黒星以来の初回KO負けとなった。

カノの兄イバンとは15年のWBCライト級王者時代に対戦し、4回TKOでV2に成功していた。弟に敵を討たれた格好だが、リナレスは「右のパンチが強くて驚いた。負けたが次に向かって進みたい」とリング上でインタビューに答えた。カノは「偉大なファイターに勝ててうれしい。最高のファイトだった」と満面の笑みだった。

リナレスはこれまでフェザー級からライト級まで3階級を制覇した。昨年5月にはワシル・ロマチェンコ(30=ウクライナ)に敗れて王座陥落も、9月の再起戦では階級を上げてアブネル・コット(38=プエルトリコ)を3回TKO。WBC王者ホセ・ラミレス(26=米国)は2月10日に米国カリフォルニア州で、ホセ・セペダ(29=同)との防衛戦を予定。リナレスは勝者に挑戦して、4階級制覇を狙うはずだった。

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高橋竜平TKO負け壁厚かった日本人初の聖地世界戦

<ボクシングIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇18日◇米ニューヨーク・マディソンスクエアガーデンシアター

同級10位高橋竜平(28=横浜光)が聖地で世界初挑戦も11回TKOで失敗した。

3回に同級王者T・Jドヘニー(32=アイルランド)の連打でダウン。中盤から前に出て手数を出したが、的確なパンチを浴びて劣勢は変わらず。レフェリーにストップされ、11回2分18秒TKO負けした。昨年に岩佐(セレス)から王座奪取のドヘニーは初防衛となった。

初回からジャブにボディーで流れをつかまれた。2回にバッティングで、両者とも眉間をカットして流血。3回には左ボディーに続く右ストレートを浴びる。クリンチで逃げようとしたが、さらに左フックの3連発を食らってダウン。スロースターターの上にリードを奪われた。

中盤からようやく本来の運動量を生かして前に出て、スイッチもして手数も多くなった。アマ経験も豊富な試合巧者の王者。高橋のパンチをかわし、上下に打ち分けもよく、的確な力強いパンチで差を広げていった。この展開は変わらず、8回にはドクターチェックも入り、11回には王者に連打で攻め込まれてレフェリーに試合を止められた。

昨年12月に米ロサンゼルスで初めてスパー合宿した。ヘビー級世界戦も観戦した際に王者陣営からオファーを受けた。その後連絡がなく、1月から2月9日の2番目の候補日になると判断し、3日間休養に充てた。直後の7日に契約書が届き、1週間前の11日にビザが下りて、やっと正式決定した経緯があった。

漫画「はじめの一歩」を読んで、中3で地元新潟加茂市のボクシング教室に通い始めた。東洋大に進学もレギュラーになれずにアマでは10勝(3KO)7敗止まり。12年12月にプロデビューも1回KO負けし、次戦も引き分けだった。

16年にオーストラリアで初の10回戦も判定負け、17年にはフィリピンへ単身修行。17年にタイで日本未公認のIBFパンパシフィック王座を獲得し、昨年タイで初防衛して世界10位に浮上でチャンスをつかんだ。

日本や東洋太平洋王座にも挑戦経験のない無名から、聖地マディソン-のリングに上がった。日本人では戦前にノックアウトQの異名で1回KOで初勝利の木村久、日本初の世界ランカー徐廷権がいる。戦後では元アマ全日本王者の岡田隆志が、10年に元アマ世界王者アローヨ(プエルトリコ)に4回判定勝ちした。

世界戦ではベネズエラ出身のWBAライト級王者ホルヘ・リナレス(帝拳)が、昨年にワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)からプロ初ダウンを奪うも10回TKO負けの激闘を演じていた。高橋は日本人としては初の世界戦出場だったが、実力差はあり、世界の壁は厚かった。

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