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ネリにWBC6カ月資格停止処分、山中戦で体重超過

WBC世界バンタム級タイトルマッチの前日計量で体重オーバーとなり、会場を引き揚げるネリ(18年2月28日、撮影・狩俣裕三)


 世界ボクシング評議会(WBC)は18日、引退した山中慎介氏の現役最後の試合となった3月のバンタム級タイトルマッチで、体重超過のために王座剥奪となったルイス・ネリ(メキシコ)を6カ月の資格停止とすると発表した。期間は9月1日まで。

 日本ボクシングコミッション(JBC)は、既に日本でのボクシング活動を永久に停止させると発表している。WBCはネリを聴取し、最終的な処分を検討していた。

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伊藤雅雪「KO決着を」7・28米で王座決定戦

WBO世界スーパーフェザー級王座決定戦に臨む伊藤(撮影・小沢裕)


 プロボクシングWBO世界スーパーフェザー級2位伊藤雅雪(27=伴流)が7月28日(日本時間29日)、米フロリダ州キシミーのキシミー・シビックセンターで同級王座決定戦に臨むことが18日、正式発表された。

 同級1位クリストファー・ディアス(23=プエルトリコ)と同王座を懸けて対戦する伊藤は同日、都内のホテルで会見。「(ディアスは)結構、前から意識してきた相手で映像をみてきた。すごくありがたいタイミングでの世界戦。(米国開催で)率直に不安はありますが『自分なら勝ってしまうのでは』『ディアスを倒したらどうなんだろう』というワクワク感があります」と気持ちを高揚させた。同王座は世界最速の3階級制覇を成し遂げた現WBA世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(30=ウクライナ)が返上した王座となる。

 過去プロ23戦(全勝)はすべて都内の会場で戦ってきた伊藤。初めての海外マッチが世界戦となるが、ここ3~4年は1年で3回ほど米ロサンゼルスでトレーニングを積んできた。現地では何度も世界戦に足を運んで視察。米国世界戦の雰囲気も把握している。伊藤は「失うものは何もない。KO決着、KOで勝たないといけないと思います」と気合を入れ直した。

 また伴柳ジム初の世界王者誕生に向け、団太路会長(48)は「今までのボクシングでは厳しいので、伊藤が殻を破って化けてくれるか。その可能性はある」と期待を寄せていた。

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岩佐亮佑、V2戦は8・16 無敗の1位ドヘニー

V2が決まった岩佐亮佑


 ボクシングIBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(28=セレス)のV2戦が、17日に千葉・柏市内のジムで発表された。

 8月16日に東京・後楽園ホールで、指名挑戦者の同級1位TJ・ドヘニー(31=アイルランド)を迎え撃つ。相手は19勝(14KO)無敗のファイター。岩佐は「2敗した鬼門の左だが、この大きな壁を乗り越えれば、また強くなれる。今回は自信ある」と強気に話した。

 発表会見は16日に移転オープンしたばかりの新ジムで行われた。徒歩6分とより駅近の2階で、約200平方メートルと広くなった。内装などは後援者がすべてサポートしてくれ、リングも5メートル四方と1・5メートル広くなった。今回は相手のパワーをどうかわすかがポイント。小林会長は「岩佐には足も使えてパフォーマンスも上がるはず」と話す。岩佐も「前は3歩で追いかけられたがまだ2歩ある。僕には有利」と目を輝かせた。25日から奄美大島での走り込みキャンプに入る。

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王者村田に3位との対戦指令か「調整するだけです」

汗でびっしょりとなった練習着姿でパンチを打ち込む村田


 米スポーツ専門局ESPNが12日(日本時間13日)、ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)に対し、同級3位ロバート・ブラント(27=米国)との対戦指令を出したと報じた。7月15日までに対戦合意に達しない場合は入札となる。ブラントの戦績は23勝(16KO)1敗で、昨年10月にワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)のスーパーミドル級トーナメントに参戦したが初戦敗退。ミドル級に戻り、3月の再起戦で1回KO勝ちしている。

 帝拳ジムの本田会長はこの日、「(米プロモート大手社の)トップランクに任せてあります。(相手は)何人か考えている。やれと言われればやる」と述べた。V2戦は秋に米ラスベガスで開催する見通しだ。村田は都内のジムでの約3時間の練習後、「(次戦の)話題が出ると身が引き締まる。誰とやろうが、どこでやろうが調整するだけですね」と応じた。

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王者勅使河原弘晶、船井龍一とも無事前日計量をパス

計量パスしたWBOアジア・パシフィックバンタム級王者勅使河原(左)と挑戦者の同級7位帝里


 ボクシングWBOアジア・パシフックバンタム級王者勅使河原弘晶(28=輪島功一スポーツ)が2度目の防衛戦を前に、鮮やかなシルバーヘアで前日計量をパスした。13日、都内の日本ボクシングコミッションで、挑戦者の同級4位帝里木下(32=千里馬神戸)とともに計量に臨み、王者は53・5キロ、帝里は53・4キロで一発パスした。

 計量当日朝、染めてきたばかりという銀髪で登場した勅使河原は「明日になればもっといい色になっていますよ」と照れ笑い。減量と調整も順調にやってきた手応えがあり「絶好調ですね。相手は世界戦を2度も経験してきた良い選手なのに、ボクがチャンピオンだったのが運が悪かったですね」と自信に満ちた表情だった。

 また同日にはWBOアジア・パシフィックスーパーフライ級王座決定戦も組まれ、同日の計量には同級1位船井龍一(32=ワタナベ)、同級3位ワルリト・パレナス(34=森岡)も出席。51・8キロでパスしたパレナスを横目に51・1キロでクリアした船井は「身長、体格ともに想像通り。自分のリズムでボクシングがしたい」と日本同級王座に続くタイトル奪取に燃えていた。

WBOアジア・パシフィックスーパーフライ級王座決定戦に臨む同級1位船井(左端)と2位パレナス(右端)

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王者吉野「心折って倒す」スイーツ断ちの成果出す

2度目の防衛戦に向けて計量クリアした日本ライト級王者吉野(左)と挑戦者の同級5位前田


 ボクシング日本ライト級王者吉野修一郎(26=三迫)が「スイーツ断ち」で2度目の防衛成功を狙う。14日、東京・後楽園ホールで同級5位前田絃希(25=グリーンツダ)とのV2戦を控え、13日には都内の日本ボクシングコミッションで前日計量に出席。吉野は61・2キロ、前田も61・1キロでクリアした。

 両者ともにアマチュア出身ながら高校4冠など実績では吉野が格段に上。「今回は体づくりを意識して負荷をかけて体の強度を上げてきました」と明かし「ボクの中で、ここは中間地点。もっと強くならないといけない。相手の心を折って中盤に倒したいと思う」と意気込んだ。肉体作りの一環で、試合決定から大好きなパンケーキを口にしなかったという。尊敬するジムの先輩、元WBOアジア・パシフィックウエルター級王者小原佳太からも「やめとけ」と指摘されたという。吉野は「試合が終わったら食べたいと思う」と前田撃破後の楽しみを口にしていた。

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王者村田諒太、3位ブラントとV2戦指令と米で報道

WBA世界ミドル級王者村田諒太(18年6月撮影)


 米スポーツ専門局ESPNが12日(日本時間13日)、WBA(世界ボクシング協会)が世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)、同級3位ロバート・ブラント(27=米国)の両陣営に対して対戦指令を出したと報じた。7月15日(同16日)までに対戦合意に達しない場合は入札となるが、ファイトマネーの分配は50%ずつになるとしている。

 村田は4月15日の初防衛戦でエマヌエーレ・ブランダムラ(イタリア)に8回TKO勝ちし、2度目の防衛戦を秋に米ラスベガスで行う見通しとなっている。

 23勝(16KO)1敗のブラントは昨年10月、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)のスーパーミドル級トーナメントに参戦したが、初戦でユルゲン・ブレーマー(ドイツ)に判定負けした。その後はミドル級に戻り、今年3月のコルビー・カーターとの再起戦で1回KO勝ちしていた。

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井上尚弥「次決まっているから」早くもスパー開始

早くもスパーリングを開始し、充実した表情をみせる井上


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が「自己最速」の間隔でスパーリングを開始した。

 12日、横浜市の大橋ジムで、同門となる日本ユース初代フェザー級王者で現日本同級11位溜田剛士(25)と4回のスパーリングを消化した。5月25日に10年間無敗で4年間王座を守ってきたV5王者ジェイミー・マクドネル(英国)を1回TKOで下し、国内最速の3階級制覇を成し遂げてから、わずか18日後となる。井上は「一番オフが短かったかも」と言えば、師匠の大橋秀行会長(53)も「こんなに早くスパーリングを開始するのは異例ですよ」と目を見張るロケットスタートとなった。

 既に参戦を表明する賞金争奪の最強選手決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)は今秋から開幕予定。井上は「ダメージもないし、次(WBSS)が決まっているから」と早期スパーリング開始の意図を明かした。既に動きのキレが良く、大橋会長は「調子も良いし明日にでも試合ができるよね」と“モンスター”の愛称らしい調整ぶりに驚いていた。

次戦に向けてスパーリングを開始した井上尚弥(左)

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伊藤雅雪、妻子に約束「自分がチャンピオンになる」

伊藤雅雪


 ボクシングWBO世界スーパーフェザー級2位伊藤雅雪(27=伴流)が7月28日(日本時間29日)、米フロリダ州キシミーーのキシミーシビックセンターで同級王座決定戦に臨むことが12日(同11日)、発表された。

 同級1位クリストファー・ディアス(23=プエルトリコ)と同王座を懸けて対戦する。伊藤は、興行を開催する米プロモート大手トップランク社を通じてコメントを出した。

 「WBO王座を懸けてクリストファー・ディアス選手のような偉大なファイターと対戦できることを本当にうれしい。ディアス選手はパワー、スピードを兼ね備えた良い選手。しかし7月28日は自分がチャンピオンになります。負けることなく、日本にベルトを持って帰国します。私の妻と子供にも約束した。人生のすべてを懸けて戦います」。

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井上尚弥 WBSS優勝ならボーナスさらに増額

板東社長(左)と、3本の世界ベルトを肩にかけて記念撮影に応じる井上尚弥


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が、今秋参戦予定の最強選手決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に備え、高額のスポンサー勝利ボーナスを設定された。6日、横浜市内の所属ジムでメインスポンサーのNTTぷらら板東浩二社長から直々の激励を受けた。先月25日、WBA世界バンタム級タイトル戦前には同社長の発案で急きょ勝利ボーナスが設定されていたことが判明。軽量級世界王者のファイトマネー1試合分にも匹敵するボーナスを手にしたという。

 井上は「本当にモチベーションの1つになりました」と感謝の言葉を口にした。すると同社長は「励みになればと思って。後からボーナスも追加で契約しますよ」とWBSSでも継続することを明言した。さらに「WBSS優勝ならすごい話なので」とボーナス増額も示唆。井上は「このサポートで海外進出できます」と気持ちを高揚させていた。

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井上尚弥WBSS参戦へ「レッド軍団」が強力後押し

メインスポンサーのNTTぷらら板東社長(左)と、3本の世界ベルトを肩にかけて記念撮影に応じるWBAバンタム級王者井上尚弥


 プロボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が、自らのメインスポンサーとなるNTTぷららの板東浩二社長から全面バックアップを確約された。

 先月25日に国内最速となる世界3階級制覇を成し遂げた井上は今秋からは賞金争奪の最強選手決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)に参戦予定。日本人初のWBSS参戦を備え、6日には横浜市内の所属ジムで板東社長の激励を受けた。

 10年間無敗で、4年間王座を守ってきた同王者ジェイミー・マクドネル(英国)に挑む3日前、NTTぷららとのメインスポンサー締結が発表された。井上は「いつも以上に重圧ありました。3階級制覇挑戦という試合で、過去最強の相手。そのタイミングでスポンサー契約させていただいた試合だったので、ものすごい重圧でした」と苦笑いで振り返ったが、板東社長は「プレッシャー対応には2種類のタイプがいる。重圧に感じて本来の実力を発揮できない選手。逆にプレッシャーをかかった方が力を出しやすい選手。井上選手は後者ですよ」と頼もしそうに見つめた。

 今秋、井上は初防衛戦としてWBSS1回戦が控える。勝ちあがれば、自然と他世界王者との団体統一戦になる。同社長からは「WBSSで優勝したらもう、とんでもないすごいこと。グローバルな意味で井上尚弥の知名度が上がっていくから」と大きな期待を寄せられた。同社長によれば、今後の井上の世界戦に備え、社内に応援チームを結成。井上の好きなカラーとなる赤いTシャツでそろえた「レッド軍団」が観客席に陣取り、井上を後押しするプランがある。井上は「出るからにはしっかり優勝したいと思います」とWBSS制覇を約束した。

 異例の直々訪問となった板東社長は「(井上は)礼儀正しいし、ボクシング一筋。集中力もすごい。どこまで行くのか分からないポテンシャルがある。しかもイケメン。ボクシング界を変えたり、日本のボクシング市場を拡大していくには女性ファンが必要。イケメンの井上選手はピッタリだと思う」と日本ボクシング界をけん引する存在としてサポートし続ける意向を示していた。

メインスポンサーのNTTぷらら板東社長(左)から激励を受けたWBA世界バンタム級王者井上尚弥

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井上尚弥、今秋に元5階級王者ドネアと初防衛戦も

記念撮影する左からWBA世界バンタム級王者井上尚、会長夫人の小百合さん、大橋ジム大橋会長、井上尚の父真吾トレーナー(撮影・野上伸悟)


 ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が今秋、元世界5階級制覇王者との初防衛戦に臨む可能性が出てきた。

 大橋会長は5日、横浜市内のホテルで開催された大橋ジム後援会発会記念祝賀会後、井上が参戦表明している賞金争奪の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦の相手に言及。元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)の参戦見通しを明かし「1回戦は王者同士にならないので、ドネアの可能性は十分ある」と明かした。

 WBSSに向け、来週中にもスパーリングを開始する井上は「出場するからには優勝したいと思う」と宣言。優勝した場合には「(ジムに)真夏の練習後にクールダウンできるプールがほしいです」と大橋会長に要望した。すると同会長も「380万円ぐらいでできるよ」と約束していた。

大橋ジム大橋会長(右)の前であいさつし爆笑するWBA世界バンタム級王者井上尚(撮影・野上伸悟)

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井上尚弥、今秋ドネアと初防衛戦か 大橋会長明かす

大橋ジム後援会発会記念祝賀会で、記念撮影する左からWBA世界バンタム級王者井上尚弥、大橋ジム大橋会長、井上尚弥の父真吾トレーナー(撮影・野上伸悟)


 ボクシング世界3階級制覇王者で、現WBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が今秋、元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(35=フィリピン)と初防衛戦に臨む可能性が出てきた。

 5日、横浜市内のホテルで開催された大橋ジム後援会発会記念祝賀会に出席した大橋秀行会長が明かしたもの。井上が今秋から参戦を表明している賞金争奪の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)について同会長は「ドネアが参戦すると聞いています。1回戦は王者同士にならないと聞いているので、ドネア戦になる可能性はある」と説明した。ドネアはフライ級~フェザー級で5階級を制覇。最近ではバンタム級に復帰し、WBSSに参戦するのではないか-と米メディアに報じられていた。

 祝賀会で井上はバンタム級で奪取したWBA、ライトフライ級で獲得したWBC、スーパーフライ級で巻いたWBOの3本のベルトを両肩と手に持って登場。「WBSSに日本人として初めて出場します。出場するからには優勝したいと思っています」と宣言し、優勝した場合には「真夏の練習後にクールダウンするプールが欲しい」と大橋会長に要望。同会長も「380万円ぐらいでプールはできる」と応じていた。

大橋ジム後援会発会記念祝賀会で、大橋ジム大橋会長(右)の前であいさつし爆笑するWBA世界バンタム級王者井上尚弥(撮影・野上伸悟)

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高山勝成アマ登録へAIBA助言も劇的好転はならず

スイスのAIBA本部訪問から帰国、関西国際空港で取材に応じる高山勝成(撮影・加藤裕一)


 元世界4団体ミニマム級王者で、東京オリンピック(五輪)出場を目指す元プロボクサー高山勝成(35=名古屋産大)が5日、スイスのAIBA(国際ボクシング協会)本部への訪問から、関西国際空港に帰国した。

 高山は5月30日に訪問し、事務局長と1時間に及び、会談。その内容から「僕の挑戦を応援してくれる、力強い言葉をいただいた」と話した。

 高山が、日本ボクシング連盟(JABF)に求めるアマチュア登録について、具体的な助言も得た。それは、<1>JOCからJABFに規約改正を働きかけてもらう<2>AIBA主催のプロ国際大会WSB(ワールド・シリーズ・オブ・ボクシング)に出て、五輪出場権をつかむ-などのアドバイスだったという。

 高山はWSBについて「ビックリした。そういうルートがあるのかと」と話すが、WSB出場にもJABF登録が必要になる。またAIBAは、プロの五輪参加を歓迎しており、高山に好意的な立場を取ってはいるが、各地域団体のガバナンス(統治)を尊重しているため、残念ながらJABFに直接的な働きかけをする予定はない。

 このため、今回のAIBA訪問で、状況が劇的に好転した訳ではなく、従来通り、日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に申し立てたスポーツ調停のルートでJOCを通じて、JABFが対応するよう訴えていく。

高山はWBOのベルトを腰に巻いて勝ち名乗りを受ける(2016年8月20日撮影)

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井上尚弥5位浮上!全階級を通じての最強選手ランク

井上尚弥


 プロボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が海外サイト「ワールド・ボクシング。・ニュース」選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=全階級を通じての最強選手)最新ランキングで5位に浮上した。前回の6位から1つ順位を上げた。

 5月25日に東京・大田区総合体育館で同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に挑戦。10年間無敗、4年間王座を守ってきたマクドネルを112秒でTKOで下し、国内最速16戦目での3階級制覇を成し遂げたことが高く評価されたようだ。参戦表明済みとなる今秋開幕のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズを見据え、井上は早くも6月からスパーリング開始を予定となっている。

 なお5月12日、ホルヘ・リナレス(帝拳)を下し、世界最速となる12戦目での3階級制覇を成し遂げたWBA世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が2位から1位に浮上。3団体統一ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)が1位から2位と順位を下げた。

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末吉大2度目の防衛戦「もっとボコボコに」意気盛ん

計量を終えた末吉(右)と東上(撮影・阿部健吾)


 ボクシングの日本スーパーフェザー級タイトルマッチの前日計量が29日に都内の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、2度目の防衛戦となる王者末吉大(27=帝拳)が100グラムアンダーの58・8キロ、挑戦者の同級1位東上剛司(37=ドリーム)がリミットちょうどの58・9キロで一発パスした。

 「もっとはっきり勝ちたい」。末吉が期すのは、2月のV1戦での失敗から。不用意にガードをまっすぐ後退したところにパンチをもらい、ダウンを喫した苦い経験がある。結果的には8回TKO勝ちも、「余計なダウン。内容的にもぱっとしなかった。もっともっとボコボコにして勝ちたい」と意気盛ん。

 理想とする打たせずに倒すスタイルは、アマチュアも含めたさまざまなボクサーの要素を盗みつつ、オリジナルなものに昇華する途上で、「頭の中になんとなくこんな感じというのはあるけど、試合には移せていない」と追い求める。WBOの世界ランクでも7位につける新鋭は、試合内容も世界レベルを目指してリングに上がる。

 対する東上は、プロ15年目、35戦目でたどり着いた日本タイトルになる。「夢がかなう。ワクワクしている。チャンピオンになるためにこれだけ負けても続けてきた。目の前、たまらないです」と高揚感一杯。14勝(3KO)15敗5分けの成績に「勝ち負けがトントン。ドラマがあると思う。誰か1人にでも勇気を与えられたら」と期した。

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尾川堅一に1年間停止処分 世界戦前ドーピング違反

尾川堅一(18年4月19日撮影)


 日本ボクシングコミッション(JBC)は28日、昨年12月5日のIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦前の薬物検査で陽性反応が出た尾川堅一(30=帝拳)にプロボクサーライセンスの1年間停止処分(昨年12月5日より起算)を科したと発表した。

 世界戦で初めて日本選手がドーピング違反となった事態を重く見て「ファンの信頼並びに社会的なボクシングに対する信頼を揺るがす結果となった」とした。既に判定勝ちで王座獲得した試合は無効となり、開催地米ネバダ州コミッションから6カ月の資格停止処分とファイトマネーの20%となる罰金1万4000ドル(約150万円)の処分を受けていた。

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八重樫東、日本初4階級制覇へサバイバル戦「気合」

会見に臨んだ東洋太平洋フェザー級王者清水聡(左)と元3階級制覇王者八重樫東


 プロボクシング元3階級制覇王者八重樫東(35=大橋)が日本初の4階級制覇に向け、サバイバル戦に臨む。8月17日、東京・後楽園ホールでWBOアジア・パシフィック同級王者向井寛史(六島)との10回戦に臨むことが28日、発表された。12年ロンドンオリンピックバンタム級銅メダルの東洋太平洋フェザー級王者清水聡(大橋)の3度目の防衛戦とのダブルメインとなる。

 スーパーフライ級転向2戦目で、2度の世界挑戦経験がある32歳の向井との試合が組まれ「残り少ないボクシング人生。一発一発、命懸けてやりたい。サバイバルマッチ。気合が入る」とやる気十分だ。大橋会長も「勝てば次は4階級制覇を目指す世界戦になる」との見通しを明かした。

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向井寛史「ボクシング人生の集大成」八重樫戦へ気合

向井寛史(左)と八重樫東


 WBOアジア太平洋スーパーフライ級王者の向井寛史(32=六島)が、8月17日に東京・後楽園ホールで、元世界3階級王者の八重樫東(35=大橋)とノンタイトル10回戦で対決すると、所属する六島ボクシングジムが28日、発表した。

 所属ジムで行われた会見で向井は「進退を考えないといけない年齢。ボクシング人生の集大成として勝ちたい」と強い意気込みを見せた。

 会見に同席した武市コーチは現役時代の2010年に八重樫と対決している。当時日本ミニマム級1位だった武市コーチは、同級王者だった八重樫と王座をかけて対戦。八重樫からダウンを奪ったものの、結果は判定負け。この敗北から現役引退を決意した。

 武市コーチは今回の対戦を「何かの縁」と語り「負けた方が引退を考える試合になる。次のステージに上がるのは向井だと証明したい」と過去の自身を振り返るように話し、因縁の相手との対決を楽しみにしていた。

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尾川堅一 ライセンス1年間停止 ドーピング違反

尾川堅一


 日本ボクシングコミッション(JBC)は28日、昨年12月のIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦前の薬物検査で陽性反応が出た尾川堅一(30=帝拳)に対し、1年間のボクサーライセンス停止処分を科すと発表した。今月24日に開催した倫理委員会で処分を決めた。停止期間は昨年12月5日の同王座決定戦翌日から1年間。JBCは世界戦で初めて日本人選手がドーピング検査で陽性反応となった事態を重く見て「ボクシングファンの信頼並びに社会的なボクシングに対する信頼を揺るがす結果となった」としている。

 既に尾川は米ネバダ州コミッションから6カ月間の資格停止処分(試合翌日から起算)、ファイトマネーの20%となる罰金1万4000ドル(約150万円)の処分が科されていた。またテビン・ファーマー(米国)に判定勝ちを収めた同決定戦は無効試合となり、王座も失っていた。

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安美錦、連勝も「しかし…」井上尚弥の話題自ら振る

安美錦(18年1月28日撮影)

<大相撲夏場所>◇14日目◇26日◇東京・両国国技館


 西前頭16枚目安美錦(39=伊勢ケ浜)が、東前頭7枚目竜電(27=高田川)を破って今場所初めて連勝した。低く拝むような立ち合いからもろ差しになり、1度下手投げで揺さぶってから渡し込みで決めた。「今日は突っ込み過ぎないで押していこうと。左が差せたので、自分から動けていけた」と狙い通りだった。

 さらに支度部屋でも動きを入念にチェックしていたといい「準備運動で練習していたのができた。まわし、まわしで今日はいい方向にいった」と納得の一番だった。最後に「しかし井上はすごかったね」と昨夜、ボクシングのWBA世界バンタム級2位井上尚弥が3階級王座制覇した話題を自ら振るなど、上機嫌だった。

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井上尚弥WBSSに参戦 体重超過ネリとの対戦も

井上はチャンピオンベルトを肩に指で「3」を作ってポーズを決める(撮影・井上学)


 国内最速16戦目での3階級制覇を成し遂げたボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が日本人初の4団体統一を狙う意欲を示した。10年間無敗で、4年間王座を守ったマクドネルを112秒でTKO撃破してから一夜明けた26日、横浜市の所属ジムで会見。参戦表明した賞金争奪の最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の優勝を掲げ「ベルト統一できたらうれしい」と声を弾ませた。

 WBSS参戦決定済みのWBO王者テテ(南アフリカ)からツイッターを通じて対戦希望が届いた。大橋会長によると、山中戦の体重オーバーで日本永久追放となった前WBC王者ネリ(メキシコ)もWBSSに参戦見通し。組み合わせ次第では井上-ネリなど1回戦から注目カードになる。井上は「最強を証明し、日本ボクシング界を盛り上げたい」と強調した。

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井上尚弥が1回KOで3階級制覇/ダブル世界戦詳細

<プロボクシング:ダブル世界戦>◇25日◇東京・大田区総合体育館

 WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)は、同級1位ガニガン・ロペス(36=メキシコ)を右ボディー1発で仕留め、2回KO勝利で3度目の防衛に成功した。

WBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が無敵の強さで同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に1回TKO勝利。日本人初の英国人王者撃破に成功し、国内最速16戦目での3階級王座制覇を成し遂げた。

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 拳四朗対ロペス 拳四朗対ガニガン・ロペス 入場時にDJ KOO(手前)とグータッチする拳四朗(撮影・滝沢徹郎)

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦

王者拳四朗(26=BMB)2回KOガニガン・ロペス(36=メキシコ)

【1回】拳四朗、ロペスともに様子見の展開。互いにジャブを打ち合いつつ、距離をはかった。

【2回】1分すぎに拳四朗の右ストレートが決まる。ロペスの大振りの左フックをかわす。拳四朗は1分30秒すぎに強烈な右ボディーをたたき込むとロペスは苦悶の表情でひざまずき、もう立ち上がれなかった。

WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦

王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)1回TKO井上尚弥(25=大橋)

【1回】開始から井上が距離をつめる。50秒あたりで左ボディーからラッシュでコーナーに追い詰める。1分すぎに左フックでマクドネルをふらつかせる。1分20秒すぎにラッシュからの左でダウンを奪う。マクドネルは何とか立ち上がったが、井上は猛ラッシュでロープに追い込む。たまらずレフェリーが試合を止めた。井上は身長差10センチ、(計量後の)体重差5・8キロの相手をものともせず、ほぼパンチをもらわず、圧倒的な強さで3階級制覇を実現した。

◆井上のコメント

「みなさん、これがボクシングです。(試合が終わるのが)早いとのクレームは勘弁してください。(真の世界王者を決める)ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズに出場します。夢に向かって頑張ります」。

1回、マクドネル(左)をコーナーに追い込み、猛攻を仕掛ける井上尚(撮影・狩俣裕三)

WBA世界バンタム級級タイトルマッチ マクドネル対井上 1回、井上(左)は猛烈なラッシュでマクドネルを倒し新王者となる(撮影・滝沢徹郎)

1回、マクドネル(後方)からダウンを奪い、左拳を突き上げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

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拳四朗「心やられました」 防衛後に大ショックが…

3度目の防衛に成功した拳四朗はダブルピースで笑顔を見せる(撮影・滝沢徹郎)


 WBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)が3度目の防衛成功から一夜明けた26日、都内のホテルで会見を行い、さらなる知名度アップを誓った。“秘孔”を突く右ボディー1発の2回KOとあって当然ご機嫌だったが、同時に「まだまだですね」。前夜、試合後にショックなことがあったようだ。

 大田区総合体育館から祝勝会へ、JR蒲田駅から恵比寿駅まで電車で移動したが、誰も自分に声をかけてくれなかったという。

 「試合直後やし、ちょっとドキドキしてたんですけど」。一緒にいたジムの後輩が、わざとらしく「ボクシングで…」とか「拳四朗が…」とか、周りに聞こえるように声を出しても、周囲のリアクションはなし。とどめは祝勝会後、2次会に行く途中だった。

 某芸能人Aさんと一緒に歩いていると、行き違う人が気に留めるのはAさんばかり。Aさんのは自分の似顔絵入りTシャツを着ているのに、自分が「拳四朗」と気づく人はいなかった。

 「私服の僕は確かに、わかりにくいと思うんですが…。試合で体は傷つかんかったけど、心をだいぶやられました」。試合も2回KOだったが、直後に井上尚弥が1回KOをぶちかました。「本当にすげ~な~と思ったけど…僕、だいぶかすみましたもんね」。

 次戦4度目の防衛戦は時期、相手ともまだ白紙。父の寺地永会長は「できれば、今年中にV5を」と言う。いずれにしても、自分だけでなくダブル世界戦などに組み込まれる予定。会見後には、応援に駆けつけたボートレーサーのいとこ是沢孝宏(32)から「ケンちゃん、もっと(周りを)グッとつかんでいかんと」と励まされ「頑張りますわ」と気を取り直していた。

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井上尚弥KO記録ずくめの3階級制覇、新たな伝説へ

1回、マクドネルから左ボディでダウンを奪い冷静な表情で見つめる井上尚(撮影・横山健太)

<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館


 モンスターが衝撃の112秒殺!! 同級2位の前WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(25=大橋)が1回TKO勝ちで国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)を左フックと左ボディーでダウンを奪取。立ち上がった王者に13連打を浴びせ、1回1分52秒、レフェリーストップによるTKO勝利を飾った。今秋に開幕する賞金争奪の最強決定トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」参戦を正式表明した。

 わずか112秒で沈めた。最初の左フックで「(王者の)足元がぐらついた」と確信した井上尚がマクドネルをロープに追い詰めた。開始80秒で敵こめかみに左フックを打ちこみ、左ボディーでダウンを奪った。立ち上がった王者に最後は鬼の13連打の猛ラッシュ。日米英で生中継という注目の一戦で衝撃のTKO勝ちに「みなさん、これがボクシングです。早すぎるというクレームはご勘弁ください。自分もビックリしています」と笑いを誘った。

 井岡の18戦目を抜く国内最速16戦目の3階級制覇にふさわしいスピード勝利。日本人で初めて英国人世界王者を撃破し、具志堅が持つ歴代1位の世界戦6試合連続KO勝ち、内山がマークした歴代1位の世界戦通算KO勝利数も10回で並んだ。記録ずくめの白星に「2階級制覇は早すぎて試合をこなしていた感覚。3階級は重みを感じます」と喜びに浸った。「今までで一番重圧があった」。初めてセコンド陣以外の人間を控室から出てもらい「集中する時間をつくってもらったぐらい。人の声が気になったほど集中していた」。

 先月10日に25歳になった。プロデビューから5年7カ月が経過し、胸に芽生えたのは「選手としての焦り」(井上尚)。選手寿命は延び、30歳以上も世界王者として防衛回数を重ねられる時代になったが「もっとやらないといけない。やっていかなきゃいけない。今が一番のピークと感じるから」。言葉通りの圧倒的な強さを証明した。

 辰吉、長谷川、山中ら幼少時代から見ていた歴代王者が君臨したバンタム級王座を獲得し「夢みたい。本当に偉大な王者ばかりなので。まずはスタートラインに立ててよかった」。賞金争奪の最強決定トーナメントWBSS参戦を正式表明。既に世界主要団体の王者3人が出場決定済みだ。

 大橋会長は「6月にプロモーターが来日するのでそこで話します」と、待望の団体統一戦が実現する見通し。以前から「他の日本人王者とは違うステージに行きたいという思いがある」といった井上尚。その願いがかなう舞台をつかんだ。新たな「モンスター」伝説が幕を開ける。【藤中栄二】

 ◆ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ 昨秋からスーパーミドル級とクルーザー級で初開催中の最強選手を決める賞金争奪トーナメント。リチャード・シェイファー氏、カレ・ザワーランド氏という米独の両プロモーターが企画。今年はシーズン2でバンタム級の開催が発表された。WBAスーパー王者バーネット(英国)、WBO王者テテ(南アフリカ)、IBF王者ロドリゲス(プエルトリコ)の出場決定済み。6月に行われるWBC王座決定戦の勝者らも参戦の可能性あり。今秋から1回戦が開幕。今冬に準決勝、来春に決勝が開催予定。同級優勝者はファイトマネーと賞金を合わせ、推定総額250万ドル(約2億7500万円)を獲得する見通し。

WBSSバンタム級トーナメント組み合わせ
1回、左ボディでダウンを奪う井上尚(撮影・横山健太)

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井上尚弥「怪物ぶり証明。最強トーナメントも優勝」

1回、マクドネル(後方)からダウンを奪い、左拳を突き上げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

<WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館◇12回戦◇リミット53・5キロ


 WBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)がTKO撃破で国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に対し、序盤から左ボディーでぐらつかせ、左フックでダウンを奪取。その後も連打で攻め込み、1回1分52秒、レフェリーストップによるTKO勝ちした。

 これで今秋開幕の最強選手を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に参戦することが確実となった。井上尚の通算戦績は16勝(14KO)無敗。

 井上は、試合前から参戦を表明していた各団体の世界王者ら最強8選手による賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)への参戦をあらためて表明。

 「怪物ぶりがアピールできたと思います。十分にアピールできたということもあり、バンタム級最強トーナメントに出場します。今まで以上に練習してトーナメントに優勝できるように頑張ります」と優勝を宣言した。

 試合については「満足してます。(マクドネルが)わざわざ英国から来てくれた。楽しみな気持ちでいっぱいでした。でも固かったですね。振り回してしまった。当たれば倒れる感触があった。試合で出てホッとしてます」と笑みを浮かべた。

WBA世界バンタム級級タイトルマッチ マクドネル対井上 1回、井上(左)は猛烈なラッシュでマクドネルを倒し新王者となる(撮影・滝沢徹郎)

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井上尚弥、1回KOでマクドネル破り世界3階級制覇

1回、マクドネル(後方)からダウンを奪い、左拳を突き上げる井上尚(撮影・狩俣裕三)

<WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館◇12回戦◇リミット53・5キロ


 WBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)を1回1分12秒のTKOで破り、フライ、スーパーフライ級に続き3階級制覇を実現した。

 井上はマクドネルに左フックを打ち込んでダウンを奪うと、そこから一気の連打でロープ際に積めてめった打ち。棒立ちになったマクドネルをレフェリーが止めた。

 やまない大歓声。井上は「怪物ぶりがアピールできたと思います。当たれば倒れる感触があった。試合で出てほっとしています」と満面の笑みで振り返った。

 前日24日午後2時すぎの計量からは井上が6キロ増に対し、マクドネルは実に12キロも大幅に体重を戻してきた。

 国内最速16戦目での3階級王者誕生となった。このカード決定を誰よりも喜んだのは、3階級制覇を目指す井上本人だった。ボクシング人気が高騰する英国から来日する王者マクドネルへのチャレンジ。同級2位の挑戦者として臨む井上は「ヒリヒリできる、ワクワクする試合」「やりがいがある試合」と気持ちを高揚させた。

 前哨戦を挟むことなく、転向1試合目での王座挑戦。3年前、亀田和毅(協栄)と2度対戦し、ともに判定勝ちしたマクドネルの身長は175・5センチ。実に11・4センチの身長差があるため、長身対策が不可欠だった。3月には身長175センチのWBA世界フェザー級3位チャン・ウー(中国)、4月には身長178センチで10戦全勝となるフェザー級選手のラザ・ハムザ(英国)を招き、実に2年ぶりとなる8ラウンドのスパーリングも消化。マクドネルと対峙した時のイメージを膨らませた。

 その身長差を考えれば、ボディーが狙いやすい。その反面、顔面が届きにくいことが想定されるが、王者の試合動画をチェックしてきた父の真吾トレーナーは「マクドネル選手は前かがみに構える。試合時には、それほどの身長差を感じないと思います」と分析する。5月にはメキシコ人練習パートナー2人を招き、過去の世界戦で最多となる海外勢6選手とのスパーリングを5月10日に打ち上げた井上は「調整はうまくいっています」との手応えを口にした。

 5月に入り、英国発でバンタム級最強決定トーナメントのニュースが届いた。欧州中心で昨秋から展開されてきたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のシーズン2としてバンタム級が開催されることが発表。WBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)、WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の出場が決定した。さらに主催者側からは「イノウエがマクドネルに勝った場合、WBSSに参戦することで合意している」とも明かされた。

 スーパーフライ級では、強すぎるがゆえに他団体王者から対戦を回避され、熱望した統一戦はかなわなかった。WBSSに参戦すれば、自然と団体統一戦が実現可能となる。井上は「まず結果を出したい。トーナメント(WBSS)の話もあるので」と前向きだ。団体統一戦という夢、ファンの期待-。それは、すべてマクドネルからベルトを奪った時から始まるストーリーとなる。

 辰吉丈一郎、長谷川穂積、山中慎介といった同級のレジェンドたちの名を挙げ「小さい頃から見てきたバンタム級。そのステージに立てるのはうれしい」と井上。具志堅用高が保持する日本記録の13度防衛を目指すことも宣言する「モンスター」は、バンタム級で日本ボクシング界の新たな歴史を刻んだ。

1回、マクドネル(左)をコーナーに追い込み、猛攻を仕掛ける井上尚(撮影・狩俣裕三)

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井上怒りのKO宣言「顔が別人」驚きも王者撃破自信

どうにか前日計量をパスした世界王者のマクドネルと井上(撮影・たえ見朱実)


 ボクシングWBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が怒りもパワーに変え、国内最速の3階級制覇と日本人初の英国人王者撃破に挑む。25日に東京・大田区総合体育館で挑戦する同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)とともに24日、都内のホテルで前日計量に臨み、両者ともに一発パス。当初予定より1時間以上遅刻した王者陣営から謝罪の態度がなかったことに怒りを覚えた井上は、KO撃破を予告した。

 許すつもりはないのだろう。先にリミット53・5キロでパスした井上の眼光は鋭かった。減量遅れを理由に当初予定より1時間10分も遅刻して計量会場に姿をみせたマクドネルが53・3キロでパスすると、自然とにらみ合いになった。ニヤけ顔の王者に対し、刺すような視線で怒りを伝えた。

 「ふざけてますよね。謝る言葉が1つもなくて。昨日までは紳士的だと思っていたのに。王者陣営の態度にイラっとしました。明日の試合にぶつけます」

 急激に水分を抜く減量方法で、一気に細くやつれた肉体となったマクドネルに対し「顔が別人で、変わりようにビックリしました。40歳ぐらいにみえました」と辛辣(しんらつ)に分析。さらに「水抜きの体は12回戦うボクサー向きかどうか。ボディー(ブロー)が効くだろうし」と自信に満ちた笑みを浮かべた。

 マクドネルは10年間無敗で、4年間王座を守ってきたV5王者。しかも過去6度、日本人が英国人世界王者に挑みながらも全敗している、嫌なジンクスもある。「判定決着にするつもりはなくて。KO決着で締めくくりたいと思います」と井上。最高の幕切れで、国内最速16戦目での3階級制覇を成し遂げるつもりだ。【藤中栄二】

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井上尚弥、マクドネル戦が異例の米英生中継決定

WBA世界バンタム級王者マクドネルが持ち込んだグローブをチェックする井上(撮影・中島郁夫)


 プロボクシングWBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が国内最速となる16戦目の3階級制覇でボクシングの本場にあらためて存在感を示す。25日に東京・大田区総合体育館で王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に挑戦する一戦が、米英で生中継されることが23日、決まった。

 米動画配信のESPNプラス、英スポーツ専門局スカイスポーツでライブ中継。調印式に出席した井上は「盛り上がっている試合なのだなと思います。しっかりした形の勝利をしたい」と声を弾ませた。

 大橋会長によれば、米国時間では早朝の生中継となるがESPN以外からも米国内の中継オファーが届いていたという。同会長は「(ESPNプラスが)無料なので選んだ。宣伝効果は絶大」と歓迎した。日本人では村田諒太に続く国内世界戦の米生中継。「日本の軽量級が米英で生中継されるなんて異例」と話した。

 海外メディアからKO勝ちに関する質問を受け、井上は「その流れがきたらKOを狙っていきたい」と世界戦6試合連続KO勝ちを意識した。国内の世界戦連続KO勝利数で、井上は長谷川穂積、内山高志、山中慎介と並ぶ歴代2位の5連続。KOすれば具志堅用高に並ぶ歴代1位の6連続だ。世界戦通算KO勝利数も具志堅、山中と並ぶ9回。こちらもKOなら内山と並ぶ歴代1位の10回となる。

 井上が「ビッグマッチにつながる」と位置付けるマクドネル戦。KO勝ちで3階級制覇を成し遂げ、ボクシングの本場にも強さを届ける構えだ。【藤中栄二】

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異例!モンスター井上尚弥-マクドネル戦米英生中継

WBA世界バンタム級王者マクドネル(右)とポーズを決める井上(撮影・中島郁夫)


 25日に東京・大田区総合体育館でWBA世界バンタム級王座に挑む同級2位井上尚弥(25=大橋)が23日、都内のホテルで同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)とともに調印式に臨んだ。使用グローブ(8オンス)は井上が日本製のブラック、マクドネルは持参したメキシコ製のゴールドを使用することが、それぞれ決まった。

 大橋秀行会長によると、井上が対戦相手と異なるグローブを使用するのは国内開催の世界戦では初、昨年9月の米国での6度目の防衛戦以来だという。契約でも違うグローブで試合することで合意済みで、井上、マクドネルともにお互いの使用グローブを入念にチェックしていた。同会長は「メキシコ製は薄いけれど、日本製の方が固い。尚弥も同じ印象を口にしていた」と明かした。

 国内最速の16戦目での3階級制覇を狙う「モンスター」井上の一戦には、海外メディアからの注目度も高い。1922年創刊の米老舗ボクシング専門誌「リングマガジン」の記者らも調印式の会見に姿をみせた。

 また米国、英国での試合生中継も決定。井上は「今回、全米、全英で生中継ということで、すごく盛り上がる試合だと実感しています。この先、バンタム級トーナメント(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ=WBSS)もあり、ビッグマッチにつながる試合なので、ハッキリした形で勝ちたい」と意気込みを示した。

 大橋会長も「日本の軽量級が米英で生中継されるなんて異例のこと。国際色豊かになってきたね」と国内外の注目の高さに驚いていた。

WBA世界バンタム級王者マクドネルが持ち込んだグローブをチェックする井上(撮影・中島郁夫)

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