上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

中国では超有名王者・木村翔、大みそか日本で顔売る

大みそかの世界戦が決定し記念撮影するWBO世界フライ級王者の木村(左)と同級1位の五十嵐(撮影・江口和貴)


 ボクシングのWBO世界フライ級王者木村翔(28=青木)の初防衛戦が21日に発表された。12月31日に東京・大田区総合体育館で、元WBC同級王者の同級1位五十嵐俊幸(33=帝拳)との日本人対決。敵地中国で奪取して一気に名を上げたが、今度は全国に顔を売って勝つ。五十嵐は4年半ぶりの世界戦で返り咲きを狙う。同日はWBAライトフライ級王者田口良一(30)、IBFミニマム級王者京口紘人(23)とのトリプル世界戦となる。

 木村は香港で前日まで1週間、1次合宿を行ったが、現地プロモーターの招待だった。日本ボクシングコミッションの安河内事務局長は「日本では無名でも、中国ではサッカーの本田、香川に次ぐ人気」と評した。卓球女子の福原が断トツの人気者だが、木村は「愛ちゃんよりも有名になりたい」と訴えた。

 7月に上海で五輪2大会金メダルの英雄鄒市明から金星奪取した。その後は香港などに3度のイベントで招待され、中国、香港、台湾からの取材もいまだに続く。今度は初のテレビ中継で大みそかに全国ネットと、国内で名を上げる絶好のチャンス。「昨年は友人宅でグダグダとテレビを見ていた。出るなんて想像もできなかった。興奮する」と笑みが広がった。

 世界王者になっても酒を運搬するアルバイトは続けている。その動画が中国で配信されたのも話題になったという。「稼いで時計や車も買いたい。一番の目標はTBSオールスター感謝祭の赤坂マラソンに出場」と真顔で言った。「オリンピアンの元王者に、雑草魂でベルトを守って年を越したい」。2週間の2次合宿でスパー特訓のため、24日にタイへ向かう。【河合香】

 ◆中国で人気の日本人 男優矢野浩二は日本でエキストラから中国に渡ってドラマや映画出演で知られるようになり、バラエティー司会でブレークした。木村拓哉、佐藤隆太らが続き、映画で人気の高倉健、ブルース・リーの盟友倉田保昭らが上位。女性は浜崎あゆみ、藤原紀香に福原愛が続くという。タレントの蒼井そらは中国では女神様とも呼ばれる。トップアイドル時代から酒井法子、歌手の倉木麻衣も根強い人気。スポーツはバスケットボール人気が高く、卓球の福原が断トツもフィギュアスケート羽生結弦の非公認ファンクラブがいくつもある。

会見中に倒れた名札を戻すWBO世界フライ級王者の木村(左)。右はJBC安河内事務局長(撮影・江口和貴)
最近の世界王者経験者の日本人同士による世界戦

関連するニュースを読む

しずちゃん弟合格歓喜「身体能力の向上認められた」

19日、プロテストに臨んだしずちゃんの弟山崎晴信


 お笑いコンビ南海キャンディーズ・しずちゃん(38)の弟、山崎晴信(34=エディタウンゼント)が20日、ボクシングのプロテスト合格の吉報を受けた。

 前日19日が2度目の受検だった山崎は「(不合格だった)前回より、身体能力の向上が認められたと思う。姉にはこれから報告します」。ロンドン五輪出場を目指したしずちゃんの影響もあり今春、ジムに入門。受検の年齢制限ぎりぎりで「プロのリングに」という夢をかなえた。ジムの村田会長は「6、7月ごろデビュー戦が組めれば」と話している。

関連するニュースを読む

小村楓香が初のJK王者逃し号泣、矢吹純が判定勝利

5回、矢吹(右)は小村にパンチを浴びせる(撮影・柴田隆二)

<プロボクシング:女子日本ミニフライ級王座決定6回戦>◇20日◇東京・後楽園ホール


 矢吹純(26=協栄)が初代王者になり、初のJK王者誕生はならなかった。

 今年新設された日本所タイトル戦で、バンタム級に続く王座決定戦で20歳の高校3年生小村楓香(グリーンツダ)と対戦。ともに1度ダウンしたが、矢吹がリーチ差を生かしてリード。判定では2~4ポイント差をつけた。

 矢吹は163センチに対して、小村は151センチと12センチ差があった。このサイズを生かして矢吹がジャブにストレートでペースをつくったが、小村も積極的に飛び込んで振り回して応戦した。3回に矢吹の左ストレートに、小村がグローブをマットにつけてダウン。4回には小村がコーナーに詰めて左ボディーに矢吹がダウンすると、足を滑らせたスリップかと思われたがダウンとされた。終盤2回は矢吹が的確にパンチを当てた。

 矢吹はリング上から2年前に亡くした父寿美さんの遺影を見つけると感極まった。ボクシングは父の格闘技好きの影響もあって始めた。「見ていてくれたと思うが、まだまだと言っているはず」と話した。「テーマの平常心で冷静にいけた。合格点。違う色の世界のベルトをとりたい」と日本王座を通過点にするつもりだ。

 JK初の王者を逃した小村は、判定の瞬間から控室にも戻っても泣きじゃくった。「勝つことしか考えてなかった。これに懸けていた。1回はすごくよかったのに」とポツリポツリ。本石会長は「1回は向こうもびっくりしたはず。終盤2回をとりたかった。向こうが一枚上手だった」と振り返った。中学からボクシングを始めたが夜遊びが過ぎて留年を繰り返した。「今年ダメだと卒業できない」と試合翌日には始発の新幹線で大阪へ戻って登校する。ベルトを肩に凱旋(がいせん)の願いはかなわなかった。

関連するニュースを読む

しずちゃん弟がプロボクサー合格「姉に報告します」

南海キャンディーズ・しずちゃんの弟、山崎晴信


 お笑いコンビ南海キャンディーズ・しずちゃん(38)の弟、山崎晴信(34=エディタウンゼント)が20日、プロボクシングテスト2度目の挑戦で合格した。

 19日に大阪市内の井岡弘樹ジムで行われたプロテストで2ラウンドのスパーリングを行い、この日に日本ボクシングコミッション(JBC)関西事務局から吉報が届いた。山崎は「うれしいです。(不合格だった)前回より、身体能力の向上が認められたと思う。姉(しずちゃん)にはこれから報告します」。

 現在84キロ台だが、プロではリミット72・5キロのミドル級まで視野。ジムの村田英次郎会長(60)は「6、7月ごろにデビュー戦が組めれば」と話している。

 ◆山崎晴信(やまさき・はるのぶ)1983年(昭58)2月4日、大阪・茨木市生まれ。高校時代は大阪の北陽(現関大北陽)でサッカー部に所属し控えのDF。追手門学院大を経て、現在は介護関係の仕事に従事。身長181センチの右ボクサーファイター。


関連するニュースを読む

田口良一V7達成で3団体統一戦へ「すごいカード」

大みそかに行われるダブル世界戦の会見で相手のミラン・メリンドボードにこぶしを出す田口(撮影・狩俣裕三)


 プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(30=ワタナベ)が12月31日、東京・大田区総合体育館で、IBF世界同級王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)と団体王座統一戦に臨むことが17日、発表された。

 田口にとって7度目の防衛戦で、ビッグマッチを迎え「今の気持ちは意外に落ち着いている。これから不安も出るかと思いますが、絶対の自信を持ちたいと思います」と決意を新たにした。

 過去、日本人出場の2団体王座統一戦は4試合あり、井岡一翔、高山勝成がミニマム級で2団体統一王者となっている。田口は「勝つことが第1でKO勝ちできれば。こういったチャンスはめったにない。さらにすごいカードを実現したいので絶対に勝ちたい」と口調を務めた。

 本来ならばWBO王者・田中恒成(畑中)との王座統一戦になるはずが、田中の両目負傷の影響で、メリンドとの王座統一戦に方向転換されていた。田口は「お互いが勝ち続ければ試合はやれると思うのでメリンド戦を考えています」と気持ちを切り替えている。

 今回から中継局がテレビ東京からTBSに変更された。これでネックとなっていた中継局の問題も解消。WBAとIBFの王座統一に成功すれば、田中との3団体王座統一戦も現実味を帯び「すごいカード」になる。2017年最後のボクシング世界戦という大トリを務める田口は「強い相手に勝って評価してもらいたい。王座統一、7度目の防衛という目標ができたので頑張りたい」と責任感もにじませた。

大みそかに行われるダブル世界戦の会見で相手のミラン・メリンドボードを背に記者の質問に答える田口(撮影・狩俣裕三)

関連するニュースを読む

井上尚弥「30連勝男」倒し2月米国統一戦でV8だ

写真に納まる、左から井上拓、井上尚、拳四朗、清水(撮影・丹羽敏通)


 モンスターVS30連勝男!! ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24=大橋)が12月30日に横浜文化体育館で、同級7位ヨアン・ボワイヨ(29=フランス)と7度目の防衛戦に臨むことが16日、発表された。13年から30連勝を誇る挑戦者を返り討ちにし、来年2月の米国再上陸に弾みをつける。興行は、WBC世界ライトフライ級王者・拳四朗(25)の2度目の防衛戦とのダブル世界戦となる。

 圧倒的な強さゆえに挑戦者選びが難航し、数日前に決まった相手は国外戦の経験が豊富な30連勝中のフランス人だ。「映像をみていない」と前置きした上で、井上は「いい戦績を残している。気を抜かないでしっかりとやりたい」と、KOで仕留める意識を高めた。

 15日の熱海合宿終了時、来年2月24日に米国で開催される同階級の強豪が集う「Superfly2」参戦を希望した。この日も「その(階級の)くくりならしっかり入れろ、と」とあらためて強調。希望する相手には、2度の対戦交渉が決裂したIBF王者アンカハス(フィリピン)の名を挙げ「決まれば、気持ちよくバンタム級にいける」と団体統一戦の実現を熱望した。

 2カ月弱の連戦になるが、父真吾トレーナーは「年末の延長線でやれれば」と太鼓判を押し、大橋会長も「今は2月に出る方向です」と明言した。その前に4年連続となる年末恒例マッチ。「井上尚弥らしい試合をみせたい」。最高の形で17年を締めくくり、18年の米再上陸へとつなげていく。【藤中栄二】

関連するニュースを読む

八重樫東4階級制覇へ「骨格のフレームから変える」

ボクシングジムに通う小学6年の佐藤仁くん(右)にサイン色紙をプレゼントする元世界3階級制覇王者・八重樫


 プロボクシング元世界3階級制覇王者の八重樫東(34=大橋)が14日、埼玉・春日部市の児童養護施設「子供の町」を訪問し、子どもたちを対象とした講演とボクシングの実技を披露した。

 八重樫が交流を持つ同市のアマチュアジム「佐藤ボクシングフィットネスジム」佐藤賢治代表の橋渡しで実現したもので、小、中、高校生の計25人を対象に夢の持ち方などを熱く指南した。

 自らが野球やバスケットボールを経てボクシングに転向し、世界王者に上りつめた経歴を明かし「夢は何度変わってもいい。1つダメになっても別の夢がかなうかもしれないから」と優しい口調で語った。

 講演後には持参したWBCベルトも公開し、グローブを装着し、軽めのボクシング体験にも応じた。もっぱら殴られ役だった八重樫は「子供は体を動かすことが仕事ですから。講演よりも一緒に動く時間が長い方がいい」と気持ちよさそうに汗を流した。

 今年5月にIBF世界ライトフライ級王座から陥落し、先月にはスーパーフライ級での4階級制覇に挑むことを表明したばかり。八重樫は「これまでとは骨格のフレームからボクシングにやり方を変えないといけない。パワーも違うし、根性比べではしのげないと思うので」と意欲的だった。

関連するニュースを読む

王者黒田雅之、7回TKOでV2「もっと強くなる」

<ボクシング:日本フライ級タイトルマッチ10回戦>◇10日◇東京・後楽園ホール


 王者黒田雅之(31=川崎新田)が7回TKOで2度目の防衛に成功した。同級6位松山真虎(28=ワタナベ)を迎え撃ったが終始攻勢で、相手陣営のタオル投入により、7回2分25秒TKO勝ちした。

 初回から頭をつけあって、接近戦での攻防になったが、黒田がボディーなど有効打で終始攻勢だった。5回には左ストレートを見舞ってロープまで飛ばし、公開採点ではジャッジ3人とも減点なしのワンサイドになった。6回は松山は逃げるのが精いっぱいとなり、7回に連打を見舞うとタオルが投げ入れられた。

 接近戦での戦いに「気持ちで出てくる相手と分かったので」と、13年にも世界挑戦経験あるベテランらしく対応し、初の日本王座挑戦の松山を一蹴した。来年3月3日に同級1位長嶺克則(26=マナベ)との指名挑戦者と対戦する。「30過ぎたボクサーですが、もっと強くなっていきます」とまだまだやる気満々だ。

関連するニュースを読む

井上岳志KOで3冠王者「いい準備を」世界挑戦狙う

<ボクシング:東洋太平洋スーパーウエルター級タイトルマッチ&WBOアジアパシフィック同級王座決定12回戦>◇10日◇東京・後楽園ホール


 日本スーパーウエルター級王者井上岳志(27=ワールド)がTKOで3冠王者になった。ステップアップを期した東洋太平洋同級王者ラーチャシー・シットサイトーン(32=タイ)との2冠戦。初回から攻勢で8回に2度ダウンを奪うとレフェリーストップ。8回2分51秒TKO勝ちした。

 井上は試合前に話していた左ボディーで初回から攻めていった。くっついてのボディーに右アッパーなど攻勢が続いた。いい右をもらう場面もあったが、中盤からは再三ロープを背負わせた。ボディーから大振りの右フックも決まる。8回に右フックで王者がリング中央でダウン。立ち上がってきたがコーナーに詰めて連打に再びうずくまり、レフェリーが止めた。

 井上は腰に日本王座のベルトを巻き、両肩に新たなベルト2本を担いで誇らしげに「3つのベルトはうれしい」。終始攻勢にも「ボディーが効いているのは分かったが、相手の上体が柔らかく、長引いてしまった。危ないところもあり、楽ではなかった」と振り返った。

 今後は来年4月に日本王座のV2戦を予定している。WBOはすでに世界15位でランク入りしているが、これも一気にアップするはず。IBFでも15位。「4月の防衛後は、チャンスがあれば世界をやりたい。いつでもいい準備をして、常に戦える心を持っていたい」。来年には世界挑戦プランを披露した。

関連するニュースを読む

多田悦子が判定勝ち 王者江畑佳代子との対戦熱望

<ボクシング:WBO女子アジアパシフィック・ミニフライ級王座決定8回戦>◇10日◇東京・後楽園ホール


 日本人女子の元世界王者対決は、元WBA世界ミニマム級王者多田悦子(36=真正)が制した。

 12年にも対戦した元IBF世界ライトフライ級王者柴田直子(36=ワールド)を相手に3-0で判定勝ちした。

 初回から練習したというカウンターの左ストレートに、ボディーがよく決まった。中盤に右ストレートをもらってのけ反るなど反撃を受けたが、終盤に上下に打ち分けなどで攻勢だった。5年前は王者時代でV8成功に続いて連勝となった。多田は「久しぶりの後楽園ホールで、お客さんの顔がよく見えて、ええでんな」とおどけた。これでWBO世界ランク入りとなり、王者江畑佳代子(41=ワタナベ)に挑戦を熱望。「大先輩と対戦が決まれば、きちんと仕上げていきますので」と、視察した江畑に向かってリングから頭を下げた。

関連するニュースを読む

井岡王座返上、引退も 会長の父が明かした理由

井岡一翔の王座返上を発表する井岡ジムの井岡一法会長(撮影・加藤裕一)


 ボクシング世界3階級を制したWBA世界フライ級王者の井岡一翔(28=井岡)が王座を返上したと9日、父の井岡一法会長(50)が大阪市内のジムで発表した。同級1位アルテム・ダラキアン(30=ウクライナ)と12月31日に6度目の防衛戦を行う予定だったが、同会長は「準備が間に合わないので、いったん(ベルトを)返上しようということになった」と説明。11年から6年連続で行ってきた“大みそかのファイト”は途切れる。

 一翔は4月23日に5度目の防衛に成功し、元WBA世界ライトフライ級王者具志堅用高の「世界戦14勝」の日本記録に並んだ。その後、5月17日に歌手の谷村奈南と結婚し、9月にハワイで挙式。現在は都内で暮らしている。夏場以降話し合いを重ねてきたという同会長は「新婚やし、いろいろ生活の準備があるようです。プライベートのこと、夫婦のことに口は出せない」と、一翔が私生活に時間を割いていることを明かした。

 一翔も28歳。ブランクが長引けば選手生命に影響を及ぼす。同会長は「2つに1つやから。本人にスイッチが入れば、3カ月あれば試合の準備はできる。モチベーションがないなら、引退せな仕方がない。仮に身を引くなら、引退式もやる」と引退の可能性もにおわせた。その一方で「でも、やる気はあると思いますよ。週に3、4日走ってると言うてるし、体重もキープしてる。やる気がなければ、しませんよ」と弟子であり息子の“復活”に期待をかけた。【加藤裕一】

 ◆井岡一翔(いおか・かずと)1989年(平元)3月24日、大阪・堺市生まれ。元世界2階級王者井岡弘樹氏のおい。興国で高校6冠。08年に東農大を中退しプロ転向。11年2月に当時国内最速の7戦目で世界王座獲得。12年6月にWBA、WBCミニマム級王座統一。同12月にWBA世界ライトフライ級王者となり2階級制覇。15年4月に同フライ級王座も獲得し、世界最速18戦目で3階級制覇。身長165センチの右ボクサーファイター。22勝(13KO)1敗。

4月、5度目の防衛に成功し「5」のポーズをとる井岡一翔

関連するニュースを読む

井岡が調整できず王座返上!会長は引退可能性も示唆

4月、5度目の防衛に成功し「5」のポーズをとる井岡一翔


 ボクシング世界3階級を制したWBA世界フライ級王者の井岡一翔(28=井岡)の王座返上が9日、同ジムから発表された。

 12月31日に同級1位アルテム・ダラキアン(ウクライナ)と6度目の防衛戦を行う予定だったが、父の井岡一法会長(50)が「調整が間に合わない」と説明。

 井岡は今年5月に歌手の谷村奈南(30)と結婚。プライベートに時間を割かれたことがを理由の1つだという。

 同会長は今後に関して、本人のモチベーション次第であることを力説。「2つに1つやから。試合をするなら3カ月あれば、準備はできる。仮に身を引くというのであれば引退式もやる。本人がきっちり決めるはず」と引退の可能性もにおわせた。

関連するニュースを読む

有川稔男がV2 坂本大輔と3年ぶり再戦で雪辱

V2に成功で王座統一の有川稔男(左)と川島郭志会長

<ボクシング:日本ウエルター級王座統一戦10回戦>◇7日◇東京・後楽園ホール


 ボクシングの日本ウエルター級王座統一戦で、正規王者有川稔男(32=川島)がV2に成功した。

 7日に東京・後楽園ホールで暫定王者坂本大輔(36=角海老宝石)と3年ぶりに再戦。5回に右ストレートでカットさせ、レフェリーストップのTKOで雪辱した。過去には何度も拳を痛め、今回はスパーでアゴの骨折で1年ブランクも成長を見せた。「最後は切り裂く感じ。どこもケガなく終われたのが一番。時を置かずに進みたい」と、V3後は次のステップを狙っていくプランだ。

関連するニュースを読む

有川稔男リベンジV2、3年前KO負け坂本をTKO

V2に成功で王座統一の有川稔男(左)と川島郭志会長

<ボクシング:日本ウエルター級王座統一10回戦>◇7日◇東京・後楽園ホール


 正規王者有川稔男(32=川島)が王座統一でV2に成功した。

 3年前にKO負けした暫定王者坂本大輔(36=角海老宝石)との再戦。

 初回から右ストレートをクリーンヒットさせ、何度もぐらつかせた。5回にも右ストレートを見舞って左まぶたをカットさせ、傷も深くレフェリーストップ。5回1分42秒TKOで雪辱した。

 初回から右がさく裂し、ダウンを奪った。これはスリップと判定されたが、パンチ力の差で時間の問題とも言えた。5回にも打ち込むと坂本の左まぶたから血が噴き出した。「切り裂く感じ。今までで一番の出血量だった」と一瞬動きを止めてドクターチェックをアピール。直後にチェックが入ってTKO勝ちとなった。

 坂本とは当初4月に対戦予定も、有川がスパーでアゴを骨折して延期になった。これを受けて坂本が暫定王座についていた。14年には1回KO負けしたが、初防衛戦からこの1年間、坂本のことだけを研究してきた成果を見せた。過去4敗も、すでに引退した1人を除く3人にきっちり雪辱を果たした。「思ったより出てこず、距離が遠かった。2、3回は強引にいったが、あとは焦らずにいった」。拳を横にして上から打ち込むように改造した左フックも有効だった。

 次戦は指名挑戦で矢田良太(グリーンツダ)との防衛戦となる。川島会長は「吸収力があり、進化が早い。今回はすごいと思った」とベタほめした。さらに「すべて借りは返した。その後は東洋や世界ランカーとやらせたい」と先を見据える。

 過去に何度も拳も痛めた経験もあるが鉄骨をたたいて強化し、「拳はもう大丈夫。最近鉄骨が柔らなくなった気がする」とまで言った。「どこもケガなく終われたのが一番。時を置かずに進みたい」と、来年はステップアップを期した。

関連するニュースを読む

有川稔男が計量パス、骨折で4月対戦流れ坂本へ謝罪


 ボクシングの日本ウエルター級王座統一戦の前日計量が6日に都内であり、同級王者有川稔男(32=川島)が66・5キロ、暫定王者坂本大輔(36=角海老宝石)がリミットの66・6キロでパスした。

 試合は7日に東京・後楽園ホールで行われる。両者は4月に対戦予定も有川がスパーリングでアゴを骨折し、これを受けて坂本が6月の暫定王座決定戦に勝利していた。

 試合の3週間前に骨折した有川は「病院のベッドで申し訳なく、情けなく、一瞬引退もよぎった」と吐露した。9月にプレートを摘出してスパーを始めると「何かが変わって、レベルアップが加速し、総合的に一段上がった」という。坂本には14年に初回TKO負けした。「あれから映像はよく見ていて、この1年もずっとイメージしてきた。最終的に倒すのが自分のボクシング」とKO初防衛を誓った。

 坂本は有川から「4月はすいませんでした」と頭を下げられたが「おかげで王者になれた」と笑顔だった。「王者になってレベルアップし、20年目にしてボクシングができるようになってきた。判定で勝ちたい」。アマ時代に初戦にKO勝ちも再戦で負けた経験もあり、SNSでその相手と交流して「いろいろ分かって、いい練習もできた」と話す。「冷静に熱く」をテーマに「見たことのない坂本を見せます」と自信たっぷりだった。

関連するニュースを読む

近藤明広 判定負けも「強くなって」再起を期す

近藤明広(右)はセルゲイ・リピネッツに0-3で判定負けした(AP)

<ボクシング:IBF世界スーパーライト級王座決定12回戦>◇4日◇米ニューヨーク・バークレイズ・センター


 ボクシングのIBF世界スーパーライト級3位近藤明広(32=一力)が、海外での世界初挑戦で王座奪取に失敗した。4日に米ニューヨークで同級1位リピネッツ(ロシア)との王座決定戦。多彩なパンチで先手をとられ、0-3で判定負け。日本人4人目の同級世界王者はならなかった。

 序盤は左ボディーで攻めたが、下から突き上げる力強い左ジャブでペースを握られた。5回に右ストレートで下がらせたが、6回に相手が額を切って流血すると足を使われた。手数も少なく、採点は6~8ポイント差も「公平なジャッジ。たくさんのパンチをもらっていた」と認めた。

 東洋大を2年で中退。同期だったWBA世界ミドル級王者村田から刺激と助言を受け、37戦目で初の世界戦のチャンスをつかんだ。中2で畑山の2階級制覇を見て、花咲徳栄から誘われていた野球を捨てて17年目。「強くなってリングに戻ってきたい」と再起を期した。

関連するニュースを読む

ワイルダー6度目防衛、スタイバーンを初回壮絶KO

壮絶な初回KOで6度目の防衛に成功したデオンテイ・ワイルダー(AP)

<ボクシング:WBC世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦>4日◇米ニューヨーク・バークレイズ・センター


 王者デオンテイ・ワイルダー(32=米国)が壮絶な初回KOで、6度目の防衛に成功した。前王者の同級1位バーメイン・スタイバーン(39=ハイチ)との再戦。初回に3度のダウンを奪って圧倒し、2分59秒TKO勝ちした。15年1月に王座奪取も、過去38戦で唯一判定に終わった相手をぶちのめした。

 まずは力強いジャブを突いていった。2分を過ぎて、ガードの間に右ストレートを打ち込んで最初のダウンを奪う。立ち上がってくると右、左、右の3発で2度目。さらに右からの連打で3度目のダウンに沈めて仕留めた。

 スタイバーンは王座陥落の10カ月後に再起も、初回ダウンしながら判定勝ち。その後は2年のブランクがあった。それ以上にワイルダーの破壊力がすごかった。

 次は10月に防衛したWBAスーパー&IBF王者アンソニー・ジョシュア(28=英国)との統一戦実現に一層の期待が集まる。「私は長い間待っている。私も世界も望んでいる」と最強決定戦の決定を待ち望んでいた。

関連するニュースを読む

近藤明広0-3判定負け、常時先手取られ攻め込めず

近藤明広(右)はセルゲイ・リピネッツに0-3で判定負けした(AP)

<ボクシング:IBF世界スーパーライト級王座決定12回戦>4日◇米ニューヨーク・バークレイズ・センター


 同級3位近藤明広(32=一力)の海外で世界初挑戦での王座奪取はならなかった。同級1位セルゲイ・リピネッツ(28=ロシア)との王座決定戦に、0-3で判定負けした。採点は118-110が1人、117-111が2人と差がついた。

 序盤は左ボディーがよかったが、下から突き上げる力強い左ジャブでペースを握られた。常に先手をとられ、足も使われ、攻め込めない。5回に右ストレートでロープに下がらせるなどしたが、攻めも単調であとが続かない。12戦全勝(10KO)の相手に決定打をもらうことはなかったが、相手のリズムに手数も少なく、ポイントを引き離されていった。

 近藤は必勝の文字が入った鉢巻きを締めてリングインした。37戦目で初めての海外での試合で、ニューヨークでの世界戦も日本人として初めてだった。東洋大2年中退もWBA世界ミドル級王者村田と同期で、大きな刺激とアドバイスをもらっていた。中2の時に畑山隆則が2階級制覇した試合を見て、花咲徳栄からも誘われていた野球をスッパリと捨て、プロボクサーを目指した。あれから17年目にして「後半勝負で番狂わせを起こす」と臨んだが、同級で日本人4人目の世界王者はならなかった。

関連するニュースを読む

藤本京太郎KO防衛で世界挑戦へ「人生の目標」

5回、レイモントをKOで倒し、WBOアジアパシフィック・ヘビー級王座を防衛した藤本京太郎(撮影・酒井清司)

<ボクシング:東洋太平洋&WBOアジアパシフィック・ヘビー級タイトル12回戦>◇4日◇東京・後楽園ホール


 王者藤本京太郎(31=角海老宝石)がKO防衛で世界挑戦をアピールした。

 挑戦者のランドール・レイモント(22=オーストラリア)に対し、初回から足を使いながら、ボディー攻撃などでペースをつかんだ。5回に右ストレートで鼻血を出させ、さらに右ストレートでぐらつかせた。そこへ再び右ストレートをアゴに見舞い、5回2分50秒KO勝ちを収めた。東洋太平洋は2度目、WBOは初防衛となった。

 計量で予告していた6回KOを上回る快勝だった。相手は9戦目で総合格闘技の経験者。「調子が悪く、体が動かず、やりづらい相手だった。パンチも思った以上にあったが、カウンターがよく、最後を締められてよかった」と振り返った。

 あとは世界挑戦への思いを熱く訴えた。ここまでにもWBO王者ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)に挑戦が浮上している。「やるべきことはやった。まだまだ弱いかもしれないが、人生の目標と決めた世界戦のリングに上がりたい。30歳までとK-1から転向して、1年半伸びているのも世界戦のため」と話した。

 鈴木会長は10月のWBO総会にも出席したが「みんな日本でやると思っていた。びっくりした」と、周囲の機運は上がっているようだ。萩森マネジャーは「向こうは日本でやりたがっている。次は20戦目の節目にもなる。来年3月ごろにできれば。問題は理解と資金。ファイトマネーは最低100万ドルは必要では」と、周囲の協力、支援を期待した。

5回、レイモントに右フックを浴びせるチャンピオン藤本(右)(撮影・酒井清司)

関連するニュースを読む

ジロリアンが敢闘賞 減量中はラーメン二郎ガマン

ダウンを奪うスーパーフェザー級のジロリアン陸(撮影・横山健太)

<ボクシング東日本新人王決定戦:スーパーフェザー級決勝>◇3日◇東京・後楽園ホール


 スーパーフェザー級のジロリアン(フラッシュ赤羽)が敢闘賞を獲得した。12人の勝者は12月23日に西軍代表と全日本新人王を争う。

 ◆敢闘賞のジロリアンのコメント KOにこだわったが、最後はなんか当たったが覚えてない。減量中はラーメン二郎に行きたくて頭が変になった。本店に認められるよう頑張りたい。

関連するニュースを読む

飯見嵐「全日本も取る」東日本新人王決定戦MVP

MVPの賞状を手に笑顔を見せる飯見嵐(中央)。左は技能賞薮崎賢人、右は敢闘賞のジロリアン陸(撮影・横山健太)

<ボクシング東日本新人王決定戦:スーパーバンタム級決勝>◇3日◇東京・後楽園ホール


 スーパーバンタム級飯見嵐(21=ワタナベ)が、1回TKO勝ちでMVPを獲得した。1月に愛知・岡崎市から上京し、ジムの先輩の世界王者京口を手本に4戦全勝オールKOを飾った。12人の勝者は12月23日に西軍代表と全日本新人王を争う。

 飯見が名前の嵐のようにゴングと同時に攻め立て、右のオーバーハンドで仕留めた。「パンチも作戦も練習通り。2回までは譲らずにいこうと。根性と気合」と、7勝(6KO)の相手に宣言通り初黒星をつけた。16歳まで地元ジムに通った。1度辞めて復帰したが「やるなら東京に出よう」と1月にワタナベジムを見学。内山と京口の練習に衝撃を受けて、寮もあるため入門した。京口も弟子を「鳥肌が立った」と絶賛。「名前負けしないよう全日本もとる」と誓った。

関連するニュースを読む

飯見嵐1回TKO勝利「根性と気合」でMVP獲得

MVPの賞状を手に笑顔を見せるS・バンタム級で優勝した飯見嵐(中央)。左は技能賞のフライ級で優勝した藪崎賢人、右は敢闘賞のS・フェザー級で優勝したジロリアン陸(撮影・横山健太)

<ボクシング東日本:スーパーバンタム級決勝4回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール


 スーパーバンタム級を制した飯見嵐(21=ワタナベ)がMVPを獲得した。

 5月のデビューから3勝(3KO)で、7勝(6KO)の浜田力(21=本多)との全勝対決。

 飯見は名前の嵐のようにゴングと同時に攻め立てていった。この突進に相手はいやがってクリンチにもかまわず攻めた。2分すぎに右のオーバーハンドの打ち下ろしでダウンを奪うとレフェリーがストップ。1回2分15秒TKOで仕留めた。

 飯見は「パンチも作戦も練習通り。2回までは譲らずにいこうと思った。あとは根性と気合」と、宣言通り相手に初黒星をつけた。小6の時に叔父が通っていた地元のジムに連れて行かれ、「練習を見て、格好いいし、ケンカも強くなりたい」と通い始めた。練習生が1人のこともあり、16歳でジムを離れた。高校中退でとび職などに就いたが、18歳で再び通い始めた。

 「いまのままでいいのか」と自問自答するようになり、「常に頭にあった」というプロボクサーになることを決意した。地元では本気になれないと東京に行き、ワタナベジムを見学した。そこで新旧世界王者の内山と京口の練習に衝撃を受けて、寮もあるため1月に入門した。京口も「弟子」とかわいがり、「練習通りでよかった。鳥肌が立った」と絶賛した。飯見は「名前負けしないよう全日本もとる」と誓った。

関連するニュースを読む

ジロリアン陸が8連続KO勝利、こだわりの敢闘賞

MVPの賞状を手に笑顔を見せるS・バンタム級で優勝した飯見嵐(中央)。左は技能賞のフライ級で優勝した藪崎賢人、右は敢闘賞のS・フェザー級で優勝したジロリアン陸(撮影・横山健太)

<ボクシング東日本:新人王決勝>◇3日◇東京・後楽園ホール


 スーパーフェザー級ジロリアン陸(29=フラッシュ赤羽)が敢闘賞を受賞した。

 今井健裕(24=ワールド)に力強く的確なパンチでリード。3回に右フックでダウンを奪った。

 反撃されて左目上もカットしたが、再び左フックでダウンを奪うとレフェリーストップ。3回2分59秒TKOで、デビューで初黒星後は8連続KO勝ちとした。

 渋谷の路上で営業するマジシャン。リングイン前にはカードを吐き出して、花道に噴水のようにまき散らして喝采を浴びた。試合直前に1万5000円で買ったパフォーマンスだった。リングネームはラーメン二郎好きからで、チャリティーで買ったTシャツに、千住大橋の店長に借りたジャンパーを羽織って入場した。

 「最後はなんか当たったが覚えてない。1回で疲れてしまった。最初のダウンで休もうと思って甘かった」と苦笑いした。減量中はラーメン断ちし、「行きたくて夢に出てきた。動画や画像を見ていて、頭が変になった。夢にも計量後に食べに行ったがさすが面少なめにした」そうだ。12月の全日本も「KOにこだわっていきたい。本店に認められるよう頑張りたい」。

関連するニュースを読む

元ヨネクラジム有岡康輔が父と兄王者の内藤未来破る

東日本新人王決勝戦の優勝選手たち。前列左からミニマム級の赤羽根、Lフライ級の佐藤、フライ級の藪崎、S.フライ級の今川、バンタム級の富施、S.バンタム級の飯見。後列左からフェザー級の佐々木、S.フェザー級のジロリアン、ライト級の有岡、S.ライト級の木原、ウェルター級の重田、ミドル級の加藤(撮影・横山健太)

<ボクシング東日本新人王決勝:ライト級5回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール


 ライト級は元ヨネクラジムの有岡康輔(23=三迫)が、父と兄が元王者の内藤未来(25=E&Jカシアス)を破った。初回は内藤にペースをつかまれていたが、2回に有岡が右と左で2度ダウンを奪った。激しい打ち合いになったが、5回に有岡が連打を浴びせるとレフェリーストップ。5戦全勝(2KO)だった相手に5回1分3秒TKO勝ちした。

 トーナメント途中の8月で、名門ヨネクラジムが閉鎖となった。父の薦めで16歳で入門したが「びっくりだった」という。横井トレーナーととも同じ名門三迫ジムに移籍して新人王獲得となった。ヨネクラジムの後輩富施はワタナベジムに移籍し、先にバンタム級を制していた。「オレも負けられない」と一層気合が入った。準決勝で右目上をカットし、決勝に向けてのスパーリングは5回しかできなかった。「内容は納得できず、めちゃ悔しい。相手も強く何度も切れかけた。全日本では勝って笑いたい」と話した。

関連するニュースを読む

山中慎介、息子も神頼み「ネリに勝てますように」

ネリへの雪辱に意欲をみせる山中(撮影・阿部健吾)


 「神の左」に雪辱機会が訪れる。ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)が1日、現役続行を表明した。8月のタイトル戦で敗れたルイス・ネリ(メキシコ)のドーピング問題に対し、WBCはこの日に処分なしの裁定を下したが、同時に再戦指令も発表。復帰の意思を固めていた山中には願ってもない展開で、年明けにも国内での王者返り咲きを狙う。

<山中に聞く>

 -ネリとの再戦指令に

 山中 1歩進んだ。僕としてはうれしい。もう1度、戦いたいという気持ちが強い。再起する。

 -現役続行を決めたのは

 山中 はっきりとは覚えていないが、家族と過ごす時間が多くなる中で、あれ(敗戦)では終われないという思いが徐々に強まった。最近、神社にお参りに行くと子供たちも「ネリに勝てますように」と勝手に言ったりしている。

 -再戦が決まれば、どんな試合をしたいか

 山中 厳しい戦いになるのは覚悟している。自分たちにしか分からないものは、あの4ラウンドで十分、分かっている。どうやって変えていくか。

関連するニュースを読む

牛肉食べ? ドーピング陽性反応/山中vsネリ経過

8月、山中慎介対ルイス・ネリ 4回、ロープ際に追い込まれネリ(左)の左ストレートを浴びる山中


 「神の左」に雪辱機会が訪れる。ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)が1日、現役続行を表明した。8月のタイトル戦で敗れたルイス・ネリ(メキシコ)のドーピング問題に対し、WBCはこの日に処分なしの裁定を下したが、同時に再戦指令も発表。復帰の意思を固めていた山中には願ってもない展開で、年明けにも国内での王者返り咲きを狙う。

<世界タイトルマッチ経過>

 ◆8月15日 タイトル戦で13度目の防衛に挑んだ山中がネリに4回TKO負け。

 ◆23日 WBCがネリの禁止薬物陽性反応を発表。7月27日に拠点のメキシコ・ティファナでの検査で、筋肉増強剤に似た物質ジルパテロールを検知した。

 ◆10月3日 アゼルバイジャンで開かれたWBC総会で結論が先送りに。スライマン会長がより詳細な調査の必要性を説いた。

 ◆18日 ネリ陣営が処分の結論を待たずに11月4日にメキシコでノンタイトル戦を行うと発表。都内のイベントに出席した山中は「処分も出ていないのに、おかしな話」と不快感。

 ◆11月1日 WBCがネリの処分結果を発表。他競技の選手でも牛肉を食べて陽性反応が出ていること、ネリが日本で受けた3回の検査で陰性だったことなどを情状酌量の理由に処分なしとし、再戦を指令。

関連するニュースを読む

山中慎介、因縁ネリ撃破に自信!現役続行決めたワケ

ネリへの雪辱に意欲をみせる山中(撮影・阿部健吾)


 「神の左」に雪辱機会が訪れる。ボクシングの前WBC世界バンタム級王者山中慎介(35=帝拳)が1日、現役続行を表明した。8月のタイトル戦で敗れたルイス・ネリ(メキシコ)のドーピング問題に対し、WBCはこの日に処分なしの裁定を下したが、同時に再戦指令も発表。復帰の意思を固めていた山中には願ってもない展開で、年明けにも国内での王者返り咲きを狙う。

 類いまれな左拳がリングに戻ってくる。「また神の左が見られますね」と話を振った報道陣に、「いまは右を練習してるんですけど」と返してしたり顔。山中のウイットに富んだ言動も帰ってきた。「もう1回、左は強いと思われるように勝ちたい」と続け、揺るがない自信も感じさせた。

 待ち続けた結論が出た。この日、WBCが新王者ネリのドーピング疑惑の裁定を発表した。試合後に、7月27日にメキシコで検査した検体に禁止薬物ジルパテロールの陽性反応が発覚。家畜の成長促進剤で、ネリ側は牛肉に混入していたと主張していた。結果、WBCは過去の検査がすべて陰性で、意図的摂取の証拠もないとして、ベルト剥奪などの処分はなし。ただ同時に、山中との再戦交渉に入るように命じ、白黒つける道筋をつけた。

 薬物疑惑に「驚きしかなかった」という山中だが、「ネリとできるのはうれしい」と本音を隠さない。8月のプロ初黒星の悔しさから、9月中旬には復帰を決めて練習を再開した。「ネリ以外でも良かったですが、やはり再戦で借りを返したい」と気持ちは高ぶる。

 本田会長は「以前とまるっきり違う山中がいる」と目を細める。12度の防衛を重ね、守りに入っていた精神面が、挑む立場で攻めの心を取り戻したと見立てる。今後交渉に入り、「簡単ではないが、国内でやらせたい。来春までは待てない」と年明けを見込む。ネリが4日にメキシコで予定するノンタイトル戦は、変更なく行われる見通しだ。

 舞台は整う。「強い気持ちでやる。勝つ自信はある」と山中。きっぱりと断言する顔には、生気があふれていた。【阿部健吾】

関連するニュースを読む

性同一性障害の引退女子ボクサー、男子で復帰も視野

女子ボクサーの引退を表明した元世界王者真道(撮影・実藤健一)


 ボクシング界の歴史を変えるか。元WBC女子世界フライ級王者真道(しんどう)ゴー(30=グリーンツダ)の引退会見が30日、大阪市内で行われた。性同一性障害に悩み、交際してきた女性と結婚のため、性別変更を決断。5月にタイで適合手術を受け、6月に戸籍を変更し、7月に結婚した。女子ボクサーとして今日31日に引退届を出すが、今後は男性として戦う可能性を明かした。

 「生きていても楽しくない、死ぬことも考えた時に出会ったのがボクシング。自分の意思が固まれば、一から(男子の)プロテストを受けることも考えています」。適合手術の後も、男性の体になるための治療は継続中。もちろん前例もなく、日本ボクシングコミッション(JBC)に認定されるかなど道のりは平たんでない。夫人も大反対という。

 30歳の年齢もあり、1年以内には結論を出す。グリーンツダジムの本石昌也会長は「その際は全力でサポートしたい」と世界初の挑戦を後押しする考えだ。

 ◆真道(しんどう)ゴー 本名橋本浩(はしもと・ごう)。旧名めぐみ。1987年(昭62)7月18日、和歌山生まれ。天理大1年までバスケットボール。08年5月プロボクシングデビュー。13年5月WBC女子世界フライ級王座獲得。戦績は16勝(11KO)4敗。

関連するニュースを読む

元WBC女子王者真道ゴー、男子で「復帰かも会見」

女子ボクサーとして引退を表明した元世界王者真道(右)をねぎらう現役JKボクサー小村(中央)とジムの本石会長(撮影・実藤健一)


 ボクシング女子の世界王者が、男としてもベルトを巻く。そんな夢、可能性を打ち明けたのが元WBC女子世界フライ級王者真道ゴー(30=グリーンツダ)だ。

 31日に引退届を出すが、前日の30日に大阪市内の所属ジムで会見。「引退会見」だったが、意欲に満ちた男としての「復帰かも会見」ともなった。

 真道は幼少期から性同一性障害に悩んできた。小学生からバスケットボールにいそしみ、天理大に進学も、その悩みから1年で中退した。「生きていても楽しくない。死ぬことも考えた」。そんな時に出会ったのがボクシング。「自分にどれだけ向き合えるかをボクシングは教えてくれた。だいぶ“M”なんで、トレーニングで追い込むのが好き。ボクシングに出会っていなかったら今の自分はない」。

 しかし、長年支えてくれた女性の存在が「引退」の決断に導いた。結婚するために性別変更を決意し、今年5月にタイで子宮と乳腺を切除する性別適合手術を受けた。6月に戸籍を変更し、7月に念願の結婚。当然、女子ボクサーとしてはもうリングに上がれない。その前に性同一性障害を公言しながら、女子のリングに上がる葛藤もあった。和歌山で営む福祉関係の会社の経営に専念へ。しかし、ボクサーの血は沸き立ったままだった。

 「自分の意思が固まれば、日本では実現していないことに挑むことも。もちろん、一からプロテストから受ける覚悟です」。男子プロボクサーとして、ライセンスを得る考えだ。ただ、その実現性は見えない。前例がない。まだ男性の体になるための治療中。日本ボクシングコミッション(JBC)の承認を得られるのか。結婚したばかりの妻は猛反対…。それでも夢を捨てきれない。

 30歳の年齢もあり、1年以内には結論を下すという。グリーンツダジムの本石昌也会長は「その際は全力でサポートしたい」と話す。実現すればボクシング界だけでなく、スポーツ界に一石を投じる挑戦は間違いない。

 ◆真道(しんどう)ゴー 本名橋本浩(はしもと・ごう)。旧名めぐみ。1987年(昭62)7月18日、和歌山生まれ。小学校からバスケットボールを始め、天理大1年で中退しボクシングを始める。08年5月プロデビュー。13年5月にWBC女子世界フライ級王座獲得。戦績は16勝(11KO)4敗。身長167センチの右ボクサーファイター。

女子ボクサーの引退を表明した元世界王者真道(右)と日本王座に挑む小村(撮影・実藤健一)

関連するニュースを読む

現役女子高生ボクサー小村楓香が11・20王座挑戦

11月20日に日本タイトルに挑む現役女子高生ボクサー小村楓香(撮影・実藤健一)


 現役女子高生でベルトを巻く夢へ-。日本女子ミニフライ級2位の現役女子高生ボクサー小村楓香(20=グリーンツダ)の同級王座挑戦が30日、大阪市内の所属ジムで発表された。11月20日に後楽園ホールで、同級1位矢吹純(26=協栄)との決定戦に臨む。

 大阪市内の所属ジムで会見した小村は「決まった時からやってやるという気持ち。何が何でもベルトをとりたい」。現在、門真西高に通う現役JK。「やんちゃして」留年、2年生を3年やって今春進級し、6月に20歳の誕生日を迎えた珍しい経歴を持つ。

 しかし「現役女子高生の間にベルトを巻く」ことを目標に設定し、突き進んできた。「日本タイトルは通過点と言う人もいるけど、私はそう思わない。このベルトを取ることしか考えていません」。試合翌日は火曜で通常通り授業中。小村は「始発で帰って」ベルトを肩にかついで、通学するプランを描いている。

 ◆小村楓香(こむら・ふうか)1997年(平9)6月5日生まれ、大阪・門真市出身。小学2年から空手、中学ではボクシング。3度目の高校2年生だった昨年、グリーンツダジムに入門。戦績は5勝(2KO)無敗。好きな有名人はユーチューバーのヒカル。「考え方が好きなんです」。身長151センチの右ボクサーファイター。

女子ボクサーとして引退を表明した元世界王者真道(右)をねぎらう現役JKボクサー小村(中央)とジムの本石会長(撮影・実藤健一)

関連するニュースを読む