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中谷潤人に味な援軍、セレッソ寮母料理で世界挑戦へ

6月、ボクシングWBO世界フライ級3位中谷潤人(右)は世界戦へ向けて日本ユース王者石井渡士也とスパーリングする

ボクシングWBO世界フライ級3位中谷潤人(22=M・T)のキャンプに味な援軍が駆けつける。8月21日の世界挑戦を控えた5日、山梨・鳴沢村で走り込みキャンプに突入した。7日には料理自慢で知られるJ1C大阪の寮母さんが駆けつけ、手料理を振る舞ってくれることになっている。

再三延期もあり、今回は3度目の走り込みキャンプとなった。標高1000メートル以上の高地で、富士山を背に下半身を鍛えた。後援者の別荘に泊まり込みでの強化だけでなく、今回は大きな楽しみがある。

村野健マネジャーの兄晋さんは、昨年からJ1C大阪の寮長を務める。03年から札幌、09年から神戸でも勤務。明子夫人はその間に寮母でサポートしてきた。昨年にはアスリート向け給食会社も立ち上げている。

対戦する同級1位マグラモのフィリピンは、まだ出入国制限されている。微妙な状況も中谷は「できることをやって備えるだけ」とブレはない。減量開始前のごちそう=アメを楽しみに、世界へムチを入れる4日間となる。【河合香】

村野明子さん(19年3月28日撮影)
ボクシングWBO世界フライ級3位中谷潤人(20年6月10日撮影)

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中谷潤人「勇気と元気与えたい」王座決定戦へスパー

中谷潤人(右)は世界戦へ向けて日本ユース王者石井渡士也とスパーリング

ボクシングWBO世界フライ級3位中谷潤人(22=M・T)が、決意を新たにスパーリングに臨んだ。延期となっていた同級1位マグラモ(フィリピン)との王座決定戦が、8月21日に東京・後楽園ホールと6日に決まった。10日は神奈川・相模原市内のジムで、本格練習再開後2度目のスパー。「決まったのはうれしいが、結果を出さないと。見てくれる人に勇気と元気を与えたい」と意気込んだ。

パートナーは日本バンタム級王者石井渡士也(19=REBOOT.IBA)が務めた。2階級上でこの日は8キロの体重差があった。中谷は「パワーあるのでケガしないように」と話してリングイン。5回をこなしたが、力強く切れのいいストレートを打ち込んだ。終盤は足を使ってかわして、動きのよさも見せた。

8回こなした4日のスパーは流す場面もあったが、5回ながらいろいろ試しながらと中身は濃かった。何度も相手を務めている石井は「パワーがついてきた。パンチが固くなっていて、折れたかと思ったほど」と話した。3月17日に米国から帰国後の2カ月半はジムワークに終始した。それでも成長を示す2度目のスパーとなった。

試合までは2カ月あまり。今月は週1、2回のスパーで勘を取り戻していく。3度目となる走り込みキャンプも予定し、そこで再び気持ちを切り替えて、7月に入って本格スパーに突入するプランだ。「まずは12回を戦えるスタミナをつけていきたい」。世界王座奪取へ徐々にピッチを上げていく。

スパーリングした中谷潤人(左)と相手をした石井渡士也

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中谷潤人、8・21世界初挑戦は無観客開催に決定

中谷潤人(2019年2月2日撮影)

ボクシングWBO世界フライ級3位中谷潤人(22=M・T)の世界初挑戦が、8月21日に東京・後楽園ホールで無観客開催と決まった。

主催する帝拳プロモーションが6日にホームページ上で発表した。同級1位ジーメル・マグラモ(25=フィリピン)との王座決定戦。4月4日と発表後に延期となり、6月以降も3度再設定したが延びていた。セミファイナルで世界ランカー尾川(帝拳)らも予定されている。

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中谷潤人がスパーリング再開、8・1世界初挑戦想定

スパーリングを再開した中谷潤人(右)

ボクシングWBO世界フライ級3位中谷潤人(22=M・T)が世界初挑戦に向け、7日に神奈川・相模原市内のジムでスパーリングを再開した。

5回予定も3回を追加し、2人を相手に8回こなした。「最後は流した」と苦笑いも「スピードは落ちていなかった。あとは正確に当てるようにしていく」と話した。

自粛中もジムワークは続けていたが、3月の米ロス・キャンプ以来2カ月半ぶりの実戦。「汗をいっぱいかいて、気持ちいい」と笑み。同級1位マグラモ(フィリピン)との王座決定戦は8月1日を想定している。

スパーリングを再開した中谷潤人(右)

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中谷潤人延期の世界初挑戦は8・1 後楽園で無観客

中谷潤人(20年2月撮影)

ボクシングWBO世界フライ級3位中谷潤人(22=M・T)の世界初挑戦が、8月1日に東京・後楽園ホールで開催される。WBOが24日にSNSを通じて明らかにした。

同級1位ジーメル・マグラモ(25=フィリピン)との王座決定戦で、当初は4月4日に開催がウイルスの影響で延期されていた。

当初と同じ聖地と言える会場で、無観客試合となる見通し。国内では3月27日を最後に興行を自粛し、7月から再開を目指して準備に入っている。陣営は6月、7月にも日時を再設定したが、緊急事態宣言下のために延びていた。

中谷は3月には米ロサンゼルスで、今年2度目のスパーリング・キャンプを張っていた。感染拡大のために途中帰国したが、その後も朝のロードワーク、夕方のジムワークを続け、試合に備えていた。この王座は4階級制覇を狙う前王者田中恒成(24=畑中)が返上したもの。国内で今年初の世界戦で、今最も期待されるホープが世界に挑む。

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世界戦流れた中谷潤人「本職で恩返し」飲食店を閉店

中谷潤人(2020年2月14日撮影)

ボクシングWBO世界フライ級3位中谷潤人(22=M・T)が16日、オーナーの神奈川・相模原市内にある飲食店「とん丸」を閉店すると明かした。4月から営業自粛していたが、SNSを通じてご報告と題して「再開することなく5月末で閉店する」と発表した。昨年8月に出身の三重・四日市市の名物トンテキをメインに、弟龍人さん(20)を店長に一家で切り盛りしていた。

中谷は4月4日に後楽園ホールで、同級1位ジーメル・マグラモ(25=フィリピン)との王座決定戦で世界初挑戦が決まっていた。3月には米ロサンゼルスでスパーリング・キャンプも張っていたが、中止となって帰国していた。

「本職のボクシングにさらに重点を置き、目標、目的を果たして恩返ししたい」とも記した。世界戦の日程はなかなか定まらないが、ジムワークは欠かさずに体力、体調、モチベーションを維持している。決戦の決定を待ち望み、世界奪取への意欲は衰えていない。

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中谷潤人の世界戦延期 国内興行の中止期間を延長

中谷潤人(2020年2月14日撮影)

日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会は5日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国内の興行の中止期間を3月末から4月15日に延長すると発表した。

4月4日に東京・後楽園ホールで予定されていたWBO世界フライ級王座決定戦、中谷潤人(M・T)-ジーメル・マグラモ(フィリピン)は延期される。4月16日以降の開催可否は3月13日に検討し、無観客での試合実施は条件付きで認める。4月5日の東日本新人王予選は無観客で開催する。

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ボクシング中谷潤人が米ロス合宿へ「ストイックに」

米スパーリング合宿へ渡米した中谷潤人

ボクシングWBO世界フライ級3位中谷潤人(22=M・T)が1日、米ロサンゼルスでのスパーリング合宿のために渡米した。

4月4日に同級1位マグラモ(フィリピン)との王座決定戦で世界初挑戦する。約2週間で8日の追い込みスパーを予定。1月にも約1カ月合宿し、攻撃のイメージは完成済み。「パンチに耐えられる体と相手の手数を想定した練習。世界王者になるために、ストイックになる」。王座奪取への決意を口にし、両親と弟の見送りで旅立った。

二重マスク姿で渡米した中谷潤人

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「トンテキ家族」ボクシング中谷が世界奪取で恩返し

世界に初挑戦する中谷潤人

ボクシングWBO世界フライ級3位中谷潤人(22=M・T)の世界初挑戦が決まった。4月4日に東京・後楽園ホールで、同級1位ジーメル・マグラモ(25=フィリピン)との王座決定戦が、14日に都内で発表された。前王者田中恒成(24=畑中)が返上した王座を争う。中卒で米国での単身修行でスタートし、20戦全勝(15KO)でつかんだチャンス。国内で最も期待されるホープが、一家挙げてのサポートに恩返しのベルトを狙う。

  ◇    ◇    ◇

記者会見場の後方から、壇上の中谷を見守る3人の姿があった。両親と弟。待ちに待った世界初挑戦発表に、異例の家族同伴となった。中谷は「家族をずっと振り回し、今はサポートをしてもらっている。このチャンスを一発でとって、少しでもホッとさせたい」と誓った。

実家は三重・東員町でお好み焼き店だった。中谷が中1でボクシングを始めると、父澄人さん(43)は店の隣に手作りでジムを作り、サンドバッグをつるした。中谷はその時には「フライ級の世界王者になる」との目標を張り紙していた。

中卒前には米国での単身修行を決意し、高校進学を勧める両親を熱意で説得した。デビュー1年後の16年には、中谷が住む神奈川・相模原市に引っ越してきた。一家でサポートするためだった。

昨年には中谷がオーナーでトンテキ専門店とん丸をオープンした。四日市市の名物をメインに、弟龍人さん(20)を店長に一家で切り盛りしている。龍人さんはスポーツマッサージも勉強して、兄の体調維持にも協力する。家族への恩返しには世界王者は必須だ。

世界ランクは4団体すべて1ケタで、今日本で最も期待される。全日本新人王、日本ユース、日本王座、元世界王者戦と確実にステップを踏み、20個の白星を積み上げてきた。「やっと舞台に立てる。世界で一番強い男の肩書ができる試合。わくわくする」と目を輝かせた。

1月には米国で1カ月あまりスパーリング合宿した。前WBAスーパー&IBF世界スーパーバンタム級王者ローマン(米国)と40回手合わせし「いろいろ試して通用した」と手応えも得た。18日から熱海で走り込み、3月に米2次合宿で、決戦へ万全の準備をする。【河合香】

◆中谷潤人(なかたに・じゅんと)1998年(平10)1月2日、三重・東員町生まれ。米国で修行を積みながらアマ14勝2敗。15年4月にプロデビューで1回TKO勝ち。16年に全日本フライ級新人王、17年に日本同級ユース王座、19年2月に日本同級王座を獲得した。171センチの左ボクサーファイター。

「トンテキ専門店とん丸」ののれんを手にする中谷潤人(中央)と弟龍人さん
世界初挑戦する中谷潤人(左から2人目)。左から父澄人さん1人おいて母府見子さん、弟龍人さんの一家

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中谷潤人が世界初挑戦「チャンス。一発で取りたい」

ボクシングのWBO世界フライ級3位中谷潤人(22=M・T)が、4月4日に東京・後楽園ホールで世界初挑戦することが決まり、14日に都内のホテルで会見を行った。同級1位ジーメル・マグラモ(25=フィリピン)とWBO世界フライ級王座決定戦を行う。

三重県出身。デビュー20戦全勝(15KO)の中谷は、中学時代にボクシングを始め、卒業後に単身で米国に留学。元2階級制覇王者の畑山隆則氏らを指導したルディ・エルナンデス・トレーナーから指導を受けてきた。

15年4月に日本でプロデビューし、16年に全日本フライ級新人王を獲得。19年2月には日本同級王座を獲得した。19年10月には元IBF世界ライトフライ級王者のミラン・メリンド(フィリピン)に6回TKO勝ちを収め、初の世界挑戦を引き寄せた。

中谷は「世界で一番の男になるための戦いができる。チャンスなので一発で取りたい。4月4日は信念を持って、悔いのないように戦い、必ず世界王者になります」と意気込みを語った。マグラモについては「器用でパンチがある選手。警戒しながら戦いたい」と話した。今後は17~20日に国内で走り込み合宿を行い、3月上旬からは米国に渡り、スパーリング中心に、試合に向けて仕上げていく。

対戦相手のマグラモは、元WBOオリエンタル同級王者、元WBCインターナショナル同級王者の実績を持ち、戦績は24勝(20KO)1敗。

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京口紘人ど根性V2、直前合宿スパーで肋骨折れてた

タイトルを防衛し応援団にあいさつする京口(撮影・清水貴仁)

<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇1日◇エディオンアリーナ大阪

WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(26=ワタナベ)が、同級1位久田哲也(34=ハラダ)を3-0の判定で下し、2度目の防衛を果たした。激しい打ち合いの中で地力の差を示し、来年予定する統一戦へはずみをつけた。

  ◇  ◇  ◇

冷静だった。勝負の12回。京口は「ちょっと逃げたろかな」と捨て身で突進してくる久田をかわし、笑った。相手はもう、足が止まった。あえて打ち合いに応じ、力強いパンチを出し続けて勝った。

2回に右のカウンターをもらい、ロープまで後ずさり。「効いた」が「これで振り出しに戻った」と焦らず、すぐ左のジャブで立て直した。9回には右アッパーに右フックをたたみかけ、ダウンを奪取。KOでの圧勝ではなかったが「自分の中でいいキャリアになった。気持ちのいい選手。強い選手だった」。タフな久田に感謝した。

8月末に行ったフィリピン合宿最終日。1階級上、フライ級の世界トップランカー、マグラモとの激しいスパーリングで肋骨(ろっこつ)の軟骨を折った。診断は全治約3週間。左耳の鼓膜も破れていた。帰国後、最初は大きく息を吸うだけで痛みが出た。9月中に回復したが、パンチをもらい続ければリスクはあった。「前回以上に意識して練習してきた」という防御で、ベルトとともに不安のあった肋骨も守り通した。

世界王者となって約2年。「引き出しを増やしていかないと」と今も研究は続く。刺激となるのは、同い年の3階級王者“モンスター”井上尚弥の存在だ。9月下旬、高級肉のコース料理をごちそうになり、年内に海外旅行に行く約束をした。京口が勝ち、井上が11月7日のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝でドネアに勝った際の“ダブル祝勝旅行”。強敵とぶつかる盟友に、バトンを渡した。

来年中のWBA王者カニサレス(ベネズエラ)や6度防衛中のWBC王者拳四朗との統一戦を見据える。「しっかり休んで。いつかファンが望む統一戦、ビッグマッチ、それがかなうように精進するだけ」。まだ道の途中だ。【高場泉穂】

◆京口紘人(きょうぐち・ひろと)1993年(平5)11月27日、大阪府和泉市生まれ。父が師範代の道場「聖心会」で3歳から空手を始める。12歳でボクシングに転向し中学1、2年時には大阪帝拳ジムで辰吉丈一郎から指導を受けた。大商大卒業後の16年にワタナベジム入りし、4月にプロデビュー。17年7月に日本最速となる1年3カ月でIBFミニマム級王座獲得。2度防衛した後、18年8月に返上しライトフライ級に転級。18年12月にWBAスーパー世界ライトフライ級王座を獲得し、2階級制覇を達成。161センチの右ボクサーファイター。

▽リングサイドで観戦した大阪府の吉村知事 ボクシングの試合を初めて生で観戦したが、非常に感動させてもらった。久田選手も激しく打ち合い、すさまじい戦いだった。最後は気持ちだったと思う。

9回、久田(右)からダウンを奪う京口(撮影・清水貴仁)

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