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UFCマクレガー、パッキャオ保持の王座に強い興味

米総合格闘技UFCのスター選手で、元2階級同時制覇王者のコナー・マクレガー(32=アイルランド)がボクシング世界王座にも強い興味を示した。

3度目の現役復帰を果たすマクレガーは23日のUFC257大会(アラブ首長国連邦アブダビ)で、14年のUFC178大会以来となるダスティン・ポワリエ(31=米国)との再戦を控える。

自らの公式ユーチューブチャンネル「ザ・マックライフ」に登場したマクレガーは、昨年対戦が浮上したボクシングWBA世界ウエルター級スーパー王者マニー・パッキャオ(42=フィリピン)とのボクシングマッチ実現について言及。「パッキャオとの試合は今年やるようだ。今年のいつになるかは分からないが、興奮している。UFCのデイナ・ホワイト社長と良い話し合いをして、いつ試合するかを見極める必要がある」と強い意欲を示した。

またWBAではなく、他団体のWBCマウリシオ・スライマン会長が「私が言えることはマクレガーが世界ランカーのボクサーと対戦して勝利すれば、世界ランク入りし、タイトル戦を戦う資格を手にできる」と一般的な流れに照らし合わせて発言。また同会長からムエタイ選手がボクシングで世界王座を獲得した事例も挙げられたことを受け、マクレガーは「自分はすべてにオープンであり、すべての準備ができている。いつかではなく、確実にボクシングの世界王座を獲得するだろう。パッキャオに対し、それをすることになる」とWBA世界ウエルター級スーパー王座に挑むことを熱望した。

ボクシングのライセンスを取得しているマクレガーは17年8月、元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)とノンタイトル戦に臨み、10回TKO負けを喫している。

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井岡と田中の世界戦、過去の日本人対決は王者が圧倒

井岡一翔(左)と田中恒成

<プロボクシング:WB0世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館

WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)と日本人2人目の4階級制覇を狙う同級1位田中恒成(25=畑中)の大みそかの大一番のゴングが鳴る。

世界複数階級制覇経験者の日本人の男子対決は初めて。

 ◇   ◇   ◇

◆複数階級制覇 世界最多はオスカー・デラホーヤ(米国)とマニー・パッキャオ(フィリピン)の6階級で、5階級が7人いる。日本のジム所属選手では、4階級の井岡一翔が男子最多、世界で20人目だった。アジアではパッキャオ、5階級のノニト・ドネア(同)、ドニー・ニエテス(同)に続き4人目。ミニマム級からはレオ・ガメス(ベネズエラ)、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)、ニエテスに続き4人目。国内で3階級は亀田興毅、ホルヘ・リナレス、八重樫東、長谷川穂積、井上尚弥、田中恒成に井岡で7人いる。2階級制覇はファイティング原田から京口紘人まで17人。女子はアマンダ・セラノ(プエルトリコ)の7階級が最多で、国内は藤岡奈穂子の5階級が最多。

 ◇   ◇   ◇

◆世界戦での日本選手対決 67年のスーパーフェザー級が最初で、王者沼田から小林が12回KOで奪取した。過去45試合ある。統一戦、決定戦の各3試合を除くと王者の30勝9敗。今回と同じ世界王者経験者の対決は過去14試合ある。団体統一戦1試合を除き、暫定王者との統一戦を含めて王者が10勝3敗。いずれも王者が勝率77%となっている。

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王者スペンスJrが交通事故後初試合で2冠防衛成功

勝ち名乗りを受けるWBC・IBF世界ウエルター級王者エロール・スペンスJr.(AP)

<WBC・IBF世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇5日(日本時間6日)◇米国テキサス州アーリントン

無敗のWBC・IBF世界ウエルター級王者エロール・スペンスJr.(30=米国)が交通事故後初となるリングで防衛に成功した。

元WBC世界同級王者ダニー・ガルシア(32=米国)と2本のベルトを懸けて拳を交え、3-0(116-112×2、117-111)の判定勝利を飾った。IBF5度目、WBC初防衛に成功したスペンスJr.は「彼は偉大な王者で良い試合になると思った。ガルシアのようなビッグな相手と対戦したかった。ハードな試合で100%じゃないと勝てないと思った。でもベストはオレだよ」と戻ってきた2本のベルトを手に笑顔をみせた。これでスペンスJr.の通算戦績は27勝(21KO)無敗となった。

序盤から距離を詰め、ガルシアを右ジャブで制した。さらに接近し、ボディーブローもねじ込んだ。終盤に追い上げられたが、逃げ切った。「彼がベストで臨んでくれて感謝している。すごく良いカムバックだ」とスペンスJr.。負けたガルシアからも「今夜は彼の方が強かった。言い訳はしない。特にジャブが良かった」とたたえられた。

19年9月、WBC世界同級王者ショーン・ポーター(米国)との2団体統一戦で判定勝ちして以来のリングだった。同年10月、フェラーリを運転中にスピード違反しながら交通事故を起こした。愛車は大破したが、スペンス自らは奇跡的に顔の裂傷や体の打撲、歯の損傷にとどまった。事故から1年後、今だ上がっていた後遺症を懸念する声をシャットアウトする快勝劇だった。

WBA同級王者マニー・パッキャオ(フィリピン)やWBO同級王者テレンス・クロフォード(米国)との統一戦を期待する声が上がっている。次戦について問われたスペンスJr.は「ゆっくりしますよ。家族やペットとたわむれて。時期がきたら、また試合が組まれると思う」と余裕の笑みを浮かべていた。

ダニー・ガルシアを攻めるWBC・IBF世界ウエルター級王者エロール・スペンスJr.(AP)
防衛に成功したWBC・IBF世界ウエルター級王者エロール・スペンスJr.(AP)

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ホリフィールド氏らタイソン15年ぶり復帰戦を予想

前日計量で記者の質問に答えるタイソン(USA TODAY=ロイター)

ついにボクシング元世界ヘビー級王者マイク・タイソン(54)が15年ぶりにリング復帰する。28日(日本時間29日)に米ロサンゼルスのステープルズセンターで、18年以来2年ぶりのリングとなる元世界4階級制覇王者ロイ・ジョーンズJr.(51)とエキシビション8回戦で「激突」する。

1回2分、12オンスのグローブ着用で、ヘッドギアなしながらも、レフェリーも入ってWBCによるリモート採点で勝敗が決まる。どちらが勝者となるのか? タイソンとゆかりのある元世界王者らボクシング関係者が各メディアで勝者を予想している。

    ◇   ◇   ◇  

<1>タイソンと2度対戦し勝利したイベンダー・ホリフィールド氏(58)「タイソンがロイをつかまえることができれば、ダメージを与えられるだろう。しかしタイソンがつかまえることができなければ…、それはひどい戦いになる」。予想:条件付きでタイソン勝利

<2>04年にタイソンをKOしたダニー・ウィリアムズ(47)「ロイは深刻なケガをするだろうと思う。ナチュラルなミドル級の肉体とウエートだからな」。予想:タイソン勝利

<3>90年、東京ドームでタイソンを倒し、番狂わせを起こしたジェームズ・ダグラス氏(60)「ロイにはチャンスがあるが、それはわずかなもの。私よりも体格がスリムだからね」。予想:タイソン勝利

<4>6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)らのトレーナー、フレディ・ローチ氏(60)「マイクがロイをKOすると思う。私はマイクにロイの体に残された技術に注意しなければならないと伝えた。それはロイが(98年に)バージル・ヒルをKOするために出したパンチだ」。予想:タイソン勝利

<5>元6階級制覇王者オスカー・デラホーヤ氏(47)「いつものように、もしジョーンズJr.が何かをやってきたとしても、驚かないだろう」。予想:タイソン勝利

<6>元5階級制覇王者フロイド・メイウェザーの叔父でトレーナーのジェフ・メイウェザー氏(56)「タイソンが力を持っていることは分かっている。途方もないハンドスピードもある。もしお金を賭けるとすれば、タイソンを選ぶ」。予想:タイソン勝利

<7>元WBAスーパー・IBF世界スーパーライト級王者アミール・カーン(33)「マイクとロイが戦う理由がわからないが、彼らは友人なのではないのか。どちらが勝つのかと聞かれれば、私の意見ではロイ・ジョーンズだ」。予想:ジョーンズJr.勝利

<8>タイソンとポッドキャストで対談した経験のある元UFCウエルター級王者タイロン・ウッドリー(38)「マイク・タイソンが誰かに触れれば、彼が何歳であっても相手はダウンすると思う」。予想:タイソン勝利

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3階級制覇クロフォードV4、次戦はパッキャオ希望

<プロボクシング:WBO世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇14日(日本時間15日)◇米ラスベガス

世界3階級制覇王者で現WBO世界ウエルター級王者のテレンス・クロフォード(33=米国)が4度目の防衛に成功した。

昨年12月以来、約11カ月ぶりのリングで、同級5位となる元IBF世界同級王者ケル・ブルック(34=英国)と拳を交え、4回にカウンターの右フックで完全にぐらつかせた。そのままロープ際に追い詰め、左右の連打を打ち込んでレフェリーストップ。同回1分14秒、TKO勝ちを収めた。世界戦8連続KO勝ちとなったクロフォードの通算戦績は37勝(28KO)無敗となった。

「パウンド・フォー・パウンド(階級超越した最強王者)キング」と呼ばれるクロフォードらしい完勝だった。昨年12月、エギディウス・カバラウスカス(リトアニア)に9回TKO勝ちして以来のリングは通常のサウスポーではなく、右構えで試合に入った。序盤はブルックの右カウンターなどを浴びていたが、3回からサウスポーに戻すと徐々にペースを握り返し、素早い右フックで仕留めた。

クロフォードは「パンチを繰り出して焦らずに仕留めることができた。期待を上回る内容。ケルは才能に恵まれた選手。私のタイトルを奪いにきたが、そうはいかない。自信もあっただろうが、私の方が強かった」と満足顔。今後はWBA世界同級スーパー王者マニー・パッキャオ(41=フィリピン)、WBC・IBF世界同級王者エロース・スペンスJr.(30=米国)ら他団体王者との統一戦が期待される。クロフォードは「パッキャオ戦ができるならやりたい。コロナの影響で(交渉が)うまくいかなかったが、ウエルター級でやれるならやりたかった。ぜひ組んでほしい」と2団体統一戦を希望した。

クロフォードと契約を結ぶ米プロモート大手トップランク社ボブ・アラムECOは「マニーには、お金も準備も、すべてお膳立てし、中東でやろうと提案したが、中東では観客動員してうまくできないと拒否された。ぜひまた来春あたりにマッチメークを試みたい」と意欲。さらにスペンスJr.に向け「ビッグマッチを願うならクロフォードとやってくれ。クロフォードが(ウエルター級で)1番なのは分かっている。クロフォードに勝てる選手はいない。スペンスはクロフォードとの対戦を避けるだろう。勝てないと分かっているから。スペンスと対戦しても4回でクロフォードが勝つだろう」と挑発的な発言を続けていた。

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世界3階級王者クロフォード「打ち負かす」計量パス

ボクシング世界3階級制覇王者で現WBO世界ウエルター級王者のテレンス・クロフォード(33=米国)が約11カ月ぶりの防衛戦に臨む。14日(日本時間15日)、米ラスベガスで元IBF世界同級王者ケル・ブルック(34=英国)との4度目の防衛戦を控え、14日(同13日)には前日計量に登場。147ポンド(約66・67キロ)のリミットでパスしたブルックに対し、、クロフォードは146・6ポンド(約66・49キロ)でクリアした。

昨年12月、エギディウス・カバラウスカス(リトアニア)に9回TKO勝ちして以来のリング。クロフォードは「ブルックのような強い男を打ち負かす。それがすべての始まり」と強い決意を口にした。契約を結ぶ米プロモート大手トップランク社のボブ・アラムCEOからはブルック撃破後の青写真が示され、WBA世界同級スーパー王者マニー・パッキャオ(41=フィリピン)、WBC・IBF世界同級王者エロース・スペンス・ジュニア(30=米国)との団体統一戦が期待される。そのメガファイト実現へのモチベーションは非常に高い。

今回はMGMグランドでの無観客試合となるものの、クロフォードは「1度リングに入れば、ファンがいるかどうかは関係ない。違いもない。実際、今年はもっと戦いたかったが、コロナウイルスが台無しにした。戦えることが幸せで重要だ」と、決意も新たにリングに向かう。

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マクレガー、ライバルのヌルマゴメドフ引退に敬意

米総合格闘技UFCのライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフ(32=ロシア)の電撃的な引退表明を受け、ライバルで元UFC2階級同時制覇王者のコナー・マクレガー(32=アイルランド)が24日、敬意を表するメッセージを送った。

24日に自らのツイッターを更新し「ヌルマゴメドフ、良いパフォーマンスだ。私は続けるだろう。また、お父さんに敬意と哀悼の意を表します。心から、あなたと家族に。マクレガーより」と投稿した。

両者は18年10月のUFC225大会で対戦し、マクレガーが4回1本負けを喫した。ファンからは両者の再戦を期待する声が多かった。

マクレガーは今年6月、自身のツイッターで総合格闘技からの引退を発表。実に3度目の引退表明となったが、現在はボクシングトレーニングを開始している。来年1月、中東で計画されるプロボクシングWBA世界ウエルター級スーパー王者のマニー・パッキャオ(41=フィリピン)とのボクシングマッチが実現することを待望している。

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パッキャオがUFC元王者マクレガーと対戦交渉中

マニー・パッキャオ(2019年4月21日撮影)

ボクシング6階級制覇王者でWBA世界ウエルター級スーパー王者のマニー・パッキャオ(41=フィリピン)が、米総合格闘技UFCの元2階級同時制覇王者コナー・マクレガー(32=アイルランド)と対戦交渉中であることが分かった。26日に英紙サンが、CNNフィリピンの報道を引用しながら報じた。CNNフィリピンが「上院議員でボクシングの伝説的選手となるマニー・パッキャオはUFCのスーパースター、コナー・マクレガーと戦うだろうと彼の事務所が確認している」と報じたという。

試合は年内の12月か、来年1月に中東で開催する方向で交渉中。詳細は決まっていないとしながらもパッキャオが得る収益の大部分はフィリピンの新型コロナウイルス対策に活用される予定だとも報じられている。

一方、6月に3度目の現役引退を表明したばかりマクレガーだが、既にボクシングトレーニングを開始しており、25日には自らのツイッターを更新。「私は次に中東でマニー・パッキャオとのボクシングマッチをしている」と投稿した。17年8月には元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(43)とボクシングで対戦済みでもあるマクレガーは「戦いを恐れず、現代のもっとも偉大なボクサー2人と対戦することは名誉になるでしょう」とつづった。

なおメイウェザー-マクレガー戦では、ファイトマネーのみでメイウェザーは1億ドル(約110億円)、マクレガーは3000万ドル(約33億円)を稼いでいた。

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マクレガー、王者パッキャオとの対戦プラン明かす

6月に3度目の現役引退を表明したばかりの米総合格闘技UFCの元2階級同時制覇王者コナー・マクレガー(32=アイルランド)が中東で現WBA世界ウエルター級スーパー王者マニー・パッキャオ(41=フィリピン)と対戦するプランを自身のSNSで明かした。25日に自らのツイッターを更新し「私は次に中東でマニー・パッキャオとのボクシングマッチをしている」と投稿した。17年8月には元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(43)とボクシングで対戦しているマクレガーはさらに「戦いを恐れず、現代のもっとも偉大なボクサー2人と対戦することは名誉になるでしょう」とつづった。

さらにパッキャオ陣営もマクレガーとの対戦を検討しているとの報道もある。

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パッキャオKOしたマルケスの右/川島郭志氏の一撃

ファン・マヌエル・マルケス

<ボクシング、忘れられない一撃~18>

一発のパンチですべてが変わるボクシング。選手、関係者が「あの選手の、あの試合の、あの一撃」をセレクトし、語ります。元WBC世界スーパーフライ級王者川島郭志氏(50)の一撃は、4階級制覇したファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)の「パッキャオ戦の右ストレート」です。4度目の対戦で倒し倒され、最後はマルケスがKOで初勝利となった一撃です。(取材・構成=河合香)

▼試合VTR 12年12月に米ラスベガスで、WBO世界スーパーライト級王者マルケスが、前WBO世界ウエルター級王者マニー・パッキャオ(フィリピン)とウエルター級で対戦した。WBOが「過去10年間で最高王者」という認定ベルトをかけた決戦。両者は04年はフェザー級で引き分け、07年はスーパーフェザー級で2-1、11年の第3戦はウエルター級で2-0と、パッキャオが僅差判定も連勝していた。試合は3回にマルケスが右のロングフックでまずダウンを奪った。5回にはパッキャオが右ストレートでダウンを奪い返す。続く6回はパッキャオ攻勢も、ゴング寸前にマルケスが右ストレートで2度目のダウンを奪う。パッキャオは失神して6回2分59秒KO。まさに一撃KOで、マルケスが4戦目で初勝利となった。

  ◇   ◇   ◇

あの一撃は衝撃的だった。前のめりに倒れたパッキャオが、しばらくピクリともしなかった。5回にパッキャオがダウンを返して、やや有利になったかと思った6回。パッキャオが攻勢で、あの場面も右ジャブをついて出ていった。そこへマルケスが、きれいに右ストレートを決めた。

同じ相手との再戦は、互いに手の内を知っているので、大抵は慎重な戦いになるもの。3戦まではパッキャオが2勝1分けだったが、いずれもそう差はなかった。4度目の対戦に、互いに今度こそ決めてやろうと、実に攻撃的な試合だった。

マルケスは3回に左フックで最初にダウンを奪った。パッキャオはストレートで来ると思っていたと思う。そこへ外から打ち込んだ。最後もカウンター。マルケスのうまさも光った。

サウスポーに対しての左ボディーがうまい。下を打つふりをして上、上のふりで下と打ち分ける。パッキャオも下を意識させられた面もあっただろう。マルケスにはメキシコ人独特のリズムがある。日本人はとてもマネできない。あの体のうまさも強み。

パッキャオもリズムよく攻める。テクニックもあるが、階級を上げていくことでパンチ力優先になった。力ずくに変わっていった。そこにスキがあったのかも。それでもいまだ現役なのには驚かされる。

◆川島郭志(かわしま・ひろし)1970年(昭45)3月27日、徳島県海部郡海部町(現海陽町)生まれ。小さいころから父の指導を受け、海南高時代にインターハイ優勝。ヨネクラジムに入門し、88年に1回KOでプロデビュー。連続KO負けに左拳骨折の挫折を乗り越え、92年に日本スーパーフライ級王座を獲得し、3度防衛した。94年に世界初挑戦し、WBC世界同級王者ブエノ(メキシコ)からダウンを奪い、判定勝ちで王座を獲得した。97年に7度目の防衛に失敗して引退。通算20勝(14KO)3敗1分の左ボクサー。00年に東京・大田区内に川島ジムを開設した。

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マルケスの右にパッキャオ動けず/川島郭志氏の一撃

ファン・マヌエル・マルケス

<ボクシング、忘れられない一撃~18>

一発のパンチですべてが変わるボクシング。選手、関係者が「あの選手の、あの試合の、あの一撃」をセレクトし、語ります。元WBC世界スーパーフライ級王者川島郭志氏(50)の一撃は、4階級制覇したファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)の「パッキャオ戦の右ストレート」です。倒し倒されの末に、4戦目で初勝利となった一撃です。(取材・構成=河合香)

▼試合VTR 12年12月に米ラスベガスで、WBO世界スーパーライト級王者マルケスが、前WBO世界ウエルター級王者マニー・パッキャオ(フィリピン)と対戦した。契約体重はウエルター級で、WBOが「過去10年間で最高王者」という認定ベルトをかけた決戦。両者は04年はフェザー級で引き分け、07年はスーパーフェザー級で2-1、11年の第3戦はウエルター級で2-0と、パッキャオが僅差判定も連勝していた。試合は3回にマルケスが右のロングフックでまずダウンを奪う。5回にはパッキャオが右ストレートでダウンを奪い返す。続く6回はパッキャオ攻勢も、ゴング寸前にマルケスが右ストレートで2度目のダウンを奪う。パッキャオは失神して6回2分59秒KO。まさに一撃KOで、マルケスが4戦目で初勝利となった。

    ◇    ◇

あの一撃は衝撃的だった。前のめりに倒れたパッキャオが、しばらくピクリともしなかった。5回にパッキャオがダウンを返して、やや有利になったかと思った6回。パッキャオが攻めていて、あの場面も右ジャブをついていった。そこへマルケスが、きれいに右ストレートを決めた。

同じ相手との再戦は、互いに手の内を知っているので、大抵は慎重な戦いになるもの。3戦まではパッキャオが2勝1分けだったが、いずれもそう差はなかった。4度目の対戦に、互いに今度こそ決めてやろうと、実に攻撃的な試合だった。

マルケスは3回に左フックで最初にダウンを奪った。パッキャオはストレートで来ると思っていたと思う。そこへ外から打ち込んだ。最後もカウンター。マルケスのうまさも光った。

サウスポーに対しての左ボディーがうまい。下を打つふりをして上、上のふりで下と打ち分ける。パッキャオも下を意識させられた面もあっただろう。マルケスにはメキシコ人独特のリズムがある。日本人はとてもマネできない。あの体のうまさも強み。

パッキャオもリズムよく攻める。テクニックもあるが、階級を上げていくことでパンチ力優先になった。力ずくに変わっていった。そこにスキがあったのかも。それにしても、いまだ現役なのには驚かされる。

◆川島郭志(かわしま・ひろし)1970年(昭45)3月27日、徳島県海部郡海部町(現海陽町)生まれ。小さいころから父の指導を受け、海南高時代にインターハイ優勝。ヨネクラジムに入門し、88年に1回KOでプロデビュー。連続KO負けに左拳骨折の挫折を乗り越え、92年に日本スーパーフライ級王座を獲得した。3度防衛。94年に世界初挑戦し、WBC世界同級王者ブエノ(メキシコ)からダウンを奪い、判定勝ちで王座を獲得した。97年に7度目の防衛に失敗して引退。通算20勝(14KO)3敗1分の左ボクサー。00年には大田区内に川島ジムを開設した。

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フィリピンの英雄パッキャオの左/山中慎介の一撃

マニー・パッキャオ

<ボクシング、忘れられない一撃~5>

一発のパンチですべてが変わるボクシング。選手、関係者が「あの選手の、あの試合の、あの一撃」をセレクトし、語ります。日本歴代2位となる12度の防衛を果たした元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(37)が選んだ一撃は、「ハットンをKOしたパッキャオの左」です。(取材・構成=奥山将志)

  ◇    ◇    ◇

▼試合VTR 08年12月にオスカー・デラホーヤとのビッグマッチを制したマニー・パッキャオ(フィリピン)が、09年5月2日、米ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで、スーパーライト級全勝を誇る強打のリッキー・ハットン(英国)と対戦した。

フライ級からキャリアをスタートさせ、4階級制覇を達成していたパッキャオ。この試合は、スーパーライト級での試合経験などから、パッキャオ不利を予想するも声少なくなかったが、「フィリピンの英雄」はゴング直後にそんな不安をかき消した。スピードと的確なパンチですぐにペースをつかむと、カウンターの右フックでダウンを先取。同回終了間際にも再びダウンを奪うなど、完璧な立ち上がりを見せた。

山中氏が選んだパンチは、2回終了間際。ダメージが隠せない相手と、リング中央で対峙(たいじ)すると、小さなモーションから左ストレートを顔面に打ち込んだ。ハットンはキャンバスに大の字となり、そのままKOで試合を決めた。

  ◇    ◇    ◇

パッキャオは同じサウスポーということもあり、現役時代、参考にしていた選手です。数々の印象的なパンチがありますが、このハットン戦での一撃を選んだのは、「こういう打ち方もできるんだ」という驚きが強かったからです。

パッキャオ=踏み込みという印象を持っている人は多いと思います。僕自身も、パッキャオのように、下半身で生み出したパワーを上半身に伝える踏み込みを意識していました。ただ、同じようなパンチで倒し続けていると、相手も警戒してきますし、当てにくくなるものです。

ハットン戦のパッキャオは、出来がとにかく良かったですし、パンチも合っていた。最後のストレートは、右に小さくフェイントを入れた直後、いつものように大きく踏み込まず、上半身を少し開き、ややフック気味に打っています。

当時の僕はまだ日本王者になる前。テレビを見ていて、相手に研究される立場に立たされたパッキャオの工夫と、引き出しの多さを感じたのを覚えています。

アジアから世界の頂点に駆け上がったパッキャオ。ハットン戦の頃は、すごく勢いもありましたし、パワー、スピードはもちろん、相手に向かっていく勇気もずばぬけていたと思います。踏み込んで打つのは勇気が必要です。技術に加え、メンタルの強さもパッキャオの魅力だと思います。

◆山中慎介(やまなか・しんすけ)1982年(昭57)10月11日、滋賀・湖南市生まれ。南京都高1年でボクシングを始め、3年時の国体で優勝。専大ボクシング部で主将。06年1月プロデビュー。10年6月に日本バンタム級王座、11年11月にWBC世界バンタム級王座を獲得し、12度防衛。18年3月に引退を発表。家族は妻と1男1女。身長171センチの左ボクサーファイター。

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アントニオ猪木氏77歳誕生日 古舘伊知郎がコール

「アントニオ猪木の喜寿を祝う会」で、仁王像の写真の奥から拳で突き破って登場したアントニオ猪木氏(撮影・浅見桂子)

アントニオ猪木氏(77)が誕生日の20日、都内のホテルで開かれた「アントニオ猪木の喜寿を祝う会」に出席した。

昭和プロレスを名実況で彩ってきた古舘伊知郎に呼び込まれ、テーマ曲「燃える闘魂」が流れる中、スクリーンを破ってど派手に登場。「今日からまた、新しいスタート」とあいさつ。「もう飽きました。みなさんの方が元気じゃないですか」とぼやきながらも「元気ですかー。1、2、3、ダー!!」と大きなかけ声で盛り上げた。

まだまだ意欲に燃える。会の中で、現在熱心に取り組んでいる水プラズマ開発について説明。「政府と話をしながら確実に進んでいる。世界に向けて、バカヤローと言える時期が来る」と自信をみせた。また、新たにYouTubeチャンネルを開設したことも報告。ともに日本プロレス殿堂会入りした天龍、長州、藤波3人のほか、故力道山の妻田中敬子さん、藤原喜明、歌手の川畑要らが出席。親交のあるボクシング世界6階級制覇王者マニー・パッキャオからのビデオメッセージも届いた。

「アントニオ猪木の喜寿を祝う会」で、「1、2、3、ダーッ!」と気合を入れるアントニオ猪木氏(撮影・浅見桂子)

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WBO会長バンタム級統一戦へ「動く」後押し明言

11月、WBSS世界バンタム級トーナメント決勝でドネアに勝利し、カップを力強く掲げ、雄たけびを上げる井上尚

WBO(世界ボクシング機構)のフランシスコ・バルカルセル会長(71)が2団体(WBAスーパー、IBF)統一バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)とWBO世界同級王者ジョンリール・カシメロ(30=フィリピン)戦の実現を後押しすると明言した。3日、都内で開幕したWBO年次総会のために来日中の同会長が会見。「この試合が実現できるように動きたい」との意向を示した。

来春、米国で20年初戦を予定する井上は11月にワールド・ボクシング・スーパーシリーズ制覇後、米プロモート大手トップランク社と契約を締結。カシメロは現WBA世界ウエルター級スーパー王者の6階級制覇王者マニー・パッキャオ(40=フィリピン)が経営するMPプロモーションと契約を結ぶ。同会長は「トップランク社とパッキャオは良好な関係にある」と説明した上で、総会開催中に両プロモーターが来日予定と明かした。「半信半疑かもしれないが、2日後に何が起こるか楽しみに。両者が集まればそういう話にもなる」と付け加えた。

海外報道などを通じ、カシメロから対戦ラブコールを受けた井上は2日に「ボクも標的にしている。大橋(秀行)会長にもやらせて下さいと伝えました」と話すなど、前向き。WBO会長の後押しで、対戦交渉が進む可能性が高い。

11月、WBO世界バンタム級タイトル戦でテテに勝利したカシメロ(ロイター)

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WBO会長 井上尚弥-カシメロ戦「実現へ動く」

WBO総会開幕に合わせ、日本マスコミ向けに会見したフランシスコ・バルカルセル会長

WBO(世界ボクシング機構)のフランシスコ・バルカルセル会長(71)が、2団体(WBAスーパー、IBF)統一バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)-WBO世界同級王者ジョンリール・カシメロ(30=フィリピン)戦の実現に向けて後押しすると明言した3日、都内でWBO総会が開幕し、来日中の同会長が日本マスコミに向けて記者会見した際に言及。

「この試合は実現できるように動きたい。井上選手はトップランクと契約し、カシメロ選手はマニー・パッキャオがプロモーター。トップランク社とパッキャオも良好な関係にある」と口にした。さらに同総会期間中にトップランク社首脳とパッキャオも来日予定だと明かし「まだ半信半疑かもしれないが、2日後に何が起こるか楽しみにしてください。(両プロモーターが)集まればそういう話にもなる」と付け加えた。

7年間負けなしWBO王者ゾラニ・テテ(31=南アフリカ)を下したカシメロから海外報道などを通じ、対戦ラブコールを受けた井上は2日、東京・後楽園ホールで取材に応じ「ボクもターゲットにしている。大橋(秀行)会長にもやらせて下さいと伝えました。ここまできてバンタム級のランカーと対戦しても…というのはあるので」との意向を口にしている。バルカルセル会長は「井上はスーパーマン、カシメロのヒーローのようだ。2人がタフファイトをみせてくれると思う」と来年中のカード実現をバックアップする意欲を示していた。

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井上尚弥が3位、日本人初のPFPトップ3入り

ドネア戦の2回、右目をカットする井上尚(2019年11月7日撮影)

ボクシングWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、米老舗ボクシング専門誌「ザ・リング」選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強王者)で日本人初のトップ3入りを果たした。

同誌が16日(日本時間17日)、最新ランキングを発表し、井上は4位から3位にランクアップし、3位だったWBO世界ウエルター級王者テレンス・クロフォード(米国)を抜いた形となった。1位は4階級制覇王者で現3階級同時制覇王者のサウル・アルバレス(メキシコ)、2位には3団体統一ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)となっている。

なおトップ10は次の通り。

1位サウル・アルバレス(メキシコ)

2位ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)

3位井上尚弥(日本)

4位テレンス・クロフォード(米国)

5位オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)

6位エロール・スペンスJr.(米国)

7位ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)

8位フアンフランシスコ・エストラーダ(メキシコ)

9位アルツール・ベテルビエフ(ロシア)

10位マニー・パッキャオ(フィリピン)

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井上尚弥の最強3傑入りを「ザ・リング」編集長示唆

5回、ドネア(手前)を激しく攻める井上尚(撮影・横山健太)

<プロボクシング:ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級決勝>◇7日◇さいたまスーパーアリーナ

WBA世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)がWBA世界同級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)を下し、日本人初となるパウンド・フォー・パウンド(PFP)トップ3入りする可能性が高まった。1922年創刊の米老舗ボクシング誌「ザ・リング」のダグラス・フィッシャー編集長(49)が7日までに日刊スポーツの取材に応じ、現在PFP4位井上尚のさらなるランクアップを示唆した。

   ◇   ◇   ◇

ザ・リングは世界最古のボクシング専門誌として編集委員会に各国記者らを加えたメンバーで毎月独自に各階級、PFPの世界10位までのランキングを決めている。ESPNなど独自のPFPランクを発表しているが、最初に始めたのはザ・リング。世界のファンからもっとも信頼されているランキングだ。

その責任者となるフィッシャー編集長は、まず井上尚が高く評価されていることを力説した。「多くのメディア関係者、ランキング委員会メンバーは、既にPFPランキング上位に井上尚の名があることに対して異論がない」。現在のPFPは1位にアルバレス、2位にロマチェンコ、3位にはクロフォードというビッグネームが並んでいる。「ドネア戦での試合の勝ち方によります」と前置きした上で「トップとの対戦がここ数年ないクロフォードよりも井上尚が上位にランクされる可能性は十分にあると思います」と解説した。

今年に入ってザ・リングは2度も井上尚を表紙に選択した。単独表紙は日本人ボクサーとして初めての名誉だった。同編集長は「ボクシングマニアからの反応は井上尚が飾ったどちらの表紙も絶大な反応を受けて好評でした。SNSなどの反応はお祭り騒ぎのようで何週間も続いた」と反響の大きさに驚いたという。

5月のWBSS準決勝にはザ・リング認定ベルトが懸けられ、井上尚が勝利してつかんだ。実力と人気を兼ね備えたモンスターに、同編集長は「少なくとも25~30年さかのぼっても、井上尚は日本から出てきたもっとも才能があり、有望な選手。一番重要であるリング内で戦う上での頭の良さも持ち合わせている」と分析。来年から米本格進出を果たす井上尚に向け「世界レベルとの対戦を続けてほしい。今後、米国の一般スポーツファンの間でも名の知られる初の日本人ボクサーになれるでしょう。階級を上げていけば(6階級制覇王者)パッキャオのような存在になれる逸材」と大きな期待を寄せていた。

◆ザ・リング 米国で1922年の創刊当初からボクシングのみを基本線に扱う月刊専門誌。毎月、ボクサーのランキングを独自の基準で選定するなど、ボクシング界では最も歴史と権威ある雑誌とされ「ボクシングの聖書」とも呼ばれる。同誌編集委員会に各国記者らを加えたメンバーで毎月独自に各階級、パウンド・フォー・パウンドで世界10位までランキングを発表。設立当初から独自に認定した王者にチャンピオンベルトも授与。02年より本格的に各階級ごとのベルト授与も開始。また年間最優秀選手など表彰も行う。

◆パウンド・フォー・パウンド 異なる階級の選手を体重差がなかったとして比較した場合の最強王者を示す称号。過去にはマイク・タイソン、ロイ・ジョーンズ、近年ではマニー・パッキャオやフロイド・メイウェザーがPFPの評価を受けた。「ザ・リング」でトップ10入りした日本人は井上以外では元WBCバンタム級王者の山中慎介、元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志がいる。

井上尚はWBSS優勝を果たしアリ・トロフィーをファンに披露する(撮影・足立雅史)

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スペンスJr「最高の気分」2団体ウエルター級王者

<プロボクシング:WBC・IBF世界ウエルター級王座統一12回戦>◇28日(日本時間29日)◇米カリフォルニア州ロサンゼルス・ステープルズ・センター

IBF王者エロール・スペンスJr.(29=米国)が2団体統一王者となった。2-1(116-111、112-115、116-111)の判定でWBC王者ショーン・ポーター(31=米国)を下した。通算戦績はスペンスJr.が26勝(21KO)無敗、ポーターが30勝(17KO)2敗1分けとなった。

報酬が両者ともに200万ドル(約2億2000万円)が保証された注目の統一戦だった。WBC王者の突進力に対し、ボディーを打ち合う接近となった。ジャッジのポイントも割れる接戦となったが、スペンスJr.は11回に左フックでポーターの左あごを打ち抜き、ヒザをつかせるダウンを奪取して試合を決定づけた。

「出されたパンチを打ち返すとボディーの打ち合いになった。最高の気分です。努力してきたことが報われた」と振り返ったスペンスJr.は「相手はタフでアグレッシブなので、予想して準備してきた。長い試合も予想に入れていた。タフな試合になったが、この階級でここで止まるにはいかない。誰とでも試合する。長い戦いが始まる」と安堵(あんど)の笑みをみせた。

一方のポーターは「自分自身も仕事を遂行するつもりでした。スペンスのがより集中していたのかな。彼におめでとうと言いたい。最後のダウンが大きな差を生んだのでは」と残念そうな表情だった。

ウエルター級はWBAスーパー王者マニー・パッキャオ(40=フィリピン)、WB0スーパー王者テレンス・クロフォード(32=米国)がベルトを保持するホットな階級だけに、スペンスJr.の今後のファイトに注目が集まる。

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ヘビー級3冠王者ルイスとジョシュアの直接再戦決定

ボクシング世界ヘビー級3冠王者アンディ・ルイス(29=米国)と、前王者アンソニー・ジョシュア(29=英国)の直接再戦が決まった。12月7日にサウジアラビアの首都リヤドで開催すると、ジョシュア陣営が9日に発表した。

両者は6月にニューヨークで対戦し、ルイスが先にダウンも4度ダウンを奪い返して7回TKO勝ち。IBF、WBAスーパー、WBO王座を獲得し、メキシコ系初の同級王者となった。ジョシュアは23戦目の初黒星。6階級制覇王者マニー・パッキャオ(40=フィリピン)が「ボクシング史上最大の番狂わせ」と驚いた一戦となった。

両者は契約に従って、直接で再戦に臨むことになった。ジョシュアは母国で雪辱を期したが、初戦と同じマディソンスクエアガーデン、メキシコも開催候補地に上がっていた。サウジアラビアの投資グループが1億ドルでオファーし、この試合のために臨時スタジアムが建てられるという。

ルイスは代役挑戦で大金星を挙げ、188センチ、122キロというポッチャリ体形からスピードある動きに驚きは増した。メキシコのオブラドール大統領と対面したり、大好物のチョコレートバー「スニッカーズ」とスポンサー契約したり、豪邸も購入したという。

ルイスはWBC王者デオンタイ・ワイルダー(33=米国)と対戦実現前に、まさかの黒星で王座を陥落した。再戦でリベンジに自信を見せるが負ければ後はない。中立地での「砂丘の激突」と命名された決戦となる。

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内山高志氏の異名を冠に KO必至の賞金マッチ開催

賞金トーナメントのアンバサダーとなった内山高志氏

ボクシング内山高志presents KNOCK OUT DYNAMITE賞金マッチトーナメントの開催が、29日に都内で発表された。元WBA世界スーパーフェザー級王者内山氏をアンバサダーに迎え、53、56、60、65キロの4階級でA級4人による5回戦でのトーナメント。優勝50万円に加え、KOには1回20万円、2回15万円、3回10万円、4回5万円、5回3万円の賞金も出る。この日から参加選手を募集し、10月19日に東京・後楽園ホールで準決勝、来年1月に決勝となる。

内山氏の異名を冠にし、ボーナスをつけた5回戦で、ボクシングの真髄、KO決着を増やす狙いだ。内山氏は「10回だと見合う時間が多いが、5回だと手数は多くなり、フルパワーでいけ、KO率は高くなる。パンチに自信のある、KO率の高い選手に出てもらいたい。初めて見た人でも面白い、記憶に残る試合を」と期待した。「3カ月も練習すれば。オレも出ようかなと思うくらい」とも話し、副賞の賞品を「何か考えます」と約束した。

主催するDANGAN瀬端幸男会長は「お客さんはKOを見たい。見て面白いかどうか。他の格闘技も短いラウンド勝負で盛り上がっている。3回では物足りない。5回なら判定でも決着がつく」と説明した。「カジノの解禁も見込んで」とも話した。

5階級制覇王者フロイド・メイウェーザーの日本窓口TMT JAPANもスポンサー集めなどで協力し、集まり次第では賞金の上乗せもあるという。大柴代表は「日本を盛り上げ、底上げのために組んで協力していきたい」と話した。

来年11月には5回戦の賞金ワンマッチを並べたビッグイベントも計画している。瀬端会長は「アマ上がりのB級でも、重い階級などに強い選手も多い。KO率60%以上のタイ、中国などの外国人選手も呼びたい」と話す。メイウェザーやマニー・パッキャオの支配下の選手らが、将来的に参加や協力の可能性も期待した。

DANGANは23日に開幕した山中慎介prezents GOD’S LEFT バンタム級、11月に開幕する漫画「はじめの一歩」連載30周年記念フェザー級トーナメントも主催する。ボクシングの活性化を狙った3つ目のA級賞金トーナメントとなる。

賞金トーナメントを発表した、左からTMT JAPAN大柴哲代表、アンバサダー内山高志氏、主催のDANGAN瀬端幸男会長

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