【RIZIN】三浦孝太2戦目は打撃勝負、那須川天心も指導の葛西トレーナーはパンチ技術に自信

元サッカー日本代表FWカズ(三浦知良)の次男、総合格闘家・三浦孝太(20)が31日のRIZIN37大会(さいたまスーパーアリーナ)でプロ2戦目に臨む。
フェリペ“キングハンター”マソーニ(36=ブラジル)との総合ルール66キロ契約体重3分3回に備え、30日に都内で計量に臨み、両者そろってクリアした。三浦の打撃を指導するボクシングジム「グローブス」代表の葛西裕一氏(52)は打撃勝負の作戦を明かした。
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プロ2戦目の必勝パターンは完成済みだ。所属ジムの宮田和幸代表、19年7月から打撃指導を受ける葛西トレーナーとともに三浦はマソーニ対策を話し合い、打撃勝負で意見が一致した。半年近くパンチ練習を軸に練習を重ねてきたという。葛西氏は「打撃のコンビネーションの確認はできている。既に完璧なパターンは3個ある」と明かした。
ボクシング技術のスピードアップのため、アマ経験豊富なプロボクサーとのスパーリングも経験した。6月下旬、葛西氏の古巣となるボクシングの名門・帝拳ジムに出げいこ。3分3回でボクシングのスピードを体に染み込ませた。葛西氏は「1回はトップアマの速さに対応できずにジャブをもらっていたが、2、3回は不用意なパンチをもらわなかった。あのスパーリングで1段階、打撃のギアが上がった」とレベルアップには確かな手応えがある。
昨年大みそかのYUSHI戦で1回TKO勝ちデビュー後の約7カ月間で体幹も強化された。葛西氏との接近戦のクリンチでもバランスを崩すことがなくなったという。同氏は「上半身が厚くなり格闘家の肉体になった。自分と組んでも倒されなくなった。体幹の強さで打撃の幅も広がった」と太鼓判を押した。
帝拳ジムのトレーナー時代、葛西氏は西岡利晃ら世界王者4人を育成。那須川天心のパンチ技術を指導してきたことでも有名な名指導者は「打撃で圧勝するはず。良いパンチで決まる可能性は十分ある」と自信の表情。パンチ技術でダウンを奪い、サッカーボールキックで仕留める。その勝利の方程式で三浦が2連勝を狙う。【藤中栄二】
- 三浦孝太の打撃を指導するボクシングジム「グローブス」の葛西裕一代表