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井上拓真が来年1月14日に再起戦、高校8冠も登場

来年1月に試合が決まった元WBC世界バンタム級暫定王者の井上拓(大橋ジム提供)

大橋ボクシングジムは28日、来年1月14日に東京・後楽園ホールで開催する「フェニックスバトル」で、元WBC世界バンタム級暫定王者・井上拓真(24=大橋)が、東洋太平洋同級王者・栗原慶太(27=一力)とタイトルマッチを行うと発表した。

井上拓は、19年11月のノルディーヌ・ウバーリ(フランス)とのWBC世界バンタム級王座統一戦で0-3の判定負けして以来の再起戦となる。

また、19年全日本ミニマム級新人王の森且貴(大橋)は、18年同級新人王の竹田宙(S&K)との対戦が決定。「高校8冠」の実績を持ち、8月にプロデビューした中垣龍汰朗(大橋)の2戦目も行われる。

その他に、松本圭佑、桑原拓も出場予定だという。

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カシメロ3回TKO勝ちV3 3階級制覇の実力示す

ボクシングWBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(30=フィリピン)が3回TKO勝ちし、3度目の防衛に成功した。

26日に米コネティカット州で同級11位マイカー(ガーナ)と対戦。2回にダウンを奪い、3回にレフェリーストップ勝ち。12年のWBO世界ライトフライ級暫定王座奪取を皮切りに、3階級制覇した実力を示した。WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(大橋)との対戦を先送りしてのV3。井上が10月31日に米ラスベガスで勝てば、来年の3団体統一戦の実現が期待される。

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ルイス・ネリ2階級制覇、アラメダとの全勝対決制す

<ボクシングWBC世界スーパーバンタム級王座決定12回戦>◇26日◇米コネティカット州アンキャスビル

悪童と呼ばれるWBC世界スーパーバンタム級1位ルイス・ネリ(25=メキシコ)が2階級制覇に成功した。

同級6位アーロン・アラメダ(27=同)との全勝対決で、ダウンも奪えなかったが手数で優位に。2~8ポイント差の3-0で判定勝ちを収めた。ネリは31戦全勝(24KO)となった。

ネリは17年にWBC世界バンタム級王者山中慎介から王座を奪ったが、18年の初防衛戦での再戦では体重超過で王座剥奪となった。WBCから6カ月資格停止処分後、19年の再起戦でも体重超過で試合が中止となり、スーパーバンタム級に上げた。

アラメダは25戦全勝(13KO)にもネリは「対戦相手のレベルが違う」と自信を見せての一戦。初回から前に出て手数で上回り、アラメダを下がらせたが、堅いガードを崩せずに決定打も奪えず。右パンチで浴びて目の下も腫らせ、10回には反撃のボディーに後退する場面もあった。

この興行ではWBC世界同級挑戦者決定戦もあり、元王者の同級3位ダニエル・ローマン(30=米国)がWBA世界バンタム級2位ファン・カルロス・パヤノ(26=ドミニカ共和国)に3-0で判定勝ち。WBA世界同級王者ブランドン・フィゲロア(23=米国)は10回TKOでV3に成功した。同級14位ダミアン・バスケス(23=同)にストップ勝ちした。

この結果、ローマンがネリの指名挑戦者となるが、早くもフィゲロアの名を挙げ、2団体統一を照準に置いている。さらに「来年はフェザー級で3階級制覇に挑戦する」と宣言している。

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カシメロ圧勝防衛、24戦全勝マイカーを3回TKO

<ボクシングWBO世界バンタム級タイトル戦>◇26日◇米コネティカット州アンカスビル

WBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(30=フィリピン)が、3回TKOと圧勝した。同級11位デューク・マイカー(29=ガーナ)と暫定時代から3度目の防衛戦。2回にダウンを奪い、3回に連打でレフェリーストップ。3回54秒TKO勝ちした。

カシメロは初回から剛腕を振るっていった。右の強打に左のボディーで攻め立てた。2回1分すぎには左フックでダウンを奪った。立ち上がってきたマイカーをさらに攻め込む。この回は倒しきれなかったが、3回も攻め込んで左アッパーでぐらつかせると、レフェリーが試合を止めた。

ワンサイドの快勝にも、カシメロはリングで右腕1本で腕立て伏せのパフォーマンス。力は有り余っているとアピールしてみせた。12年にWBO世界ライトフライ級暫定王者となり、3階級を制覇してきた実力者。2月から米国にとどまってトレーニングしてきた。24戦全勝の相手だったが、格の違いを見せつけた。

当初はWBAスーパー、IBF世界同級王者井上尚弥(27=大橋)と対戦予定だった。新型コロナウイルスの影響で大きな興行収入が見込めないために先送りとなった。井上は10月31日に米ラスベガスで、同級1位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)と対戦する。来年に見込まれる次戦で、両者の3団体統一戦実現が期待される。

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井上尚弥10・18渡米、モロニー戦へ「最高」調整

高地トレーニングスタジオ「Green Terrace」で走る井上(左)。右は元世界3階級王者の八重樫さん(大橋ジム提供)

大橋ボクシングジムは26日、WBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が、10月18日に渡米すると発表した。

同31日(日本時間11月1日)に、米ラスベガスで、WBO同級1位ジェイソン・モロニー(29=オーストラリア)と対戦。この日は、横浜市内のジムで4回のスパーリングを行った後に、ジムと同じビルに同10日にオープンする高地トレーニングスタジオ「Green Terrace」で約30分汗を流した。

井上は「試合まで1カ月少しですが、スパーリングも順調にこなし、最高の出来になってます。標高3000メートルの低酸素トレーニングで、大変な効果が出ています」とコメントを出した。

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Sバンタムに上げて王座狙うネリ、計量一発クリア

ルイス・ネリ(18年3月撮影)

ボクシングWBC世界スーパーバンタム級1位ルイス・ネリ(25=メキシコ)が、前日計量を一発でクリアした。

26日に米コネティカット州アンキャスビルで、同級6位アーロン・アラメダ(27=同)と王座決定戦に出場する。25日に当地で前日計量があり、ネリはアラメダとともに55・1キロで、リミットを200グラム下回って1回でパスした。

ネリは17年にWBC世界バンタム級王者山中慎介から王座を奪ったが、18年の初防衛戦での再戦では体重超過で王座剥奪となった。WBCから6カ月資格停止処分後、19年の再起戦でも体重超過し、スーパーバンタム級に上げた。

ネリは30戦全勝(24KO)、アラメダは25戦全勝(13KO)。全勝のメキシコ人対決にも、ネリは「対戦相手のレベルが違う」と2階級制覇に自信満々。この興行ではWBA世界同級王者ブランドン・フィゲロア(米国)のV3戦もあり、「次はフィゲロアと戦いたい」と2団体統一を照準に置く。さらに「来年はフェザー級で3階級制覇に挑戦する」と宣言している。

他のカードでは世界バンタム級2冠王者井上尚弥と対戦予定だったWBO世界同級王者ジョリエル・カシメロ(フィリピン)、WBC世界ミドル級王者ジャモール・チャーロ(米国)の防衛戦、WBC世界スーパーウエルター級ジャーメル・チャーロ(同)とWBAジェイソン・ロサリオ(ドミニカ共和国)の王座統一戦などが開催される。

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平岡アンディーがラスベガスで次戦、井上尚弥の前座

米ラスベガスでの次戦が発表された平岡(大橋ジム提供)

大橋ボクシングジムは24日、IBF世界スーパーライト級15位の平岡アンディー(24)が、10月31日(日本時間11月1日)に米ラスベガスで次戦を行うと発表した。

WBA、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)-WBO同級1位ジェイソン・モロニー(29=オーストラリア)戦の前座となる。対戦相手は未定。当初は、WBOアジア同級王座決定戦を行う予定だったが、対戦相手が見つからず、ラスベガスでの試合を決めた。

平岡は昨年11月、米プロモート大手トップランク社と契約。同月に米ラスベガスで米国デビュー戦を行い、2回KO勝ちを収めた。

◆平岡(ひらおか)アンディ 1996年(平8)8月8日、横浜市生まれ。元アマボクサーでガーナ人の父ジャスティス氏の勧めで4歳からボクシングを開始。中学から陸上中距離で活躍し、横浜高時代には国体出場の経験もある。高校時代の13年2月に花形ジムからプロデビューし、4回TKO勝ち。14年には東日本ライト級新人王を獲得。15年からは米国で修行した後、17年から大橋ジムに移籍し、同年11月には初代日本ユース・スーパーライト級王者に。身長180センチの左ボクサーファイター。

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WOWOWが井上尚弥の防衛戦を11月1日生中継

井上尚弥(20年2月撮影)

WOWOWは10日、ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)の防衛戦を生中継すると発表した。10月31日に米ラスベガスで、WBO同級1位ジェーソン・モロニー(オーストラリア)と対戦する。WOWOWプライムで11月1日午前10時30分から放送される。13日午前11時からは、WOWOWプライムで事前特別番組も放送される。

また、WOWOWライブで10月18日に世界ライト級4団体統一戦のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)対テオフィモ・ロペス(米国)、WOWOWプライムで11月29日にマイク・タイソン(米国)対ロイ・ジョーンズJr.(米国)の元世界王者によるエキシビションマッチの生中継も発表された。

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井上尚弥「KO決着なら序盤か中盤」ラスベガス初陣

井上尚弥(2019年10月28日撮影)

WBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が9日、オンラインで会見し、10月31日(日本時間11月1日)に、米ラスベガスのMGMグランドで、WBO同級1位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)と対戦すると発表した。

WBAは4度目、IBFは2度目の防衛戦。当初は4月にWBO王者カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦を予定も、コロナ禍の影響で延期となり、半年遅れでラスベガス初陣の舞台が整った。約1年ぶりの試合で「怪物」の新章が幕を開ける。

   ◇   ◇   ◇

19歳のプロデビューから8年、引退時期と公言する35歳まで、残り8年。4月で27歳になった井上は、モロニー戦のテーマについて「折り返しであり、区切り。第2章のスタート」と表現した。当初予定されていたカシメロとの3団体統一戦が延期となり、約1年ぶりのリング。コロナ禍後、日本人で初の世界戦に「ベルトがかかっているかは関係ない。この状況で試合ができることに感謝しながら戦いたい」と力を込めた。

半年遅れとなったラスベガス初陣は、井上にとっても未知の舞台となる。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、試合は無観客で行われる予定。大橋会長も、現地での練習環境や行動制限などについて「現時点では分からない」と話すなど、通常とは異なる調整を強いられる可能性は高い。井上は、いとこの井上浩樹が7月に行った無観客試合を観戦し、「引っかかった」と通常の試合との違いを実感。ジムでの練習を音楽を消して行っていると明かし「ピンチになった時の精神力が重要。リングに立った時にどう感じるか。集中力が大切になってくる」とイメージを膨らませた。

モロニーは、井上が優勝した昨年の「ワールドボクシング・スーパーシリーズ」初戦で、井上が準決勝で下したロドリゲスと対戦し、1-2の判定負け。それでも井上は「タフでスタミナがあり、技術も高い。カシメロより穴のない選手」と実力を認め、「しっかり対策していかないと危ない相手」と気を引き締めた。

昨年11月のドネア戦で右目眼窩(がんか)底骨折、右まぶたのカットに見舞われたが、試合から遠ざかったことで「今は万全の状態」と不安はなくなった。「KO決着なら序盤か中盤。後半にもつれたらお互いの精神力の戦いになる」と井上。日本が世界に誇る「怪物」が心身を研ぎ澄ませ、ゴングの時を待つ。【奥山将志】

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井上尚弥、10・31ラスベガスでモロニーと防衛戦

井上尚弥(20年2月撮影)

ボクシングのWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)が9日、オンラインで会見し、10月31日(日本時間11月1日)に、米ラスベガスのMGMグランドで、WBO同級1位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)と対戦すると発表した。

井上は昨年11月、バンタム級最強を決める「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」決勝で、元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ちして以来、約1年ぶりの試合となる。

ラスベガスで初の試合で、WBAは4度目、IBFは2度目の防衛戦となる。

当初は、今年4月25日にWBO王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により延期となっていた。

モロニーはここまで21勝(18KO)1敗の戦績で、18年10月の試合で、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に1-2で判定負けしたのが唯一の敗戦となっている。

井上の戦績は19戦全勝(16KO)。

井上は「4月の試合が延期になってからも、ずっと試合モード。すごく楽しみ。(ドネア戦での)目のけがもあり、プラスの期間とポジティブにとらえてやってきた」と心境を語った。モロニーについては「タフでスタミナもあり、技術も高い。総合的にはカシメロより高い選手。1カ月半しっかりと対策していかないと危ない相手だと思っている」と話した。

大橋秀行会長は「延期になっていろいろな気持ちがあったと思うが、目のけがもあったのでプラスに捉えている。ラスベガスの試合が楽しみ。(WBSS後の初戦は)すごく重要。その舞台がラスベガス。ある意味で、ここが井上尚弥のスタートだと思っている」。モロニーについては「カシメロよりも怖くて、やりにくい相手」と警戒した。

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千代の富士優勝額が両国駅に「特別な思い」長男剛氏

元横綱千代の富士の優勝額除幕式で記念撮影を行う左からJR東日本の西山両国駅長、同社の中川千葉支社長、秋元梢、山中慎介、吉田沙保里、南部虎弾

大相撲の第58代横綱千代の富士の優勝額が8日、JR両国駅の西口改札内に設置され、同所で除幕式が行われた。

次女でモデルの秋元梢や、レスリング女子でオリンピック(五輪)3連覇の吉田沙保里さん、ボクシングの元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏らが出席。

優勝額は14度目の優勝を果たした85年九州場所のもので、大きさは縦3メートル、横2メートル。千代の富士の故郷である北海道福島町の福島町総合体育館に飾られていたが、千代の富士の遺族から設置の相談があった。

千代の富士の長男、秋元剛さんは主催者あいさつで「昭和61年から34年の時を経て、大相撲ゆかりの地であるここ両国に優勝額が戻ってきたことに特別な思いが込み上げてきます」と万感の思いを語った。

現在の九重部屋を率いる九重親方(元大関千代大海)は、来賓あいさつとしてコメントを寄せた。「師匠が勝ち星を重ねて獲得された31枚の優勝額のうちのこの1枚、昭和の横綱千代の富士の筋骨隆々の肉体から繰り出される稲妻のような上手投げ、美しい土俵入りの姿をいつまでも語り継がれることを願います」。先代九重親方の千代の富士が膵臓(すいぞう)がんにより61歳で死去し、部屋を継承して4年が経過。この日は日本相撲協会の規制で出席できなかったが「これからも師匠の相撲道を受け継ぎ、部屋の繁栄、相撲の発展に変わらず努力してまいります」と、師匠としての意気込みを語った。

東京・両国国技館の最寄り駅である同駅に飾られている優勝額では14年3月以来の設置で三重ノ海、2代目若乃花、武蔵丸、白鵬の4横綱に続いて5枚目となった。【佐藤礼征】

JR両国駅西口改札内に飾られた元横綱千代の富士の優勝額
元横綱千代の富士の優勝額除幕式で記念撮影を行う左から長男の秋元剛さん、夫人の秋元久美子さん、次女の秋元梢さん、長女の秋元優さん

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井上尚弥、八重樫とのスパー「指標」に成長を実感

井上尚弥(左)と八重樫東(2018年6月5日撮影)

<ボクシング、「激闘王」八重樫東を語る~1>

元世界3階級王者・八重樫東(37)が現役引退を発表した。激しく打ち合うスタイルから「激闘王」と呼ばれた名王者を、選手、関係者、歴代担当記者などが語ります。初回は、同門のWBA、IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(27)です。

 ◇    ◇   ◇

八重樫さんとは、自分が高1の時から、2014年に世界王者になる頃まで、スパーリングをさせてもらっていました。スパーを始めた当初、八重樫さんは日本チャンピオンで、体が強く、当たり負けてしていたのを覚えています。

当時は、試合では足を使うスタイルでしたが、スパーでは今と同じでファイターでした。打ち負けることもありましたし、父(真吾トレーナー)と、八重樫さんとのスパー映像を見返して、作戦を立て、次のスパーで試すという作業を繰り返していました。高2、高3年となるにつれて、少しずつ食らいついていけるようになったことで、「指標」ではないですが、自分自身の成長を実感することができました。

僕が大橋ジムと契約したのは、八重樫さんと井岡さんの試合のタイミングでした。ロマゴンとの試合もそうですが、常に「激闘」を貫き、どんな試合でも、会場に来たお客さんは満足して帰る。そこに、プロとしてのすごさを感じました。

八重樫さんから「現役の最後にスパーをやりたい」と言われ、8月に、約7年ぶりに拳を交えました。わずか2ラウンドでしたが、八重樫さんのボクシングへの思いが伝わり、僕自身、感じたものは少なくありませんでした。トップで走ってきた先輩の最後の相手を務めることができて、自分にとってもすごく良い経験になりました。

八重樫さん、15年間の現役生活、本当にお疲れさまでした。そして、これからもよろしくお願いします!

◆井上尚弥(いのうえ・なおや)1993年(平5)4月10日、神奈川・座間市生まれ。元アマ選手の父真吾さんの影響で小学1年から競技を開始。相模原青陵高時に史上初のアマ7冠。12年7月にプロ転向。当時の国内最速6戦目で世界王座(WBC世界ライトフライ級)奪取。14年12月にWBO世界スーパーフライ級王座を獲得し、史上最速(当時)の8戦目で2階級制覇。19年5月にIBF世界バンタム級王座を奪取し、3階級制覇。家族は咲弥夫人と1男1女。165センチの右ボクサーファイター。

特別スパーリングを終えポーズをとる井上尚弥(左)と八重樫東(2014年5月19日撮影)

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井上尚弥が走り込み合宿開始「心身共に鍛え上げ」

フィジカルトレーニングを行う井上尚(大橋ジム提供)

ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が31日、長野県内での走り込み合宿を開始した。陣営は当初、9月ごろにWBO王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦を目指してきたが、新型コロナウイルス感染拡大による渡航制限の影響などもあり、交渉が難航。海外メディアでは、WBA3位、IBF4位のジェイソン・モロニー(29=オーストラリア)との対戦で合意したと報じられている。

井上は所属ジムを通じ、「恒例となっているミニ合宿で心身共に鍛え上げ、試合を迎えます。そして僕の試合を見て元気や活力を与えられたらと思います。(昨年11月の)WBSS決勝から1年ぶりの試合となりますが、皆さん楽しみに待っていてください」とコメントを出した。合宿は3日まで行われる。

フィジカルトレーニングを行う井上尚(大橋ジム提供)

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山中戦で計量失敗ネリが2階級制覇に挑戦 9・26

ルイス・ネリ(2018年3月1日撮影)

ボクシングのあのお騒がせ男が2階級制覇に挑戦する。元WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリ(25メキシコ)はWBC世界スーパーバンタム級1位につけ、9月26日に米コネティカット州アンカスビルで、同級9位アーロン・アラメダ(26=同)との王座決定戦が決まった。13日に米メディアが報じた。現王者レイ・バルガス(29=同)が足のけがで休養王者となり、当初は挑戦者決定戦の予定が王座決定戦に格上げとなった。

ネリは17年にWBC世界バンタム級王者山中慎介(帝拳)から王座を奪取したが、ドーピング疑惑が明らかになった。18年に再戦となったが、今度は体重超過で王座を剥奪された。日本では無期限活動停止処分も、WBCからは6カ月の資格停止処分で18年に復帰。4連勝していたが、昨年11月のWBC世界バンタム級挑戦者決定戦では、またも計量失格となっていた。

その後、ネリが階級を上げて3月にアラメダと対戦予定も、新型コロナウイルスのために延期となっていた。ネリは30勝(24KO)、アラメダは25勝(13KO)と、無敗のメキシコ人対決となる。

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ドネア、12月にウバーリ戦 井上尚弥戦以来の試合

ウバーリ(左)、ドネア

ボクシング元5階級制覇王者ノニト・ドネア(37=フィリピン)が、12月に米国で王座返り咲きに挑戦する。

米王手ピロモーターのPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)と中継局ショータイムが22日、年内に開催する9つのイベントを発表した。8月1日から、いずれも米コネティカット州アンキャスビルで無観客開催される。

ドネアは12月12日の最後のイベントに登場し、WBC世界バンタム級王者ノルディ・ウバーリ(33=フランス)に挑戦する。昨年11月のWBAスーパー&IBF世界同級王座統一戦で井上尚弥(27=大橋)に判定負け以来の試合となる。セミファイナルで井上の弟拓真(24=大橋)から王座を奪ったのがウバーリ。その初防衛戦で、WBC1位として王座奪回を狙う。

井上尚弥はWBO王者ジョンリル・カシメロ(31=フィリピン)と、3団体王座統一戦を予定している。これに勝てば、次はWBC奪取で4団体完全統一が標的となる。ウバーリが相手なら拓真の敵討ち、ドネアなら激闘再現で連破がかかることになる。

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井上尚弥のいとこ浩樹が王座陥落「今後は考えたい」

ボクシングの興行再開後、国内最初のタイトルマッチが16日、東京・後楽園ホールで行われた。日本パーライト級王者井上浩樹(28=大橋)は同級1位永田大士(30=三迫)に7回2分17秒TKO負けし、2度目の防衛に失敗。16戦目でプロ初黒星を喫した。

  ◇    ◇    ◇

WBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥のいとこの浩樹が、王座から陥落した。

3回以降、永田の手数と距離をつぶしてくる圧力に苦しみ、7回に有効打で右目の腫れがひどくなったところでストップ。

「体に力が入らなかった。今後については考えたい」と話した。初戴冠の永田は歓喜の涙で「険しい道のりだったが、ここがスタート」。三迫ジムの日本王者は6人目となった。

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井上尚弥「さぁカシメロ待ってろよ」短期合宿終了

合宿を打ち上げた井上尚弥(大橋ジム提供)

ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が8日、山梨・河口湖で5日から行っていた合宿を打ち上げた。

自身のSNSで「3日間の短期合宿が無事に終了。けがで少し休んでいた分、良い体づくりができた。さぁカシメロ待ってろよ」と報告した。井上は、4月25日に米ラスベガスで予定されていたWBO同級王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)との統一戦が、新型コロナ感染拡大の影響で延期となり、陣営は、9月か10月頃の開催を目指している。

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大橋ジム、井上尚弥の拳かたどったトロフィー発売

大橋ジムが井上尚ら世界王者の右拳トロフィーを発売(大橋ジム提供)

大橋ボクシングジムは12日、同ジムの公式サイトでWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27)の右拳をかたどった「右拳トロフィー」などを発売した。

井上尚の右拳型を実際に採取し、血管やシワまでも完全に再現した金属製の実寸大右拳トロフィーで、シルジン青銅に24金箔を貼った世界に3体しか存在しない金色のトロフィーは100万円、シルジン青銅製の実物大トロフィーは10万円、右腕を3Dスキャンし、7分の1サイズに縮小して金属化したキーホルダーも3000円(いずれも税抜き)となっている。

大橋秀行会長、元世界3階級制覇王者八重樫東、前WBC世界バンタム級暫定王者井上拓真のブロンズトロフィー(10万円)とキーホルダー(3000円)も販売する。

詳細は同ジムHP(https://www.ohashi-gym.com/shop/)から。

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辰吉丈一郎の次男・寿以輝がジムワークを本格再開

練習に臨む辰吉寿以輝(撮影・実藤健一)

元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(50)の次男で、日本スーパーバンタム級8位の辰吉寿以輝(23=大阪帝拳)が9日、本格的なジムワークを再開した。

昨年12月の試合で日本ランカーに勝利し、年内にタイトル戦が計画された。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ボクシングの興行は、のきなみ中止。寿以輝の14戦目、初タイトルマッチも宙に浮いたままとなっている。

寿以輝は「今年に入ってスパーリングもしていないが、モチベーションが下がることはない。(年齢的に)今が一番だとは思うが、それは先になってみないと分からない」と冷静に語った。

父の丈一郎が5月15日に節目の50歳の誕生日を迎えた。ケーキを持って祝ったという寿以輝だが、「見た目は変わらないんで。何も変わらない」。

自身も8月に24歳の誕生日を迎える。ボクサーとしては最も充実期といえるが、「あせりはない。最後に世界王者になれればいい」。いまだ見えない次戦に向けて、トレーニングを積んでいく。【実藤健一】

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裏も濃密だった辰吉対薬師寺/記者振り返るあの瞬間

94年12月、WBC世界バンタム級統一王座決定戦で激しく打ち合う辰吉丈一郎(左)と薬師寺保栄

<スポーツ担当記者 マイメモリーズ>(45)

日刊スポーツの記者が自らの目で見て、耳で聞き、肌で感じた瞬間を紹介する「マイメモリーズ」。サッカー編に続いてオリンピック(五輪)、相撲、バトルなどを担当した記者がお届けする。

   ◇   ◇   ◇

辰吉丈一郎が「勘違い君」と言えば、薬師寺保栄は「思い上がり君」と返した。ボクシングで世紀の一戦と言えば、やっぱりこれ。WBC世界バンタム級王座統一戦で、94年12月4日に名古屋で激突した。対戦前は舌戦が前代未聞の過熱ぶりで、一言で記事になった。

辰吉が前年に暫定で王座を奪回したが、当時の国内ルールでは引退の網膜剥離と判明した。薬師寺が代役で正規王座を奪取して2度防衛。その間に辰吉が海外で復帰すると、WBCから対戦指令が出され、国内復帰も特例で認められた。

因縁に中継テレビ局の違いで、両陣営とも興行権を譲らず。共催案も分裂でついに入札になると、米プロモーターのドン・キング氏も参戦する事態に。薬師寺陣営が342万ドル(約3億4200万円)とヘビー級以外の最高額で落札した。辰吉陣営は237万9999ドル、キング氏は320万1500ドルだった。

薬師寺陣営は赤字削減へ強硬手段に出た。ポスターやプログラムは薬師寺中心で辰吉は片隅。入場券1万1000人のうち辰吉陣営には3000枚だけで、グッズ販売、恒例の太鼓応援も禁止した。薬師寺陣営がファンクラブ結成に約3000人が入会したが、半分は隠れ辰吉ファンの入場券目当てだった。

薬師寺のクリハラ・トレーナーが「欠点が6つある」に、辰吉は「486個」と返した。「ヤックン(薬師寺)のダンスとキラキラの服が楽しみ。判定なら勝ちにしてあげる」と上から目線。薬師寺は「ベルトに偽物と書いて」と言い、公開練習ではあちこちサポーターやドーピング疑惑を口にし、陽動作戦も繰り広げた。

試合は辰吉が前に出るが、薬師寺が左ジャブと手数でリードした。両者とも流血。辰吉は両目を腫らせながら、終盤に反撃した。クリンチも少ない激戦も、2-0の小差判定で薬師寺の手が上がった。

1ポイント差のジャッジ1人は日本人だった。12回は唯一10-10のイーブンと採点した。残るジャッジ2人のこの回は辰吉10-9で、3人が同じだったら判定は1-0で引き分け。異議を訴える辰吉陣営もいた。

実は辰吉が左拳を痛めていたが、素直に完敗を認めた。終了ゴングが鳴ると抱き合って発言を謝り、判定が下ると薬師寺を抱き上げた。薬師寺も勝って言い返すはずが、最強だったと応えた。挑発合戦からクリーンなファイトとエンディングが脳裏に刻まれた。

両陣営の争いで笑ったのが、振込手数料をどちらが払うかでもめたこと。ファイトマネーは五分の1億7100万円で、マネジメント料33%を引いても1億1457万円。辰吉は日本人最高額となった。

薬師寺は違った。当時は試合後の報告書が公表され、2500万円と判明した。後援者のボーナスはあったが、地元での開催優先へ抑制を受け入れ、初の日本人統一戦勝者という栄冠を手にした。舞台裏も実に濃密で面白く、まさに世紀の一戦と言えた。【河合香】

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