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しずちゃんに女子ボクシング強化委員就任を要請

11年5月14日、アマチュアボクシングの強化合宿初日、マスボクシングでリングに立つ山崎静代

アマチュアを統括する日本ボクシング連盟が女子の普及や知名度向上を目指し、お笑いコンビ、南海キャンディーズの「しずちゃん」こと山崎静代に女子の強化委員就任を要請したことが9日、関係者の話で分かった。山崎側は検討段階という。

山崎はミドル級で2012年ロンドン・オリンピック(五輪)出場を狙い、話題になった。五輪出場はかなわず、15年に引退を表明した。東京五輪ではフライ級の並木月海(自衛隊)、フェザー級の入江聖奈(日体大)が日本女子初の出場を決めている。(共同)

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ボクシング女子代表、五輪までの1年は「伸びしろ」

女子フライ級の並木月海(2020年2月10日撮影)

富山県内で強化合宿中のボクシング東京オリンピック(五輪)女子日本代表らが28日、オンラインによる取材に応じた。約5カ月ぶりの合宿で、24日から開始していた。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、自宅でのトレーニングを余儀なくされていたが、この合宿では久しぶりの対人練習も行えた。フライ級代表の並木月海(21=自衛隊)は「課題は対人練習で感覚を取り戻すことでした。目標は五輪での金メダル。それまでに、どれだけ練習をできるか」と1年後の夢舞台を見据えた。

フェザー級代表の入江聖奈(20=日体大)は、仲間との合同練習に「このメンバーは意識が高い人たちばかり。一緒に過ごして、刺激を受けています。先輩たちみたいに頑張っていきたい」とはきはき答えた。

2人とも軽量級が強いアジアで結果を残し、メダル候補に挙げられる。残り1年を「伸びしろ」と捉え、練習に励んでいく。合宿は29日まで行われる。

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最優秀選手に東京五輪代表の岡沢セオンと並木月海

岡沢セオン(20年2月撮影)

ボクシング日本連盟は9日、19年度の表彰選手を発表し、最優秀選手には男子ウエルター級の岡沢セオン(鹿児島県体協)、女子フライ級の並木月海(自衛隊)が選出された。ともに東京オリンピック(五輪)出場を決めている。

並木月海(20年2月撮影)

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山中慎介氏「プレッシャーに打ち勝つ」特別レッスン

山中慎介氏と東京五輪代表内定選手らによるオンライン講座の様子。2段目左から2人目が山中氏

ボクシングの東京五輪日本代表らが23日、元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏(37)から特別講義を受けた。「プレッシャーに打ち勝つ」をテーマにしたオンライン講座で、経験を基にしたトップ選手ならではの試合への心身の臨み方、独自のコンディションの計り方などが語られた。

同氏は日本歴代2位の12連続防衛記録を持ち、「神の左」と呼ばれた左ストレートでもリングで光り輝いた。アマチュア時代は専大で突出した結果は残せなかったが、プロ入り後に類い希なストレート系のパンチに威力を発揮し、数々のKOシーンを生んできた。講座ではその技術についても触れられるなど、選手にとってはかけがいのない時間となった。

ウエルター級の岡沢セオンは「名チャンピオンからのとても貴重なお話を聞くことができて勉強になりました。特に、良いイメージだけでなく悪いイメージもしておくことが平常心につながると言うお話を聞き、自分も取り入れようと思いました」、女子フライ級の並木月海は「1人1人戦い方も違ければ試合前のメンタルも違う。でも、なにより自分のルーティンや、やって来た事。周りで応援してくれている方々への感謝などでプレッシャーに打ち勝つ事は出来るという事が分かりました」と感謝した。

オンライン講義はコロナウイルスによる自粛期間に日本ボクシング連盟が企画し、今回が6回目。先月の初回ではWBA世界ミドル級王者の村田諒太が講師を務めた。

男子「阿修羅」女子「ブルーローズ」ボクシング代表

「阿修羅ジャパン」をイメージしたポーズを取る男子代表。後列左から成松、田中、森脇、前列が岡沢

日本ボクシング連盟は20日に都内で強化委員会を開き、東京オリンピック(五輪)の開催国枠の適用者3人を選出した。

男子フライ級・田中亮明(26=中京学院大中京高教)、ライト級・成松大介(30=自衛隊)、ミドル級・森脇唯人(23=自衛隊)が代表に決まった。 今月3日から11日までヨルダンで行われたアジア・オセアニア予選では、男子はウエルター級の岡沢セオン(24=鹿児島県体育協会)、女子はフライ級の並木月海(21=自衛隊)、フェザー級の入江聖奈(19=日体大)が出場枠を獲得し、内定していた。男子は開催国枠による最低限の枠数「4」のうち、自力で枠を得た岡沢をのぞく、3枠を選考。女子は2人が自力で枠を得たことで、開催国枠「2」は消滅していた。

また日本代表の愛称も決まり、男子は「阿修羅ジャパン」、女子は「ブルーローズジャパン」となった。

青い薔薇を手にする女子日本代表「ブルーローズ・ジャパン」の並木(左)と入江
東京五輪代表選手。左から入江、並木、岡沢、森脇、成松、田中

五輪へ田中亮明「勝ちをつかみにいく」弟は田中恒成

東京五輪代表選手。左から入江、並木、岡沢、森脇、成松、田中

日本ボクシング連盟は20日に都内で強化委員会を開き、東京オリンピック(五輪)の開催国枠の適用者3人を選出した。男子フライ級・田中亮明(26=中京学院大中京高教)、ライト級・成松大介(30=自衛隊)、ミドル級・森脇唯人(23=自衛隊)が代表に決まった。

会見では、田中は「もっと攻撃的なボクシングをして、勝ちをつかみにいく姿勢を見せたい」と意気込んだ。弟はプロで史上最速の世界4階級制覇を目指す田中恒成で、兄は五輪で世界に挑む。リオデジャネイロ五輪に続く2度目の出場となる成松は「非常にうれしく思う。光栄です。一生懸命頑張りたい」、森脇は「選んでくれたからにはしっかり練習して結果で返したい」と述べた。

今月3日から11日までヨルダンで行われたアジア・オセアニア予選では、男子はウエルター級の岡沢セオン(24=鹿児島県体育協会)、女子はフライ級の並木月海(21=自衛隊)、フェザー級の入江聖奈(19=日体大)が出場枠を獲得し、内定していた。男子は開催国枠による最低限の枠数「4」のうち、自力で枠を得た岡沢をのぞく、3枠を選考。女子は2人が自力で枠を得たことで、開催国枠「2」は消滅していた。

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ボクシング田中亮明ら3人を五輪開催国枠に選出

日本ボクシング連盟は20日に都内で強化委員会を開き、東京オリンピック(五輪)の開催国枠の適用者3人を選出した。

男子フライ級・田中亮明(26=中京学院大中京高教)、ライト級・成松大介(30=自衛隊)、ミドル級・森脇唯人(23=自衛隊)が代表に決まった。

今月3日から11日までヨルダンで行われたアジア・オセアニア予選では、男子はウエルター級の岡沢セオン(24=鹿児島県体育協会)、女子はフライ級の並木月海(21=自衛隊)、フェザー級の入江聖奈(19=日体大)が出場枠を獲得し、内定していた。男子は開催国枠による最低限の枠数「4」のうち、自力で枠を得た岡沢をのぞく、3枠を選考。女子は2人が自力で枠を得たことで、開催国枠「2」は消滅していた。

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並木月海「夢がかなう」ブルーローズで東京五輪金

代表を決めて帰国し、笑顔の3選手。左から岡沢、並木、入江

花言葉は「夢がかなう」-。ボクシングの東京オリンピック(五輪)アジア・オセアニア予選で代表内定を決めた男女3選手が13日、開催地のヨルダンから帰国した。12年ロンドン大会から採用された女子では、2人が準優勝を飾り、日本勢初の五輪内定を決めた。

小柄ながら踏み込みの速さと強烈なパンチ力で勝ち上がった女子フライ級の並木月海(21=自衛隊)は、成田空港の会見で質問が飛ぶと、「あるかなと思ってみんなで考えました」と少し恥ずかしそうに切り出した。「○○ジャパン」の候補はあるかと聞かれた時だった。

「女子は今まで五輪選手がいませんでした。存在しないものが存在するようになるという意味で青いバラ、『ブルーローズ・ジャパン』がいいなとなりました」と説明した。同フェザー級で内定を決めた入江聖奈(19=日体大)も「花言葉が『夢がかなう』ということで、金メダルを取りたい」と補足した。

感想を求められた男子はウエルター級の岡沢セオン(24=鹿児島県スポーツ協会)は「ブルーローズ、めっちゃいいと思います」と笑顔をみせ、「男子も話し合いました。『阿修羅(あしゅら)ジャパン』です。戦いの神なので」と手を広げてアピールした。

世界では新型コロナウイルスの影響が広がり、五輪の延期論も飛び交っている。岡沢は「受け入れがたい。どうなるかできる立場ではないし、あると思ってやります」と述べた。

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五輪出場決めた並木月海ら3人が帰国、開催信じる

代表を決めて帰国し、笑顔の3選手。左から岡沢セオン、並木月海、入江聖奈(撮影・阿部健吾)

ボクシングの東京オリンピック(五輪)アジア・オセアニア予選で代表内定を決めた男女3選手が13日、開催地のヨルダンから帰国した。

12年ロンドン大会から採用された女子では2人の日本勢初出場者が誕生する見込みだが、新型コロナウイルスの影響で、大会の延期などの情報も飛び交う。枠を勝ち取った女子フライ級の並木月海(21=自衛隊)は「受け入れがたい」、同フェザー級の入江聖奈(19)は「できることをしっかりやるしかない」とした。男子ウエルター級の岡沢セオン(24)も「あると思ってやるしかない」と開催を信じた。

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消えた猫パンチ 記者が感じた女子ボクシングの変化

マスボクシングでリングに立つ山崎静代(2011年5月14日撮影)

日本女子が新たな扉を開けた。女子フライ級(48~51キロ)の並木月海(21=自衛隊)、女子フェザー級(54~57キロ)の入江聖奈(19=日体大)がともに準々決勝を突破し、東京五輪の出場枠を獲得。日本連盟の内規を満たし、代表に内定した。

ロンドン五輪で種目採用されてから3大会目、女子では日本第1号、第2号の五輪選手が誕生した。お笑いコンビ「南海キャンディース」のしずちゃんこと山崎静代の挑戦で注目されたロンドン当時を知る記者が感じた変化とは…。

   ◇   ◇   ◇

ドタバタ劇にあぜんとしたのを今でも思い出す。8年前、中国北東部、北朝鮮に近い秦皇島。2カ月後に迫ったロンドン五輪予選を兼ねた女子世界選手権開幕の前日だった。

「聞いていたのと違う。困ったな」。日本代表の関係者は、困惑を隠さなかった。原因は前夜の監督会議での「新情報」。大会で決まる五輪出場枠は3階級(フライ、ライト、ミドル級)で各8。ベスト8入りで決定と日本連盟は確認していたが、各階級に設けられた大陸枠の存在を通知された。特に山崎のミドル級のアジア枠は1で、8強だけでは英国行きは決まらないと判明した。

しかし、調べると、この通達は日本連盟の英語の「誤訳」が理由で、全く「新情報」ではなかった。そこに日本女子を取り巻く環境が透けた。IOC主導の男女平等の観点から採用はされたが、国内では強化方針もなく、情報を精査する当たり前もなかった。男子の「添え物」感が強く、戦略がある強化は乏しかった。

結局、山崎は3回戦で敗退。その後に大陸ごとの推薦枠を希望する国・地域が行う申請を日本連盟が把握しておらず、期日が過ぎたことも判明する失態まで付いた。リオ五輪でも、女子の扱いに大きな変化はなく、予選で敗退して「第1号」は遠かった。

分岐点はやはり、日本連盟の体制が変わってから。18年夏に山根明前会長のパワハラ問題などが明るみに出て、体制が一新。東京五輪まで2年を切る中、「メダルの可能性が高い」と待遇改善したのが女子だった。リオ五輪で母国に金3つをもたらしたシン氏(ウズベキスタン)を男女兼任コーチに据え、山根体制ではなかった男女合同の海外合宿も行った。

いま、女子のレベルは飛躍的に上がる。互いに猫パンチのように打ち合い、体力勝負だった過去はない。山崎も「すごくきれいなボクシングをみんなする」とうなる。入江は男子顔負けの基本に忠実なワンツーを打ち、並木の踏み込みの速さは男子にも劣らない。競技人口では大きな増加はなく、いまも認知度は低い。ただ、8年前の中国から、環境も技術も大きく向上している。夏の両国国技館、首にメダルをかける女子ボクサーが登場すると見ている。【阿部健吾】

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那須川天心と幼なじみ並木月海の東京五輪出場が決定

並木月海(20年2月撮影)

<ボクシング:東京五輪アジア・オセアニア予選>◇9日◇ヨルダン・アンマン◇男女8階級

女子第2号は「神童」の幼なじみだ。女子フライ級(48~51キロ)の並木月海(21=自衛隊)が準々決勝でタイ選手を5-0で破り、東京五輪代表を決めた。

153センチの小柄ながら左の強打で世界と渡り合う18年世界選手権銅メダリスト。「自力で取りたい」との誓いを胸に、左ストレートで相手を何度ものけぞらせた。格闘技は年中で始めた空手から。初試合だった千葉県の地域大会決勝で対戦したのが、いまのキックボクシング界の「神童」那須川天心だった。負けたが、それから仲良くなり、合同練習も度々してきた。中2でボクシングを始めると、一気に頭角を現し、日本、世界と活躍の場を広げた。那須川はパンチ力の源を空手のキックで鍛えた下半身の力を、うまく拳の先に伝えていると分析する。

いまや日本格闘技界の顔とも言える親友の活躍に、並木はライバル心を隠さない。「憧れというより追い抜きたい」。その絶好の舞台は五輪以外にはない。

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天心幼なじみ並木月海、日本女子ボクサー初五輪狙う

幼なじみの並木(右)と那須川(那須川提供)

「神童」のイチ押し女子ボクサーがいる-。3日にヨルダンの首都アンマンで開幕する東京オリンピック(五輪)のアジア・オセアニア予選で、男女11階級が出場枠獲得に挑むボクシングの日本代表。注目は女子フライ級の並木月海(21=自衛隊)、日本女子初の五輪出場に最も近い、メダル候補だ。

その幼なじみで親交厚いキックボクシング界の神童こと那須川天心(21)に、小柄ながら強烈なパンチ力を誇るサウスポーの強さの秘密、素顔を証言してもらった。

   ◇   ◇   ◇

「パンチいま、めちゃめちゃ重いです。男子でも、普通に倒れますよ。それぐらい重い。小柄ですけど、すごく筋肉ついてて。本当に重いです。ガードの上からでももらうの嫌です。よけないと」

決してリップサービスではない。那須川は体験談で並木の一発の怖さを語ってくれた。知り合ったのは幼稚園年長にさかのぼる。同級生、同じ千葉県の出身の2人は、北支部の空手大会の決勝で初対面した。那須川のキックがヘッドギアをつけた並木を直撃、つけていたグローブも吹っ飛んだ。そこから意気投合、今でも交流厚く、スパーリングや、技術の意見交換もする仲だ。

中学途中からボクシングに専念した盟友に「月海はパンチの選手じゃないのに」と懸念もしたが、すぐに心配は吹っ飛んだ。花咲徳栄高でも全国で勝ち進む。「『へっ?』ってなりましたよ」と懐かしむ。実際に手を合わせれば理由は明確だった。そのパンチ力。女子では珍しい“倒し屋”の源を「足腰が強い。あとは回転力もすごいから」と分析する。空手のキックで鍛えた下半身の力を、うまく拳の先に伝えている、「そのアドバンテージがある」とみた。

性格も強さを助ける。「すごい真面目。練習する時は、自分にすごく聞いてくる」。貪欲な吸収力。空手時代はずぬけた選手ではなかったという。「すごい努力をしてきているのだと思う。尊敬する部分がある。僕も負けたらだめだな」と逆に力をもらうこともある。

自身は格闘界で駆け上がってきた。五輪は「出たかったですよ」。東京では空手が採用されるが、「時代を恨むしかないですね」と素直に語る。だからこそ、「代わりにすごい有名になってほしい。金メダルとってほしいですね」とエールを送る。同時に、「五輪取って、キック転向ですよ(笑い)。やらせるしかないですよ」と勧誘計画も。それくらい認める仲間。「彼女はほんと真面目ですし、頑張ってるんで、力みすぎず、リラックスしながら試合に挑んでほしい。まあまあ、五輪でしょ、ぐらいでやれば。良いマインドで!」。そう言葉を送り、“神童印”の拳が五輪でうなる日を確信した。【高場泉穂】

◆並木月海(なみき・つきみ)1998年(平10)9月17日、千葉県成田市生まれ。4人きょうだいの末っ子で、姉と兄2人の影響で幼稚園の年中から空手を始める。中学入学時に「普通の女の子として過ごしたい」と格闘技から離れたが、「飽きてしまった」と1年後にボクシングを開始。花咲徳栄高から自衛隊に進み、18年世界選手権銅など。右利きのサウスポー。153センチ。

◆アマチュアボクシングの試合形式 各階級ごとにトーナメント制で順位を決める。試合時間は3分×3回で、5人のジャッジによる各回10点方式の採点で勝負を決める。著しい実力差や医師による続行不可能の判断をした場合のレフェリー・ストップ・コンテスト(RSC)、ダウンして10秒以内に競技を続行不可のKOなどでも勝敗が決まる。短期決戦のためプロとは異なり、初回から積極的な攻防が見られる傾向にある。男子はヘッドギアなし、女子はありで行う。

◆ボクシングの東京五輪アジア・オセアニア予選 アンマンで3月3日から11日まで男女13階級で実施。日本は男子6、女子は全5階級に参戦する。当初は2月に中国・武漢で開催予定だったが、新型コロナウイルスで変更になった。階級別で出場枠が異なる4~6枠で、並木が出場する女子フライ級(48~51キロ)は6枠。逃せば5月の世界最終予選(パリ)へ。日本は開催国枠で6枠(男子4、女子2)があり、自力で獲得できない場合の最低限出場数になる。予選で獲得した分だけ開催国枠は減る。女子は12年ロンドン五輪から採用されたが、日本は過去2大会で出場なし。今予選で第1号となるか注目される。

○…並木は25日に日本を出発し、アンマンで最終調整を続けてきた。「日本より暖かく、良いパフォーマンスができそうです。日の丸を背負い頑張ります」と士気高く決戦に備える。出発の空港では那須川との練習写真を見返して、「本当に強いですからね」と一言。格闘技界を席巻し続ける姿を間近にしてきたが、「憧れというより、追い抜きたいですね」と燃えていた。

スパーリングする並木(左)と那須川(那須川提供)

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ボクシング並木月海、五輪へ「自力で枠を取りたい」

ボクシングの東京五輪アジア・オセアニア予選に臨む女子フライ級の並木月海

ボクシングの東京五輪アジア・オセアニア予選(3月、ヨルダン)に臨む女子日本代表が10日、都内で練習を公開した。

フライ級で18年世界選手権銅の並木月海(21=自衛隊)は「自力で枠を取りたい」と宣言。開催国枠として2枠が保証されているが、同級では上位6人が得る予選での枠獲得にこだわる。ロンドンから採用された女子は、過去2大会で出場なし。新型ウイルス肺炎の影響で開催地が中国・武漢から、時期も2月から変更になったが、「初めての女子になりたい」「影響はない」と持ち味の強打で勝ちに行く。

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東京五輪メダル目指す岡沢セオンと並木月海を表彰

五輪の先輩・村田(中央)と記念撮影する、ベストアマの並木(左)と岡沢(撮影・酒井清司)

19年度のボクシング年間表彰式が7日、都内のホテルで行われ、アマチュアでは東京五輪メダル獲得を狙う男子の岡沢セオン(24=鹿児島スポーツ協会)と女子の並木月海(21=自衛隊体育学校)が最優秀選手に選ばれた。

ウエルター級の岡沢は昨年4月のアジア選手権で銀メダル。9月の世界選手権では準々決勝で欧州王者マコーマックに惜敗。11月の五輪テスト大会では優勝し、メダルに期待がかかる。岡沢は「日本人が重量級でもメダルを取ると村田(諒太)選手が証明してくれた。自分もそれに続いて金メダルを取って、アマチュアボクシングの素晴らしさを伝えられるよう頑張る」と堂々とあいさつした。

18年世界選手権銅メダルの女子フライ級並木は、今年の10月の世界選手権で準々決勝敗退。岡沢とともに、3月ヨルダンで開かれるアジア・オセアニア予選に向けて調整中だ。「プロの世界王者のみなさんがいるこの舞台に来られて光栄。刺激になりました」と1カ月後の大会へ向け、気持ちを引き締めた。

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並木月海が判定勝ち、五輪代表へ「ここからが勝負」

判定勝ちした並木月海(右)(撮影・峯岸佑樹)

<ボクシング:東京五輪アジア・オセアニア予選兼世界予選女子代表決定戦>◇8日◇東京・東洋大総合スポーツセンター◇女子フライ級(48~51キロ級)

女子フライ級で18年世界選手権銅メダルの並木月海(つきみ、21=自衛隊)が、全日本選手権覇者の河野沙捺(渡辺溶接所)に5-0で判定勝ちした。

並木は153センチの小柄な体格で、1回から積極的に攻撃を仕掛けた。踏み込みの速さを生かした持ち味の強打を連発。距離を保ちながら左ストレート、2回以降の接近戦では、右ボディーなどを有効的に使ってポイントを稼いだ。最後まで前への精神を貫いた。勝利したことで、東京五輪代表へ前進した。「うれしい気持ちだけど、五輪枠は(開催国枠ではなく)自分でしっかりとつかみたい。ここからが勝負」と気を引き締めた。

千葉県成田市出身。格闘一家に育ち、幼少期から3人の兄妹が習う極真空手の道場へ通った。5歳から男子に交じり、汗を流した。初出場した関東支部大会決勝の相手が、キックボクシング界の「神童」こと那須川天心だった。結果は完敗。小学生の頃も2度対戦して、負けたという。小3からは、友人に誘われるままキックボクシングも始めた。

中学に入ると、格闘技が嫌になった。「普通の女の子になりたい」。1年間、レールから外れ、陸上部に属しながら「普通の生活」を送った。しかし、格闘技を辞めたら何か物足りない。フィットネス感覚で中2の頃、ジムに入門すると才能が一気に開花した。ボクシングの名門、埼玉・花咲徳栄高時代は、毎日成田発午前4時45分の電車に乗り込み、片道2時間半かけて通学する生活を続けた。「これが当たり前」と自然と根性もつけた。

那須川とは今でも親交があり、試合前にもLINEで「頑張って」と、連絡があったという。

「格闘技界で有名になった天心を小さい頃から知ってる自分としては、憧れというよりは抜かしたい。東京五輪での金メダルは、夢から目標に変わった。しっかり、その最大の目標をかなえたい」

153センチのボクサーの挑戦はここからだ。

その他、フェザー級は入江聖奈(日体大)、ライト級は浜本紗也(日大)が勝利し、2月の東京五輪予選を兼ねるアジア・オセアニア予選と5月の世界予選の代表権を獲得した。

代表決定戦に勝利し、笑みを浮かべる並木月海(撮影・峯岸佑樹)
代表決定戦に勝利した(左から)並木月海、入江聖奈、浜本紗也(撮影・峯岸佑樹)

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東京五輪メダル獲得へ、男女イチ押しボクサーを紹介

3月、ボクシング16年世界ユース王者堤駿斗(右)は井上尚弥とスパーリングに臨んだことも

国際オリンピック委員会(IOC)が22日、スイスのローザンヌで理事会を開催した。20年東京オリンピック(五輪)の実施競技から除外も含めて検討してきたボクシングを存続させる方針を決めた。

   ◇   ◇   ◇

紆余(うよ)曲折と長い時間を要して、ようやくアマチュアボクシングの東京五輪での実施が決定した。

国際協会(AIBA)の会長の素性や、ガバナンス(統治能力)の欠如、リオデジャネイロ五輪での不正審判疑惑など、種々さまざまな問題がクリアになるかが焦点だったが、選手が犠牲になるような最悪の事態は回避された。

では、母国開催の五輪でメダルを狙える有力選手はいるのか。世界における日本の現在の戦力を考え、イチ押し選手を紹介する。

なお100年以上五輪で実施されてきた同競技でメダル獲得した日本人は5人。60年ローマ五輪フライ級銅メダルの田辺清、64年東京五輪のバンタム級金メダルの桜井孝雄、68年メキシコシティー大会同級銅メダルの森岡栄治、12年ロンドン五輪同級銅メダルの清水聡、同五輪ミドル級金メダルの村田諒太となる。

【男子】モンスターが認める逸材がいる。

堤駿斗(19=東洋大)。習志野高2年だった16年に日本人史上初のユース五輪で金メダルを獲得し、一躍東京五輪でのメダル獲得候補として注目された。

昨年はけがなどが重なり、思うような結果は残せなかったが、今年に入り復調傾向にある。今月上旬にロシアで行われた国際大会でも金メダル、さらに大会最優秀選手を獲得した。

その実力は、先週末にスコットランド・グラスゴーで行われた世界戦で2回衝撃のTKO勝ちを収めたWBA世界バンタム級王者井上尚弥も認める。IBFの対抗王者エマヌエル・ロドリゲス戦へ向けたスパーリングで堤と複数回手を合わせ、「緊張感がありましたね。反応が早いので、どちらに集中力があるか、ミスしないのかの勝負でした」と話している。

いわば「アマチュア界のモンスター」候補として、期待が高まる。

【女子】ロンドン五輪から採用された女子にあっては、いまだ五輪出場者はいない。ロンドン時にはお笑いコンビ南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代の挑戦で話題になったが、五輪の壁は高かったのが現実だった。だが、東京五輪を来年に見据え、関係者が男子よりメダル獲得の好機があると見通すほど、人材はそろっている。

昨年の世界選手権では男子がメダルなしに終わる中、2人の獲得者を輩出した。

1人目は和田まどか(24=福井県職)。極真空手で日本一となり、神奈川・田奈高2年でボクシングに転向。14年も含め、世界選手権2度の銅メダルを手にし、現在は日本の「顔」と言える。転向した理由は08年北京五輪で柔道、レスリングの格闘技で女子選手が躍動する姿を見たから。五輪のためだけに拳を振ってきて、その最高の舞台が母国で待つ。

2人目は並木月海(20=自衛隊)。同じく昨年の世界選手権銅メダリストは、五輪階級のフライ級で表彰台を射とめた新鋭で、競技歴は8年。3歳で始めた空手は、初出場した千葉県の幼年大会決勝の相手がキックボクシング界の神童、那須川天心だった。「思い切り蹴られた記憶が。衝撃ですよね!」と明るく振り返り、以降も親交は厚く、「負けてられない」と燃える。低身長を補う踏み込みの速さと強打は日本人離れし、「海外の選手とやっても通用する」と自信はある。男子の堤が優勝した今月のロシアでの国際大会でも頂点に立っているなど、一発の強さを武器に地位を築きつつある。

リオ五輪までは3階級で、しかも各12人しか出場できない激戦に苦しんだ。東京五輪は5階級に増える計画で、今度こそオリンピアン1号、そしてメダル1号の機運が高まる。【阿部健吾】

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井上尚弥が異例の満票で2度目の最優秀選手&KO賞

授賞式後にガッツポーズで写真に納まる、左から兄の井上尚、父でトレーナーの井上真氏、弟の井上拓(撮影・河田真司)

ボクシングの18年度年間表彰式が8日に都内で開催され、最優秀選手賞にはWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が満票で輝いた。4年ぶり2度目の受賞。昨年5月に当時国内最速の16戦目で3階級制覇を達成し、10月にも連続初回KOで初防衛に成功した。候補は4人いたが、文句のつけようがない成績に異例の満票だった。KO賞も3年ぶり3度目の受賞となり、年間最高試合と3冠だった14年以来の2冠獲得となった。

技能賞は世界最速12戦目で3階級制覇した田中恒成(畑中)、殊勲賞は海外奪取でKO初防衛の伊藤雅雪(伴流)がいずれも初めて選ばれた。この賞は日本ボクシングコミッション、日本プロボクシング協会、東京および関西運動記者クラブ・ボクシング分科会の主催、選考による。

また、日本連盟の最優秀選手賞も同時に選出、表彰された。98年から合同開催していたが、山根前会長時代の15年からプロと一線を引いて独自開催していた。今回は日本連盟からお願いする形で再び合同開催に戻った。

各賞の受賞者は以下の通り。

◆最優秀選手賞 井上尚弥(大橋)=4年ぶり2度目

◆技能賞 田中恒成(畑中)=初

◆殊勲賞 伊藤雅雪(伴流)=初

◆努力・敢闘賞 中谷正義(井岡)=初

◆KO賞 井上尚弥(大橋)=3年ぶり3度目

◆新鋭賞 竹迫司登(ワールド)=初

◆年間最高試合 9月24日のWBOフライ級タイトルマッチ 木村翔(青木)-田中恒成(畑中)

◆年間最高試合(世界戦以外) 7月27日の日本スーパーバンタム級タイトルマッチ 久我勇作(ワタナベ)-和気慎吾(FLARE山上)

◆女子最優秀選手賞 天海ツナミ(山木)=初

◆女子年間最高試合 12月1日のWBO女子世界ミニマム級タイトルマッチ 江畑佳代子(ワタナベ)-多田悦子(真正)

◆優秀選手賞 井上拓真(大橋)、井上尚弥(大橋)、伊藤雅雪(伴流)、岩佐亮佑(セレス)、亀田和毅(協栄)、京口紘人(ワタナベ)、木村翔(青木)、田中恒成(畑中)、ホルヘ・リナレス(帝拳)、村田諒太、山中竜也(真正)

◆特別功労賞 山中慎介(帝拳)

◆特別賞 五十嵐俊幸(帝拳)、山中竜也(真正)、小関桃(青木)、柴田直子(ワールド)、好川菜々(堺東ミツキ)

◆優秀トレーナー賞 井上真吾(大橋)=初

◆社会貢献賞 藤岡菜穗子(竹原&畑山)

◆JBC功労賞 田畑親一(タイムキーパー)、故手崎弘行(レフェリー)

◆協会功労賞 斉藤寛、島川威、熊崎広大

<日本連盟>

◆男子最優秀選手賞 成松大介(自衛隊)=初

◆女子最優秀選手賞 並木月海(自衛隊)=初

世界戦最高試合賞に選ばれた田中恒成(右)と木村翔(撮影・河田真司)
18年10月、WBAバンタム級タイトルマッチでパヤノ(右)にKO勝ちする井上尚弥

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最優秀賞は成松、並木 4年ぶりアマがプロ合同表彰

成松大介(2016年2月14日撮影)

18年度のボクシング年間表彰式が都内で行われ、4年ぶりにアマチュア選手がプロと同じ舞台で表彰された。

日本ボクシング連盟は山根明前会長の体制下では独自に表彰式を行う方針を取り、14年度を最後にアマとプロは別々に式を開いていた。

昨年9月に内田新会長のもとで新体制に移行し、断絶状態にあったプロと互いに歩み寄った結果、この日はアマチュア選手も参加する運びとなった。最優秀賞を受賞した18年アジア大会銅メダルの成松大介(自衛隊)は「一緒の方がいい。うれしいですね」と笑顔。10日の総会後に発足するアスリート委員会では委員長を務める。「環境を良くするために発信していきたい」と述べた。女子は18年世界選手権銅メダルの並木月海(自衛隊)が受賞した。

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