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「はじめの一歩」ジムから19年ぶり2人目の王者

<ボクシング:日本スーパーバンタム級王座決定戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

日本スーパーバンタム級2位田村亮一(31=JB)が、同級1位の中川麦茶(30=角海老)に10回判定3-0で勝利し、2度目の挑戦でベルトを手にした。

「はじめの一歩」の作者である森川常次会長は、ジムで19年ぶり2人目の日本王者となった田村を「バタバタしない。大人のボクサー」とたたえた。

田村は序盤から重さのあるストレートで積極的に攻め、5回終了時で3-0と圧倒。そのまま最後までスタミナ、威力も衰えず、リードを保って勝利した。試合後は「正直、中川選手のパンチ一発もきいてないです」ときれいな顔でふり返った。

17年5月に同ジムに移籍。17年7月に同タイトルに挑戦も判定負け。1年半ぶり2度目のチャンスをものにした。ベルトは「自分のためでもあるけど、遅れてきた手みやげのために取った」と短期間に2度タイトルマッチを組んでくれた会長とジムの関係者に感謝した。

元日に森川会長に「明けましておめでとうございます」とメールし、「まだ明けてない。何がおめでとうだ」と叱咤の返信をもらっていた。この日は会長に「正月返上だったから」とねぎらわれ、「おもちを食べたい」と笑顔。勝って、やっと田村の新年が明けた。

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田村亮一が2度目挑戦で王座奪取、中川麦茶を圧倒

ボクシングの日本スーパーバンタム級王座決定戦が12日に後楽園ホールで行われ、同級2位田村亮一(31=JB)が同級1位の中川麦茶(30=角海老)に10回判定3-0で勝ち、2度目の挑戦でベルトを手にした。

序盤から重さのあるストレートで積極的に攻め、5回終了時で3-0と圧倒。そのまま最後までリードを保ち、勝利した。元日、漫画「はじめの一歩」の作者でもある森川会長に年始のメールを送り、「まだ明けてない。何がおめでとうだ」と叱咤(しった)の返信をもらっていた。悲願のベルトとともに田村の新年が始まった。

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中川麦茶、王者になってフィリピンの子供たち救う

計量をパスした中川麦茶(左)と田村亮一

ボクシング日本スーパーバンタム級王座決定10回戦の前日計量が、11日に都内で行われた。同級1位中川麦茶(29=角海老宝石)はリミットの55・3キロ、同級2位田村亮一(31=JB)は55・2キロでクリアした。

中川は昨年12月にフィリピンで10日間スパーリング合宿した。男手一つで育てる小1の長男龍樹君を同伴で、これまでにも数回同伴合宿している。「大変だけど仕方ない。1カ月ぐらい行きたいところだけど」。普段のジムワークも同伴で、練習中は受付で遊ばせている。

中川は両親が離婚するなど、子供のころは貧しい生活を強いられた。その経験から、フィリピンのゴミの山で生活する子供のためのボランティア活動もしている。今回はクラウドファンディングも立ち上げて募集。85万円を目標に現在はまだ達成率は40%台となっている。「達成できなくても、こうしたことを知ってもらえれば」と話す。

ボクシングは引きこもりだった弟抹茶を引っ張り出すために始めた。好きな麦茶のリングネームは目立つためにも改名した。麦茶のペットボトルを手に「ボクはこんなきれいでなく泥臭い。雑草魂でターニングポイントにしたい。弟、息子、子供たちのためにも王者になる」。子連れスパー合宿の成果で王座奪取を誓った。

田村は1年半ぶりで2度目の王座挑戦となる。「世間は負けたら引退とか思っているかもしれないが、負ける気はない。とっちゃいますよ」とニヤリと笑った。作新学院、日大と名門でキャリアを積んだが「アマ時代はどうでもいい。基本のジャブ、ガード、ワンツー。自分のボクシングをするだけ」と話した。

元日には、漫画「はじめの一歩」の作者である所属ジムの森川会長に「明けましておめでとうございます」とメールしたが、「まだ明けてない。何がおめでとうだ」と返されたという。こと言葉でさらに気を引き締め「正月はこの試合に勝ってから」と決意を口にした。

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