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奈良井翼が鮮やかTKOでボクシング新人王&MVP

プロボクシング全日本新人王決勝戦を制し記念撮影に臨む選手たち。左からミニマム級の小島、ライトフライ級の狩俣、フライ級の宝珠山、スーパーフライ級の久保、バンタム級の冨田、スーパーバンタム級の福永、フェザー級の平野、スーパーフェザー級の奈良井、ライト級の浦川、スーパーライト級の高畠、ウエルター級の山崎、ミドル級の中田(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇スーパーフェザー級◇無観客開催

スーパーフェザー級で、東軍の奈良井翼(21=RK蒲田)が鮮やかな1回TKO勝ちで全日本新人王を獲得し、MVPにも輝いた。

西軍の福田星河(21=エディタウンゼント)と対戦すると、左ボディーで相手ガードを下げさせ、得意の左フックからの連打でダウンを奪取。立ち上がった福田に対し、さらに連打を浴びせて右ストレートでレフェリーストップに追い込み、1回2分5秒、TKOで撃破した。なお技能賞はスーパーフライ級の久保春平(23=宮田)、敢闘賞はライトフライ級の狩俣綾汰(25=三迫)が受賞した。

2度目の新人王挑戦で頂点にのぼりつめた奈良井は「多分、左フックを警戒していると思ったが、うまく当てられる練習をしていて、ずっと考えていました」と得意パンチで勝利できた喜びに浸った。スーパーバンタム級でエントリーした初挑戦の19年は東日本新人王準決勝で体重超過し棄権。今回は一気に2階級上げての挑戦だったが「パンチには自信があった」と自信ものぞかせた。

小学校でキックボクシングを始めた際、自宅1階にサンドバッグが吊された練習場が設置されるなど、常に家族のバックアップがあったという。リング上で父優さん(40)、母幸さん(40)、妹愛さん(17)に向けて「ママ、おとん、愛、ありがとう」と感謝の言葉を送った。特に父が1月1日に50歳の誕生日を迎えており「これがプレゼントです」と満足そうな笑みもみせた。

中学から始めたボクシングで東京オリンピック(五輪)を目指し、自衛隊に入った。射撃練習などをしていたものの、競技に専念できる環境まで時間を要したためにプロ転向を決断。ようやく区切りとなる称号を手にした。7勝(6KO)と負けなしで、日本ランキング入りも確実となった。奈良井は「日本ユース王座がほしい。2~3年で日本王者になりたい。目標は5年で世界王者です」と気合十分だった。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーフェザー級 1回、福田(手前)からダウンを奪う奈良井(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーフェザー級 1回、福田(手前)からダウンを奪う奈良井(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーフェザー級 1回、福田(右)からダウンを奪う奈良井(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦で表彰される、左から技能賞のスーパーフライ級・久保、MVPのスーパーフェザー級・奈良井、敢闘賞のライトフライ級・狩俣(撮影・小沢裕)

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久保春平が喜界島初の全日本新人王 S・フライ級

プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーフライ級を制した久保(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇スーパーフライ級◇無観客開催

スーパーフライ級で、東軍の久保春平(23=宮田)が4回TKO勝ちで鹿児島・喜界島初の全日本新人王となった。西軍の杉本太一(22=勝輝)と拳を交え、ワンツーを軸に攻めるとパワーで押し続けた。4回には激しい打ち合いもみせ、連打で攻め続けてレフェリーストップ。4回2分29秒、TKO勝ちし、東日本新人王MVPにも輝いた実力を発揮した。

久保は「うれしい気持ち。まだ通過点。これから強い選手と戦えることにワクワクしている」と笑顔。1月に左ふくらはぎを肉離れし、スタミナの不安があった。さらに前日計量後、5年前から悩まされる持病の潰瘍性大腸炎の症状で下痢となるアクシデントもあった。「調子が悪くても勝てる自信があった。もらうパンチも予定通り、本当にフィニッシュまで想定内だった」と自信に満ちた表情を浮かべた。

地元小学校の体育館ではパブリックビューイングも開かれた。小、中、高校の生徒から激励の手紙などをもらっていたという。久保は「コロナの影響で島のイベントもなかったので、盛り上がってくれたみたいです」とほっとした表情を浮かべつつ「まだまだボクはたたき上げで、センスもなく、うまいボクサーではないが、伸びしろしかない。自分を信じて世界へ羽ばたいていきたい」と力強く宣言していた。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーフライ級 4回、杉本(左)に右パンチを放つ久保(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦で表彰される、左から技能賞のスーパーフライ級・久保、MVPのスーパーフェザー級・奈良井、敢闘賞のライトフライ級・狩俣(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦を制し記念撮影に臨む選手たち。左からミニマム級の小島、ライトフライ級の狩俣、フライ級の宝珠山、スーパーフライ級の久保、バンタム級の冨田、スーパーバンタム級の福永、フェザー級の平野、スーパーフェザー級の奈良井、ライト級の浦川、スーパーライト級の高畠、ウエルター級の山崎、ミドル級の中田(撮影・小沢裕)

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久保春平が東日本新人王 夢は故郷喜界島でパレード

東日本スーパーフライ級新人王とMVPを獲得した久保

<プロボクシング:東日本スーパーフライ級新人王決勝戦ほか>◇20日◇東京・後楽園ホール

鹿児島・喜界島出身の久保春平(23=宮田)が逆転TKO勝ちで東日本スーパーフライ級新人王と大会MVPを獲得した。4戦全勝だった富岡浩介(18=REBOOT・IBA)と決勝で拳を交え、3回27秒、TKO勝利。2回にダウンを許しながらも、3回に右ストレートでダウンを奪い、レフェリーストップ勝ちを収めた。来年2月21日に予定される全日本新人王決勝に進出した。

   ◇   ◇   ◇

起死回生の一撃だった。2回にダウンを喫していた久保の右拳がクリーンヒット。右ストレートでサウスポーの富岡を捉え、ダウンを奪い返した。足をふらつかせ、レフェリーに止められた強敵を横目に、リング上で勝利の雄たけびをあげた久保は「相手は高い評価を受けている選手ですが、それほどの強さは感じなかった。1番調子が良かった」と劇的勝利に酔った。

両親に仕送りをするため、高校卒業と同時に上京した。地元ではサッカー部に所属しつつ、駅伝の代表としても活動し「スタミナには自信があった」という。職場の先輩から勧められ、19歳の時に宮田ジムに入門。昨年2月にデビューし「とんとん拍子でここまで来た。世界王者になったら島でパレードしたいので、今は通過点」と、喜界島出身初の全日本新人王獲得に向けて気持ちを切り替えていた。

○…デビュー2戦目で東日本バンタム級新人王となった須藤が技能賞を獲得した。神津との決勝は左フック一撃でダウンを奪い、1回2分21秒TKO勝ち。「相手動画を見て研究した左フックだった。この間、デビューしたばかりで新人王の実感がない。今まで以上の練習をして全日本新人王に挑みたい」と口にした。

○…全勝同士で注目されたフライ級決勝は、日大出身のサウスポー宝珠山(ほうしゅやま)が制した。2戦連続秒殺KOで勝ち上がった苗村との顔合わせ。左ストレートや連打で激しい打ち合いを制した。閉鎖された白井・具志堅スポーツジムから6月に三迫ジム入り。「移籍して強くなっている。フルマークだが、自分の中ではギリギリの試合だった」と振り返っていた。

逆転TKO勝ちし、リングで雄たけびをあげる東日本スーパーフライ級新人王の久保

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