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新十両昇進の錦富士「次は勝ち越して上にいくこと」

錦富士(20年3月撮影)

日本相撲協会は5日、東京・両国国技館で大相撲秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を行い、錦富士(24=伊勢ケ浜)の新十両昇進を決めた。錦富士は両国国技館で、オンラインによる新十両会見に出席。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)も同席した。

16年秋場所で初土俵を踏み、約4年で新十両に昇進した。東幕下3枚目だった昨年秋場所で左肘を負傷して手術。翌九州場所は全休したが、今年の初場所で復帰し、3月の春場所で幕下優勝。7月場所は14日目の七番相撲で5勝目を挙げ、十両昇進を決定的にした。「ケガして苦しい時に師匠や安治川親方(元関脇安美錦)、楯山親方(元前頭誉富士)、照ノ富士関や翠富士関、照強関とか、たくさんの人に声をかけてもらって頑張ってきた。そのことがよぎって目が熱くなった」と振り返った。

心強い同期が部屋にいる。十両翠富士は近大の同級生であり、入門も同じ16年秋場所。対抗心を燃やしながら同じように番付を上げてきたが、翠富士は春場所で新十両昇進と先を越された。「幕下にいた時は僕が常にちょっと上にいた。でも休場している間に先を越されて、うれしい気持ちと悔しい気持ちと焦りの気持ちと、いろんな気持ちがあった」という。しかし、気持ちを落とすことなく奮起。翠富士からは早速「来場所から一緒に土俵入りできるな」と声をかけられたといい「負けてられないなと思いながら、うれしい思いもあった」と笑みを浮かべた。

返り入幕だった照ノ富士が復活優勝を果たすなど、伊勢ケ浜部屋にとって明るい話題が続くこととなった。錦富士は「場所前から自粛生活が続いている中で、伊勢ケ浜部屋旋風を起こそう、と照ノ富士関を中心に言ってた。今場所はそういう面でも各自が頑張っていたと思う」と団結秘話を明かした。伊勢ケ浜親方は「もっと前に出る相撲を。まだまだ取り切れていない。自分から攻める相撲が取れれば幕内もいけると思う」と期待。錦富士は「とりあえずは次の場所で勝ち越して上にいくことです」と意気込んだ。

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双羽黒、生活態度注意され…廃業/主な脱走力士

失踪事件を起こし廃業となった双羽黒(1987年12月31日撮影)

大相撲の式秀部屋の力士9人が4日、茨城県龍ケ崎市の部屋から集団脱走した。

おかみさんによる過度な指導に力士たちが不満を募らせ、東京都内に助けを求めて移動した。力士たちは日本相撲協会の通報窓口に連絡。協会側は5日にも双方の事情を聴き、問題の解決を探っていく。

<主な力士の脱走>

★琴天山 カナダ出身で85年に佐渡ケ嶽部屋に入門。同年の初土俵から三段目まで7戦全勝優勝で21連勝を達成。86年名古屋場所で幕下に昇進したが、相撲界になじめずに女性と失踪して、そのまま廃業した。その後、プロレスに転向してジョン・テンタ、アースクエイクのリングネームで日米のリングで活躍した。

★双羽黒 87年12月27日に立浪親方に生活態度を注意され、部屋を脱走。双羽黒は都内のマンションの一室に潜伏し、周囲が部屋に戻るように説得するも失敗。その間に立浪親方が協会へ双羽黒の廃業届を提出。この事態を受け、同31日に緊急理事会が開かれ、双羽黒の廃業届を受理することを決めた。

★旭天鵬 92年春場所で初土俵も厳しい稽古や日本の文化になじめず、同8月にモンゴル人力士4人と部屋から脱走。渋谷のモンゴル大使館に駆け込み、旭天鵬ら3人はそのまま帰国。その後、モンゴルを訪れた大島親方らの説得で同11月の九州場所で復帰した。

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76年魁傑は後に大関復帰果たす/復活Vアラカルト

御嶽海を寄り切りで破り満足そうな表情を見せる照ノ富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲7月場所>◇千秋楽◇2日◇東京・両国国技館

14場所ぶりに幕内復帰した大関経験者の東前頭17枚目照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、30場所ぶり2度目の優勝を果たした。

3敗の単独トップで迎えた千秋楽。敗れれば優勝決定ともえ戦にもつれ込む本割の関脇御嶽海との一番を制し、13勝目を挙げた。14日目には同部屋の照強が新大関朝乃山を破る“援護射撃”も受け、15年夏場所以来の優勝が決まった。殊勲賞、敢闘賞の三賞2つも獲得した。

大関経験者が関脇以下で優勝するのは昭和以降では2人目。優勝と優勝の間で十両以下に陥落した力士はおらず、史上初の快挙となった。

◆記録ずくめの復活V 30場所ぶりの優勝は、琴錦の最長43場所ぶりのブランクに次ぐ。優勝制度ができた1909年(明42)夏場所以降、平幕優勝は32人目。幕尻優勝は初場所の徳勝龍以来、史上3人目。返り入幕の優勝も徳勝龍以来。優勝と優勝の間で十両以下に落ちたケースはなく、序二段まで落ちて幕内復帰を果たしての優勝は史上初。照ノ富士が初優勝した15年夏場所は関脇で、関脇以下で2度の優勝は貴花田、琴錦、御嶽海らに続いて8人目。

◆大関経験者の関脇以下での優勝 昭和以降では1976年(昭51)秋場所の魁傑(先代放駒親方)以来2人目。このとき魁傑は西前頭4枚目で14勝1敗。8日目の横綱北の湖戦が唯一の黒星だった。同年九州場所に関脇で11勝、翌年の77年初場所でも関脇で11勝を挙げ、同年春場所で8場所ぶりに大関復帰を果たした。大関陥落の翌場所に10勝を挙げられず、後に大関復帰した力士は魁傑ただ1人。

大関陥落後、76年に復活V、後に大関復帰を果たした魁傑(77年)

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十両で珍し同部屋3人ともえ戦、明生1日4番取りV

十両優勝決定戦のくじ引きに臨む、左から水戸龍、千代ノ皇、天空海、豊昇龍、旭大星、明生(撮影・小沢裕)

<大相撲7月場所>◇千秋楽◇2日◇東京・両国国技館

十両で同部屋3人による優勝決定ともえ戦が実現した。10勝5敗で6人が並び、ともえ戦に進出する3人に絞られ、東筆頭の明生、東6枚目豊昇龍、西13枚目天空海が勝ち上がった。ともえ戦は明生が弟弟子の豊昇龍、兄弟子の天空海を下して初の十両優勝を果たした。

明生は「場所前から3人で決定戦ができたらと話していた。すごくうれしかった」と笑顔。本割で千代鳳、ともえ戦進出を懸けた一番で千代ノ皇、ともえ戦で2番と、1日で計4番を取った。「(投げの打ち合いとなった)豊昇龍とやったときがきつかった。息が上がった」。優勝が決まって花道に引き揚げると、その豊昇龍と抱擁。豊昇龍が本割でトップタイの水戸龍に勝たなければ、この決定戦も実現しなかった。「お互い頑張ってきた。豊昇龍が勝ってなかったらなかったので。お互いをたたえる感じで(抱き合った)」と振り返った。

昨年九州場所には西前頭2枚目まで番付を上げ、三役を目前にしていた実力者。左肘のけがの影響で番付を下げたが、1場所で幕内に返り咲くことは確実。「体をつくって、また横綱、大関と戦いたい」と意気込んだ。

天空海(右)を突き落としで破り手に力を入れる明生(撮影・鈴木正人)
表彰を受ける十両優勝の明生(撮影・河田真司)

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朝乃山、取り直しの一番制し9連勝/9日目写真特集

<大相撲7月場所>◇9日目◇27日◇東京・両国国技館

新大関の朝乃山が、小結隠岐の海との取り直しの一番を制して、初日から9連勝とした。

最初の取組は、土俵際で体勢を崩しながらも左上手投げを決めたかと思われたが、物言い。協議の結果、同体と見なされて取り直しに。取り直しの一番でも立ち合いすぐに左上手を取ると、粘る隠岐の海を力ずくで再び上手投げで転がした。新大関の初日から9連勝は、11年九州場所の琴奨菊と並ぶ昭和以降5位タイとなった。

横綱白鵬も碧山を下して、全勝をキープ。3月の春場所に続く、2場所連続45度目の優勝へ突き進む。朝乃山と白鵬が全勝を守り、優勝争いを引っ張る形となった。

序二段から史上初の再入幕を果たした照ノ富士は、佐田の海を破って勝ち越しを決めた。幕内での勝ち越しは、大関だった17年夏場所以来。1敗も守り、優勝争いに加わっている。

関脇正代は輝を下して1敗を死守。関脇御嶽海は初顔合わせとなった霧馬山に負けて、今場所初の連敗を喫して2敗に後退した。かど番の大関貴景勝は炎鵬を下して6勝目。かど番脱出まで、あと2勝に迫った。

横綱白鵬の土俵入り

大相撲7月場所9日目の横綱土俵入りに臨む白鵬(右)。露払い石浦、太刀持ち炎鵬(撮影・河田真司)

幕内

佐田の海寄り切り照ノ富士

照ノ富士(右)は佐田の海を寄り切りで下す(撮影・小沢裕)

懸賞金を手に土俵を引き揚げる照ノ富士(撮影・鈴木正人)


琴勝峰突き落とし

勢(手前)を突き落としで破る琴勝峰(撮影・鈴木正人)


玉鷲寄り切り琴奨菊

玉鷲(手前)を寄り切りで破る琴奨菊(撮影・鈴木正人)

玉鷲(下)を寄り切りで破った琴奨菊(撮影・鈴木正人)

玉鷲(右)を寄り切りで破り、勢いで土俵下に落ちる琴奨菊(撮影・河田真司)  


照強押し出し魁聖

豪快に塩をまく照強(撮影・河田真司)

照強(左)は魁聖を押し出しで下す(撮影・小沢裕)


千代大龍突き出し竜電

千代大龍(右)は突き出しで竜電を下す(撮影・小沢裕)

大きく伸びをする千代大龍(撮影・河田真司) 


宝富士突き落とし徳勝龍

宝富士(左)を引き落としで破る徳勝龍(撮影・河田真司)


阿武咲押し出し豊山

阿武咲(右)を攻める豊山(撮影・河田真司) 

大きく伸びをする阿武咲(撮影・河田真司)


遠藤押し出し隆の勝

隆の勝(右)の攻めに耐える遠藤(撮影・河田真司)


大栄翔突き落とし北勝富士

北勝富士(左)は突き落としで大栄翔を下す(撮影・小沢裕)

大栄翔(手前)を突き落としで破る北勝富士(撮影・河田真司)

大栄翔(左)を突き落としで破る北勝富士(奥)(撮影・河田真司)


霧馬山寄り切り御嶽海

御嶽海(左)は霧馬山に寄り切りで敗れる(撮影・小沢裕)


正代押し出し

輝(左)の攻めに耐える正代(撮影・河田真司)  


隠岐の海上手投げ朝乃山

朝乃山(左)と隠岐の海の取組は隠岐の海の体が先に土俵に落ちたようにも見え、1度は朝乃山に軍配が上がったが審判団から物言いが付く(撮影・小沢裕)

隠岐の海と朝乃山の取組は同体で取り直し(撮影・河田真司)

隠岐の海(左)を上手投げで破り勢い余って土俵を飛び出す朝乃山(撮影・鈴木正人)


貴景勝突き倒し炎鵬

炎鵬(右)を攻める貴景勝(撮影・河田真司)  


白鵬叩き込み碧山

碧山(右)ののど輪に耐える白鵬。中央は行司の木村玉治郎(撮影・河田真司)   

碧山(右)をはたき込みで破り土俵を飛び出る白鵬(撮影・鈴木正人)

十両土俵入り

大相撲7月場所9日目の十両土俵入り(撮影・河田真司)

幕内土俵入り

大相撲7月場所9日目の幕内土俵入り(撮影・河田真司)

幕内土俵入りに臨む、左から豊山、御嶽海、朝乃山、琴勇輝、照ノ富士(撮影・小沢裕)

鶴竜、阿炎、琴ノ若が休場

休場を知らせる電光板に琴ノ若の名が加わる(撮影・河田真司)

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朝乃山、白鵬9連勝 かど番貴景勝6勝 御嶽海連敗

炎鵬を突き倒した勢いで朝乃山(右)を突き倒す貴景勝(撮影・河田真司)   

<大相撲7月場所>◇9日目◇27日◇東京・両国国技館

新大関の朝乃山が、小結隠岐の海との取り直しの一番を制して、初日から9連勝とした。最初の取組は、土俵際で体勢を崩しながらも左上手投げを決めたかと思われたが、物言い。協議の結果、同体と見なされて取り直しに。取り直しの一番でも立ち合いすぐに左上手を取ると、粘る隠岐の海を力ずくで再び上手投げで転がした。新大関の初日から9連勝は、11年九州場所の琴奨菊と並ぶ昭和以降5位タイとなった。

横綱白鵬も碧山を下して、全勝をキープ。3月の春場所に続く、2場所連続45度目の優勝へ突き進む。朝乃山と白鵬が全勝を守り、優勝争いを引っ張る形となった。

序二段から史上初の再入幕を果たした照ノ富士は、佐田の海を破って勝ち越しを決めた。幕内での勝ち越しは、大関だった17年夏場所以来。1敗も守り、優勝争いに加わっている。

関脇正代は輝を下して1敗を死守。関脇御嶽海は初顔合わせとなった霧馬山に負けて、今場所初の連敗を喫して2敗に後退した。かど番の大関貴景勝は炎鵬を下して6勝目。かど番脱出まで、あと2勝に迫った。

炎鵬(左)を突き倒しで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)
御嶽海(左)は霧馬山に寄り切りで敗れる(撮影・小沢裕)

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錦富士勝ち越し「当たって四つを意識」新十両射程圏

錦富士(左)は上手出し投げで常幸龍を下す(撮影・小沢裕)

<大相撲7月場所>◇9日目◇27日◇東京・両国国技館

東幕下3枚目錦富士(24=伊勢ケ浜)が5番相撲で勝ち越しを決め、来場所の新十両昇進に前進した。三役経験を持つ西幕下4枚目常幸龍を上手出し投げで下して4勝1敗。少し押し込まれたが、右上手を取って相手を転がした。

兄弟子で現役時代は付け人を務めた、部屋付きの安治川親方(元関脇安美錦)の存在が励みだ。

「自分も膝のけがなど数々抱えてきて、安治川親方もけがと付き合いながら現役を全うした。勇気をもらっている」

この日も取組前に、4番相撲で初黒星を喫した相撲が後手に回っていたと指摘され「しっかり当たってから四つになることを意識した」と話す。

同期の十両翠富士と切磋琢磨(せっさたくま)して幕下上位まで番付を上げたが、昨年秋場所で左肘を負傷し、同年九州場所は全休するなど幕下下位まで番付を落としていた。

「靱帯(じんたい)が切れただけでなく、筋肉からはがれて手術しないと腕に力が入らなかったので休場した。(稽古では今でも)痛くて途中で抜けて、ということもある。いろんな方に声をかけていただいて、それが自分の支えになった」

近大を中退して入門から約4年。伊勢ケ浜部屋のホープが、関取の座を射程圏にとらえた。【佐藤礼征】

常幸龍(左)を上手出し投げで破る錦富士(撮影・河田真司)
常幸龍(右)を上手出し投げで破る錦富士(撮影・鈴木正人)

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前頭琴ノ若が休場、左膝付近の負傷 栃ノ心は不戦勝

大相撲の西前頭13枚目琴ノ若(22=佐渡ケ嶽)が7月場所8日目の26日、休場した。

部屋関係者によると、左膝付近の負傷だという。休場は2015年九州場所の初土俵以来初めて。8日目の対戦相手、栃ノ心は不戦勝。

琴ノ若は祖父が元横綱琴桜(故人)、父が師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)で入幕2場所目の大器。7日目まで4勝3敗だった。

今場所の十両以上の休場者は横綱鶴竜、外出して数人との会食が判明した阿炎に続いて3人目。(共同)

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宇良の連勝18で止まる 湘南乃海に敗れ「悔しい」

湘南乃海(右)に突き落としで敗れた宇良(左)(撮影・丹羽敏通)

<大相撲7月場所>◇7日目◇25日◇東京・両国国技館

東幕下19枚目の宇良(28=木瀬)は、湘南乃海(高田川)に敗れ、序二段だった昨年11月の九州場所七番相撲から続いていた連勝が「18」で止まり、勝ち越しもお預けとなった。

20センチ近く大きな190センチ超の相手に、立ち合いで下に潜り込もうとしたが距離を取られた。まわしを取られまいと動き続けたが、距離を詰められないまま突き落とされた。

元横綱日馬富士から金星を挙げた経験もあるが、2度目の大ケガで序二段まで番付を落として以降、順調に白星を重ねてきた中での黒星で3勝1敗となった。「負けたのは悔しいけど、この位置は相手もみんな強い。連勝とかは意識したことがない。一喜一憂しないようにしてやりたい」と、切り替えていた。さらに「前に出る気持ちを忘れないように攻めないと、またケガしてしまうので、そこだけは気を付けてやっていきたい」と、自らに言い聞かせるようにして話した。

湘南乃海(左)に突き落としで敗れる宇良(撮影・河田真司)
湘南乃海に敗れ土俵から引き揚げる宇良(撮影・河田真司)

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御嶽海が無傷6連勝「悪くない」徐々に状態アップ

隠岐の海(右)を突き落としで破る御嶽海(撮影・河田真司)

<大相撲7月場所>◇6日目◇24日◇東京・両国国技館

関脇御嶽海(27=出羽海)が、小結隠岐の海(八角)を突き落とし、初日から6連勝を飾った。

「立ち合い遅れてしまった」と受けるような立ち合いも、まわしにこだわらず下から圧力をかけ、最後は右から突き落とした。「左ものぞいてやばいと思ったが、我慢して前に出たのがよかった」と振り返った。

昨年九州場所以来の関脇復帰。4カ月ぶりの本場所で初日から感触を確かめるように、徐々に状態を上げている。「(調子は)悪くないんで。このまま自分の相撲をとっていきたい」と話した。

御嶽海(手前)は隠岐の海を突き落としで破る(撮影・柴田隆二)
御嶽海は隠岐の海を突き落としで破り懸賞を受け取る(撮影・柴田隆二)

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宇良昨年から18連勝「ケガしないよう頑張りたい」

対馬洋(右)を寄り切りで破る宇良(撮影・河田真司)

<大相撲7月場所>6日目◇24日◇東京・両国国技館

東幕下19枚目の元幕内・宇良(28=木瀬)が、3連勝を飾った。

「よく動いてくるんでしっかり見ていこうと。うまくはまった」。変化ぎみの立ち合いをした対馬洋(境川)に対し、低く潜るような出足から一気に運ぶ会心の相撲だった。

膝手術による長期離脱から序二段で復帰した昨年九州場所の6番相撲で負けて以来、これで18連勝とした。膝に関しては「まだ何とも言えない」としつつ、「まだ力を出せると思っている。リハビリしているのでよくなっていくと思っている」。良化途上でも、白星を重ねる地力がある。

3連勝で勝ち越し王手も「まだ終わっていないので。ケガをしないよう、頑張りたい」。関取復帰の道を着実に歩んでいる。

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元関脇豊ノ島、スーツでNHK相撲中継解説デビュー

放送席で解説する元豊ノ島の井筒親方(撮影・小沢裕)

<大相撲7月場所>◇5日目◇23日◇東京・両国国技館

元関脇豊ノ島の井筒親方(37)が、NHK大相撲中継で初めて解説を務めた。黒のスーツ姿で、幕内取組から向正面のブースに入った。相撲の技術にも話術にも長けた親方らしく、的確に取組を分析していった。

同じ時津風部屋の弟弟子2人については、現状を詳しく伝えた。連敗中の西前頭筆頭の豊山については「相手に直線的に圧力をかけるのが魅力ですが、圧力が上に抜ける。本人にはすぐにできるようなもんじゃないから、来年、再来年にできるようになればいいと伝えています」と説明。関脇正代には「前に出るのが正代の相撲かといえばそうでないが、前に出る力がついて体も大きくなった。今場所はいけるだろうと最初から私は思っていました」と指摘した。

解説を終えた井筒親方は「相撲に正解はないですから、自分が思っていることを言いました。『やせた』と言われましたが、ブースの壁が黒いから、そう見えただけですよ」と振り返った。それでも昨年の九州場所で自己最高の167キロまで増えたが、現在は142キロほどだという。

井筒親方の解説について、ツイッターなどSNSには「解説がお上手」「わかりやすく、的確な解説が素晴らしい」という投稿が相次ぐなど、解説としても好スタートを切った。

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新入幕の琴勝峰5連勝 錦戸親方「久々の大器だ」

松鳳山を破って新入幕で5連勝とした琴勝峰(撮影・丹羽敏通)

<大相撲7月場所>◇5日目◇23日◇東京・両国国技館

新入幕の東前頭15枚目琴勝峰(20=佐渡ケ嶽)が、無傷で序盤5日間を終えた。西前頭12枚目松鳳山を小手投げ。

左差しで寄られたが、土俵際で冷静に対応した。新入幕の初日からの5連勝は、14年秋場所に13勝を挙げた逸ノ城以来、平成以降では10人目。関取最年少の大器が、4カ月ぶりの本場所で旋風を巻き起こす。琴勝峰を含め、横綱白鵬、新大関の朝乃山ら5人が初日から5連勝とした。

   ◇   ◇   ◇

土俵際まで攻め込まれたが、新入幕離れした余裕が琴勝峰にはあった。小柄ながら素早い松鳳山に左四つで寄られたものの、懐が深い。右から豪快に小手で振った。「立ち合いは悪かったけど、土俵をうまく使えたので良かった」。スケールの大きい相撲内容に、幕内後半の審判長を務めた錦戸親方(元関脇水戸泉)も「臆することがない。久々の大器だ」とうなった。

191センチ、165キロの恵まれた体格で、組んで良し、離れて良し。3年前の入門時から身長が3センチ伸びるなど、肉体的にも成長が止まらない。序盤5日間を勝ちっ放しで終えて「焦ることなく相撲が取れている」と、貫禄たっぷりにうなずいた。

秀才型の大器だ。学生時代は相撲だけでなく学業も優秀。中学時代は相撲に打ち込む一方でオール5を取ったこともあり、高校進学時には慶応義塾高から誘いを受けた。それでも埼玉栄高の山田道紀監督から熱心な勧誘を受け、高校相撲の名門校に入学すると、1年時からレギュラーに抜てき。17年九州場所に鳴り物入りで佐渡ケ嶽部屋に入門し、序ノ口デビューから所要14場所で幕内まで駆け上がった。

刺激し合える存在が身近にいる。2学年上の琴ノ若は相撲を始めた柏市相撲少年団、高校が同じで、プロ入り後も常に背中を追いかけてきた。その兄弟子は新入幕の春場所で勝ち越し。「すごく刺激をいただいている。ありがたいこと」。佐渡ケ嶽部屋の幕内力士は今場所5人。恵まれた環境で力を蓄えてきた。

新入幕の初日から5連勝は、14年秋場所で優勝争いに絡んだ逸ノ城以来。「(序盤5日を全勝で終える想像は)全然していなかった。勝ち負けというか、気持ちだけしっかり持って行こうと思っている」。未来の角界を背負う20歳が、堂々と連勝街道を突っ走る。【佐藤礼征】

◆琴勝峰吉成(ことしょうほう・よしなり)本名・手計(てばかり)富士紀。1999年(平11)8月26日、千葉県柏市生まれ。小1で地元柏市相撲少年団で相撲を始め、中3で全国都道府県優勝。埼玉栄高から17年九州場所に初土俵。19年九州場所が新十両。20年春場所で十両優勝し、同年7月場所が新入幕。得意は右四つ、寄り。191センチ、165キロ。血液型O。家族は両親と弟。実家は柏市で居酒屋「達磨(だるま)」を経営している。

◆新入幕の初日から5連勝 昭和以降では27人目、平成以降では10人目になる。今場所の琴勝峰は14年秋場所で13勝した逸ノ城以来。逸ノ城を含め、09年初場所の把瑠都、91年九州場所の貴ノ浪と大関経験者もいる。ちなみに1場所15日制が定着した49年夏場所以降では、60年初場所の大鵬の11連勝が最多。

琴勝峰(左)は松鳳山を小手投げで下す(撮影・小沢裕)

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若隆景「びっくり」5日連続で佐渡ケ嶽部屋勢と対戦

若隆景は琴勇輝(左)を押し出しで下す(撮影・小沢裕)

<大相撲7月場所>◇5日目◇23日◇東京・両国国技館

西前頭14枚目の若隆景(25=荒汐)が、同17枚目の琴勇輝(29)を押し出した。

初日から5日間連続で、佐渡ケ嶽部屋の力士との対戦だった。

初日から琴奨菊、琴勝峰、琴恵光に3連敗したが、4日目から琴ノ若、琴勇輝に連勝。2勝3敗とした。

若隆景は「昨日、5日目の割(取組表)を見て、びっくりしました」とコメント。佐渡ケ嶽部屋勢が幕内13~17枚目までに5人もひしめいていることが珍現象のきっかけになった。

初日から同部屋力士と5日連続で対戦があったのは、1995年(平成7年)九州場所の湊富士(現在の湊親方)以来。当時、西前頭5枚目だった湊富士は初日から東前頭5枚目浪乃花、大関貴ノ浪、大関若乃花、横綱貴乃花、西前頭7枚目安芸乃島という二子山部屋勢と対戦し、横綱に敗れただけで4勝1敗とした。この場所は8勝7敗で敢闘賞受賞している。

若隆景(左)は琴勇輝を押し出しで破る(撮影・柴田隆二)

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隠岐の海、のど輪は「たまたま」貴景勝に連続白星

貴景勝(左)を押し倒しで破った隠岐の海(撮影・鈴木正人)

<大相撲7月場所>◇3日目◇21日◇東京・両国国技館

小結に復帰した隠岐の海(34=八角)が、大関貴景勝を破って白星を先行させた。立ち合いで押し込まれたが、強烈な右のど輪で対抗すると、貴景勝が背中から倒れた。2場所連続の白星に「気持ちで負けないようにしっかり当たることを意識した。(のど輪は)たまたま。相手が引いたタイミングが良かったと思う」と振り返った。

三役は16年九州場所以来で約4年ぶり。三役で勝ち越せば初めてとなるが「これから長いので頑張ります」と、残り12日間を見据えた。

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御嶽海、連勝も冷静「まだ自分の相撲とれていない」

隆の勝(左)をはたき込みで破る御嶽海(撮影・河田真司)

<大相撲7月場所>◇2日目◇20日◇東京・両国国技館

昨年九州場所以来の関脇に復帰した御嶽海(27=出羽海)が、初日から連勝を飾った。

隆の勝(千賀ノ浦)の右からのおっつけに押し込まれたが、「ちゃんと相手も見えていた。あせりはなかった」と土俵際で抜群のタイミングのはたき込みを決めた。

3月以来の本場所。自身も感覚を確かめながらの土俵になる。「立ち合いの踏み込みが発揮できていないんでこれから。まだまだ自分の相撲がとれていないんで、徐々に上げていければ」と幕内優勝2度の実力者らしく冷静に先を見据えた。

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大相撲7月場所初日11・8%、4カ月ぶり本場所

大相撲7月場所初日 隠岐の海(左)を肩すかしで下す白鵬。中央は鶴竜(撮影・河田真司)  

4カ月ぶりの本場所となった大相撲7月場所(東京・両国国技館)の初日を中継した19日のNHK総合の平均視聴率が15時5分から115分間が5・9%、17時から60分間が11・8%(関東地区)だったことが20日、ビデオリサーチの調べで分かった。

新型コロナウイルスの影響で無観客で開催された3月の春場所、中止となった5月の夏場所以来の開催。

取組は横綱白鵬(35=宮城野)が16年九州場所以来の返り三役となった小結隠岐の海(34=八角)を肩すかしで破った。一方、鶴竜(34=陸奥)は、三役復帰を目指す東前頭筆頭の遠藤(29=追手風)に横綱としては珍しい腰砕けで敗れ、明暗が分かれた。新大関の朝乃山は前頭隆の勝を送り出し白星発進した。

腰砕けで遠藤(左)に敗れ苦笑いの鶴竜(撮影・河田真司)

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35代木村庄之助、愛犬カラニとの散歩で健康維持

35代木村庄之助の内田順一さん

大相撲行司の最高位、35代木村庄之助の内田順一さん(73)は、規則正しい生活に加え、愛犬との散歩で健康を維持している。

毎日午後2時から愛犬「カラニ」と約20分、その後も1人で約30分、近所を歩いている。立行司になってから1度も差し違えたことがない名行司は、今も元気いっぱいだ。

◇  ◇  ◇

千葉県市川市の閑静な住宅街で、35代庄之助の内田さんは生活している。2011年9月に日本相撲協会を退職してからは、約4キロやせて体重は56キロ。規則正しい毎日を心掛けている。

「朝は5時に起きて、テレビを見ています。朝食は6時半くらい。パン、コーヒー、野菜。昼は麺類。夜はご飯は1杯まで。それ以上は入らないけど、満腹にならないようにしています。寝るのは午後11時すぎですね」

朝食後、NHKの連ドラを見て、昼ごろまでは新聞のクロスワードを解いているという。「頭を使ってます。シミはあるけど、趣味はないよ(笑い)」と得意の駄じゃれで笑わせた。

行司を務めていた時は、足さばきが大事だったこともあり、時に膝が痛むものの、足腰はしっかりしている。「午後2時から犬を連れて20分くらい。犬を家に入れてから、1人で30分くらい歩きます。食後2時間くらいがいいと、(医師の)先生に聞いています。散歩といっても速足で歩くので、汗をかきますね」。愛犬はチワワで、名前は「カラニ」。「名前は、息子がハワイのサーファーからとった。もう今年で11歳です」。

初代若乃花にあこがれ、中学卒業時に角界入り。力士と違って、行司は基本的に年功序列。1962年5月の初土俵から、一人前とみなされる十両格に昇進するまで20年以上かかった。2007年5月に立行司に昇進。37代式守伊之助を襲名し、その1年後には35代木村庄之助に上り詰め、最高位を3年以上も勤め上げた。立行司として、差し違えは1度もない。「それが見せどころだからね。微妙な相撲もあったけど、集中力もありました」と振り返る。

現在の相撲界では、立行司は41代伊之助のみで、庄之助は不在。力量が認められなければ、空位は埋まらない。「横綱が2人いるから、庄之助と伊之助がいないと格好がつかない。よく(一般の人から)聞かれるんですよ。『なぜ今は庄之助がいないのか』って」。陰ながら、後輩たちの健闘を願っている。【佐々木一郎】

◆35代木村庄之助 本名・内田順一(うちだ・じゅんいち)。1946年(昭21)10月29日、宮崎県生まれ。62年5月初土俵。84年1月に十両格、94年1月に幕内格、06年三役格。07年5月に37代式守伊之助、08年5月に35代木村庄之助を襲名した。11年9月、定年退職。10年九州場所2日目、稀勢の里が白鵬の連勝を63で止めた取組が思い出の一番。

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伊勢ケ浜審判部長「務め」新大関朝乃山のV争い期待

朝乃山(2020年3月20日撮影)

日本相撲協会の伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)が17日、新大関の朝乃山に対して優勝争いに加わることを期待した。

7月場所(19日初日、東京・両国国技館)の取組編成会議が行われ、初日と2日目の取組が決定した。新大関の朝乃山は初日に隆の勝、2日目は遠藤と対戦する。「盛り上がりとかそういう面では(観客は歓声などが禁止で)みんな静かにしているところがある。いろんな規制がかかりますから、めげずにしっかり新大関として務めを果たしていただいて、頑張ってほしい」。優勝争いについても「横綱2人と、新大関に頑張ってほしいですね」と期待を込めた。

総観客数は1日あたり、国技館の収容人数の4分の1にあたる2500人に制限されるなど、感染予防が徹底される。審判部の親方も出番の際こそマスクは着用しないが、物言いがついて協議が行われる場合は「ソーシャルディスタンスがありますから、もうちょっと離れて話をしたいと思う」と、感染予防に工夫を凝らす。たまり席に観客がいないため、通常と比べて土俵から距離を取るという。「土俵とも力士とも距離を取ってやるように話しました。一概に5メートル、10メートルというのではないので、そこは見た目で分かると思う。九州場所なんかは結構離れている。あのくらいは離れてもいいと」。土俵だまりでも細心の注意を払う。

出稽古が解禁されないまま初日を迎える異例の場所だが「不安な力士もいると思うが、条件的にはみんなそんなに変わらない。考えた中でみんなやることはやってきたと思うので、それを土俵で出してほしいと思う」と全力士にエールを送った。

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注目の新大関朝乃山は隆の勝と 7月場所初日取組

朝乃山

日本相撲協会審判部は17日、大相撲7月場所(19日初日、東京・両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。

初日に注目の新大関朝乃山(26=高砂)は、自己最高位の東前頭2枚目に番付を上げた隆の勝(25=千賀ノ浦)の挑戦を受ける。初顔合わせだった3月の春場所は、朝乃山が押し倒しで勝っている。

両横綱は、横綱白鵬(35=宮城野)が16年九州場所以来の返り三役となった小結隠岐の海(34=八角)と対戦。鶴竜(34=陸奥)は、三役復帰を目指す東前頭筆頭の遠藤(29=追手風)との一番に臨む。18年初場所以来の返り入幕を果たした東前頭17枚目の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)は、幕内最初の一番で、再入幕の琴勇輝(29=佐渡ケ嶽)と対戦する。

十両以上の休場者はなし。初日の幕内取組は以下の通り(左が東)。

照ノ富士-琴勇輝 

錦  木-琴恵光 

琴勝峰 -千代丸 

琴奨菊 -若隆景 

高  安-琴ノ若 

佐田の海-松鳳山 

志摩ノ海-栃ノ心 

魁  聖-妙義龍 

玉  鷲-勢   

石  浦-千代大龍

照  強-徳勝龍 

炎  鵬-竜  電

阿  炎-北勝富士

輝   -碧  山

大栄翔 -霧馬山 

宝富士 -御嶽海 

正  代-阿武咲 

隆の勝 -朝乃山 

貴景勝 -豊  山

遠  藤-鶴  竜

白  鵬-隠岐の海

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